……。
………。
…………。
あなたは勇者だ。
あなたは魔王を殺さなければならない。
…………。
………。
……。
カンカンカン。
扉に木の板を打ち付ける。これで最後だ。
窓にも扉にも木の板を打ち付けた。
この家にはしばらく戻ってこれないだろうから。
軽い荷物袋だけを腰に付けて立ち上がる。
出発だ。魔王のいる方向はわかっている。
行かなければ。
次の展開
↓2
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魔王の家は隣だった。
その庭で一人の人物が小鳥に手を差し伸べていた。
魔王だった。
どうやら小鳥に木の実を与えているらしい。
「……ああ、お前か。今朝は早いな。どうした?」
いつも通りの薄い笑みで挨拶をしてくる魔王。
そんな魔王にあなたは告げた。
「私は魔王を殺さなければならない」
それを聞いた魔王は一瞬呆けた顔をした。
だがすぐに表情は変わった。苦虫を噛み潰したように苦い顔をしていた。
「私を?[ピーーー]?」
「そうだ。私は魔王を殺さなければならない」
魔王は事態の理解に苦しんだ。
次の展開
↓2
魔王の家は隣だった。
その庭で一人の人物が小鳥に手を差し伸べていた。
魔王だった。
どうやら小鳥に木の実を与えているらしい。
「……ああ、お前か。今朝は早いな。どうした?」
いつも通りの薄い笑みで挨拶をしてくる魔王。
そんな魔王にあなたは告げた。
「私は魔王を殺さなければならない」
それを聞いた魔王は一瞬呆けた顔をした。
だがすぐに表情は変わった。苦虫を噛み潰したように苦い顔をしていた。
「私を?殺す?」
「そうだ。私は魔王を殺さなければならない」
魔王は事態の理解に苦しんだ。
「わ……私を殺すのか……?」
「殺す」
「な、なんで……?」
「それはお前が魔王だからだ」
「でも、お前とはずっと……この村で一緒に暮らしてきたじゃないか」
「それでも殺す」
「私は死にたくない……!」
「それでも殺す」
「私が……泣いて謝り……靴を舐めて服従しようと言っても……?」
「殺す。私は魔王を殺さなければならない」
「そ、そそそうか………ハハ……ハ……」
魔王は下を向き、ぎりぎりと拳を握り締めて震えている。
魔王の足元には温かい水たまりができている。失禁したようだ。
「嫌だ……私は……死にたく……っ……死にたくない……っ!死にたくないよぉ……!」
魔王は顔に手を当てて号泣し始めた。
次の展開
↓2
……考えます。明日書きます。
思いっきり旅に出る気分だったら隣に魔王いて草
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