千歌「進研ゼミ」 (13)
前回のラブライブサンシャイン!!
中間テストが返却された私達。
曜「どう、千歌ちゃん?今回のテストは?」
千歌「今回はかなり勉強したからね~。自身あるんだ」
部活がある事も考慮して早めに勉強したから自信もあったんだけど。
先生「高海~。もうちょっと頑張れよ」
千歌「ええっ!?52点!?…こんな点数誰にも見せられない…」
梨子「声に出てるよ…千歌ちゃん…」
ちょっとこれはマズイかも…。
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千歌「はあ…。気が重いなぁ。また美渡姉にバカにされるよ」
曜「まあ、今回はかなり難しくて平均点も低かったし」
この子は幼馴染の曜ちゃん。
梨子「千歌ちゃんあれだけ頑張ってたのにね。毎晩遅くまで部屋の明かりが点いてたの知ってるし…」
こっちの子は私の家の隣に引越して来た梨子ちゃん。
千歌「あ~悔しい。悔しいよぉ。あれだけ勉強したのに。なのに…なのに0だったんだよ?」
梨子「それは千歌ちゃんが名前を書き忘れてたからでしょ」
千歌「まあ先生に何とか許して貰って52点だったけど。それでも平均点以下…あ~むしゃくしゃする~」
高海家。
千歌「はあ…」
聖良『どうしたんですか?元気が無い様に見えますけど』
千歌「え?ああ…すいません。今日中間テストが返って来たんですけど…」
聖良『そうだったんですか』
千歌「結構勉強したんですけどね。あはは…笑えない点数で…」
聖良『それは勉強の仕方が悪いのかもしれませんね』
千歌「勉強の仕方?」
聖良『私の憶測ですけど…。千歌さんはニガテをちゃんと克服していますか?」
千歌「え?ニガテ?」
聖良『はい。勉強するにあたって大事な事はニガテを放置しない事なんです』
千歌「ニガテを…放置…。でも、何がニガテなのかも分からないし。聖良さんはどうやって見極めてるんですか?」
聖良『私はこれでニガテを克服してますよ』
千歌「え?それって…」
聖良『進研ゼミです』
千歌「進研ゼミ…ええっ!?聖良さんが進研ゼミ!?」
聖良『はい。何か変ですか?」
千歌「いえ…ちょっとやってるイメージが無かったから」
聖良『進研ゼミは自分ではなかなか気が付きにくいニガテを発見して個別に解消してくれるんです』
千歌「へぇ~。でも…実は小学生の頃に進研ゼミをやってたんですけど…続かなくて…部活もあるし作詞もしなきゃだし…出来るかな?」
聖良『心配しなくても大丈夫です。忙しい高校生に合わせて大事な所をピンポイントで教えてくれますから。現に私や理亞もやってますから』
千歌「そっか。これを機に初めて見るのもアリかも…私、ちょっと家族に相談してみます!」
聖良『一緒に頑張りましょう!』
千歌「はいっ!」
バタバタバタ
千歌「志満姉!お願いがあるんだけど!」
美渡「騒がしいなぁ。いちいち走るな」
志満「どうしたの、千歌ちゃん?」
千歌「あのね。私、進研ゼミやりたいんだ!」
志満「進研ゼミ?」
美渡「やめときな千歌。どうせ続かないんだから。小学生ん時もそうだったでしょ?勉強出来る子はゼミなんかやらなくても出来るんだよ」
千歌「志満姉にお願いしてるの!」
志満「ん~でもねぇ…」
千歌「お願い。今度はちゃんとやり遂げるから。このままニガテを放置したくないの。やりたいの、ゼミ」
志満「一人でできる?」
千歌「うん」
志満「ためちゃわない?」
千歌「うん!大丈夫!絶対にためない」
志満「じゃあ、お母さんには私から連絡しておくわね」
千歌「やったぁ!!!」
美渡「あ~あ~私は知らない」
再び千歌の部屋。
千歌「よ~し!これからゼミで頑張るぞぉ」
「千歌ちゃん!」
千歌「ん?梨子ちゃん?」
梨子「窓開けっ放しよ」
千歌「あっ!本当だ」
梨子「ゼミ…始めるんだ」
千歌「え?」
梨子「ごめんね。盗み聞きするつもりはなかったんだけど。窓開いてたから」
千歌「そっか」
梨子「別に…黙ってた訳じゃないのよ?」
千歌「え?いや…別に聞かれちゃマズイ話じゃないし」
梨子「そうじゃなくて。私も…ゼミやってるの」
千歌「え?梨子ちゃんも!?」
梨子「うん。音ノ木坂にいる頃からやってたの」
千歌「そうだったんだ」
梨子「ごめんね。私がもっと早く誘ってあげれば良かったね」
千歌「ううん。そんな事ないよ。私、嬉しいよ」
梨子「嬉しい?」
千歌「うん。だって梨子ちゃんと一緒に出来るんだから!」
梨子「千歌ちゃん」
千歌「よろしくね!」
梨子「うん」
別の日
千歌「おはよ~」
梨子「おはよう。いい天気ね」
千歌「うん。あっ!!そう言えば例のアレ!昨日届いたよ!」
梨子「もう届いたの?やっぱり早いわね」
千歌「だよね。助かっちゃうよ」
梨子「って事は…ニガテ総チェックも?」
千歌「やったよ!自分のニガテを早く知りたくてweb提出をしたら直ぐに自分のニガテが分かっちゃった」
梨子「そう」
千歌「うん。意外な所がニガテだったりね。ゼミをやって無かったら気がつかないままだったよ」
梨子「そうなのよね。自分じゃ気が付きにくいものよね」
千歌「だね~」
曜「千歌ちゃ~ん。梨子ちゃ~ん!」
千歌「あっ!曜ちゃん!」
曜「おはヨーソロー!」
ちかりこ「おはヨーソロー!」
曜「二人共なんの話をしてたの?なんか盛り上がってたけど」
千歌「勉強の話だよ~」
曜「もしかして…まだこないだのテストの事引きずってるの?」
千歌「ううん。違うよ。実はね…私、進研ゼミを始めたんだよ」
曜「進研ゼミ?」
千歌「うん。しかも、偶然にも梨子ちゃんもやってたの。お揃いなんだ~」
梨子「うん」
曜「そ、そうなんだ」
千歌「うん」
曜「そっか。よかったね!」
千歌「うん。う~今日は天気も良いし!勉強も部活も頑張るぞ~」
キーンコーンカーンコーン
部室
ダイヤ「そこ!違いますわよ」
ルビィ「ぴぎぃ~」
善子「ふっ、まだまだね」
花丸「善子ちゃんも間違ってるズラ」
善子「ヨハネ!」
ガラガラ
千歌「遅れてすいませ~ん…って何やってるの?」
ダイヤ「見て分かりませんか?勉強会です」
千歌「勉強会?」
曜「どうして急に?」
果南「こないだの中間テストの結果が散々だったんだって。今から少しずつやって次の期末に備えるんだってさ」
千歌「へ~大変だね。果南ちゃんはやらなくていいの?」
果南「私は別に悪く無かったし…って勉強出来ないイメージある?」
千歌「少しだけ」
鞠莉「果南は脳みそが筋肉で出来てるからね」
果南「鞠莉?」
鞠莉「イッツジョーク」
果南「全く。千歌の方こそ混ざった方がいいんじゃないの?」
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