加蓮「やったよPさん！ 私、シンデレラガールズになったよ！」

モバP「加蓮おめでとう！ 本当によく頑張ったな！」

加蓮「夢みたい……私の今まで、無駄じゃなかったんだね…」

モバP「そうだ！ でもまだまだこれからだ。新曲に雑誌取材、ライブ、今までにないくらい忙しくなるぞ！」

加蓮「ふふっ。まだそんな心配しているの？ なんだってやって見せるから。大丈夫、あなたの育てたアイドルだよ」

モバP「……そうだったな。もっともっと、煌めくアイドルを目指していこう！」

加蓮「うん、任せて！」

モバP「おう！」

加蓮「……」

モバP「……」

加蓮「……」

モバP「……？」

加蓮「あれ？」

モバP「え？」

加蓮「結婚しようは！？」

モバP「なんでだよ」

加蓮「いまの流れは絶対プロポーズの流れでしょ！？」

モバP「そんな流れねぇよ。せっかく上がってたテンション返せよ」

加蓮「テンション上げる……興奮させればいいの！？ 脱ぐ！？」

モバP「さっき煌めくアイドル目指せって言ったよな？ 5秒でヨゴレになるのやめてくれる？」

りあむ「Pサマ呼んだ？」

モバP「二重の意味で呼んでないわ。自分でヨゴレとかいうんじゃない」

りあむ「Pサマが心配してくれた……やさしい……」

加蓮「りあむ、今Pさんと大事な話してるの。ちょっとだけ待ってて」

りあむ「はーいママー」

加蓮「さてPさん！」

モバP「ママはスルーかよ。そんなにさっきの与太話が大事か」

加蓮「与太話じゃないよ！ 昨日、ちゃんと言ってくれたじゃん！ シンデレラガールズになったら結婚しようって！」

まゆ「聞き捨てなりませんねぇ！」ｶﾞﾀｯ

モバP「ほらポンコツ参戦してきちゃった。せっかく『今日は我慢、今日は我慢……』って言ってたのに」

りあむ「Pサマ呼んだ？」

モバP「だから呼んでないって。自分でポンコツいうな……いやポンコツは事実か」

りあむ「Pサマが現実でイジメてくる……やむ……」

まゆ「りあむちゃん。今ママは加蓮ちゃんと大事な話してるの。少し我慢しててくださいねぇ」

りあむ「はーいママー」

モバP「自分からママを使ってきやがったぞこいつ」

加蓮「まゆ！ 邪魔しないで！」

まゆ「それはできませんねぇ！ なんですかさっきの結婚しようって！ そんなウソを言う子はウサミン星に代わってお仕置きですよぉ！」

モバP「月じゃないのか」

まゆ「それは怒られそうかなって」

モバP「いや、ほぼ言っているからばれたらたぶん怒られるぞ？」

まゆ「……ふぇ」

モバP「あー怒られるの想像して泣くなーよしよし」

まゆ「ふぇ～ぴーさぁん」

モバP「はいはい泣き止めなー」

まゆ「……ふひ」

加蓮「ちょっと！！？？ 今日の主役は私だよ！？ 全知全能、万能多彩、満漢全席のシンデレラガール加蓮ちゃんだよ！」

まゆ「はっ！ そうでした！ 加蓮ちゃんですよ！」

モバP「満漢全席って。字面がそれっぽい言葉を適当に言っただけだろ」

加蓮「私に結婚しようって言っておいて、目の前でイチャイチャしないで！ 吐くよ！」

モバP「だから自分からヨゴレに行くな馬鹿者」

加蓮「大丈夫！ 胃液じゃなくて呪詛だから！」

モバP「余計に悪いわ」

まゆ「いつどこでPさんが結婚しようなんて言ったんですか！？ しょーこを出してください！」

加蓮「いいよ言ってやろうじゃん！ 昨日の夜！」

まゆ「くっ…！」

加蓮「夢の中で！」

まゆ「くぅっ……！！！」

加蓮「『愛してるよ、結婚しよう、加蓮』って言ってくれたもん！」

まゆ「くぅぅぅぅ！！！ これは悔しいですが認めざるをえませんか……！」

加蓮「どう！ これでもまだ文句ある！？」

まゆ「確かにそれは認めましょう……ですが、私だって言われたもん！」

加蓮「負け惜しみ？ いいよ聞いてあげるよ！」

まゆ「吠え面かかせてやりますよぉ！ 昨日の夜！」

加蓮「くっ…！」

まゆ「夢の中で！」

加蓮「くぅっ……！！！」

まゆ「『愛してるよ、結婚しよう、まゆ』って言ってくれました！」

加蓮「くぅぅぅぅ！！！ これは認めざるを得ないね……！」

まゆ「どうですかぁ？ これで加蓮ちゃんと私は五分五分ですよぉ！」

加蓮「そうみたいね……しょうがない、こうなったらPさん本人から言ってもらわなきゃだめだね！」

まゆ「やれやれ、自分から負けに行くなんて、とんだ加蓮ちゃんですねぇ」

加蓮「何言ってるの？ Pさんからまゆには『諦めるように』言ってもらうんだよ？」

まゆ「せいぜい喚いているといいですよぉ。Pさん！」

加蓮「Pさん！」

まゆ「加蓮ちゃんの前でまゆ、愛してるって言ってください！」

加蓮「まゆの前で加蓮、結婚しようって言ってあげて！」

モバP「あ、終わった？」

りあむ「えへへー。もっとなでろー」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

まゆかれ「何イチャイチャしてるのー！」

モバP「いやだって意味わからんこと言い出したから。なんだよ夢って。本当の意味で寝言じゃねーか。それに俺一人で突っ込むの面倒くさいし」

加蓮「私、シンデレラガール！ 今日の主役！ ナンバーワンアイドル！」

モバP「そうだな。アイドルだな。結婚とか言っちゃだめだな」

加蓮「ぐんぬー！」

まゆ「ふふふ。残念でしたねぇ。さぁPさん、まゆ、愛していると」

モバP「いやお前もだからな？ 言うわけないからな？」

まゆ「びぇぇぇぇ！」

りあむ「Pサマ、なんかママたち大変そうだね」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

モバP「そうだな。お前はああはなっちゃだめだぞ？」

りあむ「よくわからないけど、わかった！」

加蓮「……りあむー？ ちょっとこっち来てー？」

まゆ「ちょっとお話ししましょうねぇー？」

りあむ「ママが呼んでる！ これはチヤホヤしてくれる予感！ Pサマ行ってくるね！」

モバP「……あぁ、まぁ、生きて帰ってこい」

ﾅﾆﾅﾆﾏﾏｰ

ﾁｮｯﾄﾁｶﾞｳﾍﾔｲｺｯｶ

Pｻﾝﾆﾊﾐｴﾅｲﾄｺﾛｶﾞｲｲﾃﾞｽﾈｪ

ｴ､ﾅﾆ､ﾔﾑ､ﾒｯﾁｬﾔﾑ!!!



ﾐｷﾞｬｰ!!!!!!

モバＰ「……さて、仕事するかぁ」