穂乃果「さて、今日のスーパーチラシの確認だけど、どれくらい安くなってるかな」ﾍﾟﾗｯ

穂乃果「レモン92円、おくら32円…」

チラシ『今日だけの出血大サービス　たまご（10玉入り1パック）2円』

穂乃果「た、たまごが2円っ！？本当っ！！？」

穂乃果「ああぁ、足が震えが止まらないよ！たまご10個で2円、これは今日だけなんだよね！！」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

チラシ『タイムサービスAМ10:40～』

穂乃果「タイムサービスが朝10時40分にスタートっ！？」

穂乃果「10時40分といえば確か、2限目が終わると同時の時間。3限目が始まるのが10時50分だから、10分間の間に素早くて行けば買って帰れる！」

穂乃果「幸いこのスーパーは、穂乃果が通う学校から一番近い距離にあるから距離的にもОKだけど、勝手に抜け出したらヤバいかな…うぅん、すぐに行ってすぐに帰ればセーフだよね。よぉし！！」

～2限目終了まであとわずか～

穂乃果「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

時計『…」ﾁｸﾀｸﾁｸﾀｸ

穂乃果「…」ﾄﾞｯｸﾝﾄﾞｯｸﾝ

ことり「穂乃果ちゃん…？」

穂乃果「…」ｽｯ

ことり「穂乃果ちゃん、机ずらしてどうしたの？」

穂乃果「…」ｽｯ

ことり「えっ？」

時計『…』ｶﾁﾝ




ｷﾝｺｰｰｰｰｰｰﾝ､ｶﾝｺｰｰｰｰｰｰﾝ♩


穂乃果「ダッシュだよ！！」ﾀﾞｯ

ことり「っ！？」ﾋﾞｸｯ

穂乃果「ダッシュだよおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

～スーパーの途中の道～

穂乃果「10個入りのたまごがたったの2円、これを逃す訳にはいかないよね！」

穂乃果「今日の夕飯は、お母さんに頼んでたまご丼にしてもらおうっと♪」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ


海未「穂乃果ーー、貴方って人は学校抜け出して…どこに行こうとしているんですかああぁーーー！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

穂乃果「って、えええぇぇーー、海未ちゃんっ！！？」

穂乃果「なんでっ！！」

海未「なんでじゃありませんよ。あれだけ大声で叫びながら走れば丸わかりですよ。しかも授業終了ギリギリにはおかしな動きを見せれば尚更です。ことりもしっかり見ていましたし」

穂乃果「やっぱり、おかしすぎたかな！」

ことり「もう、ことりが声を掛けたのに、穂乃果ちゃんずっとうわの空だったんだよ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

穂乃果「って、ことりちゃんまで！？」

海未「事情は貴方を学校に連れ戻してから聞き出すとしまして、とりあえず学校を抜け出す事は許せません…止まりなさい、穂乃果！！」

穂乃果「そういう海未ちゃんだって、ことりちゃんと共に学校抜け出してるよね？！」

海未「これは最初に抜け出した穂乃果を連れ戻すための行動、そう伝えれば先生方も許してはくれるでしょう」

ことり「そういう事だから、穂乃果ちゃん止まった方がいいよ。じゃないと、ことりのおやつにしちゃうぞ♪」

穂乃果「ヒイイイイィィィィィーーーーーーーッ！！！」

？？？「穂乃果ちゃーーーーん！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

穂乃果「こ、この声は…凛ちゃん！？」

凛「どこに行く気にゃーーー！」

？？？「ま、待ってくださぁ～い、凛ちゃん」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

海未「おや、凛だけでなく花陽まで！」

花陽「はぁはぁ」

？？？「ちょっとなんで私まで…ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

ことり「あれ、真姫ちゃん？」

真姫「なによ、私だけど、なんか文句ある？」

穂乃果「な、なんで、一年生まで走ってるの！？」

凛「凛は穂乃果ちゃんの声が聞こえたから、見たら学校を抜け出す所が見えたから、つい気になって」

花陽「はぁはぁ、花陽も凛ちゃんから聞いて、凛ちゃんについていっただけです…」

真姫「私も凛から話を聞いて、気になったから来たのよ！」

海未「ですが、凛たちは学校を抜け出したらマズいのでは」

真姫「なによ、そういう海未たちだって同じでしょ！」

海未「わ、私の場合ですと…！？」



？？？「あんたたち、学校抜け出してどこに行くつもりよ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

6人『っ！？』