千歌「リング争奪戦?!」 穂乃果「9人の守護者たち来る!」 (25)

内浦 高海家 9月某日 AM7:30





千歌「ん?」



ポストに入っていた見慣れない封筒。カラフルなエアメールだ。名前もなければ住所も切手も、差出人の名前すらない。



封筒を触ってみれば、1箇所にふくらみがある。

封筒を振ってみえば、どうやらなにか硬いものが入ってるだけのようだ。



千歌「なんだろうこれ?」



不思議に思いつつもそれをあける。普段ならそんな変なものを開けようとは思わないのだが、これは何故か『開けなければいけないものだ』と思ってしまった。

 

鬼が出るか、蛇か出るか――。そんな諺があるが、恐怖心はない。何か、温かいものを感じるような気がしていたから。

 

中から出てきたのは、オレンジ色に輝く指輪が一つ。



千歌「綺麗だなぁ」



指輪をはめてみれば、なんだか温かい気持ちになる。包み込むような、そんな大きな力があふれてくるような気がした。



みと姉「千歌~~~~! 遅刻するよ~~」



千歌「はーい!」



急がなければ学校へ遅れてしまう。何も考えずに指輪をポケットへと仕舞、玄関へと走った。





――この指輪が今後の私の運命を大きく変えようとは、このとき微塵も思っていなかったのだから。







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1564378880


ラブライブとリボーンのクロスオーバーになります。



μ's と Aqours でリング争奪戦

数の都合上、オリジナルリングあり





当時、漫画全巻読破・アニメ視聴済。 ゲームはDS版のみ。 ただし、記憶は怪しい。



そんな感じでのんびり進みます。







久々のスレ立てなのでお手柔らかにお願いします。

学校(浦ノ星) 2年生教室 9月某日 AM8:30







千歌「おっはよー!」



曜「おはよう、千歌ちゃん」



梨子「おはよう」



千歌「二人ともおはよう。久しぶりだねえ」



曜「今年は特に、夏休みも Aqoursの練習で会ってたから久しぶりって感じもないね」



梨子「合宿とか海の家の手伝いとか、練習以外の事も Aqoursでやったし」



千歌「そうだね~。楽しかったなあ」



千歌「善子ちゃんの生放送に突撃したり、鞠莉ちゃんちでかくれんぼしたり、花丸ちゃんちのお寺で座禅組んだり、善子ちゃんの生放送に突撃したり、善子ちゃんの生放送に突撃したり……」



梨子「あれ? 記憶にあるのそっちなの???」



千歌「あと、ウチの手伝いもきつかった! 夏休みだからお客さん多いし。 Aqours 目当てで来てくれる人も多かったなあ」



梨子「ま、まあ、千歌ちゃんちはそうだよね」



曜「本当にファン増えたよね! 全国から来てくれて嬉しいであります」



梨子「にしても、ダイヤさんの特訓…… μ'sの人たちって本当にアレ、やってたのかな……」アハハ



曜「伝説になるくらいだから伊達じゃないんだね……」アハハ



千歌「全国から会いに来てくれるんだもん! 私たちももっと頑張らないとね!!!」



千歌「あ!」



千歌「そうそう、二人に聞きたいことがあるんだ!」



千歌「これなんだけど、うちに届いたんだよ!」



ポケットから今朝届いた指輪を取り出し、二人に見せた。

やはり朝と変わらず、不思議な雰囲気がする指輪を。

梨子「それって……! 千歌ちゃんも!」



千歌「『も』ってことは梨子ちゃんちにも?」



曜「うちにも届いたよ!」



曜と梨子はそれぞれ届いた指輪を見せた。



千歌「えぇっ! 曜ちゃんちにも?!」



曜「う、うん。何も書かれていない封筒に入ってた」



千歌「まじかー」



梨子「あれ? でも、よくみると入ってる石の色が違うわね」



届いた時には気が付かなかったが梨子の言うとおり、デザイン的にはさほどの差異はないもの、填め込まれた石の色が違うようだ。

いずれも明るい色というわけでもなく、シルバーの部分によってその石の輝きが少し暗く見えるような感じがした。



曜「本当だ! 私のは黄色で、千歌ちゃんがオレンジ、梨子ちゃんが――





<ピンポンパンポーン





梨子「放送?」





鞠莉 『ハァーイ! Aqoursのみんなにマリーから大事なお知らせ! 至急理事長室に来てちょうだい』





曜「なんだろう?」ダッ



千歌「とりあえず行こう!」ダッ





梨子「えっ、ホームルームは?!」

学校(浦ノ星) 理事長室  9月某日 AM8:40





千歌・曜・梨子の三人が理事長室の扉を開けば、すでに他の Aqoursのメンバーは理事長室に揃っていた。

応接用のソファに鞠莉が座り、その対面に来客であろう二人組の女性が座っている。





鞠莉「これで全員揃ったわね!」



ダイヤ「鞠莉さん、1限目の授業も始まっているから手短にお願いします」



鞠莉「ダイヤったらカタいんだから! せっかくお客さんが来てるのよ!」



果南「そちらの人たちだよね?」



花丸「見た感じ、日本の方じゃないずら」



鞠莉「YES! イタリアからわざわざ来日して下さったチェルベッロさんよ」



鞠莉「今日はみんなに大事な話があるってことなの」



ルビィ「大事な話?」



チェルベッロ「はい」



チェルベッロ「高海千歌」



千歌「はいっ!」



チェルベッロ「今朝、あなたの自宅にリングが届いたと思いますが」



千歌「リング? ……あ、もしかして、これのことですか?」

果南「え、千歌の家にも?!」



千歌「果南ちゃんちにも?!」



ダイヤ「……ここにいる全員の家に届いていますわ。うちはルビィの分と2つですけど」



チェルベッロ「あなたたちに届いたものはハーフボンゴレリングと呼ばれるモノ」



曜「ハーフ? 半分ってこと?」



チェルベッロ「はい。これはボンゴレファミリーの継承者の証。2人の継承候補があげられた時、そのリングを奪い合い、本物の継承者を決めます」



千歌「うーん、それは分かったけど……でも、なんでそれが千歌に?」



チェルベッロ「高海千歌」



チェルベッロ「あなたはボンゴレ十一代目候補に選ばれたのです」







千歌「へえ」



梨子「軽ッツ!!!!」









千歌「と言われてもさあ、」



千歌「………ボンゴレファミリーって何?」

チェルベッロ「ボンゴレファミリーというのは――





イタリアにあるマフィア組織の一。

さまざまなグループを傘下に置き、伝統や勢力など他のマフィアと比べ別格といわれるほど大きな組織である。

だが、もともとは市民を守る自警団だったため、ファミリーや地域を大切にする意識が強いという特徴がある。

ボンゴレリングはファミリーの証として代々継承されてきたモノである。

それぞれ、「大空」「嵐」「雨」「雲」「晴」「雷」「霧」を模したものをボスと6人の守護者たちが持つこととなっている。

(※詳しくはwiki参照)







千歌「へえーーーーーーーーーーー」ポケー  ←わかっていない



ダイヤ「事の重大さを分かってませんね」ハア



果南「まあ、千歌だし」 ←わかっていない



曜「そうそう」 ←わかっていない



善子「リング……かっこいい……」 ←聞いていない



ダイヤ「あなたたちも分かっていませんね」イライラ



ルビィ「あれ? でも、話を聞く限り、リングって7つだよね? でも、ここに9個あるよ?」



c||^.-^|| 「んま~~~~~! 流石ルビィ! 賢い! 可愛い! さすルビですわ!」



チェルベッロ「ご指摘の通り」

チェルベッロ「今回は特例で「雪」のリング、「夜」のリングが追加されております。特例とはいえ、制度はSクラス、ほかのリングと遜色はありません」



チェルベッロ「あなたたちに渡ったリングは以下の通り」





大空 千歌 

雨 果南

雲 花丸

霧 善子     

雷 ルビィ

晴 曜

嵐 鞠莉

雪 ダイヤ

夜 梨子









チェルベッロ「先日高翌齢の為、ボンゴレⅩは引退されました。ボンゴレⅩは自分の代で終わらすとお考えでしたが、それはなりません。ボンゴレは永遠でなくてはならないのですから」



チェルベッロ「あなたたちにはその継承権を巡って戦ってもらいます。もちろん、それは死ぬようなこともありますが、それもマフィアの定め。血で血を洗う歴史の中、継がれてきたリングの重み……リングを”受け取った”あなたたちなら分かるはず」

チェルベッロ「無論、拒否権はありません。もし拒否するのであれば、秘密保持のため”それ相応の対価”を支払っていただきます」



果南「”受け取った”って……! 勝手にそっちが送ってきたんじゃない」ギロ



チェルベッロ「封を開けたのはあなたたちでしょう? 名前の書かれていない封筒を」



曜「やめなよ、果南ちゃん。開けたのは事実だし」



果南「…………」チッ



梨子「そんな……危ないなら拒否はできないの?」





ダイヤ「……それは難しいかと」



ダイヤ「ボンゴレファミリーはイタリアにおける黒澤家ともゆかりのある組織です」



善子「もうなんでもアリじゃない」



鞠莉「ウチもパパの知り合いよ。むしろ、向こうでは懇意にしてる」







チェルベッロ「返事は一週間後にいただきます。よく考えてご返答を」



チェルベッロ「あなた方は、”Yes”というしか生き残れないのです。ご自身のためにも、家の為にも」

コンビニ駐車場   9月某日  PM16:30







果南「――で、どうするの?」



曜「どうするって言ったって……」



鞠莉とダイヤ以外の7人はコンビニの駐車場でアイスを食べながらたむろっていた。

いきなりリングが送られてきて、お前たちはマフィアの次期ボス候補だーなんて言われて、はいそうですかなんて即答できやしないのに。



花丸「なんかすごいことに巻き込まれたずら」



ルビィ「うん、実感わかないね……」



梨子「ルビィちゃん、今日はダイヤさんと一緒じゃなくて大丈夫なの?」



ルビィ「うん。お姉ちゃんは、先に帰ったよ。多分、この件で」



果南「鞠莉もさっさと帰っちゃったし、きっと家の事なんだろうね。私には分からないけど」



千歌「あっ! ウチ、旅館だし、そういう黒い組織との交際がばれたりしたら……」汗ダラダラ



善子「うちの母も教師だし……」真っ青



梨子「まだ決まったわけじゃないから……」ガタガタ



花丸「ねえ、本当に継がせる気、あるのかな?」



ルビィ「どういうこと?」



花丸「奪い合って決める、そう言ったずら。でも、奪い合うってどうやって? 何を以って奪い合うの? 相手の素性も知らないのに? それなのに断ったらどうなるかって脅してきてる。行動の指標も取れずに、1週間後には決めろというのは些かおかしな気がする」



花丸「継承するか、継承しないかじゃない。きっと、やるかかられるか、生きるか死ぬかのい話……」



花丸「突飛なこと言うけれど、もしかしてこれはデスゲーム的な……そんな雰囲気すらあるずら」

梨子「確かに、おかしな話よね。まずなんで私たちに白羽の矢が立ったの? 鞠莉さんとダイヤさんの友達だから? でも、それだけで決めるのはなんか変な気が……もしかして



善子「素質、よ」



果南「素質?」



善子「そ。条件とかそういうやつ。よくゲームとかであるじゃない。継がせるからには何か持ってなきゃいけないとか」



ルビィ「おー! 流石善子ちゃん!」



善子「……///」



善子「あくまで”家”関連は外的要因じゃないかしら。継がせると言えど、歴史ある組織のボスを全く知らない人には継がせられないだろうし、そういった意味で交流があった小原・黒澤両家の身内に白羽の矢が立った……」



梨子「つまり、善子ちゃんの仮説をまとめると①前提として何かしらの”素質”があること、②組織からして知った人間――小原家・黒澤家の身内である、ってところかしら?」



善子「流石リリー。でも、あくまでこれは仮説。堕天使だけにね」



ようりこ「????????????」



花丸「善子ちゃん、おもしろくないずら」



善子「うるさ――



曜「でも、問題はその”素質”がなんなのか分からない……」



果南「そういう説明もないしなあ……どうしたものか」



千歌「素質……」



千歌「イタリアンマフィアに選ばれる素質……」





千歌「………………」



千歌「……あ、アイス当たった」

曜「千歌ちゃんはどう思う?」



千歌「うーん、やっぱりソーダかな?」



曜「何の話?!」



千歌「当たりアイス交換してくる!」ダッ



曜「えっ! ちょっ……!?」



果南「すぐ決めなくていいとはいえ、ある意味、命を狙われているようなものだから気を付けないとね。しばらく一人行動は避けるようにしよう。必ず誰かと一緒にいること」



梨子「家に居ても安心はできないよね……直接リングが届いたわけだし」



果南「でも、気を付けるほか無いんだよねぇ……」



果南「今すぐどうにでもできるわけでもないし、とりあえず今日は帰ろうよ。悩みすぎて疲れた」



善子「賛成。また明日、改めて作戦会議ね」



ルビィ「ルビィはお家に帰ったらそれとなくボンゴレファミリーのこと聞いてみるね」



果南「ダイヤが話してくれそうもないしね~~」



梨子「ルビィちゃん、お願いできる?」



ルビィ「うゆ」こくり



花丸「まるも調べられそうなら調べてみるずら」



果南「じゃあ、今日はここで解散! みんな、気を付けて帰るんだよ」



りこルビまるよし「はーい」

<カエロー ツカレタネー 



<バスノジカン、ダイジョウブカナン?



<マダダイジョウブソウデス







曜「……、」



曜「千歌ちゃん……っ!!」ダッシュ







<ッシャイマセー



曜「千歌ちゃん!」



千歌「あ、曜ちゃん!」



曜「みんな帰っちゃったよ!」



千歌「ごめーん。グレープと悩んでて……」ウーン



曜「えぇ……」



曜「みんな帰っちゃったよ! 果南ちゃんができるだけ一人での行動を避けてって!」



千歌「やばっ! 早く帰ろう、曜ちゃん!」



曜「だから、そう言ってるんだって!!!」



<アリガトウゴジマシター

千歌「あー……バス行っちゃったか」ガックリ



曜「ソウダネ」



千歌「……曜ちゃん、」



曜「?」



千歌「久しぶりに歩こう?」







――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――







PM17:00



千歌「まだ暑いけど、大分日も落ちて来たね」



曜「そうだねー」



千歌「まだ練習するには暑いけど」



曜「2学期も始まったし、練習頑張らないとだね!」



千歌「これからいっぱい練習して、ラブライブに出るんだよ! 頑張りどころだもんね!」



千歌「……だけど、」



千歌「このリングが届いて、それすらどうなるか分からなくなっちゃった。なんで千歌たちなんだろう。なんで訳の分からないことに巻き込まれて、悩まなくちゃいけないんだろうね」



曜「千歌ちゃん……」



千歌「あーあ、誰か教えて欲しいなあ! なんなんだよ! ボンゴレファミリーって!」







???「それはウチが教えてあげようか?」



ようちか「?!?!?!?!?!?!?!」

ボンゴレリングは10代目(沢田綱吉)によって
破壊されたはず
どのくらい分岐しているパラレル世界なんた?

すみません、ちょっと体調崩してるので更新滞ってます。
スレ落とす気はないのでもう少しお待ちください

突如目の前に現れた謎の人物に驚きつつ、二人は距離を取った。

曜「お姉さん、誰!?」

身なりは普通だ。
だが、見たことない顔。地元の人間ではないから、少なくとも観光客の……はず。
ただ、さっきまで周りに人なんていなかった。この人は、何処から現れたのか。

???「ウチはしがない流れの占い師! つい若い二人が悩んでるのを見て声を掛けてしまったんや!」

千歌「は、はあ……」

???「信じてないんやね! ウチの占いは百発百中なんだから!」

(;*> ᴗ •*)ゞ (大きいであります……!)ガン見

???「ためしに占ってあげようか」

???「と、その前に」

ようちか「?」

???「道、迷っちゃったから助けて!!!」

ようちか「?!?!?!?!?!?!?

旅館十千万(千歌自宅)  同日 18:00


???「いやー、助かったわ!」

曜「お姉さん、千歌ちゃんちのお客さんだったんですね」

???「ホント迷って困ってたところに旅館の娘さんと会えるなんて運命やね! やっぱりウチはラッキーガール!」

曜(そんなに難しい道じゃないし、迷いそうもないけどやっぱりお客さんだと分からないものなのかな?)

千歌「でも、無事でよかったです! 今日はゆっくりしていってくださいね!」

???「ありがとう! あ、そうだ。お礼にウチが知りたいこと教えてあげよう☆」

???「……ボンゴレファミリーのこと」

曜「お姉さんは一体……」

???「ウチはしがない占い師よ?」 

???「信じるかは君たち次第やけど、もし知りたいなら後でウチの部屋においで? 教えてあげる」

千歌(曜ちゃん、どうする……?)

曜(怪しいけど、聞かないことには分からないよ……)

???「結構、若者は大いに悩むべきやん!」

旅館十千万(千歌自宅)  同日 19:00


謎の客人は夕食ということで、千歌と曜は千歌の部屋へと戻ってきた。


千歌「あーーー、疲れたーーーーー」ゴロン

曜「今日も暑かったからねーーーーー」ゴロン

千歌「………」

曜「………」

ようちか「……あのさ、」ハッ

曜「ごめんね、千歌ちゃん!」アセアセ

千歌「千歌こそごめん!」アセアセ

千歌「………」

曜「………」



ポスター【リ`・ヮ・) ノノc√σ_σV cVσ_VσV (・8・) 从廿_廿从>ω</ ╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮ J(*‘ヮ‘*)し (´╹◡╹`) 】<やあ



千歌「ん……?」



╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮ <スピリチュアルヤネ!



千歌「あっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

千歌「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

曜「ど、どうしたの千歌ちゃん?」ビックリ

千歌「よよよよよ曜ちゃん大変だよ!」

千歌「さっきのお姉さん、 μ's の東條希さんだ……!」

曜「ええっ!」

千歌「 μ's が解散してから5年だから大人っぽくなってるけど、あのしゃべり方に長い髪……間違いないよ!!!!!」

※今更ですが、 μ's年上という設定です。最初に書き忘れましたすみません。

どこかで見た5年後説を採用してます。


実際、ツナと Xanxusって5歳以上年齢離れてたような……

>>16 後ほど書きますが、「オリジナル」は壊されています。このSSで争奪戦を繰り広げられるものは改めて作られた「レプリカ(オリジナルでないという意味で)」になります。

オリジナルではないとはいえ、使ってある素材やらは「オリジナル」と大差ないという設定です。

あとで詳しく書きますが、オリジナルじゃなければ継承できない云々は目を瞑ってください。

曜「な、なんでそんな凄い人がこんなところに……」ガクガク

千歌「わからないよ……」ガクガク

千歌「そうだ! サイン! サインもらう?! ダイヤさんとルビィちゃんも喜ぶんじゃ?!」

曜「あっ……でも、きっとオフだろうし……!?」

千歌「それもそうだああああああ!!!! でも、話しかけるくらいなら?! 話しかけるくらいなら許されるかな?!?!?!?!」

曜「わかんないよ……!」

千歌「あわわわわわわ……」








ドタドタドタ……

バン!


???「ん? どうしたん?」モグモグ

千歌「お、お姉さん……」

千歌「 μ's の……東條希さんですよね?!」


希「そうやけど?」モグモグ






千歌「あの……っ!」

千歌「 μ's のファンです!!!」







希「おー! そうなんやね! 嬉しいわ~~」

希「でも、もう μ'sは解散してるから、元だけどね」

希「にしても、そういう風に言ってもらえるのはやっぱり嬉しいなあ」




曜(あれ? 思ったより反応が……怒ってなさそう?)

希「何かの縁やし、あとでボンゴレについて教えてあげた後お話してあげよっか」

千歌「本当ですか!? やったー!!!!」





希 ニコッ

曜「……!」

希「ふふっ」

旅館十千万(客室)  同日 19:30


希(もう半分の継承者はあの子たちかあ……)

希(ふふっ面白くなりそうやね♪)

希(近くで見てた感じ、オレンジの髪の子が大空、アッシュグレーの髪の子が晴属性……)

希(んーー、どちらも元気いっぱいでいい子やね!! 若いっていいわあ)


希(…………………………。)


希(……あの子たちが正しい道に進めるようにヒントをあげるのがウチの仕事)

希(さぁて、来る前に報告だけ済ませちゃお♪)




スマホ <♪

希「はい、もしもーし!」

???『もしもし、希? 私よ』

希「おお! 社長やん! お疲れ様です!」

???『……は? 何言ってるの、冗談はよして』ハァ

希「ちゃんと仕事はしてるやん? 今日は初日だから疲れたわー」

???『? 何を考えてるかわからないんだけども……?』

希「そんなもんやん? 先方には挨拶はしたし、これからいい関係を築いていたらとは思う」

???『もう半分の継承者と接触したの?』

希「全員ではないんやけど……お偉いさんと秘書さん?の二人」

???『……そう。大空には会ったのね』

???『伝えておくわ』

希「よろしくー」

???『そうだ、あんまり無茶しちゃだめよ』

希「わーかってるって」












希「えりち」


旅館十千万(客室)  同日 20:00 

千歌「…………」

曜「…………」

希 ニコニコ


曜(気まずい……)

曜(千歌ちゃんがいるとはいえ、目の前にあの、 μ's の東條希さんだよ? 緊張しないで居られる状況じゃないよね?!)

曜 チラ

千歌 キラキラ

曜(……千歌ちゃんは目を輝かせているし、もしかして緊張してるの私だけ?)

曜(………………)

曜(…………いや、)

曜( μ's の東條希さんが居ること、それよりも私たちが気にしなくてはいけないのは、なんで≪ μ's の東條希さんがボンゴレを知っているか≫ということ)

曜(チェルベッロとかいうあの二人の女性が、半分脅しともとれるようなことを言ってきてすらいるのに、そんなに簡単に教えてあげるって言えるの?)

曜(何か裏があるのでは……せめてそう思って警戒すべきかもしれない。不審な点があれば、すかさず質問するくらいしか私にはできないだろうけど)

曜(千歌ちゃんを守るんだ……!)




希「改めて自己紹介。ウチは東條希!」

千歌「はい! 千歌って言います! 高海千歌です!」

曜(信用できるか判断できない状態で、不用意に話すのもどうかと思うんだけど、話合わせないほうがおかしいような気もするし……)

曜「渡辺、曜……」

希「千歌ちゃんに、曜ちゃん! いい名前やね!」

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