【モバマス】相葉夕美が芸能界を去る日 (15)

パシャッ

パシャッ

「えー、本日お誕生日の夕美さんが今回会見を開いたのはどういった件でしょうか」

パシャッ

夕美「まず、私こと相葉夕美は本日で19歳になりました」

オメデトウゴザイマス

夕美「そして……かねてから私と色々な噂がありました、事務所のプロデューサーことP氏と将来についてお話しまして」

パシャッパシャッ

夕美「婚約したことをご報告いたします!」



シーン

夕美「……」



「うふっ、やっとですかぁ」

夕美「えっ?」

「正直、上がつっかえてて頑張れなくて困ってました!」

「そうですよ。カワイイボクがプロデューサーに告白できなくて困ったんですよ」

夕美「えっ?えっ?」

「私も妊娠しても結婚できなかったしさ~★」

「千枝は二人目が作れなかったです」

「えっと、みんな落ち着いて……」

「あーちゃんはいいよねー」

「えっ、未央ちゃん!?」

「ゆい知ってるぞ☆藍子ちゃんはプロデューサーちゃんとらぶらぶだって♪」

夕美「えっと……まって…みんな待って」

「よぉし、プロデューサー!今から子作り……逃げんな☆」

「プロデューサーさぁん!まゆが今からいきますよぉ」



夕美「えぇぇぇぇぇ!!」

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夕美「うぇぇぇぇ!」

ガバッ

キョロキョロ

「……」

「ゆ、夢かぁ……よかった」



「でも」クスリユビキラーン



「これは夢じゃないんだぁ」ニマニマ

相葉夕美誕生日SSです。極めて短いですがお付き合いを



こちら夕美にプロデューサーが婚約するなど、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

――事務所

夕美「おはようございます」

パンパァン

夕美「ひゃっ……もう誰?ねずみ花火だなんて」

麗奈「あーっはっはっ!まんまとひっかかったわね!誕生日だからってクラッカーばかり炸裂するとは思わにゃ……げほっげほっ」

柚「あーあ、ねずみ花火って意外に煙がスゴイからね……あ、夕美さん、お誕生日おめでとう!」

夕美「あ、ありがとう」

柚「で、どうだったの?昨日、Pさんとの夜のデートは(意味深)」

夕美「ど、どうって……えっと……(///)」

愛梨「夕美ちゃんってわかりやすいねぇ」

芳乃「まことー、隠し事はできないのでしてー」

そら「やっぱり、えんげーじして、まりってからべびるんかな?」
(えんげーじ=婚約、まりる=結婚する、べびる=子どもができる)

夕美「え、エンゲージ!!?」
(エンゲージ=空自用語で交戦する→一夜を明かす)

「えっと……えっと……はい(///)」

そら「……え?」

夕美「(///)」

愛梨「わぁ……おめでとうございます」

芳乃「ほー。まことに隠し事ができぬようでー」

夕美(うぅ……恥ずかしいよぉ)

愛梨「じゃあいつ(婚約したと)発表するの?」

夕美「いつ?(えっと……子どもかな?)ま、まだ、私が20歳になってからしか……」

芳乃「ほー、やはり未成年だからでしてー?」

夕美「う、うん……」

麗奈「まったく!あのプロデューサーは。やるなら早くしなさいよ!」

夕美「や、やるって(///)」

愛梨「ダメだよ。夕美ちゃんには夕美ちゃんの事情があるんだから」

そら「ねくすとすてーじははっぴーうぇでぃんぐ?」

芳乃「夕美殿の式ですから、やはり花を配えたドレスでしょうかー?」

愛梨「いいなぁ……プロデューサーさんのお嫁さんかぁ」

夕美「うぅ……(どうして婚約したことがわかったんだろう?)」

柚「んー、でもそうすると」

夕美「柚ちゃん?」



柚「やっぱり、アイドルは辞めちゃうのカナ?」

夕美「えっ……」



(そういえば……)

(考えたことがなかった)

芳乃「夕美殿ー?」

夕美(楽しい時間、充実した日々……)

(でも……いつか終わってしまうんだ……って)

愛梨「ゆ、夕美ちゃん!?」



バタン

柚「夕美さんっ!」

夕美(薄れいく意識の中)

(……私は)

芳乃「麗奈殿っ!!」

麗奈「わかってるわよ!プロデューサーね!」

愛梨「夕美ちゃんっ!夕美ちゃんっ!」



夕美(アイドルを辞める自分を想像できなかった)



(それだけ)

(アイドルとして、プロデューサーといるのが当たり前になってしまっていたのだろう)

(……なら、アイドルじゃなくなった私は?)



(答は得られないまま、すべて闇に消えていった)

………………
…………
……

夕美(……ん)

(ここは……?)

(手……暖かい)

パチリ

「……プロデューサー?」

夕美P(以下P)「ゆ、夕美っ!夕美!!」

夕美「……ごめんね……倒れて」

P「いや、一緒にいたのに、お前の体調もわからず求めてしまった俺が悪いんだ!」

「……すまない」

夕美(プロデューサー……)

(私……)

(どうしたら……)

ツゥー

P「……夕美?どうした?」

夕美「あ…れ……私……」

「プロデューサーを見たら急に……」

「どうしよう……止まらないよ……どうしよう……」



ギュー

夕美「……ぷろでゅーさー?」

P「すまない……こんな俺で」



夕美(その後、泣きやむまでプロデューサーは私をずっと抱いてくれた)

(まるで抱いていないとどこかに私がいくのを心配するように。でもすごく優しく……)

………………
…………
……

P「なるほど……な」

夕美「……不思議なんだ。昨日までプロデューサーといると次から次に明るい未来しか見えなかったのに」

「今じゃ……」

P「重傷だな……ところで、夕美としては実際どうなんだ?」

夕美「どうって……結婚してからってこと?」

「……続けたいけど、ダメなんでしょ?」

「やっぱり、人気がなくなると」

P「お前は人気がどうとかでアイドルを辞めるような……そんな想いで今までやっていたのか?」

夕美「っ!!」

P「……」

夕美(……)

(私……私は……)

P「……別に人気が無くなってもいいんだがな」ボソッ

夕美「えっ!?」

「……ひどい!」

「ひどいよ!人がこんなに悩んでいるのに、人気が無い方がいいだなんて!!」ガバッ

P「だってなぁ……」



「そうした方が俺の隣にいてくれる機会が増えそうだし……」

「何より、夕美の笑顔を独り占めできるし」



夕美(…………)

(カァァァァ)

「も、もう!何を私利私欲で!アイドルなんだよ!結婚するんだよ!」ポカポカ

P「おいっ、落ち着け、落ち着け!」

夕美「これが落ち着いて何ていられないよ!」ポカポカ

P「まったく、お前はどうして照れ隠しに俺を叩こうとするんだ!」

夕美「もう!もう!プロデューサーが好きで好きで、私だってようやく独り占めできるって」





「あ……」

夕美「いじいじ」

P「あのなぁ……」

夕美「ずーん」

P「そういうのは言葉に出していうもんじゃないぞ」

夕美「もういいもん。アイドル辞めてPのお嫁さんになるもん」

P「だからなぁ……」

「あのさ」



「お前を……夕美を俺が好きになった理由って言ったことがあるか?」

夕美「え?……お花を育てている所が好きになったんじゃないの?」

P「それが理由なら、凛や輝子も好きになれるぞ」

夕美「う、浮気ものー!」ツンツン

P「痛い!痛い!脇腹は地味に痛い!!」

P「たしかにゼロアワーならぬファーストコンタクトはそうだな」

夕美「ゼロアワーって……」

P「だけどそんな中だったな。夕美が育てた花は、他の花……例えちゃ悪いが凛が家から持ってくる花より輝いて見えるんだ」

夕美「え?そんな変なことしてないよ」アタフタ

P「……夕美はなぁ」

「花を一人で愛でるだけじゃく、みんなにも見て貰いたくてその花をさらに輝かせる力の持ち主なんだ」

「花はいつか枯れる。でも枯れた先に種が残り、また新しい花が咲く」

「そうやって、花の命を救っている。俺はそこに……その……好きになった」

「……こ、この話は以上だ!!」カオマッカ

「だ、だから、夕美がやりたいのなら俺は全力で」

夕美「プロデューサーぁぁ!!」ダキツキ

P「おわっ」ドスン

「いてて……んっ」

チュー-ッ



夕美「えへへ」



「大好きだよっ!」

P「夕美……」

夕美「ねぇ……昨日の続きしない?」

P「続きって」



「コホン!」

P・夕美「!?!?」

ちひろ「何、二人の世界を作っているんですか?」

芳乃「ほー、これが恋する者の逢瀬というものですかー」

麗奈「あ、あ、あ、あんたたチ」

愛梨「ぶぅー、私もしてもらいたいな……」

柚「えっと……そろそろ目が覚めるかなって」





二人は恥ずかしさのあまりしばらく布団に潜っていました

夕美(は、恥ずかしいこど)

ギュゥゥ

(落ちてくる花びらを掴むと幸せになれるっておまじないみたいに、私のこの手離さないでねっ!)



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

夕美は笑顔が一番です。

たまにアンニュイな顔もいいですが、元気な笑顔。困った笑顔。呆れた笑顔。みんな似合ってます、かわいいです

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