理樹「謙吾にラブレター書くことになった…」 (21)

廊下

女子生徒「あ、あの…君直枝君だよね…」

理樹「えっ?そうですけど」

理樹(残暑が過ぎ、そろそろ脳裏に秋という言葉が浮かび上がる季節になってきた。そんなある日、廊下を歩いていると1人の見慣れない女子生徒から声をかけられた)

女子生徒「こ、これ宮沢君に渡してくれない?絶対他の人には秘密でね!」

理樹(そう周囲を警戒しながら僕に渡したのは一通の白い手紙だった。ハートのシールで留められたそれは誰がどう見てもラブレターにしか見えない。実際恥ずかしそうにそそくさと去っていく彼女の姿を見ると間違いではないようだ)

理樹「ち、ちょっと一方的な!」

理樹(僕の抗議の声も聞かず彼女は一瞬でその場から姿を消した)

理樹「困ったな……僕こういうのは苦手なのに」

理樹(親友へのラブレターほど受け取って気まずい物はない。実際どんな顔して渡せばいいのか……ともかく渡さないという選択肢もないのでひとまず預かることにした。放課後、謙吾が1人の所に隙を見てさっさと渡してしまおう。おそらく名前は書いてあるだろうし後は当人達で解決させるはずだ)

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教室

真人「ちくしょーー!!あと俺の手が数センチ長かったならなぁ!」

謙吾「ふはは!この宮沢謙吾、足技も伊達ではないというところを見せてしまったかな?」

真人「やい謙吾!あとで野球の時は覚えてやがれ!」

理樹「………」

理樹(マジマジと謙吾を見つめてみる。やはりルックスはこの学校の中でも相当整っているほうだと思う。それに加えてカラッとした性格だから他生徒もとっつきやすいのか知り合いがとても多い)

謙吾「……どうした理樹、こっちをじっと見て」

理樹「いや、謙吾はモテるなーと思って」

謙吾「はははっ、なんだ藪から棒に。そろそろ理樹もそういうのを意識するようになったか?」

理樹「いや僕は……」

真人「ええっ!?まさか理樹、俺たちと遊ぶより女の子と遊びたいって言うのか!?」

理樹「ないない!そんなことないから!」

理樹(……にしても謙吾はこれまで女子からこういう好意を何度受けてきたんだろうか。僕らはあまりお互い触れてこなかったけどやっぱり手慣れているんだろうか。そう思うと少し遠い存在に感じるような……)

真人「あ、そうだ。俺先生から呼び出し食らってんだった…悪いけど2人は先に部室行っててくんねえか?」

謙吾「そうか?じゃあ行くか理樹」

理樹「あっ、うん!」

理樹(しめた!2人きりになれるチャンスが来たぞ!)

通り道

理樹「………」

謙吾「そこで恭介が言った言葉がこれまた傑作でな!」

理樹(いざとなるとなんだか他人の事なのに緊張するな…いったい僕から渡されたら謙吾はどんな表情をすることになるんだろうか)

謙吾「……どうした理樹?今日はずっと黙ってばっかりだな」

理樹「うわっ!あ、いやその……」

理樹(いや、ここは下手に構えるだけむしろ変な空気になるだけだ!ここはサラッと渡してしまえ!)

理樹「謙吾、実はこれ…」

理樹(と、手紙を取り出した瞬間だった)

ビュウウ

理樹「うわっ!」

謙吾「うおっ」

ヒュンッ

理樹「あ、手紙が!」

理樹(手紙が突風に飛ばされて宙を舞った!)

謙吾「あっちに飛んで行ったぞ!」

理樹(手紙は遥か彼方上空を飛んでゆき、あっという間に見えなくなってしまった。あれは裏山の方向…見つけるのは限りなく困難だろう)

理樹「あ、あああ………」

謙吾「な、なんだったんださっきの風
は……それより理樹、残念だったな。いったいなんの手紙だったんだ?大事なものか?」

理樹「け、謙吾に渡そうと……」

謙吾「俺?じゃあ今直接内容を教えてくれたらいいじゃないか」

理樹「いや……それはその……」

理樹(と、取り返しのつかないことをしてしまった!!)



理樹・真人部屋

理樹(真人が寝静まった部屋の中で僕はかなり落ち込んでいた)

理樹「どうしよう…なんて書いてあったんだ、あの手紙は……」

理樹(名も知らぬ女子生徒が一生懸命想いを込めて書いた手紙を僕はないがしろにしてしまった。そんな大きな罪悪感と野球終わりの疲労感から僕はとんでもないアイデアを思いついてしまった)

理樹「……そうだ、僕が代わりにラブレターを書けばいいんだ」

理樹「名前はまたあの生徒に会ったときに聞くとして僕なら謙吾のことを子供の頃から知ってるからきっといい文章が書けるはずだぞ!は、はは…そうだ!それで謙吾からイエスの返事を貰えればむしろ彼女も喜んでくれるはずだ!ようし、そうと決まったら急いで書くぞ!」

理樹(今思えば馬鹿な考えだった。もう少しちゃんと考えれば後日に本人から書き直してもらうのが一番だと気付けたはずなのに何故僕はあんなことを考え始めたんだろう?ともかく一度軌道に乗ってしまった作戦は一人で静かに進んでいった)


……………………………………………



…………………………



早朝

チュンチュン

理樹「………か、書けた………」

理樹(友達の良いところを書くのは造作もないことだがそこに恋愛感情が絡むとなると打って変わって難しい作業になった。そもそも僕は女の子じゃないからどこに惹かれたかなんてなかなか思いつける事じゃない。だけどなんとか朝には間に合わせる事が出来てしまった)

理樹「よし…あとはこれを謙吾に渡すだけ……ちょっとシャワーだけ浴びよ…」

バタンッ

真人「ふあああ………あれ、理樹もう行ったのか?……ああ、シャワーか。………なんだこの理樹の机の上の手紙は…」

ペラッ

真人「えーと、『宮沢謙吾君へ。単刀直入に言うとあなたの事が好きです』」

真人「………………」

真人「り、理樹の字だよな……?」

真人「………………」

真人「ええええええええええええええ!!!!!!!」

続く(∵)

真人「ど、どうすりゃいいんだ!?まさか理樹がよりにもよって謙吾の奴をそういう目で…あ、頭がパンクしそうだ!………クソっ!こういう俺の手に負えねえことはとりあえず恭介に相談だ!!」




恭介部屋の前

ドンドンドンッ!!

真人「おおぉーい!恭介ぇ!!助けてくれぇ!!」

シーン

真人「ちくしょお!こんな時に留守かよ!」

トコトコトコ

男子生徒「ん?なんだキミは…棗を探してるのかい?」

真人「ええと…あんた3年の人?」

男子生徒「ああ。あいつなら今日は朝練とか言ってまたグラウンドの方にいるんじゃないのか?」

真人「ハッ!そうだった…衝撃で忘れてたが今日朝練あるじゃねーか!先輩ありがとうッス!」

ダダダッ

男子生徒「な、なんだったんだ……」





グラウンド

真人「まだグラウンドにはいねえ…ってことは部室か!」

ダダダッ



部室

バンッ

真人「おい恭介!聞いてくれ!理樹が謙吾にラブレター描いてた!!」

恭介「えっ?」

クド「わふ?」

小毬「ほぇ~?」

来ヶ谷「なにっ」

葉留佳「へっ?」

美魚「なん……ですって……?」

鈴「?」

シーン

真人「……あっ…」








鈴「確かに理樹の書いた字だ……」

小毬「ほ、ほぇぇ~~!?じゃあ理、理樹君は本当に謙吾君のことをラ、ラブってことなんですかっ」

クド「そ、そんな…」

美魚「ふふ……一片の悔いなし……」

葉留佳「ギャァァ!!美魚ちゃんがぶっ倒れたぁ!!」

来ヶ谷「……これはまた予想外の事が起きたな…」

真人「ど、どうすればいい恭介!俺には訳が分かんねえんだ!」

恭介「いや俺にも訳分かんねえよ!?……だけどどうするって言ってもこれが本当に理樹の気持ちだって言うなら尊重する以外には…」

葉留佳「……で、でもこれを知ってから知らぬ振りって恭介さん出来ますカ…?」

恭介「うっ……それは…」

来ヶ谷「なんにせよデリケートな問題だ。今は様子見したほうが良いだろう」

恭介「そうだな…よしお前ら、とりあえず今は何も見なかったことにするぞ!とりあえず今日の朝練は中止!2人にもそう伝えておく!」

理樹部屋

理樹「ただいま~」

真人「ふ、ふぁぁ~いやぁよく寝たぜ!おっと理樹!おはよう!どこか行ってたのか?」

理樹(なんだ…?真人の様子がいつもとどこかおかしい…いや、おかしいのはいつものことだけど)

理樹「実はちょっとシャワーを浴びに行ってたんだ。でも昨日から寝てなくて帰りにちょっと更衣室で座ってたらそのまま寝ちゃって…いやぁ朝練が中止になってよかったよ。それにしてもなんで中止に?」

真人「ギクっ!い、いやぁ~なんでだろうなぁ!俺もさっきまで寝てたから分かんねえや!それよりほら、朝飯食いに行こうぜ!」

理樹「そ、そうだね…」

理樹(いったい何があったんだ?おっと、真人が起き上がってくる前に手紙を回収しておかないと。もしこれがバレたら色々と説明が面倒くさそうだ)

食堂

理樹「おはよう…あれ、珍しいね。皆もう揃ってるんだ」

皆「「「!!」」」

ビクッ

恭介「お、おはよう理樹…」

来ヶ谷「……まあ今日は朝練の予定だったからな。全員が早めに着いたということだ。なあ恭介氏」

恭介「お、おう!そういうことだな!」

理樹(なんだ…?皆の様子がおかしい…皆僕と意図的に目を合わせてこないような…なんだかまるで今朝の真人みたいだ)

謙吾「いやあ俺は恥ずかしいことに朝練の事をすっかり忘れてしまったんだがな…おや理樹、ネクタイが緩んでいるぞ」

理樹「えっ?」

理樹(そう言うと謙吾はわざわざ立ち上がって僕のネクタイを締め直してくれた)

理樹「あっ、ありがとう謙吾。でもちょっと恥ずかしいよ…」

謙吾「緩んだままのネクタイの方が恥ずかしいだろ?」

理樹「それを言うなら謙吾も制服着た方がいいと思うけど…」

ガタッ

恭介「ああっ!」

葉留佳「う、うひゃー!!」

美魚「イェェスッ!」

理樹「えっ?」

理樹(何故か僕らの様子を見たリトルバスターズの皆が驚きの表情で立ち上がった)

謙吾「な、なんだ?」

恭介「い、いやなんでも…なんでもないよな三枝…?」

葉留佳「あーーーそ、そうですネ棗先輩……」

理樹(やっぱり変だ……)

…………………………………

…………………

……


理樹(ご飯を食べ終わり、各々が教室に向かおうとした時僕は昨日から寝ずに仕上げた大事な用を思い出した)

理樹「あっ、そうだ謙吾」

謙吾「ん?なんだ」

皆「「「……………」」」

ゴクリッ

理樹「今日のお昼休み暇?」

謙吾「まあ特にこれといった用事はないが」

理樹「そ、そっか…」

理樹(なんだか今更になって緊張してきた。女の子から預かったラブレターを渡すなんて……いや、実際は僕が書いちゃったんだけど)

謙吾「なんだ、勿体ぶらずに言えばどうだ」

理樹「いや~そのさ…暇だったら一緒にご飯食べない?ちょっと2人で話したい事があって……」

皆「「「!!!」」」

謙吾「ほお、理樹から誘ってくるなんて珍しいな。よぉし、今日は絶対に何の予定も入れないぞ」

理樹「よ、よかった……」

クド「わ、わふーーー!!き、聞きましたか小毬さん!」

小毬「う、うん…聞いちゃった……なんだかドキドキしちゃうねクーちゃん…!」

美魚「私の歴戦の目が言っています、あれは恋する乙女の目だと……!!」

休み時間

教室

男子生徒「な、なんだあの席…なんであんなに下級生が集まってるんだ…」

あーちゃん先輩「ああ、ありゃ棗君といつものメンバーでしょ?また何か面白いことでも考えてるんじゃない?」

恭介「っべー…っべーよ…ありゃマジじゃねーか…」

真人「どーすんだよ!おい!」

鈴「もー別にいいんじゃないか?相手が謙吾なら安心して嫁に出せる」

クド「鈴さん面倒くさがって思考停止してませんか…?」

美魚「その意見に私も賛成です」

来ヶ谷「どうやら今回の美魚君はアテにならんようだな」

葉留佳「と、とにかく理樹君達が会うのはお昼休みと言ってましたナ……」

恭介「なにが起きるにしても行くしかねえ……」

昼休み

裏庭

謙吾「さて…どういう用があって呼び出したんだ?」

理樹「それは……」

理樹(とうとうこれを渡す時が来たとポケットから手紙を取り出したその時だった)

謙吾「待て理樹……」

理樹「えっ?」

理樹(謙吾が急に後ろに目を向けたかと思うとこう叫んだ)

謙吾「誰だ!!6…いや、7人いる!姿を表せ!」

理樹(驚いて周囲を見渡すとそこからおずおずと見慣れた……というか今日からずっと見てる人達が現れた)

真人「ちっ、バレたか」

来ヶ谷「お見事。と言っておこう」

クド「わふー…見つかってしまいましたあ…」

理樹「み、皆なんでここに!?」

恭介「いや、そ、そのな理樹…これは別にお前の恋路を邪魔しようとかそういうのではなくてな……」

理樹「こ、恋路?なにを言ってるの……?」

美魚「説明します。宮沢さんと直枝さんは愛し合うんです」

理樹「ますます訳が分からない!!」

謙吾「こ、こいつらいったいなんなんだ……」

葉留佳「ええーい惚けても無駄ですよ理樹君!!そのラブレターを謙吾っちに渡そうというのはお見通しなのだ!!」

謙吾「ラブ…レター…?」

理樹「なっ!」

謙吾「は、はっはっはっ…何を言ってるんだこいつらは…なあ理樹?」

理樹「なんで知ってるの……?」

謙吾「な、なにーーーっっ!?」

同時刻

裏庭

女子生徒「あの子ちゃんと宮沢君に渡したかしら……ん?あっ、あそこに宮沢君と直枝君!……と何故か色んな人がいる……何を話してるのかしら…」




謙吾「ま、まさか理樹!そ、その手に持ってる物って言うのは……」

理樹「うん、ラブレターだけど」

謙吾「ウッ!」

理樹(困った…きっと誰かに僕があの子からラブレターを託された所を見られたに違いない)

理樹「うーん…あんまり人に見られたくなかったんだけどな……皆!これ絶対他の人に言わないでよね!はい、謙吾。とりあえず渡しとくよ。別に返事は今じゃなくてもいいと思……」

謙吾「ま、待て理樹!これを俺は受け取っていいものか今考えているんだ!」

理樹「へっ?」

謙吾「お前の気持ちを蔑ろにしたいと言う意味ではない!だが、これを受け取ってしまってはもう俺たちは二度と普段のような友達同士の関係に戻れないんだぞ!」

理樹「えーと…どういう意味?」



女子生徒「なっ!ま、まさか直枝君…あの子も宮沢君のこと狙ってたっていうの!?しまった、託す相手を間違えた!で、でもいくらあの子が幼なじみと言っても勝機がない訳じゃ……」

来ヶ谷「ええいそんな女々しい事を言っている場合か宮沢謙吾!」

謙吾「なっ……!」

真人「そうだぞ謙吾ぉ!理樹は勇気を振り絞ってその手紙を渡したんだ!それをお前が答えてやらなくてどうする!」

理樹「いや、確かにちょっとドキドキしたけどそこまで勇気とかいる訳じゃ…」

恭介「友達ってんならさ…謙吾……返事がどうであれ気持ちを込めて言ってやらねえと嘘ってもんじゃないのかい?」

鈴「あたしは別にどっちでも謙吾のこと嫌ったりしないぞ」

クド「わふー!ジャッチメントタイムなのですー!」

小毬「ゴクリ……」

美魚「おお神よ………い、生きててよかった……!」

葉留佳「はるちん今回ばかりは身を引くでありんす……ううっ」

謙吾「り、理樹……俺は」

ダキッ

理樹(皆よく分からない事を言ったかと思うとなんか謙吾がいきなり抱きついてきた)

皆「「!!」」

恭介「う、うおおおおお!!」

真人「け、謙吾!!」

女子生徒「ま、負けた………うう!!今日はやけ食いしてやるぅぅ!!」

ダダダッ

理樹「け、謙吾?これは……」

謙吾「何も言うな理樹……お前がそこまで俺の事を考えていてくれたなんて知らなかった……はっきり言って俺にそういう考えはまるで無かったが、理樹がそう願うのなら俺も答えるのが筋というもの……」

真人「普段は喧嘩してばっかだけどよぉ見直したぜ謙吾」

小毬「おめでとう…理樹君!」

クド「わふー!2人とも応援するのです!!」

美魚「2人には茨の道が待ち受けているかもしれません。しかしその棘は私達が全力で取り除いていく事を誓いましょう」

来ヶ谷「これは……涙……?」

鈴「よかったな理樹」

恭介「俺は今……泣いているっ」

理樹「えっ?ああ、別に答えるのは僕じゃなくていいよ!?普通にラブレターの女の子に答えてあげてよ」

謙吾「…………えっ?女の子?」

恭介「………聞き間違いか理樹?今、ラブレターの女の子って聞こえたが……」

理樹「うん。だから手紙を渡してきた女の子だよ。宮沢君って呼んでたし校外学習でも見た気がするから多分同級生だと思うけど」

皆「「「……………」」」

小毬「え、えーーと………」

葉留佳「こ、こりゃもしかして何か勘違いしちゃった感じですカ?」

美魚「………………」

来ヶ谷「美魚く………し、死んでる……」

鈴「……あたし用事思い出した」

クド「わ、わふー!私もそういえば手荷物が女子寮に届いていたような……」

真人「お、おい謙吾ここは一旦落ち着け……」

謙吾「…………おいお前ら」

全員「「「ビクッ!」」」

謙吾「誰が誰へのラブレターだって…?」

恭介「そ、その…なんだ……これは……」

謙吾「茶番だぁぁぁぁあああああ!!!!」






理樹(正直言って最初から最後まで皆がなんの話をしているのか分からなかったしあの後も誰も教えてくれなかった。だけどこれだけは言える。あの一癖も二癖もあるリトルバスターズメンバーをその場で全員まとめて正座させる謙吾の剣幕は今まで見たどんな人より恐ろしいものであったと)

葉留佳「は、はるちんそろそろ足が痺れてきましたナァ…」

謙吾「そこ無駄口を叩くなっ!」

終わり(∵)

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