サターニャ「えっ、なにスキー?」
ラフィエル「スキーではなく、好きです」
サターニャ「えっ、え……好き? 何が??」
ラフィエル「何がではなく、サターニャさんが好きです」
サターニャ「私を? なに…ふざけて言ってるのかしら??」
ラフィエル「ふざけてません! 私は本気です!!」
サターニャ「本気って…アンタいっつも私を玩具なんて呼んで、弄ってばっかなのに?」
ラフィエル「確かに最初はそうでしたが、徐々に導っていく内に本当に好きだと自覚したんです…サターニャさんを///」モジモジ
サターニャ「えええぇぇぇーーーっ!?」ビクッ
ラフィエル「ですから、真剣に付き合って下さい、私と!」ペコリ
サターニャ「い、嫌よ!? どうせそれだって、私を弄る為でしょ?!」
ラフィエル「違います。これは本気です…導ってではありません!!」
サターニャ「本当……」ジイイイィィーーーーー
ラフィエル「ほんとです! この目を見て下さい」キッ
サターニャ「…………まっ、いいわ。」
ラフィエル「では、改めて私と付き合って下さい」
サターニャ「………いいわよ」
ラフィエル「ほんとですか!?///」
サターニャ「付き合う程度はね…。それ以外の事、禁止よ//」
ラフィエル「それ以外?」キョトン
サターニャ「な、なんでもないわよっ!!?」アタフタ
~翌日~
サターニャ「はぁ~、腹減ったわ」グウ~
ヴィーネ「サターニャ、学食行かない?」
サターニャ「ヴィネット、いいわよ!」
ガヴリール「うるさいのも行くのか…」ボソッ
サターニャ「ちょっと聞こえるわよ!? うるさいのって何よ、うるさいのって!?」
ガヴリール「そういうの、だよ」ボソッ
ヴィーネ「まぁまぁ」
ラフィエル「サターニャさぁーーーーーーん!!!」スタスタ
サターニャ「ラフィエル…」
ラフィエル「こんにちは、サターニャさん♪」
ヴィーネ「ラフィ!」
ラフィエル「あっ、ヴィーネさん、それにガヴちゃんも」
ガヴリール「よっ!」
サターニャ「で……なに、何か私に用?」
ラフィエル「そうでした!」
ラフィエル「はい、サターニャさん♪ お弁当、作ってきました」ニコリ
ガヴィーネ「「っ!?」」
サターニャ「えっ、私に?」
ラフィエル「はい。」ニコニコ
サターニャ「………ありがとう/// まっ、ありがたく頂くわね///」スッ
ラフィエル「いいえ、私が食べさせてあげますから♡」ニコッ
サターニャ「えっ!?///」カアァァーー
ガヴィーネ「「っ!!?/////」」カアァァーー
ラフィエル「サターニャ、はい、あ~ん♪」ニコリ
サターニャ「ひ、一人で食べれるから平気よっ!?///」カアアァァーー
ラフィエル「まぁまぁ、そう遠慮なさらず、はいあ~ん♪」スッ
サターニャ「しょうがないわね/// あ~ん」パクッ
ラフィエル「どうですか、美味しいですか?」
サターニャ「ふん。アンタにしては良い味じゃないの…美味しいわよ///」カアアァァーー
ラフィエル「っ♪ 良かったです」ニコリ
ザワザワガヤガヤ
マジ、シハラサンガ、クルミザワサンニ・・・
デモ、ナンダカ、シアワセソウニミエルヨウナ?
ヴィーネ「ラフィとサターニャ…いつの間にそういう関係にっ!?」
ガヴリール「知らない所で事は、起きるものなんだな…。」
~放課後~
サターニャ「ラフィエルが待ってるし、早く行かないと…」
ヒソヒソ
サターニャ「んっ、なんか話し声が…」スタスタ
男子A「なぁ、なんで白羽と胡桃沢、今日恋人のような振る舞いしてたんだ?」
男子B「さぁ?」
女子A「あっ、私知ってる。白羽さんと胡桃沢さん、付き合い始めたらしいのよ」
男子AB「「な、なんだとぉっ!?」」
男子A「なんだ、あの二人ってレズなのか!?」
女子A「それは分からないんだけど…」
男子B「マジかよぉ…。でも、なんで白羽さんと胡桃沢さん、付き合い始めたの?」
女子A「理由は分からないわよ。」
男子A「でも、白羽って俺らのようなたくさんの男子から告白されて全員フったんだろ?」
男子B「あぁ、話は聞いた事があるね。確か、中には学校一のイケメンとかもいたとか…」
女子A「イケメンだけじゃないわよ。私ら女子に大人気の各部活のキャプテンや部長全員もフラれたって話よ」
男子A「だったら、なんであんな問題児と?」
男子B「趣味かな?」
男子A「白羽に限ってそれはねえだろ…」
男子B「じゃあ、弱味を握られてるとか?」
女子A「うぅん、聞いた話だと白羽さんから告ったみたいよ」
男子B「じゃあ、罰ゲームは?」
男子A「それだ! きっと白羽は罰ゲームで胡桃沢と!!」
女子A「う~ん。でも、罰ゲームで告るなんて納得がいかないわ…。」
男子A「とにかく、罰ゲームで決まりだ。胡桃沢はグラサン先生とかに怒られてるし、課題を忘れては訳の分かんない事を言うのが多い問題児だからな…白羽があいつを好きになるなんてまずありえない」
男子B「あまり胡桃沢さんの事…悪くは言いたくないけど、問題があるのは確かだしね…」
女子A「う~ん。同じ女子だけど、私から見ても否定は出来ないわ」
サターニャ「…………………」
~帰り~
サターニャ「はぁ…」トボトボ
ラフィエル「サターニャさん、どうしたんですか? さっきから落ち込んでるようですけど?」
サターニャ「……なんでもないわよ」ボソッ
ラフィエル「なんでもないように見えませんけど?」
サターニャ「とにかくなんでもないのよ!! ほっといてよ」プイッ
ラフィエル「あっ」
ラフィエル「サターニャさん………」
ラフィエル「そうです!」
ラフィエル「サターニャさん!!!」タッタッタ
サターニャ「なによ? ほっといてって、言ってr」チラッ
ラフィエル「私の家に来ませんか?」
サターニャ「はぁっ? なんでアンタの家n」
ラフィエル「メロンパン、ご用意しますから♪」ニコリ
サターニャ「………仕方ないわね、行ってあげるわ」
ラフィエル「うふふ」ニコニコ
~ラフィエルの家~
ラフィエル「はい、どうぞ…サターニャさん」スッ
サターニャ「ありがとう……」パクッ、モグモグ
サターニャ「美味しいっ!?///」
ラフィエル「そうでしょ? サターニャさんの為に並んで買った高級メロンパンですから♪」ニコニコ
サターニャ「………///」
ラフィエル「サターニャさん」
サターニャ「なに…?」
ラフィエル「悩み事はなんですか?」
サターニャ「別に…。特にないわよ」プイッ
ラフィエル「それは嘘ですよね? 落ち込んでいる様子に、さっきから私に対するだんまりで分かります」
サターニャ「…………」
ラフィエル「お願いです、話してください!」
サターニャ「…………」
ラフィエル「サターニャさんっ!!?」
サターニャ「うるさいわね。どうせ、アンタみたいなモテる奴に私の気持ちなんて分からないわよ」
ラフィエル「えっ?」
サターニャ「あっ……なんでもないわ!」
ラフィエル「………そういう事でしたか」
サターニャ「なに?」
ラフィエル「どうして、サターニャさんが落ち込んでいたかが分かりました」
ラフィエル「誰かに言われたんですね。私とサターニャさんが比べられ、そして私とサターニャさんが釣り合わないと…」
サターニャ「………」プイッ
ラフィエル「図星ですね。だんまりでも、サターニャさんは素振りだけで分かりやすいですし」
サターニャ「アンタ……」クルッ
ラフィエル「はい?」
サターニャ「私に好きと伝えて付き合ったのは、罰ゲームなんでしょ!?」
ラフィエル「えっ? 罰ゲーム、何のことですか??」
サターニャ「とぼけるんじゃないわよ。どうせ、アンタはやっぱいつもみたいに私を弄んで最後に笑う為に告白したんでしょ?!」
ラフィエル「ち、違いますよ!? 私は本当に!?」
サターニャ「いいや、絶対に私を弄ぶ為n」
ラフィエル「サターニャさん!!!」ギュッ
サターニャ「っ!?/// な、なによ、急に抱きしめて!!?」
ラフィエル「私が違うと言ってもサターニャさんが否定したので、少し落ち着かせようと…」ギュウゥゥ
サターニャ「は、離しなさいよ!?///」
ラフィエル「嫌です!」
サターニャ「いいから、離せっての!?」ジタバタ
ラフィエル「離しません!!」ギュウウウゥ
サターニャ(うっ!? 私のような大悪魔の力でも引き剥がせないなんて、ラフィエルの奴、どんだけ力入れてんのよ!!?)
サターニャ「な、なんで……」
ラフィエル「えっ?」
サターニャ「なんでアンタはそこまで私を好きになるの?! なんでそこまでして私と付き合いたいのよ!!?」
ラフィエル「サターニャさんの事が本気で好きだから、サターニャさんと本気で付き合いたいから、です」ニコリ
サターニャ「!?………で、でもアンタは本当にモテるし、クラスでも大人気で、たくさんの人間共から告白もされて……」
ラフィエル「それでも……私はサターニャさんだけが好きなんです」ニコリ
サターニャ「……理解できないわ。人間に言われて癪だけど、確かに私は学校では問題児」
サターニャ「そしてアンタは人気者……そんなアンタが問題児である私のどこを……」
ラフィエル「前向きさです!」
サターニャ「えっ?」
ラフィエル「私がサターニャさんを玩具にすると決めた後、色々な導ってで私はサターニャさんの前向きさが目に入ったんです」
サターニャ「前向き…この私が?」
ラフィエル「はい♪」ニコリ
ラフィエル「私がどんなに導っても、サターニャさんは嫌がる事なく心折れる事も無く、私に対して常に真正面からぶつかってきましたよね?」
サターニャ「いや、真正面に向かった覚えはないわよ。ただ、アンタにやられるのも癪だから、逆らってやっただけよ」
ラフィエル「それでも私の目にはサターニャさんが私に対し、ぶつかってくるように見えました……正に前向きさがあると私は感じました」
ラフィエル「正直、私は導ってをやるのは初めてでなく、今までもたくさんの人物に目を付けては導ってました。が、誰もが相手が相手だと大目に見て避けるか、相手にしないか、中にはそういうのは似合わないと注意してくる者もいました」
ラフィエル「………ほんとは導っていくことで、私と張り合う相手が欲しいと思ってましたし」
サターニャ「……………」
ラフィエル「ですから、下界に来て最初に玩具だと感じたサターニャさんが……」
ラフィエル「私の導ってに前向きにぶつかってくれて、張り合うようになってくれたのを見て、私サターニャさんに惹かれました」
サターニャ「…………」
ラフィエル「なので…例え、女同士でも私は、私に前向きにぶつかってくれたサターニャさんが本当に好きです!!」
ラフィエル「何を言われようが、サターニャさんが好きである事……この気持ちは本物です!!」ギュウウゥゥ
サターニャ「っ!?///」
サターニャ「………///」ギュッ
ラフィエル「サターニャさん?」
サターニャ「ラフィエル、ごめん! 私、またアンタを疑ってしまったわ」
ラフィエル「えっ?」
サターニャ「最初に告白してくれた時みたいに、またアンタが私を弄ぶ為に告白したと疑って…」
サターニャ「本当にごめん、ラフィエル!」ギュウウゥゥ
ラフィエル「………ふふっ」ニコッ
サターニャ「ラフィエル?」
ラフィエル「別に謝らなくても大丈夫ですよ。私は別に怒っていませんし、それに自分の本心を伝えられて嬉しいですから」ニコリ
サターニャ「ラフィエルッ///」
ラフィエル「それとサターニャさん、人の意見に左右されてはいけません。」
ラフィエル「他人が私と貴方を比べて釣り合わないや罰ゲームで付き合っているなどと言おうが、私は私の意思で貴方を好きになったのは本当なんですからそこは疑わずに自信を持って信じて下さいね」ニコリ
サターニャ「うぅ…そうね。私とした事が下等生物なんかの言葉に耳を傾けて不甲斐無いわね」
サターニャ「でも、決めたわ! 私はもうアンタを疑わない…ラフィエルが私を好きになったのは本当だって信じるわ!!」
ラフィエル「そうです、サターニャさん…その意気です」ニコリ
サターニャ「それとありがとう……ラフィエル///」
サターニャ「今なら言えるけど、私もアンタが好きよ///」チラッ
ラフィエル「っ!/////」パアアァァーーー
ラフィエル「私もです…サターニャさん♪」ダキッ
サターニャ「っ///」カアアァァァーーー
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ「ラフィエル…」
チュッ
~翌日~
ラフィエル「サターニャさん、おはようございます♪」ダキッ
サターニャ「おはよう。って、もぅ~、なに抱き着いてんのよ、ラフィエルゥ~///」ニコニコ
ラフィエル「別にいいじゃありませんか。もう私たちが付き合っている事は周囲に認知されてますし♡」ニコッ
サターニャ「そりゃあそうだけどぉ~/// 人前じゃないの///」モジモジ
ラフィエル「うふふ、恥ずかしいというのは無しですよ。人前でも私はサターニャさんを抱きしめたいのですから♡」ニコニコ
サターニャ「ラフィエルゥ~♡」
ラフィエル「サターニャさぁ~ん♡」
ラフィサタ「「♡♡♡」」イチャコラ、イチャコラ
ザワザワ
ナニ、アノオニアイノ、カップルハ!?
ミテテ、コッチマデオイワイシタクナリソウ・・・
ダメダ。オニアイスギテ、ハイルスキモナイ!!!
ザワザワ
ヴィーネ「えっ!? ラフィとサターニャ、昨日と違って一層お似合いに見えるけど、一体なにがあったの?」
ガヴリール「ってか、サターニャってあんなキャラだったっけ…?」
ラフィサタ「「♡♡♡」」イチャコラ、イチャコラ
男子B「………マジかよ!?」
女子A「誰よ…白羽さんと胡桃沢さんが付き合っているのを罰ゲームって言った人…」
男子A「まさか、あんなにもお似合いとは……。評判だけで判断して好き勝手に言ってた俺達…間違ってたのか?!」
ラフィサタ「「♡♡♡」」イチャコラ、イチャコラ
おしまい
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