安価でファンタジーに世界は染まる (10)
かつて、人々は魔物とも呼べる強力な生物と対峙しながらも
国を築き、やがて蒸気の力を手にしようとしていた。
しかしその時【神魔大戦】が繰り広げられ、神の血と魔力が大地に海に降り注ぎ―――――
「……」
下2 現在地
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「高度安定、バリア異常なし」
遥か彼方上空。
白い雲が真下に広がる青空に、穴が空いているかのような漆黒の要塞が浮かんでいる。
「要塞内の整備は完了しています、いかがでしょう」
入り組んだ要塞の中枢部。
その一室にあるモニターは要塞外の全方位を映し出している。
中でも要塞の正面を映すモニター、空の先を眺めているのは
下2 要塞の主
主「上出来です、それでは始めましょうか…」
そう言うと、要塞の主は席を立ち部屋を移動する。
移動した先は演説会場。
やけに広く、そして白く、壁には一際大きなモニターが。
要塞の主は淡々と歩を進め、その手前にある演説台に立ち口を開く
主「皆さま、お集まりいただきありがとうございます」
その部屋には主以外の姿は無く、代わりに向かいの壁に無数のモニターに大勢の人員が映っている。
主「以前からお伝えしていた計画を本日、始動いたします」
そうして後ろの大きなモニターがつき、演説が始まる。
下2 目的と計画内容
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