・TRPGシリーズ「ダブルクロスthe 3rd edition」のシナリオみたいなSSです。いつかこんなのやってみたいなっていう妄想です。
・主要メンバーの能力などはサンプルキャラに準拠しています。ルルブは1と2しか持っていないので、Dロイスなどはありませんのであしからず。
・NPCの大多数はオリジナルになると思います。公式のキャラが出ても、知識不足ゆえ口調が違う可能性が高いと思います。
・時間の都合で途中で切り上げる可能性もありますので許してください。
・書き溜めとかはありませんゆえ、途中で処理をミスった場合は訂正を入れるかもしれません。
【ハンドアウト】
昨日と同じ今日。今日と同じ明日。世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、世界はすでに変貌していた
とある企業城下町で、一人の男が死んだ。年齢が幼いこの都市ではよくあることだ。
だが、その裏には恐るべき秘密があった…「惨劇」を引き起こそうとするものと止めようとするもの、2つの勢力が動き出す。
カギとなるのは男が残した一枚の写真。それは、一人の人物の運命を大きく変えていく…
さぁ、写真に隠された秘密を突き止め、惨劇を回避せよ!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377130898
1のやつはハンドアウトじゃなくてトレーラーですね。すいません。
PC1用ハンドアウト
ロイス:叔父 推奨感情 P:尊敬/N:不安
クイックスタート:不確定な切り札 カバー/ワークス:高校生/高校生
あなたはH市の高校に通う学生だ。叔父はフリーのジャーナリストであり、何かを追ってこの街へやってきた。
だが、叔父は死んでしまった。―「この街の秘密を見つけた」という言葉を残して。
全てはこれで終わりだと思われた。
数日後、彼の元に一通の封筒が届いた。差出人は叔父、中には、一枚の写真が入っていた……
PC2用ハンドアウト
ロイス:消えた少女 推奨感情 P:保護/N:隔意
クイックスタート:閃光の双弾 カバー/ワークス:高校生/UGNエージェント
あなたはH市の高校に通う学生だ。PC1とは同じ高校である。UGNの元で働くエージェントというもう一つの顔を持つ。
UGNは、ある少女の周りで起こる怪現象をオーヴァードによるものとし、調査を依頼した。
しかし、少女の行動を見誤り、何者かに彼女を連れ去られてしまう。
手がかりがなく失意のPC2の元にある情報が届く。少女らしき人物が写った写真を、PC1が持っているというものだった…
ごめんなさい。BのワークスをUGNチルドレンBに変更します。
PC3用ハンドアウト
ロイス:春日恭二みたいな執行対象 推奨感情 P:感服/N:脅威(Nが表)
クイックスタート:誇りある赤 カバー/ワークス:高校生/UGN支部長A
あなたはH市の高校に通う学生だ。そして、UGNにより近々組織される特別部隊のリーダーであり、隊員第一号でもある。
最初の任務は、H市に入り込んだFHのエージェントを発見し、拘束することである。
敵とは数度にわたり戦闘を行っているが、いまだ決定的な打撃を与えられずにいた。
あなたはPC2に協力を申し入れ、互いの任務に協力することを約束した。
そんな中、あなたは敵の手掛かりを見つける。写真には、そのエージェントも写りこんでいたのだ!
PC4用ハンドアウト
ロイス:オーヴァードの少年 推奨感情 P:執着/N:嫌悪(Nが表)
クイックスタート:新緑の使徒 カバー/ワークス:UGNエージェント/UGNエージェントC
あなたはUGNエージェントとしてある人物を追ってH市へ入った。目標はオーヴァードの少年。FHとともに行動している彼を確保し、彼の目的を聞きだすのが目的だ。
地域のコネクションがあるPC3との連携をとり、彼の足取りをつかむことに成功した。
その写真の中には少年も写っており、これを調査することで少年を確保できるはずだ!
オープニングフェイズ:シーン1
シーンプレイヤー:PC1(仮名「一朗」)
時間は、今から1週間前にさかのぼる――――
あなたは、いつものように朝の食事をとっていた。両親はすでに出かけており、一緒に食べているのは叔父だけだ。
余裕はあるものの、そこまで時間があるわけではない。朝食を手早く済ませると、あなたは高校に向かう準備をしていた。
そんな時、叔父は新聞を読みながらあなたに話しかけてきた。
叔父「もう学校へ行くのか?」
一朗「うん。なんか最近ちょっとしたトラブルが多くてね。今日はいつもより早くいこうと思うんだ。」
叔父「そうか……なぁ、一朗はH市についてどれくらい知ってる?地理とか歴史とか、そんなどうでもいいものでもいいから。」
一朗「えっと…とある県の海岸沿いに出来た新興都市で、人口は約20万人。ここに本社を置いてる大企業「テラ」の周りで発展していった典型的な企業城下町…だっけ?」
ちょうど手元にあるガイドブックを取り出して読み上げる。
叔父「まぁそれくらいだろう…一般的な情報なら。」新聞越しなので表情はよくわからない
一朗「どうしたのさいきなり。もしかして、情報がないから自棄になった?」
叔父「…いや、その逆さ。」ボソリ 一朗「?」
叔父「今日も取材に行ってくるんだが、多分今日で知りたいことがつかめるかもしれない。もしこれが本当なら…この街にある秘密を暴けるかもしれない。」
一朗「秘密?…よくわからないけど、無理はしないでね。」
叔父「ああ…もう学校いきな。帰ってきたら、記事にする前に、お前にその秘密を話してやるよ。」
一朗「うん。わかった。頑張ってね。」
叔父が冷たくなって発見されたのは、それから数日後のことであった。
事故か事件かの調査のため、叔父の遺体は葬式には間に合わなかった。突然の死に悲しむ人は多かったが、叔父はそれなりに覚悟をしていたようだ。
叔父の用意した手筈通り、粛々と通夜などのしきたりを済ませ、日常は意外と早く戻ってきたかに見えた。
そして現在――
彼が学校から家に帰ってくると、彼の元に一通の封筒が届いていた。差出人は死んだはずの叔父。出されたのはちょうど叔父と最後の会話をした一週間前であった。
一朗は少しためらったが、出来るだけ傷つけずに封筒を開けた。
なかには一枚の写真が入っていた。写真の裏には、一週間前の日付が書かれている。
一朗「どうしてこんなものが…今になって。」
さらに調べると、封筒の奥に小さな紙が入っていた。宛名書きから叔父の筆跡だとわかったが、こっちはほぼ殴り書きのように読みにくいものであった。
『もしこれを一朗以外が見ているならば、この封筒ごと写真を燃やしてほしい。一朗が見ているなら、その写真を絶対に手放すな。お前の力が必要。』
一朗「俺の力…こんな力、ない方がよかったのに……。」
少し広くなった家の中で一朗は一人呆然としていた……。
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