【安価】死を選ぶ者達 (20)
オリジナルSSスレです
遅筆ですがお楽しみ頂けたら幸いです
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準備ができました
誰か居ますか?
ありがとうございます
主人公の性別を決めます
男と女どちらが良いですか?
多数決↓1~3
女性ですね
貴方は人知れず泣いていた。
目の前には、貴方の母である女性が横たわっている。
まだ暖かいが、既に息絶えていた。
今年で16歳に成る貴方は、町外れの古家で病気の母と暮らしていた。
少し前まで貴方は母に養われていたが、15歳に成るのを境に母が大病を患い、今日まで貴方が母を養っていた。
働く大変さを知る。母の偉大さを知った。亡くなるのは分かっていたつもりだった。
だがいざ母が居なく成ってみると、恐ろしさにもにた喪失感により、涙が止まらなかった。
「これからどうしよう」
一人ぼっちに成ってしまった貴方は、途方に暮れてしまう。
貴方だけの物語が始まろうとしているのに、まだ気付かない。
貴方の名前を教えてくださいな
姓は結構です
↓1~3
貴方は生まれ育った家を出る事を決意する。
それには深い訳があった。
この家のある場所は港街ボトルでも一番端。
馬や自転車と言う文明の利器が無ければ職場のある街の中央まで、
とてもではないが歩いて通える距離ではないからだ。
何より貴方は近所の人達と仲が悪かったので、
実は母の事が無ければ少しでも早く家を出ていきたかった。
「まだ居たのかクラエス」
貴方の名前を呼んだのは大家のババラだ。
この辺で最も性格が悪く、貴方を虐め続けてきた人物達の筆頭。
母が騙され高額の家賃で住まわされた古家は、契約により、母が死ぬまで出ていく事が出来なかった。
「もう準備ができたので今にも出ていきますよ」
「馬鹿な母親と違って利口なこった」
この性格の悪いおばさんとの会話も今日で最後と思い、言い返すのを我慢する。
気づけば日がてっぺんまで上がっていた。
本当に大事な物しか持っていないので、貴方の荷物はとても軽い。
それでも大きな街なので、時間がかかってしまった。
街の中央であるウォルタ通りは何時も賑わっている。
その中でも人一倍大きな声が響き渡った。
「どうしてですか!?」
その声の主は貴方だ。
相対する相手は大柄の男性、革職人のディックである。
「悪いけどリーゼさんが亡くなった時点で不器用なクラエスちゃんをウチに置いておく義理はもう無い」
それまで仲良くしていた者から、掌を返された貴方は、言葉を失う。
貴方この工房の金銭事情を知っていた。
けれどもこうも簡単に繋がりを絶たれるとは思ってもいなかった。
信じていた職場を失い、本当に途方に暮れてしまった。
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