元勇者(以後勇者)「1人で魔王どころか黒幕倒して姫様連れ戻したで」
勇者「んで役目終わりや!って神様にいろいろ力とか取り上げられたで」
勇者「もう少ししたらママンとパパンと妹君がいるおうちかえるけど、ちょっと都で元仲間とイチャイチャして遊ぶで!」
的なの
行動決定はバカの一つ覚えでコンマとかになるがスマンな
あと指摘とかあったら一回スレ立てミスってるくらい初心者故どんどんいってクレメンス
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自己設定、地の文(主人公主観)多め。転生はありません。
では始めます。
俺は勇者。
神に選ばれ、我が国を守り、魔物を倒し、そして悪の魔王の制圧を止めた、他者共に認める勇者。
元々は平民で、平凡な林業を主にした農家の子供だったんだ。
しかし、王国で有名ななんかへんな婆の予言で。
「君は勇者だ!」
この一言ではい決定。
そのあと、村の家族や友達に別れを告げる間もなく、あれよあれよと中央の都市につれていかれ。
教育という名の様々な洗礼を受け。
はいやっと魔王討伐だ。というとき、魔王が卑劣にも人間界に攻め入ることが多々あった。
東に魔物がもたらした疫病があれば、仲間とともに病魔をぶん殴りにいき
西に度重なる戦闘で疲れた他国の民がいればいって看病しつつ根源をぶん殴り
南に呪いでいまにも衰退しそうな国があればいって、怖がらなくていい、と安心させた後元凶をぶん殴り穴にうめてやって
北に人同士での争いがあればつまらないからやめろと喧嘩両成敗と両方ぶん殴り解決して、と
色々回っていった後、目的の時は近いだかなんだかいって、なんと我が王国の城まで魔王自ら攻め入ってきて、お姫様をさらって行った。
俺は姫を奪還と魔王を討伐のために魔界にいく方法を探し、ついに1人魔界の地にたどり着く。
魔王とその仲間との争い。1人での戦いは厳しかったが、苦闘の末、ついに魔王を倒すことができた。
さらに、違和感を感じた俺は、魔界でであった奴らと一時協定を結んだ魔王の娘と共に、黒幕、堕神について突き止めた。
魔王軍と勇者、いや、元魔王軍とその娘と勇者が手を組み、現地の仲間をつれて、世界をすくったのだった。
そして今、全てが終わり魔王の娘、魔姫の魔法で人間界へと帰ることが出来た。
・・・暗闇から目を開けると、そこは人間界と魔界をつなぐほこらの中にとばされていた。
勇者「・・・帰って、これた・・・のかな?」
あたりを見回す。これは俺が魔界に来る前にみた光景だ。
人間界に戻れた!
勇者「・・・ははは・・・。やった・・・」
勇者「終わったんだ!終わったんだよ!!!!!!」
姫「・・・勇者様、あまり声を荒げると、魔物がよってきてしまいます・・・」
勇者「あ・・・。ひ、姫様、申し訳ございません!」
後ろから聞こえた声に対し、急いで回れ右をし、膝をつく。
姫「いえ、お気持ちは分かります。私も、気が緩んで今にも倒れてしまいそうですから」
勇者「だ、大丈夫ですか!?」
姫「ええ。大丈夫ですわ」ニコ
ちら、と顔色を伺うと、姫の顔は消耗しきっており、すぐにでも倒れそうな感じである。
が、あのおぞましい環境からの解放感と安堵からか、微笑んでいる。
さぞ、向こうで堕神のせいで、口にするのも思い出すのも嫌になるほどの思いをされたのか。
・・・・・・容姿は10代前半という年齢にして、似合わない素晴らしい発達をとげている。
幼さを残しつつ絶世の美女である母の気圧される程の美貌の片鱗を見せつつあるその姿。
心身ともに疲れ果てている姿でも絵になってしまうのが、姫様らしい。
・・・柄にもなく変なことを考えてしまう。こう、戦いの中で抑圧された思いが弾け出してきたのか。
不敬だ、すぐ思考を切り替えなければ・・・!
勇者「た、ただいま転移の魔法を・・・」
姫「・・・貴方は、見てる限り、私なんかよりも、精神的なものではもっと疲弊されてます。今まともに魔法は使用できないでしょう」
ああ、この状況でも、俺のことを案じてくれるなんて、なんてお方だ・・・!
姫「・・・それに、もうちょっとお話していても、バチはあたりませんよね」ボソリ
これ以上姫様を煩わせることはしてはいけない。
そう思い自らの剣を探す。剣の柄を握り、魔術を展開・・・。
と思ったとき、手が空を切る。思えば、さっきから腰が、いや体が非常に軽いことに気付く。
自らの服装を見る。
向こうでアラクネ族からもらった特殊繊維の服のみだった。
勇者「あれ!?勇者の剣!?あ、盾も!?いや、鎧も!?」
血の気がひいていった。俺は杖や剣などの媒体がなければ、魔術の行使ができない。
不安になり、数少ない丸腰でも使える光の魔法を唱える。
使えた。が、すごく弱い。
勇者「しゅ、祝福も・・・か!?」
・・・農民の俺に貴族の偉い方々のように血なんていいものではないので、魔法を使えるわけがない。
そんな俺も、勇者としての祝福があったから、魔法なんかを、さらに独自の雷の魔法を使えたのである!
それがあっても、体にしみこませるまで反吐を吐くまで特訓したとしても、短期間で習得できたこと自体、考えられないものである。
数少ないものは一応使えることに少しだけ安堵する。
が・・・。
姫「・・・」
あばばば・・・。姫がこちらをじーっと見つめている。ああ、あああまずいまずい。
ここいらの魔物の強さは、尋常じゃない。とうてい、今使える魔翌力や体力で勝てるものでもないのに、さらに丸腰だなんて。
帰るまでが、救出。
どうしよう!
姫「・・・フフ。貴方、焦ると、すぐ落ち着きをなくしますね。これから名を残す勇者たるもの、それではいけませんわ」
勇者「で、ですが!」
姫「・・・実は貴方より私の方が早く意識を戻していたね。ずっと外を見ていたけど・・・。何もくる気配はなかったわ。だから、別に急がなくてもいいのよ?」
勇者「そ、そうでしたか!」
とりあえずは、よかった、のか?
姫「・・・貴方も心配でしょう。私も先程から、「信号」を送っています。おそらく、まもなく使いがくるはずです」
俺がおろおろしている間に、姫は王族の血と先祖からの祝福を受けたもののみが使える特殊な魔法のひとつである、遠方との通信を行っていたようだ。
姫「世界を救ったお方ですもの。平民と王族という前に、英雄とただの人、ですわ」
勇者「い、いえ!もうその役目も終わった身で・・・このように力もない平民に戻りました。そんなことは・・・」
姫「勇者様」
姫がしゃがみこみ、俺の手をとる。
姫「・・・私を取り戻してくれて、ありがとう」
今にも泣きそうな目だった。薄く赤い目には涙がたまっており、すぐにうつむいてしまい長い黒い髪が顔を隠す。
勇者「姫・・・様・・・」
「姫様!勇者様!」
俺が何か話しかけようとしたとき、聞き覚えのある声がした。とても久しく聞いていない声のように思えた。
勇者「魔法使い!」
白のとんがり帽子とローブ、さらに短いピンクのサイドテールを揺らしながら近付いてくる。
魔法使い「申し訳ございません!お迎えにあがるのが少々遅くなりました!お怪我はありませんか!?」
姫「落ち着いて下さい。大丈夫ですよ」
いつのまにか立ち上がっていた姫様。涙をながそうとしてた影さえ見えない。
魔法使い「・・・姫様。勇者様。よくお帰りになられました。大変うれしくおもいます」
魔法使いが、涙ぐみながら微笑む。
印象的なのは声だった。
戦時中は常に張り詰めていたあの時の声色ではなく、以前の上品で丁寧な佇まいとおっとりとした声としゃべり方だった。
昔の仲間のそんな声をきいて、改めてあの長く続いた戦いが終わったと実感が湧いてきたからかもしれない。
魔法使い「・・・勇者様。私、何か粗相でも・・・」
勇者「え?・・・あ、いや、気にしないで。ただ、終わったってことを、実感してただけ」
口元に手を当てると、微笑んでいたことに気付く。
おかしな勇者様ですね、と魔法使いもつられて微笑んだ。
魔法使い「すごいです、勇者様。本当にやりとげちゃいましたね」
勇者「・・・俺だけの力じゃない。みんなのおかげだよ・・・」
姫「・・・お話の途中悪いんだけども。まずはお母様の所へ、城へ戻りましょうか」
魔法使い「も、申し訳ありません!」
姫「・・・勇者様。ご気分が優れないうちは無理なさらずに申しつけてくださいね」
魔法使い「あ、一応、簡単にお水などはお持ちしておりますよ。どうします?」
勇者(ふむ。どうしよう)
コンマ判定>>8
00~70 早く帰ろう
71~99 少しだけ休ませて欲しい
あ
勇者「いや、姫様の無事を、一刻も早く・・・」
姫「・・・ああ・・・。なんてことでしょう。私、少し疲れで立ち上がれませんわ。ああ、どうしましょう・・・」フラッ
魔法使い「あら・・・!大丈夫ですか?」オドオド
姫「いえ・・・。無理に帰れることは帰れますので、勇者様にご判断はお任せしますわ。私はちょっと座らせていただきましょう」
魔法使い「それなら、私が簡単にイスをお作りします!いえ、姫様のご負担にならないように!」
勇者「」
姫「あら・・・。でも、勇者様がもし『姫様のことを思って、一刻も早くいかねば』なんてことをおっしゃるかもしれませんよ?」
勇者「・・・少し、休んでいきましょう」
それをきいて魔法使いはささっと簡易的な岩のイスを作り、それにすっと座る姫様。
さっきまでの慌てたり疲れたりした態度はなんだったんだ。
岩のイスは魔法使いが軟化の魔法でだいぶん座りやすいものになっていた。
そこに少量だが飲み物があり、少し疲れが取れた。
姫様はすこし休みたい、といって簡易ベットの上で仮眠を取られた。やはり、だいぶ参っていたようだ。
魔法使い「・・・そうですか。堕神・・・」
勇者「・・・ああ。だけどもう、これで終わりだ。あいつのせいで魔王なんていうふざけたことが起きてたんだ」
今回の一部始終を簡単に魔法使いに話した。彼女は俺が魔界にいく直前まで、俺と行動を共にしていた。
が、逆に言えばそこまでしか彼女は事実を知らない。
勇者「・・・どうだった?こっちの世界は」
魔法使い「はい・・・。一度、入れ違いで、魔王軍がこちらを攻めてきてました」
勇者「なに?」
魔法使い「・・・国民はすでに逃がしていてよかったです。城の内部まで進入されるかと思いました」
曰く、空からの襲撃だったようだ。対空兵器や魔法で応戦したが、数が足りなかった、と。
城の一部も壊されてしまい、大きな損傷を受けた。
しかし、突然彼らの力が弱まり、そこで一気に巻き返し、ついには辛勝。
勇者「・・・そういえば、こっちには空を飛ぶ魔物は少なかった。・・・その分のしわ寄せがそっちにいったようだ。すまない」
魔法使い「・・・そうおっしゃらないでください。今回のことは非常に災難だったけど、でも今の話を聞いて、私はあなたの力になれてよかった、ともおもってるわ」
・・・仲間想いの彼女らしい言葉だ。
魔法使い「・・・それで・・・。王女様も少し、怪我を負ってしまったわ」
勇者「なんだって!?」
魔法使い「お、落ち着いて・・・。顔に損傷を受けたわ。近衛兵が一気に蒸発するほどのブレスだったの・・・」
勇者「そ・・・それは、ドラゴン!?」
魔法使い「・・・私は前線にいたわ。それで、一体取り逃がして・・・」
魔法使い「そのドラゴンは、国の魔道師達の魔法の盾でもって、自らの炎で倒されたわ・・・」
力が一気に抜けるのを感じた。
とても綺麗な長い黒髪、黒目を持ち、造形はまさしく絶世の美女と呼べるお方。
その美しさを隠すような落ち着いた雰囲気をもちながら、国の事について考え顔をゆがませつつ、いつも俺たちに女神のように微笑んでくれる。
俺の守りたい大事な人達の1人。
魔法使い「・・・私、今回のことで、多くの傷ついた人々を助けるため、研究をしているの」
魔法使い「・・・勇者様。私を信じてください。絶対に治す方法を見つけ出してみせますから」
魔法使い「・・・辛いだろうけど、信じて」
勇者「・・・ああ、魔法使いが悪いわけでも、誰が悪いわけでもない。それに、そのことを、早く教えてもらって助かった。それを知らずにみてしまったら、俺はどうなっていたかわからない・・・」
ただでさえ、自らの怒りを抑えることが難しい。自分が傍にいなかったことを悔やんでも悔やみきれない。
そのことにただ、怒りと後悔が収まらない・・・。
姫「・・・30分経ちましたか。少しは、休めることができました。では、いきましょう」
姫の言葉で、魔法使いが小さく魔方陣を描く。
描き終えたと同時に、その魔方陣が俺と姫様を囲うほどの大きさに広がる。
視界がゆがむ。俺は目を閉じる。祝福なき今、魔法酔いしそうになったためである。
ドン
体が倒れる感覚。いつまでも、この感覚は慣れない。やはり、これは転移魔法が嫌われる原因だな。
暗闇の中、俺たちはほこらを出て、城に向かった。
元勇者「黒幕倒して帰ったけど、ちょっと残ってみようと思う」
外が明るくなったと感じる。さっきのほこらの中とは違う風の流れを感じる。俺は目を開けた。
目の前には大きな菜園や木々があった。
ここは我が国の城の中庭。
中庭に大きな魔方陣を展開し、簡単に城に戻れるようにしてある。
さらにこの中庭は空間の拡張をして・・・なんて小難しいことを聞いたことがあるが、学者でもなんでもない自分はわからないことだしどうでもいいこと。
魔法使い「大丈夫でしょうか?少し倦怠感があるかもしれませんが」
姫「ええ、大丈夫よ」
魔法使い「・・・恐らく、王座の間で皆様が準備を終えてお待ちでしょうから。すぐにでもいきましょう」
魔法使いと姫様の後に続き廊下を歩く。さきほどよりいくらか疲れが取れたからか、体の調子がいい。
しかし、なにより倒れて砕けそうだったのは、心だった。
魔法使い「・・・私はここで失礼します」
王座の間の扉の前で魔法使いが立ち止まる。 俺と姫様の2人だけで王座の間に入らなければならないらしい。
魔法使いがパン、と手を叩く。すると、扉がゆっくりと開いていく。
いつも見る、ずっと変わりが無い王座の間では、国の重鎮と、王女様がいた。
王女「・・・!」
扉を開けた時、王女様の目は大きく開かれ、俺と姫様を凝視していた。
王女様の顔半分は、白い仮面で隠されていた。 顔の傷を隠すためだろう。
・・・俺はそれだけで、心が折れそうだった。
王女「・・・帰って、これたのですね」
姫「お母様・・・!その傷・・・!」
姫様は公的な集まりであるにもかかわらず、王女様のもとへ走っていった。
姫「お母様・・・!」
・・・母の胸に飛び込み、ただ泣きじゃくった。
姫「お母様!なにが・・・!?」
王女「・・・姫。あなたこそ怪我は?」
姫「ありません!ですが、お母様が」
王女「・・・大丈夫ですよ」
王女様が、しがみつく姫様を抱き返す。
王女「お帰りなさい。姫」
王女の綺麗な右の目から、一筋の涙がこぼれていた。
・・・いや、前回もやらかして、今回もすでにやらかしてるけど、sagaってたつもりでこいつずっとsageてたわ
でもこっちのがいいのかなこれ
・・・自分よりも、悲しいのは、姫様のはずだ。考えればすぐわかるだろうに。
勇者「・・・」
ある程度、落ち着けた。少し熱くなりすぎていた。
・・・改めて周りをそれとなく見る。
周りには一部の臣下がいる。いない人達は・・・避難したままとか?
・・・皆、王女様と姫様の方を見て、胸を痛めている。
だが、姫様が帰ってきて安堵しているのも窺える。悲しいことばかりではない。
・・・数人が落ち着いて、今度は視線がこちらに向く。
そして次々とこちらに目を向けはじめる。
なんだろう・・・この目。これは・・・怯え・・・?
そのとき、背中にに衝撃が走った。
(´・ω・`)ありがとのん
(´・ω・`)今日夜いっとくかーって思ってたけど、上司様に「1くぼぉ!飲み会だぁ!」っていわれたのん
(´・ω・`)ばっくれて書きます
はい、やらかしポイントです
気付いた後のレスでも直ってないあたり終わってますね・・・
女王>王女です
本当にすいませんでした。
衝撃で体が少し吹き飛び、床にたたきつけられる。背中が燃えるように熱い。
どうする?ここにいる理由は後回しだ。敵ならば、倒すしかない。・・・しかし、体が動かない・・・!
女王「・・・!」
姫「・・・!・・・!」
なんだろう。なんとなく、女王様と姫様がしゃべってる声が聞こえたけど、きちんと聞き取れない。
・・・目の前が赤くなる。旅の途中で何度もみた。血だ。
どんどん兵士が集まってくる。が、血だまりはどんどん広がる。
祝福のない一般人の俺では、この出血量は、死んだも同然だろうな・・・。
薄れゆく意識の中、走馬燈が頭にながれる。
村ののどかな風景。選ばれた時の家族の喜びと不安な顔。最後に「いってきます」といったこと!
そして旅の途中での苦難!死闘!仲間達!
・・・ああ、死にたくない。死にたくない!こんなもの見せられたら、もっと生きたくなるにきまってる!
でも、俺はもうダメだ。なんで、俺はこうも弱くなったんだ・・・!
・・・動くどころか息もままならない俺は、襲った奴の顔を拝めなかった。
誰にも気付かれず城に侵入したヤツが、俺の大事な人達を襲うかもしれないということが、俺がここで消えるより恐ろしい!
・・・守れるほどの力のない俺が、心配することじゃない、かもしれない。
魔法使いは俺が知る中で最高級の逸材だったし、今見かけなかった「彼女」も、恐らくこれからみんなを守ってくれる人だろう・・・。
そんなことを考えながら、俺の意識は途絶えていった。
『・・・起きませんね。本当に大丈夫ですか?
ええ。国を代表する魔法使いの集団として、断言できます。』
・・・ここはどこだろう?あれ?俺は生きている?いや、あれだけの出血で・・・?
目をあける。ろうそくの淡い光が部屋を照らす。さっきまで空には日が昇っていたから・・・。今は夜か。
「・・・王女様、姫様。勇者様が・・・」
王女「勇者!?」
姫「勇者様!?」
目の前に2人の天使が見える。片方は天使というには熟れて妖艶な雰囲気で小悪魔的な感じで、もう一方はまさに天使のごときかわいらしさ・・・。
「・・・勇者様はまだ目が覚めてらっしゃらないようです。ね!」
勇者「でっていう!」
突然すさまじい威力のデコピンを喰らう。痛みで目の前に星が見える。
王女「あ、あなた!」
「・・・勇者様はまだ意識がもうろうとしていたようなので、気付け薬のかわりに、と」
勇者「・・・ええ。しっかりと目が覚めました、王女様、姫様」
姫「!!」
体を起こす。・・・痛みはないし、異常は無い。さすが、この国は人間界で一番魔法が進んでいる・・・。治療も的確だ。
王女「・・・勇者。よかったです・・・」
王女様は安堵で椅子にへたりこんでしまい、姫様は涙目でベットの横に立っている。
服装は昼にみたドレスのままだった。
魔法使い「・・・勇者様。少し失礼しますね」
魔法使いが額に手をかざす。
魔法使い「・・・体の精神、および内部に肉体的、魔術的損害はなし。呪いも病気も心配ありませんね」
魔法使いがそのまま俺の鼻をつまむ。息苦しくなるとおもい口をあけると、そのまま何か放り込まれた。
魔法使い「・・・一応、疲れに効く薬草を与えました。突然でつらいでしょうが、看病代とでも思ってください。お大事に」
クスクスと笑いながら、最後によかった、と穏やかな顔でつぶやく。
勇者「どうなったんだ?」
「・・・分からないのですか?あなたは襲撃を受け、怪我を負った。その後、私が追い返したものの、あなたの治療で魔法使いがつきっきり」
彼女はずっと扉の前に直立していた。その間、無駄な動きはせず、ただ置物のように。
「・・・勇者様。少し、あちらから帰る時に忘れてきた物が多いのでは?」
・・・ただ、俺が知る彼女よりだいぶ意地が悪くなったようである。
魔法使い「・・・やめなさい。騎士」
女騎士(以後騎士)「・・・申し訳ありません。口がすぎました」
騎士はこちらに向き、綺麗な謝罪をする。
姫「・・・いいわ。警備を続けなさい」
女王「・・・なにがあったか、ですわね。・・・結論からいいますと、申し訳ありませんが、私達はよくわかりませんでした。」
魔法使い「そんな変な顔しないで。誤解の無いようにいうね」
俺を襲った「ヤツ」は・・・仮に「襲撃者」としよう。
襲撃者は突然俺の背後に現れた。最初に気付いたある夫人は「突然姿が見え始めた」といっていた。
そして、一瞬のうちに俺を襲う。悲鳴をききつけ外で待機していた女騎士が中に入る。
近衛兵が女王様と姫様をお守りしてる中、女騎士が相手をしひきつけ、魔法使いがこれを撃退。
全員避難させ、一時的に勇者達は離れに住むことに。今現在城の全ての部屋などを捜索中。
魔法使い「そして、私と騎士は女王様と姫様と勇者様の近辺の護衛役です」
勇者「・・・だいたい、わかった」
魔法使い「・・・説明は以上ですね。今日は別室で王女様と姫様を休ませます」
姫「ゆ、勇者様は」
魔法使い「・・・大丈夫です。こちらにも監視の目をつけてあるので。姫様はご自身の心配をしてください」
姫「で、でも!」
勇者「大丈夫ですよ。俺の心配はしなくて大丈夫です」
姫「それでも、勇者様が危険な・・・!」
王女「・・・いきましょう、姫」
姫「・・・お母様・・・」
姫様がうつむく。女王様は失礼します、と部屋を後にする。それに続いて騎士が後を追いかける。
勇者「・・・俺は姫様の方が心配です。今にも、眠気で倒れそうなのに」
姫「・・・ずっと起き上がらない眠りより、ずっとましです」
勇者「・・・それを言われると・・・」
姫「嫌です・・・。なんでこんなにも勇者様がお辛い目に・・・!」
勇者「・・・それは・・・」
姫様はついにシーツをつよく掴み、泣いてしまった。
姫「私は・・・これ以上、苦しむ姿を見たくありません・・・」
勇者「・・・」
姫「例えわがままだといわれても・・・!貴方様ばかり・・・!」
疲れからか、それとも精神的に追いつめられていたからか。その後の彼女の言葉は、まとまった内容を話せていなかった。
それでも、心から俺のことを心配していることが分かった。俺と魔法使いは、それをただ黙って聞いていた。
ただ、彼女の涙が渇くまで待つだけ。全て終えた俺には、いくらでも待つことくらいしかできない。
少し時間がたつと、彼女はついに疲れて寝てしまった。
魔法使い「・・・それでは、彼女を寝室まで運びます」
魔法使いが姫様を魔法で静かに運んでいった。最後にありがとうございました。と一言いって退出していった。
勇者「・・・同じなのかな」
勇者「俺だって苦しむ姿をみたくなかった」
勇者「・・・そのために、俺は頑張ったんだから」
勇者「・・・ああ、今分かったよ。こういうのは理解はできるけど、納得はできないものなんだね」
ただ、納得がいくように動くだけなんだな。
第一部完
このあとめちゃくちゃ寝た(勇者様も自分も
えー、誤字脱字、用語間違いすいませんでした
途中投下しててまた誤字に気付いて・・・。ああなんてことだろう・・・。
王女→女王はほんとうにすいません。まだ間違えるかもしれません。なんでもしま
さて、今後のことですが・・・。
勇者様はこれからいろんな人とお話します。ですが、タイトル通りとる行動が 「安価のコンマ」 で決定します。
あの子とお話するのも、何かしようにも、はたまたやる気がおきないのもコンマです。
なんと切羽詰まった学生もびっくりな運任せ。ま、行動次第で方向性というのはうまれてきますよ。たぶん。
・・・さすがに、重要な場面は「安価での選択」もあったり?。
安価で行動募集は、基本入れるつもりは・・・ない・・・と思う・・・。
現在勇者様はただ腕が立つ農家の青年 程度の雑魚です。冒険者初心者、でも知識はベテラン、みたいな感じです。
ですので、みなさん(のコンマ)で勇者様を育てることができます。
なーに、「あ、これ真剣スライムでやった魔術回路だ!」って魔法学生がやってるもんですよ。あれのだいぶすごいヤツですよ。
なおその学生さんはテストでこけてもう一年遊べるモードになりましたが、勇者様はどうなるでしょうね?
きちんとお勉強したり・・・運動したりした人は・・・それはそれは輝かしい成績を収めるものですよ・・・。
次回「彼がフラグを立てたなら」
予定は未定 ご利用は計画的に
次のお話のとあるコンマ判定 >>26
00~30ならなにかある か も
面白そう
コンマ成功のため
登場人物紹介にて情報増加します
その後「誰よりの選択肢になりやすいか」を決めたいと思います。
その場合、その決定も「コンマ」がいいか、多数決がいいか。
↓5くらいで意見お願いします
次更新は明後日3日くらいになるかもしれません・・・
王女様
とても若い年齢で国を治めている。その美貌は各国から注目を浴びる程。
腰まで届く長い黒髪と色白さが魅力だとか。
現在顔を怪我し、それを隠すために仮面をつけている。治りは相当悪いようだ。
元々王という夫がいたが政略結婚だった。
勇者と話す機会が多かったため彼の1番の理解者である。
姫
母が足れ目なのに対し釣り目の女の子。彼女も母のように肩にかかるほど髪を伸ばしている。
母子とまに比較的小柄であるため、実年齢より若く見られるふしがある。
また、母のわがままぼでーの片鱗を見せつつある娘。
元々世間知らずだったためかなり我が儘な性格だったが、勇者にたしなめられてからおとなしくなった。基本的に城で暮らすことが多かったため勇者の話を聞くのが大好きである。
興味を持つと勤勉さが出てみるみる知識などを吸収する天才肌でもある。
魔法使い
各地の魔王軍の被害をとめるための旅の途中仲間になった。
魔法学園でそこそこな成績をあげていた。
いつもピンクの髪をサイドテールで縛り、白のローブと帽子を愛着している。身長は高め。食が細いのか痩せ気味だが、何故かでるとこはちゃっかり出ている。そのことを級友にからかわれたことも多々あったり。
今は薬学メインで医学について研究をしているらしい。得意な魔法は火を操るもの。
騎士
元々城の下っ端の兵だったが勇者にスカウトされ仲間だった。今は再び城に勤めているが、かなり上の方である。
日々肉体を鍛えているが、きちんと女性として自分を磨いていたりする。腹筋はあるけど胸はない。
鋭い眼光とまちがわれる釣り目と短い白髪。背丈は165を超えて高い。しかし胸はない。それがいい。
オンオフはきっちり分ける人。前よりもすこし雰囲気が変わってる様子。
安価って言ってるのだから安価にしましょか。
では↓2で誰に安価が傾きやすいかコンマ判定します
01から24 女王
25から49 姫
50から74 魔法使い
75から98 騎士
ぞろ目 誰も選ばないぞ
魔法使い「・・・え、道を教えてほしい?」
あいつとは、たしか俺が森で迷ってるときに出会った。
魔法使い「ここは魔物がいて危ない?はい。わかっています。それが?・・・ああ、あなたはこの制服を知らないんですね」
魔法使い「これは魔法学校の制服です。私はそれの最上級生です。・・・はい?だから、大丈夫ですって。私は一人でも・・・」
魔法使い「・・・へ!?オーガ!?か、隠れなきゃ!?」
魔法使い「・・・旅人!早く逃げてください!私は、一応火の魔法を操るのが得意です!オーガに有効なのです!」
魔法使い「はぁ・・・はぁ・・・。はは、み、見つかったけど、近寄られる前に、倒せた・・・。ま、魔力が枯渇して、ますが、動けないわけじゃありません。早く逃げましょう・・・」
魔法使い「え・・・!?嘘、追いかけて・・・!しかも、3体!?何・・・これ」
魔法使い「・・・あなただけでも、逃げ延びてください。私は、きっと生き延びます!」
魔法使い「ま、待ってください!危険です!わ、私がもっと強ければ・・・!」
魔法使い「・・・へ?え、オーガが、一瞬で、倒された・・・?」
魔法使い「す、すごいです!今の魔法、なんでしょうか!雷?え!?そ、それって!」
魔法使い「たたたたたいへん失礼しました!ま、まさか、ゆゆゆ勇者様がこここここここにく、来るなんて・・・」
魔法使い「ゆ、勇者にみえないなんて、いえ、私の目が節穴なだけで・・・」
魔法使い「・・・へ?そんな畏まらなくていい?」
魔法使い「・・・いえ。私の憧れなんです。凄いです!」
魔法使い「え?すこしお話しませんかって?はい!こちらこそ、よろしくお願いします!」
1日目 朝
何か重いものを腹部に感じた。その瞬間ゾッとした。また、何かわからないものが来たのか。
また襲撃にきたのか!
くそ、昨日決意したばかりなのに!
俺はすこし首をあげて目を開けた。
魔法使い「ー・・・」
なんだ、魔法使いか。
・・・そういえば、こいつ朝が弱いんだっけ。
スゲー早寝早起きな騎士と、逆に夜型に偏っている魔法使い。まぁ、元肉体労働系と学者の道を歩いていた二人だ。そうなるのかもな。
俺は農家だから、普通に早起きである。
まぁ、物騒なことじゃないから、いいか。特に何かあるわけじゃないのが、1番だ。
ただ、たまにもぞもぞと動くのがこそばしい、
顔を見る。難しい顔をしている。疲れが溜まっているから起きる気配がない。・・・なんとか動く右手で頭を撫でる。むー、お声を漏らしていやがるが、すこし、顔が和らいだ気がした。
騎士「・・・申し訳ありませんでした」
あの後、姫様がドアをノックし、返事がないのでと部屋に入室なさったことで今までほんわかしてた気が一気に凍った。
最初笑みを浮かべながら入室し、起きて元気な俺の顔を見て泣きそうになり、そして魔法使いを見て大激怒した。
魔法使いはたたき起こされ、何事かとすっ飛んできた騎士が状況を見て即座に理解し、魔法使いを小突く。
で、今は魔法使いと騎士が土下座をしていた。
騎士「・・・本当に申し訳ありません。きちんと、今後このようなことがないよう・・・」
姫「全く!勇者様の監視もきちんと行う、と言っておいてこれですか!」
魔法使い「・・・おっしゃる通りです」
勇者「ま、まぁ、大丈夫ですよ。一晩寝たおかげで、とても快調です。何もなかったのですから」
姫「当然です。それが当たり前です。その上で粗相をしたから悪いのです」
勇者「え、えと・・・いえ、朝から和みましたよ。彼女の寝顔が見れて」
その言葉に魔法使いは顔を赤くし、ひゃーと小さな悲鳴をあげる。騎士と姫様はすごく圧のかかった視線をこちらに向ける。
女王「・・・何事かしら?」
そこに女王様が入ってきた。
勇者「」ブッ
彼女はレースつきの白のネグリジェを着ていた。しかし、彼女の豊満な体の女性らしさをこれでもか強調させた。
まず、太ももまでみえる足。目が吸い込まれそうな程の色と形。さらに、胸辺りは大きすぎてか本来は肩が見える程度なのだが、隙間ができてしまっている。
姫「てい」
勇者「痛いですそこはとても痛いです」
俺は脇腹あたりに思い切りチョップをされる。何度も。
女王「・・・?」
姫「・・・お母様。せめて、勇者様の前なのですから」
女王「・・・!」
女王様は慌てて部屋をでる。・・・残念だと思う気持ちで一杯になった俺を許してください
魔法使い「勇者様、失礼なことをしたのですから、後で謝ってくださいね」
はい。そうします。
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