柳川城「特に宝石の様なものとこの板の様なものからは力を感じられますね」

やくも「薄いのに色が褪せてないとや……しかも、何だかいい匂いがするけん！」ｸﾝｸﾝ

千狐「どれも危険そうではないけれど……」

殿「」ﾄﾞｳｼﾖｳ

柳川城「生憎皆さん他の地を守ってらっしゃいますし」


平遥古城「何をしているんだい？」


千狐「おや、平遥古城さんではないですか」

平遥古城「これは何だい？まさか、ボク抜きで商売の話をしてたんじゃないよね？」

柳川城「そうじゃないですよ」

やくも「平遥古城はこれらの物見た事あるとや？」

平遥古城「うーん、まったく見た事無いもの達だね。やくもが作ったのかい？」

やくも「仕組みもどうやってやっているか分からんけんね……」

柳川城「この軽くてガラスの様なものは不思議ですね」ｺﾝｺﾝ

殿「」ｿｳﾀﾞﾅ

千狐「この卵の様な装飾品は少し気味が悪いですわ」

柳川城「ですね……これは千狐さんの神社に置いておけませんか？」

千狐「ええ。分かりました」

平遥古城「この紙の箱と軽いガラスの奴はどこか商売の匂いがするよ」

殿「」ﾅﾝﾀﾞｶｷｹﾝﾅｶﾝｼﾞ

平遥古城「けどどんなのかも見た事無いし……少し待ってて」


１０００５分後



紫禁城「それで我に何の用なのだ、殿」

殿「」ｺﾚｦﾐﾃｸﾚ

紫禁城「なんだ、この妙なもの達は」

千狐「実は私達にもよく分からなくて……」

平遥古城「色んな物を見てきた人なら分かるかもって殿が言ってたからね」

紫禁城「ほう、良い心がけだぞ殿。しかし我にもこのようなものは知らぬ」

やくも「これが何か分からないけん、ならこれ全部を調べてみるがや！」

紫禁城「おお、なら我も手伝おう。何、褒美は書物で良いぞ」

平遥古城「ボクも手伝うよ。商機の匂いがするからね！」


「これがニンジャズ・ゲートの選択でござるよ。ヤゲン・ボリィ……」

「グワアアアアア！」

＞こうして、やくも達による研究が始まった

＞難航を極め、途中千狐が稲荷寿司が入ってない事に激怒したり

＞やくもが稲荷寿司だけをたべてしまったり

＞柳川城が殿に精が付くものを振舞ったり

＞平遥古城が所領内で商いを始めたり

＞紫禁城が男性同士の絡みを見ると変な目で見たりと

＞様々な事があったが

＞結論として「ここではないどこか」から来たものと結論付けた。



千狐「申し訳ありませんわ……」

紫禁城「いや、まさか我でも理解が及ばぬものがあったとはな……感謝する」

やくも「それにしてもよー分からんものが来たとや」

柳川城「これらの物は離れに保管しておきましょう。良いですよね、殿？」

殿「」ﾀﾞﾅ

平遥古城「それでいいのかなあ」

やくも「これが殿さんの選択けん」

平遥古城「じゃあボクは先に帰らせてもらうね。楽しかったよ殿くん！」

柳川城「では私は夕飯の準備に行きますね」

千狐「私とやくもは件の物を納めてきますわ」

紫禁城「……皆行ったか」

紫禁城「ハハハ。まさかこの我が知らぬとはな」


殿「それでも良いではないですか紫禁城殿」

紫禁城「何だと……？」

殿「知らぬなら共に知るのもまた悪くはない故。どうです？この本、読みませぬか」

紫禁城「ああ。たまには悪くないな」



尾張