【ガヴドロ】 サターニャ「下僕になりたい…?」 ラフィエル「はいっ!」 (40)

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初投稿なので使い方間違ってたら、ご指摘いただけると有難いです。

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チュンチュン

サターニャ「……ぁ…………もう、あさ……?」


サターニャ「ふぁ~あ………はやくじゅんびしなきゃ……」ムクリ


ラフィエル「あ、おはようございます、サターニャさん。ちょうど歯磨きを終えたので洗面所使っていいですよ」


サターニャ「ありがとー、ラフィエル」ポケ-




サターニャ「……………………ラフィエル?」


ラフィエル「はい?」

サターニャ「なっ、なんでアンタが私の部屋に居るの!!?」


ラフィエル「なんでと言われましても……いつものアレです、欲求不満です♪」


サターニャ「っ!// だからそれどういう意味なのよ!?」


ラフィエル「まあまあ、細かい事は良いじゃないですか、サターニャさん」


ラフィエル「それに朝からそんな大声出したら近所迷惑ですよ?」ニコニコ


サターニャ「誰のせいだと思ってるのよ!!」ガ-


ラフィエル「私とサターニャさんの仲なんですから、ちょっとくらい良いじゃないですかー」ズルズル


サターニャ「夜中に不法侵入してくる天使と仲良くなった覚えなんてないわ!早く出ていきなさい!」グイグイ


ラフィエル「私はサターニャさんの弟子になるために、はるばるここまでやって来たんですよー」


サターニャ「そもそも住所教えてないのになんではるばるやって来れるのよ!?それに弟子はクビにしたって言ったでしょ!」


ラフィエル「…そうですね、ですがサターニャさん。いえ、サターニャ様」キッ


サターニャ「な、なによ」


ラフィエル「私はあれからずっと後悔していました。偉大なる大悪魔、サターニャ様のお傍に置いていただいていたにも関わらず、私の力不足でお役に立てなかったことを」


ラフィエル「ですから、どうかこのしがない天使にもう一度チャンスを与えては貰えないでしょうか?今度こそサターニャ様の弟子…いいえ、『下僕』としてお役に立ってみせます!」


サターニャ「下僕……?」ピクッ


サターニャ「本気なの?ラフィエル…」


ラフィエル「はい!私の目を見てください!」


サターニャ「…分かったわ。じゃあアンタが私の下僕としてふさわしいかどうかテストさせてもらうわね」


サターニャ「最初の命令よ。今度こそ私の朝食を買ってきなさい!カフェオレとメロンパン!5分以内で!」


ラフィエル「かしこまりました、サターニャ様」シュッ


サターニャ(消えた…神足通ね。さあ、アンタの忠誠心を見せて貰うわよ!)


―3分後―

ラフィエル「お待たせいたしました、こちらに」パッ


サターニャ「どれどれ…カフェオレとメロンパン、ちゃんとあるわね。時間内に戻ってきたし、アンタもやれば出来るじゃない。褒めてあげるわ!」


ラフィエル「私には勿体無いお言葉です、サターニャ様」


サターニャ「へぇ、なかなか良い忠誠心ね。…いいわ、アンタを下僕として認めてあげる。これから私の言う事には絶対従うのよ!」


ラフィエル「承知しました。下僕にしていただき、ありがとうございます」ニヤッ


サターニャ(!)ビクッ


ラフィエル「?」ニコニコ


サターニャ(何今の…?気のせいかしら…)


サターニャ(しかし天使が悪魔に陥落しただなんて、天界のやつらも想定外でしょうね)ニヤニヤ


サターニャ(この調子でサタニキア勢力をどんどん広めてやるわ!!)


サターニャ「ククク……じゃあラフィエル、次は今日持っていく弁当を作りなさい!」


ラフィエル「あ、すいません。ちょっと疲れたのでお断りします♪」


サターニャ「さっき絶対服従って言ったばかりなんだけど!喋り方も元通りになってるじゃない!!」


ラフィエル「私はいつもこんな喋り方ですよ?」ニコニコ


サターニャ「…はぁ。まあいいわ。とりあえず買ってきた朝ごはん食べましょ」


ラフィエル「はーい、サターニャ様♪」

ー朝食ー

サターニャ「まずはあのにっくきガヴリールに勝つ為の作戦を立てるわよ。アイツの弱みを握るとなると、やっぱりバイト中が狙い目ね……って、ちゃんと聞いてるの?」


ラフィエル「聞いてますよーサターニャ様」チュー


サターニャ「ちょっと!なんで私のカフェオレをアンタが飲んでるのよ!」


ラフィエル「ああ、すいません。うっかり私の分の飲み物を買うの忘れてしまいまして。少しだけ頂きましたー」


サターニャ「まったく…、今度から気をつけなさいよ?」スースー


サターニャ「ってもう空っぽじゃない!」


ラフィエル「サターニャ様、サターニャ様」


サターニャ「なに?」


ラフィエル「私の使ったストローにそんなに吸い付かなくても…//」ポッ


サターニャ「!!?へっ、変なこと言うんじゃないわよっ!」カアッ





サターニャ「…ってもうこんな時間だったの!?どうやっても学校に間に合わないじゃない!」


ラフィエル「あららー、それは困りましたねぇ」


サターニャ「なんでアンタはそんなに余裕そうなのよ」


ラフィエル「私は神足通があるので」


サターニャ「そうよ!その手があったわ!ラフィエル、神足通で私も学校まで送りなさい!」


ラフィエル「…私は構いませんが、本当に良いんですね?」


サターニャ「ええ、なるべく急ぎで頼むわ」


ラフィエル「分かりました。それでは、失礼します♪」スッ


ギュッ


サターニャ「えっ……?なっ、なんで急に抱きついてくるのよ!?」//


ラフィエル「神足通を他の人と使うときは、その人に触れておかなきゃいけないんですよー」


サターニャ「で、でも!前にガヴリールが使ったときは、肩に手をおいただけでワープさせていたじゃない!?」


ラフィエル「ガヴちゃんは優秀なので、それだけで神足通を使えてしまうのですが…私のような普通の天使力では、それが無理なのでーー」


サターニャ「いやアンタ、天界で次席って聞いた気がするんだけど」


ラフィエル「………なので、肌身離さず密着しないと使うことができないのです♪」ギューッ


サターニャ「ちょっ、無視!?てか、恥ずかしい!恥ずかしいから!離して!」ジタバタ


ラフィエル「でも、神足通を使わないと遅刻してしまいますよ?」


サターニャ「うっ」


ラフィエル「ただでさえ宿題を忘れがちなサターニャ様が遅刻までしたら、先生になんて言われるか…」


サターニャ「……まああんなグラサンなんてこれっっぽっちも脅威じゃないけど??たまには優等生を演じて油断させるのも悪くないわね」


サターニャ「そういうわけだから、さっさと教室まで送りなさい!」


ラフィエル「承知しました、サターニャ様♪」


ラフィエル「それと、サターニャ様の方からも強めに抱きしめていただけませんか?神足通の途中で離れてしまうと危険なので」


サターニャ「へ?………え、えっと、これでいいの?」キュッ


ラフィエル「んっ……ありがとうございます。私が良いと言うまでそのままでお願いしますね♪」


サターニャ「……わ、分かったから、早めにお願い……」カアァ



―教室―

グラサン「……胡桃沢はまた遅刻か?」


ラフィエル「はーい、サターニャさんならこちらにいます」


グラサン「そうか、今日は間に合ったようで感心……って、お前たちは何してるんだ?」


ヴィーネ(えっ…?サターニャとラフィ、なんで抱き合ってるの!?)


ザワザワ


サターニャ「いきなり教室内にワープするなんて聞いてないわよ!みんなこっち見てるじゃない!//」


ラフィエル「廊下にワープするつもりだったのですが…座標が少しずれちゃいました☆」


ガヴリール「なにやってんだ、あの二人…」



―出欠確認後―

ガヴリール「おいサターニャ、なんださっきのアレは」


サターニャ「クックック…私はラフィエルに神足通を命じて学校に来た。この意味が分かるかしら…?」


サターニャ「そう!すでにラフィエルは私の命令に忠実に従う下僕!!アンタたち天使を我が手中に収める計画はすでに始まってるのよ!!」


サターニャ「さぁ、天界が完全に掌握されるXデーに恐怖するが良い、ガヴリール!!ナーッハッハッハッハー!!」


ガヴリール「ばーか」


サターニャ「ばかって言うな!」


ヴィーネ「まったくサターニャは…あのラフィがサターニャの言いなりになる訳ないじゃない。ほら、次の授業始まるから席に着きなさい」グイッ


サターニャ「ホントよ、ヴィネット!ラフィエルが陥落した今、天が闇に染まりし刻はもうそこまで…って聞いてるの!?」ズルズル


ヴィーネ「はいはい、次の休み時間にたっぷり聞いてあげるわよー」


ギャーギャー


ガヴリール(………)



―授業後―

「ねえねえ、胡桃沢さんって白羽さんと付き合ってるの!?」キラキラ


サターニャ「はぁっ!?//付き合ってなんかないわよっ!」


「えー、でもあんなに顔真っ赤にして抱き合ってたら…ねぇ?」


「怪しいよねー?」


サターニャ「とにかくそんなんじゃないから!あいつはただの下僕よ!げ・ぼ・く!!」


サターニャ(そもそもラフィエルが人目の少ないところにワープしてればこんな誤解を生むことは……ん?)


サターニャ(あれはラフィエルと……ガヴリール?こっち見ながら何か喋ってるような…)


「胡桃沢さん?」


サターニャ「…いや、なんでもないわ」



―休み時間・屋上前―

サターニャ「はぁ、疲れた…今朝からラフィエルの事を聞かれまくってうんざりだわ…」


サターニャ「教室に居るとめんどくさいし、やっぱり屋上で食べた方が気が楽よね」ガチャ


サターニャ(…ゲッ、すでに誰かいるじゃない)サッ


「おい、知ってる?隣のクラスの胡桃沢さんと白羽さんが今朝抱き合ってたとかなんとか」
「聞いたわ、あの二人そういう関係なん?」


サターニャ(うそでしょ!?私たちの噂が隣のクラスまで広がってるじゃない!)


サターニャ(とりあえずなんとかして誤魔化さないと…)スッ


「それさ、たまたま胡桃沢が喋ってたの聞こえたけど、どうも白羽を下僕にしたらしいぜ」
「下僕ってwwwあいつどんだけお子様なんだよwww」


サターニャ(!)ピタ


「胡桃沢さんに付き合ってあげてる白羽さんマジで優しいな」
「それな。胡桃沢もその事に気づいてないとか自惚れすぎだろww」


サターニャ(…)



―休み時間・空き教室―

サターニャ「…ふんだ!あんな人間共の陰口なんかどうだって……どうだって……」


サターニャ「………」


サターニャ「まぁ確かに、あのラフィエルが私の下僕になりたいだなんて変な話よね。やっぱり、何か企んでいるのかしら…」


サターニャ「ガヴリールともコソコソなにか話してたし…………!」ハッ


サターニャ「なるほど……すべて分かったわ!下僕という名目で私を偵察することが真の目的…!」


サターニャ「そしてラフィエルはガヴリールに情報を共有していた…だからガヴリールは私の悪魔的脅しに対して平気な顔でいられたのね!」


サターニャ「クックック……甘い、甘いわね天使共!!この私にかかればアンタ達の策略なんて全部お見通しなのよ!ナーッハッハッハッハ!!」



―放課後―

サターニャ(とりあえず今は様子見ね。不自然な動きには注意しないと…)


ラフィエル「サターニャ様、一緒に帰りましょう!」ズイッ


サターニャ「わぁっ!?ちょっ、近い、近いって!周りの目も少しは気にしなさいよ!//」グググ


ラフィエル「もう今更じゃないですか~、私とサターニャ様の『特別な関係』はクラス公認の事実なんですから//」


サターニャ「その誤解しか生まない表現はやめなさい!…まったくもう」


―帰宅路―

サターニャ「そういえば気になってたんだけど、神足通使えば一瞬で帰れるんじゃないかしら?」


ラフィエル「確かに、おっしゃる通りですね。それでは今朝と同じように神足通で帰りましょうか♪」


サターニャ「いや、やっぱやめとく…//」


ラフィエル「そうですか、残念ですー」


サターニャ「何が残念なのよ」


ラフィエル「顔を真っ赤にして、必死に抱きしめてくる可愛いサターニャ様が見られなくて残念だなー、と」


サターニャ「なっ…!もう忘れなさいよ!!//」


ラフィエル「お断りします♪まぁ、実を言いますと人間の方々に神足通を見られるリスクもあるので、急用以外にはあまり使いません」


サターニャ「へぇ、そうだったのね。…今朝しっかり見られたような気がするけど」


ラフィエル「気のせいです」


―サターニャ宅―

ラフィエル「ああ、こうしてサターニャ様の家に住まわせていただけるなんて…下僕になって良かったです…!」


サターニャ「…」


サターニャ(ラフィエル…嬉しそうにしてるけど、本来は私の偵察が目的なのよね)


サターニャ(私のことなんて、観察対象としか思ってないわけで……)


ラフィエル「サターニャ様、夕食は何が食べたいですか?」


サターニャ「……ラフィエルの手作り料理」


ラフィエル「あらあら、二人っきりだと素直になってくれるんですね。サターニャ様♪」


サターニャ「別にそんなんじゃないし…//」


ラフィエル「ともあれ承知しました。では早速…!」ピクッ


ラフィエル「…あー、すみません。教室に忘れ物をしてしまったので学校まで取りに行きますね。夕食は帰ってからお作りいたします」


サターニャ「ええ、分かったわ。気を付けていってらっしゃい」


ラフィエル「すみません、すぐ戻ります!」ガチャ


バタン


サターニャ(スマホ見た途端にあの顔色の変わり様…なーんか怪しいわね)


サターニャ(しかもガヴリールは居残りだからまだ学校に居る可能性が高い)


サターニャ(これは早速のチャンスかしら…?)


―教室前廊下―

サターニャ「ハーッ、ハーッ…これならさすがに先回りできたはず」


サターニャ(教室にはガヴリール……だけしかいないみたいね)


コツ…コツ…


サターニャ(…やばっ)ササッ


ガラッ


ラフィエル「お疲れ様です、ガヴちゃん」


ガヴリール「おう、ラフィ。わざわざ呼び出してごめんな。」


ラフィエル「いえいえ、お安い御用ですよー。」


サターニャ(ラフィエル…やっぱり、忘れ物なんてウソじゃない。)


サターニャ(悪いけど、会話はきっちり録音させてもらうわ。さぁ、アンタたちの計画を暴露しちゃいなさい!)ピッ


ガヴリール「昼に話した件の続きで、すぐに確認したいことがあったんだ」


ラフィエル「天使と悪魔のお話はみんなの前ではしづらいですからねー」


ガヴリール「…やっぱり分かってたか。じゃ早速本題に入るけど―――」


サターニャ(…)ゴクッ


ガヴリール「おまえ、どうしてサターニャの下僕になったんだ?」


サターニャ(…ん?)



ラフィエル「それは……」


ラフィエル「……サターニャさんが大好きだから、ですよ」





サターニャ(…………………………え?)



サターニャ(どういうこと…?だって、これは天使の策略で……えっ?)


ガヴリール「そうか…いやまぁ分かってはいたんだけどさ。本当に大丈夫なのか?」


ラフィエル「…」


ガヴリール「確かに昔と比べれば悪魔との関係は良くなってはいる。ただ、悪魔に敵対心を持つ天使は未だに一定数居るはずだ。」


ラフィエル「…特に下界の監視を行っている軍の方々、ですね?」


ガヴリール「そうだな。アイツらに『天使が悪魔の下僕になった』だなんて知られたら、冗談で済むかどうか…」


ラフィエル「そうですね。もしバレてしまったら、天界に強制送還されるかもしれません」


ラフィエル「ですが、元々私たちは修行として下界に来た天使。遅かれ早かれ、悪魔の方々と離れ離れになる事は避けられません。」


ラフィエル「それなら、せめて他の人とは違った、『特別な関係』になりたかったんです。たとえそれがどのようなものであっても」


ガヴリール「だからアイツが乗ってきそうな『下僕』を提案したのか…」


ガヴリール「…フフッ。おまえ、相当重症だな」


ラフィエル「はい♪」


ガヴリール「それなら、くれぐれもバレないように気を付けてやるんだぞ。とりまサターニャの家には千里眼避けの結界貼っといてやるから」


ラフィエル「…ありがとうございます。ガヴちゃん」


ラフィエル「…ありがとうございます。ガヴちゃん」


ラフィエル「あと、私をここに呼んだ理由はまだありますよね?」


ガヴリール「さすが、ラフィエルはなんでもお見通しなんだな」


ラフィエル「それほどでもあります♪」


ガヴリール「…」スッ




「ヴィーネに逃げられました宿題手伝ってくださいマジでお願いします」


ー帰り道―

サターニャ(…………)


サターニャ(…………)


サターニャ(…………)



カチッ



『…サターニャさんが大好きだから、ですよ』



サターニャ(………なによ、それ……//)ドキドキ



―サターニャ宅―

ラフィエル「すみません、遅くなりましたー」


サターニャ「あっ、お、おかえりーラフィエル」ビクッ


ラフィエル「あれ、どうしたんですかサターニャ様。顔も赤いし、汗もすごいですよ?」


サターニャ「ふえっ!?//そ、そんなことないわっ!!」


ラフィエル「それなら良いのですが…とりあえず夕食作りますので、なにかあったらすぐに呼んでくださいね?」


サターニャ「うん、分かった…//」


ラフィエル「?」


ー夕食―

ラフィエル「うん、われながら良くできてます!」モグモグ


サターニャ(…)ポー


ラフィエル「大丈夫ですか、サターニャ様。…もしかしてお口に合いませんでしたか?」


サターニャ「え!?いやいや、そんなことないわ!どれも毎日食べたくなるぐらい美味しいわ!」


ラフィエル「あら、今のはプロポーズのお言葉と受け取っても?」


サターニャ「あ、いや、今のはちがくて…//」アタフタ


ラフィエル「ふふ、分かってますよ、サターニャ様♪それにお仕えしている身なのですから、サターニャ様が望む限り毎日作ります!」


サターニャ「そっ、それは良い心がけねっ!褒めてあげるわ!」


サターニャ(…私、ホントにどうしちゃったのかしら。平常心、平常心っと…)


―夕食後―

サターニャ「そういえば、グラサンにたっぷり宿題出されてたの忘れてたわ…」


ラフィエル「ご心配なさらずとも、私がサターニャさんの分もやりますよ?」


サターニャ「え?」


ラフィエル「私はサターニャ様の下僕ですから。テレビでも見てて、ごゆっくりしてください」


サターニャ「…………うーん!なんだか今日は気分が良いから私も宿題やっちゃおっかなー!!」


ラフィエル「サターニャさんが自分で宿題を!!?」ガーン


サターニャ「う、うるさいわね!私を何だと思ってるのよ!」


ラフィエル「すみません、サターニャさ……サターニャ様のイメージと程遠い発言だったのでつい…」


サターニャ「まったく…」


サターニャ「それに、ラフィエルが呼びにくいなら『サターニャさん』のままでいいわよ」


ラフィエル「サターニャさん…」


サターニャ「とっ、とにかく!宿題やるからラフィエルは私に勉強を教えなさい!分かった!?//」


ラフィエル「はいっ!サターニャさん♪」


―2時間後―
サターニャ「はぁ、やっと終わった…。あのグラサン容赦なさすぎなのよ」


ラフィエル「お疲れ様です、サターニャさん」


サターニャ「助かったわ、ラフィエル。長く付き合わせて悪かったわね」


ラフィエル「いえいえ、それが下僕のつとめですから」


サターニャ「……」


ラフィエル「サターニャさん?」


サターニャ「…そうね、やっぱり下僕はナシ!今日からアンタは私の『相棒』よ!」


ラフィエル「あ、相棒?どういう風の吹き回しですか…?」


サターニャ「元々アンタはサタ二キアブラザーズになる予定だったから、相棒の方がしっくり来るしカッコ良いじゃない!それに…」


ラフィエル「それに?」


サターニャ「………相棒の方がずっと一緒に居られるでしょ」


ラフィエル「………サターニャさん、もしかして知ってたんですか……?」


サターニャ「し、知ってるって?さあ、なんのことかしら??」


ラフィエル「………フフッ。サターニャさんはホントに悪魔なんですね」


サターニャ「え、それどういう意味!?」


ラフィエル「ご想像にお任せします」ニコニコ


―後日―

サターニャ「…ラフィエル、私の部屋に仕掛けられていたこの盗聴器と盗撮グッズに心当たりはないかしら??」ピキピキ


ラフィエル「はいっ! 24時間365日、サターニャさんのお姿を目に焼き付けたく設置いたしました!」キリッ


サターニャ「却下よ!却下!!全部没収させてもらうわ!!」


ラフィエル「いーやーでーす!結界のせいで私の千里眼も効かなくなってしまったんですからっ!」


サターニャ「というか、いつから私の生活を盗み見してるのよ!?」


ラフィエル「えっと、お答えできません♪」


ラフィエル「それにしても、嬉しそうにイヤホンを付けている姿を多々見かけたのですが、何を聴いてたんですか?」


サターニャ「え、あーっとあれは………//」チラ


ラフィエル「?」


サターニャ「…そう!秘密裏に入手した天使共の音声記録よ!録音されてるとも知らずに極秘情報を漏らすものだから、つい笑ってしまったわ!!」


ラフィエル「サターニャさんも盗聴してるじゃないですかー」


サターニャ「こ、これは大悪魔になるために必要なことだからいいの!」


ラフィエル「あはは、冗談ですよー。私はサターニャさんのデビルズアクションを邪魔する気はありません。…それに、私も天使の極秘情報を知ってますよ?」ニコニコ


サターニャ「なにそれ、聞きたい!!」キラキラ


ラフィエル「では、少し耳を貸していただけますか?」


サターニャ「ええ、いいわ」ズイッ


ラフィエル「……」クスッ


サターニャ「な、なによ。早く言いなさいよ」




ラフィエル「『…サターニャさんが大好きだから、ですよ』」ボソッ




サターニャ「……え、なああぁぁっ!?そのセリフ……なんで!??//」


ラフィエル「あらあら~、そのご様子だとサターニャさんの入手した『極秘情報』と一緒だったみたいですね♪」


サターニャ「あ……あ……//」プルプル


サターニャ「この悪魔――――!!!!//」


おわり

アニメ放送時に書いたssを発掘したので供養しました。
拙い文章でしたが、ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 04:45:56   ID: S:iJfy0J

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