男「女がみんなヤンデレの世界」(19)
先生「日直、挨拶」
きりーつ、れーい
「「「お願いしまーす」」」
先生「さて、いまさらだがみんな今までよく生き残ったな」
「「「…………」」」
友「先生ー、笑えないっす」
先生「ああ、すまんすまん。だが先生がお前等くらいの時にもいなくなる奴がちらほら居てなぁ…」
男「それってやっぱり……」
先生「ああ、優柔不断な奴から死んでいったよ。下手に女の子に優しくするなって習ってたんだがな……」
友「うへー……」
先生「モテる奴程早く死んでしまうんだよなぁ…」シミジミ
男「……一緒に死のうって無理心中したり、他の女のものになるくらいならって殺されちゃうんですよね……」
友「女って怖い……」
男「……だよな」
友「……女と付き合うの嫌だなぁ」
先生「コラコラ、そう悲観するな」
友「そんなこと言われても……」
先生「先生は結婚して良かったと思うぞ?確かに命がけだったこともあったが奥さんかわいいしな」
友「先生のろけですか」
先生「まあ、そうなんだがな。女っていうのは他の女の匂いさえさせなきゃとっても尽くしてくれるんだ。こちらが申し訳なくなるくらいにな」
男「その話は何回も聞きましたよ。でもニュースなんかじゃ痴情のもつれで起きた事件ばかり報道されているじゃないですか」
先生「あー、そういう奴は……」
友「そういう奴は?」
先生「……失敗したんだろうな」
男「…………」
友「…………」
先生「ま!そういうことを起こさないためにも授業があるんだからしっかり聞けよ!命に関わるんだからな!」
「「「はーい」」」
先生「じゃ、教科書の10ページからだ。女性に恋愛感情以上の好意を持たれないようにするにはどうしたらいいのか。読んでみろ」
「はい。女性に恋愛感情を持たれないようにするためにはまず接触を断つことが大切である……」
先生「そうだ。そのためにも男女は小さい頃から大人になるまで分けられるわけだ。ちなみにこの学校も男しかいないぞー」
寝る
男「でも共学の学校もありましたよね」
先生「ああ、数は少ないがな。ま、そういった学校でも男女の接触はなるべくしないように校則で決まっているがな」
男「危なくないんですか?」
先生「んー、まあ賛否両論ではあるな確かに。まだ成人もしてないうちに異性と接触するのは避けるべきだという意見もある」
先生「だけども、社会に出たら異性と接触する機会がぐんと増える。早いうちから異性に対する対応を実践させるべきという意見も利にかなっているからな」
友「へー……。なんで共学なんかあるんだろってずっと思ってました」
先生「おいおい、この辺はもう授業でやったはずだろー?ちゃんと聞いてなかったのか?」
友「あはははは……」
先生「まったく、授業は真面目に受けとけよー」
友「わかりましたー」
先生「はい、それじゃあ次のとこー」
「はい。だがしかし、大抵の女性はこういった危機感に疎い、または鈍感である」
先生「はーい!ここ重要だぞー!テスト的な意味でも人生的な意味でもだ!ちゃんと赤でノートに書いとけよー!」
カリカリカリ……
先生「これはもうほとんどの女性にあてはまる!自分だけは大丈夫ってやつだ!なんで自分だけは大丈夫だと考えてしまうのか!それは……」
友「!」サッ!
先生「はい。今すごい勢いで顔をそらした奴に答えてもらおうか」
友「げっ」
男「(あーあー……)」
先生「はい、起立」
友「はい……」ガタッ
先生「ではなんで女性は男女関係によるトラブルを自分は起こさないだろうと考えてしまうのか。その理由を言ってみようか」
友「えーとー……」
先生「別に授業だから間違っててもいいんだぞ。問題なのは間違ったまま覚えることなんだからな」
友「……女性の危機感が乏しいのはそのー……実際に恋をしたことがない、から?」
先生「んー、まあだいたいあってるな」
友「え、あってました?」
先生「ああ。それじゃ座ってよし」
友「はい」ガタッ
先生「まー、もっと詳しく説明するとだな。女性が男性に対して恋をしたときの独占欲などのその他もろもろは私達男性、そして恋をしたことがない女性達には想像ができない程強いらしい」
先生「例をあげるなら……、仕事一直線でバリバリ働いていた女性が恋をしたら仕事を放り捨ててその男性の元に行ったりするくらい強い感情らしい」
男「先生」
先生「ん、どうした質問か?」
男「そのバリバリ働いていた女性って……」
先生「マイスイートハニーのことだ」
男「だと思った!」
友「先生のろけばっかりですね!」
先生「何を言うんだ。先生は身近な例をあげただけだぞー」
男「でも先生の奥さんってそんなに仕事一筋だったんですか?」
先生「ん?ああ、本当に仕事人間だったぞ。だけど根を詰めるタイプでなー。少し心配になるくらい働いていてなぁ、それで優しくしたら……」
友「捕まってしまったんですか」
先生「ああ、人生の墓場にゴールインしたよ!もう少し独り身を満喫したかったんだが迂闊だったなー」
男「……先生」
先生「別に後悔しているわけじゃないんだが……ってどうした?」
男「そ、そんなこと言っていいんですか?盗聴器とかは……」
先生「大丈夫大丈夫。うちの奥さんとそういうことしないって約束したから」
男「あ、それなら良かったです」
キーンコーンカーンコーン
先生「おっと、チャイムがなったな。それじゃあ次回はこの次のページから。挨拶」
「きりーつ、れーい」
「「「ありがとうございましたー」」」
休憩
ヴー、ヴー
先生「お、携帯が」
友「先生が携帯を校内で持ち歩いていいんすかー?」
先生「今日はたまたま間違えて持ってきちゃっただけだ!えーと……」
男「先生気をつけてくださいよー」
先生「げっ!?」
友「どうしたんですか?」
先生「……妻からメールだ」
男「……もしかしてさっきの……」
先生「ぐ、偶然だろ!偶然!……たぶん」
友「俺、先生のことはずっと忘れませんから!」
先生「不吉なことを言うな!た、ただのメールだ!……たぶんな。でも怖いからちょっと一人で見てくる」
男「……先生さよならー」
先生「……そこはまた会おうと言ってくれ」
もう無理。寝る
このSSまとめへのコメント
え?終わり?
は?
はあ?
何がもう無理だ一生寝てろ
先生のノンケでおわらせんな!
男「お前も女には気をつけろよ、友」
友「それ以前に、そんな交友関係ありゃせんわ」
男「いっけね、俺もねーわ!」
ワハハハ・・・
幼馴染「・・・・・」
友姉「・・・・・」
くぅ~突かれましたwこれにてガチホモですw