ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜｻﾞﾜ
男「なぜ笑っているんだい？なにか面白いことがあるのかい？」
ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜｻﾞﾜ
男「こっち？ここになにがあるんだい？」
ﾋﾟｶｰｰｰｰｰｰﾝ
木「……………………………」
少年「兄ちゃん外から来たの？」
男「わっ……君はこの村の子かい？」
少年「そうだよ。なにしにきたんだ？」
男「なに……んん？」
男(思い出せない。確かに目的があったはずなのに)
少年「久々の客だから皆に紹介したいけど兄ちゃんは動けないみたいだね」
男「動けない？そんなことは………あれ」
男(足が動かない……地面と繋がってるみたいだ)
少年「おいらは兄ちゃんが来たこと皆に伝えてくるよ！」
男「待ってくれ！君にはまだ聞きたいことが」
男「…………」
男「ん？…………君は」
女「こんにちは」
男「こんにちは。君も村の人？」
女「私は違うわ。ただここに居るの」
男「そこで寝泊まりしてるのかい？」
女「そうね。そんな感じ。それにしてもあなたどうして、こんな所に来たの？なにも無いのよここは」
男「それなんだけど……確かに目的があったはずなのに思い出せないんだ」
女「なぁにそれ。記憶喪失？」
男「かな？転んで頭でも打ったかな。ははは」
女「おかしな人」
男「あれ、今まで気付かなかったけど結構周りに人が居たんだね」
女「あぁ、それ人じゃないわ」
男「なにを言って──」
女「いや、ごめんなさい。これは私が勝手に言ってるだけ。彼らも人よ。今のは忘れて」
男「……………………」
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