【SS】二次元世界と『俺』 (61)

アナ「――現在『俺』に動きはないそうです。しかし、いつまた活動を再開するか予測できない状況ですので、国民の皆さんは身の安全を確保し……ん どうしました?」


アナ「えー… えっと… !! えー今、新たな情報が入りました、現在『俺』の動きが、えー確認されたようです」


スタッフ「ちょっ ここも危ない!! 危険!!」


アナ「えー防衛省によりますと……はい? …ここも危ない?? え、えっと? どうすれば?」


スタッフ「やばいやばいやばい!! 逃げて! 逃げろ!!」


アナ「え  b         」ドドーーン ガラガラ


TV「」ザザーーーーーーー………


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ここは 我々人間が住む世界より z軸の概念が無くなった世界…  所謂二次元世界、漫画やアニメの世界である… 
そして今ここは 世界規模の大きな問題を抱えている…

司令「『俺』が動きを見せたって…?」

ワイ「…はい… 恐れていた事態が…現実に……」ガタガタ

※(『ワイ』と『俺』は全くの別者とする)

司令「直ぐに避難所を開設しろ。国民の安全が第一だ」

…そう… それは2ヶ月程前の事 自らを『俺』と名乗る一人の男
が突如として現れた… 一般的な成人男性のような容姿で大きさも普通… 『俺』は強大な力を横暴し このアニメ世界にある都市という都市を たちまち壊滅させた…

つい先日 二次元人は強力な魔法や化学力を駆使し なんとか 
一時的ではあるが『俺』の暴走を止められたのであった。
しかし今日未明。 『俺』は再び動きだした。

司令(こうなる事も予想はしてたけど…まさかこんなに早く復活するとは…)

司令「王に連絡は?」

ワイ「既に…」

司令「王は無制限射撃を…許可したのか?」

ワイ「…しておられます……」

司令「直ぐに出発だ。もたもたしてるとまた街が一つ減る」

『ワイ』は第一飛行レーザー部隊所属である。

~防衛軍駐屯地~

ブロロロロロロロ  バババババババババ

司令「『H作戦』でいくぞ。前回と同じだ 一時的な『俺』の活動停止を目標とする!」

ワイ等「「「ハイ!」」」

司令「奴は強暴だ。下手に刺激すると返り討ちにあう。慎重に、そして正確に頭もしくは心臓を狙え。そして射撃せよ。」

ワイ等「「「ハイ!」」」

生物学の常識として 脳または心臓を破壊すれば人間を絶命させられる という事が挙げられる。『俺』が一人の人間であると仮定して
その絶命条件を『俺』に当てはめる事。それが『H作戦』である。

しかしながら前回 『H作戦』による『俺』の完全な絶命は遂げられなかった。が、『俺』の活動を一時停止させられることは分かった。


ワイ(いよいよ…始まる…)


無線「第一飛行レーザー部隊! 配置A-3! 目標『俺』! 放射用意!」


忘れてはならない… ここは二次元、アニメや漫画の世界… 何をしようにも自由 滅茶苦茶である…


俺「……」ヒューーーーーーー… ヒューーーーーーー…


無線「開始!!」


ワイ(えいっ!!)ポチ


ビビビビビビビビビビビュン ブブブブブ……

ドゴーーーーーーーーン!!!


俺「!! ぎぎゃぁあぁああっ!!!」ドゥワン! ドドゥワン!


ドンッ!!!!


ワイ「っく…!!! なんだ…! この衝撃波は!!」

俺「ごのやろぉぉおおおおおおお!!!!!!」ッビピュン ピュワッ


無線「下がれぇえ!!!」


ワイ「うぉおおおおおおお!!!!」ブババババババババババ


ピルルルルルルルルルルルルル………… ドゥゴオオオオオオオオオオオン!!!!!


ワイ「危ないっ…! 直で受けたらタヒぬぞマジで!!」


無線「目標に変化なし! 第二飛行レーザー部隊! 第一陸上攻撃魔法戦車! 第一軍に続け! 魔法戦車攻撃準備!」

無線「第二レーザー部隊一斉放射用意!   開始!!」


ビビュビュビュビュビュ ピチュゥウウウウウウン!!!! ピルルルルルルルルルルル……


ドゴオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!


ワイ「当たったか!?」


司令「……ん??」


無線「目標! 確認できず! レーザーは海上に落ちた事を確認!」


ワイ「瞬間移動……?!」


ザッバァアアアアアアアアアアアアアン!!!!


ワイ「!?」

俺「んなんでぇえええ!! ごんなごどぉぁ!! するんだよぉおおおおおおあああああああああああぁあああ!!!!」


ギュビィイイイイイィィィィイイイイイイン……


司令「!!? まずいっ!!」


無線「全軍引けぇえ!!」


ワイ等「「?!」」ブバババババババババババ


ドドン!!!! ビビュワーーーーーーーーーーー!!!


ワイ「あぁ! 第二飛行レーザー部隊が!!」


俺「ふぅうううぅううううぅうぅ!!」ズズズズズズズズズ


無線「!! 来るぞ!! 第一魔法戦車部隊攻撃用意!!」

無線「開始ぃっ!!!」


俺「はばぁあああああああっ!!!!!!!」ビドゥーーーン!!!!!


魔法戦車「」ホォオオン ホォオオオン ビドゥゴォオオオオオオオオオオオン!!


ズドドドドドドドドド!!!!!!! ピカーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!


ワイ「頑張れ魔法!! やっちまえぇえ!!!」


ビヒィイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!   カッ!!!!


司令「やったか?!」


ワイ「煙で見えない…!!」



奴の体から常時放たれている淡い白光が 
奥のほうで かすかに 揺らめく。

俺「ほぉおおおおおおおおおおおお……」ゴゴゴゴ


ワイ「嘘……だろ……」


司令「! …そんな馬鹿なっ…! 前回はこれで静まったのにっ…!!」


無線「目標! 変化なし! 第一魔法戦車全軍壊滅!! 第二飛行レーザー軍ほぼ壊滅!!」


ワイ「……力を…増している…?」


俺「んぎぐぁあああああああぁ…!!!!」ビビビビビビビ


司令「!!! 来るぞ!!」


無線「全軍引けぇ!!!」

ワイ「!!」ブババババババババ


俺「ぅううぁあああああいぁああああ!!!」ビビビビビ


ワイ「来るっ!!」


俺「あああああああああああ!!!!」ビビビビ


俺「あぁああ…あ……あう うぅううぅぅぅ…」ビビ…


ワイ「…ん?」


俺「ぁ……ぁ…………」ビ…ビブブブブブブ………


司令「攻撃しない…… 衰退している……?」


俺「」zzzz……zzzz……

司令2「今ですよ司令! 勢いのない今打ち込みましょう!!」


司令「……」


司令2「し れ い!!! ほら!!」


司令「……いや。やめたほうがいい。」


司令2「何故です!? 今この時殺らずにどうしろと?!」


司令「仮に今打ったとして… 奴がまた活発になったらどうする」


司令2「…!」


司令「今 奴は活動を停止し、衰退しているが……我等の軍もまた衰退している……数も少ない よって活動再開時の対処ができない。
それに当初の目的は奴の活動停止だ。一応は成功している。下手に刺激しない方が安全だ……」

無線「全軍撤収! 全軍撤収! これにて『H作戦』を終了す!」


ワイ「…打たないの?」


無線「撤収っ!!」


ワイ「……」ブバババババババババ…


ほぼ全壊した都市の中心に 白く光る男が独り佇む
  異様な光景……


ワイ「……これからどうなるんだろう…」ブババババ…


俺「」zzzz……zzzz…………

『俺』は活動を一時停止した。


各種生物学者の研究と スパコンによる今回の『俺』との戦闘データ分析により『俺』の新たな情報が導き出された。


・一回目の活動停止でおそらく我々人間からの攻撃パターンを解析し、魔法攻撃にも順応し態勢を整えた。


・現在、二回目の活動停止は疲労回復の為の仮眠であると考えられる。

以上。


また、未だ不明な点は、動力源である。二次元人がまだ見ぬ未知のエネルギーで活動している可能性がある。


司令「次また奴が動き出した時どうする」


策士「我々の態勢が整い次第直ぐに攻撃を開始しましょう…『次』はもうありません。決着をつけましょう。」

策士「作戦を練りましょう」


司令「やはり総攻撃が一番か」


パイロット「…いや……それでは少しの足止めになるだけです…根本的解決には繋がりません…今回の戦闘が物語ってます……」


魔術師「次起きたとき どうせまた強くなってんだよね。 無駄タヒには嫌だよ。」


歩兵「第二レーザー部隊がっ…空中で壊滅してっ! …血の雨がぁあ! 降ってきてうぁっ!! もう見だぐないでず!!」ガタガタ


司令2「(まずいな…話し合いが進まない…)はぁ…」


ワイ「あのぉ~… ちょっと良いですか?」テアゲ


一同「?」

ワイ「今回の戦いで 僕思ったんです。」


司令「なんだね」


ワイ「どんなに強い相手でも 皆でかかれば怖くないって」


魔術師「ここにきて綺麗ごとかよ 現実を見てほしいね」


ワイ「でも、そうだったじゃないか 僕は僕の後ろに第二部隊が控えていないと考えたら気が狂いそうになる。けど 実際は後ろにはちゃんと仲間たちがいるし、下には魔法戦車もある。それだけで僕の心は安泰だった。」


歩兵「何を言いたいんだいっ!!」


ワイ「けど『俺』には、そんな仲間はいない。」

ワイ「僕はあいつを倒す方法は作戦を練りに練った総攻撃しかないと思ってる。」


パイロット「…やめとけって……」


司令2「話が行ったり来たりで全くわからんよ」


ワイ「今回の戦闘中…第二レーザー軍の一斉放射で『俺』はどんな行動をとりましたっけ?」


司令「…! 瞬間移動…だ」


ワイ「そう、そこに奴の弱点の鍵があるのです。」


魔術師「ふん、どういう事だね」


ワイ「一斉放射、て所にヒントもあります。」

ワイ「冷静に考えて物を透過する攻撃であるレーザービームを一斉に放射されたら どうします?」


パイロット「……逃げるだろう…」


ワイ「ですよね? 逃げるより他ないですよね? 奴の思考は単純なんです。」


歩兵「それじゃ『俺』はただとるべき行動をしたまでじゃないか!」


ワイ「しかし、レーザーなんて四方八方に飛ぶようなものでもないですし、即タヒするわけでもないし、たかが一斉放射ってだけで何故 瞬間移動なんて言う大技を使ったんだろう、と僕は考えたわけです。」


魔術師「…… !」


ワイ「それに瞬間移動の宛先は海の中ですよ? しかも出てきたら『なんでこんな事するんだ』みたいなこと叫んでましたし。どんだけ臆病なんですかww」

一同「…… !!」


ワイ「わかりましたよね。『俺』の弱点は 『一斉攻撃』です。」


司令「つまり君が総攻撃を我々に奨励した理由は…」


歩兵「そういう事かよ!!」


パイロット「待て。仮に弱点が一斉攻撃だったとして、我々が総攻撃を仕掛けても、今回のように瞬間移動ですぐどこかへ逃げてしまって 戦いにならないんじゃないか?」


ワイ「では瞬間移動の宛先は、何故海なのでしょうか?」


魔術師「? 君の言った話の通りなら、一斉攻撃をおぞましく感じて一時避難の為に入ったのでは?」


ワイ「そう、それと もう一つある。」

司令2「と、言うと?」


ワイ「これは完全に僕の憶測ですが、『俺』はおそらく瞬間移動に物凄い量のエネルギーを消費しているのだとおもうのです。」


歩兵「ふむ」


ワイ「急激なエネルギー消費によって『俺』の体内温度は凄い勢いで高くなったと思うのです。よって、本能的な衝動に駆られて海に潜りこみ、体温を下げていたのではないかと考えています。」


パイロット「なるほど…つまり瞬間移動は連発出来ないと…」


ワイ「僕はそう考えます」


魔術師「あぁ、その疲れのせいもあって 今仮眠とってるのかもしれないね」

策士「……では…総攻撃の方向で作戦を立てますか」


司令「ワイの言っている事が当たっていたのなら それできっと決着がつくはずだ…」


パイロット「あの固すぎる頭蓋骨もあばらも……」


魔術師「一斉攻撃の力で砕く……」


歩兵「骨が硬すぎる!」


司令2「私達は『俺』みたいに独りじゃない!」


ワイ(仲間の団結を取り戻せた……! …まってろよ…『俺』…)


その後 隅々まで、欠陥の無いように作戦を立てた。そして完成した作戦は『Behind the loneliness作戦』と名付けた
略して『BTL団結作戦』となった。


~数日後~

今日『俺』の体温の上昇を観測した。


俺「」シュウゥゥゥーーーーーーーーーーーー


司令「…そろそろ起きそうだ…」


司令2「この日の為に用意してきた『俺』の絶命計画…」


ワイ「今日まで待っててくれましたね…」


司令「さぁ…始めよう……『BTL団結作戦』を!!」


アナ「――えー防衛省は今日 新たな『俺』の絶命作戦である『BTL団結作戦』を執行するようです。えー防衛省によりますと『俺』を中心として半径50㎞以内を危険区域とする、だそうです。国民の皆様は絶対に立ち寄らないで下さい。『俺』の攻撃が万一飛んできた場合…」

司令「第一特殊飛行レーザー部隊! 配置B-01! 目標『俺』! 一斉放射用意!!」


ワイ「……」ブバババババババ


司令「『BTL団結作戦』開始―――っ!!!」


無線「作戦開始! 作戦開始! 第一レーザー放射用意! 撃!!」


ワイ「やぁあ!!」ポチ


パイロット「……開戦だ」ポチ



ドドドドドドド ビビピュゥウウウウウウウン ジガガァアアアアアアア!!!


ビヂュゥウウウウウウウン!!!!!!!


俺「!!? ぎぃいいやぁああああああああああああああ!!!!!」

司令2「『俺』が目覚めました!!!」


司令「続けて撃て! 第一レーザー放射開始!!」


無線「目標が目覚めた! 繰り返す! 目標が目覚めた! 第一レーザーは配置B-02に移動! 続けて放射せよ!」


ワイ「ごるぁあっ!!!」ビドゥン ビドゥン


パイロット「うぉおおおっ!!」ポチッ ポチッ ポチッ


『俺』の周りを飛行レーザー部隊が円になって囲む


俺「ぎゃあぁあああああああああ!!! このぉおおおお!!!!」ビビュゥウウウウウゥウウウウウ


無線「第一レーザー下がれ! 続けて第二レーザー配置B-02に移動!!」

ギリュリリリリリリリリルルルルルルルル…… バゴォオオオオオオオオオオーーーン!!!


『俺』の真っ白なビーム攻撃は 第一レーザーの位置替えによってかすりもしなかった。


俺「ぢぐしょぉおおおおおおおおおお!!!!」ドンドン!!


司令「第二レーザー一斉放射開始!!! 第一レーザーは遠距離から乱射せよ!! 第一魔法戦車包囲部隊攻撃準備!!」


無線「第二レーザー放射開始ぃ!!!」


第二レーザー等「「「「おらぁああああ!!!」」」」ビビビビビブブブブ


俺「っ!!!!ぁあああああああああああああああ!!!!!」


ワイ「!! 来るっ!!」

ビビビュン



司令2「目標! 想定通り瞬間移動を執行! 移動先は…」


パイロット「海です!! 海の底に逃げました!!」


司令「よし! 『BTL団結作戦』第一段階ステップ2だ!!」


無線「魚雷発射!! 第三飛行レーザー、第一魔法戦車は攻撃準備!!」


ワイ「上手くいけよ……」


ギャアアァアアアアアアアアァアアアアア!!!!!!!!! ザバァアアアアアアアアアアアン


司令2「魚雷目標に命中!! 目標陸へ上がります!!」


司令「第一魔法戦車包囲部隊攻撃開始ーーっ!!!」

魔術師「ふんっ! コラ!!」ワォンワォンワォンワォンワビヂュゥウウウウウウウウウウウウ


ビガガァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!


俺「!? ぎぃゃあああああぁああああああああ!!!!!あああぁ!!!」


司令「続けて第三レーザー部隊攻撃用意!! 開始!!」


無線「第三レーザー攻撃開始!!」


第三レーザー「「「「タヒねぇえええええ!!!」」」」ドドドドドドド


俺「ひぃいいいいいい!!! ぐぎゃぁああああ!!! やめろぉおおおおおおお!!!!」

司令2「そろそろです! 長距離ミサイル発射!! 10分後に着弾予定!!」


司令「了解 第一レーザー部隊攻撃準備!! 第三レーザーに続いて攻撃せよ!!」


蟻の這い出る隙もない『俺』への攻撃


俺「ぎぐふぁあああああああ!!!!」ビリリリリリリリリリ


司令「!! 下がれ!!」


ビボブバァアアアアアアアアアアン!!!!!!! ドワァン


ワイ「まだ『俺』に余力がある!!」


無線「第一、第二魔法戦車攻撃開始ぃ!!」


司令「奴に隙をあたえるなぁあああ!!!」

魔術師等「「「「ごるぁああああああ!!!」」」」パロロロロロロロロロロロ


ドゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!


俺「ぎぁああ!!!………」



司令2「…ん? どうした? 動かないぞ?」


俺「………」



バワォオン ドォオオオオオオオオオオン!!!!


一瞬 何が起こったか分からなかった。


ワイ「……!! 何が起こったっ?!  !!!!」


第二第三レーザー部隊、第一第二魔法戦車の姿は そこにはなかった。

俺「ふぅうぅううううううう………」ジジジジジジジジ


司令2「?! どういう事?! …『俺』が…浮いている…?」


司令「どうやら『俺』も本気を出してきたようだ…… 『BTL団結作戦』第二段階!!!」


無線「第四レーザー部隊! 配置B-03! 第一爆弾ドローン群! 攻撃開始!!」


第四レーザー「「「「うぉおおおおおおお!!!!!!」」」」ブブブブ


第一ドローン「「「「」」」」ビュゥウウウウウウウウウウウウン


ドォオオオオオオオオオオン!!!!!! ドォォォオオオオオオオオオン!!!!


俺「やめろよぉおおおおぎゃぁああああああああああああ!!!!」ビルドドドドドドドド

『俺』は空を飛び 攻撃をかわしながら 自らもまた攻撃していた


俺「ハァッ…ハァ…」


しかし流石の『俺』でも 瞬間移動後に魚雷をはじめとする強力な攻撃を受け続けると 疲労がたまる


司令2「…!! 『俺』の動きに若干の疲れが見られます!!」


司令「!! この儘攻撃を続けるぞ!! 勝てる!! 第二ドローン群攻撃準備!! 第三魔法戦車、特殊魔法戦艦攻撃準備!」


無線「開始ぃ!!!」


第二ドローン「「「」」」ビビビビビビビビビビ


第三魔法戦車&魔法戦艦「「「「「「いっけぇええええええええ!!!!」」」」」」ギュィイイイイイイイイイイイイイン ドグォオオオオオオオオン!!!!!!

俺「っぁあああああああああ!!!ぎゃぁああああああ!!!!」


ヒルルルルルルルルルル ヒルルルルルルルルルルルル


ワイ「!!」


司令2「あれは!! 来る! 瞬間移動だ!!」


司令「何!!?」


俺「はああああ!!!!」


ドドゥゥウウウウウウウウウウウウン!!!!


パイロット「?! なんだ?! この衝撃波は!! う!?」グサッ


ワイ「! っぐふぅ!!」ビチャッ


無線「目標! 謎の衝撃波とともに瞬間移動!!」

司令(なんと……まだ瞬間移動ができる位の体力を残していたとは…!!)


司令2「目標は海の中………指令 例のアレをやりましょう……」


司令「! ……分かった この際仕方がない…! これで全てを終わらせよう!!」


司令「無人潜水艦爆弾攻撃開始!! 第二段階ステップ2!!」


無線「第一レーザー部隊! 第三第四魔法戦車! 配置B-04へ移動開始! 第三ドローン群! 照準を合わせろ! 魔法戦艦は潜水艦の誘導を開始せよ!!」


俺「ブグブグブグブ」


ワイ「……頼むぞ…次で終わらす……!!」

ギイヤァアァアアアアアァアアアアアアアアアアアアアア!!!!! イダイァィイイイイイァアアアアア!!!!!!


ドボボボボ……


司令2「無人潜水艦爆弾! 全弾目標に命中!」


……ザッバァアアアアアァアアアアアン!!!!! ヒュルルルルルル…


司令2「目標! 予定通り上空へ逃亡を図ります!!」


司令「これで決着をつける!! 一斉攻撃開始!!!!」


無線「第一レーザー部隊! 第三第四魔法戦車! 第三ドローン群! 魔法戦艦! 一斉攻撃最終形態!!」


ワイ「……ふぅうぅぅぅ……」ブバババババババ



無線「開始ぃ!!!」

第一レーザー等「「「「「「おらぁああああああああああ!!!!!はぁあああああああ!!!!」」」」」」


第三第四魔法戦車等「「「「「「「「うぉおらぁあああああああ!!!!!!」」」」」」」」


第三ドローン群「「「「」」」」ビビュゥウウウウウウウウウウウン!!!!!!!ビュンビュンビュン


魔術師等「「「「きぃぇぇええええええぁあああ!!!!!!」」」」



ギュギビィイイイイイイイイイイン ビィイイイイイイイイイイイン ピドゥゥウウウウウウウウウウウン!!!!



俺「!!? ひぎゃぁああああああああ!!! やべろぉおおおお!!!!!」


バドゥン バドゥン ウォンウォンウォンウォン ビビビビビビビ ドオオオオオオオオン!!!!!!


俺「やめでぐれぇぇええええぁああああああああぁあ!!!!!」

俺「ぁあ…ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ガダガダガダガダガダガダ


司令2「?! 『俺』の様子がおかしいです!!」


司令「何かくるか!?」


『俺』から常時発生していた淡い白光が どす黒い光に変わり


俺「うぁ……ぁあ………あぁあああぁああああぁああ!!!!」


ブシュシュシュウウウウウウウウウウウゥウウウ ギロギロギロギロギロギロ


その黒は 『俺』から放射状に広がり 青空を濁した。


俺「あぁああああああああ!!!!!! やめてくれぇええええぁああっはぁああああああああああ!!!!!!」ジュジュジュジュジュ

パイロット「うわっ! なんだこれ…!! ヴォぇエ!! 臭!!」


司令2「何!? 何が起こっているの?!」


司令「っく!! 構わん!! 攻撃を続けろ!! 止めるな!!」


パイロット「っこの野郎!!」ビビビブブブブブブブ


俺「ぁあああああ!!!! 来るなぁあああぁ!!」ブシュゥウウウウウウウ


ワイ「!!!  危ない!! 下がれ!!」


パイロット「…え?」



『俺』の黒光りに当たった者は


パイロット「ァ……アァア……」ジュジュジュジュジュジュジュ

空ととろけて 消えてゆく


ワイ「溶けてるっ??!」


俺「嫌だぁあ!! いやだああ!!! 帰りたぐなぃぃいい!!! がえりだぐないよぉおおおおおおおおおあああ!!!!」


ブシュシュゥウウウウウウウウウウウ ビルルルルルルルルルルル ドブフゥウウウウウウウン!!!!


司令2「……何を言ってるんだ??」


無線「魔法戦車全軍引けえぇえええ!!! 魔法戦艦もさがれぇええ!!! 光に飲み込まれるな!!」


魔法戦車・魔法戦艦「」ブッシュゥウウウウウウウゥウ ジュルジュルジュル


司令(くそっ! 間に合わなかったかっ……!!!)


司令「っく! 全レーザー部隊は光に注意して一斉放射を開始せよ!! もう後戻りはできない!!」

司令「全力を出し切れぇええええ!!!」


全レーザー部隊「「「「「「うぉぉおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」


ビビビビビビブブブブブブブブブフ ピチューーーーーーーーーン!!!!


俺「!!? ぎゃぁああ!!! やめで! やべでぐだざいぃぃ!!!!」ブシュシュシュゥウウウウゥウウウウウ


ワイ「っ!! 黒光り!! あっぶねぇ!!」ブバババババババ


司令2「予備のドローンも向かわせましょう!!」


司令「予備ドローン群を向かわせろ!!」


無線「予備ドローン群攻撃準備!! 目標に照準を合わせよ!! 攻撃開始!!!」

予備ドローン群「「「」」」ヒビュンビュンビュンビュンビィイイイイイイイイン


ブゥゥウウウウウ ドォオオオオオオオオオン!!!!! ピドォオオオオオン!!!!


俺「ぎゃぁああああああ!!!」ブシュゥウウウゥウゥウ……


司令「レーザー部隊も続けぇえ!!!」


ワイ「こらぁああああああああ!!!!」ビビビビビブブブ


俺「ひぎゃぁああああ!!! やめでぐれぇっ!! いだいぁあああ!!!!」ブシュ……ブブシュ…… ヒュゥウウーーーーーーン ボスッ


司令2「!! 目標! 地面に落ちました!!」


司令「第一歩兵を向かわせよ!!! 電子線銃攻撃開始!!」


第一歩兵「征くぞぉおおっ!!!」

俺「お……俺はまだっ…!! 帰りだぐないっ…!!」


第一歩兵等「「「いけぇえええええ!!!うぉおおおおおおおおおお」」」ビドドドドドドドド ババラララララララララビビビビビビ


俺「!? がはぁあああああ!!!」ブシュゥ……ブシュッ……


司令2「…!! 黒光の量が減ってきてる!!」


司令「第二歩兵攻撃開始!!」


第二歩兵等「「「うぉぉおおおおおおおお!!!タヒねぇええええええ!!!」」」バビビビビビビビビ ギロロロロロロロロロロロ



俺「ぁあっ……ぁああもう駄目ぇぁあああああああああ!!!」ピシュゥウウウ


ブォオオンブォオオオンブォオオオンブォオオオオオオオオン

大きな音とともに 『俺』の立つ地面に 巨大な『穴』が開く


司令「!?」


歩兵は その『穴』からも出る『黒光り』に飲まれ 溶けタヒぬ


歩兵等「「「「「うあわぁああぁあ!! あぁアァア…ア……」」」」」


ジュルジュルジュルジュルジュル ドロドロドロドロドロドロドロドロ


空間が歪む 『俺』は 巨大な『穴』に 吸い込まれていく


俺「いやだぁ……!! 入りだぐなぁぃいいい!!! 頼む!! もう悪さしないから!! お願い俺を助けてぐれぇえええ!!」


司令「っく!! しぶとい奴め!!! 第三歩兵!! 予備の魔法戦車に乗り込め!! 攻撃準備!! レーザー部隊も攻撃を続行しろ!!」

司令2「司令っ! もう攻撃手段も…人数も少ないです! 戦力が足りません!!」


司令「っ!! 畜生!! もはやこれまでかっ!!」


策士「いえ、これまで、じゃないです。」


司令「何!?」


策士「作戦を一部変更しましょう。『俺』の頭部、心臓を破壊し絶命させる、というこの作戦の趣旨を変えて 『俺』をあの大きな穴に落とす事を最終目標としましょう。」


司令「待て! 仮に穴に落とせたとして 二度と『俺』がこの世に現れないという確証は得られない!!」

策士「しかしもう時間がありません…絶命させるにはもう一度作戦を練り直し、また戦力の確保もしなければなりません…」


司令「……しかし…」


策士「一時的な足止めとしてどうか… それに」



策士「『俺』は穴に入る事を 異常なまでに拒絶しています……」


司令「……!」


策士「入りたくない理由は不明ですが 『帰りたくない』等と連呼していましたので…仮に『俺』があの穴からこの世界に来たのであれば… 『元居た世界』に戻せるかもしれません……」


司令「…………分かった…『俺』を穴に落とそう……!」


司令「『BTL団結作戦』最終段階!!」

俺「いやだ…いやだ…!! いやだいやだいやだぁああ!!!」


ブクッ ブクブクッ ビリュリュリュリュリュリュリュリュ


ワイ「!!? うぇええ!!」


『俺』は z軸の概念を取り戻し 立体的に そして 醜い姿に変わっていった


司令「今できる全ての攻撃を施行しろ!! 一斉攻撃だ!!」


無線「『BTL団結作戦』第三段階! 作戦変更! 作戦変更!! 一斉攻撃により目標を下の『穴』に落とす!! 第三歩兵予備魔法戦車!! 全レーザー部隊!! 一斉攻撃!! 開始ぃ!!!」


ワイ等「「「「「「うぉおぉおおおおおおおおおぁあああああああ!!!!!」」」」」」

ビルドドドドドドドドドドド!!!!!!

俺「あぁああああああああ!!! ぁあ……ぁああああ!!!」


燃料ゲージが 赤く点滅する…


ワイ「っく?! もう燃料がない?! 駄目だ攻撃できない! レーザーが出ないっ!!」


司令2「っ!! エネルギー減少!! 攻撃ができません!!」


策士「くっ…!!」


司令「あと一つ…! あと一つ『俺』にとどめを刺せる大きい攻撃があればっ!!!  ……ハッ!!」


空から いつかに発射した 長距離ミサイルの落ちる音が 聞こえる



司令「……忘れていた……!! この戦闘において最強の攻撃手段っ!! 長距離ミサイル!!!」

無線「全軍引けぇ!!! 長距離ミサイルが目標に照準を合わせる!! 爆風に注意しろっ!!」


ワイ「……!! とどめだっ…!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



俺「ぁああ……!! いやだ…助けてっ!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



俺「俺はぁっ!!! もうあの地獄の生活にっ…!! 戻りたくないっ!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




俺「もどりだぐないよぉおおおおおおぁあああああああああああぁああああ!!!!」ポロポロポロ



ドゴォオオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!



『俺』の鼬の最後っ屁と ミサイルの爆発が 混ざる



俺「ぎゃぁあああああああぁああああああぁぁぁあああああああああああああぁあああああぁぁああああぁぁあああああぁぁぁああああああぁあぁあああああぁあぁあああああぁぁぁああぁぁああああああぁああ!!!!!!!!!」



ワイ「うっ!! 爆風がっ!! 凄いっ!!!」


『俺』の断末魔の叫びが 二次元世界と三次元世界の 両世界に響く…

俺「ぁあ……ああァアアァ…ァアアア」ヒュゥウウウゥウウウウウウウウウウウウウウウ



俺「」



『俺』は巨大な『穴』に吸い込まれ 『穴』は閉じた



司令「っ!! やったか?!」


司令2「目標…確認できず………………はぁっ…!!! やりましたっやりました!!!」ポロポロポロ


無線「目標!! 確認できず!! 目標確認できず!!! 巨大な穴に無事吸い込まれた模様!!」


司令「っ!!! よくやったぞお前らっ……!!」ポロポロ

ワイ「っっっ!!! やったっ……っっ!!!」グッッ


策士(……はぁ…………よかった……)グスッ



雲と雲の間から 白い光が漏れ出る 曇り空が晴れてゆく

~あれから数日後~


アナウンサー「えー謎の生物『俺』による都市、経済の損傷は凄まじく これから歴史的な不景気に陥る事が予想されています。被災地の現状は…」


沢山の犠牲が出たが アニメ人間達は『俺』というこの二次元世界の概念を超越した生物に とどめを刺すことに成功した。



ワイ「…………」

『ワイ』は 考えた。
もし『俺』が 別世界の生物だったとするのなら
『俺』からしてみると 自分も別世界の人間だったのではないかと


ワイ「………………」


哀しい生き物だった。何故か、『ワイ』にはそう思えてきた。
『俺』の断末魔の叫びが、何故か、『ワイ』には意味のある言葉であるように感じた。



もしかすると……もしかすると別の世界の 『ワイ』 は 『俺』だったのではないか?  …とさえ考えた。


ワイ「………考えすぎかな。」



橙色の雲の下  神は二次元を彩る


今日も彼らの物語は  別世界のなにかをも  彩る


                             完

終わりです!

読んでくれた人ありがとう!
所々日本語ガバってたりしててすまない!

脳内でDECISIVE BATTLEとか流しながら書いてました。
俗に言うヤシマ作戦のBGMですね!

おまけ


没になったページです…


俺「毎日 行ったり来たりの繰り返しぃぃいいいい!!! 頼る相手は無くてぇえええ!!! 朝から晩まで働いで 寝てまた働いて寝て働いて寝て働いてえぇぇええ!!!!」


俺「ぁあ!! 俺はアニメの世界へ来たというのに!!! この世界でも悪者扱いかよぉおおおああ!!! 俺はまっとうな人生を歩んで来たはずなのにぃいいいぁああ!!!!!」


俺「小学校で汚物扱い中学校で仲間外れ高校でいじめられで大学では陽キャに絡まれで金取られでぇえあぁああ!!!! 俺がかわいそうすぎるだろぅぁああ!!!」


俺「ぁああ……!! そうか… 俺は… 友達が欲しい…… 仲間が……   仲間が欲しかったんだ……        」

初めてショートストーリー書きました…
故に話の書き方がまるでなってなくて本当に申し訳ございません
読んでくださった人ありがとうございます!

これ何かの隠喩?

>>58
一応、『俺』は現実世界で生きることに疲れて、禁断の儀式に参加してアニメの世界に来たっていう設定。
『ワイ』も生まれる場所が三次元世界だったら『俺』みたいになってたかもしれないと考えると、我々の世界って
哀しいねというメッセージです…

二次元世界の設定は必要なくね?

>>60
最初はとあるアニメ作品の二次創作として『俺』SS書き始めたんだけど、あるサイトに「二次創作物を公に出すのは違反行為である」
みたいのが書かれてて怖くなって完全オリジナルに変更したんです 二次創作として作ってた頃の名残で二次元世界の設定が引き継がれ
ちゃってます…すみません  ただこう『俺』とアニメ人間を戦わせたかったんですよね…私の趣味も反映しちゃってごめんなさい

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