・「とある魔術×科学」の世界でリアル感覚友情・恋愛シュミレーターゲーム機が発売する話です。
・恋愛だけでなく友情もあるってことは…?想像にお任せします
・キャラ崩壊とか気にしちゃダメ
・書き溜めて投下していくので、投下終了したら、3日以内には次の投下をします。
・今回は主要メンバーのみですが、アイテムや食蜂などのフラグが無い人もフラグが立ちます
・いろいろとやりたいことがあるので完結まで長いかもしれませんがよろしくお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363751910
とある学園都市内部、二人の男がここで不敵に笑っている
「土御門 元春、制作のほうは順調か?」
「もうすぐ完成だ。今は体験版が物凄い勢いでダウンロードされている」
「ほう…、これでプランが10721省略できる」
サングラスの男は思い返したかのように怒りを露わにする。
「ちくしょうが…
今までの苦労を返してもらいたいぐらいだ」
「だがこれ程確実に【幻想殺し(イマジンブレイカー】の勢力を把握し操作できるものはないだろう?」
「ふんっ、確かにな…
アレイスター=クロウリー、この発想はどこから出てきたんだ?」
「なに、簡単なことさ…」
少し沈黙し、水槽の中の男はこう言い始めた。
「すこしばかりコナミの策略にはまってしまってな…」
そう言うと、後ろの手で隠していたゲーム機の中の女性に謝り始めた。
話は数日前にさかのぼる。
ある情報がネット上の噂サイトに流れ始めた。
学園都市にいる1人の男を攻略するためのゲーム機が発売されると。
噂好きな少女の間では、真偽は別にしてすごい盛り上がりを見せていた。
その噂の後を追うように、一つのサイトが立ち上がった。
そのサイトには、明日、ゲーム機ではなく体験版ソフトが配布されるというものだった。
「いやー、まさかとは思いましたが…佐天さんの噂話をここまで調べたのは初めてでしたよー」
「うーいーはーるー、それはどういう意味かなー?」
バサッ
少し怒り気味の少女は、隣の少女のスカートを盛大にめくる。
「キャアアアアアアアアアアアア、何するんですか佐天さん!」
「おぉー、今日は可愛いピンクのストライプかー」ニヤニヤ
その状況をため息交じりに、二人の少女が近づいてきた。
「あーら御二人とも、本日も仲睦ましいようで」ホホホホホ
「やっほー佐天さん、初春さん!何のお話してるのー?」
「御坂さん、実はですねー…明日すごいゲームができるんですよ!!」
「そ、そうなんですよ!白井さんには関係ありませんけど…」
そのゲームを想像してか、頭に花畑がある少女が照れ始める
「あーら初春、それはどういう事かしらね?」ギリギリ
「すごいゲーム…?」
ツインテールの少女が元気だったのは、その詳細を聞くまでであった
なぜなら、学園都市第三位の女性が、その後完全に【放心状態(トリップ】になったからである…
場所はかわりイギリス清教女子寮
ここではシスター達が1つの話題で持ちきりであった
「まったく、たかがゲーム如きでなにここまで盛り上がっちまってやがるんでしょうかねー」
「わ、私は凄く欲しいのですが…」
「シスターアンジェレネ!少しは欲望を隠すことも覚えなさい!」
「ですがこれはある意味チャンスですのよ?」
その輪の中に、二人の女性が近づいてきた。
「五和、これはいったい何の騒ぎでしょうか?」
「さぁ…?女教皇様、ここは私が聞いてまいります」
機械に弱い天草式の二人には、ネット情報など知る由もなかったが、
この後二人は、明日までにPCを自由に操作できるレベルになるのであった。
同じ頃、ミサカネットワーク内でも同様の状況が起こっていた。
「それは本当の事ですか?とミサカ19090号は真剣な顔で尋ねます」
「専用サイトを確認したので間違いありません。とミサカ10039号は…」
「体験版が出る当いう事は、製品リリースも間もなくだと考えます。とミサカ18022号は…」
「今の情報を聞いてさっそくピザ屋のアルバイト先に電話しました。とミサカ17203号は行動の早さを自慢します」
「では稼ぎはお任せして、体験版は私が攻略します。とミサカ10032号はいつでもダウンロードをできる状況を…」
「既にサイトを開いて再表示を何度もしています。とミサカ15327号はF5を連打しながら…」
「二人とも抜け駆けですか?とミサカ18220は怒りを露わにします」
「いったい体験版ではどこまでできるのでしょうか?とミサカ10777号は妄想を膨らませます」
「南極の私とてもかわいそう。とミサカ19900号は…」
時刻差があるはずであるが、まったく関係なく議論が続いていた…。
次の日の朝、上条当麻の同居人は珍しいことを言い出した
「とうまー、今日の夕方から小萌の所に泊まってくるんだよ!」
「珍しいなー、インデックスから泊まりに行くなんて?」
「私にだってちょっと大事な用事くらいあるんだよ!
それにパソコンが無いここじゃ意味がないんだよ!」
「そんなこと言われてもなー、以前の停電騒動で壊れちまったままだしな…」
「もしここにパソコンがあっても当麻の前じゃ…ゴニョゴニョ…」
「ん?どうしたインデックス?
まてよ…ということは今日は久しぶりに1人だぁぁぁぁーーー、やったぜー!」
「とーうーまーーーーー、それってどういう意味ぃぃぃぃ?」
イカった少女は大きな口をあけ、盛大にかぶりつき始めた
学校では朝からそわそわした女子ばかりいる
教室の隅にかたまり、ちらちらとこちらを見ながら話をしている
「はぁ…不幸だ。わたくし上条当麻はいったい何をしてしまったのでしょうか…
土御門、何か知らないかー?」
「知っているけど、カミヤンにはある意味関係のないことにゃー
というか、ほとんどの男には関係のない話かにゃー
詳しく話をしたいけど…吹寄達が…」
クラス中の女子が一斉にこちらににらみを利かせている
その中の一人、巨乳属性の女子は、言ったら[ピーーー]とさえ言わん雰囲気だ。
なぜなら、例のサイトには
【上条当麻本人にこの情報が漏れた場合、即座に配布を停止する】
という文章が大きく書かれていたからである。
「ちくしょー、いつもかみやんばっかりー!
対カミジョー属性完全ガードの女ですらもう向こう側かよー!」
叫び声と同時に、壇上に来た小さな女性が、大声で語りだした。
「はいはい、それ以上喋ると社会的に復帰できない状態にするのですよー♪」
にこやかに笑いつつも、その小さな体では、想像できないほどの殺気を出していた
夕方、いつもなら人で賑わってるはずのセブンスミストには、ちらほらとしか人がいない
今日に限って何故か臨時休業をしている店舗が多数あるが、
それ以上に本来ここに来るはずであろう主要ターゲット層が一向に姿を現さないからだ
そのターゲット層であろう常盤台中学の女子寮の一室では、
一人、PCディスプレイに照れながら語りかける少女がいる
「まったく、あ、あ、あんたのためなんだからね!」
「ありがとうな、美琴。やっぱりオレにはお前が必要だ!」
「あ、あ、当たり前でしょまったく!そんな事も解らなかったのね」テレテレ
顔が真っ赤で挙動不審な少女の後ろでは、電気抵抗で焼け焦げた少女に死神の足音が聞こえていた。
本日の投稿はここまでです。
補足ですが、体験版はPCで、製品版は専用のゲーム機がでてくる予定です。
専用のゲーム機の新機能で、いろんなフラグを作っていくのでお楽しみに
では、次回もよろしくお願いします
おはようございます、みなさんありがとうございます。
本日は夜勤明けの為、うpは夜になると思います。
ゆっくりお待ちいただけると幸いです。
こんばんわ、お待たせしました。
本日は体験版ダウンロード開始1日目後半〜2日目前半までのお話です。
あと、昨日編集してうpした際、姫神さんが空気でした
屋上いってきますので超許して下さい
劇場版とアリサは仕事の都合で見に行けず厳しいです。早くBDに超してください
では、再開します
イギリス清教会女子寮
ここでは1つしかないPCに食い入るように集まっているシスターたちの姿があった。
「ではここで、お弁当を渡してみるのでございますのよ」
「シスターオルソラ、それはいささかハレンチでは!」
「私ならここで上条様と…ゴニョゴニョ…」
じゃんけんで決まった順番、本来ならそのじゃんけんにも今の状況にも参加したいが
最初にばかにした手前、参加できないシスターがいた。
(はぁー、なんでもっと素直になりやがらなかったんでしょうかねぇー)
チラチラと横目で画面を覗きつつも、一つ決意をする
(製品版ならPCはいらないと書いてやがりました。その為の資金を調達しなくては…)
シスターは自分の武器を部屋から持ち出し、自分の為に異教徒狩りへと出かけた
上条当麻のクラスには一人無口な少女がいる
いつもならぼーっとしつつも頭は冴えていた少女だが、今日はどんな時でも上の空であった。
なにせ授業中ずっと
「今日帰ったら上条君と…今日帰った上条君と…////」ボソボソ
1人うわごとの様に喋っていたからである
だからであろう、家に着いてからの彼女はまるでインフルエンザにでもかかったかのような状態であった
「秋沙、似合ってるよ」キラッ
「嬉しい…上条君…////」ハァハァ
まだ崩壊ラインぎりぎりの所を保っていた
今日はジャッジメントの数が少ない
普段なら街の至る所にいるはずであるが、明らかにいつもより少ない
だからであろうか、スキルアウト達の活動が盛んである
ここでも3人組の少女が男たちに囲まれていた
3人とも常盤台中学の服を着ているが、その中の一人、扇子を片手に持つ少女が弱弱しくも宣言する
「貴方方…ハァ…このわたくしを常盤台の婚后光子と知っての…ハァ…狼藉ですの…ハァ…」
その両脇の少女達は頭を抱えながら怯えている
男達が持っているのは小型のキャパシティダウン
本来の威力はないが、それでも十分な効果が出ていた
気持ち悪い笑みを浮かべ、喜んでいる男たちが近寄る
最悪な状況を想像する少女たちの前に一人の男が現れた
「恥ずかしくねーのかよお前ら!」
その初めて見る後姿が、少女たちにはまるで白馬の王子のように見えた
「こんな大勢で女の子囲んで情けねぇ!」
そういうと、男はスキルアウト達に突撃し始めた…
とある建設現場、ここに天草式に関わりのある男達が円陣を組んでいた
「たかがゲームといっても五和達には死活問題なのよな!
だからこそ、俺達が支えてやるってのが女教皇様の教えに…」
叫び声に反応し、皆が賛同する
「教皇代理、さすがです!」
「そうだそうだ、俺達が稼いでやらねば!」
えいえいおーという叫び声とともに、建設資材を運び始める
そんな男達の頑張りを知ってか知らずか、
天草式の女性たちは皆でネットカフェを占拠していた
その中の1人は、周りと同様昨日からPCを覚え始めたのにも関わらず
恐ろしいほどの速さでマウスを操作していた
(護衛ミニゲーム…これで上条さんを守り切ってみせます!)
武器に槍を選択した少女は、すでに守り切った後を考えにやけていた。
ミサカネットワーク内では、絶え間ない議論が続いてた
「そこでスカートをめくりドキッとさせるのはどうでしょうか?とミサカ12083号は…」
「いやここはあえて抱き着くという選択肢では?とミサカ14333号は…」
「その妄想でお客様の顔にピザをぶつけてしまいました、とミサカ17203号は…」
「上条さんハァハァ…////、とミサカ10777号はロシアの寒さに負けない吐息を…」
「こちらではあの時のようにプレゼントを貰えました。とミサカ10032は自慢を…」
「なぜいつもミサカ10032ばかりなのですか?少しは私も…とミサカ10039号は…」
「南極の私とてもかわいそう。とミサカ19900号は…」
そこへ新たな情報が、少し幼い声で入る
「私の家の主さんが自室への招待イベントまでこぎ着けたよーって
ミサカはミサカはみんなに危機感を与えてみたり!」
その幼い少女の前には、PCディスプレイにかぶりつく大人の女性がいた
「これで上条は大人の魅力で陥落ジャン///」ハァハァ
うわ言の様に常に何かを喋っている部屋に、
怪しい雰囲気を感じ近寄れない男が怒りと寂しさを露わにする
「ったく、いったいなンだってンだよ!」
ゲームに熱中しているとは知らず、少しでも気を引こうとエプロン姿を披露した白髪の男は
もう二度とこんな格好をするまいと誓った
先程の女性の同僚の部屋は、めずらしく綺麗にかたずいていた
PCが2台反対向きで置いてあり、
シスター姿の少女と、少女らしき外見の女性がニヤニヤとディスプレイを見つめている
「しょ、しょうがないなぁー、インデックスは///」テレテレ
「あ、ありがとうなんだよ!当麻!やっぱり当麻は…////」デレデレ
その後ろでは、PCディスプレイに説教をしている
「まったく…上条ちゃん!エッチなのはいけないと思います///」
そういいつつも、ドッキリイベントを満更でもない様子でこなしていた
追加したい内容を思いついたので、一度休憩します。
次の投下は夜9時の予定
次からは2日目の話になります
今日は土曜日
本来なら休みであるはずの学生だが、一人ぽつんと教室にいる
「はぁ…不幸だ…」
上条当麻は今日も補習の為学校へと来ていた
出席日数が足りてないのだからしょうがない
しかし不幸を嘆くのは補習の事ではない
「小萌先生はついに上条さんを見捨てたのでしょうか…」
連絡を取ろうにも、また踏みつけて壊したケータイを眺めるしかなかった
所かわってイギリス
ここは世界に20人しかいない聖人の一室であるはずなのだが…
「なぜなのですか!あんなに勇気を出したのに…うぅっ…」
ここから漏れている空気はとても悲しみに満ちている
「上条当麻!私の事は遊びだったのですか!?」
PCディスプレイに向かって泣き叫ぶ女性の部屋に、電話がかかってくる
取る気にもなれず、放置をしていたら録音へと切り替わった
「ねーちん、たぶん攻略うまくいってないと思うにゃー
だからこの----ってサイトの-----ってスレをみるにゃー」
それは冷やかし半分助言半分のつもりで言った言葉
だがその時、そのスレでは神のようで悪魔な存在が降臨し、加速度的に伸び始めていた
「あぁーーーーーもうどうしてよ!」
学園都市第3位ですら簡単には解けない…そんな問題にぶち当たっていた
先程3週目の攻略が終わった所である
他の者からすれば驚異的なスピードである
しかし、攻略1週目の聖人と結果は変わらない
そして銅色で表示された3度目にして残酷な文字
【友達エンド】
昨日部屋に帰ってきてすぐ、自分のPCを破壊しようとしたルームメイトを沈め、
最初こそ甘くて幸せな雰囲気でゲームを始めていたが、
その後寝ずに攻略をしてきた結果は、さんざんたるものだった。
さすがにショックだったのか、一息つこうとヤシの実サイダーと書かれたジュースを飲む
「ふぅ…すこし落ち着いて情報でも集めるか…」
ゲーム画面を閉じ、普段なら絶対見ないアンダーグラウンドなサイトをみる
サイトの名は「ch2(シーエイチツー)」
ここには体験版サイトができてからすぐ、専用スレが立っていた
昨夜見たときには幸せ一杯な書き込みがなりで、ストレスが溜まってしょうがなかった
(まったく…あいつの事好きなやつどれだけいるのよ!)
嫉妬しつつも、昨日の時点ではクリア報告が無かったため、優越感に浸っていた
その時唯一クリアしていたのは自分のみ。愛情では負けていないつもりだった
しかし、今見ると8スレも進んでいた
(いったいどういうことなのかしら?)
まずは、自分が落胆する情報が出てきた。
3スレ目、銀色の文字で【友達以上恋人未満エンド】と書かれた画像が張られていたからだ
そして、その後同様のエンドを出したとの報告が3つ
(もしかして、それ以上のエンドがもう出ちゃったのかしら?)
心配しつつスレ読んでいく少女。その先には、彼女にとっていい意味で期待を裏切る物があった
(いったいどういうことだ、これは?)
先程の電話でにゃーと語尾をつけていた金髪の男は驚愕した
(ねーちんに進めた矢先、こんな危ないもんが出てくるとはな…)
スレにはAAで描かれた自由の女神像があり、その聖火の部分にはリンクがある
リンク先にあるファイル名は【上半身裸パッチ(好感度変動音機能付き).exe】
ファイル名から察するに、既にソフトが解析済みである事がわかる
だからこそ、金髪の男は驚いている
体験版とはいえ、新型の専用言語で作ってあるソフトだった
それをたったの1日で解析されているのである
(しかし…)
「金色エンドだけは魔術認証にしてよかったぜぃ…」ボソッ
口ではいつも通りだが、頭で考えていることは別だ
(自由の女神か…こいつはいったい何者だ?)
サングラスに隠れた目は鋭くなっていた
その名を検索すると、ある言葉が出てくる…
【第1位の演算能力者】
第1位…この学園都市において、その名を指すのは一人
LEVEL5【一方通行(アクセラレータ)】である。
絶対能力進化(レベル6シフト)実験】において、
LEVEL0の少年に負けたとはいえ今だ第1位の称号は変わらない
しかし、その後脳の一部が破壊され
演算処理を外部ミサカネットワークに頼っている
つまり自身の演算能力は既に第1位ではない
また演算能力だけの第1位であれば
本来は【樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)】を指す
学園都市最高のスーパーコンピューターであるが
これも既に破壊されているし、そもそも能力者ではない
では第1位の演算能力者とは何者なのか
この者はいつも使うAAから別名でこう呼ばれている
【自由の女神(アンチェイン)】
今晩のおかずソフトからハッキングソフトまで
ありとあらゆるソフトウェアを解析し、自由自在にパッチを配布する
中でも、とりわけ「乙女ゲー板」では女神様とさえ呼ばれる少女がいた
その少女の部屋には、特別使用の高性能PCが2台設置されており
可愛い花柄シールに「さいさりす」「がーべら」と書かれている
「ふぅ…少しずつですがデータが集まってきましたね…」
少女には自由の女神像の様に頭にかぶり物がある
ただし黄金の輪(クラウン)ではなく、花の輪がであるが…
その少女は器用に両手を使って慣れた手つきで2つのPCを操作している
左のディスプレイには例のゲーム画面が…
右のディスプレイにはそのソースコードと何か集計されたデータが表示されている
少女は昨日のうちにこのゲームを一通り解析し終えたが、
ある一部分だけどうやっても解析できない場所があった
最終的に解ったことは以下の3つ
1、銀銅2つのエンディングは、内部パラメータを弄ることで操作可能
2、その先へ行くには、この独自言語プログラム以外の何かが必要
3、その為、残りのエンディングには実際のプレイでなくては到達不可
だからこそ、他人のプレイ状況を収集する必要があった
他人の結果から、最速での攻略を目指そうと
その為に機能は本物であるがフェイクであるパッチを作成、ch2で配布した
(それだけのはず…)
そう思いつつも、左のディスプレイから目が離せないでいる
(自分でパッチを作っておいてなんですが…)
ディスプレイには、上半身裸で爽やかな笑顔の上条当麻がいる
(そんな恰好で見つめられたら…/////)
(上条さん上条さん上条さん上条さん////)ハァハァハァハァ
(さらに改造して全裸にしてしまうのも…////)じゅるり
(いやいや、そんな事してもし佐天さんや御坂さんにばれたりしたら…)ビクビク
1人だけ抜け駆けしたいが、すぐに反応が出てしまう自分の弱点をどうするか
真剣に悩みつつ、集計結果を眺めながらゆっくりプレイしていた
【自由の女神(アンチェイン)】の配布したパッチは、既に悪影響を及ぼしていた。
本来なら性欲を律するべきシスター達は、ある意味乱交パーティー騒ぎであった
「当麻様の胸板…とてもおいしそうですね…////」ハァハァ
「シスターアンジェレネ、少しは慎み深く(ry////」ハァハァ
「シスターアニェーゼも意地を張らずに混ざればよかったですのに…////」ハァハァ
「まったくですわ…///これはもう女神様にお祈りをささげなければ…///」
女性の甘い匂いが充満しているここ、イギリス正教会女子寮
それとは対照的に、男の匂いがむせ返るイスラム教モスクに一人の少女がいた
「アラーは唯一神であり絶対だ!女一人でこの人数に勝てるとでも…」
「うっさいですねぇ、勝手に移住してきた異端のゴミ虫どもが…
まずはその腐った幻想をぶち殺して殺るってんです…よっ!!」
最後の一言とともにエーテルを使った攻撃を始める
もはや八つ当たりに近い状況であるが、上条当麻とのイチャラブライフ(の金)の為に
モスク一つ破壊し、ここにいる男達全てを改宗させる勢いであった
お昼より少し前、上条当麻はスーパーに来ていた
目の前にあるのは、「特売!極上鮭弁当!!」と書かれた立札
その前でスタイルの良い女性が泣きそうな顔でへたり込んでいる
「あの、綺麗なお姉さん?もしよろしければこれ差し上げましょうか?」
インデックスが居ないからこそ、少しだけ贅沢しようとした極上鮭弁当、特別価格500円
泣きそうになるほど欲しいものでもなかった上条にとって、これは当たり前の反応である
しかし暗部の仕事(+クソな部下のミス)で肉体的にも精神的にも疲れ切っていたこの女性にとって、
上条のこの当たり前の行為はまるで結婚指輪を渡されプロポーズされているかのような感覚であった
「あの…お礼に…もしよければそこでご飯でも奢るけど…どうかな?少年///」
「えっ…?あ、はい、よろこんで」
(500円がファミレスに化けたー!いやっほーーーー!!美人だし上条さん今日はツいてるのか!?」
あまりの事で嬉しい動揺を隠せない上条とその女性をの後ろでは、3人の女性が安堵していた
(よかったぁ…これで真っ二つにならなくて済んだよぉ…)
「フレンダ、麦野の機嫌が超変わって超よかったですね」
「でももしこの後フレ/ンダになっても大丈夫。私はそんなフレンダを応援してる」
本日の投下は以上です。
明日も夜の投下になると思いますがよろしくお願いします
それではおやすみなさい
おはようございます
早起きは上条さんの損と申しまして
なんか2日目の夜まで完成しちゃったので投下しちゃいますね
あ、今回婚后さんでてきますよー
とある個人研究室の一角
白衣を着た女性は、わが子の様に大事にしている生徒達からあるゲームを教えられた
「木山せんせっ!先生の想い人と仲良くなれるゲームがあるよっ!」
その言葉に驚き赤面する女性は、あたふたと動き出す
「ちっ…違う!彼はそんなんじゃ…//」
そんなやり取りを思い出しつつも、カチカチとマウス操作する手は幸せで一杯であった
(まさか…この私にゲームをやる日が来るとはな…)
過去の自分を思い返すと、今の自分の状態がとても信じられない
(しかしあの子達には感謝しきれないな…)
子供たちの優しさに自然とにやけてしまう
いや、にやけている理由はそれだけではない
先程子供たちに冷やかされながら教えてもらったサイト
そこで手に入れたパッチ
(私の貧相な体に比べ…彼の肉体は…///)
頬が赤くなっているのは、手に持つ熱いコーヒーのせいだけではなかった
(また友達以上恋人未満…か…どうして…)
黒髪ロングの少女も先程3週目をクリアし終えたところだ
海水浴場デートなどのレアイベントをそれぞれ3度こなしていた為
既に例の上半身裸パッチに魅力を感じてはいなかった
というか、既に何度もハァハァしすぎていた為、これ以上はまずいと止めていた
今も洗濯機は下着とシーツを洗うため動き続けている
(私はこれ以上にもこれ以下にもならないの…?)
周りの者からすれば贅沢すぎる悩みである。
それ以外にも彼女には気になることがある
(私は銀エンド報告2番目…1番は誰?)
少し悩みつつも、画面の文字を見てゲームに戻る
「どうした秋沙?上条さんとじゃ一緒に花火みたくないか?」
上条当麻の鎖骨が浴衣と花火の光で強調されていた
「婚后さん、昨日の殿方の事が解りましたわ!」
「名前は上条当麻様というのでございます、そして…」
彼女たちが所属する水泳部の先輩が以前、【誰かが見てる】事件の際に彼に助けてもらっていた
その先輩は彼の事と例のゲームの事を二人に教えてくれたのだ
「な、なんということですの!?そのようなハレンチなゲームが…」
扇子を持つ手は動揺を隠せないでいた。それを見ている二人の頬も赤い
3人とも静かな沈黙の後、照れながらある事を決意する
「それでは婚后さん、今日は用事がありますのでまた後日に…」
「私も失礼いたしますわ。ごきげんよう」
二人が去った事に気が付かないほど固まっていた少女は、
誰もいない空間に向かってしゃべり始めた
「わ、わたくしにはまままったく関係のない話ですわ
ただ昨日の殿方にお礼をしたいと思っただけですのよ!」
「それにあの殿方は、このわたくしを常盤台の婚后光子と知って助けたに決まっていますわ
つまり、あの殿方のほうからまた声がかかってくるに決まっていますわ」
「まったく、わたくしはなんと罪深い女なのでしょうか…///」
照れた視線には、先程の二人ではなく、ゾンビのような目をしたツインテールの少女がいた
「あ、あれ?ししし、白井さん!?あああ貴方、先程の話聞いていらっしゃらなかったでしょうね///」
照れる少女にまったく気にも留めず…というより存在を認識しないまま、ゾンビは歩いていた
「お姉さまがあの類人猿と…お姉さまがあの類人猿と…お姉さまがあの類人猿と…」ボソボソ
ゾンビな少女は、既に新世界の扉を開いていた
「最大主教(アークビショップ)!」
ドアをガンガンと叩きながら、叫ぶ赤髪の少年。
彼が怒っているのも無理はない
昨日、寝ている時間に叩き起こされはパソコンを買いに行かされ…
ロンドンで最も静かにインターネットを使える部屋を半日で探してこいと言われ…
それが終わるとベイカー街22Bに住んでいる探偵にこの依頼を確実に渡してこいとの命令…
行った先で不機嫌な男に罵られ、その後自分の煙草を見て何故か煙草の灰について語りだす…
依頼が断られるのは困るからと丸1日も嫌々話につきあわされ…
封筒を渡すと、なぜかあの上条当麻の話になり、自分の知る情報を全て話せと言われ…
すぐに解決し渡された封筒を持って、今帰ってきたところであるが…
「なぜ僕がこんな事をしなければならないんだ!」
ただでさえこの所自分の愛する女性に逢えてないためストレスが溜まっている
既にイライラは頂点に達しようとしていた
その時、ドアが一瞬開く
「ご苦労の事であるのよ、ステイル」
少年の持ってきた封筒を即座に手に取り、次の瞬間にはドアに鍵がかかっっていた
「・・・」
ブチッ
何かが盛大にキレる音がした
「魔法名…Fortis931…」
ぼそっと謎の言葉をつぶやいた後、鬼の形相になる
「もう限界だ!今すぐここを火の海にしてやる!!」
少年の手には、燃え盛るカードが煌めいていた
「シっ…シスターちゃん、私は頑張りすぎてしまったのですよ…」
「私もだよ小萌…もう限界なんだよ…」
むせ返る匂いの部屋の中に2人の姿がある
片づけられない2人の横には、溜まったシーツと下着の山…
上条の友人である青い髪の男ならこの場で死んでもいいとさえ思うであろう状況
「シスターちゃん、ここは1つ協力して片づけをしませんか…?」
「わかったんだよ小萌…私も頑張るんだよ…」
2人が部屋の片づけを始めようとしたとき、外へ通じるドアが開く
「ただいま小萌…友達のとこで…」
その瞬間、匂いで鼻をつまむ
(なに、この匂い?)
そして見える山積みの布、泣きそうになる二人の姿が目に入る
(数日暗部の仕事に行ってる間、なにがあったのかしら…)
仲間に仕事を押し付けられ忙しかった少女は、中で話を聞き驚いた
数日前の仕事最中、休憩によった公園でジュースをくれた優しい男。
その男の優しさに一目惚れしていた少女にとって、まさに棚から牡丹餅な話
幸せと同時に怒りもでてきた。
学園都市暗部「グループ」の中で紅一点の少女に気を使わなかった男達に
(あのバカども…次会ったら体だけ(全裸)で街中へ飛ばしてやる…)
惚れた男との時間を邪魔されたと知った少女は、復讐を決意した
朝の投下は以上です。
夜投下できるかどうかわかりませんので、まったりと鮭弁当でも食べていてください
ちなみ【すているさんじゅうよんさい】は
イギリスBBCTVのドラマ【SHERLOCK】の人達に会いに行っています
皆さんがよく知るホームズではないので、もし興味がわいたなら是非ご視聴ください
ただいまです!
皆さん応援やコメントありがとう!
皆さんのコメントがすごい活力になっています!
さて、コメント頂いたセロリさん達ですが、諸事情により製品版から関わってきます
一応エンディングまでのプロットは完成しているので、ご安心を!
ではでは、体験版3日目のお昼までをとうぞ!
日が変わり日曜日
上条当麻にとっては珍しく、朝から食パンを食べていた
「麦野さんほんといい人だったなー///」
強調された胸を思い出し、慌てて首を振る
「あんな綺麗な人がオレに気があるわけないじゃないか!」
「そうそう、鮭弁当の感謝だけだって!」
食事の後、別れ際にスーパーへまた行くからというと
じゃあ、そのお金も出してあげると言われ、一緒に行くことに
その際、3人の少女達を紹介され、皆で買い物へ出かけることになった
上条は3人の少女達とどう会話したらいいかわからず、ギクシャクした時間が流れたが…
〜回想〜
上条はまず、スーパーで流れていたBGMの話題で一人の少女と打ち解けた
「あ、この曲オレ好きだったなー、恋愛レボリューション21」
と呟いてから、茶髪の少女が超食いついてくる
「上条もこの曲超好きですか?
やっぱり超超超超って超がいっぱい出るのが超良いですよね!」
次に非常食用にと缶詰コーナーへ寄った際、金髪の少女と意気投合
「上条はよく解ってるわね!
結局、鯖味噌缶詰が最強って訳よ!」
最後の袋を詰める作業中、料理の話でおかっぱ頭の少女と盛り上がる。その際上条は
「やっぱり家庭的な子ってポイント高いよなー
滝壺さんっていいお嫁さんになるんじゃないか?」
と言い出すから一瞬で修羅場に。そのまま4人とは別れることになった
「麦野さん達、今何してるのかなー?」
上条は昨日の事を思い出しながら、掃除の準備を始めていた。
一方、上条が思い出していた4人は隠れ家にいた
なぜか疲労している3人。残り1人は自分だけの部屋にいる
実は昨日の修羅場の後、工場破壊の任務が入り、4人で任務をこなしていたのだが…
「昨日のあれは麦野が超悪かったですよね…」
そう、特にひどかったのは学園都市第4位の攻撃。柱という柱を問答無用で溶かしていた
「途中で余計な事言ったフレンダのせい。
でも大丈夫だよフレンダ。私はそんなフレンダを応援してる」
その先にはずーんという効果音が聞こえそうな状態で凹んでいる少女がいた
「とっ…ところで麦野は…?」
「部屋からずっとでてこないね」
「うぅ…やっぱり家庭的ゼロって言ったの怒ってるのかな…」
「一回、超確認してみますか」
おそるおそるドアを開けると、普段からは想像できない光景が広がっていた
「ふふふっ…上条君はそんなに私の胸がいいのかな///」
目が点になり、固まる少女達であった
「ふぅ…やれやれ…これで何人目なんだろうね…」
カエル顔をした医者は、ため息交じりに答える
2日前から同様の案件で女性ばかり診察している
年齢層は10代から40代ぐらいまで
特に昨日の昼頃から急激に人が増え
診察人数は、既に100人を超えていた
「これ自体には身体に悪影響はみられないんだがね…」
これとは、例のゲームソフトである
看護婦にも同様の症状が出ていたので、すぐに事情聴取
結果は、神経物質の過剰流動または自慰のしすぎによる【精神崩壊(トリップ)】…
ただ、症状自体は軽く、点滴を打って寝ていればすぐ治る様な状態である
「あの子達も倒れなきゃいいけどね…」
そういうと、面倒を見ているクローン少女たちの部屋を眺めた
イギリス清教会女子寮に、ロリータ服を着た女性が帰ってきた
「ふぅ、今回は少し頑張りすぎたわね」
ライオンの彫刻をして欲しいと依頼を受け、今朝やっと完成した
「依頼を受けたときはバカにしてるのかと怒ってしまったけど…」
金髪グラサン男に「シルエットはライオン」と言われて以来、とても気にしていた
「ただいま」という声と共にドアを開けると、何やら怪しい雰囲気がする
そしてピクピクと倒れているシスター達を見つけた
「なんだいこれは?」
少し怒りを露わにした女性だったが、ポツンと光るPCディスプレイの画像をみて固まる
「上条…当麻…の…裸…?//」
上半身裸の知人の画像をみて、褐色の頬は赤く染まるのであった
すぐ近くの一室、ここでは微笑ましい笑顔の女性がいた
「やっとここまで到達しましたね///」
慣れない操作にも慣れ、好感度の上がるポイントも解り
3日目にしてやっと到達した
「友達以上恋人未満エンド」
この文字で幸せ一杯であった
「ここまで着たら、あとは恋人になるだけですよね、上条当麻///」
ポニーテールの髪をふりふりと揺らしながら、幸せを表現した
「そっそうだ!土御門に感謝の電話をしなくては」
留守電以降ずっと放置していた事に忘れていた聖人は、いそいそと電話をし始めた
時同じくして、通販商品で埋まる部屋でもまた同様の表示がされていた
「そそそ、そーよね上条当麻///
やっぱり私じゃまだ恋人にはなれないわよね!あはは///」
嬉しさ半分、恥ずかしさ半分、でもやっとここまでたどり着いた
「上半身裸という誘惑にも負けず!私は頑張った!!」
勝利宣言とともに、次のエンドを妄想する
「あれでもももももしかしたら…金色エンドだときききっ…キスとか///」
大覇星祭の時、キスをしかけた状況を思い出し、何もない空間に手を振り始めた
とりあえず一旦投下終わります。
次の投下は夜8時の予定。
見直しができてませんので少々お待ちください
ところで、もうすぐ製品版へと話が移行します。
その際にぶっこわれて欲しいキャラの希望がありましたら、是非お名前をお書きください
あ、ちなみに次の【3日目午後編】は、一部の方がだいぶぶっ壊れ始めますのでよろしくお願いします
ジョナサン「僕は、このssが完結するまで、支援するのをやめない!!!!」
乙です
もしかして金色エンドは上条の秘密(記憶喪失)を知らなきゃいけないとか?
リク全て確認しました!できる限り皆さんの要望に応えます!
製品版本編はすぐ終わらせないつもりなので、リクエストは随時受け付けます!
(但し最後のエンディングとオチは固定してますので、そこだけはすみません)
また、72、74さんのように真逆意見の時はこちらの裁量で行きます
(意見が多いほうを採用するかもしれませんが)
それではお待たせしました、【3日目午後編】を投下します。
----三日目午後----
上条当麻は、ゲームセンターへ遊びに出かけたはずだった
掃除も終わり、気分良くなった所で少し遊ぶかと外へ行き
パンチングマシーンで日頃のインデックスへの恨みを晴らそうとしていた
助走をつけ、全力で「その幻想をぶち殺す!」とか叫びながら殴りかかったその時
上条当麻とパンチングマシーンの間に一人の少女が入ってきてしまった
慌てて止めようとしたがぶつかってしまい、しまいにはその少女を押し倒してしまった
「あのっ…すみません!オレ!パンチングマシーンに…」
「・・・・・・」
「あっ…すっげかわい…」
「・・・・・・・/////」
そして横から、少女の群れがやってきた
「女王!!お体はご無事で!?」
「あっ!…あの、えっと!これはその…」アタフタ
上条当麻はすぐにその場からどき、慌てて言い訳を始めるが…
(この気持ちはいったいなに///【心理掌握(メンタルアウト)】の私に把握できない心理なんて…)
照れて固まっている少女を起こし、殺さんばかりの殺気を出す取り巻き達に気が付かず
(こいつを操って試してみるしかない///)
そう決意して、外用のキャラクターに切り替える
「あのぉ、えっとぉ///ちょっと貴方の頭に触れてみたいんだけどぉ…///」
「えっ?頭?」(もしかしたら叩かれるのか!?)
目を瞑って受け入れようとする少年に、そっと頭に手が触れるが何も起こらない
(なにこいつ!?私の力が効かない!?)
驚いて再び固まる少女だが、頭を触るために近づいた顔のせいで余計に恥ずかしくなってしまった
「アニェーゼ様、どうかこれをお納めください!」
「アニェーゼ様、もっとローマ正教分派の事をお教えください!」
「アニェーゼ様、同郷の者達もどうか受け入れてください!」
ここはイギリス、ロンドンに一つだけ存在したモスクは、
現在改修工事が進み、十字架が突き刺さった様な見た目になっていた
昨日、ここを(理不尽な理由で)襲った少女は、
既に預言者ムハンマドと同等の扱いになっていた。
「さて、私はこれからお祈りを捧げなければなりません
ですので仕事は…貴方と貴方、私の代理にしますので後はよろしくお願いしますね!」ニコッ
「ああああ、アニェーゼ様、畏まりました、精一杯お仕事をさせて頂きます//」
「私もです、後の事は心配なさらぬよう、全てお任せください//」
ほぼ教祖とかしている少女は、部屋に籠るなり、PCの電源を入れる
(ふんっ、ほんっと男ってのは騙すのが楽で助かりやがりますねぇ)
部屋には結界を敷き、空間を隔離してから、あのソフトをインストールする…
「上条さん、お待たせしちまいました///
今から貴方のアニェーゼが参りますよ///」
常盤台中学女子寮…ここには1人を除いて誰も部屋から出てこなかった
本来見回りをするはずのこの女性も、二日前から管理室より出てきていない
「先生…その…オレ、こういう事って慣れてなくて…///」
照れているディスプレイの上条に向かって、メガネの女性は照れながら答える
「いいいいいのよ、かかか上条君…わわわ私がててて手取り足取り…////」
そして、ここ208号室では、浮かれすぎて性格が変わってしまった少女が一人…
「うんうんわかったわよ当麻私に任せて全部貴方の美琴さんが解決しちゃうよだから当麻は(ry」
「当麻もう私って友達以上だもんねまだ恋人じゃないけどそんなの愛があれば関係な(ry」
「当麻は私だけ見てればいいのもう他の女なんかみちゃだめだよだって私達ってもう友達以上(ry」
ゲーム内の上条が喋っていない時でも、ずっとディスプレイに向かって喋りつづけていた…
「呼び出しってのはなんだ、アレイスター・クロウリー…」
サングラスの男は、少し機嫌が悪そうに答える
「自分の愛する妹も部屋から出てこなくなったからといって
八つ当たりされるのは気分が悪いな…土御門」
「ちっ…覗いてやがったのか…」
不機嫌な原因を言い当てられ、更に不機嫌になる男だが…
「ところで呼び出すぐらいだ…何かあったのか?」
仕事モードに切り替え話し始めると、水槽の中の男はにやりとした
「思った以上にやり込まれているようでな…
先程私のもとに信号魔法が届いたよ…」
驚いたサングラスの男は、不敵な笑みにかわる
「そうか…なら計画は第2段階へ移行だな」
サングラスの男は、携帯画面から「移行(シフトアップ)」とかかれたボタンを押した
ミサカネットワーク内では、
体験版ホームページに新たに表示された掲載文についての議論がされていた
「私たちは敗北したのでしょうか?とミサカ10855号は不快感を露に…」
「まだ後2人はチャンスがあります。とミサカ15113号は冷静な判断を…」
「上位3名まで製品版でのこの機能が…を想像して涎がとミサカ10777号は…」
「残り2人なのですから、誰かが金色エンドをクリアしたのですね…とミサカ17000号は…」
「ミサカ達が2位、3位をクリアすればほぼ独占できる様ですね、とミサカ15113号は…」
「南極の私とてもかわいそう。とミサカ19900号は…」
と、その瞬間、ミサカネットワーク内に一瞬静寂が訪れる
「・・・」
「・・・」
「あれあれ?みんなどうしたのかなーとミサカはミサカは解っていても心配してみたり♪」
1人のクローン少女の前にいる上条当麻が、文字で告白をしていた…
「ミサカ…もう一度言う…オレと付き合ってくれないか!」
「はい…ぐすっ…
よ…喜んで…ぐすっ…」
「……」
「10032号は…ひっぐ…
10032号は…ひっぐ…
ついに…ついにやりました…!」
感情表現があまりできないはずのシスターズであるが、
この時ばかりは涙があふれ出ていた…
「ななななななななんとハハハハハハレンチなっ//////」
自身の胸の高鳴りを止められず、顔が熱くなっている
それを冷やすかのように。愛用の扇子で自分の顔を全力で仰いでいた
「かかか上条様のししし私生活をとととと盗撮するなどおおお乙女として恥ずかしき(ry」/////
2週目をやろうとスタートボタンを押そうとし、誤って体験版ホームページのボタンを押してしまった
しかし、照れ隠しの為言い訳全開でディスプレイに喋っていると、目の前の【2/3】が【3/3】となった
「こここここは、このわたくしを常盤台の婚后光子がささささいg…」
もう一度、目の前の数字を見る
「サイゴノ…」
「・・・・・・・・・・・。」バタッ
椅子に座っているのその少女は、その場に崩れ落ち、魂が口から離れようとしていた
工事現場から帰ってきた天草式の男達を待っていたのは、号泣する少女だった
「五和っ!!いったいどうしたのよ!!!」
走って駆け寄る天草式の男達…
その先頭の男に、少女もまた走って抱き着いた
「建宮さん!ひっぐ
建宮さん!ひっぐ
私ぃ!私ぃ!うわぁぁぁぁぁぁぁん」
「五和!よく!よく頑張ったのよな!!」なでなで
優しく包み込むようなその動作は、教皇代理がまるで女教皇様のように見えた…
「うわぁぁぁぁぁぁん
建宮さぁぁぁぁぁぁん!」ぐしゅぐしゅ
(五和も…まだ子供なのよな…)
そう優しく微笑んだ笑顔は…
「これで…ひっぐ…
上条さんの私生活が…ひっぐ…
盗撮できるよぉぉぉ…ぐしゅぐしゅ…」
…見事にその幻想をぶち殺された
以上で投下終了…のつもりでしたが、
【アンチェイン】さんについて書きたくなってしまったのでまた1時間後ぐらいに帰ってきます
あと、リク以外での内容について軽くお返事を
>>71
ジョジョネタありがとうです!おかげで3部のあの人ネタ思い出せました!
>>76
書く予定がすっかりなかったので、ここで説明を
金色エンド(告白エンド)の条件は
1、銀色エンドをクリア済み(過程は問わない)
2、その後、すべてのイベントをじっくりこなす
3、自分のキャラを変えずにエンディングまで迎える
が条件です。
嬉しくて大半の人は、素直な自分を出してしまうのでアウト
また、焦ってクリアしようとする人(美琴とか)も当然アウトになります
結果、御坂妹や五和はクリアできたというわけです。
さてここで問題、最初に金色エンドでクリアした人は誰でしょうか?
先程完成、見直しもできてるはず
王族や神の右席、ロシア成教についての要望は今後も増えそうですね…
出し方についてまだ案が固まってないのですが、
なんとか頑張って出してみようと思います
あ、投下は1レスなので、それ以降寝ます。
皆さんおやすみなさい。
あと明日は投下無理かもです。すみません
さてさてお待たせしました。
【3日目午後編】の追加差分、【自由の女神(アンチェイン)】視点をどうぞ
同時刻、スレ内では落胆、悲鳴、怒り…阿鼻叫喚な状態であった
だからこそ「誰が金色エンドをクリアしたのか」の話題になるのは、必然であった
その中で、最有力候補である【自由の女神(アンチェイン)】
彼女へのコメントは数分前とは一変、女神から悪魔と評価が変わっていた
スレ内に彼女がまったく降臨しない事で、より一層辛辣な言葉になっていたのだが…
当の【自由の女神(アンチェイン)】自身は…普段使わないAAでコメントを入れた
「あ…ありのまま 今 起こった事を話します!
私は当麻に告白されていたと思ったら いつのまにか数字が3/3になっていた
な… 何を言っているのか わからないと思いますが
私にも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてないです!
もっと恐ろしいものの片鱗を…」
コメントを入れた少女の頭では…
花びら全てから、発火現象が起きている
「ふふふふふ…」
それはまるで…【LEVEL3並みの発火能力者(パイロキネシスト)】と同等の能力
「あははははははははははははははははははは」
顔は思いつめたような…笑顔のような…表現しがたい表情に変わっている
「許さない…
許さない…許さない…
許さない許さない許さない許さない許さない!」
目前に見えた甘い果実…それを掠め取られれば誰しも壊れるであろう
「私が!
私が私こそが!!
当麻さんの盗撮映像を見るべきなのに!!
その方が当麻さんだって絶対に喜ぶのに!!
オレは飾利の事愛してるって言ってたのに!!!」
我を忘れた【自由の女神(アンチェイン)】であったが、何故か画面の文字が見えた
【製品版では、貴方の実生活環境をほぼ完璧にシュミレートし、自らもその中に入ることで…】
そして少女は気づく…
「実生活を完璧にシュミレートするんだ…
…
ふふふ、なーんだ…
だったら…
【風紀委員(ジャッジメント)】の力を使って(盗撮)すればいいじゃないですか」
ニヤリと笑う少女の頭には、温度が無い炎花の輪が完成していた
(こんばんわー)
(たぶん皆さん寝ちゃってますよねー?)
(仕事から帰ってきて今完成したので投下しちゃいますねー)
「なんか皆さんの考察でちょーにやにやしたのは内緒ですよー」
(ではではー、【製品版プロローグ】をどうぞー)
4日目月曜日、午前0:00
突如ゲームが中断され、画面には以下の文が掲載されていた
「このゲームをプレイ中の皆様へ
当ゲームをご利用頂き誠にありがとうございました
予想以上に皆様の攻略が早かったため
本日を持ちまして、体験版を終了し
昨日の夕方頃までに本製品をダウンロードされた方にのみ
明日朝までに無料で製品版本体を配布させて頂きます
それ以降のお客様につきましては
下記のリンク先より登録画面がありますので
再度、住所、氏名、引き落とし口座番号をご入力の上
製品版本体の到着をお待ちください
なお、本体価格は日本円にて5万円
(ただし、10代の方のみ90%OFFとさせて頂きます)
プレイ料金は、1万円/1か月
また今回おしくも拡張機能「自宅盗撮能力」を逃してしまった方には
お詫びと致しまして、下位機能「自宅盗聴能力」を50万円/1か月の
価格でご提供させて頂きます
ゲーム内にて申請ボタンがありますので、是非お求めください
重ね重ねになりますが、当製品をご利用いただき、誠にありがとうございました」
有限会社 TAゲームズ
代表取締役社長 土御門 元春
代表取締役副社長 アレイスター=クロウリー
数分後、例のスレでは、
社長と副社長の暗殺計画がされたりされなかったりしたのは言うまでもない
朝、常盤台中学女子寮208号室のドアが開いた
「ただいまですの…」
扇子の少女を無視した後の二日間、受け入れがたい現実から逃避するため
朝も昼も夜もずっと【風紀委員(ジャッジメント)】の仕事をしていた
雨に打たれながら探し物をし…
風に打たれながら人助けをし…
二晩で壊滅させたスキルアウトグループは10を超えていた
(もう限界ですの…これ以上はどうにかなってしまいますの…)
その少女に向かって、同居人の少女が抱き着いてきた
「黒子おかえり!ごめんね!3日間も放置しちゃって…」
えっ?と疑問符が聞こえそうな顔をする少女に向かって
「私、周りが見えなくなってたわ…黒子がどれだけ大事かって…
黒子の支えがあって、今の私があるってわかったの!」
その言葉を聞き、少女は涙が止まらなくなる
「ぐしゅ…ひっぐ…
おねえしゃば…ひっぐ…おねえしゃば…ひっぐ…」
「・・・」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん
ぐろごわぁ…ぐろごわぁ…ざみじがっだですのぉぉぉぉ」
頭をなでる短髪の少女は、優しく微笑んだ
「ごめんね黒子…もう大丈夫だよ!
だから…」
笑顔で抱きしめる少女は、号泣する少女にこう告げた
「これ、あなたも注文してくれない?」
残酷な少女のベッドには「取扱い説明書」が散らばっていた
「情報収集型疑似体験げぇむ?意味が解らないんだよ!小萌!」
「はぁー、まぁシスターちゃんには少し難しいかもですね…
淡希ちゃんも一緒に先生の説明を聞くのですよ!!」
「うん、わかった」
このゲーム機は二つのデバイスがある
1つは両手首、両足首に装着する首輪の様な物
1つはテントのような設置する物
「簡単にいうとですね、首輪を装着して生活することで
個人の能力や生活空間を情報収集してゲームに反映し
テントの中に入ることでゲーム空間にアクセスできるのですよー」
「おぉー」
同時に2人は素直に驚く
「で、どうやら首輪をつけて外で遊んだり、学校へ行ったりと
いろんな事をしなければ、ゲーム内のイベントが起こらないみたいなのです」
「またテントの中でできるゲーム時間は1日3時間までなのです
それ以上はできないですし、その日の体調によっては時間も減るみたいです」
「じゃあ、よく遊んで、よく食べて、よく寝るってことをしろと?」
「そうみたいですねー、まぁこの3日間が異常だったので、
たぶんその事で対策を考えてきたのかもしれませんねー」
「小萌!私は学校とかないけどどうすればいいんだよっ」
「シスターちゃんには、この家の家事や買い物をお願いします
主婦の方でも安心してイベントが溜まると書いてあるので…」
「あとこのゲームは、友人や家族など、身近な人でプレイしている人から
首輪を通してイベント情報の共有や強化をするみたいなんですよ
だから装着者が身近にいて、尚且つ違う行動をするほど、攻略しやすくなるみたいです」
そういうと、3人は目を合わせ…
「やりましょう!やろう!やるんだよ!」
3人が掛け声を出した時、家のドアが開いた
「先生、私達も仲間に入れてください!」
朝早くから、生徒達が先生のもとへ集まっていた
「あ、佐天さんだ!おーい、佐天さーん」
花の輪を頭にかぶせた少女は、大きく目立つように手を振る
「んっ…あぁ、初春か、おっす!」
そういうと、盛大にスカートをめくる
「ほうほう、今日は水玉模様ですか」ニヤリ
「もう、佐天さん!やめてくださいって言ってるじゃないですか!」
そこに3人組の少女がやってくる
「ルイコー、初春!おはよー!」
「おはようございます、みなさん!」
「まったく、ルイコはほんと初春が好きねー」
「実はできてるんじゃないの?二人とも」ニヤニヤ
「そんな事ありません!私は上条さん一筋で…あっ////」
「あははー、ルイコ振られちゃったー、まぁ私達もそうだけどね///」
「ところでさ、2人も例のゲームやった?///さっきその話題しててさー」
「私は全部エンディング見ましたよ!ただ3位までに入れなかったですけど///」
「うわー、乙女ゲー大好き初春でもだめだったんだー、やっぱ身近にいるわけないか…」
「ルイコはどうだったのー?」
そう聞くと、黒髪ロングの少女は何かを思いつめた顔をしていた
「佐天さん?どうしたんですか?」
ハッと気が付き、慌てて答える
「ははっ、ちょっと考え事してて。それより何の話?」
「ルイコが言ってたゲームの話ー、すごいドキドキしたよねー///って」
「あはは、確かにドキドキしっぱなしだったよー///」
「ところで皆さん!これつけてきました!?」
そういうと、5人は一斉に手首を突き出していた
同時刻、ミサカネットワーク内
「さて、本日の議題は、ミサカ10032号が手に入れた物について…とミサカ10039号は…」
「ゲームスタートが夕方6時ですのでそれまで存分に議論を…とミカサ19090号は…」
「もちろん、変態度ではNo.1の私が受け持つべきです…とミサカ10777号は…」
「いえここはゲームとアルバイトの両立をした私が…とミサカ17203号が…」
「私のおかげで手に入れたのですから、もちろん私が…とミサカ10032号は…」
「ですが夜は起動できない仕様ですので、夜の少ない国がいいのでは?とミサカ12083号は…」
「南極の私とてもかわいそう…とミサカ19900号は…」
「!!!!!」
「…え、なんですか?とミサカ19900号は皆に問いかけます」
「南極なら夜が来ないから全部見放題だねーってミサカはミサカは説明してみたり!」
「その映像を共有すれば…ふふふっ…とミサカ(ry」
「はぁ…」
「困りましたね…」
天草式の面々が皆、ため息交じりに独り言を呟く…
「ふふっ…ふふっ…ふふふふふっ…///」
厨房の奥では、少女が一人、愉快に料理している
普段ならおいしい食事が食べられるはずの当番の日であるが
今日に限って言えば、皆危険な雰囲気に恐怖がしている
厨房を見ると、少女が死を思わせる塩の量を投入している
「当麻さんとー♪盗撮ライフー♪るんるんるーん♪」
昨日からキャラが完全に変わってしまった少女に言葉が出ない
「教皇代理…なんとかしてくださいよぉ…」
「さすがの俺も…もうどうしていいのかわからんのよな…」
そこへ、バタンッと勢いよくドアが開く
「五和は居ますかっ!案内しなさい!」
颯爽と現れた聖人に、皆歓喜の涙をする
「女教皇様!よく…よくおいでにっ!」
しかし、キッチンからは殺気が出ていた
「"元"女教皇様であっても、この権利は渡しませんよ!!」
力強く発言する少女の前に来た女性は…
「五和…どうか私にもちょっとだけ覗かせて下さい!」
「…」
「…」
「………。」
「えっ?」
土下座をする聖人の姿が…そこにはあった
少し離れたイギリス清教女子寮では、落胆ムードであった
「パソコンが一台しかなかったのは致命的でしたね…」
「わたくしにだけ製品版が届いてしまうとは…
皆様には謝罪しても謝罪したりのうございますです」
「シスターオルソラ…貴方のせいではないのですよ」
「ふぇ…私もしたかったです…ぐすっ…」
「シスターアンジェレネ…このハンカチで涙を…」
ギュイーン…
女子寮の大きな扉が、盛大な音を立てて開いた
そしてそこには…1人のシスターが、沢山の異国の女性達を共に立っていた
「なにしけたつらしやがってんですか…
みんなの製品版はここにもってきてやったですよ!」
そういうと、女性たちはシスターに箱を配り始めた
「シスターアニェーゼ…これは一体…」
「信者からの寄付金で買ったやつです、それと…」
袋に入れられた大金が、目の前にドンっと置かれる
「これで全員分の盗聴機能を買えやがりますね!」
「シスターアニェーゼ…」
彼女は扉から入る光に照らされ、まるで聖母のような力強さがあった
同じくロンドン、赤髪の男が、扉の前で固まっていた
「あぁくびしょっぷ!」ピキピキ
用事があると言われ、朝から来たのにも関わらず、扉には張り紙があった
「ステイルへ
少し古い友人の所へ行きはべりて
部屋の片づけと退去手続きは任せます事なのよ」
そしてその下にもう1枚
「私が帰りける前に
ドアの下にある首輪を両腕と両足に着けておきたまへなの」
ブチっ
「いい加減しろよゴラァァァァァ!」
彼は度々なるストレスで、肉体だけ34歳になりそうであった
ローマ正教では、1人の遺品が問題になっていた
「私には関係ないから勝手にやっといて…弟の弁当作るので忙しいのよ…」
「俺様も帰らせてもらっていい?つーか、たかだか爺さんの遺品如きで呼ばれてもな」
赤と黄色の二人が、とてつもなく嫌そうに1人を睨む
「これはただの遺品ではないのである。テッラに罰を与えた際、最後まで気にしていた…」
「はっ、くだらないね、じゃあそろそろ帰らせて…」
「これが上条当麻と関係あるといっても…であるか?フィアンマ」
赤色の男は絶賛?マークを、黄色の女は頬を染めテレ状態になった
夕方、黒髪ロングの少女は、公園で一人ポツンと座っていた
「あーあ、みんなに言い出せなかったな…」
寂しそうな少女に、偶然通りかかった男が声をかける
「あれ、佐天さん…だったっけか?どうしたんだこんな所で?」
「あ…かかかか上条先輩!?ええっとっ…」
「?…なんか悩み事があるなら聞くぞ?」
そう言いながら、男は隣に座る
(はぁ…まさか当の本人が来るなんて…)
そう思いつつも、内心嬉しい少女は思い切って話してみる
「あのっ!上条先輩!例えばなんですけど
親友に隠してることがあって、隠し事してるのがすごい嫌なんですけど!
でも、その隠し事を喋ると、絶対喧嘩の火種になるっていうか
下手すると命すら狙われる…みたいなことになるっていうか…」
少年は黙って耳を傾けている
「結局どうしていいかわかんなくなって…
ははは…説明になってないですよね…
なんかごめんなしあ、こんな相談しちゃって…」
落ち込む少女に、男は呟く
「佐天さん…俺もさ、同じなんだ…」
「えっ?」
驚く少女に、男は語りかける
「俺も、隠し事っていうかさ…
家族にも親友にも仲間にも…言えない秘密っていうのかな?
そういうのがあってさ…」
黙って聞く少女に、更に男は語る
「それを言わなければ、うまく回って行っちゃうんだよな
周りも気を遣わなくて済むし、悩んで困るのは自分だけだしさ」
「・・・」
「だからずっと…俺は隠していくつもりだし、誰にもばれない様にしたい」
「・・・」
「でもさ、いつか…例えば結婚相手とかさ…
それくらい大事な人が出来たら…その人にはちゃんと説明しようと思ってるんだ」
「・・・」
「佐天さんの答えになってないかもしれないけど、これでいいかな…?」
少し考えたのち、少女は元気よく答える
「はいっ!ありがとうございました上条先輩!
やっぱり先輩は世界一かっこいい男の人です!」
「おいおい、言いすぎだぞ///」
照れながら答える少年に、少女は力強く答える
「先輩!私もみんなに内緒にします!
そのかわり、いつか大切な人には話そうと思います!」
そう言うと、彼女は目の前の男の頬にキスをした
(それはあなたの事ですけどね…///)
「えっ…えっと…さてんさん…///?」
「ふふっ、さっきのお礼です!それでは先輩、また後で!」
ダッシュで逃げていく少女に、男は固まったまま
「えっ?えっ?えっ?…後で…?」
照れと幸せでその場から動けなくなっていた
現在夕方6時、皆一斉にゲームをスタート
「TA GAMES "TOUMA EVERYTHING"」
という声と共に、ゲームが始まる…
この時を境に、物語は新章へと突入する
(本日は以上です)
(さて、そろそろ限界ですので今日はおやすみしちゃいますねー)
(最後に一言)
「テッラさん、お悔やみ申し上げます。かっこわらい」
(こんちゃー)
(昨日勢いで作ったせいか、ちょと入れたい内容入れ忘れてました)
(なので、2レスですがサイドストーリーを挿入します)
(時間的には、2つとも上条さんと佐天さん出会っている頃です)
(ではでは、少ないですがどうぞー)
「で、なにか言う事は?」
窓の無いビルの中で、金髪の男がキレている
「すまんな土御門、ちょとお茶目をしちゃっただけじゃないか…」
「ほー、いう事はそれだけか?」
そういうと、金髪の男は【ラブプラスアルファ】と書かれたゲームをソフトを踏みつぶす
「なっ、土御門、やって良い事と悪い事が…」
「そうですね…やって良い事と悪い事がありますよね
貴様のせいで今日オレは学校中の女子たちに暗殺されかけ…
偶然出会った結標には裸で街中に飛ばされ…
風紀委員(ジャッジメント)の能力者に襲われ…
警備員(アンチスキル)には銃撃され…
いったいどうしてこうなったんでしょうかね、アレイスター君」ピキピキ
話している最中にも、【ベータ】【ガンマ】と書かれたソフトが順番に踏みつぶさている
「さて、貴様が名前を漏らしたのは解った
あの文章を書いた実行犯の名前を教えてもらおうか…?」
泣きながらソフトに手を伸ばそうとする学園都市総括理事長は、意外な名前を呟いた
「ゲーム開発局局長… 木原数多…です…」
コーヒーを買いに出かけていた杖持ちの少年のもとに、一人の科学者が現れた
「よぉー、久しぶりだな…元気にやってたか?」
その姿をみて、臨戦態勢をとる少年
「きぃぃはらくぅぅん!なンの様ですかぁ?あぁっ!?」
首元にあるスイッチを入れ、距離を取る
しかし、科学者は両手をあげ、降参の意思を出している
「いやなに、今日はちょっとお前に忠告をしようと思ってな…」
表情が気味悪くにやける少年
「ハッ、今さら親心ってやつかよぉ、いつからンな気持ち悪い奴になったンですかぁ?」
臨戦態勢を解かない少年に対し、科学者は意外な事を言い始めた
「たぶん…そうだな…、早くて明日あたりからか?
お前、学園中の風紀委員やら警備員やら…
超能力者やもしかしたら魔術師にも狙われるかもな?
たぶんほとんど女ばっかりだろうけど、男もいるかもな」
「はっ?なにいってンですかぁ?頭がついにイっちまったかぁ?」
少年は科学者の言葉の意味がわからず、あざけ笑っている
「まぁー実際になってみないとわからんよな…
つってもあれだ、命を狙われるとかじゃなくて…まぁなんつーの?
【第1位に襲われそうになる状況】?みたいなもんが必要なだけで
無害っちゃー無害なんだけど…」
「いやだから意味がわから…」
「とりあえずあれだ、もし女に群がられる状況になったとしても
てめぇ目的じゃねーから、そこんとこ理解しとけよ」
「ハアっ?」
「まぁ今は意味が解らなくてもいい。
だがその状況に耐えられなくなったらオレに連絡しろ」
そういうと、男は名刺を地面に置き、どこかへ消えていった
(こんばんわー)
(なんか勢いで書いてたらエライもんができあがっちゃいましたよー)
(方向性こんな感じで大丈夫でしょうか…)
(それでは投下しまーす)
「プレイヤー、御坂美琴と確認、ゲームを開始します」
透明だったテント型のそれは、中が見えないよう黒く染まる
「ゲームモードを選択してください」
少女の眼前には【プレイモード】と【フリーモード】
その下には【自宅盗聴モードOFF】そして反転色で【自宅盗撮モードOFF】がある
「まずはプレイモードからよね!」
少し照れつつも、少女は不敵な笑みを浮かべる
画面が切り替わり、機械音声が再び喋り始める
「1回目の行動時間、その後行動場所を選択して下さい」
画面上には、左側に時間が5つ、右側に場所が1つと黒塗りが4つ表示されている
「えーっと、しまった!今日学校しか行ってないじゃん私!?
じゃあ、しょうがないから…朝10時の学校を選んでみよう…」
決定!っと叫ぶと、テントの内部が瞬時に朝の学校に変わる
「ふーん、なかなかの再現度ね…」
「さてとー、当麻はどこかなー?///」
ぐるぐると探してみるが、案の定、常盤台中学の学生しかいない
「あれ…なにこれ…どうやってアイツに会ったらいいの…?」
ふとした疑問に駆られる…もしや絶対に会えるわけではないのかと…
しかし、そんな疑問が吹き飛ぶような光景が見えた
「にっしっしー、どうだーかみやん?、いいポイントぜよー///」
「土御門…お前は最高の親友だぜ…///」
少女の視線の先には…2人の男がプールを覗いているのが見えた
「あーーーーいーーーつーーーーわーーーーー」ピキピキ
怒る少女は、自身の必殺技【超電磁砲(レールガン)】を放った
「で、何か言い訳は?」
「すみませんでした!つい出来心で!」
先程【超電磁砲(レールガン)】を放った後、
【物理的な攻撃】でなんとか上条当麻を捕まえていた
現在、常盤台中学の生徒指導室
2人きりの状態で、上条当麻は縛られて正座させられていた
「まったく、私の知り合いって言わなかったら、アンタ学生全員からふるぼっこよ?」
「はい、ありがとうございます!
どこの何方か存じませんが本当に感謝しています!」
「そうそう、どこの何方か…」
「・・・」
「・・・」
「あの、どうしたのでしょうか?」
「えっ!?」
「えっ!?」
「あのさ…もしかして…
あんたと私ってまったく面識ないって設定なの!?」
「設定?意味がわかりませんが、今日初めてお会いした仲ですよ?」
はぁー…まじかぁ…とため息をつく少女
浮かれ説明書を読んでいた為、書いてある内容をあまり理解してなかった
(しまった…まさか"はじめての出会い"がこんな風になるなんて…)
現実の出会い方に不満を持っていた少女にとって、
この"ゲームの現実"はさらに不満なものであった
(はぁ…この後どうしよ…)
学園都市第3位はとてつもなく悩んでいた
この状況でどうしていいのかまったくわからなかった
その時、右上に見える【ヒントシステム@1000円/1回】のボタン
(これを使うしかない!)
そのボタンを押してみると、謎の声が響き渡る
「さて、ここでおススメの行動は2つあるにゃー」
先程聞いたような声だな?と少し疑問がでてくる少女だが
「まずは、このまま無罪放免で放つ!
そうすると感謝され、好感度があがるにゃー」
(好感度があがるなら、もうそれでいいんじゃ?)
そう思った少女だが…
「次に、罰則を与えてみるのもありにゃー
例えば上半身裸で叩きだす!
そうする事で、辱めを与え、従順度があがるにゃー
さらに、生脱ぎの服を手に入れることができ
フリーモードで自由に使用することができるにゃー」
(な・・・なまなま生脱ぎのふふふ服ぅ!?////)
(もしそんなの手に入れたら…////)
そして、少女は…
「アンタ、服を脱いで帰るっていうんだったらここから逃がしてあげるわ!」
欲望には逆らえなかった
一度【ゲームモード】を終え、少女は【フリーモード】へ来ていた
「はぁはぁはぁはぁ…とうまの匂いがするよぉぉぉぉ////」
もちろん、先程のアイテムを持って
「くんかくんかくんかくんか…はぁはぁはぁはぁ…////」
自室のベッドにいた
「そうだ!どうせなら今【自宅盗聴モード】をONにしてみよう///」
そして聞こえる男の声
「はぁ…女の子に脱がされちまった…」
「ごめんね、ごめんね当麻!私がいけなかったんだよね////」ハァハァハァハァ
「でも女の子の前で脱ぐってなんかちょっと快感だったなー」
「そうなんだ!えへへ、わ…私だったら何度でも見てあげるよ///」クンカクンカ
「やばいなー、オレってMだったのかなー?」
「当麻のMは美琴のMだよね!わかってるよ当麻///」スゥハァスゥハァ
「あー、やばい…なんか勃ってきちまった///」
「いいよ!私の事想像していいよ!とうまー!とうまー///」クンクンクンクン
「やばい!いつもより興奮する!もうイキそう///」
「私も!とうま…私も一緒にイクよっ!一緒に…///」ピクピクピクピク
「イクッ…」ビクビク
シンクロした2人の声の後…息が荒い声が響く
「はぁ…はぁ…とうまの匂いで一緒にイッちゃった…///
とうま…とうまはどうだった…?」
【盗聴モード】という事も【ゲームの中】という事も忘れ、質問した矢先…
「はぁはぁ…やっぱり水着の巨乳中学生は最高だったなぁ…」
バーチャル少年が想像していたのは相手は…別の少女だった
(本日の投下は以上ですよー)
(こんな感じで製品版の速度は長くゆっくり目にいこうかなーと)
(明日からちょいリアルが忙しくなるので、スピードが落ちますがお許しを)
(ではではみなさん、おやすみなさいー)
最後に黒子さんより一言
黒子「どうしてこうなった」
盗聴モードってことは上条さんリアルでも服脱がされたの?
(寝る前にかるーく説明)
>>148
基本的には盗聴モードも盗撮モードも個人個人のゲーム内にいる上条当麻の自宅に適用されます
なので、リアルや他人のゲーム内上条当麻には適用されません
ただし、南極ミサカはミサカ妹の権利の譲渡を受けてますので、
例外的に他人(ミサカ妹)のゲーム内の上条当麻を盗撮できます
乙ー。投下ペース早いのでびっくり
しかしアレだな
遠い異国の地で上条を想う乙女達がバーチャルにのめり込むのはわかるが
学園都市勢はリアルを監禁して攻略した方がてっとり早いのでは……
(こんちゃーす)
(仕事疲れでちょー眠い中、いつの間にか完成したので投下)
(この調子でいくと、王女やらレッサーやらいつかけるんだろうか…マジで)
「はぁ…ですの…」
ツインテールの少女は、人生に疲れていた…
「なぜわたくしが…類人猿相手の恋愛ゲームをやらなければなりませんの…」
朝、尊敬する「お姉さま」に優しく抱きしめられた時
本当に救われたような気持だった
やっと私の存在を、友情を、愛情を認めてくれたのだと…
「もう…今度こそ限界ですわ…」
今、少女は大きな長い鉄橋の上にいる
ここに来ようと思って着たのではない
いつの間にか、ここを歩いていた
(あぁ…いっそここから落ちてしまおうかしら…)
思うより、体が勝手に動いていた
無意識に演算してワープ、手すりの部分に立っていた
「ふふっ…この白井黒子とあろう者が…」
そして、橋特有の横風が…体を押すように吹いてきた
(あっ…)
足は体を支えきれず、少女の軽い体はゆっくりと落ちて行く
(さようならですわ…お姉さま…)
バシィッ!
落ちていく少女の手を引き留めるように…力強く誰かが腕を掴む
「何やってんだよ!」
掴む力よりも、力強く、激しい声に少女は目を覚ます
「上条…当麻…」
まるで、幽霊でも見たかのように、少女の瞼は上下に開いていた
「待ってろ!今すぐ助けてやるからな!」
少年はひっ迫した声を出しながら、両手で引こうとする
「ほおっておいてくださいましっ!
もう私はこれ以上生きる意味がありませんわ!」
少女は泣きながら、素直な気持ちをぶつける
「お姉さまに…ただ利用されるだけの存在で生かされるよりっ!
来世でお姉さまと結ばれるように願って死ぬほうがましですわ!」
本当の気持ちだった
「貴方に何が解るんですの!貴方のせいでこうなったくせに!
貴方がいなければ!貴方さえいなければ!わたくしはっ!」
その言葉を聞いて、意味が解らない上条であったが…
「よくわかんねーけど、オレが悪いんだろっ!?
だったらオレが代わりに死んでやる!!だから死ぬなっ!!」
「なにを言ってますの!?貴方が死んだところで!」
「うるせぇ!
だったらお前を助かった後、どんな攻撃でも受けてやる!
それこそ殺されてもかまわないから!だから死ぬな!!」
少年の咆哮は…少女の心に響く
(この男は…)
少女は泣きつつも、少年の目を見てしまった
(本気で私を助けようとしてる…
本気で私の代わりに死んでも構わないとさえ考えている…)
それに気が付いたとき、少女は死んではいけないと思ってしまった
そしてなんと愚かな人間だったのかと気が付いてしまった
"お姉さまが惹かれた"のは"今のこの男"だと気が付いてしまった
"今のこの姿こそ、この男の本当の姿"なのだと
だからこそ、自分を恥じた
こんなにも「強い人間」をバカにしていた自分に
こんなにも「素敵な男」に嫉妬していた自分に
「ふふっ…まったく…しょうがない人ですわね…」
それは目の前の男ではなく、自分に対する言葉であった
「手を放してくださいませ、貴方の手があるとテレポートできませんの
着水する前に橋に飛びますから、一度離してくださいませんか?」
「離せるかバカ野郎!そしたらそのまま落ちる気だろうがっ!」
「わたくしを信じてくださいませ
もう大丈夫ですの…だからお願いします」
男は少し迷ったが、信じてと頼まれたのを断ることはできなかった
ここで信じなければいけないと無意識に感じ取ったからだ
「ありがとうございますの…上条当麻…」
そういうと、ビュンッという音と共に、少女は生還してきた
「はあ…まったく…貴方に救われるとは…
わたくしの一生の恥ですわ!」
怒りつつ言うセリフだが、顔は少し照れている
「まぁ…い・ち・お・う!貴方には感謝致しますわ//」
頬を赤く染めながら言う姿をみて、少年はホッと胸をなでおろす
「ほんと、心配したんだからな…もうするなよ?」
少年も、少し恥ずかしそうに頬を染めながら、少女の頭を撫でる
「なっ、わたくしを子供扱いしないでくださいませっ!
これでもレディーですのよっ!///」
はいはいわかったよ…という顔で、手をしまい帰ろうとする
「じゃあ、またな、白井!」
後ろ向きに手を振る姿に…少女はボソボソと答える
「はい…また後ほどお会いしましょう…上条さん…//」
その後帰宅した少女は、ゲーム機のテントの中へと消えていった
(今日もかるーくコメント返し)
>>151
(みんなちょー奥手設定になってるらしいよ?
上条さんの前でまともになれる人の数が少なすぎるらしい)
(あ、ところで応援コメントほんとみなさんありがとうございます)
(応援コメ見る→創作意欲湧く→書き終えて燃え尽きる→応援(ryな状態)
(こんばんわー)
(お風呂の中で完成したので投下しまーす)
(今回は4レス投下したら、また寝ちゃいますねー)
(それではおやすみなさい)
追記:
コメ見て気が付いた、黒子恐ろしい子( ゚д゚ )
戦争起きないよう、そげぶイベントを起こすしかないですね
天草式の面々が住んでいるアパートの二階
ここには"聖人"と"聖人崩し使い"という相反する2人が居た
立場的には聖人の方が上なはずではあるのだが…
「ありがとうございます五和様!
プレイ後ほどまたこちらの部屋に来させて頂きます!」
嬉しそうにお辞儀をし、部屋をでる"聖人"
「教皇代理…これやばくないっすか?」
階段下から小柄な少年が恐る恐る話す
「いうな香焼…
もうホントにホントにどうしていいのかわからんのよ…」
リーダー格の男にもどこに問題があるのか既に分からない状態である
「あの大人しかった五和があそこまでアグレッシブに…
いやいや、ヤンデレモードの五和に比べればましなのよな…」
ため息が止まらない面々を余所に
涎を垂らしながら横を通り過ぎる"聖人"
もはや以前の面影はなかった…
少女は初めて出会う場所を決めかねていた
第3位の少女と違い、画面右側には"ちゃんと"5つの場所が文字で表示されている
「やっぱり…運命的な出会いがいいですよね…」
聖人とのやり取りで多少スタートが遅れた少女であったが
それはある意味予定通りだった
彼女が最初に行ったのは、「情報収集」
愛しの「彼」の為に、「どんな状況にも対応」できるよう、「情報」を集める
彼女は以前からこの傾向がある事は、周知の事実である
このゲームは、以前の体験版のように外部サイトで情報収集する必要はない
【フリーモード】内の自宅にある【ビジフォン】という端末を利用する事で
ゲーム内の情報交換やランキングの開示などを行うことが可能である
彼女はこの【ビジフォン】を利用し、他人(御坂美琴など)の失敗情報を得ていた
そして、最初に選択した場所によっては、最低なファーストコンタクトである事も…
更に【自宅盗聴モード】を先に利用する事で、上条当麻の行動指針が聞けることも…
「なら私は、私だけの特権を使いましょう!」
【自宅盗撮モード】をONにすると、【ビジフォン】から立体映像が投影される
「うーん今日はどこへ行こうかなー」
髪の毛をポリポリと書きながら映像に映っている男は、どこかへ行くようだ
「日本人街でご飯を食べて回るか…それとも夜景でも撮って回るか…」
上条当麻と違和感のない出会いができる場所は、この2つに絞られた
ロンドンを象徴する時計台「ビッグベン」
国会議事堂から突き出したそれは、夜景の名所としては最適だ
シャッター時間を伸ばして撮影することで、
「止まった時計台」の下を動く「人と車」が綺麗に彩る
設定上「ロンドンに滞在している上条当麻」は
三脚を立て、カメラを構えて立っていた
「この位置でいい感じかな?とりあえず撮ってみるか」
ファインダーを覗き、シャッターボタンを押す
その瞬間、いつのまにか
「少女」が「時計台の下」で「誰かを待っている」構図になっていた
そのあまりに美しい構図に…
「綺麗だ…」
思わず呟く男の前に、少女はゆっくりと寄ってきた
「あ…あの!私今…綺麗に写ってましたか…?」
可愛く照れながら微笑む少女に、男はただただ、心を奪われるばかりだった
先程天草式と別れ、一度自室に戻った"聖人"は、
人よりも少しスタートが遅れているのに「同じ失敗」をしていた
こちらの上条当麻も「ロンドンに滞在している上条当麻」である
そして"聖人"が選んだ場所は、昼間のタワーブリッジ
前情報無しに選んだ場所は「最悪の選択肢」であった
ポニーテールの女性の周りにテムズ川と橋が表示た瞬間
聞こえてきたのは絶叫だった
「不幸だぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー」
目の前には、今まさに開門しようとするタワーブリッジ
跳ね橋の先端に捕まっているツンツン頭の少年
あまりの展開に、女性はため息交じりに質問する
「貴方はいったいなにをやっているのですか…上条当麻…」
先程まで「盗撮」に浮かれていた変人は、
いつもの通りの対応をするより他になかった
こうして"聖人"と"聖人崩し"の2人は
いつも通り(?)の自分の状態に戻りつつあった
(こんちゃー)
(とりあえず3レスですがまた完成したので投下しまーす)
(今日も簡単にお返事を)
神崎さんじゅうはっさいは、ある意味アタリルートです
詳しくは、二日目のやり取りで説明する予定です♪
またリアル上条さんにつきましては、
ちゃんとフラグを(ry
番外&ていと君はセロリさんのイベント消化が進まないと…(ry
白夜についてちゃんと知ってたよ
誤爆した
白夜についてはちゃんと知ってたよーってミサカはミサカはちょっと知ったかぶりしてみたり!
嘘ですすみませんヽ|・ω・|ゞ
あ、今度こそ投下しますねー
イギリス清教…ここは新設されたばかりのアニェーゼ教会
"他宗教"の教会を無理やり改築し、防御結界も組込済
なによりすごいのは、部屋の数である
女子寮の頃と違い、「1人1人に部屋がある」という環境
そして、新しく入った信者の努力か、防音機能付きという
素晴らしいA級住居装備の教会である
さて、その一室ゴスロリ服の女性の部屋では、戦闘音が聞こえる
音の中心地には、テントのようなゲーム機があった
「私の事は良いから…はぁ…貴方達だけでも逃げて!!」
「何言ってやがる!エリスと俺は何の為にここまで来た!
お前を助けるためじゃなかったのかよ!」
「でも…私はもう戦えない!
私の事は見捨てて、早く二人でっ!」
迫る鎧の騎士団、能力を使い撃退しようとしている青年
「ここは僕が守ります!だからシェリーを連れて早く!
5分くらいなら持ちこたえられますから!」
「わかった、絶対死ぬなよ!
すぐに帰ってくるからな!!」
そういうと、ゴスロリ服の女性をお姫様抱っこする上条当麻
「オレが絶対お前を守ってやる!
なにがあってもずっとだ!だから死ぬなよ!」
「上条当麻…」
そういうと、お姫様抱っこされている女性が
上条当麻の首に手を回し、ぎゅっと抱きしめる
「もう…離さないからね…///」
「エリスー、今日はありがとうな///」
「ははっ、シェリーの為ならどおってことないさ」
携帯電話で話している中の良さそうな2人
先程のゲーム内容は、彼の協力のおかげだ
イベント共有のシステムを上手く使い、再現した環境
先程の状況…実際には真逆で
本来は青年「エリス」が「シェリーと上条」に救われる状況だった
それをエリスに頼み、近所の「元騎士派」の喫茶店マスターにも協力してもらい
似たような環境を昼間のうちに「演劇」で行っていた
「いやー、しかし、さすが現役の演劇部部長のエリスさん
私の想像以上の出来だったわ…あのマスターもだけどさー」
「いやいやいや、シェリーこそ…しかしすごいなー
イベント共有システムで、こんな事できるなんてよく気が付いたね」
「まぁーなんだ、一応解析の仕事とか得意だからね
説明書に書かれてない仕様ぐらいは想像できるさ」
「さすがは現役魔術師、やっぱり違うねー…
それもこれも「愛しの彼」の為かい?」ニヤニヤ
「うっ、うるさいな///
私だって恋の一つぐらい…」
ハァーっ…と電話からため息が聞こえてくる
「まったく、いろいろごちそうさま…
今まだ論文書いてるから、明日詳しく聞くなー」
「わかった、エリス、また明日な!」
悪友の2人は、とても楽しそうな生活していた
さて、その隣の部屋では、不穏な発言が聞こえてくる
「やはり、ここは1つこれを着ての出会うのでございますよ」
シスターの服装からフリフリのついた服装になる少女
「少々胸の辺りがきついのですが…しょうがないでございますよ」
そして始まる【ゲームモード】、場所はロータリーのバス停だ
「恐れ入りますが…空港へはこのバスに乗ればよいのでしょうか?」
少女は、ツンツン頭の少年に声をかける
「空港…?」
後ろを向いた少年は、その姿を見てドキドキしている
(なっ、なんという…おおきなメロン…///)
(そして…)
目の前にいる少女は、ゴスロリメイド服を着ている。
但しただのゴスロリメイドではない
天使の様な恰好の…少し甘ロリが入った様な服装「女神様ゴスメイド」
「もしよろしければ…貴方様に案内をして欲しいのでございます///」
そういうと、「女神様ゴスメイド」の少女がぴったりと少年にくっつく
(当たってる!オレの両腕に幸せの感触が当たっている///」
「あっ、あの!オレなんかでよければ!是非///」
思考まで完璧に再現されているバーチャル上条ではあるが
この光景をみた友人がいたら、必ずこう言われるであろう
「ちくしょー!なんでかみやんばっかりなんやー!!」
(こんばんわー、乙ありでーす!)
(今日は残り3レスうpしたら寝ますねー)
(ところでふと思ったけど、シェリーって需要なかったかにゃー(´・ω・`))
調査組の2人が順調に攻略する中、
アニェーゼ教会長の側近の1人は、先程のおっとりしたシスターと同じ様な事を考えていた
(アニェーゼとアンジェリカに進められて断りましたが…)
普段はツッコミ担当であるシスターは悩んでいた
(やはり、最初の印象は大事ですよね///)
そう言うと、もそもそと着替えている
シスターに禁じられたメイクをし、おとなしめだった髪型を盛るに盛る
(小悪魔というからには、これくらいするべきでしょう…)
シスターの机の上には、学園都市発行の「小悪魔アゲハ蝶」という雑誌がある
(場所はソーホー地区…この為にこっそり行ってきたのですから…)
ソーホー地区とは、ロンドンで有名な歓楽街である
【ゲームモード】が起動し、周囲に街並が表示される
待っていると、夜の街並みを歩く男達に何度も声をかけられる
(こいつら…車輪伝説でぶち殺してやろうか…)
そんな危険な考えをしていると、バーチャル上条が道に迷ったのか歩いていた
その姿をみて、周りにいた男達をコッソリ攻撃
倒れた男達を放置し、上条当麻に近寄った
「オ…オ…オニイサン、ヨヨヨカッタラワタシトイイコトシナイイ?」
いざ目の前にすると予想以上に恥ずかしかったのか
せっかく用意していたセリフを片言で喋るしかなかった
「な、なるほどー、お姉さんはシスターさんだったんですか///」
小悪魔ベタメイド服を着たエロい女性の隣には
目のやり場に困っている少年がいた
「そ、そうよ!こんな恰好しているけど、私はまだしょじょで…あっ///」
言わなくてよかった一言を言ってしまう
「あははは、シスターさんですもんね///」
恥ずかしそうに照れている少年より
もっと恥ずかしそうにしているシスター
こんな時、本来はツッコミを入れるはずであるが
自分がボケになっているので、何も言えないでいる
(しまった///もう作戦内容も思い出せない///)
シスターは無理をしすぎたのか
オーバーロードしたように、顔が真っ赤である
そんな姿を見て
「その…よく解りませんけど…
小悪魔系っていうんですかね?///
お姉さん、すっごく綺麗ですよ///」
素直な感想しか述べられない少年であったが
それだけでシスターは限界であった
「っ//////」
そして限界を突破したのか、変なことを口走り始める
「あっ、あの!もしよかったらですが!
この後一緒にホッ…ホッ…ホtr…」
その瞬間、画面は元に戻る
気付くと、タイムリミットの「3時間」が過ぎてしまっていた
バーチャル上条に違う一面を与えようとしていた
「うぅぅ…お兄ちゃん…助けてぇ…」
ボロボロの小さなシスターは、道を歩く少年に弱々しく声をかける
(ん?なんだこの子…)
疑問に思う少年に、少女は追撃をする
「お兄ちゃん…お腹が限界なんです…どうか少しのお肉を分けて…」
少年が持っていたのはホットドッグ、たぶんすぐそこの店で買ったのであろう
「いっ、いやっ、ごめんけど!これなけなしのお金で買ったホtt…」
そこまで言った瞬間、少女は本気を出す
「もし恵んで下さるなら…貴方の妹になってもいいですよ…///」
「なっ///」
バーチャル上条は焦る、妹属性など友人のグラサン男で十分だ
「アンジェレネではダメですか…?///」
上目使いで頬をピンク色に染めながら、少女は質問する。その姿をみて
(オレにもそう思っていた時期がありました)と心の中で友人に謝る
そんな事を考えていると…
「なんなら…私の体を好きにしても…///」
そういうと、小さな少女は…
「何も下に履いてないスカート」を前から捲った
その瞬間、少年はホットドックを小さな少女に預け、一目散に逃げ出した
>>191
すみません、コピペミスしました(´;ω;`)
場所は再び変わり、隣の部屋。この部屋の少女は他の少女とはアプローチを変え
バーチャル上条に違う一面を与えようとしていた
「うぅぅ…お兄ちゃん…助けてぇ…」
以下同文
(おはよーございます)ネムネム
(なんか皆さんの先読みすげーですねとびっくりしております)
(とりあえず、エロエロシスター編は今回の投下でいったん終わり
舞台は学園都市へと戻ってきます)
ところでイン○○○○さんはどうしたらいいですか
ぶっちゃけ唯一きr…げふんげふん
(さて3レス投下ですがどぞー)(・ω・)つ
教会長、周りからアニェーゼ様と呼ばれる少女もまた、最初の出会いで困っていた
「あんときは敵としてみちまってましたからね…
さて…今回はどうしちまいましょうか…」
少女は思う…あの時…
初めて上条当麻と会った時は、如何にして騙すか…それしか考えていなかった
元々「自分からのアプローチ」は問題がない
しかし「自分にアプローチ」される事は極端に苦手
(例えば、スカートをめくられるなど)
そういった事情から「裸を見られた」という行為の時は素が出てしまっていた
そんな過去の事を思い出しながら、そしてふと気が付く
弱気になっている自分に
「やっぱりお淑やかってのは合わないですねぇ
自分から攻めてみちまいますか!」
そういうと【自宅盗聴モード】をONにした
アニェーゼ教会では、一人の男が捉えられていた
「さて、いったい何しに来ちまったんですか?」
ニヤリと笑う教会長に、ただ怯える上条当麻
「ほんっとすみません!ただ間違えて入ってしまっただけで!」
上条当麻は教会に間違えて入ってしまった
問題があったとすれば、シスター目当てで来たことぐらいだ
「さて、これはお仕置きが必要ですかねぇ」
怪しく微笑む少女は、自分の武器を取り出す
「こいつは服をすり抜けて、直接的に人体に攻撃もできやがる代物でしてね
アンタみたいな変態には、触れずに制裁ができるってわけです」
そういうと、少女は上条当麻の"息子"に標的を定め、「蓮の杖」を接続する
「や…やめっ…」
恐怖する上条当麻であったが…
「あっ…ちょっ…やめてくだっ…///」
少女は「蓮の杖」を上下にスリスリと動かしている
「ほらほらほらほらっ!ここが感じちまってやがるんでしょっ!!」
杖自体を舐めたり、杖自体を手でこすったり…まるで本物の"息子"
「やっ…やめっ…あっ…もうっ///」
「んっ…そらそらそらそらあんっ…あたしもイッちまいそうですよっ///」
股に挟んだ「蓮の杖」を自分の感じる所に擦っていた
「だめっ…もう!イクッ…///」
2人の荒い息が、教会に響いていた
街路道を歩いているツンツン頭の少年がいる
彼は何故か今日もたくさんイベントが起こっていた
彼の認識として
「グッドイベント」 の佐天からのキス
「ノーマルイベント」の黒子の救助
当然、最後にやってくるのは…
---------------------------------------------------------
同じ道の3km離れた反対側から白髪の華奢な少年が歩いていた
こちらも今日はたくさんイベントが起こっていた
彼の認識として
「バッドイベント」 の木原との再会
「ノーマルイベント」の5分で片付いた暗部の仕事
当然、最後にやってくるのは…
---------------------------------------------------------
まったく別の道で帰宅途中の金髪少年が歩いていた
こちらはいつもよりイベントが盛りだくさんだ
彼の認識として
「バッドイベント」のまずい状況での実名公表
「バッドイベント」の暗殺未遂・能力攻撃の嵐
「バッドイベント」の内部裏切り発覚
当然、最後にやってくるのは…
(こんちゃー!今日はちょっと早めに投下しまーす)
(当分の間、一回の投下につき3レスで固定してきますのでよろしくー)
(で、いつも通りかるーく説明)
・皆さんの予想通り、製品版でも上条にばれたら即停止します
・もし停止しようものなら、当然土御門は全世界を敵に回すかもしれません
・バッドイベントしかない土御門の運命はいかに!?
(次回の投下で出てきます)
10万3000冊を持つ頭脳の少女は学校にいた
帰ってきた住処の主の先生と情報をリンクしたことで
スーパーだけでなく、学校という選択肢が増えていた
「よろしくなんだよ、とうま君!」
既にファーストコンタクトを終え、プレイ2回目
ゲーム時間は残り1時間半である
「えーっと…今朝会ったインベーダーさんでしたっけ?」
とある高校の制服に身を包んだ少女は
転校生という設定でここにいる
「イ・ン・デ・ッ・ク・ス!なんだよ!」
「あぁーはいはい…
んっ?つーかそれ絶対偽名だろ!」
「なんやぁーかみやん、もうお知り合いやったんかー
青髪の女の子なんてポイント高いでー!
なんせどのアニメでもヒロイン率No1やしなー」ウネウネ
お前も青髪だろうと、ワカメの様に揺れる男にツッコミをする
「ねぇねぇ!私ポイント高いんだって!
どうかなー?とうま君的にはどうかなー?」
うーんと考えた後、少年は答えた
「正直、ペンタックスさんってなんか最初から怖いかなー
朝もなぜかいきなり頭かまれ…」
少年が気付いた時には、隣の少女は大きな口を開けていた
黒髪の巫女服が似合いそうな少女は、教室で質問攻めをしていた
「上条君、上条君の好みを教えて」
「えっ!?なんでクラスメートとはいえ
なんで今日知り合ったばかりの子にそんなこと…」
めんどくさそうな声で反応をする少年に、少女はさらに聞く
「私、自分のキャラが弱くて困ってるの
とりあえず上条君の好みを参考にするから」
「はぁ?俺なんかより他にもたくさん男がいるだろ?
なんで俺なんですか?
はっ…まさかデルタフォースの上条さんとして意見を!?」
なにか勘違いをしている少年に対し、少女はため息をつく
(やっぱり体験版と違って、リアルに忠実で鈍感なのね…)
そんな事を考えていると
「よし、俺に任せろ!
俺が姫神を絶対に個性の強い俺好みの女にしてやる!」
「か…上条君好みの女///」
体験版の時と違い、純粋にプレイをしている少女であった
「よぉ三下ァ、こンな所で会うとはなァ!?」
「アっ…一方通行(アクセラレータ)…!?」
驚く上条は、一瞬身構える
「そう構えンなよ…あれからもうあンな事してねェからよ…」
白髪の少年は、片手で頭をかきながら、ボソボソと謝り始めた
「オマエに気が付かされてからよォ…オレは…」
少しさみしそうに答える少年に、上条は驚いた
「そ、そうなんですか…あははははは…」
(なんだ…どういう反応をしていいのかわからん)
もう一度、白髪の少年を見る
そしてさっきまで恐怖で気が付いてなかった事に気が付く
「一方通行!おまえ、杖ついてるじゃねーか!?」
以前の強敵がなぜか弱々しい状態に、少年は本気で心配する
「オレのせいか!?あの時気が付かない間にやりすぎちまったか!?」
ビクビクと治療費の計算に入る上条当麻に、少年はこう答える
「てめェのせいじゃねーよ…
ちょっとめンどくせーガキ救うために、脳に障害おっちまっ…」
そう語り始めていた時、目の前の少年は糸が切れたように…
(アレっ…なんだ…頭が…)
「あァ?どうしたンだおま…」
バタリと倒れた少年と、その少年を助けようとする少年がいた
妹達がゲームに熱中し過ぎて演算補助が切れたんだなこりゃ
ということは一方さん毎日一日3時間はこうなっちまうのか…
(買い物行く前にコメント返しー)
>>218
219、220さんの言った通り、倒れたのは上条です
解りにくい描写をしてすみませんでしたorz
何で倒れたんだろ上条さん。
インさん今はいないから食いっぱぐれる事もないだろうに……
てか>>216の描写がリアルなのかゲームなのかちょっと迷った。
一瞬一方通行もゲームしてたのか!? と勘繰った。
(こんばんわー)
(夜投下分の3レスいきまーす)
(さて、物語はだんだんと深まっていくかもしれませんよー)
>>223
今回からゲームとリアルの描写が解るよう
【現実(リアル)】
【仮想空間(ゲーム)】
と入れて描写するようにしますね
解りにくくてすみませんでしたorz
【現実(リアル)】
金髪の少年は自宅へと帰ってきた
ポストに入っていたのは手紙や暗殺予告、はたまた果たし状など
まるでモテモテのアイドルの様な手紙の束である
「はぁ…こういう時は舞夏のご飯でも食べて元気だすにゃー」
そう呟きながらドアを開けると、部屋にはにっこりと笑った少女が見えた
「御帰り兄貴ー、と言いたいところだけどなー
交渉が終わるまでそこから一歩も動かないほうがいいぞー」
少女が指を指した先…入口から部屋へをつながる廊下には
ドアから入ってきた者だけを確実に殺すよう配置された
学園都市製の特殊対人地雷が設置されていた
(SMB38…クリティカルクレイモアだとっ!?)
この対人地雷、建物などを傷つけず、人のみを殺すよう
特殊センサーと演算装置が"わざわざ"ついている
学園都市製ならではの武器であった
「舞夏…これはいったい…」
冷や汗が止まらない少年に対し、メイド少女はにっこりと笑う
「それは親切な金髪イレズミのおじさんがくれてなー
もしよかったらどうぞっておいていった物だぞー」
そして…サングラスの奥の目が、ギラリと光り
「で…いったい交渉とはなんだ?」
今まで義妹には一度も見せたことない素顔を垣間見せる
(視覚系超能力者か?それとも変装魔術か?)
暗部としての思考になっていた少年に突き付けられた要求は…
「兄貴ー、私にも【自宅盗撮モード】を寄越すのがいいぞー」
意外な要求を前に、素に戻る少年
「なっ……………、えっ?」
そして彼は…彼の親友がよく叫ぶ言葉を叫んだのであった
【仮想空間(ゲーム)】
その【自宅盗撮モード】を余すとこなく使いこなしているのは彼女だけであろう
南極にいるミサカ19900号は
ゲーム開始時刻よりずっと上条の部屋をみていた
解ったこと3つ
1、最初の数分は、ゲームのヒントを言う
2、ゲームモードを開始すると部屋を出る
3、ゲームモードを終了すると帰宅し、結果に関連した行動をする
そして重要なのは、3番の状態が一番"おいしい"時間であること
既に全てのシスターズは最初の出会いを終えていた
そして、譲渡元であるミサカ10032号は
「初の出会いでしましまパンツを顔に押し付ける」
という荒業に成功しており、後はその影響を待つだけである
「はぁ…今日は空振りですか…
とミサカ10032号は落胆し、就寝時刻を確認します」
ミサカ10032号のゲーム内にいるバーチャル上条は
もんもんとしつつも、ついには夜までアクションを起こさなかった
後を任された「盗撮」担当のミサカ19900号は
その後もずっと見ていたが、先程、ある異変に気が付いた
ベッドの上で布団を丸めはじめ、
それに陰部を擦りつけるように動き出した上条当麻の姿に…
「こ、これは!キターと言わなければなりませんね///
とミサカ19900号は鼻血が出そうな状況でこれを見つめます///」
とその時…「おいしい状況」であるはずの部屋から
「観察対象」であるはずの少年が忽然と姿を消した
「くふふふ…ふ…あれ?上条当麻が消えました
とミサカ19900号ははしたない涎を止め現状を報告します」
【仮想空間(ゲーム)】
その異変に気が付いたのはもう一人【自由の女神(アンチェイン)】という少女
【フリーモード】で第177支部からハッキングをして盗撮しているこの少女は
この場所での通称【守護神(ゴールキーパー)】の名で呼んだ方が良いだろうか…
そう…乙女ゲー攻略で有名なこの者と、治安を守る凄腕のハッカーは同一人物だ
ただし「自宅」と「とある詰所」では、別人として使い分けている
「趣味」と「実益」は分けるべきものであり、周囲にバレるわけにもいかない
「これはいったいどういう事でしょうか…」
彼女は第177支部のパソコンに映る映像をみて、疑問を漏らしてしまう
「この状況で当麻さんが消えることはありえないはず…
つまり運営にも不測の事態がでたという事でしょうか…」
真剣な眼差しで考察する少女であるが、まず彼女は気が付かなければいけない
「さて…困りましたね…」
困っているのは彼女の座っているイスであろう
「疑問を漏らす」前に「映像をみて漏らしていたもの」があるのだから…
(おはよーございます)
(雨の音に起こされてしまったので投下しまーす)
(ちょっとの間は【現実(リアル)】パートが続くかと思います
エロシーン期待されていた人はごめんなさいorz)
(ではではどぞー)
【現実(リアル)】
義妹に謝りつつも、例外を作れないことを全力で説明していた金髪の少年であったが
いつもの男に呼び出しをくらい、現在は窓の無いビルに来ている
「で、詳しく説明してもらおうか、アレイスター…」
ドタバタコメディ(即死の危険付)の後でも、仕事の顔になれる彼は尊敬されるべき人物であろう
「実はな…土御門…
先程学園都市は、魔術的な干渉を受けたようだ…」
「なん…だと…?」
あいまいな表現でしか説明されない事で
現状では原因の特定に至ってないことを瞬時に把握した
「といっても、正確には学園都市が攻撃されたのではない
特定の人物の…たぶんではあるが"脳"にだけ干渉されたらしい」
「特定の人物…まさかっ!?」
現在取り巻く環境で…、自らも関わっている環境で…
「特定の人物」と言われれば、唯一人しか思い浮かばない
「土御門…君が考えている人物で正解だ…
ただし付け加えるなら、もう1つの彼…その"脳"にも干渉されている」
「まさか…バカな!?
少なくともこっちの"脳"は生物ですらないんだぞ!?」
「そうだ…魔術的な干渉なのに、科学側にも干渉している」
チッっと舌打ちを少年…
「ところで…"脳"に干渉されたんだ…今どうなっている?」
焦る少年に対し、逆さまの人物は意外な回答をする
「現在、彼は学園都市第一位に"保護"されているよ…」
【現実(リアル)】
音のない殺風景な部屋…どこかの研究所であろうか…
ベッドが二つならび、医薬品の棚がある
片方のベッドに寝ている少年と、反対がのベッドからそれを見つめる少年が居た
「ったく…いったい今日はどうなってンだよ…」
白髪の少年は、今日一日を振り返る
会いたくもない人物に会い、やる気のない仕事をこなし
最後にやってきたのは「憧れの人物を助ける」というイベント
彼にとって彼自身は悪人で、助けた少年は彼にとって「善人(ヒーロー)」である
「ハッ…オレも変わっちまったなァ…」
自虐的に独り言をいう少年
彼はある一定の時間しか能力が使えないという制限がある
しかし、その制限時間を使いきってまで目の前の男を救おうとした
症状を診た瞬間緊急事態であることを理解し
すぐ近くで検査と簡単な処置を施せるこの場所を探し
状態が悪化せぬよう自身の知識でできる範囲の処置を施し
更に自身も世話になった医者をここへ連れてきた
【現実(リアル)】
「ふと思ったんだがね…彼を私の所へ連れてくる方が早かったんじゃないかね?」
半開きのドアから、「カエル顔の医者」が顔を覗かせる
「まぁ君自身も動転していたようだし…
適切な簡易処置を施す為だったと言えば、正解でもあるんだがね…」
指摘された事で自分の状態を把握し、少年は医者を睨みつけた
「さて、僕には患者が待っているから帰らせて頂くよ
"彼"はもしかしたら再び攻撃される危険もあるから、後は頼んだよ」
そういうと、「カエル顔の医者」は自分の病院へと足を向けた
(しかし…また"彼"の脳細胞が攻撃されるとは…)
医者は考えながら、ある事を決意する
(次は「敗北」しない…必ず"彼"の記憶を守ってみせる)
何かに、誰かに誓いを立てた医者の背中は、強くたくましく見えた
(こんちゃー)
(まだお昼ですが今日は投下できそうだったのでさっそく!)
(なんかシリアス路線が続き申し訳ないですorz)
【現実(リアル)】
日はまたがり、正式サービス2日目
まるで宮殿の様なつくりの一室で、枕を抱きしめている少女が居た
(はぁ…私…どうしちゃったのかしら…)
あれから二日…
彼女はとある男に押し倒された日から
その光景が頭から離れなかった…
(はぁ…やっぱりこれは…吊り橋効果というやつかしら…)
学園都市内においては人一倍「精神(メンタル)」の知識がある少女
学園都市第5位のLEVEL5、【心理掌握(メンタルアウト)】
(ということは…やっぱりあの方を…///)
そこへ、ドアのノックが響く
「女王、お体はどうですか?
二日前の夜から何も召し上がっていらっしゃらないですし…」
心配する声を余所に、少女は開いてないドアに枕を投げつける
「うるさいあぁー私の勝手でしょ!ほおっておいてよ」
ベッド脇にある鞄からリモコンを取り出し
ドアの向こうにいる人物を「操作」しようとした少女であったが…
「私共の想像が間違っていたら申し訳ありませんが、
女王の気になさっておられる方と仲良くなれる物をお持ちしました!
もし宜しければ、拝見していただきたいのですが…」
ビクッと立ち上がり、恐る恐るドアをあけると
そこには、何やら箱を持った縦ロールの少女がいた
「女王!おはようございます!
お元気そうでなによりで…」
ドアを開けた少女の視線の先には、「シム上条」と書かれた箱があった
【現実(リアル)】
「ちっ…まだできないのかっ!」
赤髪の男は、イラつく気持ちを抑えられず
ぐるぐるぐるぐるとテントの様な物の周りを歩いている
イギリス清教の変語女「最大主教(アークビショップ)」
その女から渡されたゲームができず、彼はイライラしていた
「早く…早くあの男を殺させろ!」
彼の状態を簡単に説明するには、とある動画を見てもらうといいだろう
外部動画サイト「ようつーべ」で一時期流行った
【鍵盤破壊(キーボードクラッシャー)】という動画
彼の状態は正しくその動画に映る男と同じ状態である
「ちくしょう!もう限界だっ!早くゲームをやらせろっ!」
昨夜未明、ゲーム内から忽然と上条当麻が消え
その後サーバーが一時停止、運営からの謝罪文が表示されたままである
「もう限界なんだっ!土御門のバカは何をやってやがるっ!!」
この壁をガンガンと叩いてとても近所迷惑な男は
昨夜、嫌々とゲームを始めるも
ゲーム内で魔術を自由に使って攻撃できる事を知ってからは…
「いい所だったんだ!もう少しでヤツを追い詰めれたのにっ!!」
他の人物を使用目的が明らかに違うものの、どっぷりをはまってしまった
そんな男のイライラが通じたのか、ウィンという効果音がテントからした
「長らくお待たせいたしました、サーバーの復旧に伴いゲームを再開します
大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
表示されたゲーム画面をみて、歓喜の踊りを始める少年が居た
【現実(リアル)】
「んっ…あれ…ここは…?」
目を覚ますと、自宅の部屋でもいつもの病室でもない事に気が付く
「よォ…やっとお目覚めの時間ってヤツですかァ?」
隣のベッドを見ると壁にもたれながら
片足だけ膝を組んで座る白髪の少年がいた
「一方通行…どうしてここに…」
そう質問しようとした時、自分の頭に軽い痛みが走る
「まだ安静にしてな…
てめェは昨日いきなり脳みそに攻撃くらったンだからよォ」
「…助けてくれたのか?」
驚きつつも質問する少年に対し…
「いきなりオレン前で倒れやがって…
助けるしかねーだろうがよォ…」ゴニョゴニョ
少し恥ずかしそうに、窓に顔を向けて回答する少年
「そっか…ありがとな…一方通行…」
「フンッ…」
そういうと、白髪の少年は杖を突きながら部屋を出て行こうとする
「そういやよォ…」
ふと思い出したように、後ろを向く
「てめェ…いつから記憶ねェンだ?」
少年は、誰にも喋らないと決めていた事実を突き付けられた
(こんばんわー)
(夜分の投下にきましたー!)
(これ投下したら、今日は寝ちゃいますのでおやすみなさいー)
っていうかステイルさんじゅうよんさい人気杉ワロタ・・・ワロタ
【現実(リアル)】
「おーっすかみやん、おはよーだぜい!」
「あぁ…土御門か…おはよ…」
「つっちー、今日のかみやんは朝から元気ないんやで〜」
「かみやんー、まさか好きな人でもできたかにゃー?」ニヤニヤ
とその時、強烈な殺気が金髪の少年を襲った
(しまっ…わすれてた…)
体調が悪いという"原因"を知っているだけに、気を抜いてしまっていた
「みなさんおはようございますなのですー
あ、いきなりですけど、土御門ちゃんは夕方、体育館裏に来てくださいねー」
「ちょ…まっ…」
「せんせー、私達も一緒に夕方行ってもいいですよねー♪」
「はいなのですー、あ、
告白とかそういうのじゃないのは解ってますよね?土御門ちゃん」
彼の受難の日々はまだまだ続くようだ
【現実(リアル)】
「サーシャちゃん、今日も新しい衣装もってきたんだけど来てみない?」
ジャジャーンという効果音と共に、ゴスパンクちっくな衣装が出てくる
「これね、実はただ単に新しい衣装なだけじゃなくtぐはぁっ」
目のやり場に困る服の少女が、問答無用でハンマーを使う
「もー、どうしてそんなに手が早いのかなーサーシャちゃんは」
「問1について
上司の貴様はまた職権乱用で新しい服を着せるのですかと質問を返します」
「問2について
全部貴様が悪いだろうこのくそヤロー」
「ははは…まぁーそんなことはいいんだけどさ
この服サーシャちゃんならとっても喜ぶと思うよ?」
「問3について
相変わらず貴方の個人的な主観で決めつけられるのは心外です
「いやいやーだってさ、この服…
サーシャちゃんの大好きな"例の男の子"と関係あるんだよ?」
そういうと、鞄の中から「あのゲーム」の首輪がこっそり組み込まれた
なにか金属のトゲトゲしいアクセサリーの様な腕輪と足輪がでてきた
【現実(リアル)】
「さて、本日の議題であるが…」
「まず初めに言っておくが、俺様はやらないからな」
目の前にある箱には「シム上条」と書かれている
「そもそも、ヴェントがいないじゃないか
昨日はあんなに物欲しそうにみていたのに」
「いや実はな…」
ローマ教皇が話の中に入る
「彼女、あの後テッラの分を持っていきおってな…
それからずっと自室に籠っているのだよ」
「ってことは…」
赤色の青年が、目の前の箱を見て言葉を失う
「そうだ、これは私が注文した新品である」
その男がかきかきと注文書を書いていたであろう姿を想像し
赤色の青年は1人笑ってしまう
「あはははは、これは面白い
さすがの俺様でもその発想はなかtt」
「笑うのは結構だが
これには既にフィアンマの情報が登録されているのである」
「った………えっ?」
「もう一度言うぞ
これには既にフィアンマの情報が"詳細に"登録されているのである」
つっちーなんで学校に来たんだろ?
分かり切ってることなのに
オデコDX 魔法のステッキ(スタン警棒) 教師の特権(横暴)×2 etc…
カミやん病患者たちにイベント情報でも渡さないと生きて帰れないぜ gkbr
なんていうか、設定もぶっ飛んでてすごい面白いけど
エリスとかヴェントの弟とかみんな生きてて
幸せそうで好きだ
>>257
でもヴァーチャルなんだってことを思い出すと喪失感パねぇ。
だからゲームにのめりこんじゃうんだろうけど
(目が覚めてしまったのでちょいコメ返し)
明日朝から仕事なのに困ったヽ|・ω・|ゞ
>>254
明日の朝にはわかると思いますが
運営側がランキングシステムっつーやつで別の標的つくってます
なので土御門が安心して登校するという状態だったのです
本当はとある学園の描写より先だったのですが、
未完成だったので投下順が変わってしまってました。すみませんorz
>>257
ありがとうございます
一応コンセプトとして「みんなが幸せになれた世界」を目指しています
実は、現状唯一お亡くなりになった方も、最後の方で生き返る予定です
追記
>>259
解りにくくてすみませんが、ちゃんと【現実(リアル)】で生きてますよ
ヴェントさんは弟の弁当毎日せっせと作ってますし、
エリスも王立大学で研究者として頑張ってます!
>>261
ヴェントは上条さんを弟にしてるんだと思ってた
>>262
なるほど、理解!
そういう見方もできちゃうなーと見返して見てわかりました
もう少しうまーく表現できるよう精進しますね!
(さて、今度こそおやすみなさーい)
>>239
× 拝見していただきたいのですが
○ ご覧いただきたいのですが
敬語ちゃんと使えないと将来困るよ
(おはよーございます)
(さっき完成したので投下)
>>265
勉強になりましたー!
拝見って自分の動作だったのですね
【現実(リアル)】
「あ・ん・の・こ・む・す・め・があああー」
高級サロンの様な部屋とその中にある小さな個室
そこから怒りの声が漏れていた
「なっ、なんか麦野やばい声だしてないっ!?」
あたふたする金髪の少女に
「八つ当たりで真っ二つになっても大丈夫だよフレンダ
そんなフレンダを私は応援してる」
優しく声をかける少女。その横から
「原因は超これでしょう…苗字が麦野の嫌いな女と超一緒ですし…」
この部屋にいる少女は4人とも、例のゲームをやっている
だからこそ、理解が早い
ゲーム画面に表示された運営からの通知
そこに書かれたいたのは昨日のゲーム結果ランキング「第1位」の名前
その名前を確認しようと、他の2人の少女も画面をみたその時、
注意を向けていなかったドアが勢いよく開いた
「はじめましてっ!!皆さんおはようございます!
今日から「アイテム」の下部組織に入りました浜面しあ…」
そう言い終わる前に、ドォッっと爆音が響き、光線が貫く
ドアを開けた少年の横が文字通り「消滅」した
「えっ…あっ…あの…これは…いったい…」
ビクビクと足を震わせ、漏らしてしまった少年に対し
「君、超おめでとう
君の最初の任務がたぶん今超決まりましたよ」
固まっている少年に対し、"穴が開いた部屋"から命令が下された
【現実(リアル)】
朝から同じ学校の生徒に追い掛け回される少女がいた
「まったく!私は詳しくしらないのにっ!」
怒りながら走る少女の前に、扇子を持った少女が待ち伏せをしていた
「あーら、御坂さん!少々このわ・た・く・しが」
「あー婚后さんおハョ-」(ドップラー効果)
「この婚后光子が貴方にとても大切な質問が…」
「モ----ナンナノヨ-」(遠くから聞こえる)
「シツモンガ…」
既に遠くへと走りさる少女に、ガクーンと凹む扇子の少女
その横を通り過ぎる少女の集団の後ろには
「そんなはずありませんわお姉さまはともかくとして
お姉さまのお母さままで敵だなんてあの胸に攻められたら
いくら上条さんも陥落の危機にいやいやさすがに夫のいる
人に上条さんがリアルで手を出すはずが…ぶつぶつ」
なにやら不穏な事を喋っているツインテールの少女がいた
【現実(リアル)】
追跡者達から逃げ切った学園都市第3位の少女は、
周囲を警戒しつつ、怒りながら電話をかけていた
「ちょっと!ママ!どういうつもりよ!」
話し相手は、彼女の母親の様である
「あーら美琴ちゃん、何のようかなー?///」
電話の向こうでは美鈴さん、お電話ですかー?と知らない声が聞こえる
「ママのせいで今日私ずっと追いかけまわされてるんだからね!」
「あははー、さっすが美琴ちゃん、モテモテねー♪」
「ちっがーう!!!」
あまりにイライラしすぎて、呼吸が落ち着かない
「ところで、なんのよう?
今乙姫ちゃんと一緒に昨日のフィードバック行ってるんだけど…」
「誰よその乙姫ちゃんって!?
そうじゃなくて、なんでママがランキング1位なのよ!!
っていうかそもそもなんでママもあのゲームやってんのよ!!」
「だってー、最近パパ忙しいみたいだしぃ?
ちょっと私もー、当麻君といちゃいちゃしたいなーって///
あ、ちなみに乙姫ちゃんって、当麻君の従妹ねー」
電話の後ろにいるらしき彼の従妹から
「美鈴さん、フリーモードでお兄ちゃんの上着を見つけました」と声が聞こえる
「なんでそんな子とまで仲良くなってんのよっ!!
いやいやそうじゃなくてどうやったらランキング1…」
「あ、美琴ちゃんごめんね、ゲーム再開するからまたねー」ブチッ
怒りで体がプルプルと震えている少女は…
「ふざけんなあああああああああああああああああああああ!!」
大声で叫ぶしかなかった(なお周囲の被害が甚大であったことは言うまでもない)
(ただいまーでございます!)
(みなさん楽しんで頂けているようで何よりです)
(仕事中完成した分を投下しますねー!)
(さて、皆さんお待ちかね(?)今回のメンバーはなんと!)
【現実(リアル)】
ところ変わり、イギリス
「・・・///」
ニコニコと写真立てをみている女性がいる
ここはバッキンガム宮殿、写真に写っているのは3人の女性と1人の男
「当麻…さんっ…///」
10年前、政争で命を追われ逃げていたこの第3王女は
当時旅行で来ていた上条当麻に偶然助けられたのが出会いのきっかけである
(但し幼少の頃という配慮で、忘れられていてもしょうがない…と本人は思っている)
(また事件そのものを解決したのは別人だが、裏舞台での活躍の為彼女と面識はない)
「また来ないかな…」
この写真は、イギリス全土を巻き込む事になった事件の前日、偶然一緒に撮れた写真
「本当は…2人で撮りたかったのにな…」
遠くにいる男に想いを馳せるこの少女のような女性は
とても純粋で、とても暖かい…そして人を引き付ける「人徳」の力があった
その彼女の部屋へ、メイドが慌ただしくやってきた
「ヴィリアン様!女王からこの様な物が!!」
【現実(リアル)】
同日朝10時、カンブリアではで大規模な軍事演習が始まった
銃撃音、砲撃音、止まらない爆音がする中で
全ての指揮している女性が、ふとため息をつく
「はぁ…女子力下がる一方だし…」
そう言うと、彼女は胸にあるロケットをパチッと開いた
中には先程の女性がみていた写真を上手く切りぬいた写真
写っているのは第2王女の自分と、1人の少年
「ウジウジしてるとか…以前のヴィリアンじゃあるまいし…」
イギリス全土を巻き込んだ事件の首謀者たるこの女性は
その事件を解決する際、この少年に"本気"で殴られた事で惚れてしまっていた
「いくら「軍事」が強くても…上条を攻め落とせなきゃいみねーし///」
本来は強気である彼女だが、彼の事となると途端に弱気になってしまう
「あの時…引き留めてればなー…」
ハァと物凄いため息をつく女性の所へ
重大な任務を抱えたかのように走ってくる騎士がいた
「キャーリサ様!女王からこの様な物が!!」
【現実(リアル)】
大英図書館…ここに一般人に紛れ
「普通」に机で本を読んでいる王族の女性がいる
「これも参考にはならなわね…」
彼女はこの国の第一王女
普段から身分を隠し、割と自由奔放な生活をしている
「ふぅ…これもダメ…
まったく、大英図書館も役に立たない書物ばかりね」
彼女の机の上には大量の書籍、タイトルを見ると英語で
「愛する人へのアプローチテクニック」だとか
「これさえ読めば男も貴方にメロメロ」だとか書いてある
「そもそも接点がまったく無いのに、役に立つわけないわよね…」
彼女はトレードマークのモノクルを外し、一息つくようだ
そして彼女は腕時計のボタンを押すと、パカッと内蓋が開いた
中には上条当麻の照れ隠しな笑顔が写っている
「上条くん…また会えないかしら…///」
とその時、知人のおじさんが何か箱を運んできていた
「嬢ちゃん、そんな本よりこれで実践してみないかい?」
(こんばんわー、遅くなってすみません!)
(ちょっとプロットミスで書き直しいぱーいの状態でしたorz)
(なので、ふつーに続きの3レスいきまーす!)
コメ返し:
・アックアについて
ちょっと専用ストーリーを作ってる所です。アックアさんだけ少し別格になるかも
・番外シリーズについて
あれですね、どこかのコナミのゲームですよね!
なんかコナミの製品ネタ多いですよね!ラブなんとかもありますしw
【現実(リアル)】
「テメェ公務だっつってんのに
まだ引きこもってやがるのかこのボケババア!」
騎士団長は"魔術的"に開かないドアに向かって全力で怒っている
「あーあーいつもうるさいなー貴様はッ!
今は公務よりこっちのが大事だよなーローラ」
「そうでありけるに…
まったく、近頃の男はなんと配慮が足らぬもので…」
同じ部屋から、年齢不詳な女性の声が援護している
「テメェが原因じゃねーかよローラ=スチュアート!!
今度はいったい何持ってきたんだよ!!」
余談であるが騎士団長は既に胃潰瘍寸前である
「何って…愛しの彼とキャッキャウフフできる
ゲームであるけりなりよ?」
「ハァ?意味がわからねーよ!公務よりゲーム優先とか何考えて…」
「ふっふっふ、騎士団長、私は知っているのだぞ?
貴様もラブなんとかというゲームにハマっているのをな!!」
ドアの向こうからドンッとどこかの漫画の様な効果音が出ている
「うぐっなぜそれを…!」
「手紙の差出人はー…
たしか、後方のアックア?とか書いてあったかの?」
プチッと何かが切れる音と、グサッとどこかに穴が空く音がした
「あの裏切り者がぁぁぁぁぁ!!!」
【現実(リアル)】
バンッと勢いよくドアが開く
「ただ今戻りました!浜面です!!」
報告書を携えた少年を、3人の少女が白い目で見つめる
「浜面、超遅いです」
少年の手にある報告書より、更に分厚い報告書が机の上にあった
「結局、こいつはまったく役に立たないって訳よ」
金髪な少女は辛辣な言葉を吐き
「大丈夫だよ浜面、そんな浜面を私は応援してる」
無表情の少女が、慰めにもならない言葉で責めている
「はぁ…そうですか…(なんなんだよクソ)
あれ?そういえば皆さんなんか怪我をしていらっしゃいませんか?」
確かに少年の言うとおり、少女たちはどこかしら怪我や衣服に乱れがある
「浜面が帰ってくる前に超戦闘がありました
ほんと超使えない男ですね」
「相手が相手だったしね…よく生きてたわ」
「いくら惚れた相手の為とはいえ…あれはちょっとねー…///」
そんな会話の中、少年は気づく
「あれ?そういえば麦野さんは…」
「麦野は今超戦闘中です。相手は…」
【現実(リアル)】
「流石に思い通りにはいかないわね…」
女性はビルの壁にもたれながらそう呟く
「ンで…まだ戦闘続けンのかァ?」
その反対のビルの上から、太陽に照らされたシルエットが見える
「【アイテム】の第4位ィさんよォ!?」
雲で光が弱くなると、そこに見えたのは白髪の少年
「ちっ、いい気になってんじゃないわよ!!」
女の手からレーザーの様な攻撃が飛ぶ
「それは効かねェつッてんだろがァ!?」
先程のレーザーが少年の目の前で上空へと屈折する
「さァて…どうなりてェんだ?第4位ィ?」
突き付けられた現実を認め、女は諦めた様に声を出す
「わかったわ…私の負けね…殺してもらって構わないわ…」
そう言うと、女は両手を上げ降伏の姿勢を取る
「はッ、じゃあここでてめェはゲームオーバーだ」
女の前にスタッと降りてきて、手をかざす少年だったが…
「キャアーーーーーーー、助けてとうまぁーーーーーーーー」
先程の3人と同様の事を叫びながら急に撤退する女に
白髪の少年は「チッ、またか…」と舌打ちをするのであった
(こんにちわーお昼分投下しまーす)
(今日の夜は仕事なので投下できないかもしれません、期待しないで待っててください)
(ではではどうぞー)
【現実(リアル)】
昼休み、上条当麻は1人屋上で黄昏ていた
そして思い出す…今朝の出来事を
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【回想(フラッシュバック)】
「そういやよォ…」
「てめェ…いつから記憶ねェンだ?」
「・・・」
「あァ?てめェ助けるために少し脳を覗いちまったンだよ」
「悪気はなかったンだが…すまねェな…」
「・・・」
「なるほどなァ…7月28日以前か…」
「まァ、オレには関係ねェけどよ…」
「・・・」
「ふンッ…てめェには大きな借りがあンだよ…」
(返したくても返しきれねェ程の借りがな…)ボソッ
「さて…ンじャオレァ帰るわ…」
「よっ…余計な心配してンじゃねェーよ!///
オレァはこれでもまだ学園都市第一位なんだぜ?///」
「あァそうだ…言い忘れたことがあったンだ」
「てめェよ…誰かに狙われてンのか?」
【現実(リアル)】
(ふぅ…くよくよしててもしかたねーか…)
(しっかし…俺の右手でも対処のしようがないなよなー)
(頭に直接攻撃なんて、一度されたこと…あるらしいけどさ…)
「はぁー不幸だー」
とそこへ、黒髪の少女が何やら布袋を携えやってきた
「おー、姫神ー、こんな所にやってきてどうしたんだ?」
「かっかっかっ…///」
「かっ?」
「かっ…上条君!!これあげるっ///!!!」
そういうと、黒髪の少女は物を置いて一目散に逃げて行った
(やった!成功した!上条君も嬉しいはず///)
彼女はゲーム内の上条当麻が言った通り、"彼好みの個性"を使ってみた
「なんだ?姫神の奴…」
もちろん本人はそんな事知らないため、
素で渡されたものを確認すると、中にはお弁当箱が…
「ぬおおおおおお、これはもしや!?
上条さんにもついにフラグってやつですか!?」
さすがヴァーチャル上条の案…リアル上条の心を大きく揺さぶるが…
「ってそんな事あるわけないかー
中身もキャラ弁みたいだし…たぶん実験か何かだろうなー」
やはりこの男、一度死ぬべきではないだろうか?
【現実(リアル)】
同じく昼頃、事件は皆が昼食の為集まっている時に起こった
「さて五和、これが欲しいですか?」
フフンっと強気なポニーテールの女性
「女教皇様…それは…!!」
先程まで強気だった少女が、そのカードをみてたじろぐ
(建宮さん!いったい何があったんですかね?)
(俺にも解らんのよ!っていうか牛深昨日、お前逃げてたのよな!!)
(いやだってあれどう考えても危ない状況だったじゃないですか!)
(少しは黙らんか!今いいとこじゃないか)
初老の男性が、はやる気持ちを押さえ2人を叱る
(あ、カードの文字が見えたっすよ…
えーっと…「上条当麻…ヌレヌレパンツ」…)
小柄な少年の報告は、場を一瞬にして凍らせた
(なんですかヌレヌレパンツって!意味わかんないですよ!)
(俺だってそうなのよ!女教皇様がまさかそんな…)
(交渉に武器(カード)をきるとは…さすがでございますな)
「わっ…私も欲しいかも…///」
一同(はあっ!?)
密談の中、素で喋ってしまう細身の少女がそこにいた
そして上嬢さんを攻略し始める俺達の姿が
(こんばんわー、みなさん!夜分投下しにきましたー)
(今一杯コメントがあってちょー嬉しかったり!)
(感覚的にはアニメ版の黒子がぬぉぉぉ!!とか言った時ぐらいの勢い)
コメ返し:
さて、今リアル上条さんの好感度が高いのはいったい誰でしょうかねー
それと、告白できる勇気があればゲームやってないっていう現実が…
>>309
シム上嬢さんなんて作ったら…ステイルさんじゅうよんさいの性欲で危ない
こちらも昼、イギリス清教アニェーゼ教会
全員食事は終わっているはずであるが、一人としてその場を離れない
「さて、皆に集まってもらったのは他でもありません!
現状の状況報告をし、今後の方針を決めちまう為です!」
皆が真剣な眼差しになる、なんせ理由は明白だ
「まず調査によると、今回ランキング1位の女性は
上条当麻の友人である学園都市第3位超能力者の母親です!」
皆の手元には1位の報告書と、ここにいるメンバーのランキングがまとまった表
朝には速報のみだったが、現在は自分自身のランキングのみ確認可能な為である
「この女性、抜群のスタイルと"人妻"というステータスを利用し
ここぞとばかりに卑猥なテクニックで少年の心を弄び、多数の好感度を上げたようです」
そこでふと、声が入る
「卑猥なテクニックなら私も頑張っちまったんですがね…
やはりスタイルと人妻というステータスがないとダメだったんでしょうか…」
本日ランキング23位の教会長は恥ずかしそうに報告する
「いえ、もしかしたらそれだけが原因ではないようなのです
実はどうやら彼女には上条当麻の母親と従妹の少女という二人の協力者が居たようで…
そこから上条当麻の"好み"の情報を受け取っていた可能性があります」
それなら仕方ない…と皆一同に表情が暗くなる
【現実(リアル)】
「さて、ここまでなら私達にも勝負のしようがありません…
しかし、ランキング表をご覧ください!
私達の中に、なんとランキング第3位を叩き出した猛者がいます!」
名前を確認した瞬間、シスター達は1人の少女の方へ向く
「えへへえ…取っちゃいました///」テレテレ
その言葉を聞き、隣の女性が服を掴み体ごとガタガタと揺らす
「シスターアンジェレネ、教えなさい!
今すぐ教えるのです!!どうやったのですか!!」
「シスタールチア、少しは落ち着いt…」
「これが落ち着いていられますか!
昨日はすごい恥ずかしい思いをして頑張ったのにっ!!
私の順位は79位なんですよ!!」
確かにアレは…とちらほら声がする
実は昨日、放心状態のまま彼女は廊下に出ていた。小悪魔系メイクのまま
「ふぇ…わかりましたぁ…いいますからぁ…」
涙目になりながら、グラグラ揺らされつつも少女は回答をする
「妹キャラでいっただけですって…
一度スカートの中を見せて逃げられた後、
何度も魔法で方向転換させて抱き着きにいっただけなんですよぉ…」
【現実(リアル)】
同じような会議がミサカネットワーク内でも起こっていた
「とりあえず、昨日のサーバーダウンで見逃したシーンに関しては
今回は保留にしましょう…とミサカ10039号は建設的な提案をします」
全員から凶弾されているのはミサカ19900号こと南極ミサカ
彼女のせいだけではないのだが、「盗撮権利」という嫉妬対象が
彼女たちの怒りの原因になっているのは言うまでもない
「さて、では議題を変えましょう、次の議題はランキング4位の
ミサカ18072号についてです…とミサカ13577号は提案します」
「じゃあ、さっそく報告よろしくーってミサカはミサカは仕切ってみたり!」
「では報告します。昨日のゲームプレイにおいてミサカは、
ノルウェーの伝統衣装ブーナッドを着て妹キャラになりきり、
さらにちょっとドキっとするような抱擁を何度もしただけです
と、ミサカ18072号は誰よりも自慢げに報告します」
「なるほど、妹キャラだったのですか…
つまりミサカ達は素で妹キャラですのでその他の要因で
あの方を落としたという事が解りますね…
とミサカ19090号は分析結果を述べます」
「いやいや、もしかしたらミサカ18072号は
我々の予想を超える妹キャラを演出したのでは?
とミサカ16770号は安易に可能性を否定しないよう進言します」
「では一度、18072号の昨日の攻略状況を映像で確認しましょう…とミサk」
しまった!たぶんわかるかと思いますが
>>315は 【現実(リアル)】 描写です
(本日の投下は以上です!)
(明日は朝と夕の2回の投下になるかと思います)
あ、ところで皆さん、妹キャラは好きかにゃー?
(おはよーございます!お待たせしましたー)
(えー、私も皆さんもデルタフォースの中に入れそうですね!とかすごい思いました)
(さてさて、そのデルタフォースの一角…そろそろヤバいかも…)
【現実(リアル)】
「さて土御門、この結果はどういう事だろうな?」
窓の無いビルの中で、金髪の男は冷や汗を流していた
「な…なんのことかにゃー?オレは何もしらないぜぃ!」
明るく振舞おうとする彼であるが…
「残念ながら証拠はあがっているのだよ、土御門…
昨日のバーチャル上条に「特定の趣向」データを
入力したのは明らかだ…」
金髪の少年の冷や汗はさらに増える
「まだまだ甘いなアレイスター!
ランキングの1位2位は妹キャラじゃない!つまりオレは何も触っt…」
そう言いかけて、(しまった!!)という顔をする
「そうだ…君は"1位"と"2位"だけは目くらましの様に操作し、
それ以外は、「特定の趣向」に沿った女性の好感度があがるよう
あらかじめプログラムに細工をしておいたのだろう?」
言葉を失う金髪の男に、さらなる追撃がくる
「さて、認めないのは結構だが…
これを君の義理の妹に送り届けてもいいのかな?」
目の前に表示されたのは、とある映像…
そう、金髪の男が後で"おかず"にしようとしていた映像データ
表示される映像は、昨日"妹属性を演じた女性の場面"ばかりが写っている
【現実(リアル)】
「すまなかったアレイスター!出来心だったんだ!!」
土下座をする金髪の少年をみて、男はニヤリと笑う
「さーて…どうしてくれようか…
昨日君は私が命の次に大事にしていた彼女達を踏み潰してくれたしなぁ…」
「悪かった!本当に悪かった!!この通りだ!!」
頭をガシガシと床に叩きつけながら土下座をする少年
「リンコ…マナカ…ネネ…彼女達はもういないんだよ…土御門…」
少し涙を流す男に…少年はただ謝るしかなかった
「この通りだ!なんでもする!!どんな辱めも受ける!!だから!!」
そこで男はニヤリと笑う
「ほう…どんな辱めも受けるのか?」
「あぁ!!どんな辱めでもだ!!」
「では貴様には言っていなかったことを教えてやろう…」
なんだ?と顔をあげる少年に向かって
「ふふっ…実はな…君の自宅の住所に先程の映像を送り届けてあってな…
宅配員が"確実"に君の妹に手渡しをした後なのだよ…」ニヤリ
それは、先程まで土下座していた金髪少年への死刑宣告であった
【現実(リアル)】
さて、そんなドタバタコメディが起こっているのは金髪の青年だけではない
「チッ、なンだってんだッ!!」
白髪の少年は全力で逃げていた
"悪党"を自負する彼は、悪人以外は絶対に傷付けない
彼はそういうポリシーを持った男であるのだが…
「お願いなのですー、私達を攻撃してほしいのですよー!!」
彼の「特定の趣向」に反応しそうな声がしたが、それを気にしている余裕はない
なぜなら後ろから大量の"女性達"が追ってくるからだ
「・・・ッ!!」
その声を無視し彼が能力を使って飛んだ先には、一人の少女が待ち構えていた
「貴方があの有名な学園都市第1位の「一方通行」ですわね!」
扇子をバサッと広げ、少女は偉そうな態度で物申す
「ふんっ、このわたくし、常盤台の婚后みt…」
彼女を無視して、少年はさらに上空へと駆ける
(不本意だが…どうやら原因を知ってるらしいアノ男を探すしかねェな…)
こんな事ならあの名刺でも拾っておけばよかったと、昨日の行動を少し後悔した
(こんばんわー、本日夜分投下しにきました。今日はこれで終わりです)
(いやー皆さん楽しんで頂けているようで、なによりです!)
(さてさて、今回はあのマンガのネタ入っています!やっぱりいいよねーウォルターさん)
【仮想空間(ゲーム)】
「上条さーん、次わぁーあっちにいこっ///」
学園都市第5位、誰よりも人の心理に詳しい少女ではあったが
この少年の"攻略"には手間取っていた
(あーもう!ゲームだってわかってるのに///)
この仮想空間内でも、能力の使用は可能であることは既に把握しているが
"彼"に能力を使おうとすると、なぜか"力が発揮できなくなる"という現象
(まったく!なんでこんな体質なのかしらこの人!!)
それが彼女を不安にさせる要因でもあり、ときめかせる要因でもある
"本心がわからない"という不安と恋心のせいで、たとえゲームと解っていても強気になれない
(でも、少しずつわかってきたわ!)
余談であるが、彼女はゲーム開始後1時間ほど声が掛けられず
影からこそこそとずっと見つめては、思い出したかのようにリモコン操作を試みていた
(それでも、なんとか頑張ってデートまでこぎ着けたわぁー///)
しかし当のバーチャル上条自身は、"デート"とすら思っていないのだが…
「で、食蜂さんは何が買いたいんだい?」
「えーっとねぇー…それじゃあ…」
その時彼女たちの目の前には、星形アクセサリーの露天商があった
【現実(リアル)】
そんな彼女にライバル(と思われている)少女は、友人達とレストランに居た
「ところで、皆さんランキングはどうだったんですか?」
頭がお花畑の少女が、ニコッと笑いながら唐突に爆弾発言をする
ゴホッっと同席していた3人がドリンクを吹き出す
「御坂さんは上位に食い込んでそうですよねー
なんたってお母さんが一位なんですからー♪」
顔も言葉も笑っているものの…声質は射殺さんばかりの黒さがある
今日一日それで追いかけ回された少女は、ガクッっとうつ伏せる
「あはははは…まぁ…その…ね…ははははは」
そんな彼女を無視して、次はその隣に座っているツインテールの少女に牙をむける
「まぁー白井さんには全く期待していないですけどねー♪
どうせ昨日も嫌々ゲームをやらされてたんでしょうからー」
そこでピキッとガラスが割れるような音がした
「あーら初春…残念ですけど、あなたみたいな"小娘"と違って
わたくしとても楽しく"大人な雰囲気で"ゲームをさせて頂きましたわ」
返す言葉と同時に、またピキッとガラスが割れる音がした
「あれー?白井さんこの前まで先輩の事類人猿とかいってバカにしてませんでしたっけ?
元々壊れていた頭がついに修復不可能なぐらい壊れちゃいましたかー?」ニコッ
今度はバチッと火花が散り、ツインテールの少女がキレた
「じょぉぉぉぉぉとぉぉぉぉぉですのぉぉぉぉぉ初春ぅぅぅぅっ!!
今こそどちらが上でどちらが下かをはっきり教えてやりますわあああ!
【現実(リアル)】
そんなやり取りを止める声が、隣からボソッと聞こえた
「黒子…あんた…あいつと…なんかあったのね…」
ぎくぅっと固まるツインテールの少女は
カタカタと震えながら隣の机に向かって俯いている少女の方へ顔を向けた
「あっ…あの…お姉さま…あのですね…」カタカタカタカタ
そこへ、花束の少女が止めの言葉を発する
「あれー…白井さーん?もしかしてー、"私達"を差し置いて
上条先輩と"リアル"で"イベント"起こしちゃったんですかー?」ピキピキ
ぎくぅっとさらに固まり、ツインテールの少女は全身がポタポタと冷や汗が垂れる
「へぇー…そうなんだ…よかったねえ黒子…
"私達"がゲームで我慢してるって時に…そういうことしちゃうんだー…」
そして…全身からバチバチと溢れていた電流は、急激に右手へと収束し始めた
「手洗いは済ませた…?神様にお祈りは…?
席の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はオーケー?」
「ガタガタガタガタ」(←声にならない)
「覚悟はいいわねえええええっ!くろこおおおおおおおおおおおっ!」
どっかーんという爆発音と共に、窓ガラスをぶち破り、アーレーと少女は飛ばされていった
その光景をみて、先程から一言も発するタイミングがなかった黒髪ロングの少女は…
(やっ…やっぱり…みんなの前では内緒にしておこうかな…)
とビクビクと震えつつも、「誰にも話さないようにしよう」と心に誓った
【体験版で最初に金色クリア】をした事も…
【自宅盗撮モードの権利】を持っている事も…
【昨日上条当麻の頬にキス】をした事も…
そして今日、【ランキング2位という快挙】を成し遂げた事も…
流石は我等が佐天さん、リアルとゲームの両方でリードだね。
……というかゲームで我慢してるのにって美琴さん、どうせ現実では何も言えない癖に我慢っておや?どっかから放電の音がし
四人で協力プレイの流れでおれが得する
>>281をみると十年前にあのパーティーやったっぽいことになってんだけど、当時上条さん6,7歳だよね?今、高校生だし。
単に1位と2位を入れ替えただけという可能性も...
ところで発表される1位って総合ランキングとデイリーランキングのどっちなんだろ(初回はイコールだけど)
もしデイリーならば1位が目まぐるしく入れ替わる中で一度も1位を取らずに常に2位近辺をキープしていれば
完全ノーマークのまま最終総合順位で突然ぶっちぎりの1位ってことも有り得るんだけど
(おはよーございます!皆さんのコメントで今日も執筆が進みます!)
(というわけで朝分投下しますねー!)
【お便りコーナー】
>>339
黒子並の愛があればその丸焦げの状態もご褒美ですよね!
>>342
ゲーム内イベントで協力プレイ的なの考えてます
ただまー、SSの中の人達が休みの日にならないとできないわけでして…
>>ランキングについて
・毎朝、1位のみ速報で名前公表、それ以外は自分のみ確認可
・1位以外、基本的には自分から言わない限りわかりません
・初日のみ、サーバートラブルで告知の遅延が発生
・初日の1位2位に関しては…ご想像にお任せしますw
・ちなみに1位のみ公表の理由は土御門の命を守るためのタゲ作り機能ですw
>>348
「ブリテンザハロウィン」はこの物語の少し前ぐらいになります
つまり10年前の事件とは別件でして…
またテッラさんが死んだのは体験版期間中…
これらの詳しい話については、SSの中で説明していく予定ですので、ごゆっくりご想像ください
【現実(リアル)】
「おーい浜面ー!」
買い物の帰りだった少年の後ろから、聞きなれた声が聞こえる
「んっ…おー!半蔵か!元気にしてたか?」
「浜面こそー、新しい仕事どうだー?」
この2人は以前、同じスキルアウトグループのメンバーであった
ただし、そのグループは現在解体されている
「いやぁ…なんつーかさ…上司が変なやつらばっかりでよ…」
これみてみ?という感じで両手の袋の中を見せつける
「こっちの食材一式はわかるが…なんだそっち?
鮭弁当2つにカレーと味噌の鯖缶…あと映画のパンフレットか?」
・・・。と視線を交互する2人
「いや、お前がどこに就職したかはきかねーけどさ…
大変な事やってんだな…」
「ははははは…はぁ…」
ため息をつく少年は、ふと思い出したように質問する
「でもまぁ、俺より2人も大変そうじゃないか?
半蔵は警備員(アンチスキル)養成学校だろ?
駒場さんに至っては保育士見習いだし…」
「まぁ、駒場のリーダーはあれが天職なのかもなー
昨日会いに行ったけど…すっげー楽しそうだったぞ?」
【現実(リアル)】
「ところで半蔵はどうなんだよ?スキルアウトと真逆の事して大変じゃねーか?」
んーと少し考え
「まぁ…なんだ…恋の力ってのはすげーんだよなー」
「あーはいはい…ごちそうさまです」
「でもさー、なんか最近黄泉川さん変わったんだよなー
もしかしたら恋人でもとか思うと…はぁ…」
お前も苦労しているんだな…という顔で慰めの視線をぶつける
「ところで半蔵、こんな所でなにやってるんだ?
さっき走ってたみたいだけど…」
しまった!という顔をする少年
「浜面!あのさ!いつも俺の事追い掛け回してた女の子しってるよな!?」
「あー、あのなんちゃって忍者の子?」
「いやなんちゃってじゃないけど…ボソボソ
じゃなくて!あいつが数日前から追いかけてこねーんだよ!」
少し焦りだす少年たち
「おいおい、あの巨乳はまずいぞ!
もし捕まってるなら絶対に揉みしだかれるぞ!!」
「お前…そんなとこばっかりみてんのかよ…」
「あーもういいじゃねーか!とりあえず探しに行くぞ!」
そういうと、2人は街を走り出した
片方の男は、上司の命令も忘れたまま…
【現実(リアル)】
「はぁー…困ったな…」
鉄橋の下に、ぽつーんと座っているミニ浴衣を着た少女がいる
「半蔵様…警察?に入るとかいってるし…
浜面氏は最近見つからないし…」
ぐぅーっとお腹の方から音が鳴る
「まさか路銀まで底がついてしまうとは…
このままここで野垂れ死ぬのはいささか…」
と、その時、自分の隣にツンツン頭の少年がいることに気が付いた
「あのー…御嬢さん?
もしよかったらこれ食べます?」
手に持っているのは焼きそばパン。
彼は今日、友人にお弁当をもらってしまった為食べ損ねた物だ
「賞味期限も切れちゃうのも嫌だからさ…もしよかったらだけど」
そーっと手を伸ばそうとした少女であったが…
「むむむ、もしや追手!!
これは巧妙な罠でそれには毒がっ!!」
一瞬にして距離を取り、鎖鎌を取り出す
「え、いきなりなんですかこの状況…それって…鎖鎌だっけ?
忍者とかが使う…時代劇のくの一みたいですねーあははははっ…」
ボンッと赤くなり、少女はあわわわと慌て始める
「そそそそそれを知られたからには消さないとォォおおおおおっ!」
「えぇーっ!?
極めて解りやすい状況を作り出しておいてなんだよそれっ!
…はぁ…今日も不幸だ…」
そういうと、少年は焼きそばパンを少女に投げつけ
「とりあえずそれあげるからさ、上条さんはもういきますよ…」
急に元気がなくなり、とぼとぼと帰りはじめる少年の背をみて
「・・・」
(上条氏…か…///)
上条さんのお手軽フラグメイキング
たとえ想い人がいる女性でも1レス(多くて3レス)あれば落として見せます
乙です。プスプス
丸焦げのまま書き込んでます>>339です、残念ながら自分には美琴愛が無いのでご褒美ではありませんが。
黒子愛と上黒愛ならあります!頑張れ黒子!佐天さんと神裂も頑張れ!
……美琴?まあほどほどにあれ?コインのはじけるおt
上条・・・お前は何人フラグを立てたら気がすむんだ・・・
僕も落とされちゃいそう・・///
(こんばんわー!夜分投下しにきましたー!)
(あ、今回は木原さんをアニメ版の声で脳内再生してください←重要)
【お便りコーナー】
(今後、中の人達のネタバレにならない方向でいきます)
>>350
説明しわすれてました!速報はデイリーランキングのみです!が、しかし、
「ウィークリーランキングもいいかもにゃー」
と新しい悪巧みを土御門さんが(ry
>>359
青ピ「さっすが上やんやなー、3分クッキングもびっくりの速さやで!」
>>360-362
寮監「おい貴様らっ!そこでなにやってる!どうやらお仕置きが必要なようだが・・・?」
>>364-365
小萌「はいはーい、君達はこの後コロンブスの卵で確定なのですよー」(ニッコリ殺気
【現実(リアル)】
「まったくよぉ…だからあの時名刺を置いていったってのに…」
小さなビルの一角…そこで2人の男が対面していた
「ンじャ…話してもらおうか?
なンで俺が女共においかけられてるッつー状況をよォ」
少年は銃を金髪の男の方に向けて、脅すように話しかける
「まぁー待て!てめーにはわかんねーだろーと思うけどよ…
世の中にはそりゃもうたっくさんの報われない女心っt」
パンッと音が鳴り響き、壁からしゅーっと煙が出ている
「御託はいいんだよォ!簡潔に話してもらおうか」
金髪の男は、ハァーっとため息をつき、意味不明な事を言い出した
「バーチャル空間の【幻想殺し(イマジンブレイカー)】と
ラブラブハッピーに成る為に必要な条件なんだよっ」
「ハァッ?【幻想殺し(イマジンブレイカー)】だと?」
聞きなれない単語に、少年は首をかしげる
「あーそうか、てめぇは知らねぇんだったな…
じゃあ言い方を変えてやろう。てめぇを唯一倒した奴がいたよなぁ?」
「…、あいつか…」
少年は昨日偶然出会って救った者の事を思い出す
「あいつは上層部では【幻想殺し(イマジンブレイカー)】って名で呼ばれてる
まぁ、そういう能力なんだとよ…詳しいことはオレもしらねぇんだが…」
「・・・」
「まぁ、問題はそこじゃねぇ」
【現実(リアル)】
「お前はしらねーと思うが、【幻想殺し(イマジンブレイカー)】は
それはもうそこらじゅうの女に好かれてるって話だ
ただ、上層部はそれが問題だと認識している」
「どういうことだァ?」
「例えばだが…そうだな、解りやすくいうと、
てめぇが奴に負けた後の第3位と妹達(シスターズ)は
【幻想殺し(イマジンブレイカー)】に好意を抱いちまってる
だから、そいつに何かあった時、必ず守ろうとするだろ?」
なるほどと少年は理解する
自分も大切な者の為に戦っているのだ、その気持ちはよく解る
そして昨夜の自分も、彼女達と同じ行動をしていた
「まぁそんな感じで、そいつを守ろうとする奴がごまんといるわけだ
当然、そいつらがどれだけいるのかは上層部としては把握しておきたいだろ?
それを調べるために、今ある計画が実行中なんだが…」
「つまりあれかァ…これもアレイスターのプランのうちってことでいいンだな?」
そんな計画ぶっ潰してやると言わんばかりに、怒りを露わそうとするが…
「ちょーっと待て待て!頼むから待ってくれ!なぁ!
そんな事したらあれだ!そうだ!妹達(シスターズ)も悲しむぞ!?」
ピクッと反応し、怒りの矛先を目の前の男に向ける
「あーもう!めんどくさい奴になったなぁ!
昔はあんなに可愛いかtt《パンッ》まてまて銃を撃つなわかったから!!」
【現実(リアル)】
先程から少し経ち、壁には無数の銃弾がある
金髪の男は息切れをしており、額には汗がびっしょりだ
「つまりそのゲームの為に、オレが追い掛け回されてたとォ…
そォいうわけですかー?木ィ原くーん」ピキピキ
「あぁ…やっとわかってくr《パンッ》だぁーもう撃つなよっ!!」
反抗期の息子と敵対すると、こんな感じなんだろうなと金髪の男は思う
「で、オレの問題を解決するにはどォすればいいンですかァ?」
はぁやっとかとため息をつく男
「あぁー解決策を提示する前にてめぇに聞くことがあるんだが…」
「・・・?」
「てめぇはあの男の事どう思ってんだ?」
「なッ…///」
「おーおーこれはまた珍しい反応だなぁ!(ニヤニヤ)
これはお父さんも安心しt《パンッ》今かすった!ひでぇ!!」
《パンッ》《パンッ》《パンッ》と銃撃が続きつつも、少年は照れたままだ
「わかった!わかったからっ!銃を止めてくれーっ!
お前にもゲームやるからっ!なっ!なっ!」
パタッっと銃撃が止まり、目が点になる少年
「このゲームはなっ!男でもできるよーに作ってあんだよ!
実戦形式でも戦えるし!友達や親友にもなれるぞ!なっ!」
「なン…だと…?」
「それにこのゲームを始めればたぶん狙われなくなる!
プレイヤー同士で争った場合は両方にそげぶパンチが飛んでくるはずだからな!」
そう説明するも、声は少年の耳に入っていなかった
尊敬する【正義の味方(ヒーロー)】と親友になれる…それが彼の心を揺さぶっていた
待て待て、プレイヤーが争うと両方そげぶって事は……、つまり一方的に攻撃した美琴さんはご愁傷様ですな。
頑張れ黒子!今のうちに差をつけってん?窓の外に黒い塊が
(おはよーございます!朝分+追加差分有で本日4レスでお送りします)
(たまにはこーいうのもいいですよね。筆が進むとき限定ですけど…orz)
【お便りコーナー(ネタバレにならない範囲で)】
>>一方さんについて
皆さんあれですよね、カオル君的ポジションとかホモォな展開とか…
このSSでそんな甘い幻想で済むわけないじゃないですか!
「まずはその幻想をぶち殺す!」
>>黒子について
あ、今回の追加差分はご期待通り黒子です。なぜかって!?愛だよ愛
>>377-379
美琴「さーてと…そこの3人のお兄さん達?覚悟はいいわねぇぇぇぇぇ!」
【現実(リアル)】
同じ頃の学園都市第10区…墓地や特殊施設などが並び、元々治安の悪く
銃撃音などが珍しくないこの場所で、本日最大の爆発が起こった
「なに、この程度なの?ぎゃはははは」
とある研究施設の培養液から出ては行けないものが出てしまった
「まったく、ミサカはをこんな所にいつまでも閉じ込めておいてさ」
警備兵達は銃を持ち交戦し、白衣を着た研究者達は逃げ惑う
「そんなの無駄なのにさ、どうしてわからないのかな?」
向かってくる銃弾を床へと磁気で受け流し、拾っては手から射出する
「あなた達じゃね、ミサカの相手にならないの、わかる?
だからさっさとあのクソ生意気な一方通行を連れてこいっつーの!」
射出された弾丸が、警備兵の脇を焦がし、逃げていた研究者の心臓を貫く
「まぁこんなもんかな?さてと…せめて服ぐらいは着なきゃね」
職員用の更衣室だろうか
そこにあるロッカーから唯一着れそうであった白衣だけを羽織り
「ヒヒヒヒ…殺す、殺してやる、待ってろよ一方通行」
少女は研究所から徒歩でゆっくりと脱出していった
【仮想空間(ゲーム)】
「こっ、これは!正しく鼻血ものですね!とミサカ19900号は
ついにその決定的瞬間を収めていることを報告します」
「ミッ、ミサカ19900号!早くその映像をリアルタイムでエンコード
するべきだとミサカ13577号は欲望を隠さず要求します!」
「ならばミサカネットワークを使って高速処理をしてしまいましょう
とミサカ12083号は上位個体に処理使用の申請をします!」
「じゃあ本気でやっちゃうよー!
ってミサカはミサカみんなの期待に答えてみたり!」
そうしている間にも、南極ミサカの目の前ではある行為が進んでいる
『ミサカ妹め!あんな可愛い格好しやがって!ちくしょう!」シュッシュ
「はぁ…はぁ…ミサカは…ミサカ19900号は…もう…///」
映像に夢中になっており、バイタルが不安定になっている事に気が付いていない
「ミッ、ミサカ19900号!?耐えるのです!なんとか耐えるのです!!
とミサカ19090号は自らの欲求の為に本気で激励します!!」
「でも…この映像で…ミサカ10032号も…イってしまいそうに…///」
「だっ、だめです!今ミサカネットワークすべてを使って
並列処理をしているのですから!とミサカ15113号は…」
様々な議論や喘ぎ声が飛び交う中…遂に…
『みさかっ!みさかっ!っ!!!」
その時、ヴァーチャル上条は賢者の力を手に入れた
【仮想空間(ゲーム)】
「まったく!二日続けてどーいうつもり!?」
本日もヴァーチャル上条はプールを覗きに来ていた
いや、正確には覗くような選択肢を選ばれた訳だが…
「すみません!ほんとーにすみません!!」
平謝りのヴァーチャル上条は今日も指導室にいる
「ふんっ…あんたがそんなに変態だとは思わなかったわ!」
もう一度言うが、そういう選択肢を選んで彼女はここへ来ている
「まぁ…どーしてもっていうなら…
私の水着姿をみせてやってもいいけどー?」
強気で見下すように土下座する男を見つめる
「今ここでー、私の水着姿見るのと捕まるの…どっちがいい?」ニヤニヤ
「はっはい!じゃあ見せてください!御坂さんっ!」
そこで少女は、土下座している男の頭を踏みつける
「ちがうでしょ?そこはー
『美しい御坂様の水着姿をどうか卑しいこの私めに見せて下さい』
でしょ?」
「美しい御坂様の水着姿をどうか卑しいこの私めに見せて下さい!」
「ふふふっじゃあしょうがないわねー、あんたに見せてあげるわよ」
しゅるしゅると服を脱ぎ、水着姿を上条の目の前で見せつける
「ほらぁー、あんたの見たかった水着姿よ?
じっくり見せてあげるから、帰ったらこれを想像するのよ?わかった?」
そう…彼女の目的はただ一つ、昨日のリベンジであった
【仮想空間(ゲーム)】
さて、リベンジの為に見事そげぶイベントを回避したお姉さま
そのお姉さまを慕うばかりであった彼女だが…
「覚悟はいいわねえええええっ!くろこおおおおおおおおおおおっ!」
そう、このシーンを覚えているだろうか…
本来ならこの後、虚空の彼方飛ばされるはずであったのだが…
キュィーン
何かが打ち消される音がした
「何やってんだよ御坂っ!白井を傷つけるようなマネしやがって!」
少女の目の前に現れたのはツンツン頭の少年
「上条さん…///」
照れるツインテ少女、怒る電撃少女
「御坂…お前がそうやって白井に甘えて…
白井なら全力で攻撃してもギャグ漫画みたいに大丈夫って考えてるのなら…」
「!?」
「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」
殴り飛ばされた電撃少女を余所に、少年は後ろへと振り返る
「大丈夫だったか?白井」ナデナデ
(ぐへっ…ぐへへへへっ///
ここまで思い通りになるとは思いませんでしたわ…///)
白井黒子、名前の通りリバーシブルな女である
モブはまぁ…死んでも問題ないか…
>>385
これでランキングが上がるとは到底思えないのだが
頑張れ黒子!でも腹黒過ぎると危険だから程々にね。
しかし美琴はアホなのか運がいいのか分からん、まあかなりランキングが低いのは確かだなうん。
電撃と超電磁砲と砂鉄爆撃のフルコースを食らった俺にはもう死角は無い!あれ?超電磁砲の構えで原付を飛ば
結局恋愛ゲーとエロげーを勘違いしてるやつが上位に入れるわけ無いって訳よ
>>385
現実の上条さんにやっても、御坂じゃどう考えても、吹寄やら五和やら神裂のようなキャラには勝てないだろ…主にスタイルで。主にスタイルで。大事なことなので三回目、主にスタイルで。
(こんばんわー!夜分投下の時間です!)
(さてさて、今回はいつもこんな駄スレにお付き合い頂いている皆様に)
(ホント誰得だよ!っていうエロシーンでお返ししたいと思います)
(ところで、3日目からは男キャラもぞくぞく動き出す予定かもしれない)
【いつものお便りコーナー】
>>389
のおおおおお、ありがとうございます!
見直したら心臓になってました!
皆様へ、>>383の心臓は、内臓に変更をお願いします!
一応誰も死なない話で行く予定ですので!
--------------------------------------------------
>>394、>>396、>>398、>>400
生きてますか?大丈夫ですよね?ギャグパート状態で維持してくださいよ!!
ところで御坂さんそんな事ばっかりやってるとそろそろ出番なくなりますよ?
>>【絵師様募集】
全裸白衣という特殊な番外個体さんを描ける方を募集しております
応募された方全員に「シムズ上嬢うふふパッチ」をプレゼント致します
【現実(リアル)】
上条当麻は自宅に帰ってきてからも考えていた
「はぁー…でもなぁ…やっぱり意味不明だよなー…」
考えていることは昨日倒れた時の事である
「まったくわからん、接点のない奴らばっかりだしなぁ…」
ただし、一方通行の事ではない
「いやいや、まだインデックスや御坂や神崎ならわかる…
ステイルにも殺されそうになったし…
白井や佐天、吹寄や姫神も昨日会ってるしさ…」
そう、彼が考えているのは"倒れている間に見てしまった夢"の事だ
「でもなんで、アニェーゼ達まで出てくるんだ?
しかもなんかエロかったしなぁ…」
そして一番エロかった人を思い出してしまった
「極めつけは…美鈴さん…だもんなぁ…///」
彼の下半身が反応し始める
「やっぱり…年上で優しくて管理人でエロいっていうのはもう…///」
彼はその事を特にはっきりと覚えていた
【夢の中の話(ナイツintoDream)】
「ふふっ…当麻君のー…ココ?おっきくなってるわよ?///」
少年の後ろには、ボディラインがはっきりとした女性が抱き着いていた
「あの…管理人さん…ダメですって…///」
管理人と呼ばれた女性は、少年の耳に息を吹きかける
「ふふっ…こんなにギッチギチにして…何がダメなのかしら?///」
少年は恥ずかしそうに俯いていた
「ふふっ…当麻君…わたしー…知ってるのよ?///
私にそっくりな人が描かれたエッチな本で…いろいろしてるってこと…///」
そう言いながら、彼女の手は、少年の股間を優しくさすっている
「あッ…ダメです!そこはッ!!」
「んー?どこの事かしらぁー?」
スリスリとズボンの上から手を這わせると、次第に形が出てきていた
「あらぁー、当麻君のココ…うちの旦那よりもおっきいじゃない…///」
じゅるり…と舌を舐める音がした
「ふふっ…じゃあ、ズボンの上からイカせてあ・げ・る///」
スリスリスリスリッ
「あぁッ!管理人さん!そこッ///」
「ふふっ…ここかしらぁ?///」
そういうと、はっきり主張している少年のモノの裏側を執拗に攻めていく
「すごいッ…!こんなッ…!もうッ…!///」
少年は耐えられず、弱音を漏らしてしまう
「ほらほらぁ…いいのよ?かわいいイキ顔を見せていいのよ?///」
しかし少年も必死で足掻く
「そんなのッ!恥ずかしすぎてッ!オレッ!///」
「じゃあー…ココをこうするとー?///」
そこで少年のモノの裏スジを勢いよく擦りあげると…
「あッ…もう!我慢できないッ!イクッ!///」
どぴゅっ…
少年はモノはズボンの中で、敢無く果ててしまった
「ふふっ…可愛かったわ…当麻君…///
次来るときは…それを飲ませて…ね?///」
そういうと、女性は何事もなかったかのように扉から出て行った
【現実(リアル)】
「だぁーっ!もう!オレはなんて最低な奴なんだーっ!!」
そんな夢を見てしまったという現実を
彼は素直に受け入れることが出来なかった
他の者達もまた、素直に受け入れられない現実を余所に
時間だけが素直に進もうとする
こうして、正式サービス2日目は終了した
日付が変わると同時に、
「夜は起動できない」ゲーム画面には、以下の文が配信されていた
「本日のランキング1位、アウレオルス=イザード 」
to be continued
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尚余談ではあるが、一時帰国した亭主の姿をみて
ゲームを止めた女性がいるという事を筆末ながら記す事とする
なんだこの展開は(驚愕)
あと「神裂」ね
美鈴さんSS少ないからもっと見てたかったな……(´・ω・`)
だが代わりに本命の番外個体が入るようだから待たせてもらおう(キリッ
このゲームって家庭とか恋人の幻想をぶち殺すゲームだよね……
黒妻さん……元カノがこのゲームをやっていることを知ったらどういう気持ちになるんだろう(´・ω・`)
>>1乙
フィアンマさんのプレイ風景が見たいです……
一位ワロタ
>>415!何があったんだ!あれほど黒子愛と、上黒愛と言ってたじゃないか!なんで美琴を美しいなどと!あんな子ども黒子という淑女と比べたら雲泥の差じゃないか!
あれ?なんか窓が光っt
(おはよーございます!朝分投下にきました!)
(今日から3日目の話ですねー!さてさて、今日は日常パート分!)
(明日はシリアスパート分、明後日は新キャラパート分と続くかも!?)
【いつものお便りコーナー】
>>409
すみません、ふつーに変換ミスです!ありがとうございます
というか、恐ろしい事に今まで神裂さんの名前が本編に出てなかった件
>>御坂家について
美鈴さんは帰ってきた旦那さんと
ちゃんとイチャラブしたので欲求が解消されたみたいですね!
美鈴さんはちゃんと旦那さんを愛してますよ?火遊びしただけです(たぶん)
さて、美鈴さんのゲームは誰の手に渡るのやら…
>>413
余裕が出来たらそういうSS書きたいですねー
はてさていつになる事やら…
>>414
さて、いろいろと歴史が変わっているSSですので、当然固法先輩も…?
>>416
今日の夜投下で出てくる予定です、ちょっと待っててくださいね!
>>ランキングについて
操作でしょうか、それとも本命でしょうか…
詳しくは、話の中で説明していく…予定は未定ですてへぺろ
>>421-427
黒子「風紀委員(ジャッジメント)ですの!!
近隣住民からの通報により貴方たちを拘束致しますの」
(美琴愛の方もいらっしゃいますの、TPOを弁えて下さいまし)
【現実(リアル)】
早朝、黒い神父服を着た男が、聖ジョージ大聖堂に呼ばれていた
「で、ステイル、これはどういふ事なるかしらね?」ピキピキ
呼ばれた理由は、ランキングにのっていたありえない名前について
「僕に解るわけないでしょうっ!」
言い争い(?)をしている所に、もう一人女性がやってきた
「ステイル…貴方確実に仕事をこなしたといっていましたよね?」ピキピキ
まるで見下すように、黒い顔を覗かせている「聖人」
「この不始末…どうつけるべきか迷ふ事ね…」ピキピキ
片や、絶大な権力を誇る「最大主教」
「僕の仕事は完璧だった!あの上条当麻とも嫌々仕事をこなしたんだぞ!」
14歳の少年は必死に弁解するが、まだ中学生と一緒だ
自分が余計な事を言ったと、気付いた時にはもう遅かった
「嫌々とは…随分とわたくし達に喧嘩を売りはべたる事ね?」ニコニコ
「ふふふっ…覚悟はいいですね、ステイル?」ニコニコ
「ッ!!」
「七閃ッ!」
その後彼がどうなったかは、皆さんのご想像にお任せする
【現実(リアル)】
同じく、ランキングの名前で驚いた少女がいた
「あの人…。生きていたのね…」
それは嬉しい感情なのか
以前彼女を一度助けようとした者の名前
「でも。上条君に負けたのは確か」
意識を失っていたので、詳しい結果を覚えていない
気付いた時にはすべてが終わっていた
「もしかして。私にもあの子にも手を出さなかったのは…」
危ない思想である
彼女にその属性はないはずなのではあるが…
「それよりも気になるのは…」
そう、この名前を知らないものが見たら、
たぶん男性と気が付かないかもしれない
「でも私は知っている…」
つまり、一番の問題はこれである
「どうやって。男の人が。ランキング1位をとれたの?」
まったく不明である
そして自分の順位をみて愕然とする
「どうして。私は圏外なの?」
100位内にすら入ってないことに、絶望する少女であった
【現実(リアル)】
彼を知る者たちは他にもいる
そう、以前彼が属していたローマ正教
早朝、その名の報告を聞いたローマ教皇はとても驚いた
もちろん彼は例のゲームをしていないのだから、当然の反応である
「まさか…生きていたとは…」
とある少女の為にイギリス清教側に付き
さらにその後行方を眩ませ錬金術師にまでなったと聞いた
しかし、イギリス清教から"処理済み"の報告を聞いていたので
既にこの世には居ないものだとばかり思っていたのだが…
『自然、その様な反応になるのは普通の事』
「!?」
ローマ教皇はとても驚いた
ここはどんな魔術も外部からは守られているはずである
『必然、貴方の疑問はもっともだが…』
ローマ教皇は考えた
彼が連絡してくるのは余程の事であると
「久しぶりだな…どんな用だね?アウレオルス」
『突然、しかし私は貴方に協力を仰がねばならない』
彼の声はとても真剣な声、そのものであった
超電磁砲チームの順位が知りたい
四人のなかでは佐天さんがトップで黒子が美琴より上の順位だろうけど、初春の順位が読めない
>プレイヤー同士で争った場合は両方にそげぶパンチ
あれ?役に立ってなくね?
(こんばんわー!やっと神の右席の出番だよ!)
(ここまで来るのに遠回りしたなぁ…遠い目)
>>432
初春ストーリーはその内またやりたいと思っています
その時に説明できるといいなぁ…(遠い目)
>>433-434
434さんの言う通りの認識でお願いします。以下の法則で、結果追手側が不利に
【片方がプレイヤー】襲われて救出されるのみ
【両方がプレイヤー】争いの場合 → 両方そげぶ
襲った場合 → そげぶされる側
襲われた場合→ 守られる側
※全てのイベントは、場所指定を変える事で回避可能です
一方さんがドキドキしすぎて説明しきれなかったのですみません
【現実(リアル)】
(あのロリコン野郎如きに負けるとはね…)
ここはヴァチカンにあるローマ正教、とある寮の一室
黄色の衣装に身を包んだ少女は、朝からやる気が出ない
「はぁー困った。これじゃあダメだ。
この私に否定形はないってのはもう今日で止めよう…」
彼女もまた、ランキングをみて絶望した者だ
「どうしたのお姉ちゃん?」
彼女の弟が心配そうに顔を眺める
ここの所浮かれていたのに急に元気がなくなっているからだ
「もしかしてー
お姉ちゃん例の彼氏さんとうまくいってないの?」ニヤニヤ
「バっ!バカっ!そんなんじゃないわよっ!///」
「あははー、それならいいけどさー♪」
「違う!そうじゃなくて!付き合ってないんだって!///」
ふーんと言いながら、彼女が作った弁当を鞄に入れる
「たださー、弟として一言言わせてもらうけど…」
「なによ」
「お姉ちゃん、あのメイクしない方が彼氏さんに喜ばれると思うよ?」
「なっ!?」
照れる少女を放置して、少年はドアを開ける
「はははー、それじゃあ行って来まーす!
今日もお弁当ありがとねー!」
なんだかんだで、弟に励まされている少女だった
【現実(リアル)】
同じくローマ正教のとある寮の一室
赤い服に身を包む男は壁を叩いていた
「なぜだっ!俺様はどこで間違えたっ!」
彼は同僚に無理やりとあるゲームを進められた
いろいろな不幸があり、彼は上条当麻にご執心だと思われいる
しかし実際は違う、彼の狙いは本人ではなく、その右手
そして超能力も魔法も現実に近い結果を出す事が可能な【仮想空間(ゲーム)】
この2つを使い、彼は起こす予定であった計画の一部をシュミレートした
「あの右手を完全に取り込むには、まだ他のファクターがいるのかっ!?」
そう、彼は昨日【仮想空間(ゲーム)】内で右腕ごと取り込んでみた
そうするとどうだ、上条当麻から何か出てきて、その後右腕が復活した
「このまま計画を進めてもダメだっ!俺様は失敗するわけにはいかない!」
余談ではあるが、このゲーム内の結果はアレイスターの予測した結果である
つまりアレイスターのおかげで大きな火種を未然に防いだ事になるのだが…
「どうする…どうしたらいい…このままでは…」
その時、彼の頭の上でピコーンと電球が光った
「そうか、奴と同化すれば全てを取り込めるじゃないか!!
ははははは、やはり俺様は天才だ!!」
彼はそのおもいっきり誤った発想の元で再びゲーム内へと戻って行った
【仮想空間(ゲーム)】
1時間後…
「うわぁぁっ!あいつは一体なんだんだよー!」
ヴァーチャル上条はさっきから全力で引いている
「逃げるな上条当麻っ!」
引いているのは勿論物ではない、人の行動だ
「フィアンマ!お前っ!昨日と別人過ぎるだろっ!」
全力で逃げている上条当麻、
たまに飛んでくる魔術はすべて打ち消している
「お前は逃げられん!あきらめろっ!」
背中から生えた右腕の力も使い、何度も高速移動をしてくる男
「誰がお前みたいな気持ち悪い奴に捕まるかっ!」
逃げることなら得意の上条当麻ですら、さすがに分が悪い
にも拘らず、命の危険よりも更に危険なモノから逃げていた
「いいか、この世界の平和の為に!お前は俺様とっ!」
そう、ナニか大切なモノを奪おうとする男
世界平和とか言ってるけど、たぶんナニかを間違ってる
「俺様と合体しなければならないっ!」
うん、あれだよね、天才となんとかは紙一重ってやつだよね
あれ?どこからか歌が聞こえてくるよ、そう…この歌はたしか…
「〜〜年と〜〜年前から愛してる〜♪」
おや、いつのまにか部屋が黒服の男に囲まれてしまったようだ
え?あ、はい。JASRA…わかりました、ついて行けばいいんですよね?
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