小学生「うわっ、熊だぁーー!」 (18)
ある日、ある小学校にて……
キーンコーンカーンコーン
教師「では、授業を始めます。教科書開いてー」
ザワザワ……ガヤガヤ……
教師「こらこら、授業やるから静かにしないとダメですよ!」
小学生「せ、先生……!」ガクブル
教師「どうしたんですか? そんなに震えて」
小学生「校庭に、熊が!」
教師「えっ」
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熊「ガルルルル……」
小学生「うわっ、熊だぁーー!」
教師「ほ、本当だ!?」
熊「グオォォォォーーーーーン!」
\キャァァァァァァァァーーーーーーーー/
\コワイヨォォォ~~~~/
教師「みんな、落ち着いて!」
ピーンポーーン
放送『放送室より全校生徒にお知らせです。現在、校庭に野生の熊が侵入しています。危ないので決して教室から出ず、そのまま待機してください』
教師「みんな、落ち着いて! 危ないからそのまま座っててください!」
小学生「でも先生、もし僕たちの教室に近づいて来たら?」
教師「大丈夫、もうすぐ通報を受けた警察と猟友会の人たちが来るはずだから」
ピーポーピーポー
警察「警察です。通報を受けて猟友会の方とともに駆けつけました!」
猟友会「熊はどこだべ?」
校長「校庭にいます! 早くなんとかして、どうぞ」
熊「ガルルル」ウロウロ
猟友会「あー、あれは凶暴なタイプの熊だべ。麻酔銃ではなく殺しちまった方がいいべ」
校長「マジですか? じゃあさっさと射殺して、どうぞ」
熊「ガルルルル」
警官「よし、今だ!」
猟友会「ファイア!」
バキューーン
熊「グアァァァァァーーーーー」バタン
猟友会「よし、仕留めたべっ!」
警官「これでもう安心ですね」
校長「やったぜ!」
放送『こちら放送室。校庭の熊は無事に射殺されました。繰り返します、熊は無事に射殺されたのでもう安心です』
教師「よかった。みんな、もう安心だよ」
小学生「わーい!」
後日、
教師「校長、大変です!」
校長「一体どうした?」
教師「外部から苦情の電話が殺到してるんですよ! なんでも『熊を殺して可愛そうじゃないのか』とか『子供たちの前で射殺して良かったのか?』と現場にいなかったくせに無責任な正義感を振りかざすクソどもからクレームの嵐です!」
校長「くそー、今のご時世こういうクレームあると肩身狭い思いするのはこっちなのに」
教師「警察や猟友会へのクレームもあるようでして」
校長「えーい、面倒だから適当に誤っておけ!あとホームページに『今後熊は殺しません』とでも書いておけ」
教師「えっ、しかしそんないい加減なことでいいのですか?」
校長「いいんだよ! どうせ熊なんてそんな来ねえだろ」
教師「はぁ……」
そして、熊が侵入した学校と市はクレームに対して謝罪。
ホームページ上で熊が侵入しても今後は射殺しないと声明を出しました。
そして後日……、
教師「さあ、授業を始めますよ」
小学生「先生大変です、また校庭に熊が!」
教師「な、なんだって!?」
熊「グオォォォォーーー!!」
教師「なんでまた熊が!? この間の熊の家族か?」
校長「わわぁぁーーどうしよう!」アタフタ
教師「校長! 早く警察と猟友会に連絡を!」
校長「ダメだ、もう熊は殺さないと声明を出してしまった! 熊を殺してもダメ、このまま放置して死傷者が出てもダメ……どうしよう、校長の私のせいにされるぅぅ~~!」
\ギャァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーー/
教師「た、大変だ! 校庭で体育の授業をしていた子供たちが!!」
校長「そんな、もう校長としてお終いだぁ~~!!」
次の日、
アナウンサー『次のニュースです。市内の小学校の校庭に熊が侵入し、学校側は警察や猟友会に通報せずそのまま放置した結果、児童と教職員数名が襲われてケガをするという事態に見舞われました』
アナウンサー『何も対応しなかった小学校に対して「無責任だろ!」「子供たちの安全のために熊を殺すべきではなかったのか?」と苦情が殺到しているようです』
アナウンサー『この件を受け、小学校と市は会見を開く予定です』
そしてしばらく経ち……、
校長「はぁ……なんとかコネクションを使って校長失職の自体は免れたけど、うちの学校に対する世間の目は厳しいぞ」
教員「これ以上何か問題が起これば、本当に我々に明日はないですよ」
\ワーキャー/
教師「生徒たちの悲鳴!?」
校長「一体何が!?」
小学生「怖いよー、助けてぇぇー!」
教師「どうしたの?」
小学生「あっ、先生。大変です、校庭に変な奴が!」
校長「変な奴だと!? バカな、この辺りの熊はもう全て退治したはずだが……」
小学生「なんかアニメのシャツを着て全身にキャラクターの缶バッチみたいなのつけてニヤニヤしてるキモい人があるんです!」
教師「キモい人……とりあえず、君たちは教室にいて!」
キモオタ「グヘヘ、聖地巡礼最高wwww」
教師「た、大変だ! あれは武装キモオタクだ!」
校長「あ、そういえばこの市は最近アニメの舞台になったんだった!」
キモオタ「ウヒョォォォォーーーーーー、生で見る校舎……ハァハァ」
\キャァァァーーキモーーイ/
\コワイヨォォーータスケテェェ/
\メガクサル……イギガグルシィィ/
教師「大変だ! あまりにも気持ち悪いアニオタのせいで児童たちがパニックを起こしている!? 熊のときの比じゃないぞ!」
校長「…………」
教師「校長?」
校長「子供たちを頼むっ!」タタタッ
教師「こ、校長!?」
校長「やい、そこのキモオタ!」
キモオタ「なんだてめぇ?」
校長「これでもくらえーー!」
バキューーン
キモオタ「グハァッ!」バタン
教師「そんな、校長が隠し持ってた銃でキモオタを殺した!」
校長「私はこの小学生の校長、児童と教職員を守る義務がある!」
教師「でも校長、いくら私たちを守るためとはいえ……いくら相手が気持ち悪いアニメのオタクとはいえ……校長が手を汚すなんて」
校長「いいんだよ、これで。私一人が犠牲になれば……多くの子供たちがキモオタの脅威から救われたんだ。あのままキモオタを近くにしたら、子供たちはあまりのキモさに一生拭えない心の傷を負って、せっかくの人生を無駄にしてたかもしれない。トラウマは一生物だからね」
教師「校長……」
\ピーポーピーポー/
校長「迎えが来たようだな」
警察「近所の方の通報を受けて伺いました」
校長「ああ、わかっている。逮捕してくれ」
警察「逮捕? とんでもない!」
校長「えっ」
警察「あなたはキモオタという子供たちに何をするわからない脅威から児童と教職員を救ったんですよ! 我々は被疑者の身元確認と事情聴取のために」
校長「そ、それじゃ……私は?」
教師「校長、子供たちを見てください」
校長「えっ?」
\コウチョウソンセイガキモヲタヲタオシタァァーーー!/
\キモオタカラタスケテレンダ……アリガトウ!/
\ラブライバーキモイシネ/
\バンザーーイ/
校長「みんなぁ……」
警官「後日、表彰させてください。それでは、今から詳しく事情聴取を」
校長「はい」
こうして、小学生はアニメオタクからの脅威からす救われました。
この事件をきっかけに全国でもキモいアニメオタクはまだ何もしていなくても射殺して良いことになり、日本の各地で治安が上がり教育の質も高まり、良い国になりましたとさ……。
HAPPY END
このSSまとめへのコメント
むしろこのSS書いてる奴からキモヲタ臭がするんですがそれは