これまでのあらすじ
百年にも渡る人類と魔族の戦争は、一人の勇者の活躍によって終結した!
魔王は死亡し、魔族が支配していた土地を人類は取り戻した。
しかし!人類が勝利したことによって、改めて人類の愚かしさが白日の下に晒されることになったのだ!
護り続けてきた者が、今まで殺めてきた者よりも醜悪だと知った時、勇者は絶望した。
そして、悪意の凝縮体である王族たちを、勇者は殺めてしまった!
王族虐殺事件の真相は闇の中に消え、勇者は一人寂しく暮らしていた。
暇すぎてしょうがなかった勇者は街の求人広告を見て、思いついたのだ!
「そうだ、孤児院を開こう」
これは、そんなやべーやつのぐうたら孤児院経営物語である。
☆ルール
んなもんねーよ!好きに生きりゃいいんだよ上等だろ。
↓1、2に孤児の面倒を見てくれるシスター枠
↓3~5に迎え入れる孤児枠
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1556507637
書き方が悪かった気がする。この募集ではレス毎にキャラを募集する感じです。
主人公は名無しで行きますが、それ以外はそうは問屋が卸してくれませんのでお名前を頂きたく。
レス主が名前を決めてください。しばらく待って来なかったら、その時は安価で決めます。
アルト
シスター枠
魔王の孫娘…アルファウス
コミュ障オドオド娘…アルセナ
孤児枠
内気本好き女の子…ミラ
炎と氷の四天王の子供…???
孤児に化けた神(男)…テオ
ざっとまとめるとこんな感じ。>>11はID違うので除外。
以上を踏まえてもう一度名前募集。
四天王の子供の名前を↓1に。決まったら書いていきます。
勇者は掲示板にチラシを貼り付け、孤児院として利用する教会に向かう。
とは言っても、某瞬間移動魔法を唱えるだけで済むのだが。魔法ってホント便利。
自宅は更地にし、態々街から離れた場所に建っている教会を自費購入した。余計な干渉を受けるわけにはいかないのだ。
「サイズは合ってるようだな。いい仕事をしてくれた」
孤児院だが、一応教会も兼任している形であるため、牧師服の着用は義務だ。立場上、神父でもあるし。
袖を通し、勇者は満足そうに頷く。よもや、嘗て世話になった神父に自分がなろうとは。
何より、満足したのはそのカッコよさだ。軽鎧も悪くはなかったが、ただそこにいるだけで様になる牧師服には負ける。
「近くの街全部に貼ってきたから…。明後日には結果が分かるだろ」
大欠伸をし、勇者はベッドに身体を預ける。仮初めではあるが、平和な世界。
その尊さをぼんやりと感じながら、眠りについた。
翌日。早朝だというのに、乱暴に玄関を蹴る音が聴こえてくる。
ここは勇者の家なるぞ。無礼を働くとはいったい何者の仕業だ。
寝惚け眼を擦りながら扉を開ける。そこにいた人物に、勇者は驚愕した!
「ふっふん。来てやったぞ、勇者!」
「…お嬢様。流石に無礼だと思います」
「む。ローアの顔の方が無礼だ!」
嘘だと信じたかったが、そこにいたのは魔族だった。見間違えるはずもない。
一人は魔王に連なる血筋の者で、もう一人は決戦時に殺めた四天王の面影を残している。恐らく子孫だろう。
何故、ここに。もしや、敵討ちに来たのだろうか。虚空から片手剣を取り出し、勇者は構えた。
「ストーップ!妾は戦いに来たのではない!お主の手伝いに来たのだ!」
「はい~!?敵対関係の人間を助けるなんておかしくないですか~!?っていうか助けるってなんですか~!?」
「孤児院を経営するのだろう!?そのお手伝いに決まってるではないか!」
「…オーケー。一旦落ち着こう。茶を出すから入ってくれ」
「焦っていたのはお主だ馬鹿者」
年上に向かって馬鹿とはなんだ馬鹿とは。
「お主より長生きしているが」
なん………だと………?
安物の紅茶を淹れ、来客たちに振る舞う。苦情は一切受け付けませんので悪しからず。
「…しかし、哀れなものよな。世界を救った英雄が、こんな辺鄙な場所で孤児院を設立するなど」
「はっ…。小馬鹿にしに来たんなら、お引き取り願うが?」
「そのつもりはない。手伝いに来た、と言っただろう。務めを果たすまでは帰れんさ」
「魔王様の指示ですから」
あのアマ、生きてやがったのか。首を落としてバラバラにしたのに。
「お祖母様の命とあらば、妾も断れん故な」
「…まぁ、戦争は終わったんだ。魔族がどうとか、どうでもいいや」
「そこの…名前なんだっけ。四天王の隠し子的なやつは何のためにここに?」
「…私はローアです。能力の制御が出来ないので、勇者様のご教授を受けに参りました」
「…というのは建前でな。ローアも孤独な身なのは分かっているだろう?それはあまりにも可哀想でな」
「あー…。なるほど」
もしかしたら、寝首を掻かれてお陀仏になるかもしれん。
深夜。他の人が寝静まっている中、ただ一人だけは薄明かりの下で本を読んでいた。
「夜更かしは感心しないな。テオ」
「すみませーん」
小馬鹿にするように謝罪したテオ。マジでぶん殴ってやろうか。
ニッコリと微笑んだまま、右の拳を見せる勇者。血管が浮き出ているのを見て、テオはわざとらしく肩を竦めた。
「やれやれ。神様相手にその態度とは、不敬じゃあねえか?」
「…この水晶玉。お前はどう思う?」
「無視かよ。それに、そんなことを子供に訊くのか」
「お前今神様だっつっただろが」
左手の人差し指で額をぐりぐりと押す。裾から出た手は、人の手を模した金属だった。
「んなこと言ったっけな。…なんて、とぼけるのは飽きた」
「それ、『観測』の権能が宿ってるな。占い師が使うのとは訳が違う」
「…ん?同じじゃあないのか?」
「占い師が使うのは『投影』だ。複数ある未来の一部を無造作に映すだけ。つまり、外れる可能性がある。というか寧ろ高い」
「何でもかんでも映すから、そんな未来があるんだなーって参考にすることしか出来ない」
「で、これは『観測』だ。最も起こる可能性が高い未来を『観測』することが出来るんだ」
「これに映された事象は、かなりの確率で訪れる。相当策を練って、対策していれば阻止できるって感じだ」
「…一応言っておくと、占い師は訓練してるからな。だから、未来を視ることが出来る」
「素人でも同じように出来るのが、その水晶玉だ。神様謹製の超貴重品だから、大事に扱えよ」
「へーい」
とんでもない掘り出し物を見つけたようだ。やったぜ。
勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 500(消費量100/Day)
↓1 自由安価 資産が増加/減少するのは朝を迎えた時です
「よいしょ…っと」
木箱いっぱいに詰まった荷物を置く。中に入っているのは、種芋や穀物の種子などだ。
「…栽培でもするのか?」
「ああ。何でもかんでも買ってちゃ、金がすぐ底を突く。ある程度は自給出来ないと、な」
「農具も幾つか買い揃えた。最低限のことは出来るはずだ」
多少資金を消費したが、必要経費として割り切ろう。最悪、また魔物を狩ったりダンジョンを探索すればいい。
「これ…書庫にあった『農業のキホン』…」
「おっ…。サンキューミラ」
本を開いて何が書いてあるか確認する。
「…りん?ちっそこてい?意味分からん」
知らない言葉の雨霰に頭をやられた勇者は、無言で本を閉じた。学校に行ったこと無いんだから分かるわけないだろ!
「えっと…。『芋などを先に栽培することで、土壌に栄養を補給する』と書いてますね」
「他には『貝殻は砕いて混ぜ込むことで、肥料としての役割を果たす』とも」
「貝殻?どっかの川か海に行かないと手に入らないな」
「一先ず、この無駄にある芋を栽培すれば良いだろうな」
「畑仕事か!面白そうだなー!」
「け、怪我しないように…気を付けてくださいね…」
力仕事となれば、働くのは男連中だ。テオには馬車馬のように働いてもらおう。
資産が100減少した。
↓1コンマが50以上で収入になります。
「駄目みたいですね…」
「この雑草を全て取り除かないと、何も育たないじゃないですか」
ジャングルのように茂った雑草を刈り取る勇者。戦闘で鍛えたはずの身体から、悲鳴が上がる。腰が痛い。マジ痛い。
「おぉぉぉ…腰が…」
「年寄りじゃあるまい。ほれ、もうひと踏ん張りだ」
「い゛でぇんだよ゛ぉぉぉぉ!!!」
「…筋肉の使い方が違うから、仕方ない…のかもしれません」
「ミラ!水を一杯くれないか!」
「…はい」
「えーと…。その…。神父さん、大丈夫…ですか…?」
結局、畑仕事は雑草処理だけで終わってしまった。
次回畑仕事実行時に、確定で成功するようになった。
勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 500(消費量100/Day) 昼
↓1 自由安価
資産に反映するの忘れてた。
数時間の休憩を挟み、畑仕事を再開する。回復力が高くて助かった。
「えんやこーらえんやこーら」
「流石ゆう…神父だ。少し休むだけですぐ完全復活する」
「私たちは何もしなくて良かったですね」
「て、テオくーん…!そろそろ休憩しないと…」
「大丈夫だアルセナ!俺はまだまだいけるぞー!」
「…太陽が眩しい…。本が読めない…」
男二人の尽力もあって、雑草の殲滅と種植えを終了した。暫くしたら、結果も分かるだろう。
「美味い作物が出来れば嬉しいけどな」
「それは、妾たちの努力、そして運に懸かっている。今はただ、願うだけだ」
一仕事を終えた後の水は美味かった。身体に冷水が沁みるわぁ~。
勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 400(消費量100/Day) 夕方/夜
↓1 自由安価 同時にコンマ判定。70以上だと収入が100にランクアップ。69以下は収入50。
隠し部屋に入った勇者は、ランプに灯を灯そうとした。が、その必要は無かった。
部屋の中心には魔法陣があり、それが発光していたのだ。
「魔法陣…?しかも、これ…起動準備が済んでるのか…?」
専門知識があれば、この魔法陣の稚拙さに気付ける。しかし、勇者にはそんなものは無い。
使えるか、使えないか。その判断が出来る程度だ。
「…血を垂らせば、既に組み込まれている術式が作動するのか。いったい何の術式だ…?」
こんなところに隠しているのだ。マトモなものじゃないだろう。
怖い物見たさもあるのだが、もし危険な代物だった場合は。子供たちに危険が及んでしまう。
「それだけは御免だね…。さて、どうする…」
魔法陣の前で胡坐を掻き、勇者は思案した。
↓1 起動させるかどうか。起動させる場合は、同レスと↓2でコンマ判定とかを実施。
↓1コンマ
01~10:ブービートラップ(全滅ルート)
11~50:転移術式(下記のコンマ判定)
51~99:召喚術式(↓2に召喚されるキャラを。神様以外ならまあ何でも)
00:突如流れるボス戦の音楽
↓2コンマ
01~15:魔界。ベリーハードモード。
16~50:どっかの孤島。サバイバルが始まる。
51~99:近所の街。特に問題は無い。
00:天界。勇者が神になる。
南無三!
南無三は、仏教語「南無三宝(なむさんぼう)」の略。 「南無」はサンスクリット語「namas(ナマス)」や、仏典に用いたパーリ語「namo(ナモ)」の音訳で、「帰命」「帰依」「信じてよりすがる」を意味する。
今更過ぎるけど早い話が「イェス」と言う解釈でー…
どんな錬金術師なのだよ(困惑)
↓1に特徴とか名前(無くてもいい)とか
どんな錬金術師なのだよ(困惑)
↓1に特徴とか名前(無くてもいい)とか
連投なってた。エラーほんとひで。
「…まずは、これがどういうやつか確かめないとな」
試しに軽く触れてみる。パチッと音を立て、勇者の腕を弾いた。
「罠ではない、か。単純に魔力の干渉で反発しただけだな」
「それに、魔法陣が動き出した。最初から動いてるのは『転移』か『召喚』のどっちかだが…」
『転移』の場合は、魔法陣内のもの全てを飛ばす都合上、膨大な魔力を要する。
そのため、目も開けてられないほどの光量になる。だが、目の前のものはそこまで光っていない。
状況証拠しか無いが、そこから推測するにこの魔法陣は『召喚』だ。
「…なら、起動しても問題無いな。余程の化け物が来ない限り、殺せるし」
剣で指を軽く斬り、一滴の血を垂らす。血が魔法陣全体に広がっていくが、血の容積を考えるとあり得ないことだ。
…そんなことに意識が向くような男じゃないんだなぁこれがぁ。
「うおっまぶしっ」
剣を構えるのも束の間。一瞬だけ魔法陣が輝く。そして、僅かな衝撃波が発生する。
部屋中を微震させ、魔法陣は消滅した。その渦中には。
「…あら?実験の途中に意識が無くなったと思ったら…。ここはどこかしら?」
「うーん、重大事故!」
何故人間が召喚された。こういうので呼び出されるのって悪魔とかそんな感じのやつじゃないのか。
「そこのお兄さん?」
「ほい」
「ここはどこ?」
「ホニャララ街の近くの教会兼孤児院です」
勇者の返答を聞いた女性はうんと頷き、胸元から取り出した結晶を踏み砕いた。厭な予感しかしねぇ。
「これで良し。じゃあ、ここに住ませてもらうわね」
「ちょっと待てや。今何したんだオイ」
「実験場を爆破しました♪これで証拠は全部消えて無くなったのです…!」
「資料は全部頭の中に入ってるので情報漏洩を防ぐ意味でも施設を完膚なきまでに破壊するのは効果的だし目的自体人においそれとは言えないものだから寧ろ不測の事態に備えて対策をしてない方が脳に異常があると思われてもしょうがな」
「はいストップ。言葉のラッシュ攻撃はやめなされ」
出会って数秒で察するイカれ具合。こいつ絶対頭の螺子何本か外れてるわ。
「…まあ、説明はしなきゃならないよな。かくかくしかじか」
「四角いムーブ…と。状況は理解出来たわ」
「じゃあ、ここで実験させてもらうわね」
「どうしよう。無性に達磨斬りしたくなってきたんだけど」
こいつ、この状況を何とも思ってねぇ。寧ろ、楽しんでる節がある。
少しでも目を離したら、絶対に子供たちやアルファウスを実験に使う。それくらいイカれてる女だ。
顔も良いのになんて勿体無い女。ふむふむ、名前はマイナか。ご丁寧に俺の顔面に書いてくれてありがとうございます。
「…マジでどうしよう」
↓1 このやべーやつをここに幽閉するかシスター枠で受け入れるか。何か別の方法でも可能。
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