【冬が寒くて本当に良かった】

聖良&理亞「せーの」

ザッ

【まだ綺麗なままの雪の絨毯に2人で刻む足跡の平行線】

聖良「わぁ～奇麗に付いた」

理亞「・・・」

聖良「？どうしたの？」

理亞「私の足・・・小さい」

聖良「フフフ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

姉さまとの思い出が1つ増えた

【冬が寒くて本当に良かった】

聖良「理亞、行きますよ」

理亞「うん」

聖良&理亞「行ってきます」

理亞「・・・もうすっかり寒くなったね」

聖良「・・・理亞」ｽｯ

理亞「うん」ｷﾞｭ

姉さまが手を繋いでくれた。あったかい

聖良「理亞もうすぐ誕生日ね」

理亞「うん♪」

【冬が寒くて本当に良かった】

お誕生日おめでとう！！

理亞「あ、ありがと///」

ピロン

理亞「？・・・フフ」

聖良「理亞、どうしたの？」

理亞「これ」ｽｯ

聖良「！フフフ」

Aqours『理亞ちゃん、お誕生日おめでとう！！』：全員サンタコスチューム

理亞「まだちょっと早いよね」ｸｽｸｽ

聖良「ええ」ｸｽｸｽ

私は16歳になった

聖良「理亞行きますよー」

理亞「・・・うん」

聖良「どうしたの？」

理亞「・・・なんでもない」

聖良「？」

【雪が降ればいいと口を尖らせた。思い通りにはいかない】

でも、冬は好き

【冬が寒くて本当に良かった】

聖良「理亞、おいで」ｽｯ

理亞「うん」

ギュ

姉さまが抱きしめてくれた

理亞「・・・あったかい」ｷﾞｭ

聖良「♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

姉さま・・・大好き・・・でも

聖良「では、行ってきますね」

鹿角・母「体に気をつけてね」

聖良「はい」

理亞「・・・」

聖良「理亞」

理亞「・・・うん」

聖良「練習、頑張ってね」

理亞「・・・うん」

聖良「理亞・・・スマイル」ﾆｺｯ

理亞「・・・」

理亞「うん」ﾆｺｯ

聖良「では」ｽﾀｽﾀ

ブロロロ

理亞「う゛ぅぅぅ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

鹿角・母「理亞ちゃん、よく頑張ったね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

理亞「う゛ぅぅ・・・お姉・・・ちゃん・・・お姉ちゃん」ｸﾞｽ

～車内～

聖良「・・・」

鹿角・父「聖良」

聖良「はい」

鹿角・父「【もう我慢しなくてもいいぞ】」

聖良「・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

聖良「うぅぅ・・・グス・・・理亞ぁ・・・理亞ぁ・・・」

冬が終わった

それから・・・

ガチャ

理亞「行ってきます」

理亞「・・・」ｽﾀｽﾀ

朝早く家を出たので人も少ない

理亞「ふっ・・・はぁ・・・ぐす」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

良かった・・・泣いていても見られにくい

しっかりしなくちゃいけないのは分かってる

でも、しばらくは続きそうだ

ピロン

理亞「？・・・姉さま」

聖良『理亞へ、朝早くからごめんなさい。伝え忘れたことがあり連絡しました』

聖良『理亞、あなたの才能は並ではありません。あなたならきっとできます』

聖良『だから・・・頑張ってね』

理亞「・・・」

良かった・・・【そんなに時間は掛からなそうだ】

理亞「姉さま・・・私、頑張るよ」

2人で歩いた道を1人で歩く

季節は春・・・でも、私は冬が好き

私が、私たちが見つけた【聖なる雪の季節だから】

～終わり～