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・インデックス「とうまのトロトロな棒アイスちょうだい?」上条「ん」ボロンッ
インデックス「とうまのトロトロな棒アイスちょうだい?」上条「ん」ボロンッ - SSまとめ速報
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の続きだよ
・上イン
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~インデックスと出かける前~
上条「…」
神浄「…」
上条「…」
神浄「…」
上条「……何でまた出現してるんだよ…」
神浄「さあ…?」
・上条当麻セカンドバースデー記念SS。
・リバースネタバレ。
神浄「まあ前回の時も出てくるタイミング選べなかったしな」
上条「…上条さんの右手ってほんと結局なんなの?」
上条「左方のテッラは何か知ってそうだったけど言う前に死んじゃったし」
神浄「あああの黄色い」
上条「それヴェント」
神浄「…自分でボケて自分でツッコミ…」
上条「言葉だけ聞くとノリツッコミだな」
神浄「…」
神浄「芸人とかでデビューできそうだよな?」ハッ!
上条「いやもう既に見た目そっくりな双子の芸人さんって例があるから」
上条「AIM拡散力場の集合体の風斬は『超能力じゃない』って断言してたし」
上条「魔道図書館なインデックスさんは『魔術じゃない』って言ってたし」
上条「フィアンマは『俺様の右手と似てる』みたいな事とか『神聖なる右手が自然に備えてしまった浄化作用では?』とかみたいな事とか言ってたけど」
神浄「でも結局あいつ右手取り込んで神上になっても幻想殺し取り戻されてたし俺の右手は俺についてないと意味無いとかなんとかってなってたしアイツの理屈や持論とか間違ってたくさい上に完成した右手フツーに負けたし」
神浄「メタ言うとあいつアレイスターに『お前そこそこいい線いってたし惜しいけどオシリスの時代のじゃ無理だし、アレはお前思てるんちゃうぞ』ってダメ出しされてたからアイツの言ってた事当てにならないだろ」
神浄「つーかよく考えたらフィアンマ戦のあの右手千切られて真の力発揮しようとしてた幻想殺しの奥にあるヤツにお前『黙ってろ』って」
上条「…」
神浄「あと大覇星祭のドラゴン祭りの時とかお前大して驚いてなかったよな?さも『え?ボク自分の能力を普通に使いましたが何か?』フェイスしてたし」
神浄「…お前、ほんとは何か知ってんじゃねぇの?」
上条「…」プイ
神浄「”幻想殺し”と”右手”は同一視するべきじゃないよな」
神浄「”幻想殺し”自体は説明されてきた。不明瞭なのは幻想殺しの奥にある何か。”右手”は”幻想殺し”+”幻想殺しに封印されてるであろう何か”なんだから」
上条「んー…まぁそうか。幻想殺しについて、オッレルスは『世界の基準点』とか言ってたよな」
神浄「…」
上条「僧正やネフティスやオティヌスは『魔術師の夢』とか『全ての魔術師の怯えと願い』とか」
上条「でも『異能なら何でも打ち消す』のに上里の”理想送り”は消せなかったし」
神浄「それは魔神達が言ってた『上条当麻には採点者である事を望んでたのにオティヌス1人に肩入れしだしたから作った』っていう力の発端が一緒な物だからじゃ?」
上条「さあ…」
神浄「あ、そういや上里とのガチ喧嘩の時に”理想送り”が発動して右手ぶった斬ったって事は上条当麻も『重複した願望』持ってたって事なわけで」
上条「いやそれは違うだろ。だったら俺は理想の世界に飛ばされたはずだろ?だけど実際は俺の体全部が理想の世界に行かずに右手が千切れただけだった。ってことは」
上条「恐らく魔神達が言ってた『魔術師達の怯えと願い』がある意味正しくて、『好き勝手に世界作り替えたいけどリセットボタンが欲しい』っていう『願望の重複』に反応したんじゃ?」
神浄「…」
上条「…いや俺も結構テキトーに言ったけどさ」
神浄「オティヌスは無限地獄で『幻想殺しは時代によって人や物に宿ってきた』って言ってた…んだっけか?」
上条「ああ。で、ミナに見せられたアレイスターの過去では先代の幻想殺しは”ブライスロードの秘宝”として存在してた」
神浄「で、」
上条「…うん、まぁ最終的にへし折れて中身霧散してたな、うん。」
上条「つーか、あれの恐ろしいとこは『とある聖者の右手を加工した』って言ってたけど、どうやって作ったんだろうなってとこだよ」
神浄「…」
上条「だって”幻想殺し”は俺が生きてる限り(死んで少し経っても)ずっと右手にあるって事はさ、」
上条「先代の”幻想殺し”保有者だったとある聖者とやらも同じだったんじゃないのか?」
上条「いやまぁ幻想殺しが宿る条件が『コレが世にでるとマジで修復不可能レベルで世界滅ぼしちゃうようなヤバイヤツが出現した時にそれに蓋をする』とかで、俺の中にある何かがそのヤバイもので、」
上条「今まで右手とれても奪われても壊されても幻想殺しが上条当麻の右手に存在するのは」
上条「『幻想殺しが破砕される度に1回1回世代交代しようとするも上条当麻の中にあるモノは幻想殺しに何度も宿って蓋しなきゃヤバイとみなされるモノ』」
上条「とかだから…って言うなら話は別なんだけども、」
上条「あの霊装ってさ、『何かを掴もうとするかのような掌の形をしてい』ただろ?」
神浄「え?ああ…うん」
上条「…もしも、もしもなんだけど、」
上条「ひょっとしてだけどもしもアレ作ろうとしたら『幻想殺しが次の人か物に宿られないように現保有者が生きてなきゃダメ』って条件がありそうなわけだろ?」
神浄「…てことは」
上条「…あの右手、死?があったから死体から加工された可能性も高いんだけど、素材にされたっていうとある聖者さんは生きたまま『右手に加工』されたんじゃ…」
神浄「…」ゾッ
上条「何かを掴もうとするかのような掌の形をしていたのは、今際の際まで助けを求めてて、そのまま固まっ」
神浄「ネガティヴやめろぉ!上里かお前は!」
上条「…てことは俺もやられる可能性が…」
神浄「やめろって!」
上条「…もしかして『いつかタイムスリップして、とある聖者とは実は俺でした』ってなったりとか」
神浄「あー!あー!聞こえなーい!」
?死?
〇死蝋(しろう)
上条「その時は頼むぜ、俺!」b
神浄「断る!!テメェが行けよな?!」
上条「いやいやいや」
神浄「いやいやいや」
上条「いやいやいや」
神浄「いやいやいや」
上条神浄「「……」」
上条神浄((絶対コイツに擦り付ける!))
上条「…てかさ、”お前”は何なの?」
神浄「…便宜上”神浄の討魔”と名乗るよ」
上条「それ僧正も言ってたな。結局なんなのさ」
神浄「さあなぁ。『世界の基準点』、『世界の修復点』『魔神達の採点者』『上条当麻の真名』、『上条当麻の本質』…」
上条「『財宝の番人《ドラゴン》』、オティヌスが提唱して、そして否定してた『パナケア仮説』」
神浄「 世界の良くない部分を優しく癒すか或いは冷たく切り取るための…」
上条「あー…それ引っかかってんだよな…何に引っかかってんのかはわかんねぇんだけどさ」
神浄「…」
上条「なんか死ぬほど大事…な気がするんだよな」
神浄(早く明かされるといいなぁ)
神浄「ていうかあのさ…ほんとは”右手”…アレイスターが大仰なプランで育成しようとしていた”神浄の討魔”としての力の使い方、思い出してきてんじゃねぇの?」
上条「…」
神浄「或いは成長してきた、とかな」
上条「…」
神浄「思い出してきたパターンなら、それが『体が覚えてて使うべき時が来たら無意識に発動させる』レベルなのか『徹底的に隠してきた』のかは知らないけどさ」
神浄「さっき言った大覇星祭もそうだけど、僧正が撃墜された時」
神浄「お前僧正に右手向けてたろ」
上条「…」
神浄「変な音もしてたよな、プラスチック割れるような音」
上条「…」
神浄「ビリビリが凄いビックリしてたぞ」
上条「…」メソラシ
神浄「お前やっぱり覚えてるだろ!」
上条「の、のーこめんと」
神浄「そろそろ答えろよなこのクズ!」
上条「話元に戻すぞ」
神浄「戻すな」
上条「お前から逃げた時にダイアン・フォーチュンと情報整理した時にさ、『個人の癖を完全に網羅した人間の設計図にある種の力を注げば実際の人間のように振る舞う』って言ってたんだけど」
神浄「へー?」
上条「アンナの水晶玉…はよくわからないけど、メイザース達”黄金”のタロットカード人間達とか」
神浄「ああ」
上条「多分お前もそうなんだろ?」
神浄「…」
上条「はぐらかすなよ」
神浄「テメェ…忘れやがっ、ああいや、その記憶は俺の方に分配されたのか」
上条「え?」
神浄「もっぺん言うか?」
上条「…」コク
神浄「『俺は望まれてここにいる』」
上条「…」
神浄「お前があの戦争で祈った。『もっと右手を上手く扱えればスマートに、そしてもっとちゃんと救えたんじゃないのか無くした記憶に無かったのか』って」
神浄「だから俺はお前に成り代わってどこまでも合理的に救おうとした」
上条「あ…」
神浄「俺は能力だよ。お前の能力。…ある意味では第二位、意志を持った垣根帝督の未元物質に似たようなもんだよ」
神浄「本来なら人格も何も持たないけどお前が祈って”お前の中の能力”がお前のように振る舞い、”幻想殺し”や無くした記憶も持つ”もう1人の上条当麻」
タイムオーバー。今日はここまで。
アレな、リバース本編で神浄さん(便宜上そう呼ぶよ)が上条さんに「クズ!」とか言ってると本編の内容も相まってテイルズのアビスのルークとアッシュがダブってくるよね
上条「…前に説明されたっけ?」
神浄「あー、それさ、どうも”俺”が現出すると”上条当麻”の記憶が俺とお前にそれぞれに分配されるっぽい」
神浄「だから俺とお前で覚えてる事が違う」
神浄「ほら、ウィンザー城でお前が誰に教えられたわけでもないのにあの”レモンイエローの腕”をある程度自在に操って変身したり自分でメディカルチェックできるのとかおかしいだろ?」
上条「…そうなの?」
神浄「テメェは”幻想殺し”をそんな使い方した事はなかったし、中の力をそういう風に使った事も無かっただろ」
上条「…」
神浄「どうあってもお前は忘れる生き物らしいな」
上条「ぐぬぅ」
神浄「アレは俺が現出した事によって”上条当麻”のフォルダに入ってる『能力の記憶』がお前に分配されたからだ」
上条「…そうなの?」
神浄「…たぶん?」
上条「…ん?」
神浄「どうした?」
上条「お前は『俺が望んだ』からここに現れたんだよな?」
神浄「そうだな」
上条「…」
神浄「お、心当たりあんの?」
上条「…これかどうかはわからない。正直怪しい。…実は昨日の夜に」
神浄「昨日の夜に?」
上条「『そういや明日、”今の俺”が生まれた日だよな~』」
上条「『”今の俺”がインデックスと初めて会った日…』」
上条「『たまにはお祝いでもするか?』」
上条「『どっか出かけたりしてさ』」
上条「『あーでも俺女の子とデートってよくわかんないからなー』」
上条「『何とかスマートにできねーかなー』」
上条「『つーか例え本質は”前の俺”じゃないとしても、”前の俺”同然の記憶を持った俺が出たけどさ』」
上条「『インデックスに”前の俺”と会わせてやりたいな…』」
上条「『お前はちゃんと救ったんだって。インデックスの顔見せてやりたいなーっ』…」
上条「『あーあ!またもう1人の俺出てきてくんねーかなー!』」
上条「…って考えてたんだけど、まぁ間違ってるk」
神浄「いやそれだろ」ベシッ
神浄「むしろ何で確信持てねーんだよ!大丈夫か俺!」
上条「…」
神浄「…」
上条「…」
神浄「…ところでインデックスは?」
上条「まだ寝てるだろ。まだ早いし」
神浄「そっか」
上条「…」
神浄「…」
神浄「わかったよ…行けばいいんだろ?」ハァ
上条「悪いな」
神浄「いいよ。たまには泣いてる誰かのためじゃなくて、”自分自身”のために動いたっていいだろ」
上条「オイ」
神浄「…わかってるって。『そういう訳じゃない。自分が納得するために動いてきたんだから結局全部自分自身のためだろ』」
神浄「だろ?」
上条「なんだ、わかってんじゃねぇか」
神浄「そりゃまぁ”俺”だからな」
上条「”俺”だもんな」
・・・・・・。
~そして前スレの終わりに至る。~
神浄「そういやなんか途中で土御門に会ったぞ」
上条「え?だってアイツ確か」
神浄「なんか帰ってきたってよ。で、なんかイギリス王室からの謝礼金とか言って金くれた」
上条「マジで!?」
神浄「で、丁度うっかりインデックスの服汚しちゃってさ、インデックスに服いくつか買ってやったよ」
上条「へー…そっか。どんなの買ったか楽しみだな」
神浄「カワイイの買ったからちゃんと褒めてやったりしろよな」
上条「わかってるって。…ああ、じゃあまた土御門とつるめるんだな…」ニコニコ
神浄「…」ニコッ
神浄「アイツ良い奴だろ」
上条「ああ。親友だよ」
神浄「懐かしいな…アイツと出会った時とか面白かったんだぜ」
上条「へぇー?聞きたいな」
神浄「いいぞ。また時間ある時にな」
上条「…また、出てきてくれるんだな」
神浄「”俺”が望むなら。俺はそういう存在だからな」ニコッ
上条「にしても羨ましいな。俺が全部覚えてたら自分で行ったんだけど」
神浄「ふふん♪羨ましいだろ?」
上条「ああそっか。分配されて欠けてるとはいえお前は記憶を失う前の俺の記憶も、失った後からの記憶も全部覚えてるって事なのか」
神浄「まぁそうだな」
上条「いいなぁ…!」ギリギリ
上条「ってことは記憶を保持してるお前からしたら今までの事も違って見えてくるのか?」
神浄「そうだな。少し価値観は違うかも」
上条「例えば?」
神浄「ほら、確かオルソラが攻めてきてさ、使徒十字って霊装使ってきた時とか」
上条「…ん?」
神浄「あの時やばかったよなー。俺が俺の中の能力使えたらさ」
上条「いや、侵入してきたのはオリアナだろ?ボケんのはもういいって」ハハ
上条「いやオルソラが攻めてきたらちょっと面白いけどさ…」
神浄「え?」
上条「え?」
上条「…」
神浄「…」
上条「…あ、あー、他は?他は何か無いのか?」
神浄「あ、ああ!えーっとな!」
神浄「~~~」
上条「…」
神浄『これまであった事なら全部話せる。嘘発見器?とかいうのをつけてもらっても良いし、そうだっ!何だったらそっちの食蜂に調べてもらっても構わないし!』
神浄「シェリーって居たろ?アイツが上里の後に出てきた時さ」
上条「…」
神浄「あとほら…未だにわかんないんだけどさ、何で海原は妹達の第10032回目の実験の時に助けに来なかったんだろうな?」
神浄「ビリビリのピンチだったならアイツ助けに来そうなもんだけど」
上条「…」
上条「…そうだよな」
ペンデックス『…』羽根
アウレオルス『切断せよ!』
フィアンマ『光栄に思え、肉塊。お前の人生の価値は、無事に刈り取れたぞ』
オティヌス『…』ミギテグシャ
上里『『新たな天地を望むか』!』
コロンゾン『何回も切断したる』
アレイスたん『右手を切断して回復魔術を行使する!』
上条(…そりゃそうだ。そうだよな。他にもあったけど、元々アレだけ科学からも魔術からも俺の内面や俺の中で眠る何かは散々ダメージを受けてきたんだ)
上条(まともに稼働するなんて事、元々出来るはずがなかったんだ…)
神浄「~~」
上条(…もしお前が記憶を失う前の俺の記憶と記憶を失ってから今までの俺の記憶も持ってるならあのウィンザー城の時にあんな事言うはずがないんだ)
上条(だってあの場には『俺が記憶を失った事を知ってる』インデックスも御坂も居たんだ)
上条(御坂はフランスのアビニョンで携帯越しに。後で話もした)
上条(インデックスには直接俺から)
上条(なのに記憶失ってませんアピールをしてしまったら自分が排斥対象になるのに)
上条(喋ってしまったってことは、お前が『記憶を失う前の記憶や自分の現出理由になった最近の記憶についてはある程度持っているが、記憶を失ってからの上条当麻の記憶はまともに記憶できてない』事の証左だよな)
上条(もしまともに記憶できるなら下手に喋らずあの時お前だけが持ってた幻想殺しの能力を見せつけるだけで良かったんだから)
神浄「…!」スーッ
上条「?!体が、透けて、」
神浄「…そろそろタイムリミットみたいだな。」スーッ…
上条「んだよ、前出てきた時は殺さなきゃ消えてくれなかったくせに」
神浄「まぁ、今回は生きて留まらなきゃならない踏ん張る理由が無いからな」スーッ…
神浄「…まぁなんだ、俺は元々幻想だったんだよ」
神浄「実質的に上条当麻の失った記憶が復活する、なんて奇跡は」
上条「…」
神浄「”上条当麻”は間違いなくあの時死んだ。インデックスの”自動書記”の羽根で」
上条「…」
神浄「期待させて悪い。専売特許なんだ、幻想をぶち殺しちまうのは」ハハ
上条「…」
上条「…だったら、俺はその幻想もぶち殺してやるよ」
神浄「…」
上条「忘れたのか?わからないのか?記憶が混濁してるか?」
上条「”上条当麻”は、絶対に諦めない!!」
神浄「!」
上条「例えどんなに絶望的な敵が相手でも!!」
上条「例えどんなに絶望的な状況に陥っても!!!」
上条「例えどんなに心も体も粉々にされても!!!!」
上条「テメェ!”俺”のクセにそんな事もわからないのかよ!!!」
神浄「…!」
上条「見てろよ?俺の中で!」
神浄「……」
上条「いつか必ず思い出してみせる!お前が”俺”なら!お前だってずっと待ち焦がれてたんだろ、そんな展開を!」
神浄「!」
ヒ-ロ-
上条「思い出させてくれる奇跡がやってくるまでの場つなぎじゃねえ!主人公が登場するまでの時間稼ぎじゃねえ!他の何者でもなく!他の何物でもなく!」
神浄(その、言葉は、)
上条「あの時だってきっと!俺自身の手で、たった一人の女の子を助けてみせるって誓ったんじゃねえのかよ!」
神浄「…」フッ
上条前条「『ずっとずっと主人公になりたかったんだろ!絵本みてえに映画みてえに、命を賭けてたった一人の女の子を守る、ヒーローになりたかったんだろ!だったらそれは全然終わってねえ!』」
上条前条「『始まってすらいねえ!ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!!』」
上条前条「『手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、』」
上条「”上条当麻”!!!」ニッ
神浄「…」ニコ…
神浄「ぷっ、はは…はははは…」
神浄「…そうだな、なんとなくお前なら、”俺”ならできる気がしてきたよ」
神浄「見てるぜ、中で。ちゃんと俺の幻想をぶち殺してくれよな」
上条「当たり前だろ。”上条当麻”の専売特許は、幻想をぶち殺す事なんだからな」ニコ
神浄「…」ニッ
フッ。
~ベンチ~
インデックス「世界中♪敵にまーわしーてーも~ ♪」フンフン
インデックス「…あっ!とうま!」パアッ
上条「よぉ、ごめんな待たせちまって」スタスタ
インデックス「もー!遅いんだよ?」プクゥ!
上条「ゴメンなー」
インデックス「…」
上条「いやーウンコが中々出てきてくんなくてさ」
インデックス「あ、いつものとうまの方だ」
上条「…」ピク
上条「…何言ってんだ?上条さんはいつでも上条さんですのことよ?」
インデックス「じゃあ今日私に買ってくれた服全部言ってみて?」
上条「…いやあほら、上条さんってば忘れる生き物ですから」メソラシ
インデックス「…」
インデックス「…私、わかるよ?」
上条「…」
上条「まぁ完全記憶能力持ってたら違いもわかるか」
インデックス「んーん」フルフル
上条「?」
インデックス「私達、それなりに長い付き合いでしょ?」ニコッ
上条「…」グ。
インデックス「舐めないで欲しいかも!私にはちゃんとわかるんだよ?とうまが本当にとうまかなんて!」ニッ
上条「…//」テレ
インデックス「2回目だし偽物からいきなり本物になればイヤでも違いがわかるんだよ?」ニヒヒ
上条「…インデ、」
ぐ~。
インデックス「…ぷっ。」
上条「///」
インデックス「ふふっ!今日はとうまが食いしん坊さんだね!」クスクス
インデックス「ほら!ご飯食べに行こう!とうま!」タタッ
上条「おう!」
~ファミレス~
インデックス「わー☆見て見てとうまっ!おっきいハンバーグなんだよ?☆」つ
上条「おー凄いなー。俺は冷たいスープ頼んだはずなのに店員さんが注文聞きミスして何故か激熱なスープ来ちゃってまだ暫く飲めないから先に食えよー」
インデックス「店員さんに言って交換してもらえば?」
上条「勿体ないだろ。別にこれでも美味しそうだから食べるよ」
インデックス「そう?」
上条「うう、不幸だー…」グデ
インデックス「食べれないの?じゃあ、ちょっとだけ私のと交換する?」つ
上条「え」ギョッ
インデックス「はい、アーン。」アー
上条「…あむ。」
インデックス「美味しい?」
上条「…うん。美味いよ」モグモグ
インデックス「良かった!じゃあ交換だから、」アーン
インデックス「とうまのその熱いのちょうだい?」
上条「ハイハイ」つ
インデックス「あちち!でも美味しいかも!」ハフハフ
上条「よくそんな熱いの飲めるなぁ」
インデックス「あ、そういえば!」
インデックス「あのとうまじゃないとうまはどうしてまた出て来たの?」
上条「…」
上条「さあな。忘れちまったよ」
インデックス「もう!また誤魔化して!私達の間に隠し事は無しにして!」プクー!
上条「上条さんにプライバシーはないんですかねー」
インデックス「どーせとうまは全部忘れちゃうから、絶対忘れない私が覚えておいてあげるの!」プンコプンコ!
上条「そりゃどーも」
インデックス「まったく!そんなポンポン忘れちゃうなんて、とうまはどこに記憶してるのかな!」モグモグ
上条「……───」
上条「…心に、じゃないですか?」フッ
インデックス「?」
おしまい。完結までだいぶ時間かかっちゃったな…
ちなみにこのSSの話や出てきた設定等々は原作本文からも引用もしてますが独自解釈や強引な解釈、変更、アレンジを加えてます。決して鵜呑みにせぬように。
あくまで鼻で笑ってスナック感覚でお楽しみいただきますよう。
世界中♪敵にまーわしーてーもー♪いーらいー出して♪きまーすー♪
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