【ミリマス】桃子「お腹の調子が悪い……」 (21)

桃子「んー……」ボスポス

ミリP(以下P)「どうした?桃子」

桃子「あ、お兄ちゃん……んー、何だかお腹の調子が悪くて」

P「なんだ?何か変なのを食べたのか?」

桃子「んー、女子力やきそばFXR3なら食べたけど……」

P「それだ」キッパリ

桃子「でも、他のみんなはそんなことないって言ってるし」

P「なら、便p「殴るよ」



P「すみませんでした」ペコペコ

桃子「まったく……」

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P「んー。なら、明日休みを無理にでも突っ込むから、医者へ行きなさい」

桃子「えー!そこまでしなくても!」

P「桃子。……気持ちはわからないでもない。だが、もし何か変な病気だった場合、みんなの迷惑になる前に」

桃子「……そうね。それに……もう、桃子一人の身体じゃないからね」

P「ちゃ、茶化すな!」

桃子「さっきのセクハラのお返しだからねっ」

バタン

P「まったくもう……」

美咲「また、桃子ちゃんと痴話喧嘩ですか?」

P「違います」

美咲「でも、この時期は回りの変化に身体が追い付かない場合が多いですからね」

P「わかってますよ。……少し心配なだけです」

美咲「はいはい」

―次の日

医者「おめでとうございます。妊娠6週間目ですね」

桃子「は?」

医者「ほら、ここのエコー……もう形になってますよね」

桃子「……あ」

医者「じゃあ、色々準備しないといけませんでしょうから」

桃子「は……はい」

桃子「……」

桃子「……桃子がこの子の親に……なる……の……?」

桃子(そりゃ、心当たりはあるよ。けど……)

桃子(……って……)

桃子(……)

桃子(お兄ちゃんの子ってことだよね……)

桃子(どうしよう……)

桃子(もし、拒否されたら……一人で……)

桃子(あの時の……父母のようになるぐらいなら……)

桃子(ごめんね……お兄ちゃん……)

―さらに次の日

P「っ……っ……」ワナワナ

美咲「えっ……えっと……」



つ【辞表】



P「あいつは何を考えてるんだーっ!!」フンガー

美咲「お、落ち着いてください」

美咲「もしかすると、昨日の病院の検査の結果とかが……関係して」

P「」ピク

美咲「あ、あ、もしかしてですよ!」アタフタ

P「……」

P「桃子ぉ~」ガクリ

P「どうして……」

P「どうして……俺を残して……逝ってしまったんだぁ!」

美咲「だからぁ!!」

P「こうしちゃおれん!後はお願いします!」ダッシュ

美咲「ちょ、ちょっとぉ……」



美咲「どうするんですかぁ」

つ【書類の山】

美咲「うぅ……」

P「桃子……」



P「劇場にはいない……」

P「家は……」





P「ここにも……いない……」

P「なら……」

サスサス

桃子「……」

桃子「お兄ちゃん、怒っているかな……」

桃子「でも嫌われないと……」

桃子「ダメだから……」

桃子「そう決めたから……」

桃子「……」

桃子「なの……に……」

ポタポタ

桃子「なんで……こんなに……」

桃子「涙が止まらないの……」ポロポロ

桃子「もう……一人で生きると決めたんだから……」

桃子「いつまでも……座ってなんか」



「では、お手を拝借させていただきます。レディ」

桃子「なっ……」

桃子「どうして……」

「一人ぼっちになりたい時、昔から最後はここにいただろ」

桃子「な……んで……」

「理由を話さないで別れていくような人に、非難されたくないな」

桃子「でも……」

桃子「桃子は……お兄ちゃんと……」



桃子「やっぱり……離れたくないよぉ!!」ギュッ

P「ん……」ヨシヨシ

桃子(やがて……日が暮れ、空に星が煌めくようになってから桃子はお兄ちゃんから離れた)



P「でもどうして、急に……やはり何か、重大な病気とか」

桃子「うん……現代医学では直らない病気……だよ」

P「……」

P「……そうか。よく頑張ったな」

P「だけどな、俺だっていつも隣にいる。……共に二人が死を分かつ時まで、その日まで一緒にいたいと思ってる」

P「だから、話してくれ。桃子が何の病気かを」

桃子「……」

桃子「……うん」

桃子「驚かないでね」

P「……何とか頑張る」ドキドキ

桃子「…………」



桃子「あのね……」





桃子「桃子に……」

桃子「こ……子供ができたの……」

P「……」

P「…………なるほど」











P「え?誰の?」

桃子「……」#

ゲシゲシ

P「痛い痛いっ!脛は蹴らないで!!」

P「俺の子ぉぉぉぉお!?」

桃子「それ以外誰がいるって言うの?」

P「そ、そっか……子供か……パパになるのか……」

桃子「う……ん……///」

P「……」

P「……よし」

P「結婚しよう」

桃子「え?」

P「いや、だって……未婚の未亡人だなんて嫌だろ?」

桃子「未亡人って、何で桃子が未亡人なわけ?!」

P「ち、違った……って痛い痛い。また脛を蹴るんじゃありません!」

桃子「そうやって!いつも!桃子のこと!ごまかすんだからっ!」ゲシゲシ



P「あー」

P「桃子は俺のこと好きか?」

桃子「……な」

桃子「こ、こんな時に、な、何を……」

P「こんな時じゃない……大事な時だから……」

P「改めて」

P「周防桃子さん」





P「俺と結婚してください」



桃子「……」

桃子「もう……馬鹿……」

桃子「桃子の答は一つだけなんだから……」

桃子「周防桃子は……」

ギシッ



桃子「あなたを……」

チュッ

桃子「愛してます」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

―え?そういうシーンがない?

―ば、馬鹿。お兄ちゃん以外に見せるわけにはいけないんだから

―それから?

―うん……それから半年して桃子……私はアイドルを辞め、あの人と結婚

―Pは私をトップアイドルにできなかったことを悔しがっていたけど、もう遅いんだから

―それから出産して……女の子だったけど……色々あって

―今では

「おとーさーん~」トコトコ

P「お、文か。お母さんは?」

文(文月生まれという設定です)「おかーさんなら」



桃子「……あなた」

桃子「またお弁当を忘れてますよ」ハァ

桃子「妻の愛情がたっぷり詰まってますのに」ヨヨヨ

P「す、すまない……」

桃子「これで今月、三回目ですよ……さて、ペナルティはご存知ですよね」シャッキリ

P「とほほ……仕方がない。今度の休みな」

桃子「はいっ」ニコッ





美咲「あれっ?何か約束でもしたんですか?」

P「あぁ……みんなでお出かけするってな」

文「おでかけー」

美咲「ふふっ」

桃子「もちろん、夜は……ね」

文「わー、おとーさんとおかーさんがプロレスごっこするんだー!」

美咲「ぶふぅ!!」

桃子「ふ、文ちゃん……?」オロオロ

P「まさか……見られていたとは」



文「おとーさんも、おかーさんも、ふみだけをみてほしいなーって」

文「だから、弟か妹はまだいいかなーって……ねっ」



美咲「あはは……」

桃子「でも……もう遅いかな」

P「えっ?」

美咲「もしかして……」

文「わー」



桃子「毎日ログインしてもらって」

桃子「ふふっ、幸せにされちゃってますから」

桃子「ね、あなた」



おしまい

最初に述べてませんでしたが、物語当初の桃子は18歳の設定です



が、11歳のままでもいいですよ……ふふっ

では

過去作(ただしR18)

「裏ビデオ『福丸小糸16歳』の撮影」
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