紬の別荘で合宿中。
澪「はー、今日はいっぱい練習できたなー」
唯「汗かいちゃったよ」
紬「お風呂、入りましょうか」
澪「そうだな」
唯「りっちゃーん、お風呂だって」
律「くかー」
紬「寝てるわ」
澪「よっぽど疲れたんだな」
唯「おーいりっちゃーん起きてーおいー
りっちゃんりっちゃんーお風呂だよー
おーい起きてりっちゃーんりっちゃんりっちゃーん」
律「ふんごー」
紬「起きないわね」
澪「無理に起こすこともないよ。
私たちだけで先に入ろう」
紬「そうね。じゃあいきましょう」
唯「わーい、露天風呂~ろってんぶっろー」
律「ぐおー」
律「ぐー」
律「すかー」
律「ふごー」
律「すぴー」
律「ふがー」
律「ぐかー」
律「う~ん……」
唯「あ、やっと起きた」
律「ん? あれ、寝てた?」
澪「爆睡してたよ」
唯「だから先にお風呂入っちゃった」
律「えー、何でだよ~。
起こしてくれりゃ良かったのに」
紬「なんども起こそうとしたけど、
全然起きなかったじゃない」
律「えー、起こされた記憶なんてないけど」
澪「そりゃそうだろ」
唯「りっちゃんも、早くお風呂入ってきたら?」
律「一人で入るのかよ~。
それなら入らない方がましだよ」
澪「何いってんだ、汗臭いから早く入ってこい」
律「やだよー、じゃあ澪ちゃん一緒に入ろうよー」
澪「嫌だよ」
唯「まあまありっちゃん、
一人で入るってことは、あの広い露天風呂を独占できるってことだよ。
泳いだり潜ったり、思いのままだよ」
律「おお、そう言われればそうだな!」
澪「人んちのお風呂で遊ぶなよ」
律「よーし、じゃあ早速風呂に入ってくる!
イエーイ!」だだだだっ
唯「あはは、りっちゃんって単細胞だよね」
澪「お前が言うか……」
風呂。
律「おー、やっぱこの露天風呂は広いな!」
律「クロールも平泳ぎもやり放題だな!
あはははは!」ざんぶざんぶ
律「水泳50m自由形、
田井中律選手、飛び込み台に立ちました!」
律「しなやかなフォルムで飛び込みます!
豪快な水しぶきとともに今スタート!」ざっぱーん
律「世界記録の壁を破れるか、田井中選手!」ざっぷざっぷ
律「あはははは、あはははは」
律「飽きた」
律「やっぱ風呂はゆっくり入るべきだな」ちゃぷちゃぷ
律「うぇーい、いいお湯だ」
律「…………ん、これは……」
律は湯船にたゆたう一本の毛を見つけた。
太く短く縮れたそれは、まぎれもない陰毛だった。
律「……」
湯船に陰毛が浮いている。
それは別に珍しい光景ではない。
田井中家の風呂でも毎日のように見かけるし、
あまりにも当然のことで特に意識すらもしていなかった。
しかし今は自宅の時とは状況が違う。
この陰毛は家族のものではなく、
間違いなく友人のものなのだ。
そう考えると律の胸の内には
得体の知れない感情が沸き起こってきた。
そして律は、謎の好奇心に駆られて
その陰毛を手に取ったのだった。
律「これは……唯の、か?」
手の中で茶色に光る陰毛。
律はそれから目を離すことができなかった。
5分ほどその陰毛をじっくりと観察して、
律はあることに気がついた。
律「唯のがあるってことは……
澪やムギのも探せば見つかるかも知れない」
それを思いついた次の瞬間には
もう律は陰毛捜索モードに入っていた。
律はなぜ自分が陰毛を欲するのか分かっていなかった。
ただ友人の陰毛を見たいという、
心の底に芽生えた欲求に従ってのみ動いていた。
律は目を皿のようにして、湯をかき分け、
ひたすらに陰毛を探し求めた。
律「どこだ……どこにある、澪の陰毛、ムギの陰毛……
出てこいよ、早く……」
この陰毛探しは、2時間ほど経って
律が出てこないのを心配した唯たちが
風呂にやってくるまで続けられた。
唯「りっちゃーん」ガラガラ
律「うおっ、な、なんだよ」
澪「律、いつまで入ってんだ」
紬「のぼせて倒れてるんじゃないかと思ったわ」
律「は、ははは、そんなわけないだろー。
一人水泳大会やってただけだよ、
今バタフライの世界チャンピオンと泳いでたところだ」
唯「あはは、虚しい遊びだね」
澪「もう……遊んでないで早く上がれよ。
私たち、早く寝たいんだからさ」
律「えー、もう寝るのかよ。
最後の夜くらい遊びたおそうぜ」
澪「やだよ、明日の電車間に合わなくなるだろ。
いいから早く上がれって」
律「へーい……」ざぶざぶ
寝室。
律が入ったときには、
唯たちは既に布団を敷いておやすみモードだった。
律「いえーい、待たせたな!
りっちゃん登場だゼーット!」
澪「あー、やっと来たか……
じゃあもう電気消すぞー」
紬「はーい」
律「何だよー、夜はまだまだこれからだろ!
夜通し語り明かそうぜ!」
澪「やだよ、みんな眠いんだから。
唯なんて目を開けるだけで必死だぞ」
唯「……早く電気消してえ」
律「ちぇー、分かったよ。
じゃあ早く電気消しゃいいだろ」
澪「分かってるよ、律もおとなしく寝ろよ。
じゃあおやすみ」パチッ
紬「おやすみなさーい」
律「…………」
唯「すー……」
澪「ぐーぐー」
紬「Zzz...」
律「…………」ごそごそ
暗闇に目が慣れた頃、
律は手の中に隠していたものを取り出した。
それは3本の陰毛だった。
律「これは唯の陰毛、こっちが澪の陰毛、そしてこれがムギの陰毛」
律は風呂における2時間の捜索の末に、
見事に3人分の陰毛を見つけ出していたのだ。
茶色と、黒と、金色の陰毛を見つめ、律は静かにため息をつく。
律「これが……澪たちのあそこに生えてるんだよな」
律「誰にも見せたことのないヒミツの場所に」
律「その毛を私が持ってるんだ」
律「みんなの恥ずかしい毛を」
律「私だけが、知ってるんだ」
――
――――
――――――
澪「起きろーっ、律ーっ!!」
律「はうあっ!?」
澪「まったく、いつまで寝てるんだよ……
唯もムギも、もう朝ごはんの準備してるぞ」
律「え、も、もう朝……?」
澪「そうだよ朝だよ。
早く布団片付けて、着替えて降りてこいよ。
じゃあ台所で待ってるから」
ガチャバタン
律「え、あ、ああ……」
律「……」
律「…………」
律「はっ、陰毛!!」
律「…………良かった、ちゃんとあったよ……」
台所。
律「おっはろー」
唯「あー、ねぼすけりっちゃんだ」
澪「寝坊した罰として、
後片付けは全部律にやってもらうからな」
紬「頑張ってね、りっちゃん」
律「えー、そりゃないよ。
ところで朝食のメニューは?」
紬「ぶりの照り焼き、おひたし、酢の物、味噌汁、納豆、だし巻きよ」
律「旅館のようだ」
唯「頑張って作ったんだよー」
澪「律が寝てる間にな」
律「嫌味っぽいなあ……」
>唯「……早く電気消してえ」
可愛すぎだろjk
唯「じゃ、いただきまーす」
澪「いただきます」
紬「いただきまーす」
律「いただきま~っす」
唯「もぐもぐ……んー、おいしー」
紬「唯ちゃん、ほっぺにご飯ついてるわよ」
唯「えー、どこどこ?
取って取って~」
紬「ここよ、ほら」
唯「えへへ、ありがとムギちゃん」
律「…………」
澪「どうした律、食べないのか」
律「えっいや、何でもないよ、ちゃんと食べるよ。
あーおいしーなーあははのは」もぐもぐ
澪「……?」
律(こんなふうに子供みたいに無邪気に笑ってるけど……
唯にもあの陰毛が生えてるんだよな……股間にびっしりと……
表向きはまだまだ子供なのに……
衣服に隠された肉体はもう毛がボーボーの大人なんだよな)
紬「澪ちゃん、お茶のおかわりいる?」
澪「うん、ちょうだい」
律(そうだよ、ムギだって……
お上品なお嬢様って感じだけど……
アソコには私たちと同じように
汚らしい陰毛がもじゃもじゃ生えてるんだな)
澪「このだし巻き美味しいな」
唯「あ、それムギちゃんが作ったんだよ」
紬「上手く出来てたかしら?」
澪「うん、おいしいよ」
律(澪だってそうだ、
誰にも内緒の陰毛を生やしてる。
こいつら、私が陰毛を持ってるって知ったら
どんな顔するだろう……?)
澪「律……箸が進んでないけど、大丈夫か?」
紬「あ、なにか嫌いなものとかあった?」
律「え!? あーいや、別にそんなんじゃないんだ、
ただちょとまあ、うん、まだ眠気がとれてなくてさ、
あははは、ははは、はははは!」
唯「りっちゃんったらホントにねぼすけさんだね」
澪「まーったく……
寝るんなら帰りの電車で寝ろよ?」
律「わかってるよ、はは……」もぐもぐ
律(うーん……意識がこいつらの陰毛に集中して、
ろくに食事もできない……)
――
――――
――――――
食事が終わったあと、
唯たち4人はさっさと荷物をまとめて別荘を出た。
そして駅まで歩き、地元行きの電車に乗った。
唯「くかー」
澪「すぴー」
紬「ぐー」
律「お前らが寝るんかい……まあいいや」
律はポケットから陰毛を取り出した。
律「みんなが知られたくない恥ずかしい毛を、
私が独り占めしてるんだ……
なんか変な気分だな。
でも悪くない」
電車が地元の駅につくまで、
律はずっと陰毛を眺めていた。
俺「あ、これうめぇ!」むしゃむしゃ
律「何食べて・・・まさか私のコレクションを!」
家に帰ったあとも、
律は陰毛から目が離せなかった。
朝も昼も夜もずっと陰毛を愛でて過ごしたのだ。
律「ああ……唯の陰毛」
陰毛の何がそれほどまでに律の心を捉えたのか。
律はおそらく、友人たちの陰毛を持っているという背徳感、
優越感、罪悪感、その他もろもろ湧き上がる感情に
ほのかな快感を覚えていたのかも知れない。
律「ふう……澪の陰毛」
しかし律自身はそれを自覚していなかった。
ただ友人たちの陰毛に惹かれる。
友人たちの陰毛を見つめる。
それだけで良かった。
律「YES……ムギの陰毛」
そんな生活が一週間続いた。
その頃にはもう、
陰毛は干からびてぼろぼろになってしまっていた。
>>23
「電気消してください」じゃなくて「電気消したい」かもしれないぞ!
ところで今日はカサカサが聞こえないな
唯「(チラッ・・・)」
唯「(りっちゃん・・陰毛?・・・!!)」
唯「(いいもの見ちゃった)」
律「ああ……せっかくのみんなの陰毛が……」
律「こんなボロボロになっちゃったら
魅力9割減だよ」
律「どうしよう……どうにかして、
新しい陰毛を手に入れたいなぁ……」
律「3人全員分とは言わないから、
せめて1本だけでも欲しいな……」
律「うーん」
律「…………」
律「そうだ、澪にメールを……
『夏休みの宿題見せて~』っと、送信」
律「これで澪を私の家に呼び出して……」
澪からの返信は『自分でやれ』というものだった。
しかし律はしつこく頼めば澪が折れることをわかっていた。
結局、澪は断りきることができず、
律の家へと宿題を持っていくことになった。
翌日、田井中家。
澪「きたぞー」
律「おお、来たか……あがってあがって」
澪「まったくもう、
なんでこのクソ暑い中、
わざわざ宿題を見せに来なきゃいけないんだ」
律「まあまあまあ、クーラー効いてるし、
アイスもジュースも冷えてるよ」
澪「クーラーもアイスもジュースもうちにあるんだよ」
律「うちのクーラーは澪ちゃんの家のより高性能です!」
澪「意味分からん。帰りたい」
律「おいおい、いきなり帰りたいはないだろー。
ほら、私の部屋に」
澪「はいはい……まったく」
律「……」
律の部屋。
澪「きたなっ。片付けろよ」
律「いやー、夏休みはついだらけちゃって」
澪「夏休みだからこそ掃除をするべきだろ」
律「まあまあ、座る場所はちゃんと確保してあるから」
澪「ぎりぎり座る場所しかない部屋って酷いな……
よっこらしょっと」
律「じゃあ澪ちゃん。宿題見せておくんなまし」
澪「分かったよ、もう……
丸写しはだめだぞ、適当に間違えろよ。
あと後半の応用問題は空白のままにしとけ。
そのほうがリアリティがある」
律「やだよ、それじゃ私が馬鹿みたいじゃん」
澪「馬鹿だろう」
律「ひどいなあ、ははは」
澪「……」
律「……」カリカリカリカリ
澪「漫画貸して」
律「うん」
澪「……」
律「……」
澪「……」
律「……」
澪「ぷっ」
律「……」
澪「……」
律「よーしっ、数学は全部写せた!」
澪「あ、そう」
律「次、現国貸して」
澪「現国か。いま出張中だ」
律「じゃあ古文」
澪「古文かー。生物なら今大売出しなのになあ」
律「それもあったわ」
澪「たった今、生物は閉店になりました」
律「もうええわ……ってこんなお約束の流れは
ホントにいらないから、早く貸してくれ」
澪「やだよ、貸してもらう態度じゃないだろ、それ」
律「くっ……か、貸してください」
澪「んー、どうしよっかなー」
律「お願いします……」
澪「喉かわいちゃったなー」
律「はっ、少々お待ちをー!」
ガチャバタン
澪「……」
ガチャ
律「持ってきた!」
澪「はやっ」
律「田井中家特製の特濃トマトジュース……
うわあっ!」
澪「おわっ!」
律は足元に散らばっていた雑誌を踏んで滑ってしまい、
手に持っていたトマトジュースは
澪のお腹にぶちまけられた。
澪「な、何すんだよ律ぅ!」
律「ご、ごめん澪」
澪「もう、服がべちょべちょじゃないか……」
律「すぐ洗わないとシミになっちゃうぞ。
着替え用意するから、すぐに脱げ」
澪「わ、分かった……」ぬぎぬぎ
律「ごめんな澪」
澪「ホントだよ……
あー、もう下着までびちょびちょ」
律「早く脱いだ方がいいよ」
澪「分かってるよ……見るなよ」
律「見てないから早く脱げよ」
澪「うん……」ぬぎぬぎ
律「ほら、着替え」
澪「ありがとう」
律「じゃあ澪の服は、洗濯機にかけとくから。
ちゃんと洗って乾かして返すよ」
澪「おう……」
律は澪の衣服を抱えて出て行った。
部屋に残されたのは澪一人。
澪「…………あっ、私の宿題までべちょべちょ……」
澪が半泣きで宿題にかかったトマトジュースを
必死に拭き取っている頃、
律はと言えば。
律「はあ、はあ……あったぁ!」
澪のパンツを裏返して、
血眼になってパンツに付いた陰毛を探していた。
そしてそれはすぐに見つかったのだ。
律「くそっ、一本だけか……
でもまあいい、手に入っただけで喜ぶべきだな」
律はその陰毛を一通り眺め回したあと、
ポケットに忍ばせておいたチャック付きのビニール袋に
大事にしまった。
そして澪の衣服を洗濯機に放り込んだ。
律は最初からこのつもりで
澪を家に呼び、そしてジュースをぶっかけたのだ。
こんな下らない作戦がうまく行くとは律自身思っていなかったが、
なんと見事なまでに成功してしまった。
これには律も苦笑い。
それにしてもこの律、ノリノリである
ふたたび律の部屋。
律「ただいま、澪ちゃ~ん☆」
澪「なんでそんなゴキゲンなんだよ!」
律「なんでそんな怒ってんの?」
澪「怒るに決まってるだろ、
服だけじゃなくて宿題までトマトジュースまみれだ!」
律「ありゃー、ごっめんごめん!
でもこれじゃもう宿題写せないな~」
澪「そういう問題じゃないだろっ!
ていうかなんだよその態度は」
律「だからごめんってば。
申し訳ないと思ってるよ、な、このとーり」
澪「嘘つけ、ぜったい本心じゃないだろ。
もういいよ、私帰る」
律「あ、そう? じゃーな」
澪「じゃーね!」
ガチャバタン
律「…………」
澪を怒らせてしまったが、
そんなことは律にとってはどうでもいいことだった。
今の律にはさっき採取した陰毛を
心ゆくまで愛でることが最優先だったのだ。
むしろ邪魔者がいなくなってくれて
ラッキーだったくらいである。
律「はあはあ……澪の陰毛……」
律は澪の陰毛を取り出した。
取れたての瑞々しい張りがある陰毛だ。
窓から入る日光に照らされて、
つやつやと黒く光っている。
律「そうだよ、これだよ、私が求めてたのは……
やっぱ陰毛は新鮮なものに限る」
律はその後、何時間も陰毛を愛で続けた。
もはや律は理屈も理由も抜きにして
ただ本能から陰毛を求めるようになっていた。
夏休みの間、律は澪の陰毛を片時も手放さなかった。
しかしその日採取した澪の陰毛も、
夏休みが終わって学校が始まる頃には
乾いてボロボロになってしまったのだ。
どうでもいいけど改行多すぎないかい?
あいぽん?
そして2学期が始まった。
律「おはよー、澪」
澪「……おはよう」
律「どうした、元気ないな」
澪「元気ないわけじゃないけど……
まあいいや」
律「あ、そうだ。はい、服」
澪「うん」
律「私の服も返してくれよ」
澪「分かってるよ」
律「……もしかしてまだ怒ってんの?」
澪「……」つーん
律「澪ちゅわーん」
律「ぷいっ」
律「もう、澪は頑固だな」
澪「お前が悪いんだろ……
ていうか宿題はちゃんとやったのか」
律「んー……やってない」
澪「やってないのかよ」
律は夏休み中ずっと陰毛を眺めていたために
宿題などやる暇はなかったのだ。
いや、宿題をやろうとしたこともあった。
しかし意識が陰毛のほうに反れてしまい、
集中して宿題を続けることができなかったのだ。
澪「もう……宿題くらいちゃんとやれよな」
律「私は澪に写させてもらわないと宿題できないんだよ」
澪「開き直んな」
律「へっへー……」
律「ぷいっ」
まさか2人からレスもらうとは思ってなかったぜ!
なんか照れるな(*ノノ)
こうして澪とふざけて会話をしている最中も、
律の意識は常に澪の股間に向いていた。
この制服のスカートの下に、パンツの下に、
陰毛がそれはもうびっしりと生えている……
考えてはいけないとわかっていながらも
頭の中はそのことで占められていた。
夏休み中に手に入れた澪の陰毛がひからびてから、
律は陰毛を愛でることも見ることもしていない。
そのために一種の禁断症状のような状態に陥っていたのだ。
律「…………」
澪「律?」
律「…………」
澪「おい、律」
律「…………」
澪「律っ!」
律「はっ……な、なんだ!?」
澪「なんだ、じゃないよ。
どしたんだよ、ボーッとして」
律「あ、いやー、
なんでもないなんでもない……っはは……」
澪「? ……
具合悪いなら帰ったほうがいいぞ、
どうせ今日は始業式だけだろうし」
律「だ、大丈夫だよ、元気だよ、
元気だ元気だ、むっきっきー」
澪「むっきっきー?」
律「とにかく大丈夫だから、
心配してくれなくても……うん」
澪「ああ、そう。
それならいいんだけど」
紬「おはよう、久しぶりね」
澪「おームギ、おはよー」
律「…………」
久々に会った紬に挨拶をすることも忘れて
律はただ陰毛のことだけを考えていた。
どすうればもう一度澪や紬、そして唯の陰毛を
手にすることが出来るのか……
陰毛を見たい、触れたい、愛したい……
律の頭にあるのはそれだけだった。
始業式の最中も陰毛は頭を離れなかった。
体育館に整列した数百人の生徒、
その全員に陰毛が生えているかと思うと
頭がフットーしそうだった。
校長の長ったらしい話を聞きながら
陰毛が欲しい、陰毛が欲しいという
本能的な欲求をひたすらに抑えつけていた。
そして始業式が終わり、教室でのHRも済んで、
いつもより何時間も早い放課後を迎えたとき、
ついに律の我慢は爆発してしまったのだ。
第一部 完
第2部予告!
ムギちゃんは多分出番なし!
第二部 ケツ毛に目覚める
続きは7時か8時くらいになるとおもうよ
ごめんね
第2部ゴー
律「…………」
澪「律~」
律「…………」
澪「律?」
律「…………」
澪「オラァ!」ボカッ
律「いでっ!! な、なんだよ」
澪「いや、またボーッとしてたから……
ほんとに大丈夫か?
朝からずーっとボーッとしてるじゃないか」
律「大丈夫だってば……
で、なんか用?」
澪「えっああ、私、職員室行かなきゃいけないから。
先に音楽室いっといて」
律「……ああ、分かったよ」
律の頭は未だに陰毛でいっぱいだった。
むしろ陰毛で溢れかえってしまいそうだった。
こんな状態のままでは、
部活に行ったところで意味が無いだろう。
みんなの下着のさらに下に隠された陰毛に気を取られてしまって、
まともに練習など出来ないに決まっている。
しかしこのまま帰るとまた澪に心配されてしまうので、
とりあえず音楽室に行くことにした。
壁にぶつかったり階段を踏み外したりしながらも
ようやく校舎3階の音楽室に到着した。
ドアを開けると、既に唯が来ていた。
律「よう、唯」
唯「……」
律「唯~?」
唯「す~……」
唯はテーブルに突っ伏して寝息を立てていた。
その唯の向かい側の席に律は腰掛けた。
律「しかし睡眠中のシーンが多いな」
唯「くかー」
律「…………」
唯「すー」
律「…………」
唯「すぴー」
律「…………」
唯「くー」
律「…………」
唯「かー」
律「…………」
唯「ふすー」
律「今ならバレないんじゃね」
はっ、とした。
自分は何を考えているんだ、と律は思った。
大切な友人の寝込みを襲って陰毛を取ろうなど、
絶対に許されることではない。
律はかぶりを振って、
自分の頭に浮かんでしまった邪な考えを散らせようとした。
しかし一度思いついてしまったことが
そう簡単に頭から離れてくれるわけがない。
唯のノンキな寝顔を見ているうちに、
その下に隠された陰毛への欲求は大きくなっていく。
そして律にささやく悪魔の声は
律をただひたすらに煽るのだ。
唯の陰毛を見たい。触れたい。
でも唯は大切な友達だ。
こんな犯罪まがいのことをしてはいけない。
でも唯は寝ている。
爆睡している。
ちょっとやそっとじゃ起きそうにない。
そっとやればバレないかも知れない。
バレないだろう。
バレないようにやろう。
やろう。
やろう。
律は机の下に潜り込んだ。
唯のスカートから伸びる、
黒いストッキングに包まれた脚が目に入った。
普段はなんとも思っていなかったが、
今日はなぜかエロティシズムを感じた。
別に細くも長くも、特に綺麗な脚でもないのだが。
作業の流れはこうだ。
唯のストッキングとパンツを脱がし、
パンツに付いているであろう陰毛を入手、
そして後はすべてを元に戻す。
文字に起こすと簡単そうに見えるが、
実際にやるとなるとかなり大変だろう。
まず唯が目覚めるとそこで終わりだ。
唯を起こさないよう、慎重に慎重にやらねばならない。
そしてこの音楽室に誰かが入ってきてもアウトなのだ。
つまり慎重さとスピードの両方が必要になる。
しかし律にとって、そんなハードルは屁でもなかった。
唯の陰毛を手に入れる。
その情熱によってのみ律は動いていた。
律「はあ、はあ、はあ」
律は唯のスカートに手を入れ、
ストッキングに指を掛けた。
それをゆっくり、ゆっくりとずり下ろしていく。
しかしお尻のほうが圧迫されていて
うまく下ろすことが出来ない。
律が必死に下ろそうとしていると。
唯「う……ううん」
律「!!」
唯「んー……」
唯が目覚めてしまったと思われたが、大丈夫だった。
肝を冷やしながらも、ストッキング下ろしを再開する。
一旦机の下から出て、唯のうしろにまわり、
ゆっくりとお尻を浮かせることで
なんとかストッキングを下ろすことができた。
しかしもう15分が経ってしまっている。
早くしなければ澪がやってくる。
それまでにすべてをやり終えてしまわなければならない。
律はもう一度机の下に潜った。
唯のストッキングを足元までずり下ろす。
次はパンツだ。
ここさえ乗り越えれば、
唯の陰毛を手に入れられる。
そう思うと、律の中で抑え切れないほどの興奮が湧き上がった。
律「はあはあはあ……」
律はパンツに手を掛けた。
ストッキングと同じ要領で、
唯を起こさないように、
少しずつ、少しずつ、
ずり下ろしていく。
1回やったことなので、
もう手馴れたものだ。
徐々にパンツをずらしていくと、
やがて陰毛が見えてきた。
律「!!!」
ついに念願の陰毛が、
目の前に現れた……という
逸る気持ちを抑えつつ、
律は慎重にパンツを脱がしていく。
律「はあっ、はあっ、はあっ……!!」
そして律は、苦労の末、
ついに唯のパンツを
脱がせることに成功したのだ!!
律「うおおおおおあああああああ!!」
歓喜の雄叫びを上げ、
唯の股間にむさぼりつく律。
至近距離に広がる陰毛パラダイスを前に、
律はもはや当初の目的など忘れ去ってしまっていた。
律「はあああっ、陰毛、陰毛ぅ……
陰毛、はあはあ、陰毛、陰毛、陰毛……!!!」
律はもっしゃもっしゃと豪快に陰毛を愛撫する。
だが撫で回すだけでは飽き足らず、
キスをし、しゃぶりつき、なめまわし、
唯から生えたナマ陰毛を味わい尽くした。
律「はあああああ、陰毛、陰毛……陰毛!」
唯「ん、んー…………ん?」
どうしてこうなるまで放っておいたんだ
憂にさえ知られなければ何とかなると思う
/\___/ヽ
/ノヽ ヽ、 はあああっ、陰毛、陰毛ぅ……
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
| ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、 陰毛、はあはあ、陰毛、陰毛、陰毛……!!!」
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |
/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
律「はあ、はあ、陰毛陰毛……」もしゃもしゃ
唯「…………」
律「はあああ、陰毛……」もしゃもしゃ
唯「いっ」
律「陰毛……はああん」もしゃもしゃ
唯「いやああああああああっ!!!!」
ボカッ
律「いでっ!!」
唯「ななななんあななななんああ、
何やってっ、……な、な、な、なんで……
な、な、な、りっちゃん……何して……っ」
律「はっ……あっ……
あ、いや、これは、違うんだ、
いやこれは違うんだ、唯!」
唯「いやっ! こないでっ!」
今さら我に返ったところで、手遅れだった。
色んな意味で手遅れwwww
唯は泣きながらパンツとストッキングを履き直した。
唯の顔に浮かんでいるのは、紛れもない恐怖の表情だった。
律「違うんだ、違うんだよお、唯……
話を、話を聞いてくれえ」
唯「いやっ……いやああ、
こっち来ないで……来ないでよっ……!」
詰めよる律。
あとずさる唯。
やがて唯は、音楽室の隅にまで
追い詰められてしまった。
律「な、何をそんなに怖がってんだよお……
なあ、正気に戻れって……」
唯「いやっ……いや……」
律「なあっ、唯!!」がっ
唯「い……いやああああああああっ!!!!」
ガチャ
澪「ど、どした、唯!!」
,、L,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐‐''''"~´_____,,,,、、-‐'r゛
, -‐' ________,,,,,,,、、、-=;;''''ヽ| ,,、-‐''"
< ―‐'''!'''''''h''T'''廿'i= .r廿´| { r~
 ̄ ̄ |⌒i r ヽ-- ' |i‐‐‐' }|
|λ|{ ヽ .|
. |ヽi | , r.' |
lV r | 律はとんでもないものを盗んでいきました
`、 ! ‐‐''''''''"""' !
ヽト "" / 我々の陰毛です
|\ ,.!
,,、rl '''''''ー‐_"''''""_´└ 、
// __`-‐''""~ / 丶-、__
律「み、澪……」
唯「澪ぢゃんだすげでえええ!!
りっぢゃんが、りっぢゃんがあああぁぁぁ!!!」
澪「だ、大丈夫か、唯!」
唯は澪に抱きついた。
そして澪は唯の体が尋常じゃないくらいに
震えていることを感じた。
澪「おい律、唯に何をしたんだ!!」
律「ち、違うんだってば!
私は別に、そんな、何も……」
澪「何もせずに唯がこんなに泣くわけないだろ!!
おい、何をしたんだよ、律!!」
律「わ、私はっ……私は……!」
澪「律っ!!」
唯「うわああああああん!
うああああん!」
澪「よ、よしよし唯……
もう大丈夫だから」
泣きじゃくる唯の背中を優しく撫でる澪。
何があったか知らないが、
唯をこんなに泣かせるほど恐ろしい目に合わせたとすれば
親友として律を許すことはできない……
澪はそう思った。
唯「うあああああん!」
澪「おい、律……
何があったんだよ、正直に言えよ」
律「違うんだ、違うんだよ」
澪「何が違うんだよ!?
それをはっきりと言えよ!!」
律「……違っ……違うんだあああああああああ!!!」
澪「律っ……!」
律は叫びながら音楽室を飛び出していった。
――
――――
――――――
田井中家。
律「はあ、はあ、はあ」
音楽室を飛び出した律は、
そのまま全力疾走で家まで帰っていた。
汗だくでフラフラの体を、ベッドに横たえる。
律「なんで、なんでこんなことになってしまったんだ……
なんで、なんで、なんで……」
律「私のせいじゃない……
私はただ唯の陰毛を欲しくて、それで……
音楽室で寝てる唯のパンツを……」
律「そしたら唯が起きたんだ……
いや違う……ああ、そうだ……
唯の陰毛が……そうだ……」
律「唯の陰毛……柔らかくて、気持ちよくて……」
律「そうだ……唯が泣き出したんだ……
なんで……」
律「ああ、そうか……
いきなりパンツ脱がせて……
股間をまさぐってたら誰だって泣くよな……
はは……」
律「何やってんだろう、私は……」
律「はははは、はは……」
律「はは……」
律「……」
律「……」
律「……」
律「……」
律「……」
律「……」
津「……」
律「っ!なんだお前!」
津「私は津、お前から理性のリが失われた存在さ!」
律にやられた事を泣きながら
そして躊躇いながら澪に話す唯を想像したら勃起
あっ
律が唯の陰毛に到達したらダメなんだった
まあいいか
律「くかー」
澪「オイこら律」ボカッ
律「いだっ……
な、なんで澪がここに……?」
澪「カバンを持ってきてやったんだ。
音楽室に置きっぱなしだったろ」
律「え、ああ……ありがとう」
澪「昼寝して落ち着いたか?」
律「ん……まあ」
澪「で?」
律「で、って?」
澪「……唯に何をしたのか、ってことだよ」
律「え、ああ……」
澪「唯に聞こうとも思ったけど……
あんな怯えてたのに、また思い出させるのもよくないと思って」
律「……」
澪「……早く言えよ。
言ってくれないと、私はお前のこと許さないぞ。
まあ、言っても許さないけど」
律「…………」
澪「…………」
律「……真面目に聞いてくれよ」
澪「うん」
律「私な……私……」
澪「なんだよ……」
律「陰毛が……好きなんだ」
澪「インモ?」
律「陰毛だよ。俗にチン毛やマン毛とも言う、あれだよ」
澪「っ…………ふ、ふざけてんのか!?」
律「ふざけてないよ、真面目に聞けって言ったろ!」
澪「ああ、すまん……
で? それが唯となんの関係が……」
律「唯が、音楽室で寝てたんだ……」
澪「……ああ」
律「だ、だいたい分かった?」
澪「なんとなくは……
陰毛見たさに唯の寝込みを襲った、とか?」
律「そうなんだ」
澪「お前……最低だな」
律「分かってるよ……」
澪「お前のシュミについては
好きにすればいいと思うけどさあ……
人を傷つけるようなことしちゃダメだろ」
律「うん……」
澪「特に唯みたいなのは、そういうのに耐性ないだろうし」
こんなにも優しく出来る澪は優しいな
律の陰毛好きを遙かに超える性癖を持ち合わせているからなのか
>>206
つまり澪は鼻くそ好きなのか
律「…………」
澪「見ただろ?
あの唯の怯えかた……
本気で泣きじゃくってたぞ。
あんな唯は初めて見た」
律「うん……」
澪「ああいうのは、本当に一生モノのトラウマになっちゃうから」
律「うん……
唯に悪いことしちゃったな」
澪「ほんとだよ」
律「……」
澪「唯に謝りに行こう」
律「うん」
澪「許してもらえるか分からないけど……
もとの楽しい軽音部に戻るために、さ」
律「それは無理だ……」
澪「は? 無理? ……なんで?」
律「私にはもう軽音部は苦しすぎる。
あんな空間にいたら……
私はみんなの陰毛のことで
頭が一杯になっちゃうんだよ……」
澪「り、律……」
律「唯には許してもらえるかも知れない……
でも私のこの内から沸き上がる欲望はどうなる?
消えるのか? なくなるのか?
いや、これからもどんどん膨らんでいく……」
澪「……」
律「そうさ……今だって頭は陰毛のことばかりさ……
さっき触れた唯の陰毛……
そして、澪、お前の陰毛……」
澪「……」
律「またいつ爆発してしまうか分からない。
また誰かを傷つけてしまうかも知れない……
そんなことになったら……」
正直に
陰毛ください。
といえば、いいのではないだろうか?
あ、無理っていうのは
唯に謝りに行くのが無理ってんじゃなくて
元の楽しい軽音部に戻るのが無理ってことで
律「陰毛を下さい」
唯「いいよ。でも、そんなもの何に使うの?」
でOK!お前らだって友人から陰毛下さいと言われたら、
とりあえず差し出すでしょ?
澪「律……」
律「…………」
澪「……陰毛に触れられれば……いいんだな」
律「えっ」
そういうと澪は立ち上がった。
そして、パンツを脱ぐ体勢になった。
律「な、何してんだ、澪……!」
澪「律……これからは、
私が陰毛をお前に提供する……だから」
律「何いってんだ、そんなこと……」
澪「でも、これで律の欲求は収まるんだろ?」
律「それは……そうだけど」
澪「なら、ためらう理由なんてない」
律「澪っ……!」
>>222 俺にそんな友人はいない
>>226,227
誰でも一度ぐらい友人から陰毛を要求された経験があるでしょ?
俺もあるけどそんなにおかしなことなの!?
>>234
だよな。陰毛を交換したりするよな。
澪「なんだよ……
こっちだって恥ずかしいんだから、
止めないでくれ」
律「でも……」
澪「困ったときはお互い様だ……
今までだってそうだっただろ?
だから、これからも」
律「澪……」
澪はパンツを脱いだ。
澪「ほら……律」
律「あ……ああ……」
律は澪のスカートをめくった。
そこにはあった。陰毛が。
それは唯のものよりもずっと濃かった。
陰毛パラダイス……いや、
それはまさに陰毛ヘヴン。
律は澪の股間に顔をうずめた。
なんでエロスを感じないんだろ・・・このSS
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
挿入歌 陰毛時間
作詞・田井中律
キミを見てるといつも陰毛MOJA☆MOJA
揺れる思いは陰毛みたいにちり☆ちり
いつも抜けてる君の陰毛
ずっと見てても気づかないよね
夢の中なら二人の陰毛ちぢれさせるのにな
あぁ カミサマお願い
二人だけのInmou Timeください☆
お気に入りの陰毛抱いて今夜ももじゃもじゃ♪
陰毛時間 陰毛時間 陰毛時間
――
――――
――――――
律「はあ……」
澪「もう、満足か」
律「ああ……
ありがとう、澪」
澪「いや、いいんだ……
じゃあ、行こうか」
律「え、どこに?」
澪「唯のところだよ。
謝りにいかないと……」
律「ああ……そうだな」
澪「今度は襲ったりしちゃだめだぞ」
律「うん、今のでスッキリしたから大丈夫だよ」
平沢家。
憂「あ、澪さんに律さん……」
澪「やあ。唯の調子、どう?」
憂「あ、いえそれが……
さっき帰ってきてからずっと部屋に閉じこもってて……
私が話しかけても何も言ってくれなくて」
澪「そっか」
憂「あの……学校で何があったんですか?」
澪「それはおいおい話すよ。
今は私と律と、唯との3人で話したい」
律「うん」
憂「はあ……じゃあ、どうぞ」
澪「ああ、お邪魔するよ」
律「……」
目が覚めたら親友にクン二されてたらこうなるだろ…
>>267
目が覚めたら親友にフェラされてたことがあるが。
唯の部屋。
澪「唯……入るぞ」
まず澪だけが唯の部屋に入った。
律が入るとまた唯を怯えさせてしまうと思ったからだ。
唯はベッドの上に座っていた。
しかし視線を澪の方に向けることはなかった。
ただ生気の抜けた顔で俯いているだけだった。
澪「唯……大丈夫か」
唯「ああ……澪ちゃん」
唯はゆっくりと顔を上げた。
そして悲壮感の漂う愛想笑いを浮かべた。
澪にはそれが痛々しくて見ていられなかった。
澪「隣、いいか」
唯「うん」
澪は唯の隣に腰掛けた。
二日連続でけいおんのssをみた。
一つは五人が閉じ込められて、えげつないことになる
ssと
もう一つはこのss。
もうけいおんみれねえ・・・
澪「あー……あのな、唯……
律のことなんだけど」
唯「!」
律、という言葉が出た瞬間に
唯は体をこわばらせた。
澪「律だってな、悪気があってやったわけじゃないんだ……
ただ、その……我慢できなくなったというか」
唯「……」
澪「だから、その、なんだ、えっと……んーと」
唯「……仲直り、しろって?」
澪「……まあ、平たく言えば」
唯「……」
澪「無理なら無理でいいんだ……
その……2人が元の仲いい状態に戻ればいいな、っていう
私のワガママみたいなもんだし……」
唯「……」
澪「唯はこんなに傷付いたんだもんな……
謝らせて欲しいなんて、虫のいい話か」
唯「私も……りっちゃんとは仲直りしたいよ……
大切な友達だから」
澪「唯」
唯「でも……大切な友達だからこそ……怖いの。
ああいうことされたのが……
また、ああいうことされるんじゃないか、っていうのが……」
澪「……」
唯「また同じことされたら……
私……私、もう……」
澪「それは大丈夫だ、唯……
律はもう二度とお前にあんなことはしない」
唯「……ほ、ほんとに? 保証は?」
澪「律の欲求が、また今日みたいに爆発しそうになったら、
私が抑えてやるってことになったんだ。
だから大丈夫」
唯「そうなんだ……
よく分かんないけど」
澪「だから……大丈夫。
これからの未来の不安は、もうない。
あとは、これまでの過去の過ちを償えば、
そして唯がそれを許せば……」
唯「うん……」
澪「実はさ、ここに律が来てるんだ」
唯「えっ」
澪「律ー、入ってこい」
ガチャ
律「……やあ、唯」
唯「り……りっちゃん」
少しだけ、唯の顔に恐怖の色が浮かぶ。
それに気づいた澪は、唯の手を握ってやった。
>>280
kwsk
>>296
唯「何日目……」
律「唯……本当にすまなかった。
許してくれ」
そういうと律は部屋の真ん中で土下座をした。
唯「りっちゃん……」
律「……」
澪「唯……
律だってこんなに反省してるんだ。
どうか、許してやってくれないか」
唯「……」
唯が、ぎゅっと澪の手を握り返した。
仲直りをしたいとは言っていたが、
いざやるとなると
簡単にできることではなかった。
唯「……」
澪「……」
律「……」
>>280
これを読むと、律の性格が最悪ってことがわかるよ。
紬「唯ちゃん、ギター代返して?」
紬「唯ちゃん、ギター代返して?」
沈黙は5分ほど続いた。
唯が口を開いた。
唯「りっちゃん……」
律「……」
律はずっと土下座の体勢のままで固まっていた。
唯「りっちゃんにされたこと……
最初はほんとにびっくりして……そして、怖かったよ。
今までにないくらい怖かった……
思い出すと今でも泣きそうになるよ」
律「……」
唯「でも、りっちゃんは私の大切な友達だから……
私はりっちゃんのこと信じてるから」
律「……」
唯「今日のあれは……ちょっと我慢できなかっただけなんだよね。
ほんとのりっちゃんは、優しくて明るい良い子だよね」
律「……」
唯「だから……これからもりっちゃんが……
そういう感じでいてくれるんなら……」
律「……」
唯「私も、これからもずっと仲良くしていきたいと思ってるよ」
律「……」
唯「顔を上げて、りっちゃん」
律「……」
澪「律?」
唯「り……りっちゃん?」
律「ふひ」
唯「!?」
澪「おい、律!」
律「ふひ……ひ……」
そこで律はやっと顔を上げた。
しかしその顔は、
奇妙な笑みを浮かべ、目がすわっていて、
おおよそ普通の状態には見えなかった。
唯「り……りっ……ちゃん……?」
唯が澪の腕にすがりつく。
澪「おい、律、いったいどうし……、……!!」
澪は気がついた。
部屋の床に、
正確に言えば律が土下座して頭を付けていた位置に、
一本の毛が落ちていたのだ。
それは何の毛なのか、
もはや言うまでもないことだろう。
澪「おい、だめだぞ、律……
分かってるよな……」
律「ふひひ……ひひ」
唯「がくがくがくがく」
>>222 _ (⌒), ...-――-...、
/:: ::>Y⌒Y:: :: :: :: :: :: :丶、 ./ ̄ ̄ ̄
/:: :: 〃:: :ヽ- ':: :: :: /:/l:: ::\ ../ し も
./:: //:: :: :: ::.:/::/:∠ |::l',:: :ヽ / ょ |
.|::/ /:: :: :: :: /::/:/ !::! ,:: ::',...i う. . |
.レ' /:: :: :: :: ゝ/_-ミ !:ノ' ',::ト::|..| が |
|:: ::〆"ヽ 〃:::::!、` 〃::!ミノ,l:|: ! | な .|
レl: l ゝ' 弋ソ 弋ソ', !::/ .| い
.lハ:ヽ、 .\\\\\\ 'イ/.< な
ヘ:: :'., __ ' / \ ぁ
',:ハ:\ ´ '_,. .ヽ_____
/´`\\ i ̄
. 人. \\_ノ/`i.
. / ヽ \::i'", -'"´ヘl
/ / ヾ'´ ./
/ ノ/ |/
/ ,イ /
. / ヽヽ / .| / ,'
i /| / i
| | .| / |
| | .∧ |
| |/ ヽ ノ ,ノ
ヽ | // `ヽ |
/ | ヽ// i i |
. i |ー-'.i.,_ // ,.}
>、 |  ̄ ̄ ̄ ̄ヾ
| `ーi´|ー-..,,______,.! 、,
`i、 /ヾ. | / ,∧ ヽ 月兄
|:;ゝ'`::、:`ー- ..,i´___,..-‐":;イ∨
. |::|::|:|:::::|`iーr-、:;;__;;;:::r::イ:|:::|:ヘ ぎっ
澪「ダメだっ、正気に戻るんだ、律っ!!
ここで同じことをしたら、唯はっ……
お前は、もう二度と……!!」
律「ふひーひーひひひーひー!!!」
澪の声は律に届いていなかった。
律の頭にあるのはただひとつ、
陰毛のことだけであった。
律「ふひっひー!!」
律は唯に飛びかかった。
唯「い、いやああああああああっ!!!!」
音楽室のときと同じ悲鳴がこだまする。
唯は必死に抵抗するが、
律の力に勝つことはできなかった。
唯「いやああああ、やめてええええええっ!!!
澪ちゃん、澪ちゃん助けてええええええ!!!」
律「ふひーひひー!!」
こいつはもうだめだ置いていけwwwww
澪「やめろ、律っ!!
おい、聞いてんのか、律!」
唯「いやああああ、あああああ!!」
律「ふひひひひー!」
澪「はっ……そうだ!!」
澪はその場で自らのパンツを脱ぎ捨て、
スカートをめくりあげた。
澪「ほら、律、陰毛だ陰毛!!
こっち見ろ、こっちに陰毛があるぞー!!」
律「そんなもんもう飽きたわー!!」
澪「なっ!?」
律「唯の陰毛が至高なんじゃあああああ!!」
唯「いやああああああああああああ!!!」
律の手によって、
唯の部屋着のズボンとパンツが、
一気に下ろされた。
/ ⌒`"⌒`ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄ ̄\
/,//:: \ 唯、すまんかった
;/⌒'":::.. |⌒ヽ
/ /、:::::... /ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─"
⌒
ヽヽ
( / ⌒`"⌒`ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄ ̄\ ヽヽ ふひ・・・ふひ・・・
/,//:: \ ふひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
;/⌒'":::.. |⌒ヽ ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
/ /、:::::... /ヽ_ \ ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ) ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
━━━`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─"
憂が来るぞ
澪の陰毛もやはり髪の毛と同じく
陰毛でありながら張りや艶がしっかりしていてサラサラとしてそうである
>>356
お前は何でさっきから冷静に陰毛分析してるんだよwwwwww
――
――――
――――――
嫌な事件だった……
澪は当時のことをこう振り返る。
あの事件のせいで、
結成から半年も経たないうちに
桜高軽音部は崩壊してしまったのだ。
もうみんなで楽器をすることも、
お菓子を食べて喋ることも、
遊びにいくこともない。
唯はあれから一度も学校に来ていない。
いや、学校どころか部屋の外にも出ていない。
完全な引きこもりとなってしまっていたのだ。
澪はときどき唯の様子を見に、平沢家に出向く。
しかし唯が部屋の扉を開いたことはない。
澪はいつも扉の外から一方的に唯に話しかけるだけだ。
当然、唯からの返事は聞こえない。
でも澪はこれをずっと続けている。
唯がいつか部屋から出てくると信じて。
澪「嫌な事件だったね、陰毛がまだ見つかっていないんだろ?」
-‐..::::  ̄ ̄ ::::::......、、
/:::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ、
r'´:/:::::::,イ:::::::::: |::jハ;:::::::::ヽ:::::::::::\
|::/::::::::/│::::::::::|::| |::::ヽ:: ',:::::|:::::::..',
!:l:::::::/ ̄|::::::::::// ̄|:::从:: |:::::|::::::::::rヘ
ノ:|::::/ ___レヘ:::::/ ___V ';::|:::::|::::::::::|:::::.i
. !:::{从rテ示 ∨ rテ示7 V::::::|::::::::/::::: |
|:::::::: ′ /:::::::「`)イ::::::::::::|
|:::::::小、 ξ /::::::::::r'´ |:::::::::::::|
|∧:::| l::> .. _ ̄ .イ::::::::::/ |:::::::::::::|
l| V !:::::::::|rュr勹 フ::::/V |:::::::::::::|
|:::::/ん)´ /:/ン勹ぅ- 、│:::::::::::|
|::/ r')ヘ んr'´ノ´ ヽ ::::::::::::|
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r'´:/:::::::,イ:::::::::: |::jハ;:::::::::ヽ:::::::::::\
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ノ:|::::/ レヘ:::::/ V ';::|:::::|::::::::::|:::::.i
. !:::{从 テ示 ∨ テ示7 V::::::|::::::::/::::: | !?
/:::::::::リ ヒノ ヒノ /::::::/::::::/::::::::::::|
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l| V !:::::::::|rュr勹 フ::::/V |:::::::::::::|
律はというと、
唯の叫びを聞きつけて部屋にやってきた憂が警察を呼び、
そして警察によって取り押さえられた。
丸出しの陰毛を警察の人に見られたのは恥ずかしかった……
と澪は当時を振り返って語る。
その後、律は精神病院に入れられたが、
未だに陰毛発狂病(澪命名)は治っていないらしい。
律と澪がふたたび会えるのは、
いつのことになるのだろうか。
紬はあの事件の直後、
「チベットの老師に弟子入りする」というメールを
澪に送ったきり、消息がつかめていない。
まったく意味が分からない行動であるが、
紬にもなにか思うところがあるのだろう……
と澪はむりやり自分に言い聞かせた。
澪はあの事件のことを忘れたことはなかった。
そして、なぜあんなことが起こってしまったのか、
どうすれば止めることができたかを
ずっと考え続けた。
しかし、答えはいつまでたっても出なかった。
>>380
ツェペリ「やあムギちゃん。波紋の調子はどうだい?」
事件についての思考は、
いつしか陰毛についての思考に擦り変わっていた。
なぜ律はあんなに陰毛に囚われていたのか。
なぜ唯の陰毛に執着したのか。
なぜ自分の陰毛は飽きられたのか。
良い陰毛と悪い陰毛の違いとは。
色は。艶は。長さは。濃さは。
そもそも陰毛の魅力とは。
陰毛の存在意義は。
たかが陰毛、
されど陰毛。
ああ陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
陰毛。
あぁ澪も陰毛発狂病(澪命名)に……
警官が見たのは陰毛だけ・・・つまり・・・?
2年生に進級した4月。
澪はこの日も音楽室で一人、
物思いにふけっていた。
なんだかんだでこの音楽室が一番落ち着く。
陰毛について考えるには持ってこいなのだ。
紬が残していったティーセットで
安物の紅茶を淹れ、テーブルにクッキーを広げる。
一人でティータイムをしながら
陰毛について思考を巡らせる。
それが澪の放課後の習慣だった。
しかしこの日は、音楽室の静寂が
突然の来訪者によって破られた。
梓「あのー……」
澪「?」
梓「入部……したいんですけど」
一年生の入部希望者。
名前やクラスや希望のパートなど
先輩として色々と聞くべきなのではあるが、
澪は、この子はどんな陰毛が生えているのだろう、と
そればかりを気にしていた。
お わ り
これでおしまい
さあみんなで叫ぼう
陰毛、大好きー!
梓が次の犠牲者かww
アナウンサー「では、最後にお聞きします。
あなたにとって陰毛とは何ですか?」
>>419
これがそのアナウンサーの最後の言葉となった
インタビューを受けた瞬間、そのアナの陰毛は1本残らず律によって毟り取られてしまっていた
このSSまとめへのコメント
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