P「あぁ、うまそうだろ？」

響「たしかに！おいしそうなニオイだね！」

P「事務所のキッチン借りて作ってみたんだ」

響「うぅ……自分なんだかお腹すいてきたぞ」

P「食べてみるか？」

響「いいの！？」

P「もちろんさ、そのために作ったんだから」

響「うわぁっありがとプロデューサー！さっそくいただくぞ！」

P「熱いからゆっくり食べなよ」

響「はふっ……はふっ……」ｻｸｻｸ

響「ん～！これすっごくおいしいぞ！」

P「そっかそりゃよかった」

響「でもこれ、ちょっと変わった味だね」

P「さすが響、よく気付いたな」

響「へへっ自分、完璧だからな！で、なに使ってるの？」

P「オウ助」

響「……えっ？」ｶﾀｰﾝ

P「おい、箸落としたぞ」

響「ぷ、プロ……いまなんて」

P「いやぁ、揚げるとき暴れるから苦労したわ」

響「は、ははははは」

P「ん？どうした響？全部食べていいんだぞ」

響「嘘だよね？」

P「俺は嘘はつかない」

響「じ、自分を騙そうたってそうはいかないぞ！」

P「どれ、俺も一つ」ｻｸｻｸ

P「うむ！これはうまい！」

響「やめてよ……」

P「え？なんだって？」

響「やめろ！！！！」

P「おいおい……なんだよ急に叫んで」

P「耳が痛いじゃないか」

響「ふ、ふざけるなっ！！なにが痛いだ……オウ助はもっと……もっと！！！」

P「ほら…………冷めないうちに食べなよ」

響「いい加減にしてよ！！！」ﾊﾞｯ

P「！……む、唐揚げが床に」

P「こりゃひどい」

響「ひどいのはプロ……お前だ！！！！」

P「まあ3秒ルールでセーフだな」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

P「うまいうまい！」

響「ははっ……こ、こんなのプロデューサーじゃないぞ……いつものプロデューサーは優しくて……」

響「……ね、ねぇ……嘘なんでしょ……っ！？今ならまだ許してあげるさー！」

P「さっきも言ったろ俺は嘘を」

響「違う違う違う違う違う違う！！！お前はプロデューサーじゃない！！！！」

P「お、おい……」

響「プロデューサー？……どこだー？……事務所に不審者がいるぞ……追いだしてよ……」

P「プロデューサーはここだ」

響「黙れ！黙れ！黙れ！」

P「はぁ……お前の目の前にいる男がプロデューサーなんだよ！」ドンッ！

響「！」ﾋﾞｸｯ

P「おっとごめんな。怖かったよな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

響「触らないでよ！！！」ﾊﾞｯ

P「落ち着けよ」

響「……あぁ……そっか……これは夢さー……ははっ怒鳴って損したぞ……」

響「ほら自分……早く目を覚まさなきゃ」

P「何言ってるんだ？夢なわけないだろ」

P「ほら、オウ助も元気に鳴いてるし」

響「へっ……」

オウ助「ｷｮｴｴｴｴ!!!ﾋﾞｴｴｴｴ!!!」

響「お、オウ助……？」

P「ほら、あーん」

響「……はむっ……はむっ……」

響「おいしい……」

オウ助「ﾋﾋﾞｷ!!!ﾁｮﾛｲ!!!」

P「まさかこんな簡単に騙せるとは……」

響「…………」

P「どうした響？おーい」

響「…………」

P「ほっぺにちゅーしちゃうぞー」

響「はっ！」

P「うおっ！」

響「……ひぐっ……えぐっ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

P「（あ、泣いちゃった）」

響「うぅ……うわああぁぁんっ！」

響「おうすけぇ……よかったぞぉっ」ﾀﾞｷｯ

オウ助「ﾋﾋﾞｷ!!!ﾅｷﾑｼ!!!」

響「ほんとによかったぁ……っ！うん、自分は泣き虫だぁっ」

P「響……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

P「あれ……俺、泣いてるのか？」

響「もう会えないかと思ったさ……」ｸﾞｽﾝ

オウ助「ﾋﾋﾞｷ……？」

P「そうか……これが……」

P「家族の愛ってやつなんだなっ！」

P「久しぶりに……母さんに電話でもしてみるか……」

P「……あっ母さん？俺だけど……うん……ははっ」





HAPPY　END