千歌「ロックに魅せられて」 (2)
音楽って、すごいと思う。
人の心を動かす事ができる。
人と人とのつながりを作ったり、同じ目標を持たせる事ができる。
偉い人の話を聴いたりするよりも、よっぽど説得力がある。
私はそう思うんだ。
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千歌「ここが、軽音楽部の部室かぁ」
やっぱり緊張するなぁ、怖そうな人ばっかりだったらどうしよう...。
やばい、お腹痛くなって来たから今日は帰ろうかなぁ。
ダメダメ、逃げちゃダメだよ千歌。そう言ってもう3回諦めてるんだよ。
このまま中に入らなかったら千歌の青春がなくなっちゃうよ!
あぁ、でも先輩たちに気に入ってもらえなかったらどうしよう。
こんな時に曜ちゃんがいればなぁ〜。
あぁー、ほんと今日はもう帰りたいn
「あのー、すみません。ここ軽音学部の部室であってますか?」
千歌「ピャぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
千歌「なあんだ、あなたも入部希望者だったんだぁ。私、高海千歌、よろしくね!」
梨子「私は桜内梨子って言います。よろしくお願いします。」
うん。一目見たらわかる。めっちゃ可愛い子じゃん。これはぜひ私のバンドに入って欲しいタイプの子だね。
といってもまだバンドのバの字もないんだけどね。
梨子「高海さんは、軽音楽部の部員なの?」
千歌「千歌はまだ部員じゃ無いよ。部室に入る勇気のないヘタレやってるのだ...。」
梨子「そ、そうなのね..。」
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