志希「魔薬! 『ツマニナール(妻になる)』を投薬しまくるよ♪」 (160)

志希博士の薬シリーズ第14弾。今作は飲んだ人が「妻」になる薬です。

いつも通りアイドルたちとキャッキャうふふしつつ、たまにちひろさんの折檻を受けるだけの話ですがお付き合いいただけると嬉しいです。

では始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507527101

ケース1. 本田未央

(P宅・朝)

チュン……チュン……

P「Zzz……」

未央「あなたー。起きて。朝だぞー」

ゆさゆさ……

P「ん……わかってるから何度も揺すらないでおくれ。未央」

未央「はいはい。今日は午前中から会議があるんでしょ? シャッキリしてよね。プロデューサーさん♪」

P「ぐぅ……」

未央「パンとご飯。どっちがいい?」

P「……ご飯」

未央「オッケー。すぐに魚焼いとくから髭剃って、髪の毛を整えて準備してきてよ。スーツはそこにかけてあるから」

P「ん。サンキュ」

未央「まったく、世話が焼けるんだから♪」

P「……ん?」

未央「どしたの?」

P「……」

P「どうして俺の家に未央がいるんだ?」

未央「へ? 寝ぼけてるの? 『あなた』」

P「……あなた?」

未央「もぉ♪ あんまり幸せでも、これは夢じゃないよ♪」

だきっ……ぎゅぅぅ……

P「」

未央「へへ♪ 元気……貰っちゃうね♪」

スリスリ……

P「」

(朝食)

むしゃむしゃ

P「うまい」

未央「当然。未央ちゃん特製だもの」

未央「……って、シャケとお味噌汁だけの簡単なご飯なんだけどね」

P「うまいうまい。最高」

未央「そ、そんなに褒めんなよぅ」

P「おかわりいい?」

未央「時間大丈夫?」

P「美味しいから大丈夫」

未央「そういう問題じゃないよ」

(しばらくして)

未央「じゃ、いってらっしゃい。あなた♪」

P「ああ、行ってくる。今日、未央はオフだったな」

未央「うん」

未央「……」

P「どうした」

未央「今日は早く帰ってきてほしいな」

P「うん?」

未央「1人で待ってるのってさ、結構寂しいんだからさ……ね?」

P「……」

P「」(ズキュゥン)

未央「ほら、あんまり未央ちゃんの顔を見ないのー! 名残惜しいのはわかるけど、いってらっしゃい♪」

P「い、行ってきます……」

未央「あ。待って♪」

P「?」

ちゅっ

未央「……えへへ……朝はほっぺだけで我慢して、ね///」

P「」

未央「続きは……また帰ってきてからだよ」

P「」

(少しして)

P「……」

ピポパポ……トゥルルルル……ピッ!

志希『おっはよう♪ こんな朝に電話なんて珍しいねぇ♪』

P「おはよう。志希こそ、こんな時間に起きてるなんて珍しいな」

志希『そうだっけ?』

P「奇跡に近い」

志希『奇跡かー。じゃあ、きっと今日1日はいい日になるだろうね♪』

P「そんな曖昧で根拠のないことを言うなんてキミらしくもないな」

志希『あたしだってたまには言うよ♪』

P「ああ、そう」

志希『ところで何の用かにゃ~♪』

P「わかっているだろう。貴様」

志希『わぉ。怖い♪』

P「目覚めたら未央が俺の『妻』になっていたんだ。志希が何か飲ませたんだろう。そうだ。そうに違いない。そうでないはずがない」

志希『疑われるなんて志希ちゃん心外ー』

P「違うのか? すごい効果だったんだけど」

志希『お。実験は大成功だったんだ♪』

P「やはり貴様か」

志希『あ、やっちゃった♪』

P「もとより隠す気もなかったろう。とっちめてやる。今どこにいるんだ?」

志希『教えなーい♪ ところで未央ちゃんはどうだった?』

P「とんでもなく可愛かった」

志希『じゃあ、いいじゃない♪』

P「それとこれとはまた別だ。必ず捕まえて折檻してやるからな。覚悟しておけ」

志希『こわーい♪ ではでは、志希ちゃんも防衛権を行使しようかな~♪』

P「防衛権?」

志希『今回の新薬はツマニナールっていう薬なんだけどね』

P「なるほど。飲んだ人が妻になる薬か」

志希『話が早いね♪』

P「もう慣れてるからな」

志希『で、続きだけど。プロデューサーがあたしを捕まえようとするなら』

P「うん」

志希『この薬をバラまく。見境なしに投薬しまくる♪』

P「……」

志希『では、アディオス♪』

P「待ってくーーー」

プツッ! ツーツー……

P「あかん」

(仕事後)

P「さて……未央には悪いが、志希探しに出かけねば」

P「こうしている間にも刻一刻と被害者が増えているかもしれん」

P「どこから探そうか……」

トゥルルルル♪ トゥルルルル♪

P「ん。電話か」

ピッ!

未央『お疲れ様~♪ もう仕事終わったかな♪』

P「うん。終わったよ。ただ未央ーーー」

未央『よかった。もう帰ってくるよね』

P「……」

未央『最近、ずっと忙しそうにしてたでしょ。だから体調崩さないかって心配してたんだ』

未央『私たちのために頑張ってくれてるのは嬉しいけど……たまにはゆっくり休んでよ』

未央『……わ、私だって家にいるんだからさ……』

P「……」

未央『ご飯作って待ってるから』

P「了解。すぐに帰る」

(しばらくして)

P「ただいま」

未央「お帰り。ダーリン♪」

P「ダーリンだと?」

未央「おや、嫌なのかな♪」

P「最高だよ。ハニー」

未央「えへへ♪ 言われると照れるなー」

P「照れ顔も可愛いぞハニー」

未央「もぅ♪」

P「ご飯できてる?」

未央「出来てるよ。食べる?」

P「お腹減ってる。いただきます」

未央「はーい。じゃ、準備するから待っててね」

P「うん」

未央「♪」

(夕食後)

P「ふぅ。食べた。食べた」

未央「あれだけ綺麗に食べてくれると作りがいがあるよ」

P「未央の手料理が美味しかったからな」

未央「……えへ♪」

未央「ねぇ。ソファの隣座っていいかな?」

P「もちろん」

未央「失礼しまーす♪」

とすん

未央「……もたれていい?」

P「カモン」

未央「ん」

ぽすっ

P「ほい」

ぎゅっ……

未央「……♪」

P「未央の身体は温かくて柔らかいなー」

未央「おや。セクハラ発言かな♪」

P「チガウヨ」

未央「ふっふっふ。罪は決して見逃さない! 未央ちゃん警察が逮捕するー♪」

むぎゅー

P「ぐふぅ。抱きつかれて逃げられなくなってしまった」

未央「観念しろー♪」

P「まいった。降参」

未央「えへへ……じゃあ、私のことも抱きしめてよ。刑罰だよ♪」

P「よしきた」

むぎゅー

未央「……♪」

P「よしよし」

未央「ねぇ……」

P「うん?」

未央「……幸せだよ」

P「」(ズキュゥン)

(しばらくして)

P「(あかん。可愛すぎて本当に未央と結婚しかねん)」

P「(というより、この『幸せ空間』から抜け出さないと理性をなくして襲いかねんぞ)」

P「(くそう。志希のやつめ。とんでもなく殺傷力のある薬を作りやがって……!)」

P「(薬の切れていない未央を追い出すのは気がひけるし……どうしたものか)」

未央「あなた。お風呂あがったよー」(ほかほか)

P「へーい」

未央「ごめんね。先に浴びちゃって」

P「いいよ。俺も浴びてくる」

未央「……じゃあ。先にベッドで待ってるから♪」

P「よし。今夜は寝かさないゾ☆」

未央「……馬鹿///」

P「(『寝かさないゾ☆』じゃねえよ!! 俺の馬鹿ー!)」

(シャワー後)

P「ああ。なんかもういいや。考えるのが嫌になった。成り行きに身を任せてしまおう」

P「未央と結婚していいやー!」

テクテクテク……

P「未央。おまたせ」

未央「……電気消してほしいな」

P「はいよ」

パチッ……
もそもそ……

未央「……優しくしてね?」

P「もちろん」

ぎゅっ……

未央「……///」

プシュゥゥ……(薬の切れる音)

P「……」

未央「……」

P「……未央? 急に黙ってどうしーーー」

未央「……へ、へ、ヘンターイ!!!!!」

スパーンッッ!!!

P「グヘァァァァッ!!!!」

未央「な、な、なんでプロデューサーが一緒に寝てるわけ!? 信じらんない!!!」

未央「イヤーーーーーー!!!!」

タッタッタッ!!!

P「み、未央……服忘れてる……」

未央「返してーーーー!!!」

スパーンッ!!

P「フベラァァァァ!!!!」

【3日間避けられました】

ケース1. 本田未央 end

(しばらくして)

未央「……プロデューサー。この前はビンタとかしちゃってゴメンナサイ」

P「いいよ。ビンタだけでは飽き足らず、まさか『投げ連』から『昇竜拳』のコンボに繋げられるとは思わなかったけど」

未央「つい」

P「気にするな。原因はすべて志希にある」

未央「……アリガト」

P「うん」

未央「ところで。うっすらと記憶が残ってるんだけど……ぷ、プロデューサー。私に手を出そうとしてなかった……かな?」

P「気のせいダヨ」

未央「……ふーん」

P「この前のことはお互いなかったことにしよう。それより志希をとっ捕まえる手伝いをしてくれないかい?」

未央「OK。私もしきにゃんには一言文句を言いたいしね」

P「心強い味方ができた」

未央「ちゃっちゃらー。未央ちゃんが仲間になったー」

P「職業はプリンセスかな」

未央「おほほ。妾に従うがいいー」

P「高飛車なタイプだな」

未央「行くぞ。騎士よ」

P「よしきた。お伴します」

未央「レッツゴー! ゴー!」

休憩します
柚を貼っておくので癒されてください
https://i.imgur.com/bbbiyBc.png

ケース2. 川島瑞樹

P「未央がレッスンへ行っている間も志希探しを頑張るぞ」

P「……さて。手がかりはないがどこからあたってみるかね」

トゥルルルル♪

P「ん? 電話?」

ピッ!

P「もしもし」

志希『あたしです』

P「貴様」

志希『貴様呼びは悲しいにゃ~♪』

P「どこにいるんだ?」

志希『大通りにある《堕天使のそよ風》っていう居酒屋さんにいるよん♪』

P「やけに素直だな。待っていろ。すぐに飛んで行く!」

志希『んふふふ♪』

ピッ!

P「行くぞぉぉぉ!」

タッタッタッ!!!!

(居酒屋)

P「こんにちはー。未成年いますかー」

瑞樹「あら。プロデューサーくんじゃない」

P「なんだ瑞樹か」

瑞樹「なんだとは何よ。こう見えて私は5ちゃいの未成年なのよ? ダーブー」

P「人前で5歳児芸はやめなさい」

瑞樹「ブー! キャッキャ!」

P「はいはい。もう酔ってるのね。それより志希見なかった?」

瑞樹「志希ちゃんならさっき出て行ったわよー」

P「一歩遅かったか」

瑞樹「それより『あなた』」

P「……ん?」

瑞樹「呼び方のことをどうこう言うなら、私だって文句があるわよ。あなたも仕事以外の時くらい私のことを『ハニー』って呼んでよ」

P「」

瑞樹「何よその顔は。結婚してるんだから、私だってたまには甘々な呼ばれ方くらいしたいわ」

瑞樹「はい。リピートアフターミー。『ハニー』」

P「おのれ志希め。謀ったな」

瑞樹「こらっ。せめて英語くらい使いなさいよぉー!」

(少しして)

瑞樹「ほらほら。座りなさい」

P「もう座ってる。座らされてる」

瑞樹「すみませーん。この人にもビールくださーい」

店員「あいよー」

P「普段1人で飲んでるの?」

瑞樹「まさか。今日はアダルティーズ(楓、心、美優、菜々あたりの20代後半組)と予定が合わなかっただけ」

瑞樹「……ていうか、仕事が終わったなら連絡しなさいよ。仮にも旦那でしょ?」

P「すまなかった」

瑞樹「ま、いつも助かってるから許してあげるわ。その代わり今日はとことん付き合ってもらうわよー♪」

P「忙しいのに」

瑞樹「あたしの酒が飲めにゃいのかー!」

P「呂律が微妙に回ってないね。うん」

(少しして)

瑞樹「だいたいねー。女が専業主婦。男が仕事なんて役割分担を決める時代はもうとっくに終わってるのよ~」

瑞樹「それを未だに『女は家。男は外』のスタイルを幸せだって信じて疑わない人たちに腹が立つわ」

瑞樹「男の人はもちろんだけど、女の人もそうよ。周りが押し付ける理想を自分の幸せだった決めつけちゃってさ」

ぐちぐちぐちぐち……

P「瑞樹は働いてるじゃん」

瑞樹「働いてるわ。働いているからこそ、たまーに現場の親父に『そろそろ家庭を優先させたらどうだ』なんて言われると向っ腹が立つのよ。ほっとけっつーの!」

P「まあまあ」

瑞樹「あー、もぉ。私も男に生まれたかーーー」

瑞樹「……」

P「……どした。途中で言いよどんで。『男に生まれたかった』って言おうとしたんじゃないのか?」

瑞樹「言おうとしたけど、それはないもの」

P「なんで?」

瑞樹「だって。男だったらあなたと結婚できなかったじゃない」

すっ……トスッ……

瑞樹「……」

P「……おぅ」

瑞樹「ごめんなさい……時々、こうして吐き出したくなるの。甘えさせて頂戴……」

P「」

P「(急にしっとり甘えてくるの……ずるいだろ……)」

P「(中身まで真面目にされたら普通にドキドキするわ)」

瑞樹「ねぇ、私が家事に専念したら。あなたは嬉しい……?」

P「うん?」

瑞樹「……自分では働いていたいって思うけれど……世間は必ずしも好意的に見てくれるとは限らないもの」

瑞樹「……あなたが望むなら私はアイドルをーーー」

P「瑞樹らしくもないな」

瑞樹「え?」

P「周りがどう思うかなんて気にするなよ。好きなことをすればいいじゃないか」

P「それに。俺は瑞樹がアイドルをしてる姿が1番好きだぞ」

瑞樹「……」

P「俺は続けて欲しい」

瑞樹「……あなたって本当に……っ」

P「もしかして泣く?」

瑞樹「泣くわけないじゃない……そういうのを口にするのはいただけないわね」

P「なんだよ。子供扱いすんな」

瑞樹「ふふっ。あなた」

P「うん?」

瑞樹「愛してるわ」

P「」(ズキュゥン)

瑞樹「そろそろ帰りましょう」

瑞樹「今夜はめちゃくちゃにして……」

P「」

(P宅近く)

スタスタスタ……

P「(普通に連れてきてしまったがどうしよう)」

瑞樹「……」

P「(俺と腕を組んでからずっと無言だし……なんかもたれかかってきてるし……何とも言えない色っぽさがあるし……)」

瑞樹「……」

P「(んー、困った)」

瑞樹「……」

P「(実に困った)」

(P宅)

ガチャ

P「ただいま」

瑞樹「あなた。このまま寝室に行きましょう」

P「シャワーを浴びてからーーー」

瑞樹「ダメよ。行きましょう」

ぎゅっ

P「おぅ」

(寝室)

バタン! がしっ!

瑞樹「もう無理……早く……」

P「瑞樹。落ち着け。落ち着いておくれ」

瑞樹「何を言ってるのよ……さぁ……始めましょーーー」

プシュゥゥ……(薬の切れる音)

瑞樹「……あら?」

P「ん?」

瑞樹「……どうして私はプロデューサーくんの上にまたがっているのかしら?」

P「薬が切れたか……よかった」

瑞樹「……」

キョロキョロ

瑞樹「ここはプロデューサーくんの部屋なの?」

P「そうだよ」

瑞樹「寝室なの?」

P「ああ」

瑞樹「……2人きり?」

P「……そ、そうですが」

瑞樹「……」(じゅるり)

P「ヒェ」

瑞樹「据え膳食わぬは女の恥、ね♪」

P「それ逆ぅ!」

P「らめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

【しばらく抵抗したら酔っ払って寝ました】

ケース2. 川島瑞樹 end


(次の日)

瑞樹「♪」(ツヤツヤ)

P「」(げっそり)

瑞樹「おはようプロデューサーくん。どうかしたの? なんだか元気がないわね?」

P「……ナンデモナイヨ」

瑞樹「……ところで昨日、プロデューサーくんと少し飲んだあたりから記憶がないんだけど……何かあったのかしら?」

P「……ナニモナカッタヨ」

瑞樹「?」

P「それよりさ。もし志希を見つけたら捕まえておいてくれない?」

瑞樹「あら。あの子また何かやらかしたの?」

P「うん。お仕置きが必要なんだ。縄を渡しておくから縛っておいてくれ」

瑞樹「はいはい。縛るなんて乱暴な真似はしないわよ。それとなく話をつないで引き止めておくわ」

P「ありがとう。助かる」

瑞樹「あとでデートね♪」

P「検討しておきます」

瑞樹「絶対って言いなさいよぉー!」

休憩するぅ!

次のアイドルを以下の4人の中から安価で決めます。

・宮本フレデリカ
・新田美波
・十時愛梨
・鷺沢文香

>>45までの間に1番多く選ばれた子で書きますので、よろしくお願いします。(45を含めた5レスの間での投票)

モバP「待ちに待った合コン」
モバP「待ちに待った合コン」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1507460807/)

が面白すぎて大学生・短大生組に惹かれました。

ンミナミィ

美波と愛梨で割れたので再安価
>>49までの間で多かった方を

ふみふみ

……全員書いてもええんやで

美波

>>48
すみません。美波と愛梨の決選投票のつもりだったんですが…言葉足らずでしたね。

ただ>>49までに美波2票入ったので美波で書きます。
全員はキツいです。睡眠時間がなくなってしまうので(白目)

そ、そんなこと言われても書きませんよ






書きませんからね?(少しお時間をください)

ケース3. 新田美波

P「『心頭滅却すれば火もまた涼し』という諺がある」

P「心を鎮め、清らかな気持ちを持っていれば、誰が妻になったとしても相手を難なく拒否することが出来るはずだ」

P「俺にはどんな誘惑も効かないというところを志希に知らしめれば、奴も退屈になって投薬をやめるだろう」

P「ああ、なんてグッドアイデアなんだ。俺は天才に違いない」

トコトコトコ……

美波「あ♪」

P「おや、美波じゃないか」

美波「こんなところで会うなんて奇遇ですね。あなた♪」

P「」

(少しして)

P「(ちょっぴり驚いたが大丈夫だ。きっちりと美波を拒否してやろう)」

P「(少なくとも家にはあげるまい)」

美波「……どうかしましたか? うわの空みたいですけど」(ジッ)

P「上目遣いで覗いてくるのはずるい。可愛いぞ美波」

美波「ほら、帰りましょう。さっきスーパーで買い物をしたんです。今晩はお鍋ですよ♪」

P「わーい」

美波「ふふっ。あなたはお鍋好きですからね♪」

P「すきー」

P「って、そうじゃない。ちょっと待て美波」

美波「?」

P「危なかった。今日はお前を家にあげるわけにはいかないんだ」

美波「……どういうことです? あなた?」

P「いや、だから、その……」

美波「あ、わかりました」

P「わかってくれたか」

美波「家に帰らない……ということは2人でどこか泊まっていくということですよね」

P「ん?」

美波「でも、まずはこの食材を置いて来なければいけないので、鍵を渡してください」

P「あ。うん」

ジャラッ……

美波「この辺で待っていてください。すぐに戻りますから」

美波「2人でお泊まりなんて……久しぶりですね。嬉しいです♪」

P「」

(繁華街)

美波「お待たせしました」

P「うん」

美波「まだ明るいですね……少しこの辺りを散歩しませんか?」

P「ああ」

テクテクテク……

美波「……私。海の見える街で育ったので、街路樹やイルミネーションが並ぶ街中って、今でも慣れないんですよ」

P「綺麗だとは思わないのか?」

美波「ええ。綺麗だと思います。それに好きですよ」

美波「でも……時々、故郷のことを思い出すんです。都会とはまた違った美しさがある。素敵な場所です」

P「……」

美波「……あなたと一緒に海を見たくなっちゃいました。今度の休み。私の実家に来てください♪」

P「もちろん」

美波「あとですね……」

P「うん?」

美波「その……2人だけで見るより……もっと多くの家族で見られたら素敵だと思うんです……けど」

P「2人だけじゃないって、俺たちの親と一緒にってこと?」

美波「……違います」

P「でも、ほかに家族って……あ」

美波「……」

P「……」

美波「……私たちだけじゃない……新しい家族が欲しいんです……♪」

ぎゅっ

P「」

P「待って。まだ美波は学生だよね?」

美波「ええ……でも、もう結婚してますし。あなたと一緒ならどんなに大変なことでも乗り切れる自信があります」

P「うん。俺もそう思うんだけど、まだ早いと思うんだ」

美波「……」

P「美波。そんなに辛そうな顔をしないでおくれ。俺も辛くなる」

美波「……だって」

P「……」

美波「……」(ぐずっ)

P「(心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却煩悩最高心頭滅却)」

P「(耐えるんだ俺の理性……!)」

美波「……」

ぎゅっ

美波「……駄目ですか?」

P「」

美波「……私……欲しいです」

P「」(ズキュゥン)

P「(待て待て待ていかんいかん。ここで屈したらプロデューサーとしても、人間としても色々終わってしまいそうだ)」

P「(美波と幸せな家庭を築いて、死ぬまで一緒に暮らすことになってしまうぞ)」

P「……」

P「(あれ? いい人生じゃないか……?)」

美波「……」(ジッ)

P「美波……」

美波「私……あなたとなら絶対に後悔しません……」

P「……」

P「食事にしようかーーーその後、な」

美波「……はい///」

(レストラン)

カチャカチャ……
モグモグモグ……

美波「わぁ……美味しいですね。このお料理♪」

P「だろ。実はさ、俺が初任給をもらった時、背伸びして来てみた店なんだよ」

P「……きちんとしたレストランで飯なんて食べたことなかったから緊張したな」

美波「あら、誰と来たんですか?」

P「1人」

美波「ふふっ♪ 勇気があるんですね」

P「いや、周りはカップルばかりだったし、顔から火が出るほど恥ずかしかったよ」

P「誰から非難されてるわけでもないのにな」

美波「あなたにもそういう頃があったんですね」

P「いまもあんまり変わんない気がするけど」

美波「私から見たらあなたはすごく大人ですよ」

P「そう?」

美波「ええ」

美波「いつでも自分を持っている。好きなことにはまっすぐで、とても信頼できる人です」

美波「……だから好きになったんですよ♪」(にこり)

P「(ぐぉぉぉ!!! 幸せな時間なのに心が痛むぅ!!)」

美波「……あ。ちょっとそれ食べてみてもいいですか?」

P「このグリル? いいよ、小分けにしてあるの取って」

美波「嫌です」

P「うん?」

美波「食べさせてください♪」

P「……あーん」

美波「♪」

パクッ……もぐもぐ

美波「……うん。美味しいですね♪」

美波「私のも食べてみてください。ほら♪」

スッ

美波「あーん♪」

P「」

ミシッ……ミシッ……(理性がきしむ音)

(食後)

美波「すごく楽しい時間でしたね……♪」

P「ああ。付き合ってくれてありがとう。美波」

美波「他人行儀ですよ。もう……夫婦なんですから♪」

P「……ぐぅ」

美波「それで……泊まるところは決めてあるんですか?」

P「いや、まだ。予約も入れてないんだ」

美波「……なるほど。では、あそこに見えるお城のようなホテルはどうです?」

P「」

美波「私……行ったことがないんで、少し興味があるんです。どうですか♪」

P「……」

P「え、美波。もしかして素で言ってる?」

美波「?」(きょとん)

P「あうち」

美波「……あそこって普通のホテルじゃないんですか?」

P「いや、あそこはね」

P「かくかくじかじか」

美波「ふんふんなるほど……え?」

P「……と、いう純粋な目的で建てられたホテルです」

美波「……」

P「……」

美波「……みゃー」

P「猫?」

美波「いえ、ちょっと驚きのあまり奇声が漏れました」

P「ははは」

美波「……どうりで友達に聞いた時、ニヤニヤしていたわけですね」

P「教えてもらえなかったのか」

美波「『楽しい場所』としか」

P「……なんか美波には教えたくない気持ちもわかる」

美波「ああああああっ!! 思い出したら恥ずかしいですっ///」

P「ははは」

美波「わ、笑わないでくださいよっ!!」

P「なんか。美波が悶えてる姿って新鮮だから」

美波「……もぅっ」(ぷくー)

P「可愛い」

美波「うるさいですっ」(ぷくー)

P「ごめんてば」

美波「……」

美波「あ、あの」

P「うん?」

美波「……行ってみたいです」

P「どこに?」

美波「だから……その……あのホテルに」

P「」

ぎゅっ

美波「今度は……用途がわかった上で、です」

P「」

(ホテル街)

P「(あ。もうなんか無理)」

P「(頭がぼーっとするし心臓ばくばくしてるし、幸せだし)」

P「(腕組んで歩いてる美波がすごいいい匂いするし柔らかいし)」

P「(理性なんてどうでもいい。このままGOだろ。GOしかないだろ)」

テクテクテク……

P「(ああ、お城の入り口が見えた。受付して大きな鏡と回転ベッドのある部屋に入って一晩過ごすんだ)」

P「(もう引けない。引きたくないし、引くべきでない)」

P「(レッツゴー。俺)」

プシュゥゥ(薬の切れる音)

美波「……あれ?」

P「ん?」

美波「……プロデューサーさん。ここ、どこですか?」

P「……薬切れた?」

美波「?」

P「いや、何でもない。ここは街です」

美波「街? 周りは何だかカップルばかりのような……」

美波「……あれ。このお城のようなホテル……は」

美波「……」

美波「……///」(カァァァッ)

P「……会話の節々は覚えてるみたいだな」

美波「プロデューサーさん」

P「はい?」

美波「……ななな、何でこんなところに連れてきてるんですかっ!!!」

スパーンッ!

P「パトローナムゥゥゥッ!!!」

美波「恥ずかしいですーーっ!!」

タッタッタ……!

P「ぐふぅ……結果的にはよかった、のか?」

パタリ

【しばらく道で寝ていたところ。やたらガタイのいいお兄さんに介抱されて一晩過ごしました】

ケース3. 新田美波 end

(その後)

美波「……プロデューサーさん?」

P「あら。どうしたのかしら。うっふん」

美波「すみません。あの後、いったい何が…あったんですか……?」

P「うふふふ。もうやだー、美波ちゃんったら♪」

P「……聞かないで」

美波「……はい」

P「それより志希を見つけたらよろしくね」

美波「ええ。今回ばかりは私もちょっぴり怒ってます」

P「やるぞ」

美波「ええ」

P「変な意味じゃないぞ?」

美波「……」

スパーンッ!!

P「グベラァァァァァァァァ!!」

美波「セクハラはもう許しません」(ゴゴゴゴ)

P「……そぉりぃ」

パタリ

休憩します。
あと大根のレスにちょっとふふってなりました。センスがとても好きです。元気が出たので頑張れそうです。

もちろん大根以外のレスも励みになってます。ありがとうございます。不眠不休を要求さえしてくれなければもっと嬉しいです。

わかった、じゃあ俺がずっと起きて儀式を継続させるからその間は休んでてくれ

>>80
つまりどういうことだってばよ?

美波かわいい

睡眠代行ならするから安心していい

>>83
一瞬、網走監獄で暮らす囚人のような生活を思い浮かべました。それはそうと読んでくれてありがとうございます。
柚とは起きている時も寝ている時もイチャイチャします。

>>84
ありがとうございます。お気持ちだけで結構です(寝すぎて会社に遅刻しろ)

ケース4. 十時愛梨

(事務所)

P「……志希を追いかけ始めてしばらく経ったが未だに捕まらない」

P「ほぼ毎日、妻になったアイドルたちに振り回されてるし……少し疲れたな」

P「……よっこいせ。ソファで横になろう」

P「……」

P「Zzz……」

(少しして)

カチャ……!

愛梨「おはようございま~す。あら……あなた。どうしたんですかぁ~?」

P「Zzz……」

愛梨「……寝てるのかなぁ?」

P「Zzz……」

愛梨「……せっかく2人きりになれたし……起きてほしいなぁ」

つんつん……

P「Zzz……」

愛梨「……ほっぺたをつつくだけじゃ全然起きてくれないなぁ~」

愛梨「……もぅ。自分の奥さんを放っておくなんて……いけない人ですね~」

P「Zzz……」

愛梨「ん~、と……優しく起こすのにはどうしたらいいんでしょう……」

愛梨「……人肌で温めるのはどうかなぁ?」

P「Zzz……」

愛梨「……愛梨がぎゅって抱きしめたら……起きてくれるのかなぁ。寝苦しくなっちゃうかなぁ……」

P「Zzz……」

愛梨「……ねぇ。あなた。本当は聞いていませんかぁ?」

P「Zzz……」

愛梨「……」(むぅー)

(少しして)

P「Zzz……」

愛梨「……耳元であま~い言葉をささやいたら……起きてくれるかも♪」

こそっ

愛梨「……あなた~……起きないと……こっそりキスしちゃいますよ~♪」

愛梨「えへへ……♪ 眠ってる時にお姫様にキスされちゃっていいんですか~♪」

愛梨「あなたも目を覚ましてる時がいいですよねぇ~♪」

P「Zzz……」

愛梨「……」(むっ)

愛梨「……手強いですね~」

愛梨「どうしようかなぁ……耳たぶを甘噛みしたり~、お腹をちょっと舐めたりしたら……くすぐったくて目を覚ましたりするかなぁ……」

愛梨「うーん……むむむ」

P「……」

P「(……起きたら何やら大変な場面になっていた)」

P「(舐めるとか甘噛みするとか何の話だよ。起こすなら身体を揺すりなさいよ)」

愛梨「……仕方ないなぁ……愛梨のとっておきの技で起こしちゃおうかなぁ~」

P「(……とっておき?)」

スッ……ぽすん……

愛梨「……えへへ♪ 愛梨の膝枕ですよぉ~♪」

愛梨「ゆっくり休んでほしいなぁ~♪」

P「(待て。これ『寝かせ』にかかってるだろ。起こす気ないだろ)」

愛梨「ねーんねんこーろりよ。だーんなさま~♪」

P「(寝てるやつに子守唄歌ってる……さすがド天然……)」

愛梨「すぅ……すぅ……」(こくっこくっ)

P「(お前が眠るんかーい)」

愛梨「……はっ」

P「(起きたか)」

愛梨「……いけない。寝るならちゃんと横にならなくちゃ……」

P「……ん?」

ごろん……ぎゅぅぅっ……

愛梨「ふぁぁ……旦那さんに抱きついてると……よく眠れそう……」

P「(なぁぁぁ!?)」

愛梨「すぅ……すぅ……」

P「待て、愛梨。寝るなっ」(小声)

愛梨「うーん……あなた……もっと優しく揉んで……」

P「」

愛梨「すぅ……すぅ……」

P「寝言か……夢の中の俺は何をしているんだ」

P「とりあえず抜け出して……と」

ぎゅぅぅっ……

愛梨「……むにゃ……えへへぇ♪ だめぇ~♪」

P「あ。これ無理だー」

(しばらくして)

ぎゅぅぅ……

愛梨「すぅ……すぅ……」

P「ぐぅ。暑い……単なる暑がりかと思ってたけど体温が高い。暑苦しい」

P「……そして甘い香りがする……色々な部分がもちもちと柔らかい……」

P「結論」

P「ヤバい」

愛梨「あなたぁ……」

ぎゅぅぅ……

P「押し付けるな。その『夕張メロン』を押し付けるな」

愛梨「すぅ……すぅ……」

P「生暖かい吐息を吹きかけるな。困る。困る。ジーンズの一部分が膨らんでキツくなりそうだ」

愛梨「んん……暑い……」

P「そうだ。寝苦しいだろう。離れるんだ」

愛梨「……脱がないとぉ」

P「ちょ」

愛梨「暑いですぅ……」

P「ま」

愛梨「……んっ……///」(ヌギヌギ)

P「」

(しばらくして)

プシュゥゥ(薬の切れる音)

P「」

愛梨「……ふぁぁ、いけな~い……寝ちゃったみたい……」

愛梨「……プロデューサーさん。まだぐっすりなんですね~」

愛梨「ふふっ♪ 寝顔が可愛い♪」

P「」

カチャ

ちひろ「あら。愛梨ちゃん。お疲れ様です」

愛梨「ちひろさん。おはようございま~す♪」

ちひろ「……って、なんで半裸じみた格好なんですか!?」

愛梨「あれ?」

ちひろ「……あら。ソファに寝ているのはプロデューサーさん?」

愛梨「はい。さっきまで私も隣で寝ていたんですよぉ~♪」

ちひろ「……はい?」

愛梨「そうしたら~、いつの間にかこんな格好になっていたんです~♪」

ちひろ「……なるほど」

ちひろ「プロデューサーさん。起きてください」

ゲシッ! ゲシッ!

P「ぐふっ! な、なんだ!?」

ちひろ「……」(ゴゴゴゴ)

P「ち、ちひろさん?」

ちひろ「……寝ている愛梨ちゃんに何をしたんですか?」

P「い、いや。誤解なんです」

ちひろ「……」(にっこり)

P「」

ピギャァァァァァァ!!!!!

【きちんと話したら誤解は解けました】

ケース4. 十時愛梨 end

(その後)

ちひろ「なるほど。志希ちゃんが今回の騒動の原因なんですね」

P「ええ。薬の性質上なのか平均的に年齢が高めの子が狙われているらしいんですけど」

ちひろ「……わかりました。こっそり仕込まれたらどうしようもありませんが、アイドルの子たちには連絡して気をつけるように言っておきます」

P「ありがとうございます」

愛梨「あのー、何かあったんですか?」

P「大丈夫だよ。愛梨」

愛梨「……心配ですから。何かあったら話してくださいね。『あなた』」

P「……ん?」

ちひろ「へ?」

愛梨「?」

P「……薬は一度切れてるはず」

ちひろ「つまり」

愛梨「むぅ。ちひろさん。私の旦那様とあんまり話さないでください。私のものですよ」(ぷくー)

P・ちひろ「2度目の投薬か」

愛梨「何の話ですかぁ~」(ぷくー)

P「愛梨。今度からちひろさんと一緒にいような」

愛梨「嫌です。あなたと一緒にいますっ」

だきっ……ぎゅっ!

P「おぅ」

【しばらくして元に戻りました】

さすがに寝ます
おやすみなさい

ケース5. 宮本フレデリカ

(事務所)

フレデリカ「はぁい☆ ボン・ジョビ~♪」

P「もしかして、それ挨拶?」

フレデリカ「フランス流の挨拶だよ☆ それ以外に何かあるかな?」

P「アメリカのロックバンドだよ。それしかないよ」

フレデリカ「なんとぉ!?」

P「なんとじゃないよ。まったく」

フレデリカ「どっひゃー!」

P「最近、オーバーリアクションにハマってない?」

フレデリカ「うん♪ 心まで楽しくなるからね~☆」

P「フレデリカはいつでも楽しいなぁ」

フレデリカ「えへへ~♪ あ、でも。楽しくない時もあるよ? フレちゃん。ハッピーな気分の日もあるし」

P「それ同じじゃない?」

フレデリカ「ノットイコールだよ☆ ところでノットイコールってノンアルコールに似てるよね~☆」

P「似てるようなそうでもないような」

フレデリカ「ありゃ。ダーリンはアンコール=ワット派?」

P「どういう派閥だよ……」

P「というより……ん?」

フレデリカ「へ?」

P「さっき俺のことなんて読んだ?」

フレデリカ「ベッカム」

P「さらりと真顔で嘘をつくんじゃありません」

フレデリカ「もー、怒らないでよダーリン♪」

だきっ♪

P「」

フレデリカ「えへへ♪ ラブリーフレちゃんのラブラブランデブーだよ☆」

フレデリカ「ほらほら。ムギュー♪」

P「」

P「フレデリカ。志希から何かもらわなかった?」

フレデリカ「うん。もらったー」

P「何を?」

フレデリカ「負けない心」

P「精神的なものではなくて物理的なもので」

フレデリカ「クッキー貰ったよ~♪」

P「なるほど薬はお菓子に練りこまれていたわけか」

フレデリカ「んふふ~♪」

P「どうした」

フレデリカ「あのね。フレちゃん、今日はご機嫌なんだ~♪」

P「いつもじゃないか」

フレデリカ「今日は特別♪ 朝からダーリンと会えたんだもん♪」

フレデリカ「ワタシ。ジャパニーズパワー。モライマーシタ」

フレデリカ「フレデリカ。ヤリマース。ガンバリマース」

フレデリカ「フハハハハ」

P「……反応に困る」

フレデリカ「そういう時は『愛してる』って言ってくれればいいよ☆」

P「愛してるよ。フレデリカ」

フレデリカ「えへへ~♪ アタシも~♪」

フレデリカ「チュッ! 投げキッスピストル~♪ ズバーン!」

フレデリカ「心を撃ち抜いたぜ……ふふふ」

P「フレデリカ。そろそろ小芝居はやめよう」

フレデリカ「はーい」

フレデリカ「あ。ちなみにフレちゃんの心は絶対撃ち抜けなかったんだよ?」

P「なんで?」

フレデリカ「だってもうダーリンに撃ち抜かれちゃってるもん♪」(にっこり)

P「」(ズキュゥン)

P「フレデリカ。そういうのはずるいと思うんだ」

フレデリカ「何が?」

P「天然なのか計算なのか……」

フレデリカ「フレちゃんは天然物のハーフだよ♪」

フレデリカ「へい。お待ち! 国産のフランス金髪娘ですぜ。旦那ぁ!」

P「寿司かよ。いただきまーす」

フレデリカ「きゃー☆ 食べられちゃう~☆」

P「ぐへへ。美味しそうだ」

フレデリカ「大丈夫。アタシ、食べられても胃袋の中で暴れて脱出するから♪」

P「一寸法師かーい」

P「というか、食べられる前に抵抗しなさいよ。大人しく丸呑みにされているんじゃないよ」

フレデリカ「んー……でも」

P「うん?」

フレデリカ「ダーリンに襲われるならちょっと嬉しいかなー……なんて☆」

P「」(ズキュゥン)

P「(一瞬、フレデリカに手が伸びそうになった)」

P「(でも、大丈夫だ。強い心で何とか乗り切れた)」

P「(よしよし。楽勝だ。フレデリカの誘惑になど屈しないぞ)」

フレデリカ「ねー、ダーリン。ボーッとしてどうしちゃったの?」

P「何でもないよ。フレデリカ」

フレデリカ「元気なさそー、ってことでフレデリカ・スーパーリラックスタイムの時間だよ~☆」

P「タイムと時間が被っている」

P「というか、リラックスタイムって何?」

フレデリカ「えへへ~♪」

だきっ……ぎゅー……

フレデリカ「はい……フレちゃんを思いっきりハグしていいよ~☆」

P「」

フレデリカ「ほらほら、逃げないようにぎゅっと抱きしめててね……♪」

P「……」

ぎゅー……

フレデリカ「♪」

P「……」

フレデリカ「……んー、トレビアーン♪」

スリスリ……

P「(めっちゃスーツに顔を擦り付けてくる……犬かよ)」

フレデリカ「♪」

ハスハスハス……

P「いや、犬かよ」

フレデリカ「聞いてよ。びっくり」

P「どうした」

フレデリカ「このスーツからダーリンの匂いがするの。不思議だね」

P「当たり前だね」

フレデリカ「早くフレちゃんの香りで上塗りしないとだね♪」

P「ん?」

フレデリカ「えへへ♪ ダーリンからフレちゃんの香りがするようになったらさ、もうフレちゃんの一部になるでしょ?」

P「なるんだ?」

フレデリカ「なるなる。だからマーキング~♪」

ぎゅー……スリスリ……

フレデリカ「♪」

P「(なんか犬にとても懐かれたような感覚だ)」

P「(犬にしてはいろんなところが柔らかいし、いい匂いだけど)」

(しばらくして)

フレデリカ「ねー、ダーリン。もう仕事終わるんでしょー?」

P「終わるよ」

フレデリカ「じゃあ、出かけよう♪」

P「いいよ。どこ行こうか」

フレデリカ「宇宙は?」

P「気軽に行けないのでアウト」

フレデリカ「フレちゃん。宇宙服着てみたいなー」

P「JAXAに行けばそういう体験サービスができるよ。確か着られるはず」

フレデリカ「わぉ♪ じゃあ今度の休みの日はそこにデートだね~♪」

P「うん。行こう」

フレデリカ「えへへ~♪ 嬉しいな~♪」(にこにこ)

P「(可愛い)」

フレデリカ「じゃあ、ご飯を食べながら計画を立てよう!」

フレデリカ「というわけで……帰ろうか☆」

P「……どこに?」

フレデリカ「アタシたちの暮らしている愛の巣に☆」

P「……」

P「ど、どこかで食べながら話そうよ。最近、いいお店見つけたから」

フレデリカ「却下☆ フレちゃん。今日はクッキング・マドモワゼルな日だから♪」

フレデリカ「手料理を振る舞っちゃうからね~☆」

P「ちょっと待」

フレデリカ「レッツゴー♪」

タッタッタッ……

P「引っ張らないで。フレデリカ。手を引っ張らないで」

ずりずりずり……

(P宅)

P「(ナチュラルに家にあげてしまった……)」

P「(が、まあ。フレデリカは他の子と違ってピンク色の展開になることもあるまい)」

P「(キャッキャして終わりのはずだ)」

フレデリカ「お待たー♪」

P「わーい」

フレデリカ「どうぞ! ラザニアとラタトゥイユだよ♪」

コトリ……ほかほか……

P「美味しそう。ラザニアはイタリア料理だった気もするけど、とても美味しそう」

フレデリカ「美味しそうじゃなくて、美味しいよ♪ 早く食べよーよ♪」

P「うん。いただきます」

フレデリカ「いただきまーす♪」

モグモグモグ……

P「んまい」

フレデリカ「でしょー」

P「さすがフレデリカ」

フレデリカ「えへへ。今夜のためにたくさん食べて体力つけないとね♪」

P「……今夜って?」

フレデリカ「もー、言わせないでよ。ダーリンのえっち~♪」

P「」

フレデリカ「……フレちゃん。今日は情熱的な気分なの……♪」

フレデリカ「……激しくしてね♪」

P「」

(寝室)

P「ああ、流れに身を任せてシャワーを浴びてしまった」

P「フレデリカがシャワーを浴び終えるまで待つなんて大変なことをしているような気がする」

P「逃げるなら今だ。今しかない。よし逃げよう。逃げます。立ち上がるんだ俺」

テクテク……

フレデリカ「お待たせ……♪」

P「ぐふぅ。バスタオル1枚のフレデリカ」

スッ……もそもそ……

フレデリカ「ほら、ダーリンも一緒にベッドに入ってよ~☆」

P「お、おう」

フレデリカ「……たくさん愛してね♪」

ぎゅっ……

P「」

P「(これ終わったーーー)」

プシュゥゥゥ(薬の切れる音)

フレデリカ「……」

P「……あ。このパターンまさか」

フレデリカ「ねぇ。プロデューサー。ここどこ?」(キョロキョロ)

P「やっぱりか……安心したようなガッカリしたような……」

フレデリカ「?」

P「何でもない。ここは俺の部屋だよ」

フレデリカ「わぉ……♪ てゆーか、フレちゃんすごいカッコしてない?」

P「うん。あっち向いてるから離れておくれ」

フレデリカ「……」

P「フレデリカ?」

フレデリカ「んー、人肌ってあったかいねー♪」

P「待って。首筋に顔を近づけないで。これ誤解だから」

フレデリカ「でも、フレちゃんの記憶がない間に部屋に連れ込んだって……そーゆーことでしょ♪」

P「違うんだ」

フレデリカ「えへへ……違うならフレちゃんがその気にさせちゃおうかな~♪」

フレデリカ「無防備な首筋に……チュッ♪」

P「ま」

(声にならない悲鳴)

【フレデリカの気が済むまで寝かせてもらえませんでした】

ケース5. 宮本フレデリカ end

休憩します。そして行ってきます

休み時間におまけをば

【フレデリカでも理解できる☆簡単フレデリカ語録講座】

1.「はぁい☆ ボン・ジョビ~♪」

《ボン・ジョビ》
アメリカのロックバンドの名前にして、バンドのリーダー兼ボーカルの名前でもある。本名は「ジョン・フランシス・ボンジョヴィ・ジュニア」。フランシスと入っているが実はイタリア系のアメリカ人。フランスとはあまり縁がない。

2.「ありゃ。ダーリンはアンコール=ワット派?」

《アンコール=ワット》
カンボジアにあるヒンドゥー教寺院建築。
カンボジアはポル・ポトが色々とやらかした歴史、それから繋がる現在の情勢、凄まじい降雨量と洪水やらで変動する地理など、なかなか興味深い要素が盛りだくさんなお国。
120万人以上が水上で暮らしていると言われる東南アジア最大の湖・トレンサップ湖には死ぬまでに一度行ってみたい。
フレデリカの発した「アンコール=ワット」は単に語感の良さから来たもの。そもそもアンコール=ワットが何なのかを知らない。多分、お酒とかそんなんだと思ってる。

3.「ベッカム」

《ベッカム》
モヒカンのイケメン。最近は坊主。ファッションリーダーのような扱うを受けているが、実はほとんどが妻によるコーディネートらしい。サッカーもやっていた。
関係ない話ではあるか、最近小学生の前で「ベッカム」という単語を使ったら「誰?」と首を傾げられてしまい年月の経過を感じさせられた。
子供たちに限って言えば知名度はコロコロコミックで連載していた漫画『ペンギンの問題』に出てくる「木下ベッカムくん」に負けているのかもしれない。頑張れベッカム。

4.「却下☆ フレちゃん。今日はクッキング・マドモワゼルな日だから♪」

《マドモワゼル》
未婚の女性。ある意味正解。

5.「どうぞ! ラザニアとラタトゥイユだよ♪」

《ラザニア》
平べったく長細いパスタを用いた料理。ミートソース。ホワイトソース。チーズ。バター等を使ってオーブンで焼き上げたもの。早い話がパスタ入りのグラタン。クセがないのでとても美味しい。そしてカロリーの暴力。
100円で売ってるマカロニパスタを茹で、100円で売ってるホワイトソースと絡め、100円で売ってるミートソースをかけ、100円で売ってるチーズを乗せてレンジでチンするとあら不思議。ラザニアではなくミートグラタンができる。
正式名称はラザーニャ・アル・フォルノ。
文中でも触れたがイタリア料理。

《ラタトゥイユ》
夏野菜、ベーコン、香料やらを鍋に入れて作る煮込み料理。ディズニー映画「レミーの美味しいレストラン」で偏屈評論家の心を溶かしたシーンでそこそこ有名。ただ、リアルラタトゥイユはあんなに丁寧じゃない場合がほとんど。家で食うお茶漬けと割烹料理屋さんでいただくお茶漬けとでは天と地ほどの差があるのと同じ。
ズッキーニ、玉ねぎ、ベーコンを適当に切ってトマトペーストをベースにしたコンソメで煮ればラタトゥイユっぽくなる。そんな適当な作り方をしてもそこそこ美味い。
ラザニアと違ってこちらはフランス料理。

6.「JAXAに行けばそういう体験サービスができるよ。確か着られるはず」

《JAXA》
宇宙航空研究開発機構。内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省が共同で管轄している国立研究開発法人。
何やら小難しそうだが「宇宙の研究してるところ」とイメージすれば問題なし。漫画「宇宙兄弟」を読めばなおよし。

また夕方に戻ります

ケース6. 鷺沢文香

(事務所)

P「ぐふぅ……連日のハプニングでさすがに身が持たない。ダレカタスケテ」

P「……」

パタリ

P「ああ……事務所のソファだけが俺を優しく包んでくれている気がする……俺もうソファと結婚するぅ……」

カチャ……

文香「……おはようございます」

P「おはよう文香。俺、ソファと結婚する」

文香「……?」

P「ソファはいいぞー。何でも受け入れてくれるからなー」

文香「……まあ」

P「最高~」(ぐでー)

文香「……」

P「……あれ? 文香……さん?」

文香「……なんでしょうか?」

P「何か険しい表情だけど、怒ってる?」

文香「……多少」(むすー)

P「雰囲気的に多少じゃないね。結構だね。俺、何かしたっけ?」

文香「自分の胸に手を当てて……考えてみたらいかがでしょうか……?」

P「……」

文香「しいて言うならば……自分の妻を目の前にして……ソファをめとるなどという妄言を吐いたことについて……何か思うことはないのか、と」

P「ブルータスよ。お前もか」

文香「……腹を割った話をするのにここは適当ではありませんから……話は家に帰ってからじっくりと聞かせていただきます……」

P「あの。文香さん」

文香「帰りますよ……あなた」

P「話を聞いていただけませんか?」

文香「はい……帰ってから聞かせていただきますので安心してください……」

P「いま聞いてぇー」

ずりずりずり……

P「あああああああ」

(P宅)

文香「では、あなた……お話を聞いて差し上げます。存分に弁明なさってください……」

P「文香。お前は洗脳されているんだ。目を覚ませ」

文香「……」

P「ふ、文香?」

文香「まさか……謝罪するどころか子供のような言い訳をして……私に責任を押し付けるとは思いませんでした……」

文香「……少し……ほんの少しだけ悲しくなります」

文香「……」(つーっ)

P「な、泣かないでおくれ。文香」

文香「……泣いてなどいません」(ポロポロ)

P「ごめんっ!! 俺が悪かったからごめん!!」

文香「……」(ぐずっ)

P「何でもする。言い訳もしない。だから許して」

文香「……何でも、ですか」

P「も、もちろん」

文香「……」

P「……」

文香「……ん」

P「……」

文香「では……腕枕をしてもらえませんか……?」

P「腕枕?」

文香「……あの、恥ずかしながら……以前ドラマの現場でそのようなシーンを見て以来……」

文香「……私の……あ、憧れなのです……」

文香「恥ずかしいのですが……ぜひ」(ぼそり)

P「」(ズキュゥン)

(寝室)

P「おいで。文香」

文香「……では、失礼します……」

ぽすっ

P「……」

文香「……これは……筆舌にし難い心地よさと安心感がありますね……」

P「文香。顔がにやけてるよ?」

文香「……み、見ないでください……」

文香「その……意識しても顔が緩みきってしまうんです……」(にまにま)

P「ああ可愛い」

文香「お、お願いですから……あまり顔をマジマジと見ないでください///」

P「こんなにも可愛いのに見ないなんて選択肢があるだろうか。いやない」

文香「……意地悪……ですね///」

P「」(ズキュゥン)

文香「あ、あの……」

P「うん?」

文香「……出来れば、出来ればで良いのですが……その、腕枕をしたまま……胸に抱き寄せてはもらえないでしょうか……」

P「……」

文香「……優しく抱きしめてください」

P「」(ズキュゥン)

P「文香。そんなペースで心臓を撃ち抜かれたら俺の心労が溜まる一方だよ」

文香「?」

P「それはそうとして楽にしていたまえ」

だきっ……ぎゅっ……

文香「……あぅぅ」

P「なんか変な声出たな」

文香「……あなたが悪いのだと思います」

P「非難めいたその視線が可愛い。大変可愛い」

文香「……」(ジッ)

P「……?」

文香「……」(ジッ)

P「あの……文香さん?」

文香「……」(ジッ)

P「……」

P「(駄目だ。文香と目を合わせて見つめ合ってしまってる。目を離せん)」

文香「……」(ジッ)

P「……」(ジッ)

文香「……」(ジッ)

P「……」(ジッ)

文香「……」

P「……」

文香「……///」(カァァァァ)

P「勝った」

文香「……っ///」

もそもそ……

P「胸に顔を埋めてきてどうした」

文香「……わかっているのに聞かないでください……あなたはひどい人ですね……」

P「ごめん」

むぎゅー

文香「……不思議です……こんなにも意地が悪いのに……あなたのことが嫌いになれません……」

文香「……それ以上に……愛情を抱いているからでしょうか……ふふふ」

P「」(ズキュゥン)

文香「……」

むぎゅー

P「ああ。もうこのままずっといたい。最高だ」

文香「……」

文香「このままで……いいのですか?」

P「うん?」

文香「現状維持ではなく……その先など……いかがでしょうか……」

P「それは……まさか」

文香「……そのまさかです」

文香「……あなたとなら……」(にっこり)

P「」(ズキュゥン)

P「わぁい! もう我慢なんかするか! 文香ーーーー!」(ルパンダイブ)

プシュゥゥゥ(薬の切れた音)

P「あ。これいつものパターンだ」

文香「……!?」

ひょいっ……どすーん

文香「な……何をなさっているのですか……プロデューサーさん……?」(ドキドキ)

P「何でもない。何でもないんだ文香。転んだだけだよ」

文香「……そ、そうでしたか……驚きました」

P「それより腕枕の続きをしようか」

文香「……何の話ですか?」

P「(あ、そうか。薬で記憶がぼやけてるんだな)」

文香「……そんな……腕枕など」(そわそわ)

P「……わかりやすっ」

P「してほしいんだろー。ほれ」

ひょい……ぽすん

文香「……わ」

文香「……」

P「ん。どうよ?」

文香「……よくわかりませんね」

P「そうなのか?」

文香「……なので……もう少しだけ腕枕をしてみてください……」

文香「もしかしたら……心地よさがわかるかもしれません……」(にまにま)

P「(いやこれ。長く続けてもらうための口実だろ)」

文香「……♪」

P「何はともあれ幸せだ」

【1時間後。満足したらしい文香を送り届けました】

ケース6. 鷺沢文香

休憩します
休憩させろ

しゅがは

ケース7. 一ノ瀬志希

(事務所)

P「はぁ……もう流石に限界かな」

P「志希を捕まえるのは諦めよう……」(ぐでー)

志希「諦めていいの?」

P「頑張ったもの。諦めるほかないじゃないか」

志希「あらあら。もったいなーい」

P「……」

ガシッ!

P「ようやく捕まえた」

志希「捕まっちゃった~♪」

P「ふはは。子ネズミめ。年貢の納め時だ。観念するんだな」

志希「はーい。観念しまーす♪」

P「いやに素直だな」

志希「あなたとの追いかけっこは、もう充分楽しませてもらったからね~♪」

P「そうだろう。そうだろう。もう飽きた頃だろう」

P「……って、ん?」

志希「うん?」

P「いま『あなた』って呼んだ?」

志希「うん」

P「クエスチョン」

志希「オーケー。カモン」

P「俺と志希の関係は?」

志希「夫婦関係」

P「」

P「志希。自分で作った薬を飲むことはあるの?」

志希「基本的に最初は自分が被験者だよ」

P「へー。それってみんなに投薬してるのと効果が違ったりする?」

志希「場合によりけりだけど、たまーに『持続効果』が長すぎたりすることもあるかなー」

P「例えば、普通2時間くらいで切れる薬が2週間くらい経たないと切れない、みたいな?」

志希「そーゆうケースもあるね~♪」

P「なるほど。納得した」

志希「?」

(少しして)

P「ふむ……今回はどう落とし前をつけようかと考えていたが」

志希「んふふ~♪ 2週間ぶりのあなたの匂い。やっぱりいいね~♪」

ハスハス……すりすり……
むぎゅー……ハスハスハス……

志希「落ち着く~……♪」

P「お仕置きできないくらい懐かれてる。抱きつかれてる」

志希「♪」

むぎゅー……ハスハス

志希「……追いかけっこしてる間……あなたの近くにいれないのが一番辛かったにゃ~」

志希「……もうしばらくは離れない♪」

ぎゅっ……!

P「あかん。可愛い」

志希「んふふ……頭撫でて~♪」

P「はいよ」

なでなで……

志希「ん~♪ 抱きしめるのも忘れるなー♪」

P「わがままだなー」

志希「もっと甘えたーい」

P「仕方あるまい」

むぎゅー……なでなで……

志希「……あー、とろけるー♪」(くたー)

P「志希は大人しくしてると可愛いなー」

志希「おや、薬作ってる志希ちゃんは魅力がないのかな♪」

P「悪い。薬作ってる志希も可愛いな」

志希「でしょ~♪」

P「うん」

志希「あたしねー」

P「うん?」

志希「あなたが何してても好きー」

P「ぐふぅ」

志希「世界で一番好きー」

P「」(ズキュゥン)

P「志希」

志希「んー?」

P「俺も好きだー」

志希「ありがとー♪」

イチャイチャイチャイチャ……

(しばらくして)

カチャ!

ちひろ「プロデューサーさん!」

P「わぉ。ちひろさん」

ちひろ「志希ちゃん包囲網。完成しました。被害者一同でこの事務所の周囲を固め、志希ちゃんが逃げられない体制は整っています!」

志希「にゃ?」

P「あ。やべ」

ちひろ「さぁ。観念してください! 志希ちゃん!」

ちひろ「……って、なんでプロデューサーさんに懐いているんですか?」

P「色々あって」

ちひろ「はぁ」

ちひろ「それはさておき、志希ちゃん……折檻のお時間ですよ♪」(にっこり)

バキッ……ボキッ……!

志希「」

志希「あ、あなた……タスケテ……」(ビクビク)

P「え?」

ちひろ「……」(にっこり)

P「(待て待て待て。いま志希を助けたら俺も共犯扱いになってとっちめられてしまうじゃないか)」

P「(少なからず志希にも反省は必要だし、ここは大人しく志希を差し出して俺の安全の確保をーーー)」

志希「あなた……見捨てないで……」

P「」

ちひろ「あら……もしかしてプロデューサーさんも『グル』だったんですか?」

ちひろ「だとしたら……一緒に折檻ですよ♪」(にっこり)

P「ヒィィィィィ」(ガクブルガクブル)

P「どうする。どうする。どうするんだ俺! どうすんの!!!」

志希「……あなた」(ジッ)

P「」

P「……」

P「いままでの事件は全部俺のせいです!」

P「俺が自分の意思で飲みました! すいません!!」

ちひろ「……なるほど。みなさん話は聞いていましたか?」

被害者一同「「「聞いてましたー」」」

P「げ。いつの間に」

被害者一同「「「プロデューサーさん。許してほしいですか?」」」

P「そ、それはもちろん」

被害者一同「「「……」」」(ニヤリ)

P「……」(ゾクッ)

被害者一同「「「だったらその代わりに……」」」

「責任は取ってくれるよね♪」
「責任取りなさいよね」
「責任を取ってください」
「責任を……取っていただきます」
「責任を取ってシルブプレ~♪」
「責任取ってほしいなぁ~」
「責任を取るのが当然です。大人なら」
「責任取ってくれるよな☆ ていうか取れ☆」
「責任を取るのが筋じゃのう」
「責任取ってよね。プロデューサーサンっ」
「責任を取ってほしいですけど……」
「責任取ってください! 押忍!」
「責任を取るなんて猿でもできるはずさ。ふっ」
「責任取れよなッ!」
「責任取らなあきまへんよ~」
「責任を取って籍にん……ふふっ♪」
「責任取れよなっ! プロデューサーさん!」
「責任取らんかーい♪」
「せきにんだー!」
「責任取れ~☆」

被害者一同「「「……♪」」」(ゴゴゴゴ)

P「ち、ちひろさん……」

ちひろ「知りません」

被害者一同「「「責任♪」」」

P「」

ヒギャァァァァァァ!!!!

終わり

終わりです。
お読みいただきありがとうございました。1週間くらいかけて3、4人書こうかと思ったら、2日で7人という超ハイぺースで書き上げることになりました。指が疲れたのは初めてです。

途中、しゅがはと松本さんのリクエストをいただいたのですが、すでに締めの志希を書き始めてしまっていたので今回は見送らせていただきました。申し訳ございません。リクエストはとても嬉しかったです。

また志希博士の薬のシリーズは書きますので、その際にまたリクエストしていただければ登場させようと思います。

たくさんのレスは励みになりました。「代わりに寝てやるから早く書け」という無慈悲で残忍なレスには乾いた笑いが出ましたが、読んでもらえているのは嬉しいものです。

長くなりましたが終わりです。
では。

(暇な人は被害者一同のセリフを誰が言っているか考えてみてください)

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