球団マスコットは人狼なりや? 2015 (5)

1日目夜

2015年年末、ここはホークスタウン。
「2015プロ野球打ち上げ式典」 と言う名目のもとで集められた12球団のメインマスコット達(約一名を除く)。
だがそこは、恐ろしい戦いの場であった…。


B・B「で、今日はまたなぜ」

DBスターマン「こういう集まりと言ったらやっぱり豪華なごちそうとか~」

ジャビィ「君は他に考える事はないのか!」

レオ「……まあ必要な物ではあるがな、豪勢な食事と言う物も」

トラッキー「で、ハリーはどないしたん?」
バファローブル「つば九郎さんもいませんね」

クラッチ「いわゆる主催だからさ、いろいろあるんじゃないの?」

スラィリー「ハリーホークはともかくつば九郎は…」

マーくん「そう言えばさっきキララちゃんやベルちゃんを見かけたけど…どういう事なんですかねえ」

ドアラ「…………」

ジャビィ「黙ってないで何か言ったらどうだ」

ドアラ「あのですねー、つばみちゃんも見かけちゃったんですよねー…」

トラッキー「にしてもでっかいテーブルやわ、ホンマなんちゅうの、中華料理屋みたいな」

レオ「円卓の騎士か」


一体何をしようと言うのか。10人に戸惑いの色が広がる中、ハリーホークとつば九郎が部屋の片隅の小さな扉からその姿を現した。


つば九郎「きょうはぜったいめにものをみせてやる」

ハリーホーク「受けて立つまでだ!場合によっては」

両リーグ優勝の2人が着座し、12球団のメインマスコット(約一名を除く)が円卓に揃った。


B・B「で、ハリー、つば九郎、今日は一体何なんだ」

 
B・Bの文句に呼応するかのように、扉からまた2人のマスコットが現れた。


トラッキー「あっ、ハリーのおっちゃんとおばはん!」

バファローブル「おっちゃんにおばはんって…」


ホンキーホークとヘレンホークだ。ホンキーは軽く咳払いをすると居住まいを正し、12人に向けて向き直った。


ホンキーホーク「さて…これから君たちには人狼をやってもらおうと思う」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492964626


人狼。12人の中でうなずいたのはハリーホークとつば九郎だけで、あとの10人は首を傾げている。


ホンキーホーク「人狼、正確には汝は人狼なりや?と言うのはテーブルトークゲームでな、村人側と人狼側に分かれて競い合う物じゃ」

ヘレンホーク「村人側は人狼側をゼロにすれば勝ち、人狼側は村人側の人数を自分たちと同じにすれば勝ちなんですよ」

ホンキーホーク「まず昼と夜がある。昼はメンバー全員で話し合い、誰が怪しいのか皆で判断してもらう。そして最後に全員で無記名投票を行い、最多得票を取ってしまった者が処刑され、ゲームから退場となる」

ヘレンホーク「夜は人狼が村人を襲撃、人狼同士話し合って標的を決める事になりますわ。そして最終的に選ばれた1人が死亡して退場となります」

ホンキーホーク「そしてそれを繰り返すと言うゲームじゃ。次に役職について説明しよう。ハニー、つばみ君、頼むぞ」


パ・リーグにはハニーホーク、セ・リーグにはつばみの手により役職を記した紙が配られた。

村人 村人×4人(ただの村人)
   共有者×2人(お互いを村人と知る事ができる)
   占い師×1人(誰か1人を夜間に指定し、その相手が人狼か否かGMに聞ける)
   霊能者×1人(昼間に処刑された相手が人間か人狼かGMに聞ける)
   狩人×1人(夜間に誰か一人を指名して人狼の襲撃から守る事ができる)

人狼 人狼×2人(お互いが人狼と把握可能) 
   狂人×1人(立場は村人だが勝敗は人狼と同じ)

ヘレンホーク「本当は初日の夜にいきなり襲撃→誰か退場となるんですけど、ここまで来ていきなり退場と言うのも悲しいから今回はなしとしますわ」

ホンキーホーク「初日はわしらの所へ役職を聞きに行くだけとする。ただし占い師は誰か一人を人間であるか人狼であるか聞いて良い」

ヘレンホーク「また今回、人狼は私の所へ来てどれぐらいの強さで相手を襲うか言って下さい。とりあえず<ここは<絶対にの3段階があり、より強い意見を出した方が優先されます。同点の場合は今年の順位が高い方が、別リーグだった場合パ・リーグの方が優先されます」

トラッキー「ちょっと待てい!」

ジャビィ「気持ちはわかるが、致し方あるまい……はぁ」

ホンキーホーク「なお昼間の合議の時間はその時の村の人数-2分間である、最初は12人なので10分。それから、普通の村人が村人以外の役職であると嘘を吐くのは絶対にダメだ!」

ヘレンホーク「計算が合わなくなってしまいますからねえ。そんな卑怯な事、スポーツマンシップを愛するあなた方ならば絶対になさらないでしょう?」

ホンキーホーク「ルールはまあ大体以上だ。また、今回は夜に村人・共有者・狂人を含む参加者全員に来てもらい、人狼ではないかと怪しい存在についても聞く。それで半数以上から疑われた場合、わしの手で名前を公表する」

ヘレンホーク「それで、退場になった場合は上の部屋に移ってもらいます。上でハニーやつばみちゃん、ベルちゃんやキララちゃんになぐさめてもらいなさい」

ホンキーホーク「まあ詳しいルールは今渡した紙の後ろにも書いてあるからな、しっかり読んでおくように。さて1時間後ゲームを開始する」

ジャビィ「なるほど…これは面白い」

トラッキー「役目が何になるか、それが問題やわ」

スラィリー「人狼としては真っ先に消したいのは占い師や霊能者…」

ドアラ「狩人は誰がそういう村人か早く知りたい…」

DBスターマン「でも、占い師だと思った?残念、人狼でしたって言うのもありますよね~…」

B・B「ってか狂人ってどう振る舞えばいいんだ?」

マーくん「どうってそりゃ、人狼を有利にするように…」

レオ「なかなか粋な遊びだ、楽しもうではないかバファローブル君!」

バファローブル「共有者は…共有者である事をばらすべきか否か」

クラッチ「占い師は真っ先にその存在を言えとありますけど…ってかあっち」


つば九郎「ぜったいまけないぬ…!」

ハリーホーク「手を取り合う事になったらよろしくね」


そして1時間後…ついにゲームが始められた。


ホンキーホーク「さて…ドラフト会議の順に来てもらおう」

DBスターマン「1番ですか~…はぁ」


以下クラッチ→ドアラ→バファローブル→スラィリー→レオ→トラッキー→マーくん→ジャビィ→B・B→つば九郎→ハリーホークとなった。


ヘレンホーク「最後にハリーですね」

ハリーホーク「はい…」


12人全員、役職をもらい、そして1日目の夜が明けた。さて、これからの戦いやいかに?

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