ガヴリール「第1回、県立舞天高校○○にしたい女性ランキング?」 (18)

※短編になります。

ガヴリール「あ~ぁ、暇だな…」ボォォーー

ヴィーネ「ガヴーー!!」タッタッタ

ガヴリール「なんだよ、ヴィーネ? そんなに大声出してさ?」

ヴィーネ「今、第1回、県立舞天高校○○にしたい女性ランキングっていうのが廊下に張り出されてるそうなのよ。一緒に見に行かない?」

ガヴリール「なんだよ、それ? そもそも興味ない…。」

ヴィーネ「なによ。さっきから暇そうにしてるんだったら、見に行ってもいいんじゃないの? それに暇つぶしにもなると思うし」

ガヴリール「暇潰しねぇ………そうだな。せっかくだし、見に行くとするか」スクッ

ヴィーネ「そうこなくっちゃ!」

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ガヴリール「そういえば、その○○にしたい女性ランキングっていうのは一体、なんだ?」

ヴィーネ「今年から始まったイベントみたいなものらしいのよ。ほら、良く嫁にしたい女性ランキングとか、付き合いたくない男性ランキングみたいなものよ」

ガヴリール「その、ランキングがあること自体が初耳だけど? そもそもランキングってなに?」

ヴィーネ「簡単に言えば、順位づけの事よ。」

ヴィーネ「具体的に言えば、まず一定の様式にしたがって選出したい人の名や賛否を示す紙・札などをさし出す「投票」というのが行われてね…次にその投票を元に、その人物を順位付けにして最終的には一番を決める……そういうルールみたいなのよ!」

ガヴリール「へぇー。(分からん…)」

ヴィーネ「ちなみに、うちの高校も今年からランキングを行う事が決まったみたいなのよ。で、○○にしたいというのは、嫁にしたいとか恋人にしたいとか、そんな風みたいよ。もう一つ、今回は女子中心だから、投票したのはほとんど男子だけで、投票の中から出したランキングの女子の一番を決めて廊下にその紙を張り出す、のよ!!」

ガヴリール「そうか、そうか。」

ワイワイガヤガヤ

ガヴリール「おっ、人でいっぱいだな!」

ヴィーネ「前にまで行って、見てみましょうか」ダッ

ゴチャゴチャ

ガヴリール「うぉっ、きっつ!!?」ギュウギュウ

ヴィーネ「頑張ってよ! じゃないと前まで行けないしね!!」ギュウギュウ

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ガヴリール「ふぅ~、何とか抜け出せたな」ハァハァ

ヴィーネ「前まで行けたし、さてどんなランキングになっているのかしら?」チラッ

『恋人にしたい女子ランキング』
 第1位、月乃瀬=ヴィネット=エイプリル


ヴィーネ「えぇっ、私が1位っ!!? それも恋人にしたいランキング、で!?」ビクッ

ラフィエル「モテますね、ヴィーネさん♩」ニコニコ

ヴィーネ「ラフィっ!?」

ガヴリール「おっ、いたのか、お前?」

ラフィエル「えぇ。先ほどから、ずっと群衆の一番前にいましたよ」

ガヴリール「群衆を抜けて、一番前に辿り着いた時点で気付かなかったな…。」

ラフィエル「それにしても、モテますね、ヴィーネさん♩」ニコリ

ヴィーネ「なぜ二回言ったの!?」

ラフィエル「なんとなくです」

ガヴリール「つーか、良かったな、ヴィーネ…。」

ヴィーネ「よ、良かったよりかは…り、理由よ!? どうして一位に選ばれたのか、理由が知りたいわよ?」

ラフィエル「書いてありますよ?」

ヴィーネ「えっ?」

理由『可愛くて、優しそうだから』、『恋人になったら優しくしてくれそうだから』、『優しく接してくれて、どんな時でも気に掛けてくれるそうだから』

ガヴリール「おぉー、優しさで評価されたか、男から」

ラフィエル「ヴィーネさん、どんな人に対しても優しいですからね!」

ヴィーネ「嬉しいような、恥ずかしいような…/////」テレテレ

ガヴリール「おっ、ラフィもあるぞ」

ラフィエル「えっ?」

『ぜひ苛めてもらいたい女子ランキング』
 第1位、白羽=ラフィエル=エインズワース


ヴィーネ「なにこれっ!?」

ガヴリール「ラフィの場合は、男たちからこういう目で見られていたんだな。しかも、票を入れたのってどう見てもドМばっかだ!」

ラフィエル「うふふっ♩ 面白いですね///」クスクス

ヴィーネ「えっ、どうして?」

ラフィエル「だって、私の苛めを求める人がいるって事は、犬の真似をさせたり、足を舐めさせたりと相手にし放題じゃありませんかぁーーー♡♡」ワクワク

ガヴリール「うわぁ……。」

ちなみに理由『前に胡桃沢相手に犬の真似を強要した時の顔が最高だったから』、『あの可愛い顔で罵られたいから』、『いつみても興奮する、ぜひ苛めてほしいから』

ガヴリール(ラフィもラフィだが、苛めを求める男共も男共だな…)

ヴィーネ「あっ、私が一位のをまた見つけたわ!!」

『ぜひ、自分のお母さんにしたい女子ランキング』
 第1位、月乃瀬=ヴィネット=エイプリル


ラフィエル「まぁ、これもまたヴィーネさんらしいですね♩」

ヴィーネ「お母さん、ではないけどね!?」

ガヴリール(このランキングで、ヴィーネを一位にしたのは私も賛成だな!)

理由『優しさがまるで天使のように思えたから』、『お母さんのような心地が感じられ、天使を見ているような感じとも取れたから』、『お母さん=天使に見えたから』

ヴィーネ「私、悪魔なんだけど……。」ズーン

ガヴリール「おっ、ラフィがランキング一位のをまた見つけたぞ!」

『学園一の美少女と思える、ぜひ付き合いたい女子ランキング』
 第1位、白羽=ラフィエル=エインズワース


ラフィエル「あらあら~、また一位ですか?」

ヴィーネ「このランキングでラフィが一位なのは私にとっても、一番納得よ」

ガヴリール「そうだな。」

理由『やっぱり白羽さん。優秀だし、美人だから』、『まさに才色兼備だから』、『頭が良くて、美人で、笑顔も良い。なによりも胸が一番グットだから』

ヴィーネ「でも、最後の理由だけ、いやらしいような気がするわ」

ガヴリール「同感。」

サターニャ「まったく、面白い事やってるわね!」ヒョイ

ガヴィーネ「「サターニャっ!!??」」

ラフィエル「まぁ、サターニャさん、いつの間に」

サターニャ「別に人間の下らない行事になんか興味はないけど、こういう場合だけ一番になるという事は人間共が大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルの偉大さと恐怖に恐れ戦いているという事になるものだからね♩♩」ニヤニヤ

ヴィーネ「それはこれとは関係ないわよ…。」

ガヴリール「考えが浅はかで、やっぱバカだ!」

ラフィエル「ぷっ///」プルプル

サターニャ「さぁて、私に何で頂点を取っているのかしらね♩」

ヴィーネ「あっ、これじゃない?」

『意外と面白いと思った女子ランキング』
 第1位、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル


サターニャ「………」

ヴィーネ「ぷっ///」プルプル

ラフィエル「ぷっ、くくくくくっ………////」プルプル

ガヴリール「あーはははははっ、意外と面白いだってぇ(笑)/// あはははははは!!!」ゲラゲラ

理由『大悪魔とか高校生なのに厨二病wwだけど、それもまた面白いと思ったから』、『行動や性格に笑いのツボだと思ったから』、『厨二病的な言い回しが意外にウケると思ったから』

サターニャ「」

ヴィーネ「ちょっとサターニャ、大丈夫?」

サターニャ「」

ガヴリール「あははは、まぁ無理もないよな(笑)」

ヴィーネ「まったく笑わないの!!!」

ラフィエル「あっ、でももう一つ見つけましたよ(……wwwwww///)」

『意外と強そうだと思った女子ランキング』
 第1位、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル


サターニャ「あぁっ!!?」

ヴィーネ「強そうだと思ったランキングにサターニャの名前があるわね、しかも一位で」

サターニャ「ほぉら、見なさい♩ 強い、という事は大悪魔として人間共から恐れられてるって事じゃないの!!!」フッフッフ

理由『体力測定の時の胡桃沢が意外に凄かったから』、『体育の時でも運動神経抜群で意外に驚いたから』、『意外に強そうに見えたから』

サターニャ「なーはっはっは♩ どうよ、これが大悪魔様の実力よ!!」ニヤリ

ガヴリール(意外ってワードが多いが、これって遠まわしにあまり凄いと思われてないんじゃないか?)ジトー

ヴィーネ(これだけで嬉しくなるサターニャが不憫に思えてきたわ…)ホロリ

ラフィエル(ぷくくくっ、サターニャさん…今回も……面白いです/////)プルプル

ヴィーネ「そういえば、ガヴがないわね?」キョロキョロ

ラフィエル「そうですね。ガヴちゃんも一つぐらい一位があるものかと思いましたが?」キョロキョロ

サターニャ「無理よ、無理! こーんな駄天使、誰も評価しないわよwww」クスクス

ガヴリール(マジでムカつく、こいつぅっ!! 蹴っ飛ばしてやろうか…。)グググッ

ヴィーネ「あっ!?」

ラフィエル「ヴィーネさん、どうかしましたか?」

ヴィーネ「有ったわよ、ガヴ」

ガヴリール「はぁっ?」

『妹にしたいと思った女子ランキング』
 第1位、天真=ガヴリール=ホワイト


ガヴリール「マジかよっ!? こんなランキングで一位を取るとは!!」

ヴィーネ「あっ、でも分かるかも。」

ガヴリール「あぁん?」

ラフィエル「そうですね♩ ガヴちゃんを妹にしたいと思ったのは、私もありましたしね!」

サターニャ「フン。まぁ、認めるしかないわね…。」

ガヴリール「えっ?!」

理由『小柄で、可愛い。妹キャラみたいだから』、『妹にしたら最高だと思ったから』、『天真は妹キャラに匹敵だと思ったから』

ガヴリール(嬉しいような、複雑なような………。)

おまけ


まち子(天真さんに月乃瀬さん、胡桃沢さんに白羽さんが堂々一位のランキングが多いわね…。)キョロキョロ

まち子「あれっ?」チラッ

『委員長にぜひ、ふさわしいと思った女子ランキング』
 第1位、まち子


まち子(嘘っ、私の名前がある!? しかも一位っ!!?)

理由『委員長が頑張っている所を良く見るから』、『真面目で、クラスメイトの要望にも、とにかく全力で応えていたから』、『小学校まで委員長をやっていたという頑張りを評価し、また皆が嫌がるトイレの掃除も進んでやってくれるから』

まち子(へぇーー、男子って意外に良い所も視野に入れて評価してくれたのね。)

ガヴリール「おっ、委員長」

ヴィーネ「委員長も見に来ていたんですね」

まち子「天真さんに月乃瀬さん、それに…」チラッ

サターニャ「ご無沙汰ね、委員長」

ラフィエル「どうも♩」ニコリ

まち子「胡桃沢さんに白羽さんも(ってか、胡桃沢さん、ご無沙汰って……毎日、同じクラスで会っているけど!!?)」

ガヴリール「へぇー、委員長もランキング一位になったんだね」

ヴィーネ「委員長、真面目だから絶対に『委員長にぜひ、ふさわしいと思った女子ランキング』の一位になる事も当然よね!!」

サターニャ「ふぅーん、やるじゃないの」

ラフィエル「いやはや、真面目なのが素晴らしいですよ!」

まち子「あ、はははは。ありがとう」

ガヴリール「じゃあ、私らはお先に教室に戻るから」タッタッタ

ヴィーネ「どうも」ペコ

サターニャ「ふん。」タッタッタ

ラフィエル「では、また♩」フリフリ

まち子「あっ、行っちゃった。」

まち子(委員長って気が重いかと思ったけど、ランキングで一位になった事は正直、嬉しいかも…。)

まち子「………よし、引き続き委員長の仕事、頑張らなくっちゃね!!!」

まち子「~♩」タッタッタ




おしまい

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