晶葉「できたぞ!海の日ロボだ!」 (10)
晶葉「というわけで海に来たぞ」
モバP「偶然今日海開きでよかったな」
晶葉「ああ、せっかくのロボが無駄になってしまうところだった」
モバP「いや、近所のプールとかでもいいだろ」
晶葉「海の日なんだから海じゃなきゃダメだ」
モバP「そういうもんか?」
晶葉「そういうもんだ」
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モバP「で、今回の奴はどんなロボなんだ?」
晶葉「ふっふっふ…驚くなよ?これだ」ドサッ
モバP「おお…なんだこれ?魚?」
晶葉「突然だが君はコバンザメという魚を知っているか?」
モバP「えっと…でかい魚にくっついてる奴だろ?」
晶葉「まあそれくらいの認識でいい。このサメ型ロボはモーターで海の中を泳ぐことができてな、これを背中に背負うことで私のようなカナヅチでも泳ぐことができるようになる、というわけだ」
モバP「コバンザメのロボじゃなくてお前がコバンザメになるのか…っていうか努力の方向を間違えてないか?」
晶葉「せっかく海に来たのにみんなが楽しそうに泳いでいるのを見ているのはもう飽きた。今年はこれで私も泳ぐ!」
晶葉「というわけで、君は私に何かあったときに助けてくれ」
モバP「了解」
数時間後―――
モバP「大丈夫かと思ったけど意外といけてるなー。息継ぎのたびにサメがジャンプしてるのはシュールすぎるけど」
モバP「お、戻ってきた…どうしたー?晶葉ー?」
晶葉「バッテリー切れだ。予備のバッテリーもないから今日はここまでだな」
モバP「あ、じゃあさ、今から泳ぎの練習しないか?まだ帰るには早いだろ?」
晶葉「うーむ、確かに、まだ時間はあるが…」
モバP「それにロボのおかげで水に慣れるとか息継ぎとかはできるようになったわけだし、あとは浮く練習をするだけだからさ」
晶葉「本当に?本当にそれだけで泳げるようになるのか?」
モバP「浮いて、水をかいて、息継ぎができりゃ泳いでるって言えるだろ。水をかくのは手足を動かせばいいだけだし、あとは浮けるようになるだけみたいなもんだ」
晶葉「…なら、少しだけ、私の練習に付き合ってくれるか?」
モバP「もちろん」
また数時間後―――
晶葉「まさかこの私が泳げるようになるとは…」
モバP「溺れてるように見えなくもなかったけどな」
晶葉「うるさい。あれでも私にとっては大きな一歩なんだ」
晶葉「…その、ありがとう」
モバP「どういたしまして。」
晶葉「私のせいでいろいろ振り回されても文句ひとつ言わずに手伝ってくれること、本当に感謝している」
モバP「晶葉らしくないな。気にすんなよ。俺はお前の助手なんだからお前の研究を手伝うのは当然だろ?」
晶葉「…そう、だな」
モバP「まあ、また何か困ったことがあれば何でも言ってくれ。すぐ助けに行くからさ」
―――モバP宅
プルルルルルル
モバP「ん?晶葉からだ」
モバP「はい、もしもし?」
晶葉「日焼けが痛くて風呂に入れん。助けてくれ」
モバP「無理」
終わりです。
交流会に一本出そうと思ってたのに結局何も書きませんでした。次回は予め用意しておこうと思います。
次回は8月31日。依頼出してきます。
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