【艦これ】提督「これより艦娘修了式をはじめます」 (58)

キャラ崩壊注意



提督「この1年の間、皆さんよく頑張りましたね」

提督「おかげで君たち睦月型は全員、艦娘としての技能を修了することができました」

提督「この修了書を受け取り、数多の鎮守府、そして大海原へ旅立ってください」

睦月型「「はい!!」」

提督「では、これより修了書を渡します」

提督「受け取った人は、このまま解散してください」









提督「なお、名前の呼ばれなかった人は、今晩私の部屋に来るように」

睦月型「「!?!?!?!?」」

長月「ちょ、ちょ、ちょっと待った! ちょっと待って!?」

皐月「急に何を言い出すのさ!?」

提督「君たちと過ごしたこの1年――」

提督「私は、これほど充実した日々を過ごしたことはありませんでした」

提督「こんなに別れが辛い修了式は、初めてです」

如月「司令官……」ウル...

睦月「睦月も提督のこと、忘れないのね!」グスッ









提督「なので、提督権限を使って、1人だけお持ち帰りすることに決めました」

菊月「感動の涙を返せ」

提督「見えますか?」ペラッ

提督「これが君たちの修了書です」

提督「ここに名前の書かれている子は、このまま艦娘デビューします」

提督「全国の鎮守府に赴き、提督や仲間たちと一緒に、この青き海を守ってください」

提督「でも1人だけ私のもとで暮らしてもらいます」

提督「そんな子に修了書なんて必要ないですよね?」

望月「うわっ目が本気だ(ドン引き)」

卯月「こいつ……頭がおかしいぴょん……!」ガクブル

文月「ど、どうするの……?」ヒソヒソ

弥生「どうするも何も、受け入れるしかない……」ヒソヒソ

長月「ハァッ!? こんなふざけた提案を受け入れろって言うのか!?」ヒッソー!?

三日月「でも、司令官は地位も権力も持った、正真正銘の司令官ですよ?」ヒソヒソ

菊月「私たちはあくまで使われる駒……逆らう権利は無い」ヒソヒソ

水無月「そんなぁ~!」ヒッソォ...!

睦月「こうなったら、覚悟を決めるのね……!」ヒソヒソ

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「三日月!!」

三日月「は、はい!」








提督「君はとてもまじめで、この1年間ずっと成績トップに輝いていました」

提督「少し身体能力に難がありましたが、知力がそれをカバーしていましたね」

提督「どんな辛い任務も実直にこなし、安心して鎮守府を任せられる艦娘になることでしょう」

三日月「司令官……私のこと、そんなに見てくれてたなんて……!」









提督「その従順さにかこつけて、私の下半身専属メイドを任せたかったのですが……残念です」

三日月「きゃあ!?」

提督「おめでとうございます」つ□

三日月「あ……ありがとう、ございます……」オソルオソル

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「弥生!!」

弥生「良かった……」ホッ








提督「三日月同様、君も真面目に講義を受け、好成績をキープしていましたね」

提督「一見無口で消極的なようですが、内に秘める情熱は誰にも引けを取りません」

提督「皆が嫌がる任務も寡黙にこなす、縁の下の力持ちといった存在になることでしょう」

弥生「司令官……」









提督「なので机の下で寡黙に搾り取る任務を与えたかったのですが……残念です」

弥生「怒ってます……」

提督「おめでとうございます」つ□

弥生「ありがとう……」ギロリ

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「望月!!」

望月「……んあ? あたし?」








提督「いつも寝てばかりの君ですが、一夜漬けで高得点を取る姿は流石でした」

提督「特筆すべきは、座学以上に戦闘で才能が見受けられたことです」

提督「最小の動きで最大の戦果を生み出す……質の高い人材になることでしょう」

望月「な……なんだか照れるなぁ……///」









提督「その才能があれば私の最高級抱き枕(意味深)になれたと思うと……残念です」

望月「うわっ気持ち悪っ」

提督「おめでとうございます」つ□

望月「聞かなきゃ良かった……」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「菊月!!」

菊月「私か……」ホ...








提督「君は戦闘、砲撃戦と爆雷の扱いが特に優れていましたね」

提督「苦手教科がいくつか見られましたが、それを克服しようと努力し続けたこと、よく知っています」

提督「どんな困難も、確かな技術と粘り強い執念で、鎮守府に勝利を導く艦娘になることでしょう」」

菊月「そんな……大したことではない……」









提督「その力を、私の劣情を解放へ導く任務に使ってくれないと分かって……残念です」

菊月「あなたは大した司令官だ……(皮肉)」

提督「おめでとうございます」つ□

菊月「あ、あぁ……」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「卯月!!」

卯月「やったぴょん!」








提督「座学や実習は平凡ですが、ムードメーカーとして私たちを楽しませてくれました」

提督「一見問題児と思われていますが、本当に人の嫌がることはしない、思いやりに満ちた性格です」

提督「どんな提督や艦娘とも仲良くなれる、心の支えとなる艦娘になることでしょう」

卯月「う、うーちゃんはただ、みんなに楽しんでもらいたかっただけで……」テレテレ///









提督「君なら、私の聞かん坊と深い仲になってくれると信じていたのですが……残念です」

卯月「えっなにそれ(ドン引き)」

提督「おめでとうございます」つ□

卯月「ありがとう……ぴょん……」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「長月!!」

長月「よっし!」








提督「座学は全体的に低めでしたが、やる気と熱意を一番持っていましたね」

提督「どんな不利な状況も、積極的に飛び込み切り拓く力がありました」

提督「誰もが躊躇する戦況をも打ち破る、切り込み隊長として大成することでしょう」

長月「そ……そんなに褒めるなよ……!」カァァ///









提督「その胆力で私の直撃弾(意味深)を何度も受け止められたのだと思うと……残念です」

長月「最低かッ!」

提督「おめでとうございます」つ□

長月「ありがとうございま死ねッッ!!」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「如月!!」

如月「あらぁ♪」








提督「君は最も大人で、皆の心をゆっくり優しく受け止めてくれました」

提督「その分皆のペースに遅れることも多々ありましたが、どんな時でも自分のペースを見失わないという面もあります」

提督「悩むみんなを受け止め支えられる、そんな心優しい艦娘になることでしょう」

如月「如月が……立派な艦娘に……」ドキドキ///









提督「私もあなたの母性に全てを委ねるママプレイに溺れる毎日を過ごしたかった……残念です」

如月「ひっ!?」

提督「おめでとうございます」つ□

如月「は……はぃ……」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「皐月!!」

皐月「やった!」








提督「実技、特に遠征での成績はとても優秀でした」

提督「座学はあまり集中力がありませんでしたが、体を動かすことに関しては文句なしです」

提督「元気いっぱいな姿から、周りを元気づけてくれる、心の清涼剤といった存在になることでしょう」

皐月「そ、そうかな……?」テレテレ///









提督「皐月エキスで私の体を、私のパトスで皐月のお腹を満たし合うことを望んでいましたが……残念です」

皐月「可愛くないね(ゴミを見るような目で)」

提督「おめでとうございます」つ□

皐月「司令官を見る目が変わったよ……」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「文月!!」

文月「やったぁ~♪」








提督「その愛くるしい存在から、私たちの中でも特に愛されていました」

提督「小ミスが多めでしたが、準備さえ整えれば何でも任せられる、頼れる存在でしたよ」

提督「仕事を覚えようと一生懸命頑張るあなたは、どんな鎮守府でも受け入れてもらえることでしょう」

文月「あたし……がんばる……」グッ









提督「君なら、私の欲望を何でも叶える逸材になれたのだと考えると……残念です」

文月「ひぅ!」

提督「おめでとうございます」つ□

文月「ぁ……ありがと……うぅ……」

提督「では、発表します」

「「……」」ドキドキ

提督「……」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「睦月!!」

睦月「せ、セーフ! セーフ!!」








提督「どの成績も低いですが、なんとか合格点に到達した、といったところですか」

提督「しかし、睦月型の長女という生い立ちもあって、潜在的な心の支えとして皆に頼られていました」

提督「皆の柱として、たくさんの艦娘と絆を紡ぎ合う艦娘となることでしょう」

睦月「睦月、そんなに頑張っちゃってましたかー」テレテレ///









提督「心配になって来訪した妹たちと10種類以上の姉妹丼を楽しめると思ったのですが……残念です」

睦月「提督は一度夜道で襲われるがよいぞ(魔王)」

提督「おめでとうございます」つ□

睦月「大姉妹なのに長女不在になるところだったのね……」

提督「さて、と……」

「「……」」ドキドキ

提督「最後に残ったのは――」

「「……」」ドキドキドキドキ










提督「水無月」

水無月「あ……ああぁ……!」サァァ...








提督「全体的に低い成績でしたが、特に実技が悪かったですね」

提督「艤装の扱いに難があり、習った以上のことを発揮できていたとは言えませんでした」

水無月「うっ……」

提督「座学も、裁縫や料理といった家庭科など、君らしい教科はとても優秀です」

提督「しかし、それらは修了条件にほとんど加味されないため、想像以上に悪い成績となりました」

水無月「そん、な……」

提督「私のもとに来れば、その才能をたっぷり発揮することでしょう」

提督「私の食欲を満たし、私の睡眠欲を満たし、なにより私の性欲を満たしてくれる……そんな艦娘に」

水無月「や……ゃだっ……!」グスッ

提督「どうしましたか? 鎮守府の長たる提督の公私を支えるというのは、とても立派な任務なのですよ?」ツカツカ...

提督「尤もその場合は、艦種を慰安艦へ登録し直すことになるのですが」ツカツカ...

水無月「ゴメ゛、なさ……ゴメンな゛さ゛ぃ……!」グスグス

提督「では、これで終わらせましょう」

提督「睦月型6番艦、水無月」










提督「おめでとうございます」つ□








水無月「ぐずっ……ゴ゛メ゛、な゛……」

水無月「えっ」

提督「えっ」

水無月「えっ」

睦月「えっ」

如月「えっ」

弥生「えっ」

卯月「えっ」

皐月「えっ」

文月「えっ」

長月「えっ」

菊月「えっ」

三日月「えっ」

望月「えっ」

提督「修了証書、受け取らないのですか?」つ□

水無月「……えっと、あー、その……」

水無月「あ、ありが……と……?」

提督「これで修了式を終わります」

提督「この後、配属先の各鎮守府から迎えが来ますので、ここで待機してください」

提督「では、私はこれで失礼します」

提督「皆さんにこれ以上情が移らないように……ね」スタスタ



バタンッ

「「……」」









皐月「あれ!?」

三日月「お、おかしくないですか!?」

望月「全員呼ばれたと思ったのに……」

水無月「怖かったよぉ……!」グスッ

如月「水無月ちゃん、おいで?」

水無月「う……うわあぁぁああぁん!!」ギュー!!

水無月「水無月……もうダメだって……ひっぐ……思って……!」グスグス

如月「よしよし」ナデナデ

水無月「良いんだよ゛ね゛……ぐすっ……水無゛月……艦娘に゛なれたんだよね゛……?」エグエグ

如月「そうよ」

水無月「う゛ぅぅ゛う゛うぅう゛ぅぅ゛~……!」ポロポロ

長月「不安だったのは水無月だけじゃないぞ」

弥生「絶対に水無月だと、思った……」

睦月「睦月も、生きた心地がしなかったのね……」ダラダラ

文月「しれーかん……嘘を言ってたのかなぁ?」

皐月「あんなセクハラ発言しておいて、嘘だなんて信じられないよ!」

卯月「そうだぴょん……」ガクガク

三日月「あの目……本気でした……」ブルブル

如月「でも、こうして皆残ってるわ」ナデナデ

望月「それじゃ、一体誰g――あれ?」

水無月「グスッ……どうしたの、もっちー?」ギュー

望月「いやーそれが、確かにいないと思って……」

長月「あーっ!」

菊月「そういうことだったのか……!」

卯月「な、なんてこと……!」

睦月「そんな……まさか……!」










   「「 夕月(ちゃん)!!」」








弥生「司令官は……確かに約束を守った……」

皐月「確かに、ボクたちの成績を把握しているのは、司令官ただ1人!」

望月「とっくの昔にお持ち帰りしてた……ってことか」

文月「それじゃ、夕月ちゃんは……!」

水無月「……もう、司令官に奪われたんだ」

水無月「水無月たちの代わりに……ね」

睦月「そん……な……!」

睦月「夕月ちゃん……夕月ちゃん!」ダッ

長月「やめろッ!!」ガシッ

睦月「は、離して!!」

長月「何もかも! もう遅いんだよ!」

長月「相手は腐っても司令官だぞ!? 私たちみたいな新米艦娘なんかじゃ、手も足も出ないんだ!」

睦月「うぅぅ……ゴメンね、夕月ちゃん……!」ヘナヘナ...

睦月「睦月、お姉ちゃんなのに……何も気付かなくて……!」グスッ

三日月「……」

三日月「あ、諦めないでください!!」

睦月「……え」ヒッグ

三日月「確かに今の私たちでは、大切な妹すら救えませんでした……」

三日月「でも、これから活躍して! どんどん戦果をあげて!」

三日月「誰からも認められる艦娘になれば! 私たちの言葉が通じるようになるハズです!」

菊月「なるほど。私たち自身が、彼以上の権力を持てばいいのか」

弥生「権力には、権力で対抗する……!」

卯月「三日月、冴えてるぴょん!」

三日月「どうか私たちにお任せください!」

弥生「成績上位者として、頑張って見せる……!」

望月「まー頑張るしかないねー」

菊月「すぐに改二になってみせよう」

卯月「うーちゃんの破壊力に目を疑うが良いぴょん♪」

長月「心配すんな、すぐに周りを驚かせてやるさ」





睦月「ありがとう……本当にありがとう……!」グスッ

文月「みんななら、すぐに改二になれるよぉ~」

皐月「ボクは、ちょっと自信ないなぁ……」ポリポリ

如月「私も……私たちの活躍がアニメになった時に、特に理由もない轟沈が如月を襲ったお詫びでもない限り、改二だなんてとてもとても……」

長月「……水無月、大丈夫か?」

水無月「うん……ありがとう」

水無月「でも、ゴメン……しばらくは、出撃できない……かも」

皐月「大丈夫、ボクたちは誰も責めないよ」

菊月「しっかり心を落ち着かせ、万全の体制を期してほしい」

卯月「寂しくなったら~、うーちゃんがひざかっくんしてあげるぴょん♪」

水無月「ふふっ……そうだね、その時はよろしく頼むよ」

卯月「りょ~かい!」ビシッ

睦月「睦月型! これより、夕月救出作戦を実行する!」

如月「最終目標は、夕月ちゃんを救出すること!」

弥生「そのために、まずは各々力をつけるように……!」

卯月「出撃、遠征、鎮守府運営、なんでも良いぴょん!」

皐月「何か1つに打ち込み、結果を出すんだ!」

水無月「結果を出せば、必ず評価される……!」

文月「そのうち、睦月型は優秀な子って思ってくれるねぇ♪」

長月「強い権力を持った睦月型を、何人も排出すれば、もう恐れることはない!」

菊月「大本営にタレコミしても良し、より強い権力を持った人物を頼るも良し……!」

三日月「そして夕月を、魔の手から私たちのもとへ救います!」

望月「やれやれ……ドジで迷惑な……可愛い妹だよ、まったく……」フフッ

睦月「それじゃあ、みんな! 張り切ってまいりましょー!」

「「おおー!!」」





睦月型の勇気が、夕月の新規実装につながると信じて……!!



おわり

以上です、ありがとうございました

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