メリー「もしもし私メリーさん」 (67)
メリー「今あなたの目の前にいるの」
女「いきなり何だこの人…」
メリー「あら?メリーさんをご存知なくって?」
女「私の知ってるメリーさんだともしもし私メリーさんってやつですけど」
メリー「そのメリーさんよ、というかもしもし私メリーさんって言ったはずですけれども」
女「まさか本当にそのメリーさんとは思わなくて…実在したんだあ」
メリー「都市伝説扱いの私に会えたことを幸運に思いなさい」
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女「はあ、で、ご用件は?」
メリー「…」
女「?」
メリー「あなた好きな人いるわね!」
女「何ですか藪から棒に」
メリー「電話を何度もかけ続け恐怖を与える手法はもうナンセンスなのよ」
女「都市伝説がナンセンスとか言うのか」
メリー「今のメリーさんはあなたみたいな女子高校生の恋慕に横槍をいれて掻っ攫って悪感情を頂くスタイルなのよ」
女「メリーさん悪っ!女の敵だ!」
メリー「まあ私美人ですし?男を掻っ攫った回数は数知れず」
女「というか私の知ってるメリーさんは少女で、~なのと可愛らしい言葉で話すタイプですけども…」
メリー「容姿や言葉遣いなんて年月と共に変わるわよ、人間だもの」
女「人間かよ!メリーさん名乗ってる不審者だ!」
メリー「ちょっとちょっと、あのメリーさんなのは確かよ?メリーさんも時代によって恐怖を与える手法などを変えたというだけよ」
女「いやまあ確かに人によっては好きな人とられるわけですし恐怖ですけど…人間なんですか?本当に?」
メリー「ベースは人間よ」
女「あ、や、怖くなってきたんでいいです」
メリー「人間から見れば今の私は大体18歳あたりに見えるくらいに調整したのよ」
女「…色気あるし18歳は言い過ぎでは…」
メリー「この美貌と女の武器で男を掻っ攫ってきたのよ、ターゲットに選ばれたことを恐怖しなさい」
女「女の武器って…おっぱいですか?」
メリー「Fよ…でもあなた…あなたは?」
女「え、何ですか胸見ないでください」
メリー「私がさっき女子高校生をターゲットにしてると言うのは私に勝る美貌や胸がない女ばかりなのと色恋沙汰には事欠かないからなのよ…」
女「本当悪どいなこのメリーさん」
メリー「あなた…何歳?何年生?」
女「都市伝説に歳聞かれるとか今日はなんて日なんだ」
メリー「ちなみに逃げたら元祖メリーさん仕掛けるから逃げ道はないわよ、ターゲットはあなたで決まったの」
女「私メリーさんを元祖メリーさんと言うの悲しいな!」
メリー「で、何年生?」
女「高校2年生ですけど…」
メリー「高校2年生でその胸はおかしいでしょうあなた、フィクションの世界だけよ巨乳JKなんて」
女「おかしいと言われましても事実ですし…」
メリー「…カップは」
女「G」
メリー「NOOOOOOOO!」
女「今更だけどやばいのに絡まれたなあ…」
メリー「お邪魔します」
女「私以外の人に見えないんですねメリーさんは。お母さん気づいてなかったし」
メリー「私が見える人はターゲットとターゲットの好きな人だけよ」
女「ターゲットに選ばれた人がもし好きな人言わなかったらどうしてたんだろうと思いましたけどそういうことですか」
メリー「言わなくとも学校行けば分かることなのよ。私みたいな美人がいたら男は無視しないし」
女「はぁ…というかなんでターゲット私なんですか」
メリー「JKのケータイに無差別に電話をかけて電話をとった人の前に私が現れるという仕組みなのよ」
女「知らない電話番号だったし無視しとけば良かった…」
メリー「最近知らない電話番号はとらない、みたいな人も増えてるしやりにくいったらありゃしないわ」
女「都市伝説も苦労してるんだ」
メリー「…私がターゲットにしてきたJK達はみんな怖がってコミュニケーションも取ることがままならない人だらけだったけどあなたはよく都市伝説と普通に会話できるわね」
女「慣れですよ慣れ」
メリー「まさか他の都市伝説にも遭遇したことが?」
女「あ、いや慣れってのは違う意味で…というか他の都市伝説いるんだ!」
メリー「それはもちろん。メリーさんがいるんだから他の都市伝説だって存在するわ」
女「…他の都市伝説も今風になってるんですか?」
メリー「んー、まあ現代に合わせてるのは確かだけどメジャーすぎた都市伝説達は被害を受けすぎて人間の前に姿見せなくなっている場合もあるわ」
女「被害?」
メリー「例えば…花子さん」
女「トイレの花子さん?」
メリー「そう、メジャーな都市伝説ね。彼女の受けた被害は酷いものだったわ」
女「どういう被害です?」
メリー「顔も知らない、少女ということしか確定してない花子さんをえろく書いたりえろいアニメにしたり」
女「まさかの展開!」
メリー「人間って恐ろしいわ」
女「エロい目で見られるのを恐れて人前に出れなくなったと…」
メリー「幸い私はそういう風に扱われたことはない…と思うわ。認識してないだけかもしれないけど」
女「まあ知らない方が幸せですよねそりゃ…」
メリー「口裂け女あたりもそれを恐れて人前にはあまり立たなくなったわ」
女「女性型の都市伝説の被害やばい!」
メリー「この前実は口が裂けてなくて美人という口裂け女の名前の定義を揺るがす設定をつけられたって泣いてたわ」
メリー「私も世間一般では少女の扱いを受けてるしそれで被害が少ないのかもしれないけれどこの姿を見られたらえろ漫画やえろ画像出まくりね」
女「花子さんも少女扱いでいまの状況ですけどね」
メリー「それで私はどの殿方をターゲットにすればいいのかしら?」
女「普通に流してたけどこれ私からすれば発狂ものだよね、あなたの好きな人NTRにきましたって」
メリー「そうよ、その発狂ものの恐怖を私は欲してるの」
女「鬱だ」
メリー「2年生だから後輩、同級生、先輩と選び放題じゃない。さ、誰?」
女「あー!明日から学校行きたくなーい!」
また気が向いた時に続きを
女「結局あの後帰るって言って消えたけど…」
prrrrrrr
女「…」
女「もしもし…」
メリー「もしもし私メリーさん」
メリー「今あなたの背後をとっているの…」
女「おわあ!急に来た!」
メリー「おはよう、さあ行きましょう」
女「ええ!ドキドキ収まってないのでちょっと待って!」
メリー「背後とられただけでそんなに驚くものなの?今度から登場統一しようかしら」
女「今まで誰もいなかった空間にいきなり背後に人1人現れたんですからそりゃ驚きますよ…どういう仕組みですか」
メリー「電話をとった相手のすぐ側に現れる、とだけ。仕組みは都市伝説だからってことで」
女「都市伝説言っておけば何でも許されると思わないでよ…あービックリした」
メリー「流石にあなたのプライベートな時間まで邪魔するわけにはいかないから夜は帰ったけれど朝にはこうやって電話して戻ってくるわ」
女「良識ありそうに聞こえるけど実際やることえげつない都市伝説だ…忘れんな私」
メリー「それでここから学校までどれくらい?電車には乗るの?」
女「失礼ですけど電車とか知ってるんですね?」
メリー「以前のターゲットの中に通学に電車を使う子がいて乗ったことがあるわ。正直電話で移動できる私にとってあまり好ましい移動手段では無いけれど」
女「移動手段が電話って…私は電車ではなく歩きですよ」
メリー「あらそうなの。ここからどれくらいかしら」
女「20分くらいですかね」
メリー「まあまあな距離ね。じゃああなた、ケータイ耳に当てなさいな」
女「急にどしたんです」
メリー「あなたは私が見えてるけれど他の人には見えてないのよ。周りからすれば独り言を身振り手振り交えて喋っている頭のおかしい子よ」
女「メリーさんが原因ですけどね!」
メリー「ただ電話をしている風に見せかければ少しは紛れるわ。これまでの経験でそれは確かよ」
女「なんで私こんなことしてるんだろうなあ…」
メリー「私にあなたの好きな人を取られるためよ」
女「メリット何1つない!」
メリー「ちなみに授業中はおとなしくするって決めてるから安心してくれていいわよ」
女「…そうなんですか?」
メリー「たまに有意義な授業もあるからね」
女「都市伝説が高校の授業で何を学ぶというのか」
メリー「…あなたの学校生活を見せてもらったけれど」
女「はあ」
メリー「そうね、質問していいかしら」
女「私に答えられる範囲なら答えますよ」
メリー「では。この学校は女子の比率が高いわね?」
女「元女子校なんですよ、4年前辺りから共学になりました。この学年だと女子3の男子1の比率ですかね」
メリー「なるほど。で、そこそこ社交的な様子は伺えたけど男子とはほとんど喋らなかったわね?」
女「基本女友達と話しますからね、男子は男子で固まってますよ」
メリー「…あなた好きな人は?」
女「今日メリーさんを視認できた人いました?」
メリー「なんて予想外の展開ッ!?」
女「驚き過ぎでは?」
メリー「驚くわよ!今までターゲットにしたJKぜーったい色恋沙汰をもっていたもの!」
女「色恋沙汰無しのJkを確認できて良かったですねえ」
メリー「休み時間の間にとりあえず全部の教室見て回ったのに誰も私に気づかないなんて想像もしてなかったことよ」
女「休み時間いないと思ってたらそんなことしてたんですね」
メリー「こんな状況は流石に予測できないわ…どうしましょ」
女「素直に諦めてみては?」
メリー「謎の上から目線ムカつくわね…とりあえず不測の事態になったので一旦ターゲット外すことにするわ」
女「一旦?」
メリー「諦めるのが癪なだけよ、ちょっと解決策都市伝説達と話して見つけてくるから待ってなさい」
女「また来るんだ…」
メリー「私を都市伝説へと押し上げた要因の1つはしつこさよ、それがメリーさんなの。覚えておきなさい」
女「消えた…まあそうだよね、私メリーさんってしつこくかけてきて段々と自分の場所に近づいてくるのが怖い、それがメリーさんの都市伝説だもんね」
先生「おい…ちょっと待て、さっきお前の隣に女の人いなかったか?」
女「あ、先生…女の人見えたんですか?」
先生「見間違いじゃなきゃ…いや見間違いか。いるわけがないもんな」
女「幽霊か何か見えたんですか?先生霊感強い方?」
先生「いやそんな経験ないはずなんだがなあ…すまんな呼び止めて。帰宅か?気をつけて帰れよ」
女「…先生の家に帰宅したい」
先生「ダメです。」
女「また頑なに…冗談ですけど。さよなら先生」
先生「さいなら」
prrrrrrr
女「…」
prrrrrrr
女「無視するという選択肢があったわそうおえば」
prrrrrrr
女「マナーモードにして、と。じゃあ寝ますかなー」
メリー「私メリーさん、あなたに怒り心頭なの」
女「どわあ!布団からメリーさん!?」
メリー「こんばんは、恐怖を届けにきました」
女「いや怖いよ!いつから布団にいたんですか!」
メリー「あなたが電話を無視するからこうなるのよ、覚えておけと言ったでしょう、メリーさんを」
女「本当に逃げ場はないのか…電話に出なかったのにどうやってこの家に来たんですか」
メリー「都市伝説なめないことね」
女「え?解説無し?」
メリー「とりあえず花子さんや口裂け女、テケテケと話してきたわ」
女「傷心中って聞いてる2つの都市伝説に何聞いてきたんですか」
メリー「あなたは人間と関われて羨ましいって賛辞浴びてきたわ」
女「何してんだ」
メリー「あとどうやら花子さんが受けた被害が私にも手が伸びているみたいな脅しを受けたわね」
女「エロい2次創作作られるってやつですか?」
メリー「そうよ。私は…気にしないわよ?」
女「声震えてますよ」
メリー「…もしそんなのが広がって私を視認できる男性が襲ってくるという案件が増えたらどうしましょう」
女「流石に都市伝説に手を出す男の人はいないと思いますよ?」
メリー「世の男性をなめないほうがいいわ。花子さんは襲われたもの」
女「」
メリー「気まぐれに女子トイレではなく男子トイレで驚かそうとしたら驚かす対象が自慰行為をしていて流れで襲われたそうよ」
女「なんて場面に出くわしてんだ…え?花子さんの活動範囲って学校ですよね?」
メリー「学校よ、小中高は問わずね。幸いトイレの排水溝から住処に逃げ帰る術を持っていたから助かったみたいだけどもうその後泣き喚くのなんの」
女「そら泣きますわな…」
メリー「ちなみにその男性のケータイの画面には花子さん風のえろいやつが写ってたらしくそれで花子さんのえろいやつが出回ってるの知ったそうよ」
女「…いやまあ学校でそんなことするくらいだからトイレから出てきた女の子を襲ってしまうような最低な男性だったのでしょうけど花子さんもまた間の悪い…」
メリー「花子さんその時調子に乗って全裸だったし」
女「襲われる原因自分でも作ってる!」
メリー「ま、花子さんも誰かに自分の恐怖を分かって欲しくてあんな脅しをかけたのでしょうけど私はそんなことき…にしない人だから?大丈夫…かなぁ?」
女「お気を確かに」
メリー「ま、まぁメリーさんの都市伝説は血みどろ系のお話だしそんなやましいこと考える人はいないわよね」
女「…ちょっと気になってたんですけどその都市伝説って実際にメリーさん達がやった行いなんですか?それとも噂にすぎない…とか?」
メリー「それは想像にお任せするわ。それに答えたところで誰かが得するわけでもないこと」
女「…僅かにある私のメリーさんへの恐怖心が肥大しそうな返答をどうもありがとうございます」
メリー「僅かって…」
女「少なくともJKの色恋沙汰に首突っ込んで荒らすことを目的として性の対象になりそうになるとちゃんと人並みに怖がるメリーさんにはあまり恐怖心抱くことはなかったです」
メリー「でも今更元祖メリーさんやるのもねえ…」
女「選択肢それしかないのか…」
都市伝説をエロ枠に押し込めた日本人は実は凄いのかもしれない
また気が向いた時に続きを
女「それで結局解決策とやらは出たんですか?」
メリー「三人寄れば文殊の知恵ってね」
女「メリーさん、花子さん、口裂け女さん、テケテケさん」
女「…」
メリー「なによその目は、三人で案出し合ったのよ?」
女「誰か1人戦力外がいたんだ!」
メリー「テケテケの発案を口裂け女がまとめ花子さんがシュミレートする。完璧な布陣よ」
女「戦力外だ!」
メリー「誰が戦力外よ!私が持ち出した話なんだから私は解決策出す会議に出席する必要なかっただけですー!」
女「なんて傲慢な…」
メリー「別に役立たずって言われて会議に参加させてもらえなかったとかいうわけじゃないわよ」
女「自分から言いだすところが怪しすぎる…」
メリー「で、解決策なんだけれど」
女「あ、はい」
メリー「数日待つ」
女「待つ?」
メリー「それか私の口先で焚きつける、の2つの案が出たわ」
女「焚きつけるって…」
メリー「ちなみに数日待つ方が穏便に済む可能性があるけれど場合によっては焚きつける方よりキツイことになる」
女「メリーさん?」
メリー「焚きつける方はまあ私にかかれば楽勝だけれど個人的にあまりやりたくないわ、花子さんもオススメしないと助言をくれた」
メリー「けれど決めるのはあなたよ、どちらを選ぶ?」
女「ちょ、なんで私が選ぶんですか?私からすれば両方とも嫌ですで回答終わるだけじゃないですか」
メリー「異例の事態と言ったでしょう、人間社会をちょっと学んだけれどさすがに考えが甘かったようね」
女「考えが甘かったって…なんの話ですか?」
メリー「こっちの話よ。さ、選んで」
女「えぇ…じゃあ穏便に済む可能性がある数日待つ、で」
メリー「いいのね?」
女「焚きつけてどうにかなるのかは分かりませんけど穏便に済むなら越したことはないですよ」
メリー「例え穏便に済まない可能性があっても?」
女「そしたらそういうことでしょう、受け入れますとも」
メリー「…わかったわ、今日はこれでさよならね。また明日適当な時間にくるわ」
女「はぁ、おやすみなさい」
メリー「ぐっばーい」
女「今日はちょっとだけシリアスな気分だったのかねえメリーさん」
メリー「もしもし私メリーさん」
女「今…あなたの目の前にいるの!」
メリー「…何してるのよ」
女「背後でしたか失敗失敗、先にメリーさんのセリフを盗ることでメリーさんが普通に登場せざるを得ない状況にしようかなって。昨日の背後は本当に驚きましたし」
メリー「アホの子ね」
女「なんてこと言うんだ」
メリー「じゃあ今日も元気に学校頑張りましょう」
女「まあ授業中は邪魔とかしてこないしそもそもみんなに見えないから別に一緒に行くのはいいですけど、メリーさんは学校楽しいんですか?」
メリー「楽しそう、ね。私自身都市伝説の身だし実際に通ったことはないけれどいい施設だと思うわ」
女「いい施設…」
メリー「だいたい同じ年代の男女を1つの施設に集めて様々な行事を行う、国が恋愛を推奨してるんじゃないかと考えちゃうくらい恋愛向けの施設よね」
女「なんだその穿った考え方!?」
メリー「さ、行きましょー」
メリー「…あなた今日もまっすぐ家に帰るの?」
女「へ?そうですけど…」
メリー「部活とやらは?前に電話で憑いた子はバスケやってたわよ」
女「憑いたって…というか私部活入ってないですもん」
メリー「そうなの?そんな胸持ってるのに?」
女「胸がなんだってんだ」
メリー「そういう人もいるのね、覚えときましょ」
女「…思ったんですけどその色恋沙汰に横槍入れるスタイルって初めて間もないんじゃないですか?」
メリー「あら、どうしてそう思うのかしら」
女「まあ色々ありますけど…」
メリー「理由は言わなくて結構。確かに初めてからそんなに月日は経ってないわ」
女「ほー」
メリー「興味ないと一発でわかる返事ね、都市伝説じゃなきゃ聞き逃してたところよ」
女「都市伝説がなんだってんだ」
メリー「というわけで。あなた暇なのね?」
女「話題の振り方下手ですねメリーさん…暇と言えば暇ですけど」
メリー「なら花子さんに会わない?」
女「花子さん…ってあのエロアニメ被害者の花子さん?」
メリー「トイレの花子さんよ」
女「しまったつい」
メリー「昨日解決策相談したって言ったでしょう?その時今どこのトイレにいるか聞いたらここの学校のトイレというから驚いちゃったわ」
女「都市伝説でも集めやすいんかなこの学校…」
メリー「どうする?会う?」
女「会えるなら会ってみたいとは思いますけど花子さん側からすれば人間の私がいきなり赴くなんて迷惑な話では?」
メリー「そうでもないわよ?花子さんあなたに興味あるみたいだし」
女「そうなんですか?」
メリー「今までなら私が電話主に取り憑いてから今の時間までにターゲットは落としている場面よ」
女「はええ」
メリー「ところがターゲットがそもそもいないときた。今までにないことだもの、興味湧くわよ」
女「今時のJKはみんな恋愛してんだなあ…」
メリー「あなたも現役のJKじゃない…ちなみにこの前言った休み時間に他の教室見て回っていたというのは嘘で実は都市伝説の気配がするから探りに行ってたのよね。その時は見つからなかったけど」
女「気配あるのか…で、昨日聞いてみたら学校にいたのは花子さんだったってことですね」
メリー「そーいうことよ。花子さんは3階の女子トイレにいるらしいわ。行きましょう」
女「3階か、3年生のフロアですね」
女「トイレに来たはいいですけどどうやって呼ぶんですか?」
メリー「電話よ?」
女「全都市伝説が今風に染まってるの??」
prrrrrrr
メリー「もしもし私メリーさん」
女「その口上絶対言うのか…」
メリー「そうよ、連れて来たの…もちろん女性よ?」
メリー「3番目のトイレね、わかったわ」
メリー「というわけでこのトイレよ」
女「一見普通のトイレですけど」
メリー「ここでもう一度通話」
BON!
女「うゃ!爆発!?」
メリー「派手な登場ね…」
女「え、あ、花子さ…花子さん!?」
花子「…」
女「えっっっっっっっろ!」
花子「!!!!??!!」
メリー「ちょ、また花子がビビりそうなことを」
女「いやスタイル良すぎでしょう、出るとこ出てるし服ぱつんぱつんだし見た目JKだし」
女「なんかもうエロすぎでは?」
メリー「見た目JKなのはここが高校だからよ、普段は小学生の見た目。なおスタイルは小学生の頃はつるぺったんで中学生以降はこのスタイルね」
女「ということは前男に襲われたって時も年齢相応の見た目してるのにこんなエロい体を衣服で隠すこともなく晒してたってことですか」
花子「…」
女「そりゃ襲われるわ」
花子「あの時は…!テンションが…!」
女「都市伝説ってみんなおっぱいおっきいんですか?」
メリー「私と中学生以上のスタイルの花子さんはおっきいけど口裂け女なんかはおっきいとは言えないサイズよ」
女「ひえー」
花子「…」
メリー「そんな目で私を見たって何も変わりはしないわよ?ほら、自己紹介を」
花子「…トイレの花子さん、よろしく」
女「はあ…よろしくお願いします」
メリー「で、どう思う?」
花子「不思議。そろそろ探り入れてもいいんじゃない?」
女「…なんの話です?」
メリー「ちょっとね…まあそうするわ」
花子「うん」
メリー「あなた、何か花子さんに聞きたいこととかある?」
女「へ?…じゃあ凄い被害受けたって聞いてますけどもう立ち直りました?」
メリー「火の玉ストレートオオオオ??」
花子「…!!!!!!」
メリー「ほらこうなる!」
女「まあエロアニメにされるわ襲われかけるわでそう簡単に立ち直れるわけないですもんね、分かります」
メリー「分かってるならそんな質問しないでくれません!?」
花子「退散!」
女「ああ!?トイレに吸い込まれるように消えた!」
メリー「またケアの必要が…」
べ、別に私は花子さんのえろいやつなんて見てないんだからね!?勘違いしないでよね!?
はいここまで、また気が向いた時に
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