【安価】奴隷だった(23)
私は数ヶ月前、奴隷として商人に飼われていた。売り物だから、と食事を与えられていたが、そうじゃなかったら私は何になるのだろう。
そう考えていた時期があった。今は運良く優しいご主人様に引き取られ……もちろん最初は警戒したが、酷いこともされなかった。
今の私は売り物なんかじゃなく、一人の人間なんだ。
「おはようございます。ご主人様」
まだ料理を教わっていないので、少しでも手伝おうと早起きをしている。
ご主人様は寝起きのままゆっくりと口を開いた。
「>>3」
誰がご主人やっちゅーねん
寝ぼけているのだろうか。瞼がとても重たそうだ。
「ご主人様はご主人様ですよ。他にいません」
「今朝はベーコンと卵ですよ。 それとサラダも」
ご主人様は朝に弱い。それはきっと夜更かしをしているからなのだろうけど、私は先に寝ているのでよくわからない。
二度寝させると長くなるので早めに目を覚まさせることにした。
「ご主人様、朝ですよー」
「>>6」
いや、ちょ、だから俺としては君は同居人であって、奴隷にした覚えは無いんやけど
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません