【モバマス】ありす「いちごカレーパスタをどうぞ」柚「イチゴ……キライ」 (22)

―事務所

柚「えっといつもの調理室カナ?」カチャカチャ

トコトコ

亜季「おや?柚殿ではありませんか。飯盒など持ってどちらへ?」

柚「あ、亜季サン、こんちーっ!これ?これは明日からの無人島ツアーで必要になるカナ?って備品庫で探してきたんだよ」

亜季「無人島……サバイバルでありますか?では私の七ツ道具をお貸しするでありますよ!」

柚「あ、幸子チャンがいなくて、ナタチャンや春菜サンや清良サンと一緒のだから、そこまで本格派なのじゃないと思うよ」

亜季「なるほど、一理ありますな。もし幸子殿や、765の水瀬殿や高槻殿が出ていないのでしたら危なくはないでしょうな」

柚「そうそう。で、ちょっと今からカレーの作り方を教えてもらいに行くんだ」

亜季「野外でカレーですか。それは食欲がそそりますな」

プワーン

柚「あ、カレー粉というスパイスの香りが」クンクン

亜季「ですな」ハスハス

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柚「ここからカナ?」

カチャ



ありす「イチゴはここに置いておきますね」コトッ

加奈「スプルーアンス提督は桃缶が大好きだったそうですね」キコキコ

芳乃「桃缶はー、大層美味でしてー」モキュモキュ



ネネ「芳乃さん、そこで食べられますとカレーに入れる分が……」

桃華「ご心配には及びませんわ。私の系列会社の工場から直送させますわ!」



唯「りんごはこれだけ切ればいいカナ?」

藍子「せっかくですから干しぶどうも入れましょう」

志保(我慢よ、志保。こるが終われば好きなだけパフェを食べていいのよ」

夕美「パフェの材料になるものばかりだから、志保さん悶絶してるね……」アハハ



飛鳥「ご飯の中にコーヒーとは……風味付けか。なるほど、考えたものだね」フッ

美穂「サフランだけでなくてこんなのも入れるんですね」

千枝「今日こそは、ドライカレーにキーマカレーをかけるぐらいのは作りたいです!」

由愛「あ、柚さんに亜季さん。おはようございます」

朋「んもぅ、二人共、つまみ食いに来たんでしょう!」

若葉「あ、ならついでに味見をしてもら



バタン





柚「ナンデ……イチゴ?」ハイライトオフ

亜季「柚殿!?落ち着いてください!」



シュン

智絵里「逃げようとしてもそうはいきませんよっ!」

ジリジリ

柚「タ、タスケテ……イチゴ……タベマスカラ、イノチダケハ…イノチダケハ」ブルブル

亜季「柚殿ーっ!!」

海自のカレーレシピを見ると、フルーツを使っている所が多いなーって考えたら柚の新しいのを見てびびっと来ました


こちら、独特……もとい独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

…………
……

柚「イチゴ……イチゴ……」

藍子「なかなか直りませんね、『おさんぽ』に連れていきましょうか?」

夕美「それとも『花見』がいいかな?」

芳乃「お二人ともー、その行為は単純に『とどめをさす』といいましてー」

藍子、夕美「えへへ」

志保「可愛くごまかしてもダメだからね」



飛鳥「これも数奇の運命がもたらした奇跡の一筋。願わくは今宵の踊りを」

千枝(蘭子さん並に言葉が熊本弁なんですけど……)ヒソヒソ

ありす(大丈夫でしょうか?)ヒソヒソ

亜季「了解しました!地獄の底まで付き合いましょう!」

朋(あ、通じた)ヒソヒソ

由愛「亜季さん……すごい」



智絵里「それじゃあ」

美穂「とんかつソースにケチャップにガラムマサラにはちみつに生クリーム」

桃華「フルーツジュースにマンゴージュース、それから桃を漉したものになりますわ」

加奈「とんかつにえびフライに野菜の準備もできてます!」

若葉「お肉にお魚に貝もありますよ」

ネネ「はいっ!」

夕美「……ところで、加奈ちゃんとネネちゃんは、どうしてホタテとエビを持って私を見てるのかなぁ」ヒクヒク

加奈「はいっ、lilactimeの歌詞に」



『ホタテにえびふりゃーフライ、沢山食えて』



ネネ「とありましたので」



夕美「有罪(ギルティ)」



注、空耳です

唯「まぁまぁ、夕美さん。シーフードカレーも作るからホタテも食べようよ☆」

夕美「むぅ……」

志保「食後にフルーツ白玉とパンナコッタも用意しておくからさ」

夕美「……」



「もう……次は許さないからね」

加奈、ネネ「よかったぁ……」



若葉「甘いもので釣られるなんて、やっぱり女の子だね」

芳乃「ちょろいのでしてー」

千枝「芳乃さん!?」

朋「とりあえずご飯は6種類。銀シャリと五穀米と麦ご飯とジューシーだっけ?沖縄の炊き込みご飯は」

飛鳥「それから『しらせ』名物コーヒーライスとカレーピラフだね」

美穂「コーヒーの香りのするご飯かぁ……すごいのかなぁ?」

智絵里「美穂ちゃんのだけトマトジュースで炊き上げますか?」

朋「智絵里ちゃん!」

千枝「それはそれでおいしいんですけど、どっちかと言いますと」

由愛「彩り的にハヤシライス向けでしょうか?」

藍子「ですね」




智絵里(どうしよう……冗談で言ったのに)オロオロ

芳乃「と思ってそうでしてー」

唯「あはは☆」

亜希「えっと……」ウズウズ

桃華「あ、亜希さんはそちらのお野菜を切るのを手伝っていただけませんでしょうか?」

ありす「今、事務所にいる方の分だけとはいえ、相当な量になりますので」

亜希「ROG!大和亜希、作業に取り掛かります!」

サクサク

タンタン



藍子「じゃあ、お肉や玉葱を炒め始めますので、ゆるふわパワーを使うときになったら声をかけてください」

ジュージュー

美穂「定番の煮込むカレーに具材がおっきいまんま入ったまるごとカレーに」

ネネ「全部すりおろしたりして野菜が気にならないレベルにしたり、じっくり煮込んだカレーに」

加奈「キーマカレーにドライカレー……あれ?ドライカレーって上から乗せたモノでしたか?」メモメモ

若葉「昔のはチャーハンやピラフみたいなのじゃなかったみたいね」

加奈「なるほど、メモを取らないといけません」

芳乃「それから数刻ー」

藍子「ゆるふわ、ゆるふわ」

智絵里「最後に伊勢海老カレーを作るね」

由愛「わわわっ……本当にカレーに使うんだ…」

加奈「残念ながら二匹しかいませんので、先着順になりますね」



唯「ね、ねぇ……ちょっと味見できないカナ?」ジュルリ

智絵里「えっ、え?」

芳乃「ずるいのでしてー」

若葉「も、もう……」

未央「そうだよ、ゆいゆいの言うとおり」

茜「皆の意見は尊重せねばなりません!」



藍子「あれ?いつの間に?」

未央「私たちだけじゃないよ」クイクイ



響子「もう!こんな楽しそうなことがお料理会があるなら、誘っていただければ」プンプン

まゆ「そうですよぉ、まゆもプロデューサーさんのためにぃ」ペロリ

美穂「あは、あはは……」



薫「ねーねー、お皿をこっちに並べればいいのー?」

若葉「じゃあお願いできるかな?」

仁奈「仁奈もお手伝いしてーでごぜーます!」

みりあ「みりあもやるー!」

由愛「じゃあ…グラスとスプーンやフォークをお願いしますね」



拓海「なんだよ、水くせーな。こんなイベントがあるならいつでも手伝ったのによぉ」

亜希「ははっ、申し訳ないです」

里奈「んー、鍋を運ぶの手伝うぽよ」

唯「サンキュー♪」

忍「ねぇ……あそこで寝ている柚ちゃんって」

あずき「またいちごパスタ大作戦で気絶?」

ありす「今回は何もやってません!材料を提供しただけです!」

ネネ「いちごはジャムにして入れたり、ジューサーにかけて酸味を生かしたりしますので、海自のレシピにも登場しますよ」

穂乃香「そうなんですか。すりおろり林檎はよく聞きますけど」チラリ

桃華「林檎そのものを沢山使ってあるカレーもありますわ」チラリ



忍「どうして私を見るのかわかったけど、柚ちゃんを先に起こさないと」ユサユサ

あずき「あ、長野でも林檎は取れるからね」

柚(うーん……)

ユズ……キテ

柚(……呼んでる?私を?)

ユズチャン、オキテ

柚(この声は……)



あずき「柚ちゃん!起きて!」ユサユサ

ありす「気付けにいちごを口に入れましょうか?」

柚「やめて!柚、また加蓮ちゃんの所へ逝っちゃうよ!」

穂乃香「いえ、加蓮さんはまだ死んでませんが……」

あずき「トライアドとラブライカは今日は不参加大参戦だね」

柚「まったく……柚はまだ死にたくないよ」

ありす「では、私の提供したいちごを使ったカレーを食べましょうか」

柚「イチゴ……」

「ユメジャ……ナカッタンダ」ガクリ



忍「もう!!」

千枝「それでは皆さん」

唯「手を合わせて」



『いただきます!』

カチャカチャ

オイシー

ホラユミチャン、ホタテニエビフライダヨ

モー



アカネチャン、ソレハ?

ハイ、カレーピラフニドライカレーヲノセテ、サラニシーフードカレートキーマカレーヲノセテ、カレーアジノロールキャベツナド、イロイロトッピングシマシタ!

アンナノタベラレルノハタクミングライダヨ

タクミンモチャレンジスルポヨ?

シネーヨ!

ワハハハ



芳乃「……茄子殿にクラリス殿等がいないのでしてー」

「本日はロケ……」

「……」

「智絵里殿ー」

…………
……

拓海「じゃあ、クラリスさんやイヴ達の分はアタシ達に任せな!」

亜季「任せるであります!」

唯「味見ぐらいなら食べてもいいからねー」

ワハハハー



芳乃「本当によろしいのでー?」

智絵里「うん、茄子さんやこずえちゃんが食べるならこの伊勢海老さんも喜ぶと思うよ」

千枝「それからこのフルーツ白玉も持って行ってください」

芳乃「ありがとうございますー」





朋「……よかったの?」

智絵里「はい。皆さんと味見ができなかったのは残念ですが……」

美穂「ふふっ、智絵里ちゃんは優しいね」

智絵里「えっ?そんな……私なんて」

美穂「ふふふっ」

…………
……

未央「それでは」

『ごちそうさまでした!』

響子「じゃあ洗っちゃいますね」カチャカチャ

ネネ「あ、私達でやりますから」

まゆ「おいしいカレーの御礼ですよぉ」

薫「薫達もお片付け、お手伝いしまー!」

みりあ「しまーす!」

忍「じゃあ、ちゃっちゃとやっちゃおうか」

あずき「片付け大作戦だよ!」





カタガタ

柚「へぇ……枇杷の缶詰なんてあるんだ」

志保「かなりの高級の缶詰だから。欲しいならあげるけど大事に食べてね」

柚「やったー!」

「いちごパスタは食べなかったし、今日はついてるカナー」





ありす「」イラッ

―後日

「さぁ、芸能人の作る料理を食べ切るまで逝ってき@mas。本日のゲストはフリスクの四人です!」

ワー

柚「……なんか柚、いやな予感がする」

穂乃香「奇遇ですね……」

忍「まさか……まさかだよね」



「では本日のシェフは!」

ありす「どうもストロベリータチバナです!」

柚「」

あずき「やっぱりこのオチなの!?」

忍「助けてーっ!」





(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

―おまけ

亜季「そういえば、柚殿はカレーの作り方をマスターしたのでありましょうか?」

唯「え?ゆい、何も聞かれなかったよ」

千枝「ち、千枝もです」

穂乃香「大丈夫なのでしょうか?」

忍「心配だなぁ……」





智絵里「……まったく」

「今回だけだよ」

ピラッ

ナターリア「ゴハンだゾー!」

春菜「火は眼鏡さえあれば起こします!」

柚「」オロオロ

清良「ココナッツなら腕力だけで割れるわ」

「あら?柚ちゃん、どうしたのかしら?」

柚(ど、どうしよう……)

(カレーの作り方、気絶してたから完全に聞き忘れた……)

ピラッ

春菜「おや?何か落としましたよ」

柚「柚の?」

ピラッ

「……っ!」

(これは……野外炊飯から野草の取り方まで)

(誰かはわからないケド、ありがとう……感謝感激ラジメニアン)

「ふふふ……この柚にサバイバルはお任せアレ!」

ナターリア「オゥ!タノもしーネ」





もちょ「飯盒ご飯、べりーやみー!」

はい、ありがとうございました。

すべてはハローアイランド
http://imas.gamedbs.jp/cg/image_sp/card/l/7393e75723a944e80d0f071c0f0ca117.jpg
の右手に持った鍋が、兵式飯盒Ⅱ型の蓋に見えたのがきっかけでした

作中で茜がやったドライカレーにキーカレーを乗せた上にカレーをかけたのはコスパは最悪ですが、非常にうまかったです

夏ももう終わりです。次は夏休みの宿題話予定です。では

一応コーヒーライスのレシピ(砕氷艦「しらせ」のそれにあるはずですが)

材料は米三合につきインスタントコーヒーを大さじ一杯

作り方は洗った米にコーヒーを入れて水を注ぎ、よく混ぜて普通に炊きます

少し苦いぐらいが好きです



なお欠点として、しばらくの間、白いご飯からコーヒー臭が取れません……

今気がついたが、一部名前が違う……すまん

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