古今東西の女子高生雀士が集まり、№1の雀士を決定する“全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ”本選は、一回戦の第六戦までが終了…
とっぷりと日の暮れた中… 煌々とライトの光がこぼれる東京国際フォーラムの大ホールでは、いよいよ残り二戦の試合が行われようとしていた。
19:50
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤワイワイ・・・・
ピカァッ! オッ、ハジマルゾ…! イヨイヨダネ・・・! ドキドキドキ・・・
観客たちが見守る円形の闘牌ステージがライトアップされ… 会場の緊張感、期待感が一気に増す…!
そんな中、マイクを持って現れたのは、とんでもなくすばらなおもちをおもちの、しっとりとした大人な雰囲気の妖艶な美女だった…
インハイ団体戦ステージA二回戦… あの清澄姫松永水宮守が対戦した試合を実況した、ちょっとおっとりした話し口調が魅力の人気アナウンサー・・・佐藤裕子である!
裕子『ふふっ、皆さんこんばんは♪ これより、全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ・・・一回戦第七戦を始めます!!』
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493898752
・ミスコン・モチコンシリーズ
玄「全国咲-saki-おもちコンテスト(ドラフト部門・後半編)なのです!!」
玄「全国咲-saki-おもちコンテスト(ドラフト部門・後半編)なのです!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469532409/) の続編なのです。
・第一スレ→久「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップよ!」咲・慕「「え?」」
久「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップよ!」咲・慕「「え?」」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485685602/)
・第二スレ→恒子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップだアァ―ッ!」健夜「私も?」(前哨戦)
恒子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップだアァ―ッ!」健夜「私も?」(前哨戦) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486037996/)
・第三スレ→えり「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです!」咏「だねぃw」(1回戦前半)
えり「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです!」咏「だねぃw」(1回戦前半) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489231941/)
・第四スレ(前スレ)→みさき「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです」のよりん「一回戦後半!」=3
みさき「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです」のよりん「一回戦後半!」=3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491999549/)
・ちょっと大がかりな読み手参加型闘牌SSなのです。
・「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ」とは、竹井久提案主催のイベントで、古今東西の様々な「女子高生雀士」を集めて最強決定戦の個人戦を行うものです。 大人や中学生も、過去や未来から「女子高生」として参加しています。
・このスレでは、計32名による本選一回戦の第七~八戦目を行います。
・みんなで楽しんでいけたらいいなと思います。 >>1は運営に徹しますので、どうぞよろしくお願いします。
・2日に一回、1日おきに更新していきます。(偶数の日に更新)
<本選一回戦組み分け>
1.『S小鍛治健夜』 A石飛閑無 『B片岡優希』 B新子憧
2.『S白築慕』 『A獅子原爽』 B本藤悠彗 B森脇曖奈
3.『S三尋木咏』 A藤田靖子 B園城寺怜 『B愛宕洋榎』
4.S赤土晴絵 『A石戸霞』 『B稲村杏果』 B白水哩
5.『S戒能良子』 『A神代小蒔』 B龍門渕透華 B福路美穂子
6.S瑞原はやり A春日井真深 『B雀明華』 『Bハオ・ホェイユー』
7.S野依理沙 A善野一美 B染谷まこ Bエイスリン・ウィッシュアート
8.S宮永照 A辻垣内智葉 B荒川憩 B天江衣
※第六戦まで終了。『』でくくってある選手は準決勝進出決定者
ザワザワガヤガヤ・・・ オオォサトウアナ…! ナンダアノタニマハ…! ケ、ケシカラン…/// ガヤガヤガヤ・・・・
裕子『ウフフ♪ ここからの実況は、村吉アナから代わりましてわたくし佐藤が務めさせて頂きますので、よろしくお願いしますね』プヨン
裕子『初めましての方もいらっしゃるかもしれませんので、ちょっと選手の紹介の前に、私自身の自己紹介を・・・』
裕子『佐藤裕子25歳、村吉アナとは同期です。 秋田出身で好きな食べ物はタコなどの海産物、身長166cm、そしてスリーサイズは・・・ご想像にお任せします♪』ポヨンポヨン
裕子『さてそれでは… 選手の紹介に参りましょうか。 一人目の選手は・・・ この方です!』バッ!
裕子『総合ランキング第7位…! 10年前の世界からあの伝説の雀士の登場です』
裕子『新道寺女子高校2年生! ぷんぷんしてるほっぺが可愛すぎるみんなのアイドル、野依理沙選手です!!』
裕子の呼びかけに応じて… 新道寺のあのブレザーの制服を着たのよりん(17)が闘牌ステージに姿を現す…!
のよりん(高2)「…/// ヨロシク!!///」プンスコリン=3=3
ノーヨリーンッ! キャアアアアアアァァノヨリセンパァーイッ!! ノヨリセンパイファイトォッ!! ノーヨーリン! ノーヨーリン! ノーヨーリン! ノーヨーリン!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・
裕子『さすがに大人気! 現在の新道寺の部員たちからも、熱い声援が飛びます!』
裕子『言うまでもないことですが、彼女はあの先ほどまで解説を担当されていた昨年度オールスターMVP…3年連続最優秀防御率を誇る野依プロの10年前のお姿…!』
裕子『果たしてこの後輩たちの声援に応えることがことができるのか・・・注目ですね!』
裕子『続きまして二人目はこちら・・・ランキング13位!』
裕子『同じく10年前の世界からやってまいりました! 姫松高校3年生にして部長・・・善野一美選手です!』
善野(高3)「…よろしくお願いいたします」ヒョオオオオオォォ・・・!
カントクゥーッ! ゼンノサアァーンッ!! ゼンノチャンガンバレェッ! ナニワノドコンジョウミセテヤアァーッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・
裕子『何やら凍気のようなオーラをまといながら登場…! さすがに雰囲気出てますねぇ…』
裕子『彼女のストロングポイントはなんと言っても和了速度! あの三尋木咏選手をもってして“あの人、速度ありすぎて苦手”と言わしめたスピードは今大会中最速と言っていいでしょう』
裕子『現在は姫松高校の監督をしてらっしゃる善野選手… その強さは本物か…? どのような闘牌を見せてくれるのか、非常に楽しみです!』
裕子『そして三人目はこちら! ランキング24位・・・!』
裕子『今年のインハイ準優勝校清澄高校2年生、染谷まこ選手です!』
まこ『よろしゅうたのむ。 ガラじゃないが精一杯やらせてもらうけぇのぉ! 負けんぞ!!』カッ
ワアアアアアアアアァァ―――ッ!! マコオォッ!! ヘーイワカメェッ! リューイーソーダシチャエェッ! キタイシテルゾォッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!
裕子『前哨戦では薄墨初美、松実玄、清水谷竜華という層々たるメンバーを手玉に取り、いぶし銀の粘り強い闘牌で本選出場枠をゲットしてきました』
裕子『彼女の打ち筋といえばなんと言っても染め手…! チンイツや緑一色への期待を持っている観客の方も多いことと思います』
裕子『後輩の片岡優希選手に続いて準決勝進出なるのか・・・期待したいところですね!』
裕子『ラスト四人目は、その染谷選手の因縁の相手といえるこの方の登場です!』
裕子『誰が呼んだか“大天使”! 誰もがその可憐な容姿に心奪われることでしょう。 宮守女子高校3年生、エイスリン・ウィッシュアート選手です!!』
エイスリン『ハァ――イッ! ヨロシクデース♪』ニコニコ
ウオオオオオオオオオオオオオオオォォ――ッ!! エイチャアアアァァーンッ! カワイーッ!! ケッコンシテクレェッ!! エイチャンマケルナヨォーッ! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!
裕子『ニュージーランドからの留学生… 今日もトレードマークのホワイトボードを小脇に抱えての登場…!』
裕子『あまりにも可愛らしい容姿に騙されてしまいそうですが、その実力はホンモノ…! 何しろ今年のインハイ地区大会の和了率全国1位なのです!』
裕子『前哨戦では他家には1翻役を1回和了られたのみという、ほとんどパーフェクトに近い試合運びで圧勝…! あの強さがこの試合でも発揮されることになるのでしょうか?』
裕子『以上! 四人の選ばれし少女たちによる一回戦第七戦・・・! いよいよ、スタートです!!』
☆対局前に、能力に関するルールなど、改めてまとめときます↓
※能力には「常時発動系」、「ステージ発動系」、「特殊発動系」の3種類があります
・「常時発動系」→基本的に東一局から南四局まで常に発動している能力
・「ステージ発動系」→本選では全ての局が“ノーマルステージ(常時発動系と特殊発動系以外は能力が発動されない局)”と“能力ステージ(特定の誰かが能力を発動する局)”に分かれています。
基本的には東一、東三、南一、南三が“能力ステージ”。 東二、東四、南二、南四が“ノーマルステージ”。 連荘の一本場、二本場などはオーラス以外は全て“能力ステージ”です。
「ステージ発動系能力」とは、その能力ステージにおいて四人が順番に、あるいはコンマ等で誰が発動できるかが決められて、一人ずつ発動される能力です。
・「特殊発動系」→ある特定の条件をクリアした場合に発動される能力
※「ステージ発動系」の能力の発動される順番は、東一局の「北→西→南→東」という順番です。(親の流れと逆。 トビ終了も有り得るため、北家側が有利、だと思う)
※ノーマルステージでは毎回誰かが「主役」になります。主役が巡る順番は「能力の発動される順番と逆(基本、東→南→西→北)」。
※特殊発動系能力が発動されると、せっかくステージ発動系能力を発揮する順番がやって来たのに、ツブされて次局に回されるということも有り得ます。
ただし、能力がかぶっても問題なければ、一局で二人以上の能力が同時に発動されることもあります。
※二人以上の能力が発動され、どちらかの能力を優先しなくてはならない場合は、基本ランキング上位者の能力が優先されます。
※1回戦では、基本和了率は、S35%、A25%、B二人は20%。 準決勝ではまた和了率や能力といったアドバンテージは調整されます。
≪第七戦出場者の能力詳細≫
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『S7 野依理沙(高二)』
<常>→「プンプンディフェンス」
牌の匂いを嗅ぐなどして、危険牌を本能的に察知する力がある。 表情と牌が読みにくく、他家が特殊能力で手牌を読もうとしてもできない。
また、一試合で二度、他家に振り込みを押し付けることができる。 (自動的に発動)
<ス>→「ハイパープンスコモード」
完全無欠の防御。 自分の振り込みと他家のツモ和了りを完全に封じる。(和了確率は全員25%になるが、自分の振り込みは他家に押しつけられ、他家のツモ和了りは自分のツモ和了りになる)
ーーーーーーーーーーーーーーー
『A13 善野一美(高三)』
<常>→「浪速の超特急」
Aランクの基本和了率は25%だが、善野は基本で40%ある。 ただし倍満以上はハネ満へとランクが下がる。(ただしオーラスだけは倍満以上でも和了できる)
<ス>→「浪速のスナイパー」
選んだ特定の相手を狙い撃ち。 70%で七対子ドラドラ(子のロン和了りで6400)か満貫かハネ満を出和了る。 七対子はリーチをかけてもよく、その場合は和了率40%だが裏がのればハネ満。(和了れば8割裏がのる)
<特>→「浪速の氷帝」(南四局では発動しない)
他家が大物手(満貫以上)を作っているのを察知し、安手(1~3翻)を和了って流すことができる。(他家の打点を決めるコンマが満貫以上で「ゾロ目」だった場合、その和了は流される)
ーーーーーーーーーーーー
『B24② 染谷まこ(高二)』
<ス>→「ワカメ一色」
和了率70%。 索子の染め手で3翻以上。
<ス>→「ワカメクリムゾン」
発動させると、他家の時間を「10巡分」ほど消し飛ばすことができる。
他家は消し飛ばされた時間の中では一切手を進めることができないが、まこだけは手を進め、その間にテンパイすることができる。
実質の能力は、他家3人のうち2人の和了を完全にシャットアウトできる(選べる)。 まこの和了率75%、残った一人の和了率25%となる。
<特>→「ワカメフラッシュ」
自分の持ち点が一万点を切った場合、次局で基本和了率の確率で三倍満または緑一色をツモ和了する。
ーーーーーーーーーーーーーーー
『B24④ エイスリン・ウィッシュアート(高三)』
<ス>→「ドリーミングスコア―」
理想の牌譜を卓上に描き出す。
コンマバトルで、自分だけコンマ以下の数を2倍にできる。
<特>→「大天使の鉄槌」
振り込んだ時、一試合で一度だけ「同じ翻数の役」を次局でやり返すことができる。(振り込んでしまった相手に直撃させることができる)
ーーーーーーーーー
※野依理沙の「プンプンディフェンス」は、「浪速のスナイパー」や「大天使の鉄槌」でも破ることは出来ない
<打点表>
コンマ以下
01~10→1翻
11~30→2翻
31~50→3翻
51~70→4・5翻(満貫)
71~80→ハネ満
81~90→倍満
91~98→三倍満
99、00→役満
※ツモかロンか決まってない場合は、和了点のコンマが偶数ならツモ、奇数ならロン
ロンの場合、コンマが3の倍数なら和了者の下家、3の倍数+1なら対面、3の倍数+2なら上家からの出和了り(ただし役満ロンだけはあとで振り込み者を決める)
<その他細々したルール>
※4人のコンマ以下の大きさを競う「コンマバトル」では、最も大きい数の者が和了できる。ロン和了りの場合は最も低い数の者が振り込み者になる。(00は100とする)
・最も大きい数が同点で二人以上いた場合は「秒」の大小で決定。
※牌表記
一ニ三→萬子
①②③→筒子
123→索子
※点数の符は基本30符で固定です。暗刻や明刻などあっても、符は増やしません。
そして30符4翻は7700ではなく満貫8000になります。
ただし、カンをしていて3翻以下だった場合だけは、符を増やして計算します。
また、ピンフツモ(20符)と七対子(25符)の4翻以下は基本出てきません。(能力発動や、もう勝敗が決定している場合などには出てくることもある)
・
・
・
~実況室~
裕子「さあついに始まりました一回戦第七戦…!」
裕子「この第七戦と第八戦の実況はわたくし佐藤・・・そして解説は昨年新人賞を獲得した期待の新鋭、戒能良子プロです」
良子(20)「グッドイーブニングです。 どうぞよろしく」
裕子「よろしくお願いします。 ・・・で、瑞原プロは何故ここにいるのですか?」
はやり(28)「ん? はやりは良子ちゃんの付添いだよん♪ 気にしないでいーから、ゆーこちゃん!☆」ハヤヤ
裕子「は、はあ…」
裕子「この大会、2年前の女子高生時代の戒能プロも参加しているんですよね。 一回戦第五戦の模様はご覧になりましたか?」
良子「はい。 神代選手に龍門渕選手、福路選手と… 大変タフでストロングな相手で、私もかなり苦戦してましたね…」
裕子「それでもきっちり勝ち上がれたのはさすがと言えますね。 …あ、でも、瑞原プロは…」
はやり(28)「がるるるるるるるるぅ・・・!」=3
良子「佐藤さんそれはノータッチの案件です。 地雷ですよ…」
裕子「す、すみません///」
裕子「さあ、卓では今、場決めが・・・おや?」
裕子「・・・まだ始めていませんね… 何やら、エイスリン選手が野依選手にパンをあげています」
エイスリン「リサ! ヨロシクネ!」ニコニコ
Σのよりん(17)「! ヨロシク…///」プンプン=3
エイスリン「…ドーシタ? ゲンキナイヨ? オナカスイテルノ?」
のよりん「……///」プンプンプン=3
エイスリン「パンタベル? コレ、シロモスキナチーズムシパン! オイシイヨ!」スッ
のよりん「・・・!」…クンクン…
のよりん「… アリガト…」ムグムグムグ・・・
裕子「エイスリン選手の差し出したパンを、猫のように嗅いでいた野依選手… 受け取ってパンを食べ始めました」
良子「対局前に親睦を深める高校生らしいやり取り・・・実にグッドですね」
はやり(28)「チーズ蒸しパンって美味しいよねっ! はやりも大好きっ!☆」ハヤッ
裕子「いや、でも、早く始めてもらわないと時間が・・・」
~闘牌ステージ~
裕子の心配をよそに、天真爛漫美少女エイスリンは、場決めの牌も引かずに何故か他家に挨拶をして回っていた…
エイスリン「ヘイワカメ! キョウハコノアイダミタイニイカナイゾ! カクゴシロッ!」
まこ「誰がワカメじゃ。 お前さんもわしをインハイの時と一緒とは思わんことじゃの」
エイスリン「ココデアッタガウンコシロッ! カツノハワタシ!」
まこ「?? こ、“ここで会ったが運の尽き”じゃろ…? なんちゅう間違え方しとるんじゃ…」
エイスリン「ハーイカズミ! ワタシエイスリン・ウィッシュアート… ヨロシクネ!♪」
善野「…よろしく」
エイスリン「? ・・・ヘッヘッ!w オキャクサンカタノチカラヌケヨ! コーユーミセハハジメテカ?」ニコニコ
善野「・・・は?」
エイスリンの笑えないジョークに余計表情をこわばらせる善野…
エイスリン(…ン? コノヒト、ワタシノニュージリアンジョークガツーヨーシナイ…?)
エイスリン(フフ… ソレナラ、コノトッテオキノヤツヲ…!)ニタァ・・・
エイスリン「カズミ! 『パチンコ』ッテ、10回イッテクレル?」
善野「は? 何故そのような…」
エイスリン「イイカラ!」
善野「… パチンコパチンコパチンコパチンコパチンコパチンコパチンコパチンコパチンコパチンコ・・・」
エイスリン「OK! ジャ、ココハ?」ズボッ!
善野「!?」
パチンコと10回言わせてから、なんと、スカートの上から自分の股間をがっちり押さえたエイスリン・・・!
エイスリン「ネーネ、ココハ?」ニコニコ
善野「・・・・・」
善野「>>23」
郁乃
善野「い、郁乃? 何しに来たんや?!」
善野が答えに窮しているところに、突然ステージ上に現れた赤阪郁乃(17)・・・!
郁乃「外人ちゃ~ん、その答えは部長に代わってこのいくのんが答えてあげるでぇ~?」フララァ~
エイスリン「Oh? ダレ?」
郁乃「ふふふ、そこはチ〇コやなくてオ〇コやでぇ~ いくのんは騙されんで~?」
郁乃「まあ、いくのんのお股には近いうちにⅰPS棒を移植する予定やから~… そのどっちでもなくなるんやけどなぁ~?」
郁乃「そん時にはあんたも相手したってあげてもええんやでぇ~…?」スリスリ
エイスリン「ヒッ!?」=3
エイスリンにセクハラをはたらこうとした郁乃は、すぐさまスタッフらによって強制退場…
しかし、さすがのエイスリンもこれにはショックを受けたらしく、顔面蒼白で震えていた…
エイスリン「OH・・・ アレガジャパニーズHENTAI・・・!」ガタガタ
エイスリン「ガチレズ…! イッツデンジャラス…!!」ブルブルブル…
まこ「どうでもええからはよ場決めの牌引かんかい」
・
・
・
裕子「な、何やらトラブルがありましたが… とりあえず、ようやく場決めが終わったようですね…」
※場決め
のよりん→>>29
善野→>>30
まこ→>>31
エイスリン→>>32
(コンマ以下の大きい順に東→南→西→北)
そらっ
あ
はい
お
第七戦場決め
東 のよりん(20)
南 まこ(19)
西 善野(15)
北 エイスリン(13)
善野
(西)
――――――
エイス| | まこ
(北) | | (南)
| |
――――――
のよりん
(東)
※ステージ発動系の能力は「北→西→南→東」の順なので、この試合は「エイスリン(東1)→善野(東3)→まこ(南1)→のよりん(南3)」の順になる。
※ノーマルステージでの「主役」の巡る順番は、「能力の発動される順番と逆」なので、「のよりん→まこ→善野→エイスリン」。
※また、基本和了率は本来は「のよりん35%、善野25%、まこ20%、エイスリン20%」だが、善野の「浪速の超特急」の能力により、この試合では「善野40%、のよりん30%、まこ15%、エイスリン15%」。
裕子「さあ席が決まりましたね。 起家は、野依選手…」
裕子「過去の雀士と現在の雀士がお互いに向かい合う形になりましたね」
裕子「では戒能プロ… この第七戦、注目している選手などはいますか?」
良子「それは… やはりなんと言っても、まずは野依選手ですね。 私は小学生の時に、彼女があの“伝説の一戦”で打つ姿をテレビで見たのですが… あの強さは今でも極めてクリアーに覚えています」
裕子「伝説の一戦?」
良子「はい… 10年前のインハイ団体戦準決勝… ここにいるはやりさんと小鍛治さん、そして赤土さんと野依さんの四人で闘われた対局…」
良子「あの時、野依選手は、あのメンツを相手に二半荘闘って“一度も振り込まなかった”のです」
はやり(28)「そーだね、なつかしーなー♪ 野依さんは本当に防御がカタくって、はやりもあの人からだけは和了れる気がしなかったもん☆」ハヤッ
裕子「なるほど… それだけ読みが鋭いということですね?」
良子「いえ、彼女のディフェンスの強さは、テクニカルなモノというよりは何か直感的なモノ… まるで麻雀の神と交信しているかのような打ち筋なのです。 誰にも真似のできるモノではありません」
はやり(28)「そーそー↑☆ それに野依さんは表情と手が物凄く読みづらいんだ… 闘いにくさはハッキリ言ってすこやん以上だと思うYO!」
裕子「なるほど… それではやはり、Sランカーの強者である野依選手が場を支配していく・・・というような流れになるのでしょうか」
良子「それは・・・なんとも言えません。 何しろこの卓にはあの姫松の善野選手がいますからね…」
良子「彼女が同卓している以上、野依選手も思うようには打てないのではないかと思います。 善野選手の和了スピードは本当にアンビリーバボーですから…」
裕子「しかし、和了率という点ではあのエイスリン選手も凄まじい記録を持っていますが…」
良子「そうですね… 彼女の“理想の牌譜を卓上に描き出す”という力がフルに発揮されれば、いい勝負になるとは思うのですが…」
良子「インハイで彼女のその力をほぼパーフェクトに封じた染谷選手がいますからね。 エイスリン選手にとってはハードな闘いになるかもしれません」
はやり(28)「エイスリンちゃんは善野さんの下家に座ってるから、鳴きをうまく使えば善野さんの手を遅らせることができるけどねー♪☆」
良子「そうですね。 でもエイスリン選手は殆ど鳴かずに面前で手を進めるプレイスタイル… そのエフェクトはあまり期待できないかと…」
はやり(28)「そーだね! 半荘のうちに、自分のペースを如何にしてつかむか・・・が、ポイントだとはやりは思うなっ♪☆」ハヤヤ
【東一局 親:のよりん】
4人「「「「 よろしくお願いします!!! 」」」」
ヨロシクオネガイシマス!
チャッ、ピシッ、タンッ! チャッ、パシッ、トンッ ・・・・
裕子『なるほど… さあいよいよ対局が始まりましたが… まずはどの選手が抜け出すことになるのでしょうか…?』
のよりん「……」チャッ、ピシッ!プンプン=3
まこ(ふぅ~… なんか緊張するのう… 平常心、平常心じゃ…)ピシッ、タンッ!
善野(… 集中…)トンッ、ピシッ!
エイスリン「~~♪」チャッ、タンッ!
7巡目
エイスリン「…」タンッ→「⑥」
まこ(… 対面の手が進んだかのう?)チラ・・・
まこ、エイスリンの真ん中六筒出しに反応し、メガネをズラして卓上を見る…
エイスリン捨て牌:西①七南中4
⑥
裕子『7巡目、エイスリン選手が一シャンテンまで手を進めました… 一歩リードです』
まこ「チー」パシィンッ
裕子『おや? 染谷選手ここで鳴き… しかしこれは…』
良子『そうですね。 手の進まない鳴きです』
はやり(28)『ツモ筋をズラすのが目的だねっ!☆』
インハイの時と同じように、通常では有り得ない鳴きを入れるまこ・・・
しかし!
エイスリン(ムフフ…w アンタガナクコトモソウテイズミ!w)
エイスリン(コノキョク・・・モラッタヨ!)ニッ
ブワアアアアアアアアアァァァ・・・!!
エイスリンの脳内に、自分の夢―――・・・ 理想の牌譜、この場における最上の和了の絵が浮かび上がる・・・!
あとはそのイメージを卓上に描き出すのみ!
エイスリン「リーチ!」タァンッ!
裕子『エイスリン選手9巡目で牌を曲げました! 果敢に攻めてきますね… 戒能プロ、この攻めは如何でしょう…?』
良子『そうですね… 他家が動けなければ、2~3巡以内には和了できそうですね』
まこ(!? いかん… 鳴いたのが逆に裏目ったんか? そんなはずは…!)
まこ(く… しかしリーチっちゅうことはテンパイじゃ… 園城寺みたいに一発ツモってことはないじゃろが… 何か仕掛けんと和了られるかのう…?)
焦るまこ… しかし、一度無理な鳴きを入れてしまった今、そうそう簡単に次の手は打てない…!
エイスリン(モラッタ…!)スッ!
そして12巡目、エイスリンの白い手が山に伸びる・・・!
※コンマバトル(エイスリンの「ドリーミングスコア―」発動
のよりん→>>40
まこ→>>41
善野→>>42
エイスリン→>>43×2
・和了点>>44 (打点表>>14)
あ
うぃ
あ
い
ほ
のよりん(62) まこ(22) 善野(41) エイスリン(97×2=194)
打点34 エイスリン三翻ツモ
エイスリン「ツモ!!」タァンッ!
エイスリン「リーヅモドラ1! 1000・2000!」ニコッ!
エイスリン手牌:一二三⑥⑦⑧⑨⑨11345 ツモ「⑨」 赤[5]
裕子『決まりました! まずはエイスリン選手リーチをきっちり実らせて三翻ツモ…!』
まこ(止めれんかったか… これは難しい闘いになりそうじゃのう…)フウ・・・
裕子『これで微差ではありますが、野依選手が親っかぶりで最下位となりました…』
のよりん「…!」プンスコ=3
第七戦東一局
東 のよりん 30000→28000
南 まこ 30000→29000
西 善野 30000→29000
北 エイスリン 30000→34000
ホンジツココマデ!
安価・コンマ対応あざした
また明後日20:00から
乙
乙です
面白かったです
さて
智葉先生はメグさんの事をダヴァンって呼ばず「メグ」って呼んで居た筈ですが
其れに胡桃さんもエイちゃんの事はエイスリンと呼ばず「エイちゃん」って呼んで居た筈です
其れからすばら先輩って基本敬語ですが
姫子さんに対してだけはタメ口だった筈です
少し気に成ったので突っ込みました
乙あざす
進めてくにょ
>>54指摘あざす♪
前スレの呼称訂正入れときました
煌の敬語はわざと(姫子だけでなく周りの人たちにも語りかけてるカンジ)
ところで、東三局では善野サンのステージ系能力「浪速のスナイパー」が発動されますが・・・
<ス>→「浪速のスナイパー」
選んだ特定の相手を狙い撃ち。 70%で七対子ドラドラ(子のロン和了りで6400)か満貫かハネ満を出和了る。 七対子はリーチをかけてもよく、その場合は和了率40%だが裏がのればハネ満。(和了れば8割裏がのる)
この「リーチをかけてもよく」というのはもうややこしいのでとりあえず無しにしようと思います。 リーチかける云々はもう善野サンにお任せで
また何かご意見あったらお願いします
【東二局 親:まこ】
ザワザワ・・・ ガヤガヤガヤ・・・・ エイチャンアガッタ・・・! ジューブンタタカエルゼ・・・! ガヤガヤ・・・・
裕子『さあ、まずは“現代”の雀士エイスリン選手が一歩リード…! このまま流れを引き寄せることができるでしょうか?』
エイスリン「~~♪」フンフフン♪
胡桃「エイちゃん今回も調子良さそーう」ジューデンジューデン
シロ「……」ユサユサ
塞「そうだね… でもさっきのシャレにならないギャグはなんなの…? 誰よあんなのエイスリンに教えたのは? トヨネ?」
豊音「わ、私じゃないよーぅ…!」アセアセ
塞「じゃあ誰が…」
胡桃「熊倉先生じゃない?」
塞「まさか!?///」
配牌…
エイスリン「…!」カチャッ!
エイスリン配牌:一二三九①③2388中中南
裕子『おっとこれは・・・エイスリン選手、素晴らしい配牌です。 役牌三色の二シャンテン… 中を鳴ければアッという間にテンパイできそうですね』
良子『… いや、これは… 分かりませんよ。 そうそうイージーにはテンパイできないかもしれません』
裕子『え?』
良子『あの中の対子が逆に足かせになる可能性があります』
裕子『え、それはどういう・・・』
はやり(28)『ゆーこちゃん! 野依さんの手牌だYO!☆』
裕子『は・・・あ!』
のよりん配牌:七134577②④⑤中中北
裕子『なるほどこれは… エイスリン選手と野依選手が、配牌で中の対子を持ち合ってしまっていますね』
裕子『これでは確かに、中をツモることは不可能ですし、対子のまま抱えていてもお互いに手が進まないという・・・金縛り状態ですね』
良子『イエス。 配牌時での役牌対子持ち合いというのはたまにあることですが… 対処を間違えると決定的に自分の手を殺すことになります』
良子『中が対子のままでは、麻雀の基本役のピンフとタンヤオを作ることができません… しかし、かといってせっかくある役牌の対子を序盤で落とすのは普通有り得ません』
はやり(28)『次ツモでその役牌が来たりしたらサイアクだもんねー☆』
良子『はい、しかし… 中盤、終盤になって生牌の中を落とすというのは振り込みのリスクを伴います』
良子『エイスリン選手の手格好はグッドですが、野依選手が中を手放さない限り、死に体となって終盤までもつれてしまうかもしれませんね…』
しかし… “理想の牌譜を卓上に描き出す”能力者であるエイスリンは、解説者たちの思惑を外れる打ち筋を見せる…!
エイスリン「…」トンッ→「中」
裕子『あれ、これは・・・』
裕子『なんとエイスリン選手、わずか二巡目で中を切ってきました!』
良子『賢明な判断ですね… 彼女には私たちには見えていないモノが見えているのかもしれません』
裕子『ええ… しかしこれでは、野依選手を鳴かせて手を進めてしまうことに・・・あれ?』
のよりん「……」プンスコタンッ=3→「中」
裕子『おやおや、野依選手ここは鳴いてくるのかと思いきや、中合わせ打ち…! 二人とも早々に役牌に見切りをつけてしまいました!』
はやり(28)「へえ…? 鳴かないにしても、普通二枚場に出ない限り、役牌の対子は落とさないもんだけど… 野依さんも何か見えてるのかもね!☆」
4巡目…
エイスリン捨て牌:南中中九
のよりん捨て牌:北中中1
まこ(な、なんじゃあ…? 二人ともけったいな捨て牌しよって…)
まこ(役牌が序盤に二枚切り出されることは珍しいことじゃないが… それは大抵一枚切った後に、裏目ってしまってのツモ切りが殆どじゃ)
まこ(じゃが、二人は両方とも手出し… 不気味じゃのう… よっぽど高い手を狙っとるっちゅうわけか…?)
だが、中の対子落としで手を作り直していったことにより、若干遅れがでてしまった二人…
その隙をつき、ここで最も早くテンパイに到達したのは、浪速の特急娘善野一美…!
一美「…」チャッ…
裕子『ん…? おっと、善野選手いつの間にかテンパイです… まだ5巡目! 七対子一索待ちです!』
良子『待ちは悪くないですね… 捨て牌も七対子には見えません。 ここはリーチをかけてもいいかもしれませんよ』
一美「…」タンッ
しかし善野、リーチはかけず七対子ダマテン… 場に一枚切れの一索が出るのを静かに待つ…
すると、
のよりん「…」チャッ
裕子『あっ、これは最悪です…! 野依選手先ほど自分が切った一索をつかんでしまいました』
裕子『タンヤオ狙いのこの手牌には、完全な不要牌です。 これはさすがに振り込むことになるでしょうか…?』
はやり(28)『ちょーピンチ!☆』ハヤヤッ
ところが、
のよりん「……」クンクン・・・
のよりん「…クサッ!」パシッ、スッ・・・
裕子『え…? 野依選手、ツモった一索に鼻を近づけて…匂いを嗅ぐような動きをしてましたが… 捨てずに手牌に入れました!』
裕子『どういうわけでしょう…? 先ほど自分で切ってしまってるので、ここは手拍子でツモ切ってしまうところだと思うのですが… 手牌に全く必要ない一索を抱えるとは…?』
裕子『これは、対面の善野選手のダマテンと待ちを看破したということなのでしょうか?』
良子『いえ、七対子の待ちを見破るというのは、透視でも出来ない限りほぼ不可能です… しかしやはり直感的なモノで、あの一索がデンジャラスだということを本能的にペシーヴしたのでしょう。 さすがですね…!』
しかし次巡6巡目…
のよりん「…」チャッ
裕子『え、これは・・・また一索?』
なんとのよりん、一索を連続でツモり、対子にしてしまう…!
のよりん手牌:六七134566778④⑤ ツモ「1」
のよりん「・・・・」ピタッ
ここで、ぷんすこしながらもスムーズに牌を操作していたのよりんの手がピタリと止まった。
裕子『野依選手が残り一つの一索をツモ…! おや…?』
のよりん「……!!」シュウウウウウゥゥ~~~…!
裕子『!? ど、どうしたんでしょう? 突然野依選手の頭から湯気のようなモノが…?』
はやり(28)『アレは野依さんがいっぱい考えてる時のクセだYO! プンスコし過ぎて湯気になって出てくるみたい』
裕子『だ、大丈夫でしょうか…? ぷんぷんするにしても出し過ぎですよアレは…』
のよりん「………!!!」プンプンプンプン=3=3=3
※のよりんどうする?
1、善野が待ちを変えるのを待ってから一索を切り出しタンヤオを狙う(打点は>>14のままだが、和了率が15%アップする)
2、萬子筒子のターツを切ってチンイツを狙う(打点ハネ満以上。和了率はそのまま)
3、一索を雀頭にして普通にピンフ狙い(打点が3翻・満貫・ハネ満に限定される。 和了率は15%アップする)
※最も早く「3票」を獲得した番号でイキます(のよりんの基本和了率は30%)
1善野が待ちを変えるのを待ってから一索を切る
のよりん「……」トンッ→「7」
裕子『えっ? ち、七索切り??』
裕子『何故ここで七索を切るのでしょう… 八索を引ければイーペーコーになるリャンメンターツですが…?』
裕子『八索はまだ場には一枚しか切れてないのですから、この七索切りは一体どういう・・・』
良子『佐藤さん、確かに河には一枚しか八索はありませんが… 残りの三枚はもう全て上家のエイスリン選手が暗刻にして抱えていますよ』
裕子『え、は… あ、確かに… し、しかし、そんなの見えませんよね…?』
良子『確かに、野依選手も見えてるわけではないと思いますが… 何か、第六感のようなモノ… シックス・センスで、八索が来ることはない・・・と感じているのではないかと思います』
はやり(28)『野依さんにはぷんすこレーダーがあるんだYO!☆』
11巡目…
チャッ、パシッ、タンッ、 チャッ、ピシッ、トンッ! ・・・・
善野「……」チャッ・・・
善野(来ない… 場に一枚切れの一索… 普通に考えれば出やすいはずですが…)タンッ
善野(誰かがチャンタ手を作っているのでしょうか…? うーん、ここは…)チャッ…
善野(待ちを変えてみましょう)トンッ→「1」
善野、ここでツモってきた西を手牌に入れ、遂に一索を切り出す…
と、その直後
エイスリン「~~♪」タンッ→「⑥」
のよりん「チー!」パシィンッ→「④⑤⑥」
のよりん「……」プンプントンッ→「1」
善野(なっ?!)ギョッ
エイスリンがツモ切った六筒を、のよりんすかさずリャンメンチー…
さらに次巡でも鳴きを入れ、アッという間にタンヤオをテンパイする…!
善野(?? 一索連続手出し…? 何故今までわざわざ抱えていたんですか…?)
まこ(…上家が二鳴きのテンパイ… んー… 間に合うかのう…)チャッ…
そして… 15巡目まで牌が巡った時…!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>72コンマ以下(和了者)
01~45→のよりん
46~80→善野
81~90→まこ
91~00→エイスリン
打点
>>73コンマ以下(打点表>>14)
てい
あ
72まこ 99親の役満ロン(役満ロンだけは振り込み者は後で決定。 八索が枯れてて、三索もエイスリンとのよりんが一つずつ持っていたので緑一色は成立せず)
時間巻き戻り… のよりんが二度目の鳴きを入れた12巡目…
まこ「……」チャッ・・・
まこ「……」ピシッ・・・
裕子『さあ… 善野選手に続いて野依選手もタンヤオをテンパイ…! エイスリン選手も一シャンテンまで来ています』
裕子『それに対して染谷選手はまだ二シャンテン… しかしこれは… 筒子のチンイツを狙っているようですね』
良子『・・・いや、これは… もしかしたら、染谷選手… とんでもない手を作ろうとしているのかもしれませんよ…』
裕子『え?』
はやり(28)『これはただのチンイツじゃないYO…! これ、もし予定通りに手が作られたら… はやりたち、モノスゴイモノ見ることになるかもしれないよ…!!☆』
そして14巡目…
まこの“その手”は、一シャンテンまで進んでいた…
ザワザワ・・・ ガヤガヤガヤ・・・・ オ、オイ、ナンダアノテ・・・? ヒソヒソガヤガヤガヤ・・・・
本来は、観客が選手たちに何か情報を与えるような事をしゃべるのは御法度だが…
そのあまりの異様な牌姿に、観客の何人かが小声でざわめき始めていた…
咲「ぶ、部長… 染谷先輩って、あれ、もしかして…」ヒソヒソ
久「そうね… どうやら本気で“あの手”を作る気みたいね… 呆れた精神力ね…!」
京太郎「あ、あんなの、本当に和了れるもんなのか…?」
和「普通の役満の数倍は難度が高いはずです… もし成立したら… まさにオカルトですよ、これは…」
優希「でも、コレを和了れば… 一発で試合が決まるじぇ…!!」ドキドキ
そして、15巡目…!
遂にまこが、その手をテンパイしてしまう…!!
まこ(ほ、ほんまに来よった…w ダメ元で目指しとった手役やが… これ、もし和了れたら、わし明日死ぬかもしれんのう…w)タラリ・・・
そう、その手は、幼少の頃より雀荘で何万局と対局を見てきたまこですら、ほんの2、3回程度しか見たことのない超レア役…!
その幻と言える手を前に、さすがのまこも心臓の鼓動が高鳴り、頬を冷や汗が伝う…
まこ(ま、まあ、残り三巡しかないんじゃ… 和了れることはないじゃろ。 テンパイしただけでも記念になるわい…)タンッ
まこ… 自分自身ですらそれを和了れるとは思えず、気楽な気持ちで不要牌を切る…
しかし、その“気楽さ”が、結果としてまこの異様な手のテンパイ気配を消していたのだ・・・
直後、
トンッ
まこ(は!?!?)
そこで河に出てきたのは「九筒」・・・!
まこのその手を成立させる最後の断片・・・!!
しかし、あまりにも簡単にソレが出てしまったため、まこの思考は一瞬フリーズ・・・ ロンの発声をできずにカタまってしまった。
そして… 次の打ち手が牌をツモろうと手を伸ばしたその時、まこは我に返ったように大声で叫んでいた。
まこ「ロッ、ロン! ロンじゃ! それロンじゃああぁっ!!」=3
>>82「は?!」
※振り込み者は誰…?(のよりんは自動的に二回だけ振り込みを他家に押しつける「プンプンディフェンス」があるため振り込まない)
>>82コンマ以下
01~50→善野
51~00→エイスリン
あ
ごめんなさい、まこの役満は成立しません。 今気がつきました。
何故なら善野の特殊能力に「浪速の氷帝」があるからです↓
<特>→「浪速の氷帝」(南四局では発動しない)
他家が大物手(満貫以上)を作っているのを察知し、安手(1~3翻)を和了って流すことができる。(他家の打点を決めるコンマが満貫以上で「ゾロ目」だった場合、その和了は流される)
打点を決めるコンマが99ということは「満貫以上でゾロ目」という条件を満たしているため、まこの和了は流されます。
ウッカリしてた。 まこのキンクリを善野サンが止めちゃったね。
ちなみに緑一色も、よーく考えると 發發發2234234666 ロン「2」 とかなら成立できたw
あ、あと、「浪速の氷帝」は「安手(1~3翻)を和了って流すことができる」なので、本来はツモなのかロンなのか、ロンなら振り込み者は誰なのかを新たに決めるべきなのかもしれませんが、ここはもう流れから言って、善野がエイスリンの出した九筒を頭ハネロンして和了を奪うという形が妥当だと思うので、ここはそうしようと思います。
いいでしょうか?
1、善野がエイスリンを頭ハネロン(1~3翻)
2、いや、どういう和了りなのか1から決めよう
先に3票獲得した方でいきます
2どういう和了りなのか1から決める
では、善野の和了は・・・?
>>94コンマ以下
01~33→1翻
34~66→2翻
67~00→3翻
うぃ
57二翻ロン(3の倍数なので下家エイスリンから出和了り)
よく考えると善野は位置的に頭ハネは出来なかったw 普通にロン和了りにします
まこ「ロッ、ロン! ロンじゃ! それロンじゃああぁっ!!」=3
エイスリン「ハ?!」
興奮のあまり大声で立ち上がり、ガタッと手牌を倒したまこ…
その手牌は…!
まこ手牌:①①②②③③⑦⑦⑧⑧⑨⑨⑨ ロン「⑨」
まこ「チンイツ・・・ ジュンチャン・ピンフ・リャンペーコー・・・・!!」
まこ「13翻! 数え役満じゃあぁっ!!」=3
ドヤ顔でそのとんでもない手牌を晒したまこ・・・
ところが…
シイイィ―――――ン・・・・
まこ(ん?)
湧きあがってくるはずの歓声が聞こえない…
それどころか… なんとも言い難い冷たい空気がその場には漂っていた。
まこ(な、なんじゃ? ロンじゃろ? 何か間違いでもあったんか?)
その時…!
パララララララァ・・・・
まこの右側…! その白い女が手牌を倒す…!!
善野「染谷さん… それ、成立してませんよ…」
まこ「は?」
善野手牌:東東東六六七七八八44⑦⑧ ロン「⑨」
善野「東・イーペーコー・・・ 二翻は2000です」ヒョオオオオオォォ・・・!
まこ「!?」
そう… 善野は、途中でうまく役牌が暗刻になったため、七対子を蹴ってリャンメン待ちで張り替えていたのである…
まこ「? な、ナニを言うんじゃ? 頭ハネっちゅうことか? わりゃあわしの下家なんじゃから、頭ハネはできんじゃろが!」
善野「いえ、頭ハネではありません… それ、少牌じゃないですか? 少牌なら和了り放棄で成立しませんよ」
まこ「は…??」
もう一度自分の手牌に目を落とすまこ・・・
まこ手牌:①①②②③③⑦⑦⑧⑧⑨⑨
まこ(1、2、3… …11、12・・・ なっ、12??)
まこ(なんでじゃ? なんで足らんのじゃ? 一体、何が・・・??)
まこ(九筒… 九筒じゃ! 九筒が一枚足らんのじゃ… な、なんでじゃ? さっきまで確かに手牌にあったのに…!)
目を皿のようにして手牌、卓上、自分の足元などに視線を送るまこ… しかし九筒はどこにもない…!!
まこ(な、なんでじゃ… なんでなんじゃ!? 一体、わしの九筒はどこに…??)ガタガタ・・・
まこ(まさか・・・この女、わしの九筒を抜いたんか?)ギロッ・・・
まこ(・・・い、いや、そんな筈はない! ちゃんとイカサマ防止の監視カメラがあるんじゃ… 卓上でそんなことできるわけないんじゃ!!)
まこ(… も、もしかして… 和了る時に… 興奮しとったもんじゃから、あの勢いよく倒した時に……)
まこ(わしが自分でどこかに端の九筒を飛ばしてしもうたんか…?)
まこが考えた通り… 勢いで卓上から吹っ飛んでしまった九筒は、その時ステージの下… 観客席の方にまで落ちてしまっていた。
その場ですぐに見つけることはできず、善野の言う通り少牌でまこの和了りは認められず、不成立…!
新しく九筒が一牌加えられて、対局が再開されたのだった…
エイスリン(ハァ、タスカッタヨ…!)ホッ
まこ(なんじゃ… あと一歩っちゅうとこで… わしは何をやっとるんじゃ…??)ガックシ・・・
まこのチンイツジュンチャンピンフリャンペーコー・・・ 幻として消える・・・!
第七戦東二局
東 まこ 29000
南 善野 29000→31000
西 エイスリン 34000→32000
【東三局 親:善野】
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤガヤガヤ・・・・ ナ、ナンダ?ナニガアッタンダ? ショウハイダッテ、チョンボダワ エーカワイソウ・・・ ガヤガヤガヤ・・・・
裕子『えー… 染谷選手、確かにチンイツジュンチャンピンフリャンペーコーという凄まじい手をテンパイしたのですが… 結局和了できず…!』
裕子『少牌ということで、善野選手が和了をさらっていってしまいました』
良子『超惜しい… これはリグレットでしたね…』
はやり(28)『善野さんの執念が勝っちゃったね!☆』
まこ(むぐぐぐ・・・! し、しかし、気にしとっても仕方ない… ここは気持ちを切り替えるんじゃ!)チャッ
しかし… まるでまこの運気を吸い取ってしまったかのように、善野が手を伸ばしていく…!
4巡目…
善野「…」チャッ
裕子『わっ、これはまた早い…! 善野選手、今度はわずか4巡目でチートイテンパイです!』
良子『ドラの対子がありますし… 親ですし、和了れればこれは大きいですよ…!』
裕子『待ちは南… 場には生牌、絶好の待ちです! これを和了ればトップに立てますが、果たして…?』
ところが次巡…
〇〇「…」トンッ→「6」
裕子『おや、これは〇〇選手も今回は早そうですね… タンヤオ一シャンテンまで来ました』
〇〇が手牌の右端から六索を切り出すと、善野の瞳から、妖しげな青白い光が放たれる…
そして!
善野「……」チャッ、パシッ、タンッ→「南」
裕子『!? え、善野選手、待ちを変えました…? 絶好の待ちの南を切り出してしまいました…』
良子『これは… 狙ってますね』
裕子『え?』
良子『〇〇選手を撃ち取るつもりです』
※善野の「浪速のスナイパー」発動(最も早く3票を獲得した番号で)
〇〇は誰?
1、エイスリン
2、のよりん(善野が和了れば「プンプンディフェンス」を一回使わせることになる)
3、まこ
4、点差少ないしコンマで決めるか
4点差少ないしコンマで決める
〇〇は誰だ!
>>107コンマ以下
01~33→エイスリン
34~66→のよりん
67~99→まこ
00→やり直し、下のレスのコンマで決定
はい
62のよりん
良子『野依選手を撃ち取るつもりですね』
裕子『撃ち取る?』
はやり(28)『善野さんはねぇ… 超高性能のアサルトライフルを持ってるんだよ… 今、その照準を野依さんに合わせたんだNE!☆』チャキ・・・
両手を銃を持つように構え、片目をつぶって裕子を狙うマネをするはやり…
裕子『ど、どういうことですか?』
良子『七対子という役は必ずラストは単騎待ち… セオリーとしては場に出やすい1・2・8・9・字牌のどれかで待つのが常套手段ですが…』
良子『善野選手は、レーダーで探るようにして他家の余り牌を察知し・・・それに照準を合わせることができるんです』
裕子『照準…』
はやり(28)『ゆーこちゃん、善野さんの今の待ち牌を見てごらんYO!☆』
裕子『は・・・えーっと、南を切って、先ほどツモってきた六索… あっ、これは…!』
はやり(28)『気づいたかな?☆ そう、善野さんはねぇ、野依さんの対子落としを狙ってるんだよ…!』ニタァ…
のよりん手牌:②②⑤⑥二二二四五六346
裕子『なるほど… 一巡前は確かに3466の形で六索が対子になっていました… そこへ、カンチャンの五萬を引き入れて、六索を不要牌として落とした訳ですね…』
良子『そういうことですね。 相手の余り牌をサスペクトできる善野選手は、七対子戦法をよく使用するのです』
良子『簡単に待ちを変えて照準を絞るようにして相手を狙い撃つことが可能ですし、いざ自分がピンチになった時は、対子の一つを落として守りながら張り替えることも可能…』
良子『そういった攻防一体の七対子の特性をうまく生かしてるわけですね。 その善野選手の一点攻めは・・・野依選手といえど、簡単にエスケープすることはできないかもしれませんね…』
はやり(28)『慕ちゃんも善野さんの七対子に撃ち抜かれたことあるからねぇー… 野依さんもこのままじゃもしかするともしかするかもYO!☆』
裕子『なるほど… 確かにこのままでは、浮いている六索を切り出して… あ?!』
のよりん「……」チャッ・・・
野依理沙、ここで四筒をツモる…! つまり④⑤⑥のシュンツが完成!
タンヤオをテンパイ… しかしリャンメンで待つなら不要牌はやはり六索!
裕子『これは・・・さすがに振り込んでしまうでしょうか・・・?』
のよりん「………」
“ビシュッ!!”
逡巡する理沙…
しかしその時、善野のサイレンサー付きライフルが遂に火を噴いた…!
凶悪な弾丸が空気を切り裂き、真っ直ぐに理沙のぷんすこほっぺに向かって飛んで行く…!
のよりん「…!!」プンプン=3
かわせるか?
>>112コンマ以下(和了者)
01~70→善野(「浪速のスナイパー」発動)
71~80→エイスリン
81~90→のよりん
91~00→まこ
(※善野が和了ればのよりんから出和了りだが、同時に「プンプンディフェンス」が発動、振り込みは他家に押しつけられる。 打点のコンマが奇数ならエイスリン、偶数ならまこ振り込み)
打点
>>113コンマ以下(打点表>>14)
善野の打点表
01~33→七対子ドラドラ
34~66→満貫
67~00→ハネ満
あ
こ
97まこ 97三倍満ロン(3の倍数+1で対面エイスリン振り込み)
のよりん「・・・ フンッ!」パシッ!→「3」
善野「!?」
“スカァッ!!”
理沙が六索ではなく三索を切り出すと同時に、善野の放った弾丸が空を切る・・・!
裕子『おや、これは…? 六索を残して三索を切ってきました!』
良子『恐らく… 六索がクサイと思ったのと、カンチャン五索待ちで三色を狙うという腹づもりなんでしょう』
しかし… この局、善野の七対子も理沙のタンヤオ三色も実らず…!
和了ったのは…!
13巡目
エイスリン「……」タンッ→「七」
エイスリンが七索をツモ切ると同時に、対面の少女の眼鏡が光る!
まこ「今度は・・・逃がさんぞぉ・・・・!」ズモモモモモオオォ・・・
エイスリン「エ?」
まこ「ロンじゃ! チンイツイッツーイーペーコードラ2・・・」パラララァ・・・
まこ「11翻の三倍満じゃ!!」クワッ!
さて… まこが三倍満を和了しましたが、コレはエイスリンの「大天使の鉄槌」の発動条件を満たしています↓
「大天使の鉄槌」
振り込んだ時、一試合で一度だけ「同じ翻数の役」を次局でやり返すことができる。(振り込んでしまった相手に直撃させることができる)
「一試合で一度だけ」なので、もちろん使うか使わないかは選べます。 しかしまあ三倍満を振り込んでこの能力を使わないということは考えられませんが、一応…
1、「大天使の鉄槌」を使う
2、今は使わない
先に2票をゲットした方で
まこ手牌:一二三四四四五六七八八九九 ロン「七」 ドラ[二]赤[五]
ウワアアアアアアアアアアアアアァァァ―――ッッ!!! ソメヤセンパイヤッタジェエェーッ!! サスガソメヤ・・・! コンジョーハンパネェーッ! パチパチパチパチパチパパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子『な、なんと・・・さきほど数え役満を逃した染谷選手、今度は三倍満…! またもやチンイツ! 今回はしっかり和了を手にしました!』
良子『ペンチャン待ちのチンイツイッツー… これは… 本当にマーベラスですね…!』
やっと湧きあがってくれた歓声に、まこはもう少しで泣きそうになってしまった。
エイスリン「… ハイ…」ジャラ・・・
まこ「お、おう…」グス…
善野(三倍満…? く…! ツモられなかっただけ、まだいいですが…)クッ
のよりん「……」プンスコリン=3=3
役満を逃したものの腐らず、執念で三倍満を出和了った染谷まこ・・・!
ああ、しかし・・・!!
エイスリン「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォ・・・・!!
天界の大天使の怒りに触れてしまった… 禁断のパンドラの箱を開けてしまったことに、まこは気づいていなかった……
第七戦東三局
東 善野 31000
南 エイスリン 32000→ 8000
北 まこ 29000→53000
本日ここまでなのよー
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から
まこが不憫でならない…
乙です
エイちゃんの三倍満が善野さんに潰される可能性を心配しつつ
続きを楽しみにします
乙あざす
進めてくにょ
>>114一部訂正
×エイスリンが七索をツモ切ると同時に、対面の少女の眼鏡が光る!
〇エイスリンが七萬をツモ切ると同時に、対面の少女の眼鏡が光る!
>>126
その可能性がある方が面白いんですが、今回善野さんは手出しができないのよー…
エイスリンは「同じ翻数の役」を次局でやり返すので、打点のコンマは取らないので「浪速の氷帝」は発動できません。
まこは親の三倍満の直撃を確実に喰らうことになります…
【東四局 親:エイスリン】
裕子『さあ一回戦第7戦は東四局へ… 現在、先ほど三倍満を和了した染谷選手が五万点超えの圧倒的リードでトップ!』
裕子『一方振り込んでしまったエイスリン選手は残り点棒が一万点を切り、苦境に立たされています… 果たしてこの親番で挽回することはできるのでしょうか?』
まこ(ひひ…w うまくいったわい!w 半荘一回の短期決戦なんじゃから、あとは振り込まんでおれば2位にはなれるじゃろ…w)ククク・・・
エイスリン(コノワカメメ…! Fuki'n son of a bitch!! ユルスマジ…!!)ズモモモモモモオオオォ・・・
胡桃「…エイちゃん… 振り込んじゃったね…」
塞「だから染谷には気をつけてって言ったのに…」
豊音「で、でも… 今のはとても萬子の染め手には見えなかったもん… 仕方ないよー…」
豊音「エイスリンさんなら、きっとここから大逆転を見せてくれるはずだよ!」
塞「…そうね、そう思いたいけど… トップまで45000も差をつけられたら、そう簡単には……」
シロ「・・・あ、配牌・・・」
塞「え?」
シロ「見て、エイスリンの配牌…」
塞「え… わっ、何これ?!」ギョッ
胡桃「!? ウソでしょ…??」ザワァ…
豊音「…す、すごぉいっ! 大チャンスだよエイスリンさん!!」=3
モニター画面に映し出されたエイスリンの常軌を逸した配牌に、戦慄する宮守メンバー…!
その、配牌が行われる直前… モニター画面には映らなかったが、卓上ではある超常現象が起こっていたのだ…
エイスリン「……」ピカアアァ――ッ・・・!!
善野(え? 何? 下家の留学生から後光が・・・??)
Σのよりん「! …フゴッ?!」プンスコ=3
まこ(な、なんじゃ? 宮守の女の背中に・・・白い羽が見える??)
天使全開モードに入ったエイスリン・ウィッシュアート・・・!
その華奢な体から… 浮き上がるように本物の天使が分離…! 白い羽をはばたかせ、上空へと昇っていく…!
そして… 重く立ち込めていた雲海を断ち切り、その雲間から月光と共に飛び出すは、14の天牌!
それらが、炎を伴いながら飛来… 卓上に降り注ぐ…!!
ズドオオオオオォ――ンッッ!!・・・・
まこ「うぉっ?!」
善野「うっ!?」
ΣΣのよりん「フギィッ?!」プンスコリン=3
一瞬目もくらむばかりの雷光が閃き、衝撃と共にビリビリと震える自動卓…! そしてエイスリンの手牌からもうもうと沸き上がる白煙…!!
シュウウウウウウゥゥ~~~~~・・・!!
姫子(!? ア、アレは…? リザベーションの三倍満キーば放った時の・・・“リザベーションイレブン”・・・? ど、どがんしてあの留学生が??)
裕子『こ、これは…? なんという配牌でしょう?! 明らかに異常です!!』
良子『これは… 私もこんなケースの配牌は見たことがありませんね…』
はやり(28)『す、すごぉい…!☆ 天和どころの騒ぎじゃないよコレ?!』ハヤヤ
解説者たちまでもが目を剥くエイスリンの配牌・・・ それは、好配牌というより、ある特定の“異常な偏り”がある牌姿だった・・・
チャッ、ピシッ、タンッ、 チャッ、パシッ、タンッ! ・・・
しかし、対局自体は静かに進み・・・ それは9巡目だった。
エイスリン「リーチィ!」タァンッ!
エイスリンが点棒ケースを開き、青い千点棒を卓上に出す!
のよりん「…フギュッ、ムー……!」プンスコトンッ
下家のよりん、まずはエイスリンの現物切り… まこへとツモ番が回ってくる…
まこ「……」ジーッ…
改めて、対面エイスリンの捨て牌を確認するまこ…
エイスリン捨て牌:南一白東①3
②三7
まこ(・・・別にどうということはない普通の捨て牌じゃ… というよりもタンピン系の手にありがちなオーソドックスな捨て牌…)
まこ(發と中が既に場に二枚切れとるし、奴は東と白を切っちょるんじゃから役牌は有り得ん。 八割… いや九割方タンピン手だと思って間違いないじゃろ)
まこ(こういう時に怖いんがドラじゃが、幸いドラの西は既に河に全て出ちょる。 あとは赤牌じゃが、四つのうち一つはさっき鳴いて晒した善野のシュンツに一つ、そして二つはわしの手牌にある…)
まこ(つまり奴の手は最高に高くてもリーチタンピン赤1程度の手じゃろ。 染め手の匂いもせんしの… 五万以上の点棒があるわしには、振り込みさえしなければそうそう怖い手じゃないわい)
まこ(全体に数牌の上が切られとらんところを見るに、もしかしたら上の三色かイーペーコーあたりで張っちょるっちゅう可能性もなくはないが…)
まこ(どっちにしろ、コレを切れば間違いないじゃろ……)チャッ・・・
まこ、手牌から、イザという時のために取っておいたオタ風北の対子に手をかける…
北は河に一枚切れ、当たるとしたら地獄単騎… ほぼ振り込む可能性は無いと言える牌である…
トンッ
しかし…! 北を河に出した途端、対面の天使の碧眼がギラリと光る!
エイスリン「ヒヒッ、ツカマエタ…w コノワカメヤロォッ!」トンッ!
まこ「!?」
手牌の右端の牌だけ倒したエイスリンがにんまりと嗤う…!
北
まこ(な、なに…? 北単騎?!)
まこ(く… ま、まあ仕方ないわい… タンピン手じゃないなら、役無しリーチか、せいぜい三色かイーペーコーあたり… 奴が親とはいえ、そこまでの支出には・・・・げえぇっ?!?!)=3
パラララララララァ・・・!!
まこ、驚愕…!
北に続いて、その全身を現したエイスリンの手牌は、捨て牌からはあまりにも有り得ない異様なる牌姿…!!
エイスリン手牌:⑤⑥⑦888東東東白白白北 ロン「北」 赤[⑤]
まこ(どっ、ど?! 東と白が暗刻?! どういうわけじゃぁ?!?)
エイスリン「リーチイッパツダブトンハクサンアンコーアカ1・・・・!」スウゥ・・・
役を申告しながら右手を伸ばし、ドラ表示牌の下… 裏ドラ表示牌に指をかけるエイスリン…!
ピシッ!
中
エイスリンの人差し指に弾かれて現れたのは中…! つまりエイスリンが暗刻にしている白が裏ドラ!!
エイスリン「ウラドラ3! 11ハン・・・サンバイマン36000ンッ!!」カッ!
まこ「!? な・・・なんじゃとぉっ!!?」=3
親の三倍満36000の直撃・・・!!
天使とはもともと… 強大な武力を備え、天の軍団を率いて悪魔を狩る“ハンター”…!
染谷まこ・・・凶悪なる大天使の鉄槌に叩き潰され・・・轟沈!!!
第七戦東三局
東 エイスリン 8000→44000
南 のよりん 28000
西 まこ 53000→17000
北 善野 31000
ウワアアアアアアアアアアアアァァァ――――ッ!! エイチャアアアァーンッ! サッスガエイスリン! ギャクテンダァッ! マジッパネエエェーッ!! パチパチパチパチパチパチィパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子『な・・・なんということでしょう! 前局で三倍満を振り込んでしまったエイスリン選手が、染谷選手に同じ三倍満を直撃! やり返しました!』
はやり(28)『殴り合いみたいな試合だねぇ…☆』ハヤヤ・・・
裕子『この一発でエイスリン選手はダンラスから一気にトップに浮上… 一方染谷選手はあの圧倒的トップから一気にラスに転落です…!」
良子『まさにヘブンアンドインフェルノ・・・天国と地獄ですね。 さしずめ彼女たちは雀卓という戦場で闘う修羅のようです』
裕子『はい、しかし… あのエイスリン選手の配牌は本当に異常でしたね… 何しろ初めから役牌の東と白が“槓子”になっていたのですから…』
良子『そうですね。 そもそも配牌時に何かの牌が4枚揃っているということ自体が、非常に珍しいことです。 それがしかも役牌… さらにダブルで槓子になっているなどというのは、まさに天文学的確率と言えるでしょう…』
良子『エイスリン選手はその東白の槓子から一枚ずつ切り出すことで、役牌の匂いを完全に消し、捨て牌をタンピン手にしか見えないように迷彩をかけたわけです』
はやり(28)『序盤に役牌を一枚でも落とせば、まずその手牌に役牌が暗刻になってるってことは有り得ないもんねー… さすがの染谷さんもそんな事は想像だにできなかったんだろーね!☆』
良子『はい… しかし麻雀は時として誰も予想していなかったようなことが起こる… だからこそ面白いんですよね』
裕子『目まぐるしく変動する点数… 大荒れ模様の一回戦第七戦…!』
裕子『さらにトップになり変わったエイスリン選手の親は継続中! ここから地区大会和了率全国1位のその底力を発揮することになるのでしょうか?!』
エイスリン「Gufofofofofofo…!ww」ニタニタ
まこ「・・・・・」ギリ・・・!
健闘実らず、ラスに沈む清澄の重鎮染谷まこ・・・ しかし! そんな彼女が… ここから人並み外れた驚異的な粘りを見せることになるのだった・・・(多分)
【東四局一本場 親:エイスリン】
ソメヤセンパイマダマダダジェエェッ!! マコ、ショウネンバヨ! ガンバッテクダサイソメヤセンパイ!!
裕子『客席から染谷選手を励ます声が飛びます! この声援に応えることができるでしょうか…?』
まこ(…やられたわい… 配牌で役牌が二つ槓子になっとったなんて… そがぁなん読めんわ…!)
まこ(じゃが… まだ東場も終わっとらんのじゃ。 勝負はここからじゃ…! 宮守の… 必ずわしがお前を引きずりおろしてやるけぇの…!!)ギラァ・・・!
エイスリン「~~~♪」
まこ(さて… 肝心の配牌じゃが…)スッ…
まこ、ゆっくりと山から自分の牌を四枚ずつ取ってくる…
九6⑥[五] []=赤
まこ(お、赤五じゃ。 コレを生かせればええがのう…)
そしてまこ、さらにもう四枚を引いてくる…!
①四8[5]
まこ(おおっ! また赤ドラじゃ! これでドラぶくみのターツが二つ…!)
まこ(ええカンジじゃの。 さて、残りの5牌は・・・)スッ・・・
※ここまでの配牌は、>>47~>>54のコンマを使って、下のコンマ牌表を使って取ったものです。
山から残りの配牌を取って下さい。
>>139~>>143がまこの残りの5牌、>>144がドラになります。
<コンマ牌表>
1~3→一
4~6→二
6~9→三
~12→四
13→赤五
~15→五
~18→六
~21→七
~24→八
~27→九
~30→①
~33→②
~36→③
~39→④
40→赤⑤
~42→⑤
~45→⑥
~48→⑦
~51→⑧
~54→⑨
~57→1
~60→2
~63→3
~66→4
67→赤5
~69→5
~72→6
~75→7
~78→8
~81→9
~84→白
~87→發
~90→中
~93→東
~96→南
~98→西
~00→北
※万が一同じ牌が五つ重なった時は五つ目が一つ上(大きい数)にズレる
あ
はあっ
あ
37、99、51、31、49、ドラ99
残り五牌:④北⑧②⑧
まこ(おっ、おっ? これは・・・!)カチャカチャ
まこ配牌:四[五]九①②④⑥⑧⑧[5]68北 ドラ[北]
まこ(ふむ… 唯一ある字牌の北がドラ…)
まこ(重なればええがのう、オタ風じゃしちと使いにくいドラじゃ…)
まこ(染め手を作るなら北を残して筒子で染めてくべきじゃが、それではせっかくの赤ドラ二つが生かせん…)
まこ(ここはやはり… 456の三色を伺いながらタンピン手を目指すんが常套手段かのう?)
まこ(さて… 最初のツモは…)スッ・・・
※3巡目まで手を進めます。
捨てたい牌を一つ書き込んで下さい。三つ牌が書き込まれた時点でまこの3巡目の手牌が決定されます。(ツモ牌は、捨てる牌が書かれたレスのコンマで決定。2巡目以降はこのツモった牌を切っても構いません)
ゆっくりで構わないので、牌が他の人とダブらないようにお気をつけを。 手牌に一つしかない牌がダブって捨てられた場合は二つ目のレスが無効となります。
北→7
九→⑥
①→南
3巡目…
まこ手牌:四[五]②④⑥⑥⑧⑧[5]678南
まこ(よし…! ええカンジでタンピン手をメンゼンでテンパイできそうじゃ… これなら、例えば……)
・四[五]六④[⑤]⑥⑧⑧4[5]678
まこ(こんなカンジで3-6-9の三面待ちでピンフテンパイ…! リーチをかけて六索をツモれば、リーヅモタンヤオ三色赤3で8翻、倍満に手が届く…!)
まこ(この手牌なら、うまく行けば7~8巡目くらいにテンパイできるかもしれんの…)チャッ・・・タンッ
善野(… 上家の眼鏡の子の手が早そう… ここは加速した方が良さそうですね…)
善野「ポン!」パシィンッ→「②②②」
まこ「!!」
まこが南に続いて二筒を切り出すと、すかさず善野がポン…!
エイスリン「……」チャッ、パシッ、トンッ
のよりん「……!」チャッ、パシッ、タンッ、プンスコ=3
他家も順調に手を進めている様子である…
しかし!
まこ(こん局で和了るのはわしじゃ! 来いッ!!)チャッ!
この手牌を成就するべく、気合いで牌をツモるまこ…!
※まこ、何を狙う?
1、ピンフ三色にこだわって進め、リーチ(和了率そのまま(15%)。打点ハネ満or倍満)
2、手なりに進めてダマテン(和了率30%にアップ。打点3翻or満貫)
3、ピンフと三色は捨て、鳴きを入れて喰いタン速攻(和了率45%にアップ。打点3翻)
※最も早く「3票」を獲得した番号でイキます
3ピンフと三色は捨て、鳴きを入れて速攻
のよりん「…」プンスコトンッ→「六」
まこ「! っつ… チー!」パシィンッ→「四[五]六」
まこ、理沙から出たキー牌の六萬を、一瞬迷ったがチーで拾い上げる…!
まこ(他家の手も早そうじゃ… ここは手役にこだわってはおれん。 とにかく和了って対面の親を流すんじゃ!)
そしてそのあと、まこは五筒は来ないと判断し鳴き三色も見限り六筒をポン…
目指すは喰いタン赤2の速攻…!
和了の声が上がったのは11巡目だった。
>>158コンマ以下(和了者)
01~45→まこ
46~75→善野
76~95→のよりん
96~00→エイスリン
>>159コンマ以下(打点表>>14) ※まこが和了者の場合は3翻で決定、決めるのはロンかツモかのみ
あ
む
56善野 44三翻ツモ
善野「ツモ」トンッ
まこ「う゛っ?!」
善野「タンヤオ三色赤1… 三翻の一本場は1100・2100です」パラララァ・・・
善野手牌:四五七七③④⑤345 ツモ「三」鳴き「②②②」 赤[⑤]
まこ(っく… 隠れ鳴き三色… 赤五筒をガメとったんはお前か…!)ギリ・・・
まこ(そん手でダマで進めるのを見限るとは… ちょっとくらい欲を出して隙を見せてくれればええんじゃが…)
善野(スピードで私に対抗しようなど… 愚かなことですよ…)ヒョオオオオォォ・・・!
まこ、和了ならず…!
対して、浪速の超特急善野一美、その本領を遺憾なく発揮…! トップエイスリンにじりりと迫る…!
第七戦東四局一本場
東 エイスリン 44000→41900
南 のよりん 28000→26900
西 まこ 17000→15900
北 善野 31000→35300
【南一局 親:のよりん】
裕子『東場最後の和了は善野一美選手! 安めの和了ですが、確実に堅実に点棒を増やしていきます』
裕子『しかしここまで、野依選手のみがヤキトリ… 振り込んではいませんが全く和了に手をかけられていません…!』
裕子『このままではただ卓でプンスコしてるだけのマスコットになってしまいます。 果たして…南場ではそのSランカーとしての強さを見せられるのでしょうか?』
はやり(28)『野依サンはスロースターターだからね… そろそろ凄いトコ見せてくれると思うYO!☆』
のよりん「……!///」プンプンプン=3
まこ(野依の親番… 当然この人も要注意じゃが…)
まこ(今んとこ、わしの一番の障壁になっとるんは、やはり善野じゃ… こいつをなんとかせんと2位以上に上がることは無理じゃ…!)フウ・・・
まこ… ここで大きく深呼吸…
しかし、直後、微笑む!
まこ(ふふ…w こうなったら使わせてもらうぞ…?)
まこ(この染谷まこの必殺技をな!!)カッ!
※まこ、何を使う?(先に3票を獲得した方で)
1、「ワカメ一色」
和了率70%。 索子の染め手で3翻以上。
2、「ワカメクリムゾン」
発動させると、他家の時間を「10巡分」ほど消し飛ばすことができる。
他家は消し飛ばされた時間の中では一切手を進めることができないが、まこだけは手を進め、その間にテンパイすることができる。
実質の能力は、他家3人のうち2人の和了を完全にシャットアウトできる(選べる)。 まこの和了率75%、残った一人の和了率25%となる。
2「ワカメクリムゾン」
5巡目…
エイスリン「フン~フフン~♪」チャッ、パシッ、タンッ
まこ(ん…? 対面の捨て牌…)チラッ
エイスリン捨て牌:西一②八六
まこ(八萬六萬と手出し… っちゅうことはカンチャンターツを整理してきよったわけか。 早そうじゃの…)
まこ(善野も鳴きこそ入れちょらんが、また七対子くさい捨て牌… 野依もさっきど真ん中のドラ表示牌を切ってきよったからの… テンパイが近い証拠じゃ)
まこ(対して、わしは… じっくり手作りすれば終盤には和了できそうじゃが、如何せんまたスピードで負ける可能性が高い…)
まこ(グズグズはしとれん… ここはアレを使うしかない! ここで必ず和了って、次のわしの親番に繋げるんじゃ!)
まこ(発動! “ワカメ・クリムゾン”!!!)カッ!!
ブワアアアアアアアアァァァ・・・!!
善野エイスリンのよりん「「「 !?!?!? 」」」
まこが、祖父の形見の眼鏡を取ると同時に、その緑色の髪がザワザワと浮き上がる…!
と、その直後!!
善野「えっ?!」ギョッ
エイスリン「Oh!?」ゲッ
のよりん「…フゴッ!?」プンスコ=3
戦慄…!
他家3人、そのあまりにも異常な現象を前に、何が起こったのか理解できずに引きつった表情で身を固まらせる…
そう… ついさっきまで河に5個しか出ていなかった自分の捨て牌が… いつの間にか15個になっているのである!!
善野(こ、これは…? 一体、何が…??)
そして…
まこ「リーチじゃ」ニタァッ
善野「!?」
裕子『これは… 一体何が起きているのでしょう? 染谷選手以外の3人が、5巡目を過ぎたあたりから、全く手牌を見ずにひたすらツモ切り… 有効牌も一切手に入れず完全にツモ切りマシーンになっています!』
裕子『その間に、遅れていた染谷選手がテンパイ、15巡目で先制リーチです!』
良子『かなりの多面待ち… 残り巡目は少ないですが十分和了れる可能性はありますよ』
そう…!
まこの「ワカメ・クリムゾン」の発動により、卓上の時間が消され… 発動中は他家3人の体感時間と意識が飛ばされてしまっていたのだ…!
まこ(ふふふ…w 『ワカメ・クリムゾン』の能力発揮中は、その卓上の時間は消し飛び・・・・・わし以外の打ち手は、その時間の中でツモ切りをしたことを覚えていないッ!)ククク・・・
まこ(空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかず… 消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえも認識できないように……!)
まこ(「『結果』じゃ! ワカメ・クリムゾンを使った時… 卓にはわしの和了っちゅう『結果』だけ残るんじゃ!!)
ところが!
〇〇「リーチ」トンッ
まこ「なっっ?!」
裕子『おっと… ここで〇〇選手が追っかけリーチです!』
良子『ここは… 染谷選手と〇〇選手のタイマンになってきたようですね…』
まこ(な、なんじゃと? ワカメクリムゾン発動中は、手を進められるはずがないんじゃ… ここでリーチっちゅうことは、〇〇の奴、5巡目で既にテンパイしとったんか?)
まこ(こ、この…! し、しかし、先にツモればええだけじゃ… 勝つのはわしじゃ!)チャッ
※〇〇は誰か…?
(ワカメクリムゾンで和了を止めた相手の名前を一人、書いて下さい。 2回書かれた時点で、その打ち手はこの局で和了することはできません。 2回書かれずに残った打ち手が〇〇です)
〇〇=のよりん
のよりん「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴオオォプンスコッ!!=3
裕子『染谷選手と親の野依選手の一騎打ちの様相を呈して参りました南一局… 果たして和了るのはどちらなのでしょう?』
良子『超エキサイティング…! 手に汗を握ってしまいますね…!』
まこ(このっ、来いっ!)チャッ!
のよりん「…フヌゥッ!」プンスコチャッ!=3
優希「染谷先輩… 気合いでツモれだじぇ!」
和「気合いで和了るなんてそんなオカルト有り得ませんよ… でも、この待ちなら染谷先輩がきっと勝ちます…!」
姫子「野依先輩…! 和了って下さい!」
煌「今こそすばらな和了を見せる時ですよ野依先輩!!」
それぞれの後輩たちが固唾を飲んで見守る中… 和了の声が上がったのは、最終18巡目だった。
?「ロンorツモ!!」
和了ったのは…?
>>176コンマ以下(和了者)
01~75→まこ
76~00→のよりん
>>177コンマ以下(打点表>>14)
はい
うぃ
善野さんが標準語を使うのは独り言や知り合い以外に対してのみの筈ですが
つまり独り言や知り合いと話す場合は穏やかな関西弁な筈です
08まこ 47三翻ロン(3の倍数+2で上家のよりんから出和了り)
のよりん「…!」トンッ!→「③」
まこ(! う… 1個違うっ!)
のよりんがツモ切った三筒… まこの当たり牌をかすめる…!
次のまこのツモも空を切り、このまま流局かと思われた… その時だった。
>>181「…」トンッ→「②」
まこ「! そ、それじゃ! ロン!」
>>181「!?」ビクッ
振り込み者(のよりんの「プンプンディフェンス」一回目発動)
>>181コンマ以下
01~50→善野
51~00→エイスリン
あ
55エイスリン振り込み
まこ「! そ、それじゃ! ロン!」
エイスリン「ウッ!?」ビクッ
まこ「リーチタンヤオ河底ロン・・・! 三翻は3900じゃ」パラララァ・・・
まこ手牌:②②②③④⑤⑥⑦67888 ロン「②」
エイスリン「グ・・・!」ギリッ…
裕子『河底ロン…! 染谷選手流局間際にエイスリン選手から出和了りです!』
裕子『見事に二-五-八筒、五-八索待ちの五メンチャンを実らせましたね…』
はやり(28)『ドラが無いのがザンネンだったね☆』
裕子『順位の変動はありませんが、徐々に差はつまってきています… これは残り三局、何が起きるか分かりませんね…!』
良子『カオスな闘牌… 勝者を知るは麻雀の女神のみですね』
第七戦南一局
東 のよりん 26900→25900
南 まこ 15900→20800
北 エイスリン 41900→38000
本日ここまでなんじゃー
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から
>>178
頭でしゃべってる言葉が関西弁じゃないってことね? ありがとう、了解です
>>183
乙です
独り言(脳内での喋り言葉)と親しい人(姫松高校関係者)と話す場合が関西弁です
乙あざす
進めてくにょ
終局まで行くかな?
>>190
姫松の人との会話で不自然だったのってどこ?
【南二局 親:まこ】
裕子『さあ夜も更けてまいりました一回戦第七戦は南二局…!』
裕子『現在トップは東四局で親の三倍満を和了したエイスリン・ウィッシュアート選手… しかし徐々に差をつめられつつあり、全く予断を許さない状況となっております…!』
配牌…
善野「……」カチャカチャ
善野(残り三局… トップまで2700点差の2位…)
善野(悪くない流れや… この局か、次の親番でトップに立てればええけど…)
善野(その為には・・・)
善野(ちょっとここで… 脅しを入れといた方がええかもしれんな……)ヒョオオオオオォォ・・・!!
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤガヤガヤ・・・・
絹恵「さっすが善野監督…! 安定感がバツグンや!」
由子「この調子で打っていけば監督の準決勝進出は間違いないのよー」
洋榎「テンパイが早いな… 半分くらいの局で善野監督が一番早くテンパイしとるわ」
漫「監督も末原先輩も超速攻型ですよね… どっちがより速いんですかね?」
恭子「へ…? …単純なスピードだけなら、うちの方が速いかもしれんけど… 監督とうちの速攻はちょとタイプが違うんやで、漫ちゃん」
漫「タイプ?」
恭子「善野監督はうちと違うて鳴きをそこまで多く入れんのや… きっちりメンゼンで早く仕上げることも多い」
恭子「うちも姫松に入学してしばらくは監督流の速攻を志しとったんやけどな、もっと現代風の加速を身につけた方がいいってアドバイスされて、今の鳴き重視の打ち方になっていったんや」
絹恵「でも…監督ってメンゼンで仕上げても、リーチをかけることが殆どないですよね」
恭子「そやね。 監督はリーチに頼らない手役重視の速攻やからな…」
恭子「その分打点は低くなるけど、いつでも守備に回れるし、待ちを変えて狙いを絞ることもできるっちゅう長所もある」
恭子「打撃力はそこまで高くないけど狙い澄ますような攻撃でプレッシャーを与え、スピードで相手の攻撃を殺し、守備にも隙を見せない… それが善野監督流の速攻なわけやな!」
自分の師の強さの秘密を、少し自慢げに話す恭子・・・
しかし、この直後、恭子は善野の信じられない行動に目を丸くすることになるのだった・・・
善野「さて… 今回は、一つ… 二つ… 三つやな…」コトッ、コトッ、コトッ・・・
エイスリン「…ン?」
まこ(? …なんじゃ?)
のよりん「… ?」プンスコ=3
裕子『おや? これは・・・?』
裕子『善野選手、何をしてるんでしょう。 配牌にあった対子三つを伏せてしまいましたが…?』
良子『…! これは・・・』
はやり(28)『へえ…? 面白い事するね、善野さん…♪』ニタッ
裕子『え?』
はやり(28)『ふふっ、きっと見てれば分かるよ!☆』ハヤヤ
2巡目…
善野「四つ…」コト・・・
また、手牌から牌を二つ、伏せてしまった善野…
エイスリン「…? What?」
まこ(なんじゃ…? まさか、この女…!)
4巡目
善野「五つ・・・」コトォ・・・
エイスリン(・・・チートイツ? イーシャンテン…?)
まこ(どういうつもりじゃこの女は… 本当に七対子の手の進み具合を宣言しとるんか?)
のよりん(… 不気味!)プンスコ=3
裕子『こ、これは・・・ 何をやってるのでしょう? 善野選手、手牌に対子ができるごとにそれを伏せていっていますが…??』
はやり(28)『アレはね、自分の七対子がここまで進みましたよーっていうのを、他家に教えてあげてるんだよん♪ 今対子五つになったから七対子一シャンテンだねっ!☆』
裕子『は…? な、なぜそんな、わざわざ自分の手の進行を教えるようなことを…? 他家に自分の手牌の情報を与えたら不利になりますよね?』
良子『いえ、そうとは限りませんよ』
裕子『戒能プロ?』
良子『あれは自分の手の進み具合をあえて伝えることで、他家にプレッシャーを与えているんです』
裕子『プレッシャー…? 私には挑発しているように見えるのですが…』
良子『まあ、確かにそういう側面もありますが… 相手に、あるインフォメーションを渡すことで錯乱…疑心暗鬼に陥らせ、有利に闘牌を進めるのがあの伏せ牌の目的なんです』
良子『あのように自分の手が順調に進んでいることを見せれば、他家は当然焦ります… それに、モニターで見ている私たちと違って、卓に座っている選手たちは善野選手が本当に対子を完成させて伏せているのかが分かりません』
良子『七対子を作っていると見せかけて実は一般手の多面チャンを作っているかもしれない… あるいはただ手が進んでいるように見せかけてるだけで、本当はただのクズ手なのかもしれない…』
良子『あるいは逆に、一シャンテンと見せかけて実はもうテンパイしてるのかもしれない。 他家はつまり、疑わしきインフォメーションを与えられることで、逆に自分のペースを乱されてしまうのです』
はやり(28)『要は相手をビビらせようとしてるわけだね!☆』
良子『はい… そしてこの七対子伏せ牌戦法がその真骨頂を発揮するのは・・・このあとです』
5巡目…
善野「…」チャッ・・・
善野「はい、六つめ・・・」コトッ・・・・
裕子『ぜ、善野選手… 遂にテンパイです! 対子ができるごとに牌を倒していき… わずか5巡目でまたもや七対子をテンパイしてしまいました!』
善野「フフ…w」チャ・・・
まるで友引を発動した時の姉帯豊音のように、ただ一つ残った一牌にそっと人差し指を乗せ、氷の微笑を浮かべる善野一美・・・!
エイスリン(ウ、ウウゥ…? ホントニ、チートイツテンパイシタノ…?)
まこ(ま、まやかしじゃ…! こんなんブラフに決まっとる! ・・・でも、いや、東場の善野の異常なテンパイ速度を考えるんなら… ほんまにテンパイしとるんか…?)
のよりん(… 狙ってる!?)プンスコリン=3
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤワイワイ・・・・ ナ、ナンダアレ? ナニヤッテンダ? ナンデワザワザジブンノテヲオシエンダヨ・・・? ガヤガヤガヤ・・・・
漫「・・・す、末原先輩? なんですかアレ? なんで監督はあんなけったいなことしとるんですか?」
恭子「…い、いや… わ、私も分からん… あんな打ち方、教わったことないで…?」
由子「目的が不明で不気味なのよー…」
絹恵「あんな風に自分の手を教えたりしたら、不利ですよね…?」
洋榎「・・・いや、アレでええんや。 あの伏せ牌戦法で… 監督は卓上に圧力をかけて支配しようとしとるんや」
絹恵「おねーちゃん?」
洋榎「なんのオカルトも使わず、ただ牌を伏せるだけでプレッシャーをかける・・・ やっぱり善野監督はハンパないわ」
漫「主将? どういうことなんですか? 何をしようとしとるんです監督は?」
洋榎「スズ、お前・・・・ “麻雀で勝つ”って、どういうことか知っとるか?」
漫「は??」
漫「え、ど、どーゆー意味の質問ですかソレ?」
洋榎「そのままの意味や。 ええか? 麻雀っちゅうゲームはな、勝つにはまず和了ること… そして次に振り込まないこと……」
洋榎「アホみたいな話やが、これが全てや。 そして、この二つを完璧に両立させる方法が、ただ一つだけあるんや…」
漫「は…? そ、そんな、うまい話があるわけないやないですか?」
洋榎「なんやスズ、うちの言うことを信じひんのか? あるんやで、麻雀には・・・絶対に勝てる“必勝法”が・・・!」
絹恵「必勝法…? ほんまに?おねーちゃん…?」
洋榎「おうほんまやで! それはなぁ・・・・」
洋榎「“相手を降ろす”っちゅうことなんや」
漫「・・・??」
洋榎「なーにをポカンとしとるんや! ええか? 降ろすことができれば、相手は絶対和了らないんや。 つまり自分が振り込むことはない」
洋榎「振り込む危険がないなら、あとはゆっくりツモ和了りすればええだけや。 “降ろせば勝つ”・・・ それが麻雀なんやで」
絹恵「…確かに降ろせば勝てるっちゅうのはその通りやけど… でもおねーちゃん、監督のあの伏せ牌戦法が、どうして他家を降ろすことになるんや?」
洋榎「なんやキヌ、お前もそんな事聞くんか? ほれ、卓を見てみれば明らかやろが」
絹恵「え…?」
善野「……」チャッ・・・パシッ、トンッ・・・
エイスリン(!? パイヲイレカエタ…?)
まこ(最後の待ちを変えよった… なんや… まさかわしに狙いを定めとるんやないやろな…?)ザワァ…
のよりん(… 怖い!!)プンスコリン=3
エイスリンまこのよりん「「「・・・!!!」」」ビクビクビク・・・
絹恵「・・・これは… タンピン狙いの宮守の留学生が、不要な字牌を抱えとる…?」
恭子「染谷はさっきまで筒子の染め手一直線やったのに… 萬子のドラを切れずに手牌に入れよったな…」
由子「野依さんはチャンタ狙いやったのに、真ん中の赤五を切れずに手が止まってるのよー…」
漫「ほ、ほんまや… 確かに、善野監督がテンパイした途端、他家の手が進まなくなっとる…!」
洋榎「そーゆーことや。 あいつらもここまで打ってきたわけやから、監督の“相手の余り牌を察知する”能力の高さを分かっとる…」
洋榎「つまり、あの監督の手元にある一牌が、“自分を狙った牌”なんやないかっちゅう幻影に怯えとるんや。 それで、もうほとんど監督の現物以外の牌を安心して切り出せなくなっとる…」
洋榎「勿論、ブラフなんやないか、テンパイしとってもただ普通にツモりやすい牌で待っとるだけなんやないか?っちゅう考えも頭の隅にあるやろうけど、どうしても“もしかしたら”っちゅう思いは払拭できへん… 誰だって振り込むのは嫌やからな」
洋榎「監督はあの最後の一牌を置くだけで、他家のそういう恐怖心をうまく操って手を止めさせとるわけやな。 こうなりゃ、もう和了るのは時間の問題やで…w」
10巡目…
善野「・・・・・」ヒョオオオオオォォ・・・!!
エイスリン「ウウゥ…」ビクビク
まこ「く…!」オドオド
のよりん「… フギューッ!…」プンスコリン=3
裕子『善野選手が5巡目にテンパイしてから… 他家の手が全く進まなくなりました…! まるでその冷気で卓上を凍りつかせているようです!』
はやり(28)『ビビッてるビビッてる!!ww』キャッキャッ
怯える他家3人を尻目に、一人悠々と牌をツモる善野・・・
そして、12巡目…!
?「ツモorロンor〇×!!」
※掛け算コンマバトル(コンマ以下の数に基本和了率の比率を掛けた数の大小で勝負。 積が偶数にしかならない雀士もいるので、ロンかツモか及び振り込み者などは打点の方で決定)
・まこ→>>206×3
・エイスリン→>>207×3
・のよりん→>>208×6
・善野→>>209×8
>>210コンマ以下(打点表>>14 ※善野は主役なので、和了した場合は打点1ランクアップ)
あ
うぃ
あ
う
えい
まこ(66×3=198) エイスリン(94×3=282) のよりん(15×6=90) 善野(15×8=120)
打点66ハネ満ツモ(エイスリンの和了だが、「打点を決めるコンマが満貫以上でゾロ目」という条件を満たしているため、善野の「浪速の氷帝」発動)
エイスリン「チー!」パシィンッ→「567」
善野「!?」
エイスリン「・・・エイッ!」タァンッ→「東」
善野「… う…!」
裕子『おっと、これは… エイスリン選手が善野選手から七索を鳴きました…!』
良子『珍しいですね… エイスリン選手は13巡目までにメンゼンでテンパイして和了る・・・というのがオーソドックスなスタイルですが、あえて攻めてきたようですね』
裕子『そして抱えていた字牌の東を切り出してきました… これは善野選手の圧力に屈せず正面から闘うという意思の表れなのでしょうか…?』
善野「・・・・・」ヒョオオオオオオオォォォ・・・!!
エイスリン「hmmmmmm…!」ズモモモモモモモオオオオォ・・・!!
全てを凍りつかせる冷気をまとった氷帝善野・・・
そして背中から白い羽を生やした大天使エイスリンが、お互いに正面から睨み合う・・・!
エイスリン(ナメルナ…! トヨネノマネナンカシタッテ… ワタシハオソレナイ!)キッ!
エイスリン(クマクラセンセイモイッテタ… マージャンハ、ギャンブル…! アンゼンバカリオイモトメテモ、カテナイ…!)
エイスリン(コワガラズニセメルッ!)カッ
次巡13巡目…
エイスリン「……」チャッ
エイスリン(ヨシッ! テンパイ…! オイツイタヨ!)
裕子『エイスリン選手テンパイです! タンヤオドラ1高め三色の三メンチャン…!』
良子『単騎待ちの善野選手に対して待ちはおよそ3倍… これは形勢が逆転しましたね』
ところが、14巡目!
善野「チー」コトッ
まこ「!?」
善野、まこの出した一萬を一瞥すると、唯一立てていたその牌を倒す…
倒された牌は二萬!
そして… ゆっくりと、伏せられた対子から一つの牌を拾い上げると、二萬の隣に置いた…
二三
まこ(ん…? 七対子を崩したんか?)
善野、その二三のリャンメンターツでまこの一萬を拾い上げ、卓の角へと並べる…
そして、また別の伏せていた対子から五萬を切り出した…
裕子『え、おや…? これは、善野選手、鳴いてチートイテンパイを崩してしまいました…?』
良子『いえ違いますよ。 これは鳴くことで別の役のテンパイに切り替えたのです』
裕子『え?』
ーーーーーーーーーーー
>>214一部訂正
×善野、まこの出した一萬を一瞥すると、唯一立てていたその牌を倒す…
〇善野、まこの出した四萬を一瞥すると、唯一立てていたその牌を倒す…
×善野、その二三のリャンメンターツでまこの一萬を拾い上げ、卓の角へと並べる…
〇善野、その二三のリャンメンターツでまこの四萬を拾い上げ、卓の角へと並べる…
裕子『あ、これは確かに… 七対子から、喰いタンのテンパイへと移行していますね…!』
善野手牌:三五⑤⑤⑥⑥⑦⑦33 鳴き「二三四」
裕子『鳴く前の手牌が二三三五五⑤⑤⑥⑥⑦⑦33でしたので… タンヤオ七対子二萬待ちから、ただの喰いタンカン四萬待ちへと切り替えたわけですね…』
裕子『しかしこれは、役も減ってしまいましたし… タンヤオで待つにしても五萬-三索のシャボ待ちの方が良かったのではないでしょうか?』
はやり『ゆーこちゃん何言ってんの! 五萬も三索ももう残り二枚は全部河に出てるYO!☆』
裕子『え、あ、はい、確かに…///』
良子『佐藤さん、今あの卓に座っているのは、浪速のスナイパー… 彼女はエイスリン選手の鳴きを受けて、二萬単騎では和了できない… 和了れるのは四萬の一点待ち…! と判断したわけです』
はやり(28)『ライフルの照準を調整したわけだね!』
臨機応変の善野の打ち筋…
それが実を結んだのは次巡、15巡目だった…
善野「ロンorツモ!!」
※善野の打点は?(「浪速の氷帝」発動)
>>218コンマ以下
01~33→1翻
34~66→2翻
67~00→3翻
こ
90三翻ツモ
善野「ツモ!!」トンッ!
善野「タンヤオ赤2・・・三翻、1000・2000です」
善野手牌:三五⑤⑤⑥⑥⑦⑦33 ツモ「四」鳴き「二三四」 赤[⑤(両方)]
エイスリン「ウヌヌゥ…!」ギリ・・・
まこ(…やっぱりじゃ… 途中までは本当に七対子… 鳴くことで待ちを変えよったんか)
まこ(残り二枚の四萬が山にきっちり残っとる… そして、他家がつかんでも場に出してくる、と読んだわけじゃな…)
まこ(なんちゅう打ち手じゃまったく…! ここまでしたたかな打ち筋を見せるんは… 全国で闘った弘世やハオ…いや、それ以上かもしれん…)
のよりん「……!」プンプン=3
第七戦南二局
東 まこ 20800→18800
南 善野 35300→39300
西 エイスリン 38000→37000
北 のよりん 25900→24900
【南三局 親:善野】
裕子『善野選手が三翻ツモ和了り…! これでトップ交代です! さすがは10年前のインハイで姫松高校を全国3位に導いた主将…! 打ち筋に全く隙がありません!』
裕子『しかし… それに対して、同じく10年前の世界からやってきた新道寺の野依選手は… ここまであまり良い所を見せられていません… このままではヤキトリで終わってしまいます! 大丈夫でしょうか?』
姫子「く…! 野依先輩…!」
仁美「なんもかんもあの大阪の雪女が悪か…」チュー・・・
哩「守りは万全なんやがな… ここまで全く攻めが実ってくれん…」
美子「このままじゃジリ貧だね…」
煌「大丈夫ですよ…! まだ二局残ってるんですから! 勝負はここからです!!」
ノヨリセンパイファイトオォ――ッ!! カッコヨカトコバミシテクダサイッ! ゼッタイカテマス! シンジテマスヨセンパイッ!!
裕子『また新道寺の後輩たちから必死の声援が飛びます… 果たしてこの声援に応えられるのでしょうか…?』
のよりん「・・・!」プンプンプン=3
のよりん「ン・・・・!!」プンプンプンプンプンプン=3=3
のよりん「ンンンンンンン~~~~・・・・・!!!」プンプンプシュウウウウゥゥゥ―――ッッッ…!!!=3=3=3
裕子『おっ、おや、おや? こ、これは・・・??』
後輩たちの声援に反応したのか… またもやプンプンの湯気が大量に出始めてしまったのよりん…!
裕子『これは・・・大丈夫でしょうか? また野依選手が全身から湯気を・・・さっきの数倍は出していますけど!?』
良子『完全にオーバーヒートしてますね…』
そして配牌…
のよりん以外の他家三人が驚きで顔を引きつらせる…!
エイスリン「…ン?!」
善野「…くぅ…?」
まこ(な、なんじゃこりゃぁ…? この試合始まって以来の最悪の配牌じゃの…)チッ…
のよりん「… フンニュ…♪」ププンプシュウウウゥ~~・・・!
裕子『うわっ、これは…』
裕子『とんでもないことになっています…! 野依選手以外の配牌が全てのきなみ5~6シャンテンとなっているのに対し・・・』
裕子『野依選手ただ一人がテンパイ直前の一シャンテン…! これは…白糸台の大星淡選手の絶対安全圏と酷似していますが…』
裕子『これは、野依選手もなんらかのオカルトの力を発揮しているのでしょうか?』
良子『えっと、それは・・・』
はやり(28)『ノヨリさんのアレはね、オカルトというよりも体内のバイタルパワーを使った科学的な作用なんだYO!☆』ハヤッ
裕子『瑞原プロ?』
はやり(28)『ふふw ゆーこちゃんにここでもんだぁーいっ!』ハヤヤッ!
はやり(28)『全自動卓から牌の山がせり上がってくる時に、ちゃーんと牌の背の方が全部上になって揃って出てくるのは、なんでか知ってるぅ?☆』
裕子『え、それは… 牌の表か裏のどちらかに、磁石か鉄片が埋め込まれているから… ですよね?』
はやり(28)『せーかいっ!☆ 麻雀の全自動卓は、磁石の極性を利用して牌の裏表を判別する仕組みになってるんだけどぉ…』
はやり(28)『ノヨリさんはね、あのプンスコをすることで体内に電気エネルギーを蓄えて、特殊な電磁波を発して自動卓の中の牌に偏りをつくってるんだよ☆』
裕子『はぁ…? そんな、まさか…? 野依選手が電気人間だというんですか?』
はやり(28)『別におかしーことじゃないよ? 人間の生体には誰でも微弱の電気が流れてるんだから☆』
はやり(28)『そして極まれに、体内のバイタリティが尋常じゃなく高いコがいて、そーゆーコが麻雀を打つと、そのエネルギーが外に溢れてきて手から竜巻が出たり目から炎が出たり静電気で髪が浮き上がったりすりゅワケ☆』
はやり(28)『それと同じで、リサちゃんのあのプンスコも体内のエネルギーの発露なんだ♪ 特にリサちゃんの体内エネルギーの容量は常人の数千倍はあるからねぇ…』
はやり(28)『一回私の大学院の研究室で検査したことあるんだけど、リサちゃんのプンスコ状態の最大出力は大きめの原子炉1個分にも相当するんだよ!☆ だから特定の牌に磁力を帯びさせて自動卓を操作するなんていう離れ業もできちゃうんだNE♪』
はやり(28)『リサちゃんはそーゆーのを意識してやってるわけじゃないみたいだけど、プンスコが高まると自然にああいうことが起こっちゃうみたい☆』
チャッ、ピシッ、タンッ! チャッ、ピシッ、タンッ・・・!
善野「チー!」パシィンッ
まこ「… ポンじゃ」カシィンッ
エイスリン「チー!」ピシィンッ!
裕子『配牌の悪かった3人は、鳴きを入れてなんとか早くテンパイに辿り着こうとしていますが…』
裕子『野依選手は既にわずか2巡目でメンゼンテンパイしています。 果たして・・・他家は追いつくでしょうか?』
のよりん「……!」プンプンプンププププシュウウウウウゥゥ~~~・・・!!
>>225コンマ以下(和了者)
01~25→のよりん
26~50→まこ
51~75→善野
76~00→エイスリン
>>226コンマ以下(打点表>>14)
(のよりんの「ハイパープンスコモード」発動。 のよりんの振り込みは自動的に他家に押しつけられ、他家のツモ和了りは全てのよりんのツモ和了りとなる )
あ
あ
35まこ 82倍満ツモ(「ハイパープンスコモード」の能力によりまこの和了は取り上げられる。のよりん倍満ツモ)
8巡目…
まこ「…!」チャッ
まこ(よ、よし、張った…! 張ったぞぉ!)
まこ、最悪の悪形五シャンテンから、面白いように有効牌を引き…執念のテンパイ…! チンイツ一-四-七索、三-六-九索待ちの超多メンチャンである!
まこ(ツイとる…! 麻雀の女神がわしに微笑んどるんじゃ!w)
まこ(この待ちならまず間違いなく和了れる… 鳴きを入れたが、赤五があるからハネ満は確定じゃ… ここは出和了り期待でダマじゃな…!)タンッ
まこ(今回は善野は遅そうじゃし… この局はわしのもんじゃ!w)
思いもかけず最高の手が入り、内心ほくそ笑むまこ・・・
ところが、
のよりん「…」チャッ
のよりん「リーチ!」タァンッ!
まこ「ん?!」
裕子『! 野依選手高めの役へと張り替え完了…! 本日二本目のリーチ棒を出してきました!』
裕子『ここで高めをツモれれば一気にトップに立てますが、果たして…!』
まこ(野依のリーチ… なーに恐れるに足らんわ! わしは6メンチャンで張っとるんじゃ… 引き負けるはずない!)チャッ!
まこ、指先に気合いをこめて牌をツモる…
しかし…!
まこ(二索… くっ、一個ちゃうわい…)チャッ、タンッ
まこ(ん? 五索…? また一個ちゃう…!)チャッ、タンッ
まこ(な、なんじゃ、八索…? なんで一個ズレた牌しかこんのじゃ!?)チャッ、タンッ
まこ、はずす、はずす、はずす・・・!
まるでまこをあざ笑うかのように牌たちはまこの手をすり抜けていく・・・!
まこ(ど、どういうわけじゃ…?? なんでこの6メンチャンが引けんのじゃ!!)
焦りの表情を浮かべるまこ… 血まなこで河も見ているが、誰も当たり牌を出してくれない…!
そう… まこはもう、テンパイした時点で自分の運を使いきってしまっていたのである…
そして、12巡目
のよりん「ツモッ!!」プンスコタァンッ!=3
のよりんのかわいらしいぷんすこ声が卓上に響き渡る!
まこ「う゛っっ!?!」
その瞬間悲鳴のような声をもらしたまこは… 続いて現れたのよりんの牌姿に目を剥いた。
のよりん手牌:七八九3344466699 ツモ「9」 ドラ[6]裏[七]
のよりん「リーチ・ツモ・三暗刻ドラ3・・・裏ドラ1!」カッ!
のよりん「倍満! 4000・8000ッ!!」プンスコ=3=3
まこ(な、なんじゃあ?! わしの当たり牌のほとんどをガメられとる・・・??)
まこ(ど、どうしてこうなるんじゃ…?)グニャアアアァ~~・・・
第七戦南三局
東 善野 39300→31300
南 エイスリン 37000→33000
北 まこ 18800→14800
【南四局 親:エイスリン】
ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ―――――ッッッ!!!! ヤッタアァノヨリセンパァイッ!! スバラッ!スバラッ!!スバラアアアアアアアァァ―――ッ!!! ツイニヤッテクレタバイ・・・! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!!
裕子『す・・・凄まじい歓声です! ここまでヤキトリだった野依選手が、ついに和了! しかも倍満ツモ!』
裕子『オーラス前の一発でアッという間にトップに立ってしまいました…!』
良子『チキンスキンが立ってしまいました… さすがは野依選手です!』ゾクゾク…
はやり(28)『チキンスキン? 鳥皮ってこんがりあぶると美味しいよねー♪☆』ハヤヤ
裕子『これで、トップだった善野選手は親っかぶりで3位に転落…! 今までコツコツ和了って貯めてきた点棒を、根こそぎ奪う非情なる一撃…!』
裕子『これが北九州最強の新道寺女子のレジェンド野依理沙・・・! 圧倒的トップでオーラスに突入です!』
>>232一部訂正
×裕子『これが北九州最強の新道寺女子のレジェンド野依理沙・・・! 圧倒的トップでオーラスに突入です!』
〇裕子『これが北部九州最強の新道寺女子のレジェンド野依理沙・・・! 圧倒的トップでオーラスに突入です!』
裕子『さあ! 死闘もいよいよ決着が近づいてまいりました… 確実にこの局で勝者は決定されます!』
裕子『トップの野依選手は2位に7000点以上の差をつけています。 準決勝行きはほぼ手中にしたと言っていいでしょう…!』
裕子『2位には宮守のエイスリン・ウィッシュアート選手! しかし3位との差はごくわずか… まだまだ全く油断はできません』
裕子『続いては姫松善野一美選手… ここまで非常に安定したプレイを続けてきましたが、不運の親っかぶりで3位…! ここで和了りさえすれば2位になれると思いますが、果たして…?』
裕子『そして清澄の染谷選手は非常に健闘していますが現在4位…! ここはもう一発を狙っていくしかありません!』
ソメヤセンパイマダマダダジェエエェ――ッ!! マコ!アキラメチャダメヨッ!! エイチャンファイトォッ!! エイスリンサンゼッタイカッテヨオオォーッ!! ノヨリセンパァーイッ! スバラナショウリマデアトイッポデスヨオッ!! カントクゥッ! アガレバマクレマス! ソッコーデスゼンノカントクゥッ!!
裕子『観客席の、選手たちのチームメイトや後輩たちから必死の声援が飛びます… 勝利の女神がほほ笑むのは誰になるのでしょう…?』
配牌・・・
まこ(まだじゃ… わしはまだあきらめんぞ! 廻天の逆転劇っちゅうヤツを見せてやるわい!!)カチャカチャ
エイスリン(マケナイ! ジュンケッショーニイクノハ・・・ワタシ!)カチャカチャ
善野(ぬかった… 親っかぶりで3位とは… でもここで和了ればええだけの話や…!)カチャカチャ
のよりん「……!」プンスコカチャカチャッ=3
※各自の配牌時シャンテン数を決定します。
エイスリン→>>237
のよりん→>>238
まこ→>>239
善野→>>240
それぞれコンマ以下が、
01~20→5向聴
21~40→4向聴
41~60→3向聴
61~80→2向聴
81~00→1向聴
※この局ではシャンテン数が少ないほど、早く和了のチャンスがやってきます(同じシャンテン数の場合は、コンマ以下数が大きい方が優先)
あ
へい
あ
ほ
エイスリン→3向聴(53) のよりん→3向聴(60) まこ→5向聴(06) 善野→3向聴(60) (コンマが同じ数の時は秒の数が大きい方が優先されるので、善野→のよりんの順で和了チャンス到来)
善野「チー!」パシィンッ
善野「ポン!」カシィンッ
裕子『オーラス… 善野選手が序盤から立て続けに鳴いて攻めてきました!』
良子『善野選手は速攻タイプの選手としてはあまり鳴かないのですが… ここはもうなりふりかまってはいられないのでしょう』
良子『例えリスクを伴っても、誰より早く和了る… そんな意志が感じられます』
そして、わずか6巡目だった。
?「ロンorツモ!!」
打点
>>244コンマ以下(打点表>>14)
※エイスリンを逆転できる和了なら善野、それ以外ならのよりん和了
せい
41三翻ロン(3の倍数+2で上家まこから出和了り)
善野「ロン!!」バッ!
まこ「がっ あ・・・?」
善野「これで終わりです・・・!」ゴゴゴゴゴゴオオオォ・・・!
善野「北・赤1のドラ1・・・三翻は3900です!」パラララァッ!!
善野手牌:③④⑤⑨⑨11 ロン「1」 鳴き「北北北」「六七八」 赤[⑤]ドラ[③]
裕子『つ・・・ついに決着です!』
裕子『最後に和了を手にしたのはまたもやこの人・・・浪速の超特急善野一美選手! 自風ポンで、他家が何も出来ないうちに和了ってしまいました…!』
裕子『これで、準決勝進出者は・・・新道寺野依選手、姫松善野選手で決定となりましたっ!』
良子『最後まで緊張感のある・・・実にエクセレントな試合でしたね』
はやり(28)『エークセレントリック!♪ エークセレントリック!♪ エークセレントリック少年ぼぉーい☆♪』ハヤハヤ♪
良子『それはエキセントリックじゃないですかはやりさん…』
エイスリン「コラッ! ワカメェッ! オマエガフリコンダカラマケタジャネーカァ!!」=3
まこ「なっ・・・な、なんじゃと?!」
Σのよりん「! ケンカ! ダメッ!!」プンスコリン=3
善野「…勝負は時の運ですよ… また機会があったら一緒に打ちましょう」
宮守の大天使エイスリン・ウィッシュアート・・・ 清澄の次期部長染谷まこ・・・ 過去の強豪雀士たち相手に大健闘だったが… 一歩、及ばず…!!
第七戦南四局(終局)
南 エイスリン 33000
西 のよりん 40900
北 まこ 14800→10900
東 善野 31300→35200
順位
1位 野依理沙(準決勝進出決定)
2位 善野一美(準決勝進出決定)
3位 エイスリン・ウィッシュアート
4位 染谷まこ
ーーーーーーーーーーーー
本日ここまでやでーぇ
安価・コンマ対応あざした!
いよいよ次から第八戦スタートですが、少し準備したいので次は四日後の日曜日の20:00からです
東二局あたりで終わっちゃったりするかもだけどね…
照、智葉、憩、衣の能力は以下の通りです↓ ちょこちょこ変更調整されてます。 また何か変更、調整、意見等あったら試合開始までにお願いします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『S8 宮永照(高三)』
<ス>→「連続和了」
自分が親の時に発動される。 「100%の確率で1翻」→「90%の確率で2翻」→「80%の確率で3翻」→「70%の確率で満貫」という具合に打点が上昇していく。
<特>→「照魔鏡」
東一局を“見”することで、他家3人の能力や打ち筋を全て看破できる(良子のみ無理)。
相手の力を見越した上で打つことができる。場合によっては相手の能力の効力を弱めることができる。(他家の力によって、どう対応するか、どのようなアドバンテージを得られるかはその都度変化する)
※この試合における「照魔鏡」の能力のアドバンテージは、「他家のステージ系能力で振り込むことは無い(ツモ和了りに変更になる)」とする。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『A14 辻垣内智葉(高三)』
<ス>→「刀剣乱舞」
鳴きの速攻で70%の確率で満貫以上和了
<ス>→「抜打先之先(ぬきうちせんのせん)」
70%の確率でダブリ―一発ロン(ドラ1~3、満貫orハネ満)を和了
<ス>→「燕返し」
カウンター技。 ロン和了りを狙ってきた相手とタイマン勝負で、70%の確率でハネ満以上をロン和了りできる。 ただし失敗すると自らが振り込む。
<特>→「鬼神の一撃」
他家が「二本場」に入った時、親のそれ以上の和了を完全に抑える。(照の「連続和了」には効かない)
<特>→「一の太刀」
他家が「倍満以上」を和了した時、次局でその和了者から40%の確率で直撃を取れる。(「連続和了」中の照に対しても発動可能)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『B17 天江衣(高二)』
<ス>→「一向聴地獄」
他家3人が流局寸前までテンパイできない。
70%の確率で海底撈魚+α(満貫以上)をツモ和了る。
<特>→「昏鐘鳴の音」
衣が、他家の誰かに対して自力で2万点以上の点差をつけた時に一度発動。
その相手に70%の確率で満貫以上をロン和了りする。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『B18 荒川憩(高二)』
<常>→「ギフテッド」
見たモノを一瞬で正確に記憶・保存・再生できる「直観映像記憶素質」と、ナース独自の、相手のバイタルから心理や手牌の情報を読み取る能力を持つ。
理牌せずにスムーズに打つことができ、他家の手牌が大体分かるためテンパイ速度も速い。
他家の手牌を、10巡目を過ぎていればフルオープン状態で読み取ることができる。 相手の余り牌で待つことも容易。
和了率が通常Bランクの20ではなく、常に35%。(ただし、野依理沙や戒能良子など、手牌を読むことができない相手が同卓してる場合は30%)
振り込みを、一試合で二度回避できる。(相手のツモ和了りになる)
<特>→「ナースのささやき」
対局中、特定の人にだけ自分の声を聞かせることができる。
他家が五万点を超えた時発動。 声で惑わせ、その一局だけ五万点を超えた他家の和了をシャットアウトできる。(ただし、「ヒトじゃない」照にだけは効かない)
それ以外のタイミングでも発動される場合があるが、その時は特にアドバンテージは発生しない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
乙あざす
>>229一部訂正
×まこ(この待ちならまず間違いなく和了れる… 鳴きを入れたが、赤五があるからハネ満は確定じゃ… ここは出和了り期待でダマじゃな…!)タンッ
〇まこ(この待ちならまず間違いなく和了れる… 鳴きを入れたが、ドラがあるからハネ満は確定じゃ…!)タンッ
※照の「連続和了」についてですが、「自分が親の時に発動される」ので、基本は半荘の間に2回発動されることになります。
しかしもし場決めで起家になった場合は、東一局は連続和了を発動できませんので、南一局の1回しか発動する機会はありません。
進めてくにょ
試合開始はまた多分22:00くらいから
月は、第二戦終了時にも書いたように満月です
各自の能力改めて貼っておきます↓ また細かい所ちょこちょこ追記調整しているので、チェックお願いします。 変更は試合開始までに
≪第八戦各自能力一覧≫
ーーーーーーーーーーーーーーー
『S8 宮永照(高三)』
<ス>→「連続和了」
自分が親の時に発動される。 「100%の確率で1翻」→「90%の確率で2翻」→「80%の確率で3翻」→「70%の確率で満貫」→「60%の確率で…」という具合に打点が上昇していく。
基本は半荘の間に2回発動されることになるが、もし場決めで起家になった場合は、東一局は連続和了を発動できないので、南一局の1回しか発動する機会はない。
<特>→「照魔鏡」
東一局を“見”することで、他家3人の能力や打ち筋を全て看破できる(良子のみ無理)。 東一局で和了することはできない。
相手の力を見越した上で打つことができる。場合によっては相手の能力の効力を弱めることができる。(他家の力によって、どう対応するか、どのようなアドバンテージを得られるかはその都度変化する)
※この試合における「照魔鏡」の能力のアドバンテージは、「他家のステージ系能力で振り込むことは無い(ツモ和了りに変更になる)」とする。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『A14 辻垣内智葉(高三)』
<ス>→「刀剣乱舞」
鳴きの速攻で70%の確率で満貫以上和了
<ス>→「抜打先之先(ぬきうちせんのせん)」
70%の確率でダブリ―一発ロン(ドラ1~3、満貫orハネ満)を和了
<ス>→「燕返し」
カウンター技。 ロン和了りを狙ってきた相手とタイマン勝負で、70%の確率でハネ満以上をロン和了りできる。 ただし失敗すると自らが相手に振り込む。
<特>→「鬼神の一撃」
他家が「二本場」に入った時、親のそれ以上の和了を完全に抑える。(照の「連続和了」には効かない)
<特>→「一の太刀」
他家が「倍満以上」を和了した時、次局でその和了者から40%の確率で直撃を取れる。(「連続和了」中の照に対しても発動可能)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『B17 天江衣(高二)』
<ス>→「一向聴地獄」
他家3人が流局寸前までテンパイできない。
70%の確率で海底撈魚+α(満貫以上)をツモ和了る。
<特>→「昏鐘鳴の音」
衣が、他家の誰かに対して自力で2万点以上の点差をつけた時に一度発動。
その相手に70%の確率で満貫以上をロン和了りする。(複数いる場合は選べる)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『B18 荒川憩(高二)』
<常>→「ギフテッド」
見たモノを一瞬で正確に記憶・保存・再生できる「直観映像記憶素質」と、ナース独自の、相手のバイタルから心理や手牌の情報を読み取る能力を持つ。
理牌せずにスムーズに打つことができ、他家の手牌が大体分かるためテンパイ速度も速い。
他家の手牌を、10巡目を過ぎていればフルオープン状態で読み取ることができる。 相手の余り牌で待つことも容易。
和了率が通常Bランクの20ではなく、常に35%。(ただし、野依理沙や戒能良子や宮永照など、手牌を読むことができない相手が同卓してる場合は30%)
振り込みを、一試合で二度回避できる。(相手のツモ和了りになる。自動的に発動)
<特>→「ナースのささやき」
対局中、特定の人にだけ自分の声を聞かせることができる。
他家が五万点を超えた時発動(一回だけ)。 声で惑わせ、その一局だけ五万点を超えた他家から70%の確率でロン和了り(満貫以上)が取れる。(照には発動されない)
※ただし憩にとって照は「ヒトじゃない」面があるため、手牌の読み取りやナースのささやきは殆ど通用しない。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァ――――――ッッッ!!! ノヨリンゼンノサンオメデトオォッ! エイチャンオシカッタナ・・・ マコモヨクガンバッタァッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子『第七戦終局…! 観客席から、各選手へ祝福と労いの声が飛びます…!』
良子『それぞれの選手の持ち味が生かされた、グッドな試合でしたね』
エイスリン「コノワカメメ…! ニクベンキニシテヤローカ?」
まこ「なんじゃとぉ? 躾のなっとらんお嬢さんには教育が必要かのう…」ユラァ・・・
エイスリン「!? キャーッ! ハラマサレル!!」=3
のよりん「ケンカシチャダメッ!!」オドオドプンスコ=3
善野「どこでそんな言葉を覚えてくるんですか…」
裕子『おやおや、でも卓上ではまだ何かいがみ合ってますねぇ…』
良子『いけませんね。 高校生らしく、勝負の結果は真摯に受けとめて欲しいですね…』
はやり(28)『やっちゃえやっちゃえっ!! 場外乱闘しろっ!☆』ハヤヤッ
エイスリン「Hehehew ジョーダンダヨッ! キョウハThank you!! タノシカッタ!!」ニコッ!
まこ「わしもええ勉強になった… 野依さんも善野さんも、準決勝はわしらの分まで頑張ってくれ」
のよりん「モチロンッ!!」プンスコリン=3
善野「出来る限りのことはしますよ…」
4人「「「「 ありがとうございました!!! 」」」」
アリガトウゴザイマシタ!
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・
本選一回戦第七戦終結…! 次戦は… いよいよ最終戦… 第八戦である!!
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~実況室~
裕子『さあ、というわけで終了しました第七戦ですが…』
裕子『四人全員が一時トップに立つという、入れ替わりの激しいなかなかの好試合だったのではないでしょうか』
良子『そうですね… ただ、そんな大荒れの中でも、姫松の善野選手の安定感抜群の打ち筋は光るモノがありましたね』
裕子『はい… この試合の全9局のうち、実に4局で善野選手が和了していました』
良子『流局もあるため、3~4回に1回和了れれば十分と言われる競技で、ほとんど2回に1回の割合で和了している… これはもう異常と言っていい数値でしょう』
良子『10年前の世界で速攻を極めた善野選手の実力は、紛れもなくホンモノだったということですね』
裕子『それに対して、もう一人の10年前の世界からの雀士… 野依理沙選手は、最後はトップに立ちましたが、なかなか和了することができず南二局まではかなり苦しんでいました』
良子『はい… 野依選手の打ち筋は善野選手のソレとは全く異なりますからね。 鉄壁のディフェンスを駆使して、流れが来ない時は徹底して守って耐える…』
良子『そして隙をついての一瞬の差し足で出し抜く… それが彼女のスタイルですから、この試合はソレがうまくハマりましたね』
裕子『試合前に、瑞原プロが“半荘のうちに、自分のペースを如何にしてつかむか”がポイントになるとおっしゃってましたが、本当にその通りになりましたね』
はやり(28)『ふふ~ん♪☆』ドヤッ
良子『善野選手と野依選手は振り込みも一度もありませんでしたからね。 最終的にはやはり、そのディフェンス力の差が結果に現れたのではないかと思います』
裕子『敗れはしましたがBランクの染谷選手とエイスリン選手も、三倍満和了など、持ち味を生かしてその強さを魅せてくれました』
良子『イエス。 “現代”の雀士の中では、決して目立つタイプの選手ではないかもしれませんが、そのポテンシャルは計り知れないモノがあると思います』
良子『是非この対局を糧として、自己のレベルアップを図って欲しいですね』
裕子『さてでは・・・ 次がいよいよ一回戦の最終戦・・・ 第八戦が行われるわけですが・・・』
はやり(28)『楽しみだよね! 去年のインハイ個人戦1位~3位と、インハイ史上最多獲得点数記録保持者の天江衣ちゃん…!☆』
裕子『このカードは、組み合わせが決まった時より、マニア垂涎の屈指の好カードとして注目されていました。 戒能プロはどのような展開を予想されています?』
良子『そうですね… 4人のうち3人はインハイ個人戦決勝というビッグステージで卓を囲んでいるわけですが…』
良子『その時はチャンピオン宮永照が他を圧倒するような闘牌を見せましたが、私はそれぞれの実力の差は詰まってきているのではないかと思っています』
良子『荒川憩と辻垣内智葉・・・ この二人はテクニカルな面だけで言うなら間違いなくこの大会中の最高峰… それに一度対局した相手に対する対応力という点でも、並々ならぬモノがあります』
良子『恐らくチャンピオンの一人舞台という事にはならないでしょう。 むしろ荒川、辻垣内の二人に翻弄されるという展開も十分有り得ます』
良子『そこへあの天江選手がどうからんでくるか… 彼女は月の満ち欠けに応じて引き出せる能力の最大値がチェンジするという特徴がありますが、今日は満月・・・ 何かとんでもないことをやらかしてくれるかもしれませんね』
良子『エニウェイ、イントゥルスティングな対局になることは間違いないでしょう』
裕子『なるほど… 瑞原プロはこの試合で注目している選手はいますか?』
はやり(28)『はやりはもっちろん衣ちゃん推し!☆ お持ち帰りしてお部屋に飾ってモフモフしてあげたいもーん♪』ハヤヤ
裕子『そ、そうですか… さあ、試合開始の21時まで… あと約20分です!』
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~観客席~
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤザワザワ・・・・
のよりん「… タダイマ!!」プンスコ=3
姫子「おかえりなさい野依先輩!!」
煌「圧勝でしたね! さすがは野依先輩です!」スバラッ!
のよりん「ギリギリッ!」プンスコリン=3
友清「なんばいいよっとですか! 謙遜することなかですよ!」
哩「他家の手牌の見えとるような正確な打牌… 一瞬のチャンスば逃さず和了る隙の無い打ち筋… 勉強になりました」
のよりん「・・・///」テレテレプンスコ=3
美子「でも… 野依先輩、何回か他家の当たり牌をつかんでも、キッチリ止めてましたけど… あれはどうして分かったんですか?」
Σのよりん「!? ・・・・カン!!」プンプン=3=3
美子「え?」
姫子「・・・勘…」
仁美(やっぱり指導者には向いてなかね、こん人…)チュー・・・
煌「ま、まあ、なんにせよすばらなことですよ! 明日の準決勝も頑張って下さいね、野依先輩!」
友清「次はいよいよ打倒小鍛治健夜ですね!」
のよりん「マカセロッ!!」プンスコリン=3
善野「ただ今戻ったで…」
絹恵「お疲れ様でした善野監督!」
漫「ホントに強かったですね… 監督が勝つとは思うてましたけど、まさかここまでとは…!」
恭子「大半の局を速攻で制圧し… 他家の余り牌で討ち取ることで牽制し… 相手が大物手を張らないようにプレッシャーをかけながら打ちまわす… ほんまに勉強になりました」
由子「一度も振り込まずに最後まで安定してたのよー」
善野「いや、南三局で野依に倍満を和了られてしもうたからな… 最後は運否天賦に任せて一か八かに賭けるしかなかった。 そこまで褒められた試合やないで…」
漫「そうは言うても… 麻雀なんて運頼りのゲームなんちゃいます?」
洋榎「アホかスズ! 確かに運の要素は大きいけど、その運にプラスで技術や経験をどこまで生かせるかが大事なんやろが」
絹恵「明日はいよいよ準決勝・・・」
由子「洋榎VS善野監督の対局も現実味を帯びてきてしまったのよー」
洋榎「せやな… 監督、もしブツかったら、うちは・・・監督のこと叩き潰すつもりでやりますんで… 覚悟決めとって下さいね」
善野「ほぉ…? そりゃ、楽しみやなぁ…」ニィ・・・
エイスリン「タダイマ!」
豊音「おかえりエイスリンさん! すっごくカッコ良かったよー!」
エイスリン「デモマケチャッタ…」シュン…
塞「惜しかったよね… あの三倍満和了ってからは、オーラスまでずっと2位以上維持してたのに…」
シロ「確かに、あと一歩だった…」
胡桃「でもこれで、インハイで活躍できなかったエイスリンの強さのお披露目にはなったよね?・v・」
塞「そうだね。 何しろ現在プロと名門校の監督になってる打ち手を相手にして、あれだけヤリ合ったんだから…」
エイスリン「ツギハカツ! チキンカツ!!」フンス=3
塞「さーてじゃあ、夜も遅いし、もう宿舎に戻ろっか?」
豊音「ちょ、何言ってんの塞! 次の試合は絶対ナマで観なきゃダメだよ!?」
塞「えー… 録画してるんだから、明日それ見ればよくない?」
シロ「録画なら早送りとかできるしダルくない…」
豊音「ダメだって! 私今日、エイスリンさんの試合の次にこの第八戦観るのを楽しみにしてたんだから!」
胡桃「あー… チャンピオンと荒川憩が対戦するんだよね」
豊音「それと臨海の辻垣内さんと去年大活躍してたあの天江衣さん…!」
豊音「どんな試合になるかちょー楽しみだよー!」
塞「相変わらず有名人に弱いよねトヨネは…」ハハ・・・
まこ「戻ったぞぉ」
和「あ、おかえりなさい染谷先輩」
咲「お疲れ様でした!」
優希「惜しかったじぇ、染谷先輩…」
まこ「すまんのう優希。 わしも準決勝に一緒に進出したかったんじゃが…」
久「あの数え役満さえ和了れてれば、その場で試合終わったのにね…w もう今回は運がなかったと思うしかないわよ」
まこ「ううぅ…」ギリ・・・
チンイツジュンチャンピンフリャンペーコーの和了を逃した時のことを思い出し、悔しさがこみ上げて唇を噛むまこ…
京太郎「で、でも、すっごくいい試合だったじゃないっすか染谷先輩… 俺、逆境でも粘り強く闘う染谷先輩見てて… ほんと感動しましたよ!」
まこ「…そうかのう? まあ、そう言ってくれると、少しは浮かばれるかのう…」
久「麻雀は結果も大事だけど、過程も大切でしょ? これから清澄を背負っていくまこにとって… いい経験になったじゃない♪」
和「次の試合… いよいよお義姉さんの出番ですね、咲さん…」
咲「う、うん、そうだね… ドキドキするよ…」
久「そういえば… 優希は次の試合に出る四人のうち三人と卓を囲んだ経験があるのよね」
優希「ん? ・・・そういえばそうだじぇ。 龍門渕の天江とも、合宿で一緒に練習したからな…」
久「どーよ片岡選手? この第八戦・・・ 誰が勝ち上がると思う?」マイクー
優希「ん~…? 順当に行けばやっぱり咲ちゃんのおねーちゃんと、臨海の眼鏡極道が勝つと思うじぇ…」
久「あら、天江さんは勝てないかしら?」
優希「天江も強いけど、やっぱりあの二人には“場を支配する力”のオカルトはつーよーしないと思うじょ」
咲(いや… 優希ちゃん、衣ちゃんと一緒に打ったのは昼間でしょ…? 今は満月の夜… 本気の衣ちゃんなら、おねーちゃんや辻垣内さんともきっと互角に闘えるはずだよ…)
咲(おねーちゃんと衣ちゃんが勝ってくれたら嬉しいけど… どうなるかな……?)
この時… 観客席のまた別の場所で、優希が受けた質問と全く同じ質問をされている少女がいた・・・
穏乃「で、どうなんですか玄さん? あの四人の中で一番強いのは誰なんです?」
玄「う~~ん…?」
そう… 宮永照、荒川憩、辻垣内智葉、天江衣の四人全員と対戦した経験のある松実玄である…!
玄「…ハッキリ言えるのは、四人とも私よりずっと強いってことだけかなぁ……」
憧「それは分かってるわよ。 でもあの四人が卓を囲んだ時にどうなるのか…? っていうことについての、玄の意見が聞きたいの」
灼「実績順で言うなら、多分チャンピオン、憩さん、辻垣内、天江さんの順番…」
宥「でも、天江さんだけは他の3人と対戦したことないんだよね…? どうなるんだろう…?」フルフル
玄「チャンピオンにも天江さんにも“場を支配”する力があるけど、その性質は全く逆なのです」
憧「そうね… チャンピオンの“連続和了”は他家がテンパイする前に圧倒的スピードで和了を重ねていく… それに対して天江さんの“一向聴地獄”は、流局寸前まで他家がテンパイできなくなるっていう力だもんね」
灼「支配の力同士がぶつかり合って、お互いに相殺されて… 十分に発揮されなくなるのかも…」
玄「うん、その可能性もあるし… あと…」
玄「残りの二人、辻垣内さんと憩さんも、その“場の支配”の力を自力で潰す力があると思うのです。 特に・・・私は、あの荒川憩さんが簡単に負けるとは思えない…」
玄「迫力や破壊力はやっぱりチャンピオンが一番だけど、憩さんがどうやってあのチャンピオンに対抗するのか・・・とても興味深いのです」
憧「三箇牧高校荒川憩・・・ 私たちが、あの遠征で闘った中で、誰一人歯が立たなかったのはあの人だけだもんね…」
宥「憩さんと打ってると… 自分の手牌どころか、心の中まで全部見られてるような気分になるよ…」
穏乃「そうですね。 荒川さんの力って、ムチャクチャ読みの精度が高いとか、理牌せずに全部記憶して打ってるとか、そういうところはよく知られてるみたいだけど…」
憧「でも、それだけじゃ“半分”なのよね」
穏乃「うん。 憩さんは宮永照は“ヒトじゃない”って言ってたけど、私は憩さんも十分“ヒトじゃない”と思うなぁ…」
・
・
・
~館内医務室~
20:45
放送『お待たせしました。 これより第八戦の試合を開始いたしますので、出場する選手の方は…』
慕「あ、憩さん… 出番みたいですよ!」
憩「そうみたいやねぇ。 ほな、ちょーっと医務室留守にするで、誰か来たら皆さん対応お願いしますよーぅ♪」
杏果「え? そ、そんな、私たち荒川さんの代わりなんてできませんよ?」
憩「大丈夫やって! ケガした人来たらバンソーコー渡したってくれればええし、気分悪い言うとる人来たらとりあえず酔い止め薬でも飲ませれば多分OKやから♪」
悠彗「そんないい加減な…」
憩「任せましたよーぅ! ほな、応援よろしく頼むで!!」バッ
バタンッ、 スタスタスタスタ・・・・
医務室に朝酌メンバーを残し、ナース服を着たまま出ていってしまった憩…
これから宮永照と対戦するというのに、まるで散歩にでも出掛けるかのような足取りである…
はやり(18)「行っちゃった…」
真深「あの子、インハイ個人戦2位なんだよね… ま、お手並み拝見ってとこかな♪」
曖奈「どんな打ち手なのかしらねぇ…?」
1年生でインハイ個人戦準優勝という偉業を達成した北大阪三箇牧高校荒川憩・・・!
江口セーラ、清水谷竜華、愛宕洋榎らを差し置いて“大阪最強”と言われる少女が・・・ついに卓上にその姿を見せようとしていた・・・
~観客席~
ネリー「サトハー! 出番だよ!」
智葉「ああ、そうだな… じゃあ行ってくるか」スッ・・・
ダヴァン「? サトハ、そのままのナリでいーんでスカ?」
智葉「お… そうだったな」
髪を後ろでしばり、ポケットから出した眼鏡をかけた智葉は、キュッと眉を吊り上げた。
明華「戦闘モードですね… 行ってらっしゃい」
ハオ「健闘を祈ります」
智葉「ああ… 明葉とハオがいい流れを作ってくれたからな。 私も負けるわけにはいかないさ。 たとえ・・・」
智葉「相手が宮永でもな」ザッ!
飄々と肩で風を切ってステージへと向かっていく智葉…
その後ろ姿を見送る臨海女子メンバーの目には、一抹の不安すら無かった。
ダヴァン(さて… 今日は誰がまっぷたつにされるんですカネ…)
ネリー(サトハ… 今日こそチャンピオンをやっつけちゃってよ!)
明華(また魅せて下さいね、智葉の神懸かりの闘牌を…!)
ハオ(智葉… 準決勝であなたと闘えるのを楽しみにしていますからね…)
“世界レベル”の力を持つハオ、明華、ネリ―、ダヴァン・・・
その四人が、“自分より格上”と認める実力者、辻垣内智葉・・・!
卓上に血の雨を降らせるべく… 今、ついに激闘のステージに麻雀の鬼神が降臨する―――!!
~館内仮眠室~
純「おーい衣! 起きろ! お前の出番だぞ!!」ユサユサユサ
衣「ん…? なんだ…? 衣は、もう、オナカいっぱい、だぞ…」ムニャムニャ・・・
純「チクショウ全然起きねー… どーすんだよこいつ?」
透華「困りましたわねぇ…」オロオロ
透華敗退後にハミレスで食事を摂って戻ってきた龍門渕メンバー…
ところが、帰る途中で衣は眠ってしまい… 試合開始までということで仮眠をとっていたのである…
純「ったく… ほんとにお子様なんだからよぉ…」
一「でも衣って毎日9時に寝てるからね… 無理ないよ…」
智紀「水をぶっかける…」
透華「と、ともきーやめなさいっ! そんなことしたらヘソを曲げて試合に出てくれなくなってしまいますわ!」
一「満月の夜ならちょうどいいって思ってたけど… ちょっと時間遅すぎたね…」タハハ・・・
純「でもマジでどーすんだよ? このままじゃ棄権だぞ?」
衣「… zzzz…」スースー
透華「衣、衣! 麻雀! マージャンですわよっ! 起きて下さいましっ!」ユサユサ
衣「zzzzzz・・・」スピースピー…
透華「全然起きないですわ…」ハア
純「こーなりゃ、一くんがカツラでもかぶって衣に化けて出るしかねーんじゃねーの」
一「ちょっ?ナニ言ってんの? ボクと衣じゃ体格差があり過ぎでしょ!!」
純「成長期で、て言えばゴマかせんじゃね?」
一「無理だって!」=3
どうしても目覚めない衣に閉口する龍門渕メンバー…
と、その時!
衣「……ん!?」カッ!
一「あ、目ぇ覚ました!」
透華「よ、良かったですわ…」ホッ
衣「・・・・・」ムクリ・・・
突然目を覚まし、無言で立ち上がった衣…
しかし、その双眸には、周囲の仲間たちの姿は、まるで映っていないかのようだった…
衣(・・・なんだ? この言い知れぬ妖異幻怪の如き“気”は…? 何者だ? ナニが近づいてきているんだ?)キョロキョロ
ガラッ!
?「・・・あれ、ここ・・・?」
衣「む?!」
突然仮眠室に姿を現したのは、頭に∠のあるかなり控えめなおもちをおもちの白いセーラー服を着た少女だった…
透華「なっ! み、宮永照?!」
照「…? あ、あのー、すみません、ここって… 試合会場じゃないんですか?」グス・・・
透華「は?!」
そう… 試合前に一度トイレに行っていた照は、その超方向音痴の能力を発動させ…
戻ることができなくなって、涙目で一人会場内を彷徨っていたのである…
衣「おぬし… 咲の姉だな? 迷っているのか?」
照「あ、はい… 会場に戻れなくって…」オロオロ
衣「ふふ…w それなら衣が案内してやろう! 衣はおねーさんだからな!」
照「あ、ホントですか?(良かった、親切な人に会えて…)」ホッ…
現高校生の中でも間違いなくトップレベルの魔物二体・・・!
人知れず館内の仮眠室で邂逅・・・!
そのまま照は、ドヤ顔の衣に手を引かれて場内ステージへと連行されたのだった・・・
宮永照、辻垣内智葉、荒川憩、天江衣・・・!
女子高生の皮をかぶった麻雀の悪鬼羅刹四匹による、自らのアイデンティティをかけた死闘・・・“狂乱の宴”の幕が切って落とされようとしていた・・・
・
・
・
~会場~
20:50
ガヤガヤガヤ・・・ ザワザワザワ・・・・ イヨイヨサイシュウセン・・・! チャンピオンノトウジョウカ・・・! ドキドキ・・・
観衆が注目する円形の闘牌ステージに・・・ またもや、あのすばらな谷間をおもちの女子アナ、佐藤裕子が現れる・・・!
裕子『さあ、皆さん…! 午前9時よりお送りしておりましたこの大会も、本日はあと一戦を残すのみとなりました…!』
裕子『ところで… 皆さんは、麻雀が、かつては「傾国の遊戯」・・・つまり「国を滅ぼすゲーム」と言われていたのをご存知でしょうか…?』
裕子『中国では、そのあまりの中毒性の高さ故、禁止令が出されていたこともあるほどです』
裕子『しかし、それは裏を返せば麻雀がそれだけ面白いゲームだということ… 完成度の高い素晴らしいゲームなのだということを表しています』
裕子『そして21世紀… 世界の麻雀競技人口は一億人の大台を突破… 我が国日本でも、大規模な全国大会が毎年開催され、プロに直結する成績を残すべく多くの高校麻雀部員達が覇を競っています…』
裕子『そんな中… 麻雀の女神は、四名の超常の力を持った少女たちをこの世に生み出しました…』
裕子『数々の熱い闘牌が繰り広げられてきたこのステージで・・・トリを務める、四名・・・!』
裕子『その四名こそが、麻雀の女神が私たちの世界に送り込んだ超常なる美少女雀士なのです! さあ、では! その四名にご登場頂きましょう!!』カッ!
裕子『まずはこの方! 総合ランキング8位! “現在”の高校生雀士では最強…! 全国一万人の頂点!』
裕子『遂に登場です! インハイ団体・個人共に三連覇という前人未到の記録を打ち立てた現インターハイチャンピオン・・・!』
裕子『西東京白糸台高校3年生、宮永照選手です!』
照「・・・こんにちは」テルテル
ウワアアアアアアアアアアアァァァ―――ッ!! テルチャン! テルーガンバレェーッ! チャンピオン!! レンゾクアガリキタイシテルヨォッ! ブチノメセェッ! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!
菫(よ、良かった… あいつ、トイレに行ったっきり戻ってこなかったから、もしかして迷子になってるのではと心配したが…)
菫(さすがにそこまでのアホではないよな、あいつも…)ホッ
裕子『えー… 時刻は今もう夜の9時になろうとしているのですが、それでも平然と“こんにちは”と挨拶するところ… チャンピオンとは言ってもお茶目なところがありますね』
裕子『インハイ史上最強という呼び声もあった白糸台の“チーム虎姫”… その5人の中の大エース…!』
裕子『この大会でも彼女の代名詞である“連続和了”を駆使して他を蹂躙するような闘牌を見せてくれるのか…? 非常に楽しみですね!』
照(うう… ドーナツの袋持ち込む予定だったのに… トイレから直で来たから忘れちゃったよぅ…)
照(菫か淡、ここまで届けてくれないかな…? どこにいるんだろ?)キョロキョロ
裕子『続きまして二人目はこちら! ランキング14位…!』
裕子『その宮永選手の因縁のライバルとも言える方です。 東東京臨海女子高校3年生・・・辻垣内智葉選手です!』
智葉「よろしく頼む」ステステ
ドオオオオオオオオォォ―――ッ!! キャアアアアァァサトハセンセエェ――ッ! シショオオオオォ―ッ!! オジョウッ!ガンバッテクダサイッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!
裕子『観客席から… 小さいお子さんからちょっと怖そうな出で立ちのオジサマたちまで… 様々な方たちから熱い声援が飛んでいます…!』
裕子『しかしそれもその筈…! 彼女は江戸時代より続く“火消し”の一族の末裔…! 下町で民衆と深い繋がりのある侠客の“お嬢”なのです』
裕子『大変人望も厚く、近所の子どもたちに麻雀を教えることもある彼女… 今日は、最強の好敵手を相手に、勝利を手にすることができるでしょうか?』
裕子『そして3人目はこちら・・・ ランキング17位!』
裕子『昨年度のインハイで1年生にして神懸かりな闘牌を見せ、MVPに輝いたこの方・・・長野龍門渕高校2年生、天江衣選手です!』
衣「邂逅相遇! 今宵は満月…! 衣の真の力を見せてやろう!!」カッ
キョエアアアアアアアァァ―――ッ!! コロモチィヤアアァーンッ!! マッテタァッ!! ヤッパリカワイイイイィィッ!! ピーピ――ッ! ヒューヒュ――ッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!
裕子『絶大な火力を武器とするインハイ史上最多獲得点数記録保持者…! その白磁の人形のように可愛らしい姿からは想像もできないような、他家が震えあがるような麻雀を打つ選手です…!』
裕子『全国でトップクラスの強敵たちを相手に、彼女が携えし魔手は海に映る月をすくい取ることができるのか…? 注目ですね!』
裕子『最後、4人目はこの方…! ランキング18位!』
裕子『昨年のインハイ個人戦で1年生にして準優勝を成し遂げた天才…! 北大阪三箇牧高校2年生、荒川憩選手です!』
憩「はーいこんばんはーぁ♪ 皆さん応援よろしくぅっ!」ニコッ!
ウワオアアアアアアアアアアアァァ―――ッ!! ケイチャアアアアアァ――ンッ!! マケルナヨォッ! セカイデイチバンカワエエデッ! ヒザマクラシテクレエェーッ! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!
裕子『一切のオカルト能力を持たず、類まれな記憶力や計算力や洞察力によって、相手の心や手牌や流れを読むことのできる超人…!』
裕子『しかしそんな彼女も未だ、チャンピオン宮永照だけには勝ったことがありません…! “№2”の称号を返上し、打倒宮永照を達成できるのか… 興味の尽きないところです!』
裕子『以上・・・“麻雀”に魅せられし超絶の能力を得た少女四名・・・! 一回戦第八戦、いよいよ、スタートです!』
・
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・
~実況室~
裕子「さあ、遂に始まりました一回戦第八戦…! 本日最後の半荘の火蓋が切って落とされました…!」
裕子「解説は第七戦に引き続いて、戒能良子プロ… そして瑞原プロも特別ゲストとして実況室に来てくれています」
はやり(28)「始まったね! ワクワク☆」ハヤヤ
裕子「戒能プロは、確か高校3年生の時に、当時1年生の宮永照選手と対戦したことがおありなんですよね」
良子「そうですね… あの時、私は宮永選手をディフィートすることに成功しましたが… 実際は、前の試合で千里山の藤白七実選手が宮永選手を疲れさせてくれていたのが大きかったと思います」
裕子「宮永照選手と言うと“照魔鏡”と“連続和了”ですが… 戒能選手と対戦した時も、やはり東一局を捨てて相手の本質を見抜く照魔鏡を使ってきたのですか?」
良子「はい。 しかし私はテスカトリポカを発動させることでそのエフェクトから逃れることができたので・・・ラッキーでした」
はやり(28)「でも、照ちゃんにとって荒川さんと辻垣内さんは何度か対戦したことがあるコたちだけど、やっぱり東一局は照魔鏡使うのかな?☆」
良子「恐らく使うでしょう… 宮永選手は一試合ごとにフレッシュな相手の状態を知るために、毎回東一局だけは捨ててますから…」
裕子「でも、そうなると… この、最初の場決めは、宮永選手にとっては大きな意味を持ってきそうですね…」
良子「そうですね。 もし宮永選手が起家になってしまった場合… 二回しかない大事な親番の一つを捨てることになりますから…」
はやり(28)「あと、照ちゃんの下家に誰が座るか…も、はやりは重要だと思うなっ!☆」
良子「はい。 宮永選手の連続和了が発動した時… 鳴きで直接的に宮永選手のツモ番を飛ばせる下家がどう立ち回るかは、この試合の流れを大きく左右するかもしれませんね…」
裕子「なるほど… などと言ってるうちに、卓ではその場決めが終わったようです…! さあ、果たして・・・?」
※場決め
照→>>283
智葉→>>284
衣→>>285
憩→>>286
(コンマ以下の大きい順に東→南→西→北)
ほ
てい
あ
あ
第八戦場決め
東 憩 (93)
南 智葉(84)
西 照 (82)
北 衣 (37)
照
(西)
――――――
衣 | | 智葉
(北)| | (南)
| |
――――――
憩
(東)
※ステージ発動系の能力は「北→西→南→東」の順だが、照は「自分が親」の時に連続和了を発動させるので、この試合は「衣(東1)→照(東3)→智葉(南1)→照(南3)」の順になる。
※ノーマルステージでの「主役」の巡る順番は、「能力の発動される順番と逆」なので、「憩→照→智葉→衣」。
※また、基本和了率は本来は「照35%、智葉25%、衣20%、憩20%」だが、憩の「ギフテッド」の能力により、この試合では「照35%、憩30%、智葉20%、衣15%」。
裕子「決まりました…! 起家から荒川、辻垣内、宮永、天江という順番…!」
裕子「どうでしょう戒能プロ… この席順についてはどう思われます?」
良子「…宮永選手にとっては、良い配置になりましたね… 東一局で照魔鏡を使い、東二局で和了れれば、うまい具合に自分の親番で連荘できるかもしれません」
良子「二回ある親番では、宮永選手は間違いなく連続和了を仕掛けてくるでしょうから… 他家はソレをなんとしてでもストップさせなくてはいけない… しかし、宮永選手の下家は天江選手…」
良子「恐らく天江選手は、ノーエアーリーダーですから、連続和了を抑えるためにタイミングよく鳴きを入れたりなどといった、そういう立ち回りはしないでしょう」
裕子「? の、ノーエアーリーダー・・・?」
はやり(28)「衣ちゃんは空気なんか読まないって意味だYO!☆」ハヤッ
裕子「では… やはり、チャンピオンの一人舞台のような闘いになる可能性が高い…ということでしょうか?」
良子「いえ、そうは言ってません。 先ほど、第七戦が終了した時にも言いましたが、荒川選手と辻垣内選手は何度か宮永選手と対戦した経験があり、その特性をよく分かっています」
良子「うまくいけば自力で、そこまで打点が高くならないうちに連続和了をストップさせることもできるでしょう。 この二人は“宮永キラー”と言ってもいいくらいの力を持っていると思います」
良子「さらに、天江選手という不確定要素がどのように動くか… どの程度“支配”の力を発揮できるかで、試合の展開は大きくチェンジするでしょう…」
良子「他の卓でもこういう状況がありましたが… これは典型的な“オカルトVSテクニック”の対決になるかもしれませんね」
【東一局 親:憩】
4人「「「「 よろしくお願いします!!! 」」」」
よろしく頼む!
チャッ、ピシッ、タンッ! チャッ、パシッ、トンッ ・・・・
裕子『なるほど… さあ、いよいよ対局が始まりましたが… まずはどの選手が先制することになるのでしょうか…?」
智葉(さて… 宮永が様子見をしている東一局… 和了っておきたいとこだが…)チャッ、パシッ
照(…下家の天江さん、ちっちゃくてかわいいな…/// 足が下についてないし…! はあぁ、妹になってくれないかな…?///)カチャ、ピシッ
憩(運良く起家やでーぇ♪ チャンピオンが動かんこの局… 一発ドカンとかまして牽制を・・・わっっ?!?)
衣「・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオォォォォォ・・・・!!
憩(なっ、なんやこれ? なんつー圧力や…? これが天江衣…??)
静かに青白いオーラを放つ衣におののく憩…
魔境長野のラスボス天江衣… 強敵を前にし、東一局からパワー全開…!
13巡目…
照「・・・?」チャッ、タンッ・・・
智葉(…なんだ? 急に手が重くなったな…?)チャッ、タンッ
憩(はえ~… これが一向聴地獄… ほんまに手が進まなくなるんやなぁ…)チャッ、タンッ
裕子『これは… どういうことでしょう。 宮永、辻垣内、荒川の3選手、5~6巡目くらいには一シャンテンまで行っていたのですが… そこから全く手が進まなくなりました… 無駄ヅモばかりです!』
良子『凄いですね… あのメンツ相手に、天江選手が完全に卓上を支配していますね…!』
照、智葉、憩の足元に水が流れ込み・・・徐々に水位が高くなっていく・・・!
―――――
咲(す、すごい、衣ちゃん…! おねーちゃん相手でも通用するんだ…!)
―――――
透華「おーっほっほっほっ! 満月の衣の麻雀ぢからは“マジッパねェ”ですのよ! 全員ひれ伏すが良いですわ!」アホゲクルクル
一「いや、でもまだ分かんないよ…? このままじゃ海底牌は辻垣内さんだし…」
しかし、一の心配など杞憂…!
全ては衣の掌の上!
衣「ポン!」パタッ
智葉「む」
衣「ペーポンペーポン♪」カシィンッ→「北北北」
衣、15巡目で智葉の出した北を拾い上げポン…!
これでコースイン!!
憩(あかんなぁ… こんままじゃ海底牌が衣ちゃんに… なんとかズラしたいとこやけど…)
憩(智葉さんの手牌はもう全部見えとるで、鳴かすことはできるんやけどな… そーしたらうちの手が崩れてまうし、智葉さんの手を進めて和了られてまうかもしれんし…)
憩(親やからここはうち自身が和了らなきゃ意味ないんよね… なんとかならんかなぁ…?)
ザザザザザザアアァ・・・ ジャバジャバ・・・ ズブズブズブズブウウウゥ・・・・!!
智葉「く…!」
照「……」
憩「ありゃぁ…」
遂に首まで上ってきた水位…!
全国1~3位の超強豪が、ただツモ切ることしかできないっ!
衣「クク…w 汝等に生路無し!」ゴワアアアアアアァァ・・・!!
17巡目… 衣の背中から、真っ黒なあの魔手が伸び… 水の中に突き込まれる…!
狙うは海底にある当たり牌!!
咲(行け…! 衣ちゃん!!)ギュッ・・・!
そして・・・!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>294コンマ以下(和了者)※照は和了できない
01~70→衣(「一向聴地獄」発動)
71~85→憩
86~00→智葉
打点
>>295コンマ以下(打点表>>14)
あ
それ
60衣 50三翻ツモだが、能力により繰り上がり満貫ツモ
ザバァッ!!
智葉照憩「「「 !?! 」」」
衣の魔手が海底から撈い上げたのは・・・ 一筒・・・! いや、海面に映った輝く満月!!
衣「ツモォッ!!」タァンッ!!
ポォーンと卓上高く弾き上げられた海底牌が・・・ 衣の掌に収まると同時に、卓に叩きつけられた・・・
衣「北・チャンタ・ドラ1・海底撈月・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォ・・・・!
衣「満貫2000・4000だっ!!」カッ!
衣手牌:一二三九九②③⑦⑧⑨ ツモ「①」 鳴き「北北北」ドラ[⑨]
第八戦東一局
東 憩 30000→26000
南 智葉 30000→28000
西 照 30000→28000
北 衣 30000→38000
ウワアアアアアアアアアアアアアアァァァァ―――ッ!! コロモチャアアアァンッ!! カッコイイイィッ! サッスガァ! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子『東一局… 和了したのは龍門渕高校天江衣選手!』
裕子『インハイ1位から3位の猛者が、最後まで何もできず… 見事に彼女の代名詞の海底撈月で和了ってみせました!』
良子『荒川選手はズラす機会があったんですが… 自分が親のため、他家を援護することはできず… 結局天江選手のオンリーランを許してしまいましたね』
憩(ううぅ… 親っかぶり…)ヨヨヨ・・・
衣「ふん… 無聊を託つ…! 今日は日本で一番強い奴らと遊べると思って、うきうきしていたのに…」
衣「乏しいな・・・闕望したよ!」
衣「そろそろ御戸開きといこ・・・ん?!」ゾクッ!
決め台詞を吐こうとした衣、戦慄…!
上家のその∠頭の少女の目が紫色に光るッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオォォォ・・・・!!!
衣(なっ、これは・・・??)
と同時に、衣、憩、智葉の背後に浮き上るは円形の巨大な鏡・・・!
照「……」ジイイィ――・・・!
智葉(・・・ふん)
憩(はいはい、毎度の照魔鏡… どうぞうちのパンツの色まで見てってやーぁ♪)
憩(何を見られようが… うちは今日、宮永照に勝つんやっ!!)カッ!
本日ここまでですよーぅ
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から
乙です
またまた所々キャラの呼び方が違って居ましたが(胡桃がエイちゃんを呼ぶ時と純くんが国広くんを呼ぶ時等)
照魔鏡によって衣お姉さんの能力を看破した照姉さんは如何にして自分のペースに持ち込むのか?
逆に能力を照魔鏡で覗かれた衣お姉さんはどうやって照姉さんの追撃を受けて立つのか?
智葉先生と憩ちゃんは東二局以降どう言う闘牌を見せるのか?
非常に楽しみです!
乙あざす
進めてくにょ
>>263一部訂正
胡桃「でもこれで、インハイで活躍できなかったエイスリンの強さのお披露目にはなったよね?・v・」
胡桃「でもこれで、インハイで活躍できなかったエイちゃんの強さのお披露目にはなったよね?・v・」
>>273一部訂正
×純「こーなりゃ、一くんがカツラでもかぶって衣に化けて出るしかねーんじゃねーの」
〇純「こーなりゃ、国広くんがカツラでもかぶって衣に化けて出るしかねーんじゃねーの」
>>307
あの、申し訳ないんだけど、毎回毎回長文で感想書き込むの、ちょっとやめて欲しい…
楽しめてるのは嬉しいんだけど、重いよ
【東二局 親:智葉】
衣(なんだ…? 今、何か衣の大事なモノを、咲の姉に見られたような…?)
照「………」
照(さてと… 照魔鏡でいろいろ見えたから、整理しないと…)フウ
照(まず初対戦の天江さんは、“一向聴地獄”の能力の持ち主… 前局で手が異様に重くなったのも、この子のオカルトの力だったんだ… ちょっと厄介そうだなぁ…)
照(他家のテンパイ気配や余り牌、打点の高低を本能的に察知し、高い打点で直撃を取るのも得意… そしてスリーサイズは上から55・48・57と…)フンフム
照(なんでスリーサイズまで見えたのかな。 たまに余計なことまで見えちゃうんだよね… でも、やっぱり幼女は最高だね! はあぁ…“おねーちゃん”って呼んでくれないかな…?///)ハアハア
照(ふう、落ち着け落ち着け私…! えーっと、そんで対面の憩は“直観映像記憶素質”の能力の持ち主… いいなぁ… 憩って教科書とかもなんでも丸暗記できるんだろうな…)
照(テストで困らない便利な能力だよね。 私にも少し分けてくれればいいのに…)
照(あと、バイタルを感知して心理や手牌を読み取る力とか、他にも色々あるけど、私には殆ど通用しないみたいだから無視してOKと…)
照(そして今日のパンツは、黒のレース付きのスケスケパンツ…! ちょっと…! 憩ったらあどけない顔してこんなビッチ臭いのはいてんの…?)ハアハア
照(う… でも、この扇情的なナース服の下に、そんなけしからんパンツを・・・! やばい、これがギャップ萌えってやつ…?)タラアァーッ・・・
智葉「・・・ん?」
智葉「…おい宮永、どうしたお前? 鼻血が出てるぞ?」
照「え?(あ、やべ)」
智葉「とりあえずこのティッシュで拭け… 大丈夫か? 体調でも悪いのか?」スッ
照「ん、だ、大丈夫…/// ありがとう智葉…///」フキフキ
裕子『…ん? これは… どうしたんでしょう、宮永選手が突然鼻血を出してしまったようですね…?』
良子『先ほどちょうど照魔鏡で他家の本質を覗き見してましたから… もしかしたら何か、大変なモノを見てしまったのかもしれませんね…』
裕子『それは… つまり、鼻血が出るほど凄まじい能力を見てしまった…ということなのでしょうか? 一体、宮永選手はナニを見たのか? 気になりますね…!』
・
・
・
照「……」ハナニティッシュ
照(呼吸しづらい… こんな調子じゃ、智葉と憩相手じゃ負けちゃうかも…)
照(でも、負けて菫や淡に何か言われるのもヤダしな… 頑張らないと!)チャッ
憩「~~♪」チャッ、パシッ、トンッ
裕子『…おや? 東二局が始まりましたが… 荒川選手、配牌後に一瞬だけ自分の手牌を起こしましたが、そのあと伏せてしまいました。 完全に手牌を伏せたまま打っていますよ?』
良子『荒川選手が“手牌を見ない”、そして“理牌をしない”というのは有名なことですよ』
裕子『え?』
はやり(28)『東一局からああやって打ってるよ? 気づかなかった?☆』
裕子『手牌を見ない…? あ、そういえばインハイでも、臨海のメガン・ダヴァン選手が手牌を伏せて打つ時がありましたが… アレと一緒でしょうか』
良子『いや… ダヴァン選手が手牌を伏せるのは、あるオカルトの力を発動させる為にやっているのですが… 荒川選手はちょっと違いますね。 彼女は単純に“手牌を見る必要がない”のです』
裕子『え、見る必要がないって… あの、それはどういう……?』
はやり(28)『記憶しちゃうんだよっ!☆ あの、一瞬だけ手牌を起こした時にね!』ハヤヤッ
はやり(28)『荒川さんはね、いろんな常人離れした力があるみたいなんだけど・・・まずは、見たモノを一瞬で正確に記憶・保存・再生できる「直観映像記憶素質」って言われる力があるんだよね☆』
はやり(28)『一般にギフテッドとかサヴァン症候群とも言われる力だけど… あのほんの一瞬だけ手牌を起こしただけで自分の手牌は記憶して、あとは他家の理牌の様子を観察してるみたい☆』
裕子『… えっと… ちょっかん・・・映像、記憶素質・・・ですか?』
はやり(28)『そ! 聞いたことない? 街の航空写真を数秒見ただけで細かい部分まで完全に記憶して絵で再現できる人とか、アメリカ全土の電話帳の電話番号を完璧に丸暗記しちゃった人とか…』
裕子『…話には聞いたことありますけど… 本当にそんな人が実在するんですか?』
はやり(28)『直感映像記憶素質者は、大体数万人に一人はいる、て言われてるよ。 程度はピンキリだけど、荒川さんは多分最上級の能力の持ち主だね』
はやり(28)『自分の手牌を記憶するだけじゃなくて、過去に映像で見た打ち手の牌譜や打ち筋… 理牌の癖とかのあらゆる情報を正確に記憶してるみたい』
はやり(28)『だから速読なんかもできるんじゃないかなー? いいよね! きっと学校の勉強も荒川さんはなんでも丸暗記できるんだと思うYO!☆』
裕子『なるほど… 荒川選手は、目で見たモノはなんでも写真で撮るようにして記憶できる…ということですね?』
良子『一般にはそのように推測されていますね… 彼女の読みの精度の高さは、もはやそのような能力があると仮定しなければ説明がつかないのです』
良子『きっと彼女のブレインの中には、日本中の雀士の牌譜や癖や打ち筋が記録されているんだと思います。 まさに人間コンピューターですね』
はやり(28)『今も、打ちながら他家の手の動きや表情、目の動き、ツモのリズムなんかを見ながら、着々とデータを蓄積しているんだと思うよん♪☆』
~観客席~
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤガヤガヤ・・・・
穏乃「・・・なあ、憧・・」
憧「ん? なに、シズ?」
穏乃「やっぱりさ、あの解説者の人たちも、憩さんの“本当の力”は知らないのかな?」
憧「そうね… 多分ね。 確かに目と記憶力が抜群にいいのは確かだけど、それだけじゃないもんね」
玄「荒川さんって、自分の手牌もツモ牌も、全く“見て”ないもんね… 最初の配牌も、実は親指を一回牌面に滑らせるだけで13牌全部を盲牌してるし…」
憧「うん。 憩さんの“目の良さ”は能力の一部でしかないのよね。 なにしろ、私たちは・・・」
憧「目隠しした状態の憩さんにも、誰も勝てなかったんだから」
玄「アレはビックリしたよね…! 最初絶対イカサマしてるって思ったもん…」
憧「目が見えないから、私たちはみんな捨て牌を口頭で伝えながらだけど… 憩さんはそれだけで、自分の手牌どころかどんどん変化してく河の状態まで完全に把握してるのよね…」
灼「しかも、目が見えなくても他家の手牌を読むことができる…」
宥「まるで超能力だよ…」
穏乃「憩さんに言わせれば、“人間には五個も感覚があるんやから、その一つが無くっても麻雀は打てるで”てゆーことらしいけど…」
憧「信じられないことだけど、憩さんは本当に全身で卓上を把握してるのよ… 他家の呼吸や心拍数、汗や体温の微妙な変化… そういったバイタルすらも感じ取ることで、相手が何を狙ってるか、何を欲しているかを読み取ってしまう…」
灼「ナース独自の能力…」
穏乃「…でもさ、今は、そんな憩さんが“ヒトじゃない”って言うチャンピオンがいるんだよな…」
憧「そうね。 憩さんもチャンピオンも負けるところが想像できないけど… どうなるのかしらね?この勝負…」
7巡目…
憩「……♪」チャッ、パシッ、タンッ
憩(さて… やーっぱり、チャンピオンだけは手牌が見えてこぉへんな… 癖もないし、目も動かないし、呼吸や心拍数の変化も全くあらへんし…)
憩(完全にマシーンやでこの人は… 本来はあるべき生体反応が無いんやから… ナニ考えてるんやろなこのヒトは…?)
照(・・・憩のパンツのせいでムラムラする… 鼻血止まらないよ…!)イケメンムヒョウジョウ
憩(…読めへんな… でも、智葉さんと衣ちゃんは大体分かってきたで・・・ おっ?)チャッ
憩、ここで發をツモり、対子にする…
憩(ふ~ん… じゃあ、ここは・・・)
憩(どうやろか? 天江さん?)トンッ→「發」
憩、せっかく重ねた發をツモ切り…! その瞬間、上家から声が上がる!
衣「ポン!」パシィンッ→「發發發」
衣すかさず役牌をポン…!
そして、
衣「……」タンッ→「⑥」
憩「ほいキタ、それポンやでーぇ♪」パシィンッ→「⑥⑥⑥」
衣「む?」
衣が手牌から出したドラの六筒を憩、鳴き返す…!
憩(ふふっ、これでドラ3ゲットやで…w)ククク・・・
智葉(荒川… 今のは、天江が發の対子を持っているのを見越してわざと出してきたな…?)
智葉(役牌を餌にして天江を萬子のホンイツに向かわせ、ドラを切り出させたわけか…)
智葉(手役はタンヤオか役牌… 早そうだ。 しかしそう簡単に親を流されるわけにはいかん… こっちも加速するか)
智葉「チー」パシィンッ
照(やばいやばい、憩も智葉も早そう…)アセアセ
そして8巡目…
憩「…」チャッ
憩(おっ、ええとこキタで… テンパイや)フフ・・・
牌をツモると同時に盲牌… 先行テンパイを確信し、心の中でほくそ笑む憩…
憩(チャンピオンの手は分からへんけど、テンパイしとる気配はない。 既にドラ3やし、ここは満貫以上を和了るビッグチャンスやで…!)
憩(さてでもこの手牌… 何待ちにするんがええやろか…?)
憩手牌:二二六六345667 ツモ「六」鳴き「⑥⑥⑥」 ドラ[⑥]
憩(セオリーは六索切りの二-五-八索待ちの三メンチャン… 智葉さんと衣ちゃんの手牌には無いし、チャンピオンもこん局筒子に寄っとる気配やから、多分ガッツリ山に残っとる…)
憩(4~5巡以内にツモるか出和了りできる流れや。 本来は手拍子で六索切りでもええんやけど…)
憩(面白そうなんが七索切りなんよね… つまり二萬-六索のシャボ待ち。 これでもし六索を引ければタンヤオ以外に三色同刻がつくんや)
憩(牌は少ないから和了確率は低うなるけど… 六の三色同刻なんて滅多に見いひんからな。 狙ってみたい気もする…)※ツモってからここまでの思考、0.7秒。
憩(ふふw さてどないしよーかなーぁ?)
※どないする?
1、セオリー通り六索切り(打点満貫限定。和了率が15%アップする)
2、三色同刻狙いの七索切り(打点ハネ満or倍満。和了率はそのまま)
※先に「3票」を獲得した番号でイキます(基本和了率は照35%、憩30%、智葉20%、衣15%)
1セオリー通り六索切り
憩(…ま、モタついとったら他の人に和了られてまうかもしれんし… うち今ラスやし、やっぱりとにかく和了るんが優先やな)
憩(ここはセオリー通り、六索切りや!)タンッ→「6」
憩、タンヤオドラ3テンパイ…! 二-五-八索の三面待ち!
智葉(… 荒川、張ったか…)チャッ
照(先行されちゃった… 急がないと…)パシッ
衣「……」タンッ
そしてさらに4巡経過・・・12巡目!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>327コンマ以下(和了者)
01~45→憩
46~60→智葉
61~90→照
91~00→衣
打点
>>328コンマ以下(打点表>>14 ※憩は満貫で決定)
はい
り
96衣 86倍満ツモ
12巡目…!
照「ポン!」パシィンッ
裕子『! チャンピオンも鳴き…! これで荒川、辻垣内、宮永の3選手がテンパイ… 三竦みの状態となりました…!』
憩智葉照「「「………」」」ゴゴゴゴゴゴオオオォ・・・
睨み合う麻雀の悪魔、鬼、ナース…
あとは、誰が引き上がるかという勝負…!
しかし、ここで静かに牌を操作していた小さな魔物の目が光る!
衣「お前たち… どこを見てるんだ…?」
智葉「なに?」ギロッ
衣「羊頭狗肉… しょせん貴様らも烏合の衆なのか?」ゴゴゴォ・・・
憩「……」
衣「見縊るなよ! “満月の衣”の力を・・・!」
照(あ、やべっ、今の鳴きで天江さんが海底コースに乗っちゃった…?)
衣「まとめて闇の現を見せてやろう!!」カッ!
ザザザザザザザザザザザザアアアアアァ・・・・!!
智葉「くっ!」
憩「ひゃっ?!」
照(冷たい…)
またもや、3人の足元に流れ込んできた大量の水・・・!
憩(そ、そんな? テンパイした状態の相手を止めることもできるんか?)
まるで津波のような勢いで流れ込んで水位を上げていく海水に、強者3人が一気に飲み込まれる…!
アッという間に海底へと没してしまった照、智葉、憩が、思わず上を見上げると、そこには・・・
衣「有象無象ども…! 根堅州国に還るが良い!!」ザァッ!!
はるか上の海面に立って腕組みをし… 背中からの魔手で、月を抱え上げた天江衣の姿!!
衣「ツモだっ! 發・中・小三元・ホンイツ・ドラ1・海底撈月・・・!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオォ・・・!!
衣手牌:白白中中四五六九九九 ツモ「中」 鳴き「發發發」 赤[五]
衣「倍満4000・8000だッ!!」クワッ!
第八戦東二局
東 智葉 28000→20000
南 照 28000→24000
西 衣 38000→54000
シイイイィィ―――ン・・・・・
ッドッオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ―――――ッッッ!! ワアアアアアアアアアアァァァ―――ッッ!! スゲエエエエェェーッ! マジカ!? コロモチャアアアァァンッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
18巡目…
衣が海底から撈い上げた中を卓に叩きつけると… 会場は一瞬、時が止まったかのように静まり返り… 次の瞬間、爆発的な歓声に包まれた…
裕子『な・・・なんということでしょう?! 天江衣選手、なんと二連続海底和了!!』
裕子『先にテンパイしていた他家三人を、後半で追い越し・・・ラスヅモで倍満を和了ってしまいました…!』
はやり(28)『す、凄い…!☆ 衣ちゃんやるねぇ…!』ハヤヤ・・・
良子『クレイジー… まさか、満月の時の天江選手が、これ程のパワーを持っているとは…!』
裕子『これで天江選手は、わずか二局で五万点超えの圧倒的トップ…! 完全に一人浮き状態です!』
裕子『全国1~3位の猛者たちが何も出来ません! これが・・・インハイ史上最多獲得点数記録保持者・天江衣―――!!』
透華「やりましたわぁっ! 衣が、衣がやってくれましたわっ!!」ギュウウッ!
一「ちょっ! と、透華… く、苦しいよ…!」モガモガ
純「落ち着けよ透華… でも、あいつマジで絶好調だな…!」
智紀「このまま押し切れるかも…」
―――――
咲「す、すごいよ衣ちゃん… もしかしたら、おねーちゃんに勝っちゃう…?」
和「県予選決勝に続いて、また二連続海底ツモ… 偶然きわまりないですね…」
―――――
淡「あああぁもうテルー何やってんの?」=3
菫「荒川と辻垣内のプレッシャーで焦って鳴きを入れたのがまずかったな…」
―――――
ダヴァン「そ、そンナ・・・ サトハが、ラス・・・?」
明華「大丈夫ですよメグ… まだ序盤、ここから盛り返してくれる筈です…」
―――――
~医務室~
真深「なんだあの子…? 人間じゃないんじゃない??」
慕「憩さん… あと一歩、の牌が来ませんね…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※さて、問題発生です。
現在、以下の3つの特殊能力の発動条件を満たしてしまっています↓
智葉→「一の太刀」
他家が「倍満以上」を和了した時、次局でその和了者から40%の確率で直撃を取れる。
衣→「昏鐘鳴の音」
衣が、他家の誰かに対して自力で2万点以上の点差をつけた時に一度発動。
その相手に70%の確率で満貫以上をロン和了りする。
憩→「ナースのささやき」
対局中、特定の人にだけ自分の声を聞かせることができる。
他家が五万点を超えた時発動。 声で惑わせ、その一局だけ五万点を超えた他家の和了をシャットアウトできる。
しかし次局は照の親番… 「連続和了」のステージです。
本来は、ステージ能力の発動する局を後にズラして特殊能力を発動させるんですが、照は自分の親番にしかステージ能力を発動できないので、ズラすという訳にもいきません。
能力がかぶってどうしてもどちらかを優先させなくてはいけない時は、基本ランク上位者を優先することになっている(>>12)ので、「ここは照を優先、上の3人の特殊能力は今回は発動されず」というのが妥当なのかなと思うんだけど、どうですかね。
23:10までちょっと時間を取るので、何か意見があったらお願いします。 特になければこのまま上の通りで行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【東三局 親:照】
裕子『場は東三局へ… 宮永選手の親番です。 しかしここまで宮永選手は全くいい所を見せられていません。 大丈夫でしょうかインターハイチャンピオン?』
照(他家の手を進まなくする能力は、照魔鏡で分かってたのに… うっかり海底コースに天江さんを乗せてしまった…)
照(ぬかった… でも、ここで私の親番… これくらいすぐ取り返せるっ!)カッ!
照「……」ゴゴゴゴゴオオオォォ・・・
衣「ぬっ?!」
鼻血も止まり、いつもの調子に戻ってきたチャンピオン宮永照…!
智葉(来たか…)
憩(ほえ… 次は照さんの連荘モード… 少なくとも満貫に届く前に止めたいとこやけどなぁ…)チャッ
身構える智葉と憩…
しかし、わずか3巡目、卓上に和了の声が静かに響く…!
照「ロンorツモ」パタッ
※照の「連続和了」発動
>>337コンマ以下(打点は1翻限定。ツモかロンか、振り込み者等を決める)
あ
照「ツモ」パタッ
照「白のみ、500オール…」
智葉「……」ジャラァ・・・
衣「ふん…」
憩(さて、こっからやなぁ…)
第八戦東三局
東 照 24000→25500
南 衣 54000→53500
北 智葉 20000→19500
>>338訂正
37ロン(3の倍数+1で憩振り込みだが、「ギフテッド」の振り込み回避能力発動(1回目)によりツモに変更)
照「ツモ」パタッ
照「ツモのみ、500オール…」
智葉「……」ジャラァ・・・
衣「ふん…」
憩(さて、こっからやなぁ…)
第八戦東三局
東 照 24000→25500
南 衣 54000→53500
北 智葉 20000→19500
【東三局一本場 親:照】
裕子『速い…! まずはチャンピオン面前ツモのみで和了… これは連荘狙いですね?』
良子『はい、彼女の代名詞である“連続和了”… そのモードに入ったようですね』
しかし、4巡目… 先行テンパイはまたもや憩…!
憩「……」チャッ
憩(お… ラッキー♪ テンパイできたで!)
憩(待ちは三-六-九筒の三面待ち… 多分まだ照さんはテンパイしとらんはずや…)
憩(ふふw もしかしたら速攻でチャンピオンの連荘止められるかもしれへんな。 さあ来い!)
裕子『荒川選手わずか4巡目でテンパイ…! ここは宮永選手の親を蹴るチャンスです』
しかし5巡目
照「チー」カシャッ→「345」
智葉「!」
裕子『おっと、これは… チャンピオン、荒川選手に先制テンパイを許していましたが、辻垣内選手から四索を喰い取ってすかさずテンパイ… 追いつきました!』
照手牌:三四五六七③③③⑥⑦⑧ 鳴き「345」 ドラ[六]赤[5]
裕子『素晴らしい牌姿です… 三筒を切ればタンヤオドラ2、二-五-八萬待ちの三メンチャンです…!』
ところが、
照「…」タンッ→「六」
裕子『は?! えっ??』
なんと照、三四五六七の並びのキー牌… ドラの六萬を平然と手出し…!
照手牌:三四五七③③③⑥⑦⑧ 鳴き「345」 赤5
裕子『ど、どういうことでしょう? 三筒ではなく、三メンチャンを捨ててドラの六萬切り…?』
裕子『テンパイはしていますが、七萬単騎待ち… 何故こんな待ちにするのでしょう?』
はやり(28)『ゆーこちゃん! だって、三筒捨てたら荒川さんに振り込んじゃうYO!☆』
裕子『えっ、は、あ、確かに… し、しかし、三筒を抱えるにしても、普通三萬か七萬を切って二面待ちで受けますよね…? なんでわざわざ七萬単騎なんかに…』
良子『佐藤さん、それは宮永選手には今“打点制限”があるからですよ』
>>1もそれ考えた
ステージ終わった後のノーマルステージの方にズラしてもいんじゃないかな、と思ったんだけど、なんか3人もいるし…
50000超えてるかどうかとかもややこしくなってきそうなので、今回は3人全員発動無しで行っちゃいます
良子『連荘モードの宮永選手は、“細かく打点を上げていく”という制限がかかっています。 だからここは余計なドラは“捨てざるを得ない”のです』
裕子『…な、なるほど…? 先ほど和了ったのは1翻ですから、今度は2翻で和了らなくてはいけない… 役はタンヤオ赤1で充分…ということですね…?』
裕子『しかし、こんな薄い待ちで荒川選手の三メンチャンに勝てるのでしょうか?』
良子『これでも和了ってしまうのが、宮永照なんです…』
照「……」ズオオオオオオォォ・・・!
良子の予言を現実のものとするべく、照の右手が山に伸びる・・・!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>347コンマ以下(和了者)
01~90→照(2翻限定)
91~93→衣
94~96→憩
97~00→智葉
打点
>>348コンマ以下(打点表>>14)
はい
あ
40照 86ツモ
照「ツモ、タンヤオ赤1、1000オールの一本付けは1100オール…」パララァ・・・
裕子『う… ほ、ほんとに… 鳴いた次のツモでピッタリ七萬を引き和了ってしまいました…!』
衣「…? おい、白糸台…」
照「…え?」
衣「なんだその和了りは…? 何故ドラを切る? そんな日和った打ち方で衣に追いつけると思っているのか?」
照「? は?ナニ言ってんの…?」ゴォッ!
衣「!?」
照「2万や3万の差なんて差じゃないでしょ… 安心してよ、すぐ追いついてあげるから…」ゴゴォ・・・
衣「何ぃ…?」ズモモォ・・・
憩(あーもぅ! ちょい衣ちゃん! その人に余計な刺激与えんといて…!)
第八戦東三局一本場
東 照 25500→28800
南 衣 53500→52400
北 智葉 19500→18400
【東三局二本場 親:照】
配牌…
憩「…」ジャッ!(盲牌)
憩(ん~… イマイチやなぁ… 安くてええから早い手が欲しいんやけど…)パタッ
憩(こういう時、鍵になるんが照さんの下家なんやけど、ソレが今トップに立ってる衣ちゃんやから、鳴かすわけにいかへんしなぁ… さっきみたいに裏目ってまうのも怖いし…)
憩(でも普通に打ってもチャンピオンの和了が続くだけや… こうなったら…!)
憩(智葉さん、ここらへん欲しいんちゃいますぅ?)トンッ→「4」
智葉「・・・チー」カシィンッ→「456」
智葉、憩の出した四索を一瞥すると、少し間を置いてリャンメンチー…
そして…
智葉「……」タンッ
憩(! さすが智葉さん!)
憩「ポン!」パシィンッ
今度は智葉の出した牌を憩がポン…
さらに、
憩(こっちは… どないやろ?)トンッ
智葉「チーだ」カシィンッ
智葉「…」タンッ
憩(おおぉナイスやで智葉さん! 惚れそうやわ♪)
憩「ポン!」パシィンッ!
裕子『お、おや、おや、これは・・・??』
裕子『一巡目から荒川選手と辻垣内選手がお互いの出す牌を鳴き合っています… 宮永選手と天江選手に全くツモが回ってきません!』
はやり(28)『二人だけで麻雀してるねw☆』ハヤヤ
良子『ここはお互い協力し合って、とにかく宮永選手の親の連荘を止める… そういう作戦なのでしょう』
衣(なんだこの二人…? 衣にツモが回ってこないぞっ!?)
照「……」
淡「…ははっ、無駄なことするなぁ、あの二人…w」
淡「ちょっとツモを削ったくらいで、テル―の連荘を止められるワケないじゃん!」
―――――
透華「むきいいいぃぃ卑怯ですわよっ! あの二人!」=3
一「い、いや、サインとか送ってるわけじゃないんだからさ… むしろあそこまで特定の他家の必要牌出せるのって、神業だよ…」
―――――
ダヴァン(サトハが親を流すためだけに、他家と協力するトハ… それだけチャンピオンの連荘は危険…ということでしょウカ…?)
―――――
観客席でも様々な思いの交錯する中、牌は巡り…!
?「ロンorツモ!」
>>354コンマ以下(和了者)
01~80→照(3翻限定)
81~87→衣
88~94→憩
95~00→智葉
打点
>>355コンマ以下(打点表>>14)
お
こ
81衣 23二翻ロン(3の倍数+2で上家照から出和了り)
衣「ロン」パタッ
照「へ?」
衣「どこに目をつけてるんだお前は…?」
衣「しょせん貴様も衣の供御… 莫逆の友には成り得ないな」
衣「イーペーコードラ1、二翻の二本場は2600だ」パララァ・・・
照「!?」
照(ど、どういうこと…? タンピンを蹴ってわざわざ字牌単騎で出和了り…?)
照(く… 確かに天江さんは、他家の余り牌を察知する力がある… でも、全然テンパイ気配はなかった…)
照(おかしい… まさか、照魔鏡でも能力の全てを把握できなかったのかな…?)
ピシィッ!
照(う…!)
照は、その時… 自らの中の、全てを映し出してくれる鏡に、ヒビが入ったような気がした…
照(まずい… 認識を改めた方がいい…!)
照(この子は私より格上だと思ってかかった方がいい… そうしないと何もかも持ってかれる…!)
照(本気の本気で・・・殺るっ!)カッ
第八戦東三局二本場
東 照 28800→26200
南 衣 52400→55000
北 智葉 18400
【東四局 親:衣】
裕子『チャンピオンの連荘ストップ…! 和了ったのはまたもや天江衣選手です!』
はやり(28)『これは痛いNe~☆ 照ちゃんは少なくとも満貫までは和了り続けたいって思ってたろうからねぇ』
良子『ちょっと信じ難いですね… あの宮永選手がこうも簡単に連続和了を止められるとは…』
憩(…?? な、なんやろ…? うちと智葉さんが鳴きまくったことで、かえって場が変な方向にズレてまったんやろか…?)
智葉(このウサ耳… 最初はただの与太かと思ったが、やはり見縊るものではないな… こいつは本物だ…!)
衣「わぁーい衣の親番だ――っ♪」ピョンッ
衣「さいっころっ、まわれぇ~~♪」ピッ、カラカラカラ・・・
照(・・・やっぱりカワイイ…/// で、でも、この見た目に騙されちゃダメ… この子はその薄皮一枚剥いだ先は本物の魔物…!)
照(こうなったら… もう、奥の手を使っていくしかない!)カッ!
ギィ・・・
衣「む?」
ギギギギィ・・・・!
憩(うわ…)
ギギギギギギギギイイィ・・・・・!!
智葉(来たか・・・)
ギュギギギギギギギギギイイイィ・・・・・・!!!
裕子『!? これは・・・??』
本日ここまですわっ!
安価・コンマ対応あざした
また明後日20:00から
良子『ちょっと信じ難いですね… あの宮永選手がこうも簡単に連続和了を止められるとは…!』
衣「さいっころっ、まわれぇ~~♪」ピッ、カラカラカラ・・・
照「ううぅ…」シュン
裕子『宮永選手の親の連荘を止めたのは天江衣選手…! 狙い澄ましたような字牌単騎待ちに、チャンピオン、ぐうの音も出ません!』
裕子『ここまで5局、そのうち3局が天江選手の和了です。 あとは宮永選手が安手を2回和了れたのみ… まさに圧倒的!』
――――――
淡「そ、そんな・・・?!」ガクゼン
――――――
透華「目立ってますわっ!はじめっ!衣が全国の舞台で目立ってますわっ!!」グイグイ
一「そそそそそうだね透華…」ガクガク
――――――
裕子『しかし… この展開は、多くの方が意外に感じているのではないでしょうか…』
裕子『まさか全国1~3位の超強豪が、今年はインハイにすら出場していなかった選手にここまで不利な展開を強いられるとは・・・誰が予想したでしょう?』
――――――
透華「むきいいいいいいいぃぃっ!! あのアナウンサー、生意気ですわっ!!」=3
透華「何も分かってないですわね… 放送人ともあろう者が…!」
透華「衣はあの宮永咲との対戦でも、個人収支では圧倒的に勝っていましたのよっ!? チャンピオンが相手でも、この展開は当たり前のことですわっ!」
そう… 透華は、衣の実力が不当に低く評価されている・・・と、いつもヤキモキしていたのである・・・
去年、一年生にしてインハイ最多獲得点数を記録という偉業を達成しながらも、準決勝では副将の透華の時に他家がトバされてしまって敗退… 衣まで出番が回ってこなかった。
そして今年はインハイに出場も出来なかったため、衣は“本当の強者が相手では勝てない”“ザコ専”“池田いじめが得意なだけ”などといった陰口がささやかれることもあったのである…
透華「この試合… 衣の本当の力を見せつける絶好の機会ですわ…!」
透華「衣! そのままチャンピオンをケチョンケチョンにやっつけてしま・・・フオォッッ?!」
“ギギギギギギギギギギギギイィ・・・!”
透華「!?? な、なんですのアレは…??」
ギギギギギギギギギギギギギギギギギイイィ・・・・
衣「!? なっ、なんだ此れは…?」
卓上に不気味に響き渡るギギギ音…!
その音の正体は・・・
連荘を止められて悔しがっている照の歯ぎしりの音・・・?
いや、ドーナツを持ち込めなかったため、お菓子切れを起こして鳴り始めた照の腹の虫の音・・・?
それとも、まるで電動マッサージ機のように貧乏ゆすりを始めた照のお尻が、自動卓全体を震動させている音・・・?
否・・・!
その時、透華と衣が、照の背後に見たモノは・・・
“巨大な岩”・・・ それが、ゴリゴリと地面を擦りながら揺れ動いている様だったのである・・・
衣(こ、此れは… まさか、古事記の伝承にある“天の岩戸”・・・?)
ギギゴゴゴゴゴオオォ・・・ピカアアァ―――ッ・・・!!
衣「!?」
山のような岩壁に張りついていたその“岩戸”がズレ… 中から零れ出した目も眩まんばかりの光が卓上を照らす…!
天照大神・アマテラスオオカミの放つ太陽の光である!!
衣(…古代、弟の須佐之男命の横暴を嘆いて、天の岩戸に隠れてしまった天照大神…)
衣(その為、暗闇に覆われてしまった高天原と中つ国の神々は、神算鬼謀の限りを尽くし、天照大神を天の岩戸から誘き出そうとする…)
衣(これは・・・その時の様子と全く同じではないか…!)
衣(まやかしか…? それとも… ここから本気を出すとでもいうのか?)
裕子『何かを引きずるような音のあと・・・宮永選手の背後から強烈な光が! 戒能プロ、これは一体・・・?』
良子『宮永選手の“連続和了”に並び立つ、彼女のもう一つの能力・・・ 一般には“ギギギの力”などと呼ばれているようですね』
裕子『もう一つの能力… 一体、どのような特徴をもった力なのでしょう?』
良子『それは… まあ、見ていれば分かると思いますよ…』
・
・
・
3巡目…
照手牌:一二三四五②③④34577
裕子『宮永選手…早いですね! 3巡目でピンフをテンパイです。 待ちは三-六萬…!』
はやり(28)『はやーいっ!☆ でも、これじゃリーチかけても、あまりうま味がないねぇ…』ハヤヤ…
しかし… この局、照の手はそれだけでは済まなかった。
照「…」ギギィ・・・
裕子『ん? これは… 宮永選手四萬を引いてきましたね。 そして一萬切り… タンヤオも確定させました!』
照手牌:二三四四五②③④34577
さらに…
照「……」ギギギギィ・・・
裕子『おや? み、宮永選手また絶好の所を引いてきました! 五筒引きの二筒切り… これで三萬の方が出ればタンピン三色で和了できます…!』
照手牌:二三四四五③④⑤34577
照「………」
次々と有効牌を引き入れ、アッという間に打点を上げていく照…!
裕子『戒能プロ… これはもしかして、“徐々に打点を上げていく能力”なのでしょうか?』
良子『イエス。 宮永選手の“連続和了”は、局を重ねるごとに徐々に打点が上がっていく、という能力ですが…』
良子『この“ギギギの力”の方は、“一局の中だけで牌を引くごとに打点を上げていく”ことが出来るのです』
裕子『な、なるほど… 本来は何回か和了らなければ届かない高打点へ・・・一気に到達しようというわけですね?』
良子『その通りです。 宮永選手の連続和了は非常にストロングな支配力を持っていますが、細かく打点を上げていかなくてはいけない、というデメリットもあります』
良子『これでは2回や3回和了できても、ラストに一発ビッグなのを和了された場合、簡単に引っくり返される・・・ということも有り得ます』
良子『特に今は天江選手に満貫、倍満と和了され、3万点近くの点差がついていますから… 一回目から大物手を和了って牽制しておきたい、ということなのかもしれません』
衣(…? 気息奄奄としていたはずの上家から感じる・・・澎湃たる気運・・・!)
衣(白糸台… ここは一気に高い打点で取り返すつもりだな…?)
憩(照さんのこのギギギの力は、いきなり高い打点で和了ってくることがあんねんけど、連続和了よりはずっと支配力が弱くて隙がある… チャンスや!)
智葉(モードを切り替えてきたか… 宮永に大物手を和了されて波に乗せると厄介だ。 ここはなんとか潰しておきたいとこだが…)
照「…………」
照、次なる一手は・・・?
1、このままダマテン(打点三翻or満貫orハネ満。和了率は15%アップする)
2、イーペーコーも狙うか(打点ハネ満or倍満。和了率はそのまま)
3、七索を二つ引いて暗槓、更にリーチせずにはいられないな!(打点倍満or三倍満or数え役満。和了率15%減。和了した場合は「ツモのみ」)
※最も早く「3票」を獲得した番号でイキます(基本和了率は照35%、憩30%、智葉20%、衣15%)
1このままダマテン
照「……」ピタッ
照(今回はこれくらいで… あんまり欲張ると和了れないからね。 それじゃ本末転倒…)
照、打点を上げるのをストップ… そのまましずかに当たり牌が出るのを待つ…!
そこから2巡後!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>378コンマ以下(和了者)
01~50→照
50~60→衣
61~85→憩
86~00→智葉
打点
>>379コンマ以下(打点表>>14)
照の打点表
01~33→三翻
34~66→満貫
67~00→ハネ満
う
ほ
59衣 63満貫ロン(3の倍数のため下家憩の振り込み。振り込み回避能力「ギフテッド」発動(2回目)によりツモに変更)
照「……」ズモモモモオオォ・・・
衣「…」
衣(白糸台… 粛々としているが、既にテンパイしている… まるで暗がりに鬼を繋いでいるようだ…)
衣(点差はあるが… コレを和了られては後々逆転を許すことになるかもしれない…)
衣(衣は、県予選の決勝で、相手を見縊って油断したが為に、最後に咲に逆転を許してしまった…)
衣(しかし、今の衣には油断など毛ほども無い…! 遊びは一切無しだっ! 完膚なきまでに叩きのめす!!)カッ!
ザザザザザアアアァッ・・・!!
照「!?」
憩(えっ、また?!)
智葉(くっ、こいつ… まだ“これ”を使えるのか?)
ザバババババババババアアアァ・・・・!!
三度・・・照、憩、智葉の足元に流れ込むは大量の海水・・・!
またもや成す術もなく飲み込まれる三人!!
照(…なんで? ギギギでもコレには勝てないの…?)
テンパイしたものの、最後の当たり牌を手にすることが出来ない照…
そして!
衣「リーチだ」ドォッ!!
17巡目・・・衣が青い千点棒を出すのと同時に、その小さな手に炎が宿る!
憩(!? じゅ、17巡目でツモ切りリーチ?)
智葉(くそ…! 親には和了られたくないが… ズラせん…!)
満月の衣の前では最早全てが無力・・・!
次巡、無慈悲な右手が海底牌に伸びる・・・!!
ピッ!
掌に載せた海底牌を親指で引っくり返した衣は、その可愛らしい容姿からは想像も出来ないほどに…
地獄の閻魔を彷彿とさせる程に、恐ろしく歪んだ笑みを浮かべた…
衣「世界が暗れ塞がると共に―――」
衣「おまえたちの命脈も尽き果てる!!」カッ!
衣「ツモだ!!」ザンッ!
照「ゑ」
憩「うそん」
智葉「…」
衣「まるで手応えの無い… これなら風越の池田の方が歯応えがあるんじゃないか…?」
衣「リーチ・一発・海底撈月・・・裏ドラ1・・・!」
衣「親満4000オールだッ!!」
強者たちのプライドを粉々に打ち砕く3回目の海底撈月、炸裂・・・!!
透華「おーっほっほっほっほっ! コレですわコレッ! ざまあみさらせですわっ!!」
笑いの止まらない透華!!
第八戦東四局
東 衣 55000→67000
南 憩 20400→16400
西 智葉 18400→14400
北 照 26200→22200
ドゥワアアアアアアアアァァァ―――ッ!! コロタンイェ~イ!! マジツエエww コロタンムソウ!! ヤベエゾコレ・・・ パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子『な・・・なんということでしょう! 和了を手にしたのはまたもや天江衣選手! 東場だけで3回目の海底撈月…!』
裕子『既に2位との差は4万点を超えました… 全国1~3位の強者をまるで子供扱いです!』
良子『・・・他の3人が調子が悪い、というわけではないと思いますが… これがMAXの天江衣の力・・・ということなのでしょう』
はやり(28)『はやや… はやりは衣ちゃん推しだけど… さすがにこれは他のコたちが可哀そうになってきたな…』ハヤ…
衣「・・・・・」ズモモモモモモモモオオォ・・・!!
憩(あかんわ… 海底コースに乗るとこの子もう手がつけられへん…!)
智葉(不甲斐ない… この私が、東場だけで5万点以上のビハインドを背負わされるとは…!)クッ
照(どうしよう、オシッコ漏れそう…)プルプル
※次局一本場、誰の能力が発動される?
>>389コンマ以下
01~25→衣
26~50→憩(ステージ系能力は無いので、選ばれたらノーマルステージ)
51~75→智葉
76~00→照(親の時にしかステージ系能力は発動できないので、選ばれたらノーマルステージ)
お
13衣
【東四局一本場 親:衣】
照(ああ、もう… “にゃ―――っ!!”て叫びたい気分だよ…)
智葉(焦るな… 奴の能力の本質は大体分かった… 対処の方法はある!)
憩(とにかく… 鳴かないことや。 全員面前なら、この局、海底が回ってくるんはうち… 衣ちゃんは海底牌をツモれんのやから…!)
ところが、6巡目、
智葉「ポン」カシィンッ→「九九九」
照「え?」
なんと智葉、照の出した九萬を鳴き戻す… ツモ巡を一個ズラしたため、これで海底牌は衣のもの!
憩(ばっ、な、何やっとるんですか智葉さん…? この子を海底コースに乗せたらあかんって!)
智葉「……」
裕子『おや? 辻垣内選手、今の鳴きは… 手に既に九萬の暗刻があるのに、宮永選手の出した九萬をわざわざポン…??』
はやり(28)『手の進まない鳴きだねっ!』ハヤヤ
裕子『・・・何か意図があるんでしょうか・・? これで天江選手がまた海底コースに乗ってしまいましたが…』
良子『ええ、これは… どうやら天江選手のウラをかく作戦を思い描いているようですね…』
裕子『ウラ?』
良子『恐らく終盤に動く筈ですよ、辻垣内選手は…』
衣(・・・なんだ? この眼鏡極道は… わざと衣を海底コースに乗せたのか?)チラッ
智葉「……」フフッ
衣(此奴… 和了れるものなら和了ってみろということか? 安い挑発だな…)
衣(生猪口才…! 自分の無力さを嘆くが良いっ!)ザザザザザアアアアァ・・・!
四度…! 闘牌ステージに流れ込んでくる魔の水!!
憩(ほら言わんこっちゃない… また衣ちゃんに和了られたら智葉さんのせいですよーぅ!)
智葉(・・・ふん)
ザザザァ・・・ ジャブジャブ・・・ ザバババババアアァ・・・・!!
スネ、膝、腰、腹、胸、首・・・!
徐々に水位が上がり、身動き取れなくなる照・憩・智葉…!
憩(鳴けへん… こんままやとまた17巡目にリーチかけられて、一発でツモられてまう…)
憩(く… こんままじゃ冗談抜きで誰かがトンでまうでっ!)
焦る憩…
しかし、何も出来ず巡目は進んでいく…!
そんな中、鬼神・辻垣内智葉が動いたのは16巡目だった。
智葉「…」チャッ
智葉「 カ ン 」パシィンッ!→九「九九九」
憩「は?!」
衣(何?)
照(智葉?)
裕子『!? 辻垣内選手、ここまでずっと持ち続けていた九萬を、序盤に鳴いた九萬の明刻に叩きつけました… 加槓…! これは、一体…?』
憩(・・・分かった! 智葉さんの狙いは・・・“海底牌そのものをズラす”ことだったんや!)
憩(カンで本来の海底牌は王牌に取り込まれる…! これで衣ちゃんの能力で海底撈月で和了ることはできひん…!)
憩(さすが智葉さん…! ちゃんと考えとったんやな… ふふw、それならこのスキに…今度こそうちが和了ったんでっ!)
衣(このぉ…!? 呉越同舟―――地の利は人の和に如かず?)
衣(巫山戯るなっ! そんな戮力通用するものか…!)
智葉の作戦は衣に通用するのか…?
次巡、17巡目!
?「ロンorツモor〇×!」
>>396コンマ以下(和了者)
01~70→衣(「一向聴地獄」発動)
71~80→憩
81~90→智葉
91~00→照
打点
>>397コンマ以下(打点表>>14)
あ
こ
77憩 85倍満ロン(3の倍数+1で対面照から出和了り)
17巡目…
衣「…」チャッ!
衣「っく…!」
悔しそうに表情を歪ませる衣…
智葉の海底ズラしが功を奏し、最早ズラすこともリーチをかけることも出来ないのだ…!
衣(無念… してやられたか… 流局になってくれればいいが…)
しかし… 照が自分の最後のツモ牌の、一索を河に出した、その時!
智葉「ロン!」
照「え?」
智葉「ふふ、宮永… 天江に気を取られて打ち筋が曇ったか…?」ゴゴゴォ・・・
智葉「白・發・ホンロートイトイ・・・ハネ満12000の一本場は12300だっ!」カッ!
照「ひ…!?」
おののく照…!
ところが! 対面の憩が… おもむろに、その全て伏せていた13牌を引っくり返し、カチャカチャと理牌を始めたのだ・・・!
その、完成した手牌が目に飛び込んできた時、照は・・・完全に真っ青になった。
憩「ぐふふ…w 智葉サン、勘忍やでw その一索、頭ハネや…!」ニタアアァ・・・
智葉「なっにぃ…?」グウゥ…!
憩「ロン! ジュンチャンピンフ三色イーペーコードラ1・・・!!」ズモモモモモモオオオォ・・・!!
憩「倍満! 16000の一本付けよろしくやでぇっっ!!」ニコォッ!
憩手牌:23①②③一一二二三三九九 ロン「1」 ドラ[③]
ナースの皮をかぶった悪魔降臨・・!
衣の魔力で場が停滞し… 智葉の鬼の機転でわずかに綻びの出た、その一瞬の隙を逃さず!
ちゃっかり漁夫の利を得… チャンピオン宮永照から倍満直取りッ!!
照「」プシュウウウゥ~~・・・
第八戦東四局一本場
東 衣 67000
南 憩 16400→32700
西 智葉 14400
北 照 22200→ 5900
※倍満を和了したため、次局で智葉の「一の太刀」発動。(智葉の能力ステージはその次にズレる)
今日はここまでにしときます
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から
一回戦終了後に、準決勝に向けて改めてルールの整備を行います
能力かぶりの時のルールについても、その時またみんなで検討したいと思います
>>401一部訂正
×憩手牌:23①②③一一二二三三九九 ロン「1」 ドラ[③]
〇憩手牌:23①②③⑨⑨一一二二三三 ロン「1」 ドラ[③]
(九萬は智葉がカンしてるので枯れてる)
乙あざす
今日も今日とて進めてくにょ
【南一局 親:憩】※智葉の特殊能力「一の太刀」発動。(他家が「倍満以上」を和了した時、次局でその和了者から40%の確率で直撃を取れる)
ウワアアアアアアアアアアァァァ―――ッ!! チャンピオンガフリコンダ・・・? サスガケイチャンナノヨー! アラカワ!ソノチョウシヤデッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子『チャ・・・チャンピオン放銃! 荒川選手になんと倍満の振り込み・・・!』
裕子『宮永選手が倍満を振り込むのは、あのインハイの準決勝で松実玄選手の直撃を喰らって以来ではないでしょうか…? これでチャンピオンの点棒が一万点を切り、トビ終了の危機となっています…!』
裕子『そして、下馬評ではそこまで評価の高くなかった天江衣選手が、なんと今、7万点近くの点棒を抱えての圧倒的トップ…! 繰り返すようですが、一体誰がこんな展開を予測したでしょうか?!』
ダイジョーブカ? テルテルハ・・・ コリャトブナテルー・・・ オ、オネーチャンガンバッテェー! コラチャンピオン! キアイイレナオセダジェ!! テルーナニヤッテンノ! シッカリシテヨォ!! ウワーン!! ア、アワイナクナヨオマエ・・・
裕子『観客席からはほとんど悲鳴のような、チャンピオンを応援・・・というか、心配する声が響いています…』
裕子『この声援を聞いて・・・インハイ3連覇の絶対王者宮永照は、何を思うのでしょうか・・・?』
照「・・・・・」
・
・
・
~放送スタッフ用モニタールーム~
<モニター画面『インハイ3連覇の絶対王者宮永照は、何を思うのでしょうか・・・?』
健夜(27)「……」
えり「……」
恒子「… うわぁ…」アハハ・・・
咏(24)「いやぁ、コレは確かに意外な展開だねぃ… どーなんのか全然分っかんねーなこりゃ!w」
咏「どーよ? すこやんはこの試合、後半はどんなカンジになると思う?」
健夜「いや、そんなの私も分かんないけど… でも、勘だけで言うなら、さすがにチャンピオンがこのまま終わっちゃうってことはないと思うんだけど…」
恒子「殆どの人はやっぱり、チャンピオンが優勢に試合を進めて、残りの3人が如何にしてそれについていくか…っていうカンジの試合を予想してたでしょうからねー…」
恒子「これはさすがに有り得ないでしょ!w こんな実況泣かせの試合・・・佐藤さんよくやってますよマジでw 伊達にオッパイおっきくないねw」
健夜「胸は関係ないでしょ… でも多分、もう一つ二つ、荒れる展開になるんじゃないかな…? ここまで辻垣内さんがわりと大人しいのも不気味だしね」
ガチャッ
みさき「ただ今戻りました…」
のよりん(27)「タダイマ!」プンスコ=3
咏「おろ?」
咏「どこ行ってたんよ村吉さん、他の試合を見るのも仕事だぜ?」
みさき「あ、すみません… ちょっとその、野依プロと賭けをしてまして」
咏「賭け?」
みさき「その、前の試合で、女子高生の野依プロが“一度も振り込まずにトップで通過”したら、野依プロの言う事を一つ聞く、ていう…」
咏「へー? それで、ノヨリさんは何頼んだのよ?」
のよりん「チョコサンデー! 奢ってもらった!!」プンプン=3
咏「ちょこさんでぇ? なにさ、欲がないねぇノヨリさんは… もっとスゴイことお願いしちゃえば良かったのにさw あんな事やそんな事を…w」グフォフォ・・・
のよりん「いいのっ! 美味しかった!」ニコニコプン=3
恒子「村吉さんそれより試合見て下さいよ! 凄いことなってるよ?」
みさき「え? ・・・チャンピオンが残り5900点? 何があったんですか?」
咏「天江衣ちゃんが強いのよっ! てゆーか、ぶっちゃけ他のメンツが不甲斐ないカンジだねぃ」
みさき「このままじゃトビ終了も有り得ますよね… 満貫以上振り込んだら、即終了…」
のよりん「ブッ飛べチャンピオン!!ww」プンスコリン=3
健夜「ちょ、応援してあげようよ野依さん…」
・
・
・
~会場~
裕子『大荒れ模様の一回戦第八戦もいよいよ南入です…! この狂乱の宴は・・・これからどこへ向かっていくのでしょう?!』
照「……」シューン・・・
智葉(宮永が危ういな… こいつ、こんなダンラスになるなんて経験はほとんどないだろうから、動転してるのかもしれない…)
智葉(本当にトビ終了も有り得る展開になってきた… 私は今3位… 宮永の巻き添えを喰って敗退なんてことだけは御免蒙りたい…)
智葉(となると、まず私のやるべき事は・・・)チラッ
憩「~~♪」チャッ、パシッ
智葉(荒川だ…! 本来はトップの天江を狙いたいところだが、流石にここまで点差が開くと引っくり返すのは容易ではない。 まずは荒川を2位から引きずりおろすとするか…!)ギロォ・・・!
憩(・・・ん? へぇ… 智葉さんうちを狙い撃ちするつもりなん? ふふ…w それは賢明な判断とは言えませんよーぅ?w)ククク・・・
憩(受けて立ってあげますよ…! そして、うちに狙いを定めたことを後悔するがええで…!w)
南入・・・まずは鬼神VSナースのガチンコ対決、勃発・・・!
最初に仕掛けたのは… 智葉ではなく、憩の方だった。
6巡目…
智葉「…」チャッ
智葉(六萬… 対子になったか)
智葉手牌:①②②③⑤⑥⑦⑨56六北北 ツモ「六」
智葉(…宮永はこの局遅そうだ。 とはいえ、なるべく早くテンパイに持っていきたい…)
智葉(ふむ、ここは……)チャッ
智葉、重なった六萬を手牌に入れ、オタ風の北に手をかけた。
と、その時
“「あれ、筒子の染め手にはせんのですかーぁ?」”
智葉「ん!?」ガバッ
突然、まるで手牌をのぞいて茶々を入れるかのような声を聞き、顔をあげた智葉…
憩「……」ニコニコ
智葉「・・・荒川? お前、今何か言ったか?」
憩「へ? 何も言うてませんよーぅ?」ケロッ
智葉「……?」
智葉(なんだ今のは… 確かに荒川の声だったように思ったが…)
智葉(宮永と天江は何も反応していない… もし荒川がしゃべったのなら、この二人も何かアクションを起こすはずだ)
智葉(私の気のせいか? 幻聴…?)チャッ
いぶかしく思いながらも、打牌を続ける智葉…
そして8巡目… 今度は智葉、七索をツモり、索子のシュンツを一つ完成させる…!
智葉手牌:①②②③④⑤⑥⑦⑨56六六 ツモ「7」
智葉(…よしここは、九筒切り…)チャッ…
智葉が、今度は浮いていた九筒に手をかけた、その時、
“「あれ、イッツーも狙わんのですか? それじゃ安手やねぇ…w」”
智葉「・・・・?」ギロッ
憩「~~♪」
また、頭の中に響いてくるような憩の声を聞いた智葉…
しかし、やはり照と衣は何の変化もない。
そして憩は… 睨みつけてきた智葉の視線もどこ吹く風といった様子でソッポを向いていた…
智葉(なんだ、荒川… 私にだけ自分の声を聞かせているのか?)
智葉(一体、どうやって・・・?)
憩(・・・ふふっw さすがの智葉さんも動揺しとるみたいやな…w)
憩(別に魔法を使っとるわけとちゃうんやで? これは… ウチが看護の実習の中で身につけた特別な力なんや)
憩(看護の現場は嵐みたいな所や… その中で求められるんは、五感を研ぎ澄まして、複数の患者さんたちの症状や気持ち…声やわずかな動きなどの信号を感じ取ること…)
憩(特に、重症の患者さんの信号は重要や… 見落としは即大事に至りかねんからね)
憩(看護の現場にしばらくおれば、騒がしい場所でも、そういった重症の患者さんの声だけはどんなにかすかな声でもハッキリと聞き取れるようになる…)
憩(そのくらいのことは看護婦はできて当然なんや。 母親が自分の赤ちゃんの声はどんな状況でも聞き逃さないのと一緒やからね)
憩(でも、ウチはいつの間にかさらにその上… 「特定の人の声を聞き取る」のの逆・・・「特定の人にだけ自分の声を聞かせる」こともできるようになったんや)
憩(智葉さん… あんたの手牌はもうほぼ筒抜けなんやで…?w うちに全部見られとったら、いつも通りのどーんと構えた打牌は出来んのとちゃいます…?w)グフォフォフォ・・・
「ナースのささやき」により、智葉にプレッシャー・・・というより嫌がらせをして戦意を削ごうという作戦の憩・・・
そして10巡目…
智葉「…」チャッ
智葉(・・・テンパイ、か・・)
智葉、また六萬を重ねて暗刻にし、テンパイ… 一-四-七筒待ちの三面チャンである…!
智葉手牌:①②③④⑤⑥⑦567六六六
しかし、
“「おっ!テンパイしましたねぇ、智葉さん…! 一-四-七筒待ちですか? ここはやっぱりリーチですかねぇ?」”
智葉「・・・チッ」
またもや智葉の頭の中に響く憩の声・・・!
智葉のような実力者ですら、手牌どころか心の中まで読み取ってしまう荒川憩…!
それはまさに、人の企みを全て看破してしまう千里眼の持ち主、賢王ソロモンの悪魔アンドロマリウスの如き力だった…
憩(ふふ…w 智葉さん、絶好のテンパイやけど、うちに完全に見透かされとるって分かったら怖くてリーチなんかかけられへんやろ…?)ククク・・・
ほくそ笑む憩…
こんな悪魔のような相手に、どう立ち向かえばいいというのか…?
ところが、麻雀の鬼神・辻垣内智葉は・・・ここで、誰もが驚愕する信じがたい行動に出たのだった・・・
パタッ・・・・
憩「え?!」
衣「は!?」
照「・・・智葉?」
ダヴァン「サ、サトハ…? 一体、何ヲ…??」
ネリ―「ど、どうゆうつもり?!」
裕子『こ、これは・・・ 辻垣内選手、何を考えているのでしょう?!』
裕子『突然、自分の手牌を全て倒し・・・完全にオープンにしてしまいました! オープンリーチでしょうか?』
良子『・・・いや、リーチはかけてないですね。 これは・・・?』
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤザワザワ・・・・ ナ、ナニヤッテンダアレ?! ドーユーコッチャ・・・? ザワザワ・・・
裕子『オープンリーチでもないのに、突然自分の手牌を全て晒してしまった辻垣内選手… 戒能プロ、これは一体…?』
良子『・・・自分の手が良い時に、わざと手牌を見せることで他家にプレッシャーをかける…という事をする打ち手が、ごくまれにいますが…』
良子『この辻垣内選手は、そういうわけでもないようですね… ソーリー、私もちょっと彼女の真意は量りかねます…』
智葉手牌:①②③④⑤⑥⑦567六六六
衣「・・・なんだ貴様、どういうつもりだ? 勝負を捨てるつもりか?」
智葉「いや、すまない。 さっきから五月蠅く私にちょっかいを出してくる輩がいてな…」
智葉「ソイツの手間を省いてやろうと思ってな。 悪いがここはオープンにして打たせてもらう」
憩「……」
照(な、何言ってんの智葉…?? 麻雀は手牌を相手に見せないでやるからこそ成立するゲームだよ…?)
チャッ、ピシッ、タンッ、 チャッ、ピシッ、トンッ!・・・
遂に… 手牌を全てオープンにしたまま、平然と打ち始めてしまった智葉・・・
裕子『・・・こ、これは、まさに前代未聞…! 辻垣内選手、手牌13牌全てをオープンにしたまま打っています!』
裕子『しかし… 辻垣内選手、せっかくテンパイしたのに… これでは他家から当たり牌が出ることは絶対にありませんよね…』
良子『いや、現状では役無しなので、出ても和了ることはできませんがね…』
裕子『・・・つまり、ツモの一点に賭けてわざとオープンにしたと…?』
はやり(28)『…いや、違うんじゃないかな?☆』
裕子『瑞原プロ?』
はやり(28)『多分ねぇ・・・このあと何かを仕掛けるつもりで、その前準備としてわざとオープンにしたんじゃないカナ?☆』
そう、はやりの推測通りだった…
智葉、手牌をオープンにしてから3巡後に、動く!
智葉「…」チャッ・・・
智葉「…ふふw こいつは見せられないな」パタンッ
智葉「・・・リーチだ」トンッ→「①」
憩衣照「「「 !?? 」」」
智葉、ツモってきたその牌一つだけを伏せ、一筒切りのリーチ・・・!
智葉手牌:②③④⑤⑥⑦567六六六?
憩(・・・な、なんや・・・? 智葉さん、何を引いてきたんや…?)
憩(普通に考えるなら、五萬か七萬を引いてきた可能性が高い… つまりタンピン高め三色や…)
憩(しかし… 智葉さんのことやから、全く別の牌… 他家の余り牌に照準を合わせた単騎待ちっちゅう可能性もある…)
憩(ちっ…! さすがは智葉さんやな… まさか、こんな作戦があるなんて…)ギリ・・・
良子『ははあ… 確かに、これははやりさんの言った通りだったようですね』
裕子『え?』
良子『辻垣内選手は、最初からコレを狙っていたんです… 13牌中12牌を見せて、引いてきた残り1牌だけを隠す…』
良子『こうすることで他家を疑心暗鬼にし、プレッシャーと迷いを与えることが彼女の目的だったようです』
“ギラリ・・・!”
智葉御用達の、柄に龍の紋章のついた長ドスが、ゆっくりと引き抜かれ・・・その白刃が鈍い光を放ち始めていた・・・
照(智葉…?)
衣(なんだ… 何で待ってるんだ此奴は…?)
憩(引いてきた偶発的な牌… それを端に置いた… これだけはうちも読めへん…!)
…そう、12牌も牌を晒しているというのに、他家にはその待ち牌が何なのかが、サッパリ分からないのだ…!
むしろ、12牌見えてる分、その手牌は不気味に見え、言い知れぬ重い空気が卓上を漂っていた…
そして次巡、14巡目…!
憩「…」チャッ・・・
憩(うっ、字牌・・・)
憩、ここでオタ風の西を引く… タンピン狙いの憩の手牌には不要な牌である…!
憩「・・・」チラッ
智葉「………」
憩(ダメや。 分からへん。 智葉さんの最後の牌は一体なんなんや…)
憩(常識的には、いくら字牌が出やすいとはいえ、タンピン三色を蹴ってドラでもないオタ風単騎で待つなんてことは考えられへん)
憩(でも… この人ならやりかねん… もし西単騎で待っとったら、リーチ一発… 裏が乗りよったら、満貫も有り得る…!)
憩(く…! なんや… 追い詰めるつもりが、なんで逆にうちが追い詰められとるんや…?)ギリ・・・
“ギラァ…!”
徐々にその恐ろしい刀身を現していく智葉の長ドス…!
もし判断を間違えば… 荒川憩とて、一刀両断、まっぷたつである…!
憩「……」スウウゥ、フウゥーッ・・・
憩、ふーっと一つタメ息・・・
憩(分かっとる… 普通の人より色々見えてまううちやけど、全てが見えるわけやない…)
憩(でもその見えへんところがあるからこそ、麻雀は面白い… やめられへんのや)
憩(こういう時は覚悟を決めるのが大事や… 今は2位とはいえ・・・日和っとって凌げる場ではないやろ… うちにオリの選択は無い!)
憩(通れ!)タンッ!
憩、逡巡したのちに、ドラの西強打・・・
と、その瞬間、下家の智葉の目が妖しく光る!
憩(えっ、まさか…?)
>>428コンマ以下(和了者)
01~40→智葉(「一の太刀」発動、和了れば憩から出和了り)
40~60→照
61~80→衣
81~00→憩
>>429コンマ以下(打点表>>14)
あ
そ
59照 76ハネ満ツモ
“ズバァッ!”
憩「ひっ!?」
憩が西を出すと同時に、智葉が長ドスを完全に引き抜き・・・鬼の形相で上段袈裟切りに構える・・・!
憩(キャアアアアアァァッ?!?)=3
思わず目をつぶる憩…!
しかし、その振り下ろされた刃は、憩のナースキャップを吹っ飛ばしただけであった…
憩(・・・・あ、う、うち・・・ 首、ついとる・・・?)スリスリ
両手で自分の首が胴体にくっついていることを確認する憩…
智葉(ちっ…! 荒川、悪運の強い奴だ… 一つ違う…!)グウゥ・・・
智葉手牌:②③④⑤⑥⑦567六六六北
智葉の最後の牌は“北”・・・! 九死に一生を得た憩・・・
そして、その直後、
照「 ツ モ 」トンッ
智葉「う」
衣「む…」
憩「あ…」
照「白・ホンイツイーペーコードラ1・・・」パララァ・・・
照「ハネ満3000・6000です…」ホッ
照手牌:3455778899白白白 ツモ「2」赤[5]
やっと大物手を和了り、ホッと安堵の表情を浮かべる照…
照(賭けだったけど… 今回もギギギの力で高打点を狙って良かった… 智葉、リー棒遠慮なくもらうねw)
智葉(くそ…! 時間をかけすぎたか…)ギリ・・・
憩(また親っかぶり…)ヨヨヨ・・・
第八戦南一局
南 憩 32700→26700
西 智葉 14400→10400
東 衣 67000→64000
【南二局 親:智葉】
ワアアアアアアアァァ―――ッ!! ヤッタァテルー! ヤットアガッタカ・・・ ココカラギャクテンダチャンピオン! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!
裕子「チャンピオンが息を吹き返しました…! ハネ満ツモ和了りで3位に浮上です!」
良子「このメンツにしては重い局でしたね。 最も早くテンパイしたのは辻垣内選手でしたが… ちょっと、荒川選手に気を取られ過ぎたかもしれませんね…」
智葉(く…! 遂にラスになってしまった…)
智葉(南三局はまた宮永の親だし… この親で和了れなければ、勝ち目は非常に薄くなってしまう…)
智葉(次こそ何としてでも和了る! 本気の本気だ・・・!)ゴオォ・・・!
※智葉、能力ステージ。何を使う?(最も早く3票を獲得した番号で)
1、「刀剣乱舞」
鳴きの速攻で70%の確率で満貫以上和了
2、「抜打先之先(ぬきうちせんのせん)」
70%の確率でダブリ―一発ロン(ドラ1~3、満貫orハネ満)を和了
3、「燕返し」
カウンター技。 ロン和了りを狙ってきた相手とタイマン勝負で、70%の確率でハネ満以上をロン和了りできる。 ただし失敗すると自らが相手に振り込む。
1「刀剣乱舞」
1巡目
智葉「チー!」ズバァッ!→「七八九」
憩「!」
智葉、1巡目ですかさず憩の出した九萬を拾う…
憩(智葉さん、なんやろ、チャンタ手・・・か、鳴き三色?)
照(萬子のホンイツ狙いかな… 自牌と萬子が切りづらい…)
衣(役牌暗刻か…? 早そうだな)
智葉のいきなりの七八九のリャンメンチーに、他家3人、警戒レベルを上げる…
チャンタやホンイツにからむヤオチュー牌と萬子を絞りにかかる…!
ところが、
智葉「ポン!」ズババァッ!→「④④④」
衣「ん?」
2巡目… 智葉、今度は衣から出た四筒をポン…!
智葉手牌??????? 鳴き「④④④」「七八九」
憩(…? なんや? ホンイツでもチャンタでもないんか? 一体、何を・・・)
そしてさらに3巡目、
智葉「ポン!」ズバババァッ→「666」
照「え」
智葉アッという間に三鳴き…! まるでその長ドスで卓上を斬るかのように牌を拾い上げていく!
智葉手牌???? 鳴き「666」「④④④」「七八九」
憩(ちょ・・・なんなん智葉さん、早過ぎやでw せっかちな人は嫌われますよーぅ?)
憩(でも… これで智葉さんの狙いは分かったで。 あの残った4牌のうち3牌は役牌… 東南白發中のうちのどれかや)
憩(それで何かの牌での単騎待ち… あるいは役牌を二つ対子にしてのシャボ待ちや)
憩(ミエミエやで智葉さん…? 多分速攻でツモる気なんやろうけど… 親に和了らせる訳にはいかへんからね… 潰す!)カッ!
智葉「……」
ところが!
4巡目
憩「…」チャッ
憩(ど真ん中の五萬… 筒子のホンイツ狙いのうちには不要や)
憩(智葉さんはほぼ100パーテンパイしとるやろうけど、待ちは字牌か数牌の端の筈や。 こーゆーのは早目に切っとくに限るで)タンッ
憩、のちのち切り辛くなるであろう五萬をツモ切り…
と、その時、
智葉「・・・それ」
憩「え?」
智葉「 カンだ 」
憩「はあぁっ?!?」
なんと智葉、憩の出した五萬を大明槓・・・!
更に、嶺上牌を引くと同時に、残っていた一牌を六索の明刻に叩きつけて加槓!!
智葉手牌:? 鳴き「五五五五」「6666」「④④④」「七八九」
憩(ど、どどど、どゆこと・・・?? 役牌のやの字も見えんやんか!)
憩(完全な空テンパイやったっちゅーこと…? 智葉さん、あんた、一体・・・!)
そして2巡後… 6巡目!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>443コンマ以下(和了者)
01~70→智葉(「刀剣乱舞」発動)
71~80→照
81~90→衣
91~00→憩
>>444コンマ以下(打点表>>14)
ら
た
76照 61満貫ロン(3の倍数+1で対面憩振り込み。振り込み回避の「ギフテッド」は既に2回使われているため、発動されず)
6巡目!
照「チー」パシッ→「④⑤⑥」
智葉「あ」
照、智葉の出した六筒をチー・・・
これで… 最後の四筒が見えてしまった以上、三槓子狙いだった智葉の和了り目は完全にゼロッ!!
そして…
憩(…? あかん、今度はチャンピオンがテンパイ…?)
憩(智葉さんが二回もカンしたせいで、カンドラがごっそり乗ってる可能性もある…)
憩(チャンピオンの手牌はうちには全く読めへんし… オリたい… ほなけど、現物が無い…!)
憩(とりあえず… スジ出しとこか… これなら通るやろ?)トンッ
照「ごめん憩、それ当たりw」ニタァッ
憩「……」
照「ふふw イッツードラ3…! 満貫8000!」
照手牌:①②③⑦⑧⑨1179 ロン「8」鳴き「④⑤⑥」 カンドラ[1・⑧]
憩(カンチャン八索待ち…!)ギリ・・・
照「ありがとう智葉♪ カンのおかげで1000点が8000になっちゃったw」
智葉「・・・・・」
第八戦南二局
東 智葉 10400
南 照 18900→26900
西 衣 64000
北 憩 26700→18700
もうちょっと進めたいんだけど、今日はここまでにします。 眠くて…
安価・コンマ対応あざした!
最後の照の連続和了スタートは、また明後日20:00から
乙あざす
進めるにょ
終局まで行くかな?
【南三局 親:照】
裕子『チャンピオンの連続和了…! ハネ満、満貫と和了って、遂にダンラスから2位にまで上ってきました』
良子『さすがですね… 他家が互いに牽制し合い、宮永選手をあまりマークしていなかったのもラッキーでしたね』
裕子『そしてここで巡ってきた親番… これはもしかすると、トップの天江選手に追いつくという展開も有り得るかもしれません』
衣(連続で和了られた… 衣も遊んでいたわけではないんだがな…?)
智葉(くそっ、最悪の展開だ… とにかくこの親を早く流して、オーラスで一発を狙うしかない…!)
憩(あかんなぁ… 衣ちゃんと智葉さん用心やと思っとったら、チャンピオンに振り込みかいな…! ここで3位に落ちるんは痛過ぎるで…!)
照(ふふw、楽しい…! こんなにドキドキ、ワクワクする対局って、いつぶりだろう…♪)
照(なんだか…忘れてたな、こういう感覚… 高一の時に藤白さんや戒能さんと闘った時以来かな…?)
照(それ以降は、高校生同士の試合ではいつでも他家3人が協力して私を止めようとして… それを踏み潰して蹂躙する様な展開ばっかりだったから…)
照(こんなにハラハラして、勝ちたいって思える“感覚”を忘れてたよ… 麻雀って、こんなに楽しいモノだったんだ…)
照(この3人に感謝だね… 憩、智葉、天江さん… この3人でなければ、私をこんなにドキドキさせてくれることはきっとなかったよ…)
照(こうなったら、もう、勝っても負けても悔いはない。 やるべきことは、ただ一つ・・・!)
照(攻めて攻めて、天江さんを引きずりおろして・・・トップに立つんだっ!)カッ!
照「チー!」パシィンッ!
照「ポン!」カシィンッ!
裕子『チャンピオン速い! 3巡目でテンパイです!』
智葉(やはりまた連荘モードに切り替えてきたか… この局は、無理だな…)チッ
そして次巡4巡目・・・照の元気の良い和了の声が響き渡る!
照「ロンorツモ!」パタッ
※照の「連続和了」発動
>>463コンマ以下(打点は1翻限定。ツモかロンか、振り込み者等を決める)
あ
96ツモ
照「ツモ!」タァンッ!
照「チャンタのみ、500オールです」パララ・・・
憩(さぁー、始まっちゃいましたねーぇ…)
智葉(とにかく止める…! 手段は問わん!)
衣「また連荘狙いの安手か。 興味索然… 面白くもないな!」フン
照「ふふ…w 天江さん、また止めれるものなら止めてごらんよ… この試合・・・南四局は回ってこないから!」ニッ
第八戦南三局
東 照 26900→28400
南 衣 64000→63500
北 智葉 10400→ 9900
【南三局一本場 親:照】
衣「何…? 烏滸言を! 驢鳴犬吠、無駄口を利くとあとで恥をかくぞ」フン
憩(…衣ちゃん… 相変わらずエライ自信やな… さっきみたいに直撃で止めてくれるんなら、もろ手挙げて喜ぶけど、出来るん…?)
智葉(東三局の宮永の親を止めたのは確かに天江だった… タンピンを蹴って、宮永の余り牌に照準を合わせた字牌単騎…)
智葉(連荘時の宮永は、満貫までは大体3~8巡程度で和了ってしまう。 あの異様なスピードの理由は、無駄ヅモが殆ど無いことだ…)
智葉(剛腕で無理矢理有効牌を引いてくるような打ち筋… しかし、隙が無いわけではない)
智葉(何故なら、宮永はまるで自分のツモ牌が分かっているような打ち方をすることが多い。 例えばのちのち当たりやすくなる余計な中張牌を先切りして、字牌の整理を後に回したりすることがある…)
智葉(東三局の振り込みはまさにその字牌整理の時に振ってしまっていた。 宮永はそうそう融通の利くタイプではない。 今度は私が狙い澄まして討ち取ってやる…!)ジリ・・・
ところが、
照「リーチ♪」ドォッ
裕子『!? み、宮永選手、第一打でダブリーです! 天和寸前だったということでしょうか?!』
智葉(な、何…? しかし… これは、チャンスじゃないか?)
裕子『これは… さすがの他家3人も待ちを読みようがありません。 一発で当たって裏がのったら満貫も有り得ます…!』
良子『い、いえ、佐藤さん、今は宮永選手は連荘モードの筈ですから、逆に一発で当たり牌を出したら宮永選手を追いつめることができますよ』
裕子『え? はい?』
良子『宮永選手が先ほど和了ったのは1翻… 一発で和了れば最低でもダブリー一発の3翻がついてしまいます』
良子『連荘モードの宮永選手は必ず細かく打点を上げてきますから、1翻から2翻を飛ばして3翻で和了るということは有り得ません。 つまり一発で当たり牌が出たら見逃す筈なんです』
裕子『見逃す・・・つまり、フリテンになってしまうということですね?』
良子『そうです。 リーチ後に当たり牌を見逃せば、もうロンすることはできません。 それに、勿論ツモっても3翻なので和了ることはできないので、和了の可能性を完全に潰すことができるのです』
はやり(28)『んー… でも良子ちゃん、一人空気を読んでない子がいるから、そーはならないんじゃないカナ?☆』ハヤッ
良子『え…?』
衣「ポン!」パシィンッ→「⑥⑥⑥」
衣、照のリーチ宣言牌の六筒を拾ってポン! 一発消しである…!
しかし、照はまるで鳴かれるのを見越していたかのようにニッと口角を上げる…!
憩(ちょっ! 衣ちゃんアンタ何やっとんねん!)ジロッ
智葉(余計なことを…!)ギロォ…
衣(? な、なんだ? 衣は親リーの一発消しをしただけだぞ…? 何故睨まれるんだ?)
そして、その直後…!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>469コンマ以下(和了者)
01~90→照(2翻限定、“ロンのみ”)
91~93→衣
94~96→憩
97~00→智葉
打点
>>470コンマ以下(打点表>>14)
あ
そらっ
73照 42(照の2翻ツモだが、この局はロン限定、3の倍数のため下家衣振り込み)
衣「…」タンッ→「三」
照の六筒を鳴いた衣が、手牌から三萬を捨てる…
すると、上家の∠頭がいやらしい笑みを浮かべた…
照「鳴いて飛び出る当たり牌とはこのこと…w」
衣「ん?」
照「ロン! ダブリーのみ、2900の一本場は3200…!」パララァ・・・
照手牌:一二三三456②②②③④⑤ ロン「三」
衣「・・・??」
憩(な、なんや…? 六筒残して三萬切りでリーチかけとれば、一-四-六-七筒待ちの理想形だったんを、わざわざ膨らんでる余計な三萬単騎で待っとったん…?)
憩(まあ、ツモるわけにいかんから、こんな待ちやったんろうけど… ほんまになんちゅーメチャクチャな打ち筋や… 完全に“場”が見えとるってことなんか…?)
ザワザワ・・・ ガヤガヤガヤ・・・ ナ、ナンダイマノ・・・? ナニガオキタ??
裕子『で、電光石火…! なんと誰も一回もツモらないうちに和了してしまいましたチャンピオン! 天江選手この試合初めての振り込みです…!』
良子『まるで天江選手が鳴いて三萬を出してくることを分かっていたような打ち筋ですね…』
第八戦南三局一本場
東 照 28400→31600
南 衣 63500→60300
北 智葉 9900
【南三局二本場 親:照】
4巡目…
智葉手牌:23①①①②③⑦⑨一北北中
智葉(これは…来てる! 4巡目で自風チャンタのニシャンテン…)
智葉(北か一索が来てくれれば、この局モノにできる…!)
と、その時、
憩「…」トンッ→「1」
智葉「! チッ」照「ポン!」
智葉「!?」
憩の出した一索を智葉が鳴こうとしたところ… 照が横からポン! ポンの方に優先権があるため、一索は照のモノ…!
既に河に一索は一枚出ているため、もう123のシュンツを作ることは不可能である…
智葉(くそ、キー牌を喰い取られてしまった… この局はもうきついか…?)
智葉(しかし宮永、何を狙ってる…? 私と同じでチャンタか?)
そして3巡経過、7巡目…!
?「ロンorツモ!」
>>476コンマ以下(和了者)
01~80→照(3翻限定)
81~87→衣
88~94→憩
95~00→智葉
打点
>>477コンマ以下(打点表>>14)
あ
あ
57照 78三翻ツモ
照「ツモ!」タンッ
照「三色ドラドラ・・・二本付けで2200オール…!」パララァ・・・
照手牌:二三四②③23488 ツモ「④」鳴き「111」 ドラ[8]
智葉「!??」
衣「?? なんだ其れは…? 何故その手で一索を鳴くんだ?」
衣「裏目の一筒を引いたら役無しフリテンで和了れないだろう… お前はルールを分かっているのか?」
照「…」フフッ
衣の安い挑発なぞ鼻で笑う照…
しかし、その時、智葉は心底震えていた。
智葉手牌:①①①②③⑦⑨一一三北北中
智葉(天江… お前の言う事は尤もだが、宮永が裏目る可能性はゼロだったんだ…)
智葉(一筒は河に1枚… そして私が3枚持っているから、引くことは絶対にない…!)
智葉(くそっ、宮永… もう何もかも見透かしているということなのか…?)
照「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォ・・・!
第八戦南三局二本場
東 照 31600→38200
南 衣 60300→58100
北 智葉 9900→ 7700
【南三局三本場 親:照】
裕子『宮永選手遂に5連続和了…! 南入してから宮永選手以外誰も和了れていません。 これぞラッシュ・・・独壇場!』
はやり(28)『次和了るのは親満だからねぇ… いい加減止めないと大変なことになるYO…!☆』
裕子『一体いつまで和了り続けるんでしょうチャンピオン・・・ さあ、今回の配牌は・・・おや?!』
照配牌:一四八九②⑤⑨38東西北白中
裕子『これは・・・ちょっと、凄まじいまでのクズ手ですねぇ… えーっと… 6シャンテンくらいでしょうか?』
良子『一般手を目指すなら7シャンテンですね。 七対子なら6シャンテンですが…』
はやり(28)『国士無双なら5シャンテンだYO☆ でも照ちゃんがここで役満を目指すことは有り得ないけどね♪』
裕子『これはさすがのチャンピオンもここまででしょうか? 他家は軒並み2~3シャンテンと、悪くない手格好です…』
裕子『他家にとっては連荘を止める絶好の機会が巡ってきました。 さあ、この局は誰が和了ることになるのでしょう?』
憩(配牌2シャンテン、ヤオチュー牌がゼロ… タンピン手を目指すには絶好の配牌や…!)
憩(これ以上は和了らせるわけにはいかへん。 絶対止めたんで…!)
智葉(宮永の連荘を止める最も効果的な手段は、自らがとにかく早く…8巡以内に和了ってしまうことだ。 この手牌…十分そのミッションは達成できる)
智葉(私はあきらめないぞ… 勝負はまだここからだっ!)
しかし・・・
チャンピオン圧倒的に不利、と思えたこの局・・・照は誰もが目を見張るほどの“神の引き”を魅せるのである・・・!
智葉「チー」カシィンッ
憩「ポン!」パシィンッ
裕子『荒川選手、辻垣内選手、またお互いに鳴き合って手を進めます…! なんとしてもここは、親に和了られるわけにはいかないという意思が表れてますね…』
裕子『一方宮永選手は・・・ん?』
3巡目
照手牌:一一八九②⑨⑨38東東白中
裕子『これは・・・わりと手が進みましたね… 自風が対子になっています』
良子『ええ、ここまで無駄ヅモ無しで来てますよ』
裕子『しかし、辻垣内選手と荒川選手は既に1シャンテン・・・これはさすがに追いつけないのではないでしょうか?』
ところが…!
照「…」チャッ
裕子『え?』
照「…」チャッ!
裕子『おや!?』
照「…」チャッ!!
裕子『こ、これは・・・!』
照、引く、引く、引く・・・! まるで有効牌が照の手に引き寄せられるように… いや、むしろ魔法で山の牌を自分の都合の良い牌へと変えているかのような勢いで、その怪力剛腕で牌を引いていく…!
6巡目…!
照手牌:一一七八九⑨⑨389東東東
裕子『か・・・考えられません! あの7シャンテンのクズ手が、みるみるその様相を変えていきます! わずか6巡でチャンタ1シャンテンにまで辿り着きました…!』
しかし憩も智葉もこのチャンスを逃すことはできない…!
この6巡目のツモで二人ともテンパイし、照に頭一つの差をつける!
そして7巡目…!
?「ロンorツモor〇×!!」
>>484コンマ以下(和了者)
01~70→照(満貫限定)
71~80→衣
81~90→憩
91~00→智葉
打点
>>485コンマ以下(打点表>>14)
あ
え
29照 12ツモ
7巡目…!
憩(こいっ!)ギュッ
憩、指先にきりきりと力を込めて牌をツモる… しかし、引いたのはタンヤオ不要牌の九筒・・・
憩(くっそ…!)タンッ
もはやオリはない。 憩が生牌の九筒を河に捨てると同時に・・・対面照の口が開く!
照「ポン!」カシィンッ→「⑨⑨⑨」
憩「!?」
照、九筒ポンで智葉のツモを飛ばし、浮いていた三索を捨てる…
さらに!
照「カン!」パシィッ!→「東東東東」
衣「!」
今度は衣の出した東を大明槓・・・
その、刹那、
ガッ! ギュルルルルルルルルルル―――――――ン!!!
衣憩智葉「「「 !?!? 」」」
卓の角を左手でつかんだ照が、右手を後ろに振りかぶる・・・
そして、その腕にアッという間に猛烈な竜巻と雷光のような光が宿る!
ズドオオオオオオオオォォォ―――――ンッ!!
照の右手が王牌の奥・・・嶺上牌を弾き上げ、卓に叩きつけると同時に、残りの手牌がドォッと倒れてその牌姿を露わにした。
照手牌:一一七八九89 ツモ「7」 鳴き「⑨⑨⑨」「東東東東」 ドラ[7]
照「東・チャンタ・嶺上開花・ドラ1・・・・」ズモモモモモモモオオオオォ・・・・!!
照「満貫4000オールの三本場は4300オール!!」カッ!
照のコークスクリュー親満ツモ、炸裂・・・!!
第八戦南三局三本場
東 照 38200→51100
南 衣 58100→53800
北 智葉 7700→ 3400
【南三局四本場 親:照】
ドッワアアアアアアアアアァァァ――――――ッ!! ヤッタァテルーッ! サスガチャンピオン!! チョースゴイヨォーッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!!
衣「なっ!?」ガタッ
憩「うぅ…」ガックリ
智葉「く…!」ギリ…!
ガックリとうなだれる憩、歯ぎしりをする智葉、そして信じられないという顔で立ち上がる衣…!
裕子『つ・・・ついに出ました! チャンピオンのコークスクリューツモ・・・!!』
裕子『怒涛の6連続和了! もはや誰も彼女を止めることができません!』
良子『あのクズ手から・・・まさにアンビリーバボー・・・! 麻雀のゴッドが彼女に宿ったとしか思えません・・・!!』
はやり(28)『すっごいねぇ…☆ これ、次も和了ったら多分試合終わるよ…?』
憩(あかん… もうちょいやったのに…!)ググ・・・
智葉(次はオヤッパネ… ツモでも私がトンで試合が終わってしまう…)ウウ・・・
衣「・・・・・」
衣は… 南三局の初めの和了をした時の、照の言葉を思い出していた…
“『天江さん、また止めれるものなら止めてごらんよ… この試合・・・南四局は回ってこないから』”
衣(まさか…? あんなモノ見栄を張っただけの冗談だと思ったが… 本気だったというのか?)
衣(衣の支配の及ばない淵底の向こう・・・王牌からドラを掠め取っていくとは・・・さすがは咲の姉ということなのか・・・)
衣(面白い…! まさか、ここまで楽しい勝負になるとは思わなかったぞっ!)
衣(受けて立とうではないか! この満月の衣の・・・本気を見せてやるッ!!)カッ!
パァンッ!
憩「え?!」
智葉「な!?」
突然何かが破裂するような音を聞いた憩、智葉が、上を見上げると・・・ ステージ上の照明の一つが、砕けて白煙を噴き上げていた・・・
さらに…
ピシピシィッ! ブウウゥ――ン…ッ!
裕子『え?!』
卓上のカメラの全てにヒビが入り、実況室のモニター画面が乱れる・・・!
そして、
ズウウウウゥゥン・・・!!
アッという間に暗闇に包まれる館内…!
裕子「て、停電・・・?! み、皆さん、落ち着いて下さい! その場を動かないで・・・!」
真っ暗な中でマイクに向かって話す裕子… しかし電気が通じていないのでその声は会場には届いていなかった…
衣「・・・・・・・」ズモモモモモモモオオオォォ・・・・!!
照憩智葉「「「!?!?」」」
暗闇の中で、ただ一人、まるで蛍のように全身から青白い光を放つ衣・・・!
建物全体の電源が落ちた真っ暗な東京国際フォーラムの上では… 煌々とまんまるの満月が夜空を照らしていた・・・
そう、最上級の魔物同士による、最後の闘いが迫っていた。
・
・
・
5分後…
パアアアァッ!!
ア、ツイタノヨー! ヨカッタ・・・ センパイコワカッタッスー! モ、モモ、イツマデダキツイテルンダ…/// ザワザワガヤガヤ・・・・
暗闇に包まれていた館内の照明がつき・・・
闘牌ステージの自動卓にも点数が元通り表示され、ゴトゴトと牌をかき回す音が響いてきた…
裕子『ふ、復旧…! 館内が停電していましたが・・・今全て復旧したようです! 皆さん、大丈夫でしょうか…?』
和「…!!」ギュウウウゥ・・・!
優希「のどちゃん、明かりついたじょ?」
久「またやっちゃったのね天江さん…w どうなるのかしらねこの勝負?」
咲(衣ちゃん… おねーちゃん…!)ゴク・・・
衣「白糸台… ここまで掉尾奮戦の限りを尽くしてきたようだが…」
衣「此れで御戸開きだッ! 一切合切・・・烏有に帰してやろう!!」カッ!
照「・・・そ、そそ、そ・・ ソウデスカ・・・」ガクブルガクブル
裕子『試合再開ですっ!』
今回のレギュレーションに責任払いは無いんですね
ザアアアアアアアアアァァァ・・・!! ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオォォォ・・・!! ジャバジャバァ・・・ ザザザザザザザザザアアアァァ・・・!!!
智葉「う…!」
照「ひ…」
憩(またかいな… 風邪ひいてまうでほんまに!)
一巡目から闘牌ステージに流れ込んできた海水が、濁流となって渦を巻き、3人を飲み込んでいく・・・
照の“連続和了”の支配の力と、衣の“一向聴地獄”の力が真っ向からぶつかり合い… もはや卓上は誰も介入することのできない、一つの異空間のような有様になっていた…
しかし… 先手を取ったのは衣!
ここまで8巡以内で和了る超速攻を続けていた照の手牌ですら、1シャンテンのまま進まない…!
照(まずい… 天江さんは私の下家だから、誰も鳴かなければ海底牌が回るのは天江さんだ…!)
そして17巡目!
衣「リーチだ!」ドォッ!
>>492
あるよっ!
ちょっと待ってて、終局したらそこの部分書き直します
天江衣の17巡目リーチ…!
憩(魔物二体のガチンコ勝負かいな… さーて、でも人間様の力が叶わないとは限らんのやで…?)チャッ
憩(智葉さん… 照さんにも衣ちゃんにも、ここでデカいのを和了られたらあんたはトンでまうんや。 勿論、協力してくれるやんな…?)トンッ・・・!
憩、智葉に鳴かせてズラす目的で、17巡目に河に出したのは一筒・・・!
そして、智葉だけでなく、照、衣までもが、その一筒に目を走らせた・・・・・
>>497コンマ以下(和了者)
01~60→照(ハネ満限定)
61~73→衣
74~86→憩
87~00→智葉
打点
>>498コンマ以下(打点表>>14)
う
それ
99智葉 02一翻ツモ
智葉「…」ジッ・・・
憩(・・・さ、鳴いてや智葉さん!)
智葉「……」チャッ・・・
憩(!? え、シカト…?)
智葉、憩の出した一筒を一瞥したものの、スルー・・・
そして、
智葉「…ツモだ」トンッ
憩「へ?」
衣「何?!」
照「……」
智葉「・・・ツモのみ、三本場は600・800だ」パララァ・・・
憩(そ、そんな、智葉さんテンパイしとったん? うちが見誤ったやと…?)
裕子『宮永選手の連続和了ストップ…! 止めたのはここまでヤキトリだった辻垣内選手です!』
魔物二体の支配を破り、憩の魔眼を欺いて和了を手にしたのは鬼神辻垣内智葉・・・!
裕子『さあ、場はいよいよオーラス・・・この一回戦最後の・・・本日最後の南四局です!』
第八戦南三局三本場
東 照 51100→50300
南 衣 53800→52200
北 智葉 3400→ 6400
【南四局 親:衣】 ※智葉の主役ステージが飛ばされているので、「打点1ランクアップ」のアドバンテージがあるのは衣と智葉の両方
裕子『一回戦第八戦も遂にオーラス・・・! 現在トップは龍門渕高校天江衣選手!』
裕子『東場での3回もの海底撈月で圧倒的リードを築き… まだ誰にも首位を明け渡さずにここまで来ました!』
裕子『そして2位にはチャンピオン宮永照…! 一時はトビ寸前まで落ち込んだものの、南入してからの怒涛の連続和了であわやトップか?と思われるところまで上ってきました…!』
裕子『続いて3位は三箇牧荒川憩選手… チャンピオンから倍満を直取りする見事な和了がありましたが、現在は2位までの点差が4万点近くと、厳しい状況に立たされています…』
裕子『ラスト4位に甘んじているのは臨海辻垣内選手… 所々でその強さを見せつけてきましたが、和了まで一歩届かないという状態が続いていました…』
裕子『しかし、先ほどの和了で宮永選手の連続和了と天江選手の一向聴地獄の両方を潰してみせました! まだまだ何が起こるかは分かりません!』
コロモッ!アトイッポデスワッ!! ソノママトップデキメチマエッ! テルー! トップニナラナキャユルサナイヨォッ! ガンバッテクダサイミヤナガセンパイッ!! アラカワァッ! アキラメタラアカンデッ! マダチャンスハアルノヨー!! サトハー!コッカラギャクテンスルンデショ? ゼンインマップタツデスヨサトハ!!
裕子『観客の皆さんも、最早最後の力を振り絞っての応援です! さあ・・・この声援に応えられるのは誰になるのでしょうか!?』
配牌・・・
衣(おかしい… さっきは何故対面に和了られたのだ…? 衣の力に翳りが出てきているのか…?)カチャカチャ
照(止められちゃった… でも、ここで最後和了れば、トップに立てる…!)カチャカチャ
憩(ふぅー… ままならんなーぁ… でも、こっからでも逆転できてまうんが、麻雀っちゅうゲームなんやで!)ジャッ!
智葉(このまま無様なままでは終わらせない… 準決勝に進むのは・・・私だ!!)カチャカチャ
※各自の配牌時シャンテン数を決定します。
衣→>>502
憩→>>503
智葉→>>504
照→>>505
それぞれコンマ以下が、
01~20→5向聴
21~40→4向聴
41~60→3向聴
61~80→2向聴
81~00→1向聴
※この局ではシャンテン数が少ないほど、早く和了のチャンスがやってきます(同じシャンテン数の場合は、コンマ以下数が大きい方が優先)
あ
ひ
お
はい
衣→5向聴(04) 憩→4向聴(38) 智葉→1向聴(84) 照→4向聴(35) (智葉→智葉→智葉→憩→照の順で和了チャンス到来)
チャッ、パシッ、タンッ! チャッ、ピシッ、タンッ!・・・・
死力を振り絞って闘ってきた4人の偉大な少女たちが、また静かに牌を操作する・・・
しかし… 勝者と敗者を分かつ決戦の時が刻一刻と迫ってきていた・・・
智葉「…!」チャッ!
智葉(よし! コレを和了れば、逆転可能だッ!)
そんな中、最初にテンパイを果たしたのは辻垣内智葉・・・!
裕子『!? こ、これは凄い…! 7巡目!辻垣内選手、ここに来て一発で2位以上まで上り詰める起死回生の手を張りました!!』
良子『まさに執念ですね… これは大逆転も有り得ますよ…!』
智葉(さあ来いっ! 来るんだッ!!)チャッ!
智葉は神頼みなどするようなヤワな精神の持ち主ではない…!
しかし、最後の当たり牌を待つこの時は、何かに祈らずにはいられなかった・・・
そして!
打点
>>508~>>510の3つのコンマ以下のどれかが、下の条件を満たしていれば和了(打点表>>14)
※役満ツモ和了、照か衣に三倍満以上直撃など
あ
ああ
10、79、45、智葉和了ならず…!
智葉「…!」チャッ
智葉「む…!」チャッ!
智葉「ぐ…!」チャッ!!
智葉、引けない…!
そして… その隙にテンパイを果たしたのは心眼を持つナース…!!
憩(キタで…! コレを和了れば大・逆・転や…!!)ギラ・・・!
憩、全て伏せているその13牌が、自分を2位以上にまで押し上げる超大物手であることを確信する…!
憩(さあっ、おいでっ! うちの当たり牌ちゃん…!!)スウゥ・・・!
勝利の女神をひっつかまえるべく、右手を伸ばす憩・・・!
チャッ!!
憩(!! これは・・・!)
打点
>>513コンマ以下が、下の条件を満たしていれば憩和了。 満たしていなければ照和了。(打点表>>14)
※役満ツモ和了、照か衣に三倍満以上直撃など。
あ
37照和了、三翻ロン、3の倍数+1で対面憩から出和了り
憩(く…!? 一個ちゃう!)
筒子のチンイツタンヤオピンフイーペーコードラ4・・・!
ダマで数え役満の手を張っていた憩だが、ツモった牌は一つズレている九筒・・・!
憩(あかん… ヤオチュー牌は危険や…! チャンピオンの手牌… ハッキリは見えんけど、多分またチャンタ手…!)
憩(でも・・・ここで逃げることはできんでっ! 通れっ!!)タンッ!
憩、決死の九筒切り・・・
その時・・・
対面の照が、ふうと小さく息を吐き、微笑んだ。
照「憩・・・ ありがとう、楽しかったよ・・・」
憩「え…?」
照「智葉も天江さんもありがとう。 私、こんなに楽しかった対局は初めてかもしれない…」パラララァ・・・
照が、話しながら、その手を自分の手牌に、左から右へとゆっくりと滑らせると、カタカタという小気味良い音を立ててその牌姿は現れた。
照手牌:一一七八九⑨⑨123999 ロン「⑨」
照「ロン。 ジュンチャン…! 3900です」パラリ・・・
死闘、遂に終結・・・!!
最後にトップの座に立ったのは絶対王者宮永照!!
鬼神辻垣内智葉・・・ 天才荒川憩・・・ 善戦するも、一回戦で、勇退―――!!
第八戦南四局(終局)
東 衣 52200
南 憩 11100→ 7200
西 智葉 6400
北 照 50300→54200
順位
1位 宮永照(準決勝進出決定)
2位 天江衣(準決勝進出決定)
3位 荒川憩
4位 辻垣内智葉
本日ここまでです。 遅くまでお疲れ様でした。
安価・コンマ対応あざした!
お陰で一回戦も無事終了し、一安心です。
カンの間違いはまた明日の朝か夜に直しときます(衣からの大明槓ではなく、暗槓)
次は、多分明後日の20:00から。 「一回戦の締めくくり」「準決勝の組み合わせ決め」「ルールの調整」を行います。 遅れるかもしれない。
準決勝開始はまた多分10日後くらいから。 東風戦と同じ短期決戦を3回、メンバーを変えながら闘い、合計点数の高い上位4名が決勝進出、という試合を予定しています。
>>487訂正
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
照、九筒ポンで智葉のツモを飛ばし、浮いていた三索を捨てる…
さらに・・・8巡目!
照「カン!」パシィッ!→「東東東東」
今度はツモった東で暗槓・・・!
その、刹那!
ガッ! ギュルルルルルルルルルル―――――――ン!!!
衣憩智葉「「「 !?!? 」」」
卓の角を左手でつかんだ照が、右手を後ろに振りかぶる・・・
そして、その腕にアッという間に猛烈な竜巻と雷光のような光が宿る!
ズドオオオオオオオオォォォ―――――ンッ!!
照の右手が王牌の奥・・・嶺上牌を弾き上げ、卓に叩きつけると同時に、残りの手牌がドォッと倒れてその牌姿を露わにした。
照手牌:一一七八九89 ツモ「7」 鳴き「⑨⑨⑨」「東東東東」 ドラ[7]
照「東・チャンタ・嶺上開花・ドラ1・・・・」ズモモモモモモモオオオオォ・・・・!!
照「満貫4000オールの三本場は4300オール!!」カッ!
照のコークスクリュー親満ツモ、炸裂・・・!!
第八戦南三局三本場
東 照 38200→51100
南 衣 58100→53800
北 智葉 7700→ 3400
乙あざす
予定通り、明日の20:00から進めていきます
準決勝の「試合形式」を決める投票もしようと思います
智葉は本当に惜しかったですね…
打点1ランクアップのアドバンテージがあったので、ラスト、3割くらいの確率で逆転できたんだけど…
これも勝負のアヤというものですね
>>495一部訂正
×憩(魔物二体のガチンコ勝負かいな… さーて、でも人間様の力が叶わないとは限らんのやで…?)チャッ
〇憩(魔物二体のガチンコ勝負かいな… さーて、でも人間様の力が敵わないとは限らんのやで…?)チャッ
3割で逆転出来たなら79なら逆転出来たんじゃ・・・一応和了してたら倍満を衣に直撃?
>>523
え、いや、違うよ。智葉はオーラスで1向聴を引いて、他家は全員4向聴以下で「3回」和了チャンスがあったから約3割ということです。
智葉があそこで勝つ条件は「役満ツモ」か「三倍満以上を照か衣に直撃」。
打点1ランクアップの状態なので、「役満ツモ」の数字は92、94、96、98、00の5つ。
「三倍満以上を照か衣に直撃」の数字は81、85、87、91、93、97、99の7つ。
つまり一回目のコンマで逆転できる確率は12%。
二回目のコンマで初めて逆転できる確率は0.88×0.12=0.1056で約10.5%。
三回目のコンマで初めて逆転できる確率は100-12-10.5=77.5なので、0.775×0.12=0.093で約9%。
つまり三回のうち一回以上逆転のコンマを引ける可能性は12+10.5+9=31.5で約31.5%なので、微妙にズレてるっぽいけど約3割ということ。
乙あざす、進めてくにょ
今日はこのあと、まず一回戦の締めくくり投下…
そのあと、「準決勝の試合形式を決める投票」を行います。 21:30から3分間です。(ID出しを行います。21:00くらいから受け付け)
試合形式は、ここまでの一回戦とほぼ同じで「4卓で行われる半荘戦それぞれでトップに立ったものが決勝進出」… または、「東風戦と同じ短期決戦を3回、メンバーを入れ替えながら行い、最後に合計点数の1~16位を決定し、上位4名が決勝進出」…の2パターンを考えています。
またあとで試合形式については説明します。
試合形式決定後、準決勝の組み合わせを行います。予定では22:00から。
そして最後にルールの調整を行います。
21:40…
午前9時からスタートした全世代女子高生たちによる熱き闘牌も、遂に最後の試合が終局…!
ワアアアアアアァァ―――――ッ!! サッスガテルー!♪ コロモ、ヨクガンバリマシタワ!! ケイチャンオシカッタノヨー! サトハセンセイ・・・カ、カッコヨカッタデスヨォ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ……!!!
衣「ふぅ…」ハアハア
憩「はぁ…」ハアハア
智葉「うむぅ…」ハアハア
照「……」
歓声が乱れ飛ぶなか、卓上には宮永照、荒川憩、辻垣内智葉、天江衣の四人の魔物の姿…!
そして、実況席では放送界随一の美巨乳の持ち主、佐藤裕子アナがマイクを握って興奮気味に叫んでいた。
裕子『ほ、本選一回戦、第八戦・・・ついに終局っ!!』
裕子『マニア垂涎の好カードと言われたこの卓を制したのは・・・・ 白糸台高校3年生、宮永照選手ですっ!! 最後の最後でトップに立ってみせました… さすがはインハイチャンピオン!』
はやり(28)『すっごいねぇ…! こんな大逆転久々に見たYO…!☆』ハヤヤ
良子『いやぁ・・・実にマーベラスな対局でしたね…!』
裕子『そして2位には龍門渕高校2年生天江衣選手…! 彼女の魔物の力は最強の打ち手たちにも通じるのだという事を、この大舞台でまざまざと見せつけてくれました…!』
裕子『彼女たちの、明日、準決勝での活躍にも期待したいところですね!』
智葉「……フフッ」パタッ・・・
勝負の決まった瞬間は、悔しそうな表情をした智葉だったが… 目をつぶり、小さく微笑むと、その国士無双をテンパイしていた自分の手牌をゆっくりと伏せた。
そして…
憩「はーぁ… 半荘一回だけやのに、なんかエライ疲れたわーぁ…」ジャッ・・・
憩も、そのチンイツ数え役満の手を崩してしまった。
麻雀の手役を育てることは、城を建設するような作業である…
石垣を敷き、周囲に堀を巡らせ、こつこつと柱を組み上げ、堅固な壁を幾重にも張り巡らせて、出来る限り強い城を建立しようとする…
しかし、どんなに苦労してそれを造ろうとも、完成・・・つまり和了れなければ意味がない・・・
和了れなければ一瞬にして砂の城となり、崩れ去ってしまうのである…
だが… 魑魅魍魎の打ち手たちが蠢く全国において宮永照に次ぐ実力者である荒川憩は、それでも穏やかに笑っていた。
憩「今日こそは照さんに勝てると思ったんやけどなーぁ…w ズルいでチャンピオン、トビ寸前まで落ち込んだのも作戦だったんですかーぁ?」
照「作戦なわけないでしょ。 でも、あそこまで追いつめられて、なんか吹っ切れたっていうか… のびのび打てるようになったのが、良かったのかもしれない」
憩「ふぅーん… たまには負けんと、麻雀に人生の全部の運使い切って不幸になるんとちゃいます?w」フフッ
照「え、ほんとに・・・?」
憩「冗談ですよーぅw こんな戯言本気にするんは照さんだけやで? こうなったら、“過去”の雀士たちも全員倒して・・・絶対優勝して下さいよっ!」
照「う、うん、頑張る///」
そして魔境長野のラスボス天江衣は…
衣「… 満月の衣が… 敗衄しただと……?」カタカタ
2位通過を果たしたものの、東一局から圧倒的差をつけてトップを守ってきていただけに、悔しそうにその小さな肩を震わせていた…
衣「月は出ていたし、力も充盈していた… 衣は十分自分の力を出せた筈だ…」
衣「それでも… 敵わなかったということか…?」
照「いや、天江さん凄く強かったよ…! 私途中で漏らすかと思ったもん」
衣「…勝負は、最後に勝った者が紛れもない勝者なのだ。 衣はお前に勝てなかった… 白糸台、羊頭狗肉に驢鳴犬吠などと、罵って悪かったな…」
照「…別に気にしてないよ?(ヨウトウクニクってなんだっけ? ジンギスカン鍋?)」
衣「そうか。 咲の姉よ・・・名前を教えてくれないか?」
照(えっ、この子名前も知らずにここまで打ってたの?)
照「わ、私は照・・・ミヤナガテルだよ」
衣「照・・・いい名前だな! 照、衣の・・・と、友達になってくれるか?///」
照「もちろん!」ニコッ
4人「「「「 ありがとうございました!!!! 」」」」
全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ、一回戦、全て終了―――!!
・
・
・
~実況室~
裕子「さあ、第八戦終局・・・! これで本日の対局は全て終了ということになりました」
はやり(28)「おっつかれさまー♪☆」ハヤヤ
裕子「早速まずは、今の第八戦を振り返ってみたいと思うのですが・・・かなり大荒れ模様だったものの、それぞれが持てる力を振り絞って闘った好試合だったのではないでしょうか」
良子「オフコース。 最終的には、セミファイナル進出の二人と敗退した二人の間にはかなりの点差がつきましたが、試合自体は実に切迫した、最後まで緊張感のある良いファイトでしたね」
良子「どんな状況でも前へ前へ… あきらめずにただただ全力、最善を尽くす… それこそが闘う者の使命だと、私は常日頃思っていますが・・・」
良子「彼女たちはまさにそれを体現していました。 あの四人の熱いファイティングスピリットには・・・いくら賞賛を送っても、送り過ぎということはないでしょう」
良子「さらに、闘いが全て終わった後の、あの言葉を交わし合う選手たちの様子は・・・お互いに対するリスペクトの気持ちに溢れていました。 これでこそ、闘った意味があるというものです」
良子「まさにあの四人の少女は、全国の高校生雀士たち一万人が見習うべき・・・模範となる闘士だと言えるでしょう」
裕子「な、なるほど… 戒能プロがこれほど選手たちを褒めるとは… この試合が如何に素晴らしい闘いであったかを物語っているようですね…!」
はやり(28)「良子ちゃん! はやりのことも褒めて褒めてっ!☆」ハヤッ
良子「? はやりさんは別に何もしてないじゃないですか…」
裕子「展開としては・・・まず東場はなんといっても、天江衣選手の圧倒的な支配の力が猛威を奮った試合でした」
良子「イエス。 私も、満月の力を得た天江選手… MAXの天江選手が、あれ程のモノだとは思いもしませんでした」
裕子「東場だけでなんと三回も海底撈月で和了り、チャンピオンの連続和了をわずか2回でストップをかけたのも天江選手…」
裕子「東場終了時の天江選手の点棒は実に67000点…! この、全国1~3位の超強豪を蹂躙するかのような闘牌には、私も震えがくるほどでした…」
裕子「一方、当然この四人の中では最も格上とされている宮永選手が絶不調…! 荒川選手に対する倍満振り込みなどもあり、東場終了時には点棒が残りわずか5900点にまで落ち込んでいました」
はやり(28)「誰もあんな展開は予想してなかったからNE-☆ 会場もなんか、一体なんなんだコレは!みたいな、おかしな雰囲気になってたよね」
裕子「はい… しかし! ここから宮永選手は、驚異的な粘り・・・誰もが驚愕するような猛追を見せます」
裕子「ハネ満、満貫と和了ってから、自分の親での4連荘…! 合計6連続和了で、トップ天江選手にあと一歩という所まで詰め寄ります」
裕子「そして南四局での三翻和了で、天江選手を最後の最後でまくりトップ終了…! 6万点以上もあった点差を引っくり返しての奇跡の大逆転でした」
良子「そうですね、まさにミラクル…! しかし、奇跡の大逆転というのは、本当の実力者でない限り成し得ないことです」
良子「どんな逆境でも腐らず、めげず、前向きに闘うことが出来る者でなければ、あのような逆転はできません。 さすがはチャンピオン… 彼女は余りにもストロングな力を持つが故に、メンタルに弱点があるという見方をする人もいますが、そんなことはないという事を証明してみせましたね」
裕子「はい… そして、苦境に立たされ続けながらも、ところどころで神懸かった闘牌を魅せてくれていた荒川選手と辻垣内選手も、オーラスで共に役満を張り… あわや大逆転というところまで行きました」
良子「はい。 この試合、“オカルトVSテクニック”という見方では、オカルトの方が勝ったという試合でしたが… 決して日本随一のテクニックがオカルトに通用しなかったというわけではありません」
良子「もう一度対局すれば、荒川、辻垣内両名が勝ち上がるという展開になっても何もおかしくないでしょう。 実力は完全に拮抗していたと思います」
裕子「そうですね… さてでは、最後に、この一回戦を通過した16名の選手たちを・・・確認しておきたいと思います」
裕子「リストにすると、こちらですね↓ 『』でくくってある選手が準決勝進出を決めた選手たちです」
<本選一回戦試合結果(準決勝進出者)>
1.『S小鍛治健夜』 A石飛閑無 『B片岡優希』 B新子憧
2.『S白築慕』 『A獅子原爽』 B本藤悠彗 B森脇曖奈
3.『S三尋木咏』 A藤田靖子 B園城寺怜 『B愛宕洋榎』
4.S赤土晴絵 『A石戸霞』 『B稲村杏果』 B白水哩
5.『S戒能良子』 『A神代小蒔』 B龍門渕透華 B福路美穂子
6.S瑞原はやり A春日井真深 『B雀明華』 『Bハオ・ホェイユー』
7.『S野依理沙』 『A善野一美』 B染谷まこ Bエイスリン・ウィッシュアート
8.『S宮永照』 A辻垣内智葉 B荒川憩 『B天江衣』
裕子「こうして全体を見てみると… 準決勝進出者は、Sランク8人から6名… Aランク8人から4名… そしてBランク16人から6名…と、良いカンジでバラけた、と言えるでしょうか」
裕子「激戦に次ぐ激戦… 八つの対局の、どれを取っても見応えのある素晴らしい試合であったと思います」
裕子「選ばれし16名の雀鬼たち…! 明日はまた、更なる激闘のステージが繰り広げられることになるでしょう…!」
はやり(28)「今から楽しみだねっ!☆ はやり、今夜は興奮して眠れないかもー♪」ハヤヤ
裕子「準決勝、女子高生の瑞原選手が参加できないのは、本当に残念でしたね…」ボソッ
はやり(28)「がるるるるるるるるるううぅ・・・!!」=3
裕子「あ、す、すみません、別に悪い意味では…!」
良子「は、はやりさん抑えて下さい! 抑えて・・・!」
はやり(28)「良子ちゃん放してYO! その生意気なデカおもち・・・揉みしだいてやるッ!☆」ジタバタ
良子「佐藤さん! いったんエスケープして下さい…! ここは私が抑えますから!」
裕子「は、はい、では、ここまで一回戦の模様をお送りしましたっ! 後で最後に、明日の準決勝について少しだけお話をいたします… では、いったん、さようならっ!」
プチッ
・
・
・
~観客席~
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤザワザワ・・・・
衣「ただいまー」テコテコ
透華「衣! よくやりましたわ! 立派な試合でしたわよ…!♪」
衣「う、うむ…/// でも、最後にまくられてしまったのだ…」
純「そんなんいーじゃねーか別に。 準決勝には進めるんだしさ」
一「次頑張ればいいじゃん? あのインハイ3連覇のチャンピオン相手に、優勢に試合を進めてたんだから・・・ほんと凄過ぎだよ衣」
衣「しかし、満月の衣の力が通じない時があった… 明日は、このままでは勝てないかもしれ・・・zzz…」パタリ・・・
透華「あら、また眠ってしまいましたわ…」
智紀「もうおねむの時間…」
一「試合中に眠らなくって良かったね…」
透華の腕に倒れ込むようにして、スヤスヤと寝息をたて始めてしまった衣…
衣「zzz…… ふふ、照… もっと、衣と… 遊ぼう…! zzzz…」ムニャムニャ・・・
一「衣、夢の中でもまだ麻雀してるよ…」
純「衣の相手がまともに出来る奴はそうそういねーからな。 良かったな衣、チャンピオンと仲良くなれて…!」
智紀「天使の寝顔…」
透華「ふふ… 衣、明日はきっと、もっと楽しく遊べる相手と出会えますわよ…!」
そのあまりの強さと異質の感性故、心を通じ合わせられる友人が殆どいなかった衣…
しかし、本当の強敵たちと一戦交えた衣の寝顔は、安らかな充実感に満ち溢れていた……
智葉「今、戻った…」
ネリー「あ、サトハ! おかえり!」
ダヴァン「お疲れ様でシタ…」
明華「残念でしたね…」
ハオ「試合を回していたのは智葉が中心だったように思いましたが… 今回は惜しかったですね…」
智葉「済まない。 明華とハオが進出した以上、私もなんとしても勝ちあがろうと思っていたが…及ばなかった」
智葉「だが… やれるべきことは全てやったよ。 それで負けたのだから、自分としては納得している…」
智葉「今回闘った奴らは皆、精一杯、真剣に闘っていた… 今回は、奴らのそんな思いが私のソレを上回っていたようだ」
智葉「負けるのもそう悪いものではないさ。 良い経験になったよ……」
明華「……」
智葉は口では気丈なことを言っていたが… やはり、敗者であるその肩は、いつもよりしゅんと落ち込んでいるように見えた…
智葉「…とにかく、明華とハオは、明日も頑張ってくれ。 また精一杯応援させてもらう」
明華「はい… 智葉、あの…」
智葉「ん?」
明華「私が智葉のカタキを討ってあげます、と言ったら、怒りますか?」
智葉「………」
ネリー(ちょ、ミョンファ…?)
ダヴァン(サトハのプライドは、富士山より高いんですカラ…!)
ハオ(そんなことを言われるのは、嫌に決まってますよ…!)
しかし、智葉はフッと微笑み、穏やかに口を開いた。
智葉「別に怒ったりしないさ。 しかし・・・私は明華にもハオにも、余計な私情を挟まずにのびのび打って欲しいと思っている」
智葉「今回… 一校から二人が準決勝に進んだ学校は、うち以外では朝酌、永水・・・それと姫松だけだ」
智葉「お前たちは私たちの誇りだよ。 存分に楽しんで打ってくれればいいさ。 きっと・・・結果は自ずとついてくるだろう」
ダヴァン「そうでスネ…! 二人なら、そろって決勝進出も十分有り得まスヨ!」
ネリー「ネリーはもっとお金になる試合じゃないと本気出せないからねー… この大会は二人に譲ってあげるから! 頑張ってヨ!」
明華「…はい♪」ニコッ
ハオ「勿論です」ニコッ!
花のように笑った明華とハオ…
鬼神・辻垣内智葉敗退…! しかし、彼女の思いは、二人のチームメイトへと受け継がれたのだった…
照「ただいま」テルテル
淡「テル―! おかえりぃ!」ダキッ!
栞「おめでとー宮永さん、トップ通過、さすがだねっ!♪」
誠子「お疲れサマサマでした…」
尭深「お茶どうぞ…」スッ
照「あ、うん、ありがとう尭深…」ズズ…
菫「勝利の美酒を味わってるとこ悪いが… 反省の多そうな対局になったな」
照「…? これお酒じゃなくってお茶だけど」オチャー
菫「いや、そういうことじゃなくてだな… 南場の追い上げは凄かったが、振り込みも2回あったしな… 明日に向けて試合の振り返りをしといた方がいいんじゃないか?」
照「それより・・・私ドーナツの袋忘れてったと思うんだけど、どこ・・・?」キョロキョロ
淡「ドーナツの袋? これ?」ガサッ
照「あ、それそれ、ありがと・・・って、中身は?!」カラッポ
淡「え… 中身なら、私としおりん先輩で食べちゃったよ」
照「そ、そんな?!」ガーン
照「わ、私のポンデショコラ…! アレを楽しみに私対局頑張ったのに…!!」メソメソ
淡「ごめんってテル―…! だって私夕飯食べてなくてお腹すいてたんだもん」
照「もうダメ… 生きる気力を失った…」ズーン・・・
栞「ご、ごめんね宮永さん? 私宮永さんのだって知らなくって…」
菫「ドーナツなんてまた明日買いに行けばいいじゃないか。 それより記憶が新しいうちに振り返りを…」
照「うるさい! 菫に私の何が分かるって言うのっ!!」ムキィ!
栞「ほ、ほら、じゃあ、お詫びに私が後でパンケーキ焼いてあげるから…」
照「! パンケーキ!!」パァッ!
照の脳裏に… 一年生の時、部活の空き時間にフリフリのエプロンをしてふわふわのパンケーキを焼いてくれた栞の姿が思い浮かぶ…!
照「宇野沢先輩! 一生ついていきます…!」キラキラ
淡「私もしおりんについてくー♪」
菫(まったく… 明日は今日以上の化け物連中が相手になるんだぞ? 大丈夫なのか…?)
インハイチャンピオン宮永照… 奇跡の大逆転でトップ通過…!
更なる激闘のステージに向け… 仲間たちと束の間の休息を取るのだった……
~館内医務室~
ガラァッ
憩「ただいま戻ったでーぇ♪ 朝酌の皆さん、留守番おおきになーぁ♪」
慕「あ、おかえりなさい荒川さん…!」
杏果「荒川さん、あの、閑無が目を覚ましたんです… ちょっと診てもらえますか?」
憩「お、そら良かった! 石飛さん、気分はどないですーぅ?」
閑無「あ、はい、もう大丈夫です… ひと眠りしたら、大分スッキリしました」
憩「ふぅん… 顔色もいいし、バイタルも正常やな… ほな、点滴取っちゃいますねーぇ♪」キュッ
点滴の針を抜き、手際よく器具の片づけを始めた憩…
杏果「すみません荒川さん… 試合で疲れてるのに」
憩「ええんやで♪ うちは好きでこの仕事しとるんやから♪」カラカラ
悠彗「でも、残念でしたね… 東場を終えた時は2位だったのに」
憩「あはは、そやね。 色々手は尽くしたんやけどね… 今回は届かんかったわ」
憩「私も準決勝に出場して、白築さんや稲村さんと対戦してみたかったんやけど、それは叶わなくなってしもうたなーぁ…」
慕「荒川さん…」
杏果「……」
憩「うちな、チャンピオンに、“過去の雀士も全員倒して”って言うてきたんやけど、ほんまは朝酌のお二人を応援しとるんやで♪」
真深「調子のいいことを… 誰にでもそういう風に言ってんじゃないの?」
憩「あれ、バレちゃいました?w」テヘッ
憩「でも頑張って欲しいと思っとるんはほんまやで。 負けてもうたからあんまり説得力ないかもだけど、“現代”の魔物さんたちについてはよう知っとるからねぇ…」
憩「医務室留守番してくれたお礼に、彼女たちの弱点はなんでも教えたるで♪ 絶対明日も勝って下さいよーぅ!」
心眼を持つ天才荒川憩、一回戦で敗退―――!
しかし、このあと、自分のチームメイトにボコボコにされた獅子原爽が医務室に運び込まれたりなどして、彼女の気の休まる時はなかなかやってこないのだった…
憩(やれやれ… 明日は、雀卓でぶっ倒れる人やらケガ人やらは出ないでくれるとええけど… どうなるんやろなぁ……)フウ
・
・
・
21:50
~会場~
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤガヤガヤ・・・・!
第八戦終了時の興奮冷めやらぬ、会場の観客たち…
大勢の見守る中、闘牌ステージに、またもやあのすばらな谷間をおもちの佐藤裕子が現れた…!
裕子『皆さん… 今日は本当に長い間お疲れ様でした。 熱い闘牌の数々… 選手も観客の皆さんも、手に汗を握って楽しむことができたのではないかと思います』
裕子『私自身も楽しく実況することができました♪ しかし! 闘いはこれで終了ではありません…!』
裕子『明日の午前から、本日勝ち残った16名による準決勝… そして午後には選ばれしファイナリスト4名による決勝戦が行われることになっています』
裕子『さあ、まずは準決勝の試合形式についてお話をしておきましょう。 明日の準決勝は・・・!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※準決勝の試合形式について、投票を行います。>>1が考えているのは以下の二つです。
1、一回戦とほぼ同じ半荘戦。 4卓で闘われ、各卓でトップを取った者が決勝進出。
2、インハイ県予選の個人戦や、シノハユの個人戦で行われていたスイスドローに近い形式。
東風戦と同じ4局のみの短期戦を各自3回行う。
一度闘った相手ともう一度卓を囲むことは無いため、各自、合計9人と闘うことになる。
最終的に1~16位が決定され、上位4名が決勝進出。 最後まで決勝進出者がなかなか決定されないという面白味はあると思います。
基本和了率や能力は基本的には一回戦のまま変わらないが、優希や慕などは短期決戦用に調整される。
重要なことなので、「21:30からの3分間」で投票を行います。 票数にあまり差がない場合は、意見交換をして、どちらの形式にするかを慎重に決めたいと思います。
念のため、投票する方はID出しをして下さい。今から受け付け開始です。(このあとの「卓決め」のための「同卓させたいペア」を書き込む人もID出しをしちゃって下さい)「チェック」あるいは「エントリ」とレスして下さい 。
一人一票厳守して下さい。
何か質問、意見等あればなんでもどうぞ。
では21:30よりスタートです! 1か2の数を書き込んで下さい
2
2
>>561~>>571まで11票全て有効。
1(一回戦と同じ)→7票
2(スイスドロー)→4票
では、2の方が良いと思う方は、その理由を軽くでいいので書き込んで下さい。
21:50までに特に書き込みが無かった場合は、1で行きます。
意見あざす
では、1(一回戦と同じ)の方が良いと思う方は、その理由を軽くでいいので書き込んで下さい。
時間は一応22:00までということで
(このあと22:10くらいにもう一回投票を行おうと思います)
意見あざす
1の方の意見が多く、再投票はしなくていいのではということなので、1(一回戦と同じ)で決定とします
次は卓決めするよ~↓
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※卓決めを行います。
・16名を4卓に分けます。
・一回戦の卓決めと同じように「同卓させたいペア」を募り、それをもとにメンツを編成します。
・16名の中で、同卓させたいペアを2ペア決めてもらい、書き込んで下さい。
・方法は、「すこやん慕」のように、ペアの名前を「」でくくる方法でお願いします。
・今回は「SAB」のランクはあまり考慮しなくて構いません。 ただ、Sランク6名、Aランク4名、Bランク6名という編成になっているので、最終的には一つの卓に「SABB」か「SSAB」のどちらかということにします。
なので、「Aランク同士での対戦」は準決勝ではありません。 お気をつけあそばせ
・「SABB」の基本和了率は一回戦と同じですが、「SSAB」の基本和了率は、それぞれの比率を計算すると、S=30.43%、A=21.74%、B=17.39%、となりますが、ややこしいので、「S30%、A20%、B20%」とします。
<準決勝出場16名リスト>
1.S小鍛治健夜 B片岡優希
2.S白築慕 A獅子原爽
3.S三尋木咏 B愛宕洋榎
4.A石戸霞 B稲村杏果
5.S戒能良子 A神代小蒔
6.B雀明華 Bハオ・ホェイユー
7.S野依理沙 A善野一美
8.S宮永照 B天江衣
・「一回戦で対戦した相手」と「Aランク同士」だけは、準決勝で闘うことはできません。 つまり、「すこやん優希」や「爽霞」とかは無効です。
「すこやん爽」
「霞ハオ」
みたいな感じで、一人2ペア、「同卓させたいペア」を書き込んで下さい。
※受け付け時間は22:30~22:40の10分間。 ID出しがまだの方は開始までに済ませて下さい。
なるべく全てのレスを反映させたいと思いますが、数が多い時は反映されないレスも出てきてしまうかもしれないので、ご了承を。
フライング、時間オーバー、二重投票などないようお気をつけを!
「健夜杏果」
「照咏」
「すこやん杏果」
「照慕」
ダメだ意外と決まらない
もうちょい待って下さい
・「SABB」「SSAB」のいずれか
・「一回戦で闘った相手とは闘わない」
・複数の希望があった組み合わせは必ず使う
・レスの中で二つ書かれてる組み合わせのうち、一つは必ず使う
この四つの条件を満たした組み合わせがどうしても見つからない。
「一回戦で闘った相手とは闘わない」を無しにして、「理沙一美」「ハオ明華」を有りにすると、組み分けできるんだけど、どう思う?
了解、では↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪準決勝組み合わせ≫
・第一卓(青龍の間) S戒能良子 A獅子原爽 B雀明華 Bハオ・ホェイユー
・第二卓(朱雀の間) S三尋木咏 A石戸霞 B天江衣 B片岡優希
・第三卓(白虎の間) S白築慕 S野依理沙 A善野一美 B愛宕洋榎
・第四卓(玄武の間) S小鍛治健夜 S宮永照 A神代小蒔 B稲村杏果
※各卓で半荘を闘う。 トップ通過者が決勝進出。 いざ尋常に勝負!
では、最後にルールについて調整、意見交換をしたいと思います。
基本ルールは>>12、>>14、>>15をご確認を。
>>1が新しく提案したいのは以下の2点↓
1、トビ無しの箱下清算有りにする。
2、特殊能力が二つ以上発動され、それらが、なんらかの事情により発動できない場合、基本、次局でランキング上位者一人の特殊能力が発動される(第八戦東三局の状況)
何かルールについて追加、改訂、意見等あったらなんでも気軽にどうぞ。 出来る限り意に沿うようにはします。
では、とりあえずこれで流れ解散という感じで、本日は終了です。(1時くらいまでは起きてるので、何かルールに関する事があったら今のうちにレスして下さい)
準決勝のスタートは、また間があいて、来週の土曜日(6/3)の20:00から始めます
このスレの最後の締めくくりを書いて、すぐに新スレを立てて準決勝を始めます
また2日に一回、一日おきに更新していくかんじです
乙あざす
進めてくにょ
>>426一部訂正
×憩、逡巡したのちに、ドラの西強打・・・
〇憩、逡巡したのちに、オタ風の西強打・・・
今日はこのあと新スレが立つのが21:00くらい、試合前の前哨戦的なゲームが21:30頃から、準決勝第一卓・青龍の間での闘牌スタートが22:30頃から、てかんじです
準決勝での、一回戦とは異なるシステムルールの主なものは以下の通り↓
・「トビ無しの箱下清算有り」
・「自分が能力を発動しておらず、主役でもない場でリーチをかけた時は、基本和了率が5%低くなるが和了できれば打点が1ランクアップする。 和了できなければ1000点を失う」
・打点決めが、「2つのレスのコンマ以下の合計で判定」に変更。 詳細は新スレの打点表をご確認を
第一卓のメンバー(良子・爽・ハオ・明華)の能力貼っておきます↓ 殆ど変更はされていませんが、※印のとこなど、またチェックお願いします。 能力やルールに関する変更、調整についての意見は試合開始までにお願いします
≪準決勝第一卓出場者の能力詳細≫
『S5 戒能良子(高三)』(全てのオカルトは、一試合で一度しか使えない)
<常>→「テスカトリポカ」
“煙を吐く鏡”を意味するアステカの全知全能の神。
他家に自分の能力の正体や手牌を察知されるのを防ぐ。(照の照魔鏡だけでなく、美穂子や憩など、手牌を特別な能力で読んでくる相手に対しても有効)
<ス>→「ソロモン第4柱ガミジン“ネクロマンシー”」
他者の魂を強制的に召喚できる魔神。
自分と、同卓している3人をのぞく雀士のステージ系能力をどれでも一つ完全にコピーできる。(ただし自分よりランクが上の4人の能力だけはコピーできない)
「ソロモン第42柱ウェバル“強制遭難”」
人魚の姿をしており、海洋に嵐を起こしたりして船を遭難させる。
特定の他家を“遭難”させ、確実に振り込ませることができる。和了者は未定だが、良子の和了率が50%。
「ソロモン第56柱グレモリー“時の魔神”」
過去、現在、未来の全てを掌握できる魔神。
5巡目くらいまでの自分のツモ牌を知れるため、淀みなくテンパイできる。 和了率70%。
「ソロモン第72柱アンドロマリウス“千里眼”」
他者の企みを看破できる魔神。
一巡目から他家の手牌を完全に看破。 リーチをかけない限り振り込まない。 なお、テンパイが早いため和了率60%。
<特>→「ソロモン第29柱アスタロト“能力殺し”」
右手に巻きつけた毒蛇の力で相手の能力を塞ぐ。
一試合で一度(一局)だけ、他家の常時発動系か特殊発動系の能力を完全に封じることができる。 他家が振り込みそうな時などにも使用可。
※ステージ系能力「ソロモン第42柱ウェバル“強制遭難”」は、守備の能力を持つ明華とハオに対しても有効。 ホヤウのある爽にも有効。
ーーーーーーーーーーーーー
『A10 獅子原爽(高三)』(全てのオカルトは、一試合で一度しか使えない)
<ス>→「赤い雲」
他家に数牌を寄せることで、自分に字牌が集まる。
和了率70%。和了れば1ランクアップの役で和了れる。
<ス>→「白い雲」
索子を集める。
和了率70%。和了れば1、2、3翻役は満貫に繰り上がる。
<ス>→「パコロカムイ(寿命の支配者)」
特定の誰か(爽自身が選定できる)を確実に振り込ませる。 誰がロン和了りするかは未定(爽の和了率は50%)
<ス>→「フリカムイ」
自風以外の風牌を集め、70%の確率で鳴きホンイツ(満貫以上)を和了
<特>→「アッコロとホヤウ」
自分が倍満以上を和了した時に発動。
次局で他家のオカルトを完全に封じ、中と萬子が集まる。 40%の確率で満貫以上を和了。
<特>→「パウチカムイ」
自分の持ち点が一万点を切った時に発動。
トップの雀士に××××。 とりつかれた雀士は、その局だけ和了することができない。
※「パコロカムイ(寿命の支配者)」はステージ系能力なので、オカルトキャンセラーを持つ良子に対しても有効。 また、守備の能力を持つ明華とハオに対しても有効。
ーーーーーーーーーーーーーーー
『B23 ハオ・ホェイユー(高一)』
<常>→「中國麻将」
ルールに不慣れな上、リーチをかけることがないため、翻数が低めになる。(常に役が1ランク下がる。1翻はそのまま)
しかし鉄壁の防御を持ち、滅多に振り込まない。(振り込んでも80%の確率で流局にさせられる)
ただしオーラスで劣勢に立たされている場合に限り、リーチをかける可能性がある。(もしリーチをかけたら和了時の役は1ランク下がることはないが、振り込み回避の能力は発動しない)
<ス>→「一色三歩」
和了率9割。 ただし三倍満以上は和了できず、倍満に繰り下がる(さらに常に役は1ランク下がるから実質ハネ満に繰り下がる)。
ーーーーーーーーーーーー
『B24① 雀明華(高二)』
<常>→「風神」
・攻タイプ→自風と場風をほぼ独占できる。 和了点が常に1ランクアップする。(ただし倍満以上はそのままでアップしない)
・守タイプ→オリる際、風牌をうまく使えるので振り込むことがやや少ない。(40%の確率で他家のツモ和了りになる)
<ス>→「ミストラル」
歌を歌うことで、一局だけ配牌・ツモが良くなる。
和了率70%。
21:50
~会場~
ザワザワザワ・・・ ガヤガヤガヤガヤ・・・・
裕子『明日の準決勝は・・・!』
裕子『基本的には、一回戦で行われた半荘戦と同じですが… 新しく「箱下清算有り」のルールが付け加わります。 準決勝ではトビによる終了はありません。 必ず南四局まで対局をしてもらいます」
裕子『あと、一番違うのは、明日は4人の中で“トップ”に立たなければ次には進めないということでしょう』
裕子『16人で4卓・・・ それぞれの卓で、誰が相手であっても、トップを取れなければファイナルステージ決勝戦に進むことはできないのです。 2位以下になればそこでジ・エンドです』
裕子『となると、やはり、気になるのは対戦相手のことだとは思いますが… 明日の組み合わせは試合開始直前まで誰も分からないシステムになっているので、申し訳ありませんがここでお伝えすることはできません』
裕子『選手の皆さんは気になってまんじりともできないのではないかと思いますが、誰が対戦相手になっても“自分が勝つ!”という、強い気持ちで臨んでもらえたらと思います』
裕子『また、対戦する闘牌ステージも、今私が立っているこのステージではありません。 この館内の地下にある特別な部屋で対局を行って頂きます』
ザワザワ・・・ チカ・・・? ドウユウコッチャ チョクセツミレナイノ? ガヤガヤガヤ・・・・
裕子『はい、ですので… 応援の皆さんは、対局を直接観ることはできません。 インハイの時と同じように、テレビあるいはここの大型モニターで観戦してもらうことになっています』
裕子『それでは! これで本日は全て終了となります』
裕子『明日はまた午前9時に集合… そして恐らく10時前には最初の対局がスタートしますので、皆さん今日は宿泊施設に真っ直ぐ帰ってお風呂に入って、早目に床に就いてゆっくり休んで下さいね♪』
ガヤガヤガヤ・・・ ジャアカエロッカー ネムーイ ナニカタベニイコーヨ フトルヨー? ワイワイガヤガヤ・・・・
こうして… 全59名の雀士たちによって闘われた前哨戦及び一回戦は全て終了…! 過去・未来・現代の女子高生雀士たちは、各々帰路についたのだった…
全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ初日終了―――・・・
激戦を生き残りたるは麻雀の女神に選ばれし雀鬼16名―――!
“「我こそが決勝に… そして頂点に・・・!」”
程度の差こそあれ、16人の少女たちは皆、その心に熱い闘志の炎を滾らせていた。
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23:55
東京国際フォーラム近隣、宿泊施設…
悠彗「zzz…」スースー
はやり(18)「zzzzzz……」ムニャムニャ
真深「zzzzz…」クカァ~・・・
閑無「…zzz… バウムクーヘンシルヴプレ… zzzz……」グゴーグゴー・・・
慕「………」モゾモゾ
慕(…閑無ちゃん、よく寝るなぁ… 昼間も医務室で寝てたのに…)
慕(なんだか、体がぽかぽかして、眠れない… やっぱりさっき、獅子原さんに何か一服盛られちゃったのかも、私…)
爽と食事をしたあと、貞操の危機に遭い… 有珠山メンバーによって送り届けられていた慕は、布団に入ってはいたものの目が冴えて眠れずにいた。
慕(はぁ… 少し、夜風にでも当たろうかな…)ゴソゴソ
閑無たちを起こさないように布団から起き上がり、部屋のベランダに出てみた慕…
慕「う・・・さぶっ」
11月のひんやりした空気が慕の頬をなでる。
松江に比べて東京の夜は真夜中でも明るく、沢山の街灯や看板のネオンが、街や狭い夜空を照らしていた。
慕「・・・“東京には空がない、ほんとの空が見たい”って言ったのは… 高村光太郎だっけ…?」
ガラッ
慕「!?」ビクッ
杏果「慕ちゃん、どうしたの? そこ寒くない?」スッ…
慕「きょ、杏果ちゃん… ごめん、起こしちゃったかな?」
杏果「…ううん、なんかね、目が冴えて眠れなくて」
慕「そうなんだ。私も、なんだか眠れなくて… ねえ、“東京に空が無い”って言ったのって、高村光太郎だっけ?」
杏果「へ?」
慕「なんか、中学の時の現代文の授業で出てきたよね、そんな言葉」
杏果「あ・・・ “智恵子抄”でしょ? 高村光太郎の奥さんの智恵子が、病気の時に自分の故郷の空を恋しがって言ったんだったと思うけど…」
慕「! そう、それそれ! 本当に、東京って空が無いよね…」
上を見上げる慕。 夜風が彼女の美しく長い黒髪をなびかせ、わずかな星明りがその顔を照らす。
杏果「…そう? 慕ちゃんが小さい頃いた横浜は?」
慕「えっと… 横浜はもうちょっと広かったかなぁ、空は。 でもやっぱり松江の空が、空気が澄んでて星もたくさん見えて一番綺麗かも」
杏果「なるほど… 確かに、都会の空は狭いよね」
ガラッ
慕・杏果「「!!?」」ビビクッ!
曖奈「…どうしたの二人とも。 そんな所にいたら風邪ひくわよぅ?」ヒョコッ
慕「あ、ごめんなさい・・・って、曖奈さんも起こしちゃいました?」
曖奈「…違うわ。 トイレに行きたくて起きたら、ひそひそ声が聞こえて。 なんの話してたの?」
杏果「えっと、東京には、空が無いねって話…」
曖奈「? …二人とも明日はまた試合なんだから、早く寝なさい。 寝不足だと頭働かないでしょ?」
慕「はーい、曖奈さん、なんだか修学旅行の先生みたい♪」
ソレハフケテルッテイミカシラァ? チ、チガイマスヨゥ・・・
曖奈に促されて部屋に戻る慕と杏果…
布団に入る時、慕は、隣の杏果に小さく声をかけた。
慕「・・・杏果ちゃん」ヒソッ
杏果「ん?」
慕「明日… 頑張ろうね!」グッ!
杏果「…もちろん♪」ニコッ
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翌日…
AM7:30、インハイで使われた宿泊施設の一室では…
咲「… zzz…」グーグー
“ワアアアアアアァァ―――ッッ!! キャ――キャ――ッ! ガンバレエェ――ッ!!”
咲「… う、ううぅ… ん…」ムニャムニャ
“サキサアァ――ンッ!! イケエエエェ――ッ!! ウオオオオオオオォォ―――ッッ!!! ……”
カーテンから朝日が漏れる部屋の中… 和たちと枕を並べている咲は、まどろみの中を揺蕩っていた…
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ーー
咲「・・・・・」ハアッ、ハアッ、ハア・・・
恒子『さああああああぁぁ白熱しております全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ! 一回戦E卓ゥ!!』
恒子『あの夏のインハイで“魔王”と呼ばれるほどの存在感を示した清澄高校一年生宮永咲がッ! 窮地に立たされておりますッッ!!』
優希「咲ちゃん! ぶちかましだじぇえぇっ!!」
和「咲さん! まだ全然取り返せますよっ!!」
まこ「咲イィ! しっかりせんかいいぃっ!!」
恒子『観客席からは彼女を応援する声援が飛び続けていますが・・・果たしてこの熱い声援に応えることはできるのか?!』
A「ぐひひひひひ・・・ww」
B「むふぉふぉふぉふぉふぉ・・・ww」
C「グェヒャヒャヒャヒャヒャヒャ・・・ww!」
咲(…つ、強い、この3人… AさんもBさんも、夏のインハイの時より、はるかに強くなってる…!)
咲(それに、Cさん… “10年前のインハイ戦士”が、こんなに強いなんて…!)ハアハア
咲(でも、私だって、まだ負けないよ…! ここできっちり2位以上を取って、準決勝でおねーちゃんや白築さんやおかーさんと、もう一回一緒に闘うんだっ!!)チャッ
咲「カン!」カシィッ!!
恒子『おっと宮永選手! ここで引き入れた一筒を暗槓!! で、出るのか? 伝家の宝刀リンシャンカイホオォ―――ッ!!』
咲(こいっ!)チャッ
嶺上牌をツモッた咲は、すかさず親指を牌の下に滑らせた。
咲「リンシャ・・・!」
ーーーーーーー
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衣「咲! おっきしろーっ!!」ボフゥッ!!
咲「ごぉふぅっ?!」=3
咲「・・・こ、衣、ちゃん・・??」ウムム・・・
衣「咲、迎えに来たぞ! 一緒に会場に行こう!」ニパァッ!
咲「… と、とりあえずお腹からおりてよぅ……」
ユーキ! オキテクダサイ!! ナンダジェ・・・ マダオネムダジョ・・・・
咲の隣では、ネグリジェ姿の和が優希の体を揺さぶっていた。
咲(・・・そうだ。 私は昨日負けちゃって… 本選には出れなかったんだよね…)
咲(でも、優希ちゃんとおねーちゃん、それに衣ちゃんも準決勝に進出できた…)
咲(私も出たかったけど、しょうがないよね。 今日も優希ちゃんたちのこと・・・一生懸命応援しよっ!)
同時刻…
他の部屋でも、今日の主役たちが新たな闘いに向けて蠢き始めていた…
小蒔「…zzzz……」クークー…
初美「姫様、そろそろ起きないとまずいですよー」ユサユサ
小蒔「… zzz…」スピースピー・・・
初美「ほんとによく眠る人ですねー… ふふふ…w それならちょっとイタズラさせてもらいましょうかね~?w」フニュッ
初美「は、はああ~…!/// やっぱり姫様のおもち枕は絶品ですよー…!//////」フニフニ
霞「はっちゃん…? あなた姫様にナニやってるのかしら?」ヌッ
初美「げっ?! 激乳魔人…!」
オモチアイアンクロー! アダダダダダダダダイタイデスヨー!!
巴「まったく、朝から騒がしいですね…」ハア
春「…」ポリポリ
姫子「野依先輩! 起きて下さい! そろそろ起きんとやばかですよっ!」ユサユサ
のよりん(17)「ウルサイ!!」プンスコ=3
クジカラダカラソロソロオキント・・・ チコクシマスヨ!ノヨリセンパイ! カゼヒイタ!!=3 ウソツカナイデクダサイ!!
哩「…なんや。 どがんしたんや?」
煌「野依先輩が布団をかぶったまま出てこないみたいですねぇ…」スバラクナイ…
シカタナカ、ムリヤリヒッペガセッ! ガッテン!!ソレェーッ!! ギャーッ!プンスコガブッ!!=3=3 ヒャー!カミツカナイデクダサイ!!
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恭子「洋榎、そろそろ起き・・・って、この人はなんでまた全裸で寝とるんや・・・///」
洋榎「zzzzzz…」グゴーグゴー…
恭子「寝間着を全部はいで、恥ずかしいところが全部露わに…///」
恭子「隠すべきところはちゃんと隠して下さいよ、もう…///」スッ・・・
善野(18)「何しとるんや恭子」ヌッ
恭子「どひっ?!?」=3
恭子「か、監督…?/// いや、これは、その、ほんの出来心で…! あ、いえ、違くて、なんでもなくて…!///」
善野「? 何言っとるんや… はよ着替えて朝ごはん食べに行きますよ」
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~食堂~
栞「はい、宮永さん、昨日の約束のパンケーキ… 厨房借りて焼いてきたよ♪」ドンッ
照「・・・・!!」キラキラ
栞「私の特製の(はち)蜜たっぷりかけて食べてね」
照「う、宇野沢先輩の、(股間の)蜜をたっぷり・・・!///」ハアハア
照「はちみつはちみつ♪ バターバター… あ、ジャムも塗っとこ♪」ヌリヌリ
誠子「み、宮永先輩、パンケーキ5枚重ねのまま食べるんですか…」
淡「おいしそー♪」
尭深「漫画みたい…」ズズ…
菫「朝から甘いのだけそんなに食べるのか… 大丈夫なのか?」
照「菫、知らないの? はまいものはのうにほてもひくんだよ」モギュモギュモギュ
菫「分かったからしゃべらずに食べろ。 舌噛むぞ?」
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AM8:20
~玄関ロビー~
智葉「お、ハオ、おはよう。 よく眠れたか?」
ハオ「おはようございます。 はい、バッチリですよ」
ダヴァン「いよいよ準決勝に出陣でスネ… 緊張してきまシタ…!」
ネリー「メグが緊張してもしょーがないでしょ」
明華「皆さんおはようございます♪」フワァッ
智葉「ああ、おはようみょん・・・ふぁっ?!」ギョッ
目を剥く智葉…
なんと明華は、いつもの乙女チックな出で立ちではなく、特攻服を着込んで現れたのだ…!
明華「夜露死苦♪」ウフフ
智葉「な、なんだそれは…? なんでそんな服を着ているんだ?」
明華「はい、学校の友人たちに、ここ一番の勝負の時はコレを着ていくといいと言われて… これも日本の文化ですよね?」
ハオ「なるほど、郷に入っては郷に従えと言いますしね」
ネリー「カッコイー! 何これ? 漢字読めない!」
明華「喧嘩上等です」
ダヴァン「さすがミョンファ… 気合が違いまスネ!」
智葉「ダメだダメだ! いつもの格好でいい! 早く着替えてこい明華!」
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AM8:40
地下鉄銀座線車内
ゴトンゴトンゴトンゴトン・・・・
咏(17)「しっかしまあ… もっと余裕のあるスケジュールならいいのにねぃ! これじゃあ観光もできんじゃんよ」
良子(18)「アグリー。 せっかく未来の世界に来ているのですから、もう少しのんびりしたいですね」
健夜(17)「……」
咏(17)「…ね、小鍛治さんもそう思わん?」
健夜(17)「え? う、うん、そうだね… あ、あのさ、あそこにいる人たちって、もしかして・・・」スッ
咏(17)「ん?」
ワッカンネーww チョット、ウタチャンコエガオオキイヨ! イエス、ホカノオキャクサンモイルノデスカラ…
咏(17)「え、あれは・・・?」
健夜(17)の視線の先にいたのは…
そう、自分たちと瓜二つの3人組だったのだ。
咏(17)「あれは・・・」
咏(24)「ん?」
良子(18)「おや…?」
良子(20)「ホワット?」
健夜(17)「やっぱり、私…」
Σ健夜(27)「! げっ…!」
咏(24)「あはははははっ!w こりゃ奇遇だねぃ! こんなとこでバッタリ私に会っちゃうとはねぃww」ケラケラ
咏(17)「うおーっ! 気持ち悪いねぃこりゃw ドッペルゲンガ―じゃんかww」ケラケラ
良子(18)「ハローマイセルフ。 これから会場入りですか」
良子(20)「イエス。 今日は初っ端から解説をする可能性があるので」
健夜(17)「お、おはよう…」
健夜(27)「……は、はあ、どうも…」ペコッ
咏(24)「すこやん何キョドってんだよ!w 私らこのコたちの“未来の自分”なんだから、シャキッとしとけよw」
健夜(27)「べ、別にキョドッてなんかないよ…」オドオド
健夜(27)(う… 17歳の私、やっぱり近くで見ると肌ぴちぴちだし…! 見比べられたくないから近くに来ないでよ…)ウウゥ…
人知れず、解説者たちも過去の自分に邂逅…! そして、会場内医務室では…
・
・
爽「ぐふぉふぉふぉふぉ…ww 憩ちゃん、今日のパンツは何色かな~…」ススス・・・
憩「ちょっ!? 何やっとるんですか獅子原さん! 包帯替えとるんやから動かんといて!」=3
爽「オッ! いいねいいね、花柄のピンクか! 昨日の黒とはまた違ってかわいいじゃんww」グヒョヒョ
ミイラ女と化した獅子原爽が、ベッドの上で寝ながらシシハラスメントをはたらいていた…
憩「まったく! 白築さんにセクハラしようとしてこんな目に遭ったんやろ? ちょっとは自制せなあきませんよーぅ?」
爽「フフ…w 何言ってんのよこれもケガの功名ってやつっしょ! ケガしたおかげでこんなカワイイナースちゃんに看護してもらえるんだからさw」ニタニタ
憩「やれやれ… いくらうちでも、アホにつける薬は持っとらんのやで!」
爽「いいんだよ、私は今の私が気に入ってんだから! さーて、じゃ、ぼちぼち会場に行きますかね…」ヨイショ
ベッドから起き、松葉杖をついて立ち上がった爽…
憩「転んだりしないように気をつけて下さいよーぅ。 またここに担ぎ込まれてうちの仕事増やしたりせーへんでな?」
爽「おーう! 憩ちゃん、優勝したら私とデートしよーな! じゃ、行ってきます!!」ザッ
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AM9:00
ザワザワ・・・ ガヤガヤガヤ・・・
再び、東京国際フォーラムに集合した16人の女子高生雀士たちは…
昨日の試合会場の方ではなく、正面入り口のロビーに集合していた。
そして、そこにはアナウンサーではなく、何故かあの痛々しい美巨乳アイドルの姿が・・・!
はやり(28)「選手のみんな、おっはよーっ!☆ 全員そろってるかな? 遅刻した人手ぇ上げてぇーっ!♪」ハーイ
洋榎「遅刻した人間がここで手ぇあげるわけないやろっ!」ズビシッ!
はやり(28)「オッ! さすが愛宕おねーちゃん、いいツッコミだねっ!☆ はやりと漫才コンビでも組んじゃうー?」キャハハ
優希「何を言ってるんだじぇ… なんで瑞原プロがここにいるんだじょ?」
はやり(28)「ふふっ☆ アナウンサーと解説の人たちはみんな、もういつでも実況をできるように対局室の方でスタンバイしてるんだYO! ということで、はやりがみんなの案内役を任されたのだッ!☆」フンス=3
はやり(28)「早速対局室に案内するから、みんなはやりについてきてね♪ あ、あと、長丁場になるから飲み物と軽食はみんな自分で持っていってよ!☆」
ゾロゾロゾロゾロ・・・
ピーッ! セキュリティカイジョシマシタ
館内の奥へと選手たちを先導したはやりは、大きなエレベーターの扉を、そのすばらな谷間から出したカードで開いた。
はやり(28)「はーい、じゃあみんな早く乗って乗って! 地下に行くからっ!☆」
善野(18)「ずいぶん大きなエレベーターですね」
はやり(28)「30人乗りだよっ!☆」ポチッ
ゴウン・・・
雀鬼16人とはやりを乗せたエレベーターが、館内の地下に潜っていく…
慕(地下の対局室って初めてだな… 普通の対局室と違うのかな?)
…ゴトッ ピーッ
はやり(28)「さ、着いたよ! みんな降りて降りてっ!☆」
ゾロゾロ、ガヤガヤガヤ…
地下四階まで行って止まったエレベーター…
選手たちが降りた場所は、体育館ほどの大きさの広い部屋… そしてその奥にはまるで“門”のような巨大な扉が見えた…
小蒔(!? なんでしょうあれは…?)
はやり(28)「ふふっ、驚いた?☆ みんなが準決勝を闘う四つの対局室は、この大きな扉の向こうの“巨大迷路”の先にあるのです!」
はやり(28)「卓決めのための抽選などはしません! 迷路の先で、偶然出会った相手が対戦者になるんだYO☆!!」
はやり(28)「名付けて“麻雀バトルロワイヤルラビリンス”!! この迷路を生きて抜けられるのは、わずか4人しかいないのだッ!!☆」ハヤヤッ!
いったんカン
次スレ↓
健夜「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ…」はやり「準決勝前半編だぞっ!☆」
健夜「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ…」はやり「準決勝前半編だぞっ!☆」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496490092/)
このスレはここでカンです
引き続き準決勝編をお楽しみ下さい
毎回安価・コンマ対応あざした!
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