真美「甘めのカフェオレが絶品です」 (23)
アイマス×モバマス
勢いで仕上げたのでキャラ崩壊諸々注意
前作:P「黒井社長の差し入れ、ね」
P「黒井社長の差し入れ、ね」 - SSまとめ速報
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の続きのようなものです
パラレルワールド:モバP「歌声はエンドレス」
モバP「歌声はエンドレス」 - SSまとめ速報
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双海真美です、イェー
アイドルやってます、イェー
双子の亜美とお気に入りの喫茶店でお茶してます、うまー
甘めのカフェオレが絶品です、イェー
できれば事務所の皆も連れて来たいです、しかーし
それは出来ません
黒井「レシピ通りに作れと言ってるだろう」
亜美「えーそれじゃつまんないじゃーん!」
この喫茶店のマスターが、元961プロの社長だからです
亜美「なんだYO!せっかく亜美の腕前を披露してやろうと思ったのにさ!」
黒井「腕前以前の問題だ。大匙はお玉じゃない」
亜美「料理なんて愛情さえ入ってれば後は目分量だってピヨちゃんが言ってたんだもん!」
亜美「大匙はお玉で代用できるってのも、ピヨちゃんから教わったんだYO!」ドヤッ
黒井「……いいかふたm、亜美、音無のアドバイスは真に受けるんじゃない」
黒井「特に料理に関しては、な」
亜美「もしかしてクロちゃん……何かあったの?」ニヤ
黒井「あぁ、ヤツの料理を試食した事があるのだが……」
黒井「高木と二人して病院送りにされてしまってな」
真美「ピヨちゃん……」
亜美「ってゆーか、なんでクロちゃんそんな料理上手なのさー」
黒井「なに、食事に関して自己管理できないアイドルの世話をしている内に、な」
亜美「ほー」
真美「それってもしかして——」
〜〜〜
美希「へくちゅん!」
貴音「ぶぇっくしょいオラァ!」
響「たかねー、そのくしゃみの仕方はやめといた方がいいと思うぞ……」
貴音「無くて七癖、というものですよ響」キリッ
〜〜〜
黒井「まぁ、こんな風に店を構える事になるとは思わなかったがな」
亜美「そうそれ!なんで喫茶店なんか始めたのさ?」
亜美「プロダクションの再建なんて、クロちゃんならすぐ出来るっしょ?」
黒井「ふむ……まぁ、別に言ってしまっても構わんか」
黒井「お前達との最後の合同ライブを覚えているだろう」
亜美「トーゼンっしょ!」
真美「チャリティーライブだったよね」
亜美「あの時の差し入れクッキー美味しかったなぁ……」
黒井「……ふん、あの程度ならまた作ってやる。が、今は違う話だ」
黒井「あの時、我が961プロから出ていたアイドルの白菊ほたる」
黒井「コイツに関するウワサは知っているな?」
真美「あぁー……」
亜美「えっと、所属したプロダクションを潰す疫病神、だよね?」
真美「亜美!そんな言い方!」
黒井「真美、構わん」
真美「……その、すいません」
さて、白菊についてだが……流石に事務所を転々としてきただけあって、基礎的な部分は出来上がっていた
私の厳しい指導にもしっかり付いて来れていたし、いいアイドルになるという確信があった
いや、あったというのは不適切だな。今でもそう思っている
ある日、アイツは私に料理を教えてくれ、と言ってきた
以前作ってやったアップルパイが気に入ったらしくてな、その日から指導してやった
今考えれば、アイツなりに頑張って私とコミュニケーションを取ろうとしたのだろうな
……む?当然だ。適度な糖分の摂取は、疲れを癒すのに最適だろう?
……亜美、よく覚えておけ。優しいというのは、高木のようなヤツの事を言うのだ
……私か?私はただ、中途半端が嫌いなだけだ
話を戻すぞ
そうして料理を教えていたある日、アイツがこんな冗談を言った
——こんなに美味しいなら、お店にも出せますね
私もそれを聞いて、引退後は店を構えるのもいいかもな、と答えたのだ
まぁ、これがアイツから聞いた最初で最後の冗談だったからな。舞い上がっていたのかもしれん
……その翌朝、961プロは倒壊していた
亜美「トーカイ?」
真美「倒産、じゃなくて?」
黒井「あぁ、ビルがな、崩れていたのだ」
亜美・真美「「……へ?」」
黒井「業者が言うには地盤沈下で基礎部分から崩れたそうでな」
黒井「周囲に一切被害を出さずに崩れたのは、不幸中の幸いだった」
真美「え」
亜美「ナニソレコワイ」
黒井「その後は従業員達への賠償や再就職の斡旋で各地を走り回り——」
黒井「ふと気が付くと、ほんの数百万の金以外は全て失ってしまっていた」
亜美「そ、ソーゼツだね……」
真美「それで……そのお金で喫茶店を?」
黒井「あぁ、そうだ」
黒井「しかし、白菊の言葉が無ければ、961プロを再建しようとしただろうな」
黒井「今となっては、こうやって新天地を拓けたのだ。アイツには感謝している」
真美「感謝って……」
黒井「あぁ。偶然とは言え、キサマらとこうやって——」
<チリンチリン
黒井「——いらっしゃいませ」
亜美「ちょ!最後まで言いなYO!」
真美「邪魔しちゃダメだよ、亜美」クスクス
双海亜美です、イェー
アイドルやってます、イェー
ある日偶然入った喫茶店のマスターがクロちゃんでした、ワーオ
甘めのカフェオレが絶品です、イェー
できれば事務所の皆も連れて来たいです、しかーし
黒井「いいか?高木にだけは言うなよ?絶対言うなよ?」
亜美知ってる、コレ『フリ』ってヤツっしょ?
高森藍子です
アイドルをやっています
ある日、偶然入った喫茶店が、最近お気に入りの場所になりました
マスターも、常連さんも、いい人達なんです
これは、その店に入った日のお話
高森藍子「次のお仕事まで時間ありますね……」
藍子「あ、そこのカフェでお茶しませんか?ちょうどおひるですし」
服部瞳子「あら、いいわね」
<チリンチリン
黒井「いらっしゃいませ」
亜美・真美「「いらっしゃいませー!」」
藍子・瞳子「「!?」」
黒井「……二人とも、大人しくしていろと言ったはずだ」
亜美「ゴメンよー」
真美「ご、ごめんなさい、つい」
黒井「まったく……失礼しました、二名様ですね」
黒井「お好きな席へどうぞ」
藍子「えっと、あの、双海亜美さんと、真美さんですよね?」
亜美「お?亜美達の事を知ってるとは、お姉ちゃんクダモノじゃないね」
真美「亜美、それを言うなら『タダモノ』」
真美「それに、この人達もアイドルだよ?」
亜美「へ?そうなの?」
藍子「は、はい、私はまだ新人ですけど……」
<ワイノワイノ
瞳子「……」ジーッ
黒井「……失礼、何か?」
瞳子「……人違いかもしれないけれど」
瞳子「以前、友人がアナタの所でお世話になっていたの」
黒井「……」
瞳子「その友人が言っていたわ。事務所が潰れた後も、よくしてくれたって」
瞳子「もし、またアナタに会えた時は、ちゃんとお礼がしたいって」
黒井「……そう、ですか」
瞳子「私からも、お礼を言わせてもらうわ」
瞳子「……ありがとう」
黒井「……ふん、見覚えがあると思ったら、そうか」
<チン
黒井「フルーツパイが焼き上がった。よかったら試食してくれ」
瞳子「えぇ、頂くわ」
亜美「あ、亜美も!」
————
——
黒井「ありがとうございました」
亜美・真美「「ありがとうございましたー!」」
亜美「あいこお姉ちゃんもとーこお姉ちゃんも、またねー!」
藍子「はい、また来ますね♪」
藍子「いやー、まさか双海姉妹がいるとは思いませんでしたねー」
瞳子「……そうか、藍子は知らないのね」
藍子「?」
瞳子「あの喫茶店のマスター、元961プロの社長よ」
藍子「……ええええぇえ!?」
藍子「961プロって、あの、悪徳プロって有名な」
瞳子「えぇ、そうよ」
藍子「じゃ、じゃあじゃあ……あれ?どうして双海姉妹がそんな所に?」
瞳子「ふふっ……悪徳プロ、って言うのは周りからの評価」
瞳子「本人はただ、アイドル業界を盛り上げたかっただけだったそうよ?」
瞳子「まぁ、やり方は少し乱暴だったけど、ね」
藍子「……瞳子さん、何か知ってるんですか?」
瞳子「友人が961プロで事務員やってたのよ。よく話を聞かされたわ」
藍子「そうだったんですか……あ、でもほたるちゃんが……」
瞳子「……ほたるちゃんが潰したと言われる事務所ってね」
瞳子「全部、少なからず悪い事に手を染めてた事務所だったそうよ」
藍子「え?」
瞳子「私はね、藍子。ほたるちゃんは漂白剤みたいな子だと思うの」
瞳子「言い方は悪いかもしれないけど、ね」
藍子「漂白剤、ですか……」
瞳子「ええ」
瞳子「さっきのマスターだって、彼女の事を恨んでるようには見えなかったわ」
藍子「そう言われれば……優しい顔でしたね」
瞳子「えぇ、誰かを恨んでいる人にあんな顔は出来ないわ」
高森藍子です
アイドルをやっています
ある日、偶然入った喫茶店が、最近お気に入りの場所になりました
マスターも、常連さんも、いい人達なんです
ただ……
藍子「臨時休業?」
瞳子「……そっか、今日は——」
あるアイドルのイベントがある時は、臨時休業になるそうです
白菊ほたる
所属したプロダクションは全て潰す『疫病神』と噂されたアイドル
しかし、現在のプロダクションに移籍後は何事も無く
その噂は薄れつつある
彼女曰く、ファンの多くは「お世話になった人達」とのこと
以上、お粗末様でした
html依頼出して来ますね
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