～翌日～

千歌「曜ちゃん、昨日曜ちゃんが出演してるテレビのCМ見たんだけど…」

曜「あ、もう見てくれたんだ。そうだよ、私CМに出たでありますよ」

梨子「それ、私も見たよ。もう目を疑っちゃった！！」

曜「そう言われることはなんとなく予想ができたよ」

千歌「でも、CМの内容が商品化決定のヨキソバってことにも驚いたな」

梨子「確か、夏に海の家のお手伝いをした時に曜ちゃんが作ってお客さんに振る舞った料理だったわよね？」

曜「そうだよ。実は、その時ヨキソバを注文してくれたお客さんの中に食品会社の人がいてね…その人がヨキソバの味に感動して「限定販売でもいいから、ぜひ商品化したい」って話がきたんだ」

千歌「ええぇーーーっ！？」

梨子「すごい！！」

梨子「けど、よく商品化の許可だしたね？」

曜「本当は断るつもりだったんだよ。けど、話を聞いた鞠莉ちゃんがAqoursにとっていい宣伝になるからって、私の意思に関係なく許可出しちゃって」

梨子「なるほど。鞠莉さんなら、あり得るわね」

曜「しかも商品化したら今度はヨキソバのCМに出演してほしいって頼まれちゃって」

千歌「でも、出たんだよね？」

曜「断るつもりだったよ。けど、また鞠莉ちゃんが…」

梨子「大変だったんだね、曜ちゃん」

千歌「けど、いいな。私もCMに出たいな」

曜「えっ？」

梨子「千歌ちゃん、CMに出るなんてそう簡単にはいかないと思うよ」

千歌「分かってはいるけど、曜ちゃんのを見てると私も出たいって気持ちが…」

曜「ははは…。（千歌ちゃん、なんのCMに出る気でいるのかな…）」

～部室～

千歌「やっほー」ｶﾞﾁｬｯ


ルビィ「花丸ちゃん、すごい。」

花丸「照れるずら…///」

善子「ふん。リトルデーモンなんだから、ああなるのは当然でしょ」


千歌「と、ルビィちゃんたち、なんだか話し込んでるようだけど、どうしたの？」

ルビィ「あっ、千歌ちゃん」

曜「私もいるよ、ヨーソロー」

梨子「私も」

ルビィ「曜ちゃんに梨子ちゃんも」

曜「なになに、どうしたの？」


善子「くっくっく。教えてあげよう。なんと、このリトルデーモンずら丸が人間界の余興に出演したのよ」

梨子「人間界の余興？？？」

ルビィ「ぅゆ…簡単に言うと、花丸ちゃん、テレビCMに出演したんだ」

千歌・曜「「えっ！？」」

梨子「花丸ちゃん、それ本当？！」

花丸「うん。お寺のCMだけど」

梨子「お寺…そういえば、花丸ちゃんって実家はお寺だったね」

花丸「そうずら。経緯は簡単に言うと、おらの実家が気に入られてぜひCMで紹介したいと」

善子「それで、ずら丸の家族はすんなり了承、余興の契約を交わしたってわけよ」

曜「けど、それで花丸ちゃんが出演したのはなぜ？」

花丸「誰か一人一言、言葉を発するだけでいいから、出てほしいとお願いされて、家族は断ったずら」

花丸「だから、代わりにおらが出演することになった訳で。けど、本当はおらも無理だって断るつもりだった」

花丸「けどけど、そこに話を聞いていた鞠莉ちゃんが勝手に話を進めて、家族にも説得されて、それで仕方なく…」

梨子「また鞠莉さんが…」

ルビィ「けど、花丸ちゃん、あんなに嫌がっていたのに、CMを見た途端嬉しそうだったよね♪」ﾌﾌｯ

花丸「あ、あれは！？な、内心、たまにはこういうのも悪くないと考えを…///」ｱﾀﾌﾀ