サーバル(偽物)「ふむふむ。あんさん、髷(まげ)も無いわフンドシも無い。おいどんみたいに太ってないから力士でも無い。
だから、カバンちゃんと呼ぶでごわす!ごっつぁん!」
カバン「それでサーバルさん。僕が何のフレンズか、どうやったら分かるでしょうか?」
サーバル(偽物)「図書館に行くといいでごわす!心配だからついて行くでごわす!」
カバン「でも、調べて、ろくでもないフレンズだったら嫌だな…」
サーバル(偽物)「大丈夫大丈夫!フレンズによって得意な土俵技は違うでごわす!まずは水飲み場まで行くでごわすよ!はっきょい!」
水飲み場
カバン「ゴクゴクああー水が美味しいです!」
サーバル(偽物)「これが全部コーラならもっと良かったでごわすが…。
それにしても、今日はフレンズが少ないでごわすね」
カバ「今日はセルリアンが多いからみんな出て来たがらないのよ。
あらサーバル。サーバ…ル……?
え、あの、サーバル…ですよね?」
サーバル(偽物)「はっはっはっ!おいどんがサーバルじゃなければ、何に見えると言うでごわすか」
カバ「それはもちろん力士……いえ、ごめんなさい。きっと私の勘違いねサーバル。この先に大型のセルリアンがいるから気をつけるのですよ」
サーバル(偽物)「セルリアンなんて、おいどんのツッパリで一撃でごわすよ!」
カバ「弱っちいと思ってたけど、いつの間にこんな逞しくなって…!」(感動)
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『キャアアアアアー!!?』
サーバル(偽物)「ぬ!?絹を裂くようなオナゴの悲鳴!」
カバン「助けにいかなくちゃ!」
サーバル(偽物)「ま、待つでごわす…!ひぃ、ひぃ、おいどん、かけっこは苦手で……」
カバン「そうか!だったら…!」
ゴロゴロゴロー
サーバル(偽物)「なるほど!こうやっておいどんを転がせば走るよりも速いでごわすね!
どすっこーい!君は考えるのが得意なフレンズでごわすね!」
ゴロゴロゴロー
カバン「このまま僕がサーバルちゃん転がして、その勢いを利用してサーバルちゃんはセルリアンに体当たりをして!」
サーバル(偽物)「がってん!はっけよぉぉ~い……のこったァ!!」
ドガァン!!!
サーバル(偽物)はセルリアンに激突!体重×スピード=すなわち破壊力!見事セルリアンは爆発四散だぁ!!
サーバル(偽物)「やっぱり心配だからもうちょっとついて行くでごわす!」
カバン「助かるよー」
サーバル(偽物)「さて、今日はここで寝るでごわすか。早速ちゃんこ鍋の準備を…」
ぴょこ ぴょこ ぴょこ
カバン「うわああああああああああ食べなあああああいでぇええええええ下さああああああああいいいいいいいいいぃィィイー!!!?!?」
サーバル(偽物)「あっはっはっ。大丈夫でごわすよカバン殿。これはボスでごわす」
カバン「ボス…?」
ボス(偽物)「おはようございます。独立型戦闘支援ユニット、エイd…ラッキービーストです。操作説明を行いますか?」
サーバル(偽物)「しゃべったああああああああああ!!!?」
カバン「え、えぇええ!?」
■ ■ ■ ■
アライさん「ううー、どこなのだ。私のお宝を盗んだ奴はー!」
フェネック(偽物)「オッス!オラフェネック!いっちょやってみっか!?」
アライさん「ど、どうしたのだフェネック?いつもと感じが違う気がするのだー!?」
フェネック(偽物)「でぇーじょーぶだ!オラを信じるんだ悟飯!」
アライさん「わかったのだ!信じるのだ!例えムキムキな戦闘民族に見えてもフェネックはフェネックなのだ!」
フェネック(偽物)「サンキューな」
サーバル(偽物)「……と、いうわけでジャパリバスを手に入れたでごわすが」
カバン「うんちょっと待って。どうしたの?いきなり話飛んだよね?」
サーバル(偽物)「そんな言われても、けもフレ二話だけ録画失敗したせいで、おいどんだって分からんのでごわすよ!!」
カバン「まさか初回数話分が全て別番組扱いになってたせいで、個別に録画登録しなきゃいけなかったなんて…。トルネが悪いのかサンテ○ビが悪いのか……」
ボス(偽物)「山頂にメタトロ…電池の反応があります。ジャパリバスの始動のため必要です」
カバン「あんな山頂にメタト……電池が!?」
サーバル(偽物)「それもバカにデカいでごわす!取りに行くでごわすよ!」
バサッ バサッ バサッ
トキ(偽物)「辛いこと~ばか~りで~♪ 心ぉ~も枯~れてぇ~♪ あ~きらめえる~の~に~も~慣~れて~♪」
カバン「あっ鳥だ!ねえ、私を山頂まで運んでいってくれませんか!?」
トキ(偽物)「もっと上ぇだぁ~って上ェ~なんて何~もない~けど~♪
今ぁ~は~飛べ~る~よ~♪ど~こまで~?」
カバン「だから山頂まで」
トキ(偽物)「いいよ!」
サーバル(偽物)「良かったでごわすね。おいどんはここで三ツ矢サイダー飲みながら待ってるでごわす!」
カバン「あ、ずるい僕にも一本頂戴」
カバン「それでは宜しくお願いします」
トキ(偽物)「山頂まで運ぶなんて言ってねえぜ知らねえ」
カバン「さっき言った!」
トキ(偽物)「遊ばない運ばない力合わせたくない…」
カバン「もういいです自分で登りますから」
トキ(偽物)「あーごめん待って待って運んであげるから!カバンちゃん。貴方が言いたいこと本当は僕わかってたんです全部!」
ボス(偽物)「からかわないで下さい」
バッサ バッサ バサッ
山頂
ボス(偽物)「充電するのでお待ちください」
アルパカ「あんれまぁー、よぅ来たねぇー。喉に良いお茶があるから飲んできなぁー?」
カバン「いえ、三ツ矢サイダーあるからいいです」
アルパカ「あんれまぁー」(しょぼーん)
ボス(偽物)「充電完了しました。リフトも再開しましたから、ちゃっちゃと帰りましょう」
カバン「うん!」
トキ(偽物)「さよぉ~なら~♪ さよぉ~なら~だけ~♪」
アルパカ「あんれまぁー」(しょぼーん)
■ ■ ■ ■
アライさん「うぉああああああああ!!?」
フェネック(偽物)「そうだ怒れ!もっと怒るんだ悟飯!怒りが野生解放にする!!」
ピッコロ(本物)「やめろフェネック!悟飯はお前のように戦闘が好きじゃないんだッ!!」
フェネック(偽物)「なに…?」
アライさん「ア…アライさんは悟飯じゃなくてアライさんなのだあああああ!!!!」
サーバル(偽物)「これでジャパリバスが走れるようになるでごわすね」
ボス(偽物)「ゼロシフトの使用を提案」
カバン「ゼロシフト?」
ボス(偽物)「ウーレンベック・カタパルト機能を応用し、亜高速に近い速度での移動が可能です」
サーバル(偽物)「どすっこーい!早速やってみるでごわすよ!」
ボス(偽物)「ゼロシフト…レディ」
カバン「はいだらぁぁああああああ!!!!」
ヴンッ!!
図書館到着
博士(偽物)「せーのっ」
博士(偽物)助手(偽物)「「いらっしゃーい」」
博士(偽物)「ようこそ」
助手(偽物)「我々の図書館へ」
博士(偽物)助手(偽物)「「ゆっくりしていくのです」」
博士(偽物)「なにしに来たのですかー?」
助手(偽物)「自分が何のフレンズか調べるために来たのですね?」
博士(偽物)「いいでしょう。我々がたーっぷり調べてあげるのです」
助手(偽物)「我々に調べさせたら、病みつきになってしまいますよ?」
博士(偽物)「我々の調査でないと満足できない心と身体になってしまうのです」
助手(偽物)「なぜなら」
博士(偽物)「我々は」
博士(偽物)助手(偽物)「「かしこいので」」
■ ■ ■ ■
アライさん「山頂まで連れてって欲しいのだ!」
トキ(偽物)「さっきやったばっかだってそんなの。つまんないから帰って~♪」バサバサー
アライさん「ああっ!お願いなのだ!待つのだー!」
フェネック(偽物)「仕方ねぇ悟飯。武空術で行くぞ!」フワー
アライさん「ああああー!だからアライさんは飛べないのだぁー!」
サーバル(偽物)「図書館でちゃんこ鍋作ってカバン殿がヒトと分かって海向こうのチホーに仲間がいるかもだから会いに行こうとしたけど大きな足跡が気になってここにいるでごわす!」
カバン「分かりやすい説明ごっつぁんだよサーバルちゃん」
キンシコウ(偽物)「この"デケェ"足跡は"巨大セルリアン"の足跡だ…ぜ?」ビキピキ!?
サーバル(偽物)「セルリアンとな!ならばおいどんが倒すでごわすよ!」
キンシコウ(偽物)「ギャグのセンスあんぜオメー?
奴と戦って……不運(ハードラック)とドッタンバッタン(ダンス)っちまっても知らねえゾ!?」ピキビキ!?
ボス(偽物)「あそこの山頂からメタトロン…げふんげふ!サンドスターロー反応を探知。確認に向かいます」
ぴょこぴょこ
カバン「あっ、待ってボス!」
サーバル(偽物)「じゃあ巨大セルリアンはハンター殿に任せて、おいどん達はボスを追うでごわす!」
キンシコウ(偽物)「ンじゃ…流れ解散だ!」!?
山頂にて
シュンッッ!!
サーバル(偽物)「いきなりフレンズが二人出てきたでごわす!?」
アライさん「フェネックにお宝の気を辿って瞬間移動してもらった末に遂に見つけたのだ!お宝を返すのだぁ!」
カバン「わああああああああ食べえええなあああああいでくうううううださーいいいいいいい!!?!?」
フェネック(偽物)「へへ、山の下にすげぇでっけぇ気があんな。オラ、ワクワクしてきたぞ!」
サーバル(偽物)「巨大なセルリアンが出現したのでごわすよ」
フェネック(偽物)「ようし、だったらアイツはオラがヤる…!かぁあああめぇえええはぁあああめえぇええーー……波アアアアアー!!!」
ズュギュォオーーーン!!
悟k……フェネックのかめはめ波が直撃して巨大セルリアンは爆発四散ナムアミダブツ!!
山の麓にいたヒグマ「最強すぎるだろ……」
ボス(偽物)「巨大セルリアンを一撃でロストさせました。ベクターキャノン相当のエネルギーと断定。驚異的です」
フェネック(偽物)「ふう。さあ悟飯、これで心置きなくお宝泥棒ってぇ奴と勝負できんぞ」
アライさん「………のだ」
フェネック(偽物)「?」
アライさん「…違うのだ!いくら何でもフェネックがそんな強い訳ないのだ!
お前はフェネックの名を語る偽物なのだぁ!!」
フェネック(偽物)「ーッッ!!?」
アライさん「あとそこの相撲取りみたいなフレンズも怪しいのだ!どうせソイツも偽物なのだ!!」
サーバル(偽物)「ーッッ!?!!」
アライさん「ボスも喋ってるなんて、ついでに偽物なのだぁ!!」
ボス(偽物)「あわ…あわわわわわ……!」
フェネック(偽物)「ちが、違うんだ悟飯。これには理由が…!」
アライさん「聞きたくないのだ!それとアライさんは悟飯じゃないのだ!もう誰も信じられないのだあ!!」
カバン「待ってください!ねえアライさん。偽物だったら何だって言うんですか?」
アライさん「うう、そんなの…悪いことに決まっているのだ!」
カバン「そうですか?でも、サーバルちゃんもボスも、旅の途中で出会ったフレンズの方々はみんないい方達でした。もちろんアライさん達もです。
だから偽物とか、どうだっていいんです。心が通い合えばそれで本物なんです!
けものはいてもニセモノはいない!本物の愛はここにありますっ!」
アライさん「ズガビーン!?
た、たしかにお宝泥棒の言う通りなのだ……アライさんが間違っていたのだ」
フェネック(本物)「あらー、アライさんまたやってしまいましたねー」
アライさん「フェネック!?」
フェネック(本物)「アライさんがー、よく知らない人と一緒にいたからコッソリ付けてたんだよー」
サーバル(本物)「私もいるよっ!」
ボス(本物)「ボク モ イルヨ」
博士(本物)「さあ、特に何をする訳でもないですが我々の群れとしての力をみせてやるのです!」
助手(本物)「特に意味はないけど野生解放するのです!」
集まってきた他のフレンズ偽物フレンズ達「「「がおー!」」」
け も の フ レ ン ズ
サーバル(偽物)「どすっこーい!色んなフレンズがいるでごわすねー!」
カバン「でもみんな何しに来たんだろ…?」
ボス(偽物)「理解できません」
welcome to ようこそジャパリパーク!きょうもドッタンバッタン大騒ぎ!!
そして、カバンちゃん旅立ちの日……
サーバル(偽物)「本当に…一人で大丈夫でごわすか?」
カバン「うん。そうだサーバルちゃん見てて!」
カバンちゃんは近くの木に向かって張り手を繰り出した!
カバン「どすこいっ!どすこいっ!どすこいどすこいどすこぉぉーっい!!」
バン! バン! バン!
握力×体重×スピード=破壊力!カバンちゃんのツッパリを受けてたまらずメキメキぐしゃぁーっと倒れる木よ!
カバン「僕、ツッパリも鉄砲も塩撒きもちゃんと出来るようになったよ!これもサーバルちゃん達のお陰なんだ。ご、ご……ごっつぁんです…!」
サーバル(偽物)「そんな……おいどんの方こそ、カバンちゃんと出会えて一緒に旅が出来て……ごっつぁんです!!」
カバン「うん。じゃあ……行くね」
ボス(偽物)「エンジン出力上昇、いけます」
ボシュュゥゥー…ゥン……キラーン
こうして、カバンちゃんは新天地を目指して新たな旅立ちを迎えました。
サーバル(偽物)「さてっ、と…」
海上にて
カバン「ええー!?ジャパリバスのメタトロンが尽きて動かないー!!?ど、どうするんですか!」
ボス(偽物)「……!?
熱源反応アリ。高速で接近中!この信号は……アヌビスです」
サーバル(偽物)「宇宙の意思が!フレンズの無意識が!もうちょっとついて行くことを望んでいるのでごわすよォォオー!!!!」
おしまい
ありがとうございました
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