21世紀

世界のクイズ人口は1億人を突破

日本各地でも大規模な全国大会が毎年開催され

高校生部員たちが覇を競っていた…

これは、その頂点を目指す

高校生達の軌跡ー

4/20（木）放課後

ー教育委員会が、麻雀は賭け事を連想させるから、去年から高校での部活を認めないことになったらしい。

だから、私は今ー

？「問題！フランス語で『稲妻/』」ﾋﾟ-ﾝ

憧「エクレア！！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ーどういう訳か、クイズ研究部に所属しているー

？「憧はやっぱり指速いね～」

ーこの人は私がクイズ研究部に入るきっかけとなった【高鴨穏乃】であるー

憧「シズも私と同じくらい速いでしょ～」

穏乃「いや、ベタ問はいつも憧に負けてる」

※ベタ問とは、クイズ大会で頻繁に出題される問題の総称のこと

？「確かに憧はいつもベタ問答えてるよね」

ーこの人は【竹井久】

いつも問題を読む問読みをしてくれる

この人がボタンにつくと、ヤバイらしいー

久「問題！トルティ/」ﾋﾟ-ﾝ

憧穏「はやっっ！」

？「ふっふっふっ。遂に私の問題が来たな！その答えはタコスだな！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

？「この問題は誰にも取らせないじぇ」

ーこの人は【片岡優希】

いつもタコスを食べているー

久「優希がやっぱり取ったかぁ」

優希「私からこの問題を取れる者はいないじぇ」

ー今はこの4人で部活動を行っているー

ガラガラ

？「すみませーん、ここってクイズ研究部ですか？」

久「そうだけど、もしかして入部希望？」

？「そうです」

ーここに金髪で長身の男がやってきたー

久「あなた、名前は？」

？「僕は【須賀京太郎】です」

久「須賀くんはクイズ歴どのくらい？」

京太郎「僕、こういう部活のクイズやったことないんです」

久「珍しいわね」

京太郎「昔見てたクイズ！オクタゴンIIでしかクイズはみたことないです」

ー私は昔から男が苦手である

彼も例外ではないー

久「じゃあ自己紹介しようか。みんな来て！」

久優穏憧

京

久「んじゃ私から。私は竹井久。3年よ。宜しくね」

京太郎「宜しくお願いします」

優希「私は片岡優希だじぇ。早速入部テストだじょ。食堂でタコスを買ってこい！」

京太郎「えぇ…」

久「こら、優希。新入部員をパシらないでよ（後で私がパシリにくくなるじゃない）」

穏乃「私！高鴨穏乃！仲良くなろうね！」

京太郎「おう！」

憧「……」

京太郎「？」

久「ほら新子さん。あなたの番よ」

憧「新子…憧です…」

京太郎「宜しくな」

憧「」

京太郎（俺なんか悪いことしたかな？）

ー彼に悪気はない

私が悪いのは分かってる

でも…ー

久「まぁとりあえず須賀くんボタンについて。どれくらいの知識か見るから」

京太郎「了解です」

久「あと、競技クイズは普通は1つの問題につき1人しか答えられないから」

京太郎「え、そうなんですか」

久「ま、頑張って」

優穏憧（説明雑…）

久「始めるわよ。問題！『月日は百代の過客に/」ﾋﾟ-ﾝ

優希「奥の細道！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

京太郎「はっや～。気付いた時にはもう答えられてる」

久「優希。一応これは須賀くんの実力を試すものだからね。」

優希「え～。私も押したいじぇ」

久「分かった。スルーになったら優希と穏乃と憧は押していいよ」

※スルーとは回答者が誰もボタンを押さなかった問題のこと

優穏「やったーー」

憧「」

京太郎「…新子さん でしたっけ？」

憧「ふきゅっ。 な、何よ」

京太郎「いや、何かさっきから元気なさそうでしたから」

憧「べ、別にあんたには関係ないでしょ！」

久「ゴメンね須賀くん。憧は昔から男が苦手らしいの。気にしないで」

京太郎「別に大丈夫ですよ」

そして完全下校時刻30分前ーー

久「なるほど～。須賀くんは芸能、ライフスタイルは得意だけど、文系が全く出来ないね（キッパリ）」

京太郎「うっ」

穏乃「先輩、そんなストレートに言わないであげてください！」

優希「ライフスタイルが得意なら毎日タコスを私に納めるじぇ！」

京太郎「ライフスタイルが得意だからって料理は得意じゃねーよ！てか、なんで毎日納めなきゃいけねーんだよ！」

久「まぁ、須賀くんの実力は分かった。明日は競技クイズについての勉強するからメモ用紙忘れないでね」

京太郎「分かりました」

久「じゃあ今日の活動は終わり！解散！」

優穏憧京「ありがとうございました～」


～帰り道～

穏乃「憧～、京太郎もダメなの？」

憧「うん…」

穏乃「私はもう仲良くなったよ！しかも今度の休み一緒に山登ることにした」

憧「はやっ！てか打ち解けすぎでしょ」

穏乃「この際京太郎で男嫌い克服すれば？」

憧「う～ん。そうしたいけど…」

穏乃「そうだ！私いいこと思いついた」

憧「？」

4/21(金)放課後

ガラガラ

京太郎「ちわーっす」

久「来たね。んじゃ始めまs「ちょっと待って下さい！」

京太郎「！」

久「どうしたの？穏乃？」

穏乃「その役目憧にやらせてあげて下さい！」

憧「！！？何言ってるのシズ！」

久「う～ん。ちょっと憧と須賀くんと優希は待ってて。穏乃と少し話すから」

ーーー

久「分かったわ。憧、じゃあお願いね」

憧「はぁ！？何でですか！？」

久「一応部長命令だけど？」

憧「うぅぅ…分かりました…」

数分後ーー

憧「競技クイズの問題は【ストレート】と【パラレル】に分かれる。」

京太郎「なるほど」

憧「ストレートは普通に答えられるけど、パラレルは所謂『～ですが』問題だから気をつけてね」

京太郎「あの、新子さん…」

憧「ふきゅっ！な、何よ。急に名前呼ばないでよ！」

京太郎「疲れないか？そんな教室の端からメガホン使って話すの？」

憧「別にいいでしょ！」

久「こら憧、しっかり教えてあげなさい」

憧「うぅぅ、分かりました…」

完全下校時刻30分前ーー

久「須賀くんは明日からみんなと一緒に押してね」

京太郎「分かりました」

久「あと、あそこにある問題集自由に取ってっていいから」

京太郎「あのダンボール二箱一杯に入ってるの全部問題集っすか！？」

久「そうよ。じゃあまた明日」

京優穏憧「ありがとうございました」

～帰り道～

憧「シズ！何であんな事言ったの！？」

穏乃「いや～憧の克服の為だよ」

憧「もっとゆっくりで良かったのに…」

ーーー

京太郎（新子さんと全く進展が無かった…）

京太郎（明日こそは少し進展したいな）

4/22(土）朝のHR後

京太郎「げっ！数学の教科書忘れた…」

京太郎「隣に見せてもらうかな」

京太郎「てか隣新子さんしかいないし！」

京太郎「何で須賀が窓側の席なんだよ」

京太郎「仕方ない、新子さん」

憧「ふきゅっ。な、何よ」

京太郎「教科書忘れたから見して」

憧「……」

京太郎「お願い！今日学食奢るから！」

憧「はぁ…仕方ないわね。良いよ」

京太郎「サンキュー」

～学食～

憧「どれにしょうかなぁ♪」

京太郎「！！」

京太郎「新子さん！」

憧「ふきゅっ。な、何よ急に！」

京太郎「もう一個お願いがある！」

憧「はぁ？また？」

ーーー

京太郎「やっぱり何処でもレデイースランチは美味いなぁ」

憧「はぁ、何かと思ったら。今度からシズに頼んでよね」

京太郎「いや、穏乃は他クラスだから無理だな」

憧「別に良いでしょ」

～部室～

久「そういえば、5/3~/7のGWは4泊5日の合宿するから、全員参加ね」

京優穏憧「合宿！？」

久「そうよ、これで思う存分クイズが出来るわ」

久「今日予定表配るから」

京優穏憧「は～い」

久「とりあえずクイズするわよ」

優希「行くじぇ」

久「問題！もともとはアラビア後で『灰』を意味していた、水溶液で、塩基性を示/」ﾋﾟ-ﾝ

京太郎「う～ん？アルカリ？」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

久「やるわね須賀くん」

京太郎「俺だって少しは勉強しますよ」

久「問題！麻雀の役において、唯一13/」ﾋﾟ-ﾝ

憧「やったー！国士無双！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

優穏「あーまた負けた！」

京太郎「何この熱気」

穏乃「京太郎知らないの？ここの4人は麻雀部がなくなったからクイ研にはいったんだよ」

京太郎「へ～」

久「問題！『4:1:2.5』が黄金比とされ/」ﾋﾟ-ﾝ

京太郎「絶対領域すか？」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

憧「よく知ってるわねそんな言葉」

京太郎「いや～憧のそれが完璧だから覚えたんだよ」

憧「……////」

優穏「どうしたの（じぇ）？」

久「須賀くんそれセクハラギリギリだよ」

京太郎「！！いやそんな気は全く無かったんだ！」

憧「バカーーー！」ｹﾞｼｯ!

京太郎「グフッ」

？「遅レジェンド♪」

？「なになに～？何で部室で金髪の男の子が倒れてるの？」

久「それはですね、ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶｼｶｸｲﾑ-ﾌﾞ」

？「なるほどねぇ」

京太郎「痛てて…」

京太郎「ん？誰ですか？」

？「私かい？私は長野高校のレジェンドと呼ばれた赤土晴絵。クイ研の顧問やってるよ」

晴絵「ちなみに高校生クイズ10年前に出たことがある！」

京太郎「おぉ！」

晴絵「とりあえず久に頼まれていた予定表配るから」

晴絵「あれ？憧は？」

久「須賀くんのせいで帰りました！」

京太郎「えぇ！俺のせい？」

晴絵「仕方ないわね。じゃあ須賀くんが新子さんに届けてね」

京太郎「え？なんで、待って下さい！」

晴絵「んじゃ宜しく～♪」

京太郎「そんなぁ」

ーーー

京太郎「先生の地図によるとここら辺だなぁ」

京太郎「え、神社！？」

？「あら、誰か来たみたい」

京太郎「すみません、ここって新子さんの家ですか？」

？「そうよ、君は憧と同じ学校の子？」

京太郎「あ、はい。1年の須賀京太郎です」

？「私は新子望。憧の姉よ」

望「それより憧に何か用？」

京太郎「あ、はい。部活のプリントを持って来ました」

望「分かったは。ちょっと待ってね」prrrr…

ーーー

憧「……////」

京太郎「新子さん、これ合宿のプリント」

憧「…ｱﾘｶﾞﾄｳ」

望「どうしたの憧？そんな固まって」

憧「何でもない！」

京太郎「それでは僕はこの辺で」

～京太郎宅～

京太郎「はぁ、今日も疲れたな」

ﾁｮｳﾃﾝﾏﾃﾞｱﾄﾋﾄｲｷ-

京太郎「ん、メールだ」

From:竹井先輩
件名:4/29(土・祝)の予定※全員参加

4/29他校との交流戦だから休まないでね！
集合:〇〇駅に9:30


京太郎「いきなり！？」

そして来たる4/29ーー

ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

京太郎「結構人集まりましたね」

久「大きい大会になると600人は超えるよ」

京太郎「まじっすか？」

ーーー

第1ラウンド 50問ペーパークイズ

京太郎「竹井先輩、この近似値問題って何ですか？」

久「あぁ、これは同点だったときにこれで勝敗を決めるの」

久「他の大会だと1問目からの連答数で決めるときもあるから」

ハギヨシ「それでは第1ラウンド始めたいと思います」

ハギヨシ「制限時間は15分間」

ハギヨシ「5秒前…3、2、1、スタートです」

ﾊﾞﾗｯ

京太郎（えっと1問目は『今年は西暦何年？』
次は『現在世界で一番大きい国は？』）

京太郎（あれ？簡単じゃね？これ一位取れるかも）

7分後ーーー

京太郎（………）

京太郎（分かんね！）

京太郎（何でこんなむずいの？）

更に5分後ーーー

京太郎（やっと近似値問題か）

京太郎（なになに『東京ドームの面積は？[m^2]』）

京太郎（……）

京太郎（知るかそんなもん！）

京太郎（取り敢えず10000m^2っと）

ハギヨシ「終了！ペンを置いて回答をやめて下さい」

京優穏「ふヘェ～」

憧「だらしないわねぇ」

ハギヨシ「採点いたしますので1時間の休憩をとります」

穏乃「憧、優希、京太郎、答え合わせしよ！」

ーーー

ハギヨシ「それではペーパークイズの第1位を発表します」

憧「誰だろうかな？」27点

穏乃「私は多分2ラウンドに行くかな？」22点

優希「みんなで仲良くやるじぇ」19点

京太郎「……ビリ」14点

ハギヨシ「48点獲得」

ｵｫ!!

ハギヨシ「清澄高校3年 竹井 久！」

京優穏憧「えぇ！！」

京太郎「竹井先輩ってクイズ出来たんですね！」

久「私を誰だと思ってるの？」

ハギヨシ「第2位…」

ーーー

ハギヨシ「それでは第2ラウンドを始めたいと思います」

第2ラウンド 3〇2×クイズ

※3問正解で勝ち抜け、2問誤答で失格

ハギヨシ「呼ばれたら来て下さい」

ハギヨシ「〇〇高校～さん、××高校～さん、清澄高校新子さん、……」

穏乃「憧！頑張ってね」

憧「もちろん！」

ーーー

1組目
～、～、憧、～、～、～、～

問読み（以下問）「問題！午前は吉だが、午後は凶となる、本日の六曜/」ﾋﾟ-ﾝ

憧「先勝」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

問「問題！本名をリチャード・スターキーという、ビートルズの中で/」ﾋﾟ-ﾝ

憧「リンゴ・スター」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

問「問題！三角形の三辺の長さから面積を求める/」ﾋﾟ-ﾝ

憧「ヘロンの公式！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ハギヨシ「なんと清澄高校1年の新子さんが開幕3連答て勝ち抜けました」

京太郎「おぉ、すげー速～い」

？「そんな押しで驚いているようじゃまだまだし」

？「ウチは風越2年池田華菜。おまえは？」

京太郎「清澄高校1年の須賀京太郎です」

穏乃「京太郎ーー！こっちだよー！」

京太郎「それでは池田さんまた」

華菜「フッ」

ーーー

そして2組目

～、京太郎、～、～、華菜、～

京太郎（あの池田さんと同じ組…）

問「問題！『なぜ山/」ﾋﾟ-ﾝ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

華菜「マロリー」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ハギヨシ「いやーベタ問中のベタ問が出ましたね」

ハギヨシ「『なぜ山に登るのか』ときたらジョージ・マロリーです。みなさん覚えて帰って下さいね」

問「問題！正式名称を『特に水鳥/」ﾋﾟ-ﾝ

華菜「ラムサール条約」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

問「問題！アメリカ国防/」ﾋﾟ-ﾝ

華菜「ペンタゴン」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ハギヨシ「また開幕3連答で勝ち抜けました」

第2ラウンド全部の組みが終わりーーー

京太郎「…」ﾄﾞﾖ-ﾝ

穏乃「京太郎大丈夫？」

憧「1人だけ勝ち抜けられなかったもんね」

京太郎「うっ」ｸﾞｻｯ

ハギヨシ「3ラウンドを始めます」

ハギヨシ「3ラウンドは封鎖クイズです」

※正解すると誰か1人の回答権を剥奪できる
大会によりルールが異なる

1組目ーー
久、～、憧、～、～、華菜、～

久「憧と同じ組みかぁ」

憧「手加減しませんからね」

久「もちろんよ」

第1セット

問「問題！土地などが極めて狭/」ﾋﾟ-ﾝ

久「猫の額」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

華菜（ニャー猫問取られた！）

久「～さん封鎖で」

そしてーーー

久、～、華菜

京太郎「竹井先輩すごい、さっきから全部の問題とってる…」

優希「当たり前だじぇ。他の人が正解したらすぐに封鎖されるじょ」

京太郎「そうか」

問「問題！元々は乗馬で行う土地の周囲にある柵/」ﾋﾟ-ﾝ

久「…」

京太郎「竹井先輩が押せなかった！」

華菜「埒」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

華菜「竹井を封鎖するし」

～、華菜

問「問題！化学式c18h27no3で/」ﾋﾟ-ﾝ

華菜「カプサイシン」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ハギヨシ「第1セットは風越高校2年池田さんが勝ち抜けました」

第2セットーーー

久、～

問「問題！別名を『ジャマイカペッパー/」ﾋﾟ-ﾝ

久「オールスパイス」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ハギヨシ「第2セットは清澄高校3年竹井さんが勝ち抜けました」

憧「…ごめん」

穏乃「大丈夫だよ、私が頑張るから！」

憧「ちょっと席外します…」

ハギヨシ「2組目の選手は壇上へ来て下さい」

穏乃、～、～、優希、～、～、～

そして第2セットーーー

～、～、～

穏乃「あれ？憧まだ戻ってないの？」

久「そう言えばそうね」

京太郎「俺探して来ます」

～廊下～

憧「……」ｳﾂﾑｷ-

京太郎「新子さん？」

憧「ふきゅっ。な、何よ！」

京太郎「大丈夫？」

憧「大丈夫だよ！ほっといて！」

京太郎「もうすぐ決勝始まるよ」

憧「あーもう、行けばいいんでしょ！」

そして決勝ーーー

久「～～」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

ハギヨシ「これで今回の交流戦の優勝者が決まりました！」

ハギヨシ「優勝は清澄高校3年竹井さんです」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

～帰り道～

穏乃「憧、何やってたの」

憧「1人で考え事してた…」

憧（指が速いはずなのに1度も押せなかった）

一応少ない書き溜めを全て消費しました
これから書き溜めするので更新遅れます

ついに一区切り書き終えだぁ

本当に遅くてごめんなさいorz

とりあえず合宿編part1まで書いたから



修正

>>14.15.17.18の清澄高校→長野高校

自分の考えた設定すら忘れるとかゴミだわ…

先生「今日は新子さんが風邪ね。みんなも気をつけろよ」

京太郎「……」

～部活～

晴絵「今日は憧風邪かぁ。明日は合宿前日だから部活は休みにしちゃったからな」

京太郎「合宿の事前説明どうします？」

晴絵「う～ん。とりあえず今いる人でやっちゃおう」

久「そうね」

晴絵「その後須賀くんは新子さんに説明して来てね」

京太郎「えぇ、何で俺が…」

晴絵「前にも行ったからよ」

京太郎「穏乃に行かせればよくないですか？」

穏乃「京太郎ごめん。今日は家の店番頼まれてるんだ」

京太郎「んじゃ優希は？」

優希「駅前のタコスセールに行くから無理！」

京太郎「はぁ、結局俺しかいないのか」

京太郎「ふぅ～。やっと着いた」

京太郎「おっ！あれは」

京太郎「すみません、望さ～ん」

望「ん！あぁ須賀くんどうしたの？」

京太郎「部活で憧さんに連絡することがあったので」

望「わざわざありがとうね。あ、そうだ、折角だから上がっていきなよ」

京太郎「え！いや結構ですよ」

望「いいからいいから」

結局ーーー

京太郎「それで持ち物はここに書いてあるので」

望「あのさぁ」

京太郎「なんですか？」

望「私じゃなくて憧に言えばよくない？」

京太郎「いや風邪引いてるのにそれは無理ですよ」

望「別に憧はいつも大丈夫だよ」

望「それに、私が伝え忘れたら大変でしょ？」

京太郎「そうですけれども」

望「んじゃ決まりね。案内するわ」

京太郎「え、どこにですか？」

望「憧の部屋に決まってるじゃない」

京太郎「マジですか…」

望「憧、須賀くん来てるよ」

憧「ふきゅっ。な、なんで？」

望「憧にだけの大事な話があるって」

憧「えーー！！」ｶｵﾏｯｶ

京太郎「冗談言わないでください」

京太郎「GWの事前説明を伝えに来ただけです」

望「ま、そういうことだから入るよ」

ｶﾞﾁｬ

憧「ちょっ！待って今パジャマでスッピンなんだけど」

望「大丈夫だよ、どうせ須賀くんだし」

憧「良くないよ！兎に角5分待って！」

5分後ーーー

望「須賀くん良いよ」

ｶﾞﾁｬ

京太郎「ｼﾂﾚｲｼﾏｽ…」

望「堅くならなくていいよ」

憧「何でお姉ちゃんが仕切ってるの！？」

憧「ここ私の部屋だよ！？」

望「気にすんなよ」

憧「気にするでしょ！！」

何やかんやあってーーー

京太郎「ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶｼｶｸｲﾑ-ﾌﾞってことだから」

憧「ん、ありがとう」

望「ﾆﾔﾆﾔ」

憧「何よ、お姉ちゃん」

望「いや～憧が男と普通に話しているなぁと思って」

憧「ふきゅっ。こ、これは部活で慣れただけだから！」

望「いいんだよ、別に否定しなくても」

憧「あ～も～！」

京太郎「とりあえず説明終わったんで帰っていいですか？」

望「そうだ、須賀くんこの後暇？」

京太郎「えぇ、まぁ」

望「じゃあ夕食ご馳走するよ」

憧「え、ちょっとお姉ちゃん何言ってるの！？」

望「折角須賀くんが来てくれたのに悪いじゃない」

京太郎「僕は全然大丈夫です」

憧「あんたは少し遠慮しなさいよ！」

新子家食卓ーーー

京太郎「頂きます」

望「召し上がれ」

憧「…頂きます」

京太郎「この唐揚げ美味しいですね」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

望「うふふ、ありなとう」

京太郎「この煮物も美味しいですね」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

望「それはね、憧が作ったんだよ」

憧「もぅお姉ちゃん言わないでよ恥ずかしい///」

京太郎「新子さん料理できたんだ」

憧「…ちょっとだけだよ」

望「須賀くん」

京太郎「何ですか、望さん？」

望「どうして憧は苗字で呼ぶの？」

京太郎「う～ん、新子さんが嫌がるから？」

望「この際もう名前で呼んじゃえば？」

憧「ふきゅっ。な、何言ってるの！？」

京太郎「新子さんが良ければ」

憧「わ、私は…別に良いけど」

望「決まりね」

望「これからは名前で呼ぶのよ」

京太郎「宜しくな、憧！」

憧「ふきゅっ、ﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ」

京太郎「何故にカタコト？」

5/3(水）

晴絵「みんな、準備は出来た？」

京久優穏憧「「「「「はい！」」」」」

晴絵「さぁ、始めるわよ！」

合宿所ーーー

優希「着いたじぇ」

穏乃「早くクイズやろ！」

晴絵「もぅ、待ちなさい」

晴絵「ボタンまだ来てないでしょ」

憧「そういえばきょ…須賀くんは？」

京太郎「ｺｺﾃﾞｽ」ﾋｶﾗﾋﾞ-

憧「わぁ！」

久「須賀くん何やってるの？」

京太郎「そこにいる先生に聞けば分かるよ…」

穏乃「センセー、京太郎に何したんですか？」

晴絵「ちょっと早押し機と問題集全部持って来てもらっただけだよ」

憧「う～わ～、鬼畜」ﾎﾞｿｯ

晴絵「聞こえてるわよ、憧！」

優希「ボタンが来たところで～」

穏乃「クイズだ～！」

晴絵「待ちなさい」

優穏「「？？？」」

晴絵「予定表に書いたでしょ！」

京太郎「初日はひたすらペーパー問題からだよ」ｶﾐﾐｾﾂｹ-

優穏「「えー！！」

久「そのくらい確認しときなさいよ」

晴絵「てことで須賀くん、例のものは？」

京太郎「ここにありますよ」ｻｼﾀﾞｼ-

晴絵「ありがと」

憧「何頼んだの晴絵？」

晴絵「クリアファイルと進度表よ」

晴絵「この合宿はこの進度表で進めてくからそのつもりで」

ー進度表ー

1~5 ベタ問ペーパー

6~15 ベタ問3◯2×

16~20普通のペーパー

21~30 普通の3◯2×

31~35 10up-down

36~40 10by10

41~45 10◯10×

46~50 10NY

※3人1チームで進めるから頑張れ～(^^)/

京太郎「3人1チームって先生もやるんすか？」

晴絵「私は問読みだから入らないよ」

憧「それじゃ片方のチーム2人じゃない」

晴絵「その点は大丈夫！」

憧穏優京「「「「？？？？」」」」

晴絵「実は長野高校のクイ研は6人なんだ」

憧穏優京「「「「………」」」」

憧穏優京「「「「えーーー！！！」」」」

憧「何それ、晴絵聞いてないよ！」

晴絵「そりゃ、私は言ってないからね」

穏乃「んで、もう1人って誰っすか！？」

晴絵「んじゃ紹介するね」

晴絵「3年の園城寺怜でーす」

怜「宜しく」

晴絵「んじゃ、チーム分けするよ」

Aチーム

園城寺怜、新子憧、須賀京太郎


Bチーム

竹井久、高鴨穏乃、片岡優希

9:25
～Aチーム～

怜「とりあえず、宜しく」

憧京「宜しくお願いします」

京太郎「園城寺さんは何で今まで部活に参加しなかったんですか？」

怜「ウチ、病弱やから」ｺﾞｯﾎｺﾞｯﾎ

京太郎「理由になってませんよ」

怜「まぁ気にしないの」

京太郎「えー」

憧「とりあえず今日中にはベタ問3◯2×は終わらせたいね」

怜「とりあえず始めよか」


～Bチーム～

穏乃「竹井先輩！園城寺先輩のこと知ってたんですか！？」

久「一応ね」

優希「何で言ってくれなかったんだじぇ」

久「みんな驚くと思って」

9:29

晴絵「んじゃ、1のペーパーやるから準備して」

京太郎「なんか緊張するなぁ」

晴絵「時間は10分で合格ラインは16/20だから」

晴絵「…3,2,1,はじめ！」

ﾊﾞﾗｯ

～10分後～

晴絵「終了、採点するからフリバでもしていて」

※フリバとはルールを設けずに自由にボタンを押すこと

怜「ウチが問読むわ」

怜「問題！『エジプトはナイルの賜物』とい/」ﾋﾟ-ﾝ

憧「ヘロドトス」ﾋﾟｺﾋﾟｺ-ﾝ

京太郎「うゎー！それ一昨日の授業でやったのに！」

憧「押すの遅いからよ」

怜「問題！世界の国旗の中で、その形が正方形でであるのは、スイ/」ﾋﾟ-ﾝ

京太郎「え？スイスじゃないの？」

優希「きっともう１つあるんだじぇ」

京太郎「ごめんなさい、わかりません」ﾌﾞﾌﾞ-

怜「正解はバチカン市国やって」

9:55
晴絵「採点し終えたよ～～」

穏乃「で！結果は？」

晴絵「まぁまぁ落ち着いて、それより
みんなの出来は？」

憧「私は満点取れたと思う」

優希「ギリギリ…」

京太郎「……」

憧「まさか京太郎！取れなかったの！？」

京太郎「そっ、そんな訳ないだろ！」

晴絵「んじゃ上位から発表するね」

晴絵「20点、久、憧、怜」

憧「よっし！」

～そして～

憧「呼ばれてないの京太郎だけじゃない」

京太郎「だ、大丈夫だろ」

晴絵「16点は…」

京太郎「…ｺﾞｸｯ」

晴絵「なんと！」

憧穏優「…ｺﾞｸｯ」

晴絵「いない！」

京太郎「ｶﾞ-ﾝ」

晴絵「おっと、冗談冗談w」

晴絵「京太郎は16点だよ」

京太郎「ほ、本当ですか！」

晴絵「嘘ついてどうするの」

穏乃「よかったね京太郎！」

京太郎「おう」

18:00

晴絵「んじゃ今日の予定は終了」

ー進度表ー

Aチーム

1~17 Clear


Bチーム

1~16 Clear


怜「ウチらBチームに勝ってるな」

京太郎「せやな」

憧「なんで京太郎関西弁になってるの？」

京太郎「気にすんな」

晴絵「とりあえず宿舎で風呂入って、その後夕飯だから」prrrr

晴絵「あ、電話だ、久と怜の指示に従って行動して」

怜「とりあえず行こか」

19:30

食堂

京太郎「ふぃ～～」

優希「よいしょ！」ﾉｼｶﾘ-

京太郎「ぐぇっ、何すんだよ優希」

優希「まぁまぁ気にするな」

穏乃「あぁ～良いなぁ、ウチも乗るー！」ﾄﾋﾞﾂｷ-

怜「京太郎は人気者やな」

京太郎「見てないで助けて下さいよ」

怜「ウチ病弱やから」

憧「………」

久「憧も一緒にやれば？」

憧「ふきゅっ！な、何言うんですか！」

久「一緒に遊びたそうに見えたから」

憧「私は別に良いですよ」

晴絵「お、みんないるね」

憧「あ、晴絵、さっきの電話何だったの？」

晴絵「あぁ、実は合宿所のオバちゃんからでね」

憧「へぇ」

晴絵「それでみんなに謝らなければならないことがあるの」

京太郎「なんですか？」

晴絵「実は合宿所の部屋一応3部屋借りてたんだけれども」

優希「も？」

晴絵「オバちゃんが1部屋ダブルブッキングしててね」

穏乃「？？」

怜「つまり？」

晴絵「部屋が2部屋しかない！」

「「「「「「……………」」」」」」

「「「「「「えーーー！！」」」」」」

憧「どう言うこと！何処とダブルブッキングしてたの！」

晴絵「マンドリンギター部ってオバちゃんが言ってたよ」

京太郎「なんだよその部」

怜「てことは、ウチら部員6人で1部屋使えと言うことだね」

憧「はぁ！？京太郎も一緒に寝るの！？」

穏乃「えー良いじゃん、大勢の方が楽しいよ」

京太郎「いや俺は結構ですよ、何なら廊下で寝ますから」

晴絵「いや生徒にそんなことはさせられない」

憧「晴絵が先生らしいこと言ってる」

晴絵「いや、先生だから」

久「そうよ須賀くん、風邪でも引かれたら困るわよ」

晴絵「まぁ、心配なら須賀くんを簀巻きにでもして寝れば」

憧「そうしますよ」

京太郎「酷ぇな」

21:45

～就寝前～

京太郎「ぐぁ～～！助けてくれ～～」ﾌﾄﾝﾏｶﾚ

憧「明日の起床まで待ちなさい！」

穏乃「大丈夫、京太郎？」

京太郎「穏乃、助けてくれ」

憧「シズ、絶対外さないでよ」

穏乃「はぁ～い」

京太郎「穏乃にまで見放された…」

穏乃「明日の起床まで我慢してね！」ﾆｺｯ

京太郎（かわぃぃ、天使だ）

久「んじゃあ電気消すよ～」

怜「ほな、おやすみな」

5/4(木) 6:00

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘｯ

久「朝だよ、みんな起きて！」

穏乃「むにゃむにゃ」

優希「ぐごーー」

憧「はぁ～ぁ」

怜「」zzz

京太郎「」ﾁ-ﾝ

久「あ、穏乃、京太郎起こして」

穏乃「はぁい」

穏乃「京太郎、起きて朝だよ」

京太郎「」

穏乃「」

穏乃「」




憧「あ、おはようございます」

怜「おはよう」

優希「まだ眠いじぇ」

憧「あれ、シズは？」

久「京太郎起こしてもらったけど」ﾌﾄﾝﾒｸﾘ

穏乃「」zzz

憧「ちょっと京太郎、何しと寝てるの！？」ｹﾞｼｯ

京太郎「ぐふっ！」

穏乃「あ、憧おはよう」

久「はいはい、朝からイチャイチャしてないで支度して」

憧「イチャイチャしてません！」

京太郎「俺何か悪いことしたか？」