マルフォイ邸
ルシウス「わ、我が君?今、なんと?」
ヴォルデモート「俺様は自問したのだ、ルシウス。抜け目のない友よ」
ヴォルデモート「復活した俺様が、何も裏から牛耳るような地味な手段を取る必要などあるのか? と」
ヴォルデモート「そして、俺様は自答する この偉大なる魔法使いにして 比類なき秘術の担い手にして 尋常ならざる魔法の行使者にして そして――」
ルシウス「類い稀なる闇の支配者にございます」
ヴォルデモート「そう、それだ そんな俺様の力をもってすれば、例えどんな方法であろうとこの魔法界を征服することなど容易かろう」
ヴォルデモート「あとこの家の財力を使えば」
ルシウス「ひどい」
ヴォルデモート「どうした、ルシウス 何か不服か よかろう ヴォルデモートはさの勇敢さを評する さあ、申してみよ」
ルシウス「滅相もございません!ささ、どうぞご自由に!!」
ヴォルデモート「よかろう。まずは、>>4をするのだ」
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ラーメン屋の経営
ヴォルデモート「ラーメン屋の経営をするのだ」
ルシウス「ら……はい?」
ヴォルデモート「知らぬのか 意中の者を堕とすに肝心なのはまず胃袋を掴むこと とな」
ルシウス「我が君、御言葉ですがいくらお暇だったとは言えジャパニーズコミックの読みすぎはやはり如何なものだったかと」
ヴォルデモート「些細なことよ まずは食べてみるがいい、さあ」
ルシウス「わ、我が君手ずから……この香り、これは」
ヴォルデモート「無論、俺様は何事も妥協は赦さぬ >>6で取る拘りのスープに酔いしれるがいい」
ベラトリックス
ベラトリックス「あぁ!我が君!我が君!!」グツグツグツグツ
ルシウス「ベラトリーーーーーーーーーーーーックス!??!?!??!!?!?!?!?!??!??!?!??!??!?」
ヴォルデモート「初めはクラッブやゴイルでも、と考えたのだがな」
ヴォルデモート「しかし 豚骨の癖ある風味を受け入れる下地は未だこの地にはあるまい」
ルシウス「そ、そいう問題ではというか、べ、ベラ、ベラトリーーーっクス!?!?!?」
ヴォルデモート「煩いぞルシウス 喚く前にまず食してみよ さあ」
ルシウス「は、はぁ……うぅ……オエッ……」
ズズズッ
ヴォルデモート「驚いた、ルシウス 友よ 貴様英国人のくせに啜って食すことが出来るのか」
ルシウス「これからラーメン屋で英国支配しようとしておいてそれはどうなのです我が君……むっ……なんと……これは」
ルシウス「>>10!!」
kskst
安価ならニワトコの杖
ルシウス「ニワトコの杖!」
ヴォルデモート「……」
ルシウス「……いえ、その。伝説の杖もかくや!という感動を表現したかったのです。なんと美味な!出汁あんなんなのに!あんなんなのに!」
ヴォルデモート「俺様渾身の一杯を御伽噺の存在と並べられるのは不服ではあるが まあ 良い」
ヴォルデモート「俺様の命令は絶対ではある が これで出資者の貴様も気分良くこの計画に乗ることができよう?」
ルシウス「ついに出資者と言ってしまわれるのですね我が君……」
ヴォルデモート「麺にも注目してみよ、ルシウス 俺様が粋を集め 厳選し そして俺様自ら製麺したこの一本一本、全てを」
ルシウス「なんと……この練りこまれているのは、まさか」
ヴォルデモート「ご明察 >> 14だ」
ルシウス「マーリンの……髭、ですと」
ヴォルデモート「左様 知っておろうな、我等がスリザリンの先達の一人、今も尚この魔法界に名を残す者のことは?」
ルシウス「は、はっ。『マーリン勲章』の名称にもある通り、現代でも偉大な魔法使いとして……当然、我が君には遠く及びませぬが」
ヴォルデモート「言うまでもないことよ 奴はスリザリン寮でありながらマグルの王を支える騎士団などを創った愚か者だ 比べるべくもない」
ヴォルデモート「だが その魔法力は評価しよう 俺様は公正だ 力ある者には正しく役割を与える」
ヴォルデモート「これは俺様がとある闇の魔法道具店に出入りしていた時に手に入れた物だ 曰く、正体不明の毛、おそらく力ある魔法生物の体毛である、と」
ヴォルデモート「俺様には明白であった 十分な眼力が無ければそれがとても魔法使いの力ではあろうと見抜けなんだ」
ヴォルデモート「紛れもなく 間違いなく それは 『マーリンの髭』であったのだ」
ルシウス「……マーリンの髭……や、これではどこぞのウィーズリーと一緒になってしまいますな……我が君、こんな貴重な一品を、良いのですか?」
ヴォルデモート「構わん さて 出店場所を決めるとしようか」
ルシウス「でしたら、>> 19あたりはいかがでしょう」
ヴォルデモート「ストーンヘンジ なるほど 観光地に目を向けるのだな」
ルシウス「はい、我が君。私の記憶が確かであれば、あの地には碌な魔法使い向けの飲食店がございません」
ルシウス「マグルにはマグル避けが効きますし、魔法使いは入れ食い。しかも、見るものが見れば分かる麺に漲る魔法力……これを、ストーンヘンジの効果であると目くらましも出来るかと」
ヴォルデモート「なるほど ルシウス その抜け目のなさ その計算高さ それ一つとって見ても 貴様を配下に持てたことを幸運に思おう」
ルシウス「ありがたいお言葉!!!」
ヴォルデモート「うむ さて、準備に取り掛かろう スタッフの選抜は貴様に任せてよいな、ルシウス?お辞儀の教育もだ」
ルシウス「お言葉の通りに」
ヴォルデモート「ベラ、出汁はまだまだ余裕があろうな?」
ベラトリックス「問題ありません我が君!あぁ我が君!!あぁ!!」グツグツグツグツ
ヴォルデモート「よかろう 店名は> >23だ」
数ヶ月後 ストーンヘンジ近く
ハリー「まさか夏休みに君たちと旅行が出来るだなんてね、ダンブルドアは去年の僕の扱いを反省するって言ってたけど、本当みたいだ」
ロン「まったくだよ、大文字太字フォントで怒鳴られずに済むなんて最高さ」
ハリー「思春期の話はやめろよ……でもハーマイオニー、ストーンヘンジなんて今更観に行く必要あるのかい?」
ハーマイオニー「もちろん。だって私、魔法使いになってからあすこへ行くのは初めてだわ。魔法的見識を持って改めて観察出来るし、魔法使いしか入れない場所だっていくらでもあるもの」
ロン「君ときたら、夏休みでさえそれだよ。課題以外の勉強を好き好んでするなんて全く、マーリンの髭!」
ハーマイオニー「あら、だったらあなただけ別のところへ行けば良かったじゃない。私はハリーと行くわ!」
ロン「そうなったらハリーは僕と一緒に決まってるだろ!なあ親友!?」
ハリー「はいはい……ロン、君だってここに来るのは賛成だったじゃないか。今更どうしたんだい」
ロン「僕の場合、目的が全く違うからね。あそこには今話題の……ラーメン屋があるんだよ」
ハリー「……ラーメン屋?」
ハーマイオニー「……ストーンヘンジに?」
ロン「うん。『バリカタポッチャリーと大糞Wドラゴンチョモランマ』ってお店」
ハリー「絶対行きたくない」
ハーマイオニー「絶対行きたくないわ」
ロン「そう言うなって……あ!見えてきたよ!あれさ!……ウワァー」
ハーマイオニー「な、なあに、あれ」
ハリー「店先に>>28がある……」
野営病院
「ぅうう、うああ」
「しっかり!しっかりしてください!先生!こっちの患者さんを早く!」
癒者「えぇい!キリがない!一体何を食わせたらこんな症状が出ちまうんだ!」
ハーマイオニー「野営病院だわ……何人も魔法使いが治療されて、あぁ、なんてことなの」
ハリー「あ、あの……一体このラーメン屋で何があったんですか?」
ロン「こっちはご存知ハリー・ポッターです」
癒者「あぁ、ここは評判の店だったんだがね……どうやら中毒性が恐ろしく高い物を入れていた結果リピーターが続出していただけのようだ」
癒者「君たちもあまり近づいてはいけないよ。今向こうでここの従業員と魔法省の役人がもめているからね」
ハリー「店の……あ!?」
ヴォルデモート「えぇい!!!貴様もスープのダシにしてくれようか!!!!」
ベラトリックス「そんな我が君!!!ここは私の!!!あなただけのスープです我が君あぁ我が君!!」グツグツグツグツ
ルシウス「わ、我が君落ち着いてください、あー、省のキミ、ここは穏便にだね……」
ハリー「……ヴォルデモートぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ヴォルデモート「……」
ヴォルデモート「いらっしゃいませーーーーーーーーーー!!!!!」
終わり
どうしてこうなった
じゃあの!
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