【アイマス 】P「亜美真美って引き離したらどうなるんだろうな?」 (51)

小鳥「…というと?」

P「いや、あいつらって産まれたときからずっと一緒じゃないですか?」

小鳥「そりゃあ双子ですからね…」

P「最近は竜宮小町の仕事も落ち着いてきたので、仕事でも一緒にいることが多いじゃないですか」

小鳥「まぁ元々双子なんだからどうしてもそういう出演の仕方にはなりますよね…」


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P「加えて、当たり前ですけど学校でも家でも一緒…」

小鳥「ちょっと待ってください!?双子って普通クラスは別になるんじゃ…」

P「普通はね…ただ、あいつらの行ってるところ一クラスしかないんですって」

小鳥「そんなことあります!?この東京で!?」

P「なんでも『一緒のクラスの方が楽しいから!』って理由でわざわざそういうところを探したらしいですよ…」

小鳥「なるほど…入学の時期はちょうど亜美ちゃんが竜宮小町として活動しはじめた時だし…」

P「ええ、両親の意向でもあったそうです」

小鳥「しかし、そうなると余計に…」

P「そうなんです!あいつらずっと一緒にいるんですよ!」

小鳥「えぇ…確かにそうですね…」

P「気になりません?2人を引き離したらどうなるのか?」

小鳥「何するつもりですか!?」

P「いやいや、引き離すっていってもしれてますよ。あの2人、1日のうちのどこかではお互いに会ってるじゃないですか。会えない時間が一か月…とはいかなくても、例えば一週間とかになるとどうなるのかなって…興味ありません?」

小鳥「何言ってるんですか!?仲良しの亜美ちゃんと真美ちゃんを引き離したりなんて!そんなこと…」

P「あれ?小鳥さんならわかってくれると思ったんだけどな…」

小鳥「はぁっ!?仲良しの2人をわざわざ引き裂くなんて…酷いにも程がありますよ!そんなことを…」

P「いやいや、ちょっと想像してみてくださいよ。お互いに寂しくなっちゃった亜美真美を…」

小鳥「!?」

P「普段は悪鬼羅刹の如き極悪非道な悪戯で我々を困らせている堕天使…もとい堕天ちも、ひとたび『寂しい』という感情に囚われたら…」

小鳥「そ、それは…」

※ここからは小鳥さんの妄想です。実際の2人とは異なります。

亜美『ふぇぇえん…真美ぃ…寂ちぃよぉ…』ウルウル

真美『うあうあぁ…亜美ぃ…亜美がいないと…真美は…真美はぁ…』ウルウル

小鳥「…アリですね…」ダラダラ

P「でしょう?鼻血とヨダレ拭いてください」

小鳥「そうと決まれば…」

P「早速…」

P小鳥「「作戦開始ぃ!」」

こうして、不純な大人による不毛な作戦は幕を開けた…

8月初旬

亜美「夏休みを利用しての海外ロケかぁ…」

伊織「私たちは学生だから、こういう機会でもないとできないしね…」

あずさ「うふふ、流石は律子さんね~」

律子「いや、それが…今回のロケは私が取ってきたんじゃないんですよ…」

伊織「はぁ!?それじゃあ誰が取ってきたのよ!?」

律子「多分プロデューサーだと思うんだけど…」

亜美「確認してないの?」

律子「最近忙しいみたいで会えてないのよ…小鳥さんには確認したんだけど…」

小鳥『ピヨ!?ちゅ、中国へのロケですか!?わ、私は何も知りませんんんん!』

律子「…って言ってたし」

伊織「それ絶対何か知ってるでしょ!?大丈夫なの!?」

律子「まぁ、仕事自体は普通のイメージビデオ撮影だしね。スタッフさんも知ってる人だし…」

あずさ「せっかくの海外ロケですから、楽しみましょう♪」

亜美「そーだよ、いおりん!心配しすぎだって!」

伊織「…そうならいいんだけど」

765プロ

真美「はぁ…いいなぁ、亜美…一週間かぁ…」

P「しょうがないだろ。亜美は亜美、真美は真美だ」

真美「うあうあー!亜美だけずるっこだYO!」

雪歩「ま、まぁまぁ…」

やよい「一緒にお仕事頑張ろ?ね?」

真美「うぅ…」

P「ふむ…」

小鳥「残念がっていますが…そこまで寂しがってはいませんね…」ヒソヒソ

P「…いや、よく見てください」ヒソヒソ

真美「ゆきぴょ~ん」スリスリ

雪歩「ふふふ、どうしたの?」ナデナデ

真美「は~るるん、ギュッてして?ね?」ギュゥ

春香「あはは、どうしたの?今日は甘えんぼさんだね」ギュウッ

P「あれで実は悪戯が影を潜めています」

小鳥「そうか!悪戯は亜美ちゃんとのコンビ技!言わば2人ではないとできない!」

P「更に、真美は普段双子の姉としてしっかりしようとしている」

小鳥「そうなんですか!?」

P「本人も無意識ですけどね…その枷が外れて歳上に普段以上に甘えています…これは嬉しい誤算ですよ」

真美「ミキミキ~、一緒にお昼寝しよ?」

美希「あふぅ、いいよ。一緒にお昼寝するの」

真美「やよいっち~、髪の毛やってYO!」

やよい「うん、いいよ!」スッスッ

小鳥「つ、強い…」

P「人選も絶妙ですね、見事に自分を甘やかしてくれるメンバーを選んでいます…」

小鳥「まさか寂しさをこんな形で埋めてくるとは…これはこれで…」ダラダラ

P「だから鼻血拭いてくださいって…でも確かにその威力たるや…」

千早「…」ナデナデ

真美「んふふふ、どしたの千早お姉ちゃん?くしゅぐったいYO!」

P「あの千早が思わず撫でてしまうほど…」

小鳥「なんてことなの…確かに真美ちゃんは美少女だけど、亜美ちゃんと離れて悪戯を封印するだけでこんなにも…」

P「まぁ、流石に中一ですからね…我々が最初想像したようにお互いがいなくて泣きじゃくるなんてことはないか…」

小鳥「いや、これはこれでアリですって!めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!」

P「そうですね、予想とは違いましたけど、これはこれで可愛いからいっか…」

小鳥「そうですね…流石に泣きじゃくったりしませんよね…」

P小鳥アハハハハハ

しかし、誤算はもう一方でも起こっていた…

亜美サイド
中国1日目

亜美「ついたー!」

あずさ「意外と遠かったですね~」

律子「撮影に使うお寺や湖が中国でも奥地の方ですから…かなり時間がかかりましたね…」

伊織「ちょっと!大丈夫なの?変なところに泊まらされたりしないでしょうね?」

律子「そこは大丈夫よ、こっちでも撮影にはよく使われるらしくて宿泊設備は整っているわ」

亜美「ふんふふーん♪早速真美に報告しーよっと!」

律子「あら、ダメよ?携帯は使わないで」

亜美「へ?どうして?」

伊織「あら、知らないの?海外では日本の携帯は使えないのよ」

亜美「えぇぇぇえ!?」

律子「正確には『使えるけど後でとんでもないお金がかかる』のよ。海外では日本の携帯会社以外の電波を使わないといけないからその影響ね」

亜美「うぅ…じゃあ我慢する…」

あずさ「亜美ちゃん、知らなかったのね~」

亜美「だって亜美海外初めてだもん…」

律子「あら、そうだったの?」

伊織「初の海外が仕事ってのもね…」

あずさ「大丈夫よ、こういう時は大体ホテルに行けばWi-Fiがあるから通信できるわ~」

亜美「…そっかじゃあそこまで我慢するよ」

プロデューサー達にはいくつかの誤算があった。

一つ目は、2人を離れ離れにすることに囚われたあまり、他の要素を考えなかった点だ。
勝手知ったる我が家で眠り、通い慣れた事務所で過ごす真美に対し、亜美は初めての海外。見知らぬ場所で過ごす不安は計り知れない。

二つ目は…

亜美「ふぃ~、さっつえっいおっわっり!」

伊織「Do-Daiみたいに言ってんじゃないわよ」

亜美「早速真美に電話しよ~♪…あり?」

あずさ「亜美ちゃん?どうしたの?」

亜美「わ、Wi-Fiが繋がんないYO!」

あずさ「あら~どうしてかしら?」

律子「…ちょっとフロントに電話して聞いてみるわ」ポパピプペ

亜美「うあうあー!?なんなのもぉ!」

律子「…なるほど、わかりました」

伊織「原因わかったの?」

律子「えぇ、そもそもこの辺りはあまり電波の環境が整っていないみたいなの」

亜美「えぇ!?この21世期にそんな場所があんの!?」

伊織「そんなことだろうと思った…意外とあるわよ、海外だと」

亜美「そ、そうなんだ…」

律子「えぇ、ホテル側も何とかしてくれようとしてるけど、この一週間では無理そうね…」

伊織「まぁしょうがないじゃない。スマホが使えないくらいなら死ぬわけでもないし、ね?亜美」

亜美「う、うん…」

二つ目の誤算は、携帯までもが使えなくなり、亜美真美のコミュニケーションが完全に不可能になったということ。しかし、真美はそれでも…

真美「亜美から全然連絡来ない…そんなに楽しいのかぁ…いいなぁ…お、はるるんから…何々…『明日は寂しがりの真美のためにプリン作っていくね』…うあうあー!?寂しがってないのにぃ!?」

と上手く寂しさを発散していたが…

亜美「…真美ぃ」

亜美は電波も通じない環境で、どうしても1人になってしまう夜に寂しさを募らせてしまっていた…

変化があったのは3日目の夜だった。

伊織「はぁ?一緒の部屋で寝たい?」

亜美コクッ

伊織「一緒の部屋って言ったって…ベッドは一つだし…まさか一緒の布団で寝るつもり?」

亜美コクコクッ

伊織「いや、狭いし…普通に嫌なんだけど…」

亜美ジワァ

伊織「!?」

亜美「うっ…うっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」ブワッ

伊織「ちょ、ちょっと!?どうしたのよ!?」

亜美「うわぁぁぁぁあん!うわぁぁぁぁあん!?」

ガチャッ

あずさ「ど、どうしたの?」

律子「何この声…って亜美!?泣いてるじゃない!?伊織!何言ったの!?」

伊織「いや、私は何も…亜美が一緒の布団で寝たいとか言うから…」

律子「一緒の?」

あずさ「布団で?」

亜美「うぅぅ…ひっぐ…えっぐ…ら、らって…しゃみ…しゃみし…いぃぃ…」

伊織「はぁ?寂しい?何言ってんのあんた?」

亜美「らって…らってぇ…真美…真美がぁ…」

律子「真美?」

亜美「真美がいないんらもん!!」

伊織「当たり前じゃない…」

あずさ「…そうね、真美ちゃんがいないのは寂しいわよね…」ナデナデ

亜美「あじゅしゃお姉ぢゃぁぁあん!」ダキッ

律子「そうか…今まであんたたち、こんなに長い間離れたことがなかったのね…」

伊織「え!?そんなこと…いや、そういえば、泊まりの仕事は大体一緒だったし…」

あずさ「真美ちゃんとはずっと一緒で仲良し
だものね…」ナデナデ

亜美「うわぁぁん!寂しいよぉぉぉぉお!」

律子「…わかったわ、亜美、今日は私と一緒に寝ましょう?」

亜美「い、いいの?」

律子「いいに決まってるじゃない。私はあんたのプロデューサーよ?」

亜美「うぅ…り、りっちゃん…」

律子「何?」

亜美「め、迷惑かけて…ごめんなさい…」シュンッ

律子伊織あずさキュンッ

律子(え、何これ?)

あずさ(あ、あらあら~?)

伊織(キュンッて何よ!?キュンッて!)

亜美「あ、謝るから…き、嫌いにならないでぇ…」ウルウル

伊織(普段が普段だから…こう…しゅんとされると…)

あずさ(…ギャップねぇ~)

律子「…謝るのはこっちの方よ、無理させてごめんね、ほら、一緒に寝ましょう?」

亜美「ぐすっ…うん…」

律子「今日のところは私が引き受けるから、伊織たちももう寝なさい」

伊織「う、うん…」

あずさ「亜美ちゃん、明日は私と一緒に寝ましょうね?」

亜美「うん…いおりん、あずさお姉ちゃん…」

伊織「ん?」

あずさ「どうしたの?」

亜美「…おやしゅみ…」

伊織あずさズキュュュュユン

律子「…ほら、もう遅いわ。寝るわよ」

亜美「うん…じゃあね…」

バタンッ

伊織あずさ((何、あの破壊力…))

こうして、三日目、四日目、五日目の夜はそれぞれ、律子、あずさ、伊織と一緒に眠った亜美だが…

亜美「ね、ねぇ…りっちゃん?」

律子「な、何?亜美、どうしたの?」

亜美「あ、あのさ…ギュッってしてもいい?」

律子(はうっ!?)

亜美「あずさお姉ちゃん…寝る前に…手繋いでほちい…」

あずさ(はぅっ!?)

亜美「いおりん…寝る時は…こっち向いてほちい…」

伊織(はぅっ!?)

それぞれで普段見せない素直さ全開の甘えん坊ぶりを発揮し、3人の胸を苦しめた…幸い、昼間はスタッフの目もあり、気が紛れたのか撮影は順調に進んでいた。
そして最終日…

亜美「りっちゃん!いる?」

律子「えぇ、ここにいるじゃない…」

あずさ「あずさお姉ちゃん…手繋いでててね?」

あずさ「ふふふ、えぇ、亜美ちゃんの可愛い手ですもの、離さないわ」

亜美「いおりん…シャルル貸してくれてありがと…」

伊織「はぁ…まさか最後は全員で寝たいなんて…」

亜美「うぅぅ…ご、ごめんなさい…」

伊織「…あやまんないでよ…調子狂うわね…」

1時間後

亜美ス-ス-

律子「ふぅ…やっと寝たわね」

伊織「でもこのまま全員で寝るんでしょ?」

律子「えぇ、三日目に先に起きてただけで大号泣させちゃったからね…」

伊織「はぁ…これじゃあ休んでるのか疲れてるのかわからないじゃない…」

あずさ「でも…こんなこと言うのは本当はダメだと思いますけど…今の亜美ちゃん、とっても可愛くないですか?」

律子伊織「「…」」

伊織「…いや、本当そうなのよね」

律子「悪戯せずに、お淑やか…とはちょっと違うかもしれないけど、大人しくなるだけでこうも違うのかと…」

伊織「…正直言うわ、2人で一緒に寝た日は自分がどうにかなっちゃうんじゃないかと思ったわ」

律子「…ごめん、私も。湧き上がる謎の気持ちを理性で抑え込むのに必死だったわ」

あずさ「あ、あらあら~」
あずさ(こっそりキスしたのは黙っておこうかしら…)

そして帰国

亜美ギュッ

伊織「ちょ、ちょっと亜美…」

亜美ギュゥウ

伊織「痛い痛い痛い!?痛いから!」

亜美ギュゥゥゥウ

律子「さ、流石に私も…」

あずさ「もう喋りもしませんね…」

亜美ウルウルウルウル

伊織(喋り出すと泣いちゃうからね…)

律子「大丈夫よ!事務所に戻ったら真美がいるわ!それまでの…」

亜美「真美ぃぃぃぃぃぃぃぃい!?」ブワァ

あずさ「え?」

律子「しまっ…」

伊織「律子!?軽率に真美の名前出すんじゃないわよ!?限界来ちゃってるじゃない!」

亜美「うわぁぁぁぁぁあん!?」

律子「あぁ、亜美!泣き止んで!お願い!他の人の目もあるから!」

事務所

亜美「ひぐっ…えぐっ…」

律子「はぁ…はぁ…ようやく…」グタッ

あずさ「つ、着きましたね…」グタッ

伊織「途中で亜美が泣いたり、あずさが道に迷ったり…大体なんであずさが地図持ってんのよ!?」

あずさ「ご、ごめんなさい…」

律子「しょうがないじゃない!私たちは片手塞がってるんだから!」

亜美「ご、ご、ごべんなさ…」

伊織「あぁ、ちょっと待って!泣かないで!」

律子「ほら、一週間ぶりよ!」

あずさ「会う時は笑顔じゃないと…ね?」

亜美「う、うん…亜美、もうちょっとだけ我慢する…」

律子「そうね、いい子いい子」ナデナデ

ガチャッ

あずさ「ただいま戻りました~」

小鳥「あ、おかえりなさい!」

P「おお、おかえり!なんだ電話してくれたら迎えに行ったのに…」

伊織「…それどころじゃなかったのよ」

P「?そうか…それにしても」

亜美ジッ

P「亜美は随分大人しいな?どうかしたか?」

亜美「あ、あの…兄ちゃん?」

P「ん?」

亜美「その…ま、真美は…?」

P「あぁ、真美なら(今は)いないぞ」

あずさ「あっ…」

律子「ちょっ!?」

伊織「バカ!」

亜美「真美が…いない…」

真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない真美がいない

真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美真美

亜美「うっ…うっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!?」

P「うぉ!?」

小鳥「どどどどどどどどうしたの!?」

亜美「嫌だぁ!?もうこれ以上真美と離れるの嫌ぁぁぁあ!?」

ガチャッ

真美「はろはろ~…って亜美!?どったの!?」

亜美「真美ぃぃぃぃい!?」ダキッ

真美「うわぁ!?」

亜美「真美ぃ…真美ぃ…」

真美「どうしたのさ…ほんとに…」

亜美「寂しかったYO!寂しかったんだYO!」

伊織「真美はそうでもなかったのかしら」ヒソヒソ

あずさ「さぁ…」ヒソヒソ

真美「そっか…そだよね、こんだけ離れたの初めてだもんね…」

亜美「うっぐ…えっぐ…真美は?」

真美「ん?」

亜美「真美は…寂しくなかったの?」

真美「…寂しかったよ、亜美がいなくてとっても寂しかった」

亜美「うわぁぁん!」

真美「いっつも、何やるにも一緒だったからさ、隣に亜美がいないのは寂しくってしょうがなかった…」

亜美「うわぁぁん!良かった…良かったYO!」

真美「良かった?」

亜美「えっぐ…さ、寂しいのは…亜美だけなのかなって…思って…それで…」

真美「…そんなわけないっしょ?真美たち双子なんだから…ずっと一緒だよ」

亜美「ずっと?」

真美「うん、ずっと」

亜美「そっか…ずっとか…えへへ…」

小鳥「ちょっとちょっと、プロデューサーさん…」ヒソヒソ

P「ええ、小鳥さん…これは…」ヒソヒソ

P小鳥「「やり方間違えたぁぁぁあ!?」」

小鳥「ちょっと!亜美ちゃんの方じゃないですか!?最初に言ってたパターン!」

P「くそっ!双子だから反応も同じだろうと油断した…こうなったらもう一度…」

律子「もう一度…なんですか?」

P小鳥「「!?」」

律子「ほら、続きがあるんでしょう?もう一度、どうするんです?」

P「い、いやぁ…」

小鳥「そ、そのぉ…」

伊織「まさか、今回の不自然な海外ロケって…」

小鳥「ち、違います!?お互いがいなくて寂しがる亜美ちゃん真美ちゃんが見たかったわけでは…」

P「小鳥さん!?なんで全部言っちゃ…あっ、やべっ、俺もだ…」

律子「ふぅん、プロデューサー殿、小鳥さん…」

P「は、はい!?」

小鳥「な、何か!?」

律子「ちょっと私、向こうに忘れ物したみたいで…」

小鳥「そ、そうなんですか…」

P「連絡して送ってもらって…」

律子「いえいえ、こっちのミスなのに、それは悪いですよ…ね?」

小鳥「そ、そう言われると…」

P「でもそれならどうやって…」

律子「取りに行ってくれません?」

P「ま、まぁそれくらいなら…」

律子「自力で」

P小鳥「「へ?」」

律子「いや、お金もったいないじゃないですか。だから自力で行ってきてください」

小鳥「い、いやぁ…律子さぁん」

P「冗談キツいっすよぉ…」

律子「行・き・ま・す・よ・ね?」

P小鳥「「は、はい…」」

こうして2人は中国の秘境まで忘れ物を取りに行った。もちろん忘れ物は律子の勘違いだった。

律子「あっれ~、私ったらうっかり♪」

終わり

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