何度でも書き直す物語 (115)
ロボトミーコーポレーションの本を書いていきます、誤字脱字 設定ミス 不快な文などを書いてしまったら気分次第で書き直します。
本当に本とか書くのは初めてなのでじゃんじゃん指摘してもらってよろしいです。
それでは。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1622365466
あ、あとこの物語を読む前にロボトミーコーポレーションをプレイするかエアプでもして予習しといてください。
その方がより楽しめるし、理解も深まると思います。
血だらけの廊下、止まない悲鳴、絶望が背中にのしかかる。
「管理人…」ヤツが来た「…誰かシェルターにでも入ってんのか?クソッ」倒しても、倒しても、奴らは湧いてくる。「Hello?」"ギンッ!"ギャリッ"「やかましいッ!」"グシャァッ"
俺の剣が奴の顔面にブッ刺さる…が「I LOVE YOU?」ほぼ無傷本当に腹が立つ「GOOD BYE」俺のクソッタレな人生は幕を閉じた「二度とこんな仕事したくねーな」
-DAY1-
………起…いつまで……早…く……"バチィン"「うぉあ!誰だいってーなクソ野郎!」突然頬を叩かれ、飛び起きる「俺だ、泥暮」「ん?……あー、先輩でしたか」このガチムチクソデカ男は俺の先輩、山風 金(さんぷう ぎん)何年も前からここ、ロボトミー社で働いている先輩だ「お前さぁ、入社初日から遅刻キメこむ気か?早くしろよ、俺は準備終わってっから」優しいとは思う…が、うざい「あー……すんません、急いでやっときます」「ほぅらほらほら時間がねぇぞぉ、頑張れ頑張れぇ」…うざい、マジで しかし、社内の寮に引っ越す時に色々教えて貰ったし文句は言えない「よし、大体オッケーだな行くぞ」「はーい、分かりましたよ…」因みに俺は餓空 泥暮(がくう でいくれ)ロボトミー社の新入社員
)どうにも慣れた様子でへらへらしてた。まあジョシュアは恐怖どうこう以前に感情も感じ取れないし、「俺が一番気になるのはジョシュアかな?」「え、なんでです?」「んん、なんて言うかな…あいつからは感情は勿論感じなかった。だけどな、感情よりももっと根幹的なもんが欠けてる感じがするんだよ」
「するってーと…魂とかすか?」「んなスピリチュアルなもん分かるわけねぇだろ、本能だよ本能、多分な」…それも俺には分かりそうに無いが「あいつが走るとこ見て気付いたんだよ、別にフォーム自体は変じゃ無かったんだが、えげつねぇペースでズンズン走ってたんだよ、呼吸は上がってる癖にゼーハーゼーハーって感じに乱れてなかったし、何より確実にスタミナ切れてんのに動きは1ミリも変わらなかったんだ」
ふーん…「まぁ、ただのタフガイじゃ無いっすか?」「…かもなぁ、すまんな下らん話に付き合わせて」「いや、暇潰しには良かったっすよー」テキトーな返事をして足音の近づくドアへ向く「ただいま戻りました~」「…」…本当にどっちも先輩の言った通りだな、どちらも平然とした面をしてやがる
ま、それでもアイツの事とかはまだ嫌な感じするが「昨日は…すいませんした、先輩にあんな態度とって」「あー、いや別に気にしてねぇよ。あれは…まぁよくある事だからな」
確かにそこら辺で人生の理不尽さに怒り狂ってる奴はよく見るが…ああいう事で暴れると大抵ロクな目に合わない、でもあんな風に何も見えなくなったら仕方ねーのかも「ほい、これ毎日出勤前に飲んどけ」大量の錠剤と液体注入プラグを渡される
「え、これ何すか?」「……精神安定剤みたいなもんだ、取り敢えず昨日みたいなことは少なくなるから」妙に含みのある言い方というか、モヤモヤするなー
すんません、昨日って書いちゃいましたが、さっきでした
「あそうだ、別に怒ってる訳では無いけど焼肉奢ってくれても良いんだぜ」"ニヤニヤ"…それはもう後輩にとっては脅迫だろ「…あんまり沢山食べないで下さいね?」ため息をつきながら外へ向かった
抑圧、作業開始…
"モグモグ"「なぁ、お前って何処出身だよ」いきなりそれ聞くか~…「あー、えっと…」流石に答え辛い、出身地は人によってはかなりデリケートな話だ…特に俺
「もしかして、外郭か?」うーわ図星ですよ「あー、大体そうですねーははは…それより肉どんどん食べましょうよほら」「誤魔化すなよぉ、別に外郭出身だからって何かする訳でもねぇのに」…お前じゃなくて周りが雰囲気悪くなるんだよ…
「…何話せば良いんです?」面倒だがさっさと終わらせた方が早い「そうだなぁ…ベターだが、なんでロボトミー社にきたのか?とかどうだ」「長くなりますよ?」一応聞いてみる「酒の肴になる」…好奇心ってのは実に嫌なもんだ
俺は外郭のちょっとした悪ガキだった、それなりに強くて、人肉を貪る程にはタフだった「…うえー、食事中だぞ汚ねぇな」…ま、取り敢えず殺人くらいならそつなくこなせる少年だったんですよ
そうしてまあ、毎日を生きてたんですけどある日何かの怪しい集団に捕まったんすよ「へぇ、よく生きてたな」…ちょっと黙っててもらっていいですか?「あ、すまんすまん」んで、気づいたらなんかの台に縛れてて『おい……番返事をしろ……また失敗か?』聞き覚えのない声がしたんです(元々知ってる声なんて少ないですけど)『まあいいだろ、ほんとにこいつが知能を持てちまったら俺達多分死ぬぜ?』
『それもそうか…ん?ちょっと待てコイツ……』"グシャ"取り敢えず近くにいた研究者の頭を引きちぎって辺りの様子を確認する『ったく…ここ何処だよ』思わず自分の口から出たものにびっくりした俺は[研究者]なんて言葉は愚か、言葉なんて生まれてから一度も覚えた事はない
『ここは裏路地の研究所だよ泥暮クン』『?!』"ギィン"思わずそこら辺のパイプを引きちぎって攻撃するが…空振りする『…泥暮ってのは何だ?』『あ、そうか、コイツら君に話さずにくたばったのか、泥暮と言うのは君の新しい名前だよ
『そして…分かってると思うけど、君に僕は殺せないよ」…さっきから話しながらパイプで刺そうとしているんだが、全く当たらない『話聞いてて俺が何されたのかは分かるが…テメェ、知能与えて、俺を殺さないで…何がしたいんだ?』
『いやー、ウチは細胞の改造で稼いでるんだが…その技術に嫉妬した奴らがたまに乗り込んでくるんだよ』何となく話が読めてきた気がする『その為に俺をここに連れてきて、話を聞ける様に頭を良くしたのか』『ブラボーブラボー正解だよ、あえて言うならそこら辺の用心棒雇うより安上がりで質もいいからって言うのもあるよ』
『…俺よりお前の方が強いじゃねーかよ』"ハハハ…"『いや、僕は強くない、と言うか一人で裏路地をうろついたらすぐに死ぬくらい弱いよ』『あ?さっきから俺の攻撃ひょいひょい避けてるだろ』思わず訝しむ『まだ気づかないのかい?避けてるのは君の方だよ』
気づけばアイツの周りにだけ切り傷がある、アイツは1ミリも動いていなかったのだ『ちゃーんと攻撃出来ない様にはしてるんだよ』『…さっきの奴らはいいのか?』『バイトだからな、いいだろ』
「んでまぁ、暫くそこで働いてたんですけど…」「その研究所、潰れたんだろ?」「はい、それで途方に暮れた後渋々この怪しさ満点なロボトミー社に入ったんす」
「…そうか、裏路地で働く事になったからお前外郭出身だったのに都市内で暮らせるのか」「はい、飯は自己調達でしたけど、戸籍やらを上手い具合にしてくれて、結構いいとこでしたよ」
「んじゃ、俺の方も話すか?」「…いや、無理っすこれ以上酒奢れませんよ」いつの間にか山風が酒を何杯も呑んでやがった「そうかぁ、んじゃ機会かがあったらいつか話すか」
財布がすっからかんになるのは勘弁して欲しいが…「ま、楽しみにしてますよ」「おう、またな」手を振って自室へ帰る、ここは確実に外郭より平穏だ、まともな飯が食えて、荒野の中独りになる事もない、
苦痛が少なくなった、その分他人の苦痛が見えてきた。苦痛は俺の目を覆い耳を塞ぎ、一つのことだけを考えさせてくれた。『俺は生きなきゃならない』
くだらねー事考えてないで、寝るか。
…おやすみ、斧樹
………
先輩、楽しそうですね?「…まぁな、旨い飯食えたし、あんな感じに飯食ってくれる相手久しぶりだし」やっぱりそうですよね~仲間と呑み交わすのは楽しい物です、そうだ!僕料理作ったんですよ、食べてくれます?
「おう、何作ったんだ?」ふふふ、ジャジャーン!肉鍋作ってみました~「ほー旨そうじゃねーの、どれ一口」もう!ちゃんと箸使って食べて下さいよ~「悪りぃ悪りぃ、しかし凄え肉汁が溢れてくるな血合いも多いが…何の肉使ってんだよ」
ああ、それは…僕の肉です「…は?」あれ?何で箸止めるんですか?ほらどんどん食べてくださいよ、あーん"ガタッ"「…そうか、確かにこんな味だったな人肉ってのは」"ビュン"顔の横を肉付きのフォークが掠める
「どうして……どおぉぉおして避けるんですかぁ?せんぱぁぁあい…」斧樹の身体にどんどん傷が現れる、昨日と一緒の傷だ"グシャ!"「ほぉ~~~らぁぁぁぁあ、どんどん食べてくださいよォォ~~ッ」骨が折れ血みどろになった腕を俺の口の中に押し込んでくる「ガッ、がボッブハッ、やっやめ…」
………
"ガバッ"…全く、気分悪いが腹減っちまったじゃねーか「忘れる気は無いが…そこまで心酔してる訳じゃねーんだよ」棚に入れた鉄箱を睨む
「うえー…」人肉は久しく食って無かった筈だが、味が舌にこびりついてる感じがする…「あ~あ、うがいしに行くか」したところで夢だからどうにもならんが、気分って奴だ
"ジャーーー"お、先客がいるみたいだ山風は自分の家持ってるからいる筈ないとして①ジョシュアか②新入社員だな(正直ジョシュア苦手だから②に期待したい)「おはよう ございます 泥暮先輩"ビクッ"こいつ…いつの間にかこっち向いてやがった
「よー…今日もカタイ顔だな」「はい? 何の 事ですか?」…これだからヤなんだよ、何か自分の顔グニグニやってるし「そー言う事じゃねーんだよ…」「?」キョトンとした顔でこちらを見つめ返す…よく見るとイケメンじゃねーか、そのせいか分からんがやっぱり機械感が凄い
テンション高くて1日で20いけたぜ[イェイ]
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