……
-図書館
アライグマ「ハカセ! おしえて欲しいことがあるのだー!」
ハカセ「……いいでしょう。おしえてあげるのです」
ミミズク「ただでおしえてしまって、よいのですか?」
ハカセ「めいろを抜けてきたと言っても、もんだいを読む読まないどころか、ループにさえ気づかずでたらめに走り回っただけ。めちゃくちゃです。ただのまぐれなのです。りょうりなどできるはずもないのです」
ミミズク「たしかに」
ハカセ「むしろこーいう底抜けのあほには、図書館があらされないうちに、とっととお帰りねがうです」
ミミズク「さっさとおしえて帰らせるですね」
アライグマ「? さっきからなにをこそこそしているのだ?」
フェネック「まーまーアライさん。ゆっくり待とうよー」
ハカセ「こほん。おしえてやるのです。あなたがなんなのかを」
フェネック「あー、いやいやぁ、それはもう知ってい」
ハカセ「あなたは………………」
ハカセ「レズです!!!!」
フェネック「…………は?」
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アライグマ「れず? なにを言っているのだ??」
フェネック「アライさん。それは今どうでもいいことだよー。アライさんが聞きたかったのは」
アライグマ「れず……れず……。フレンズのこと?」
ハカセ「ぜんぜん違うです」
ミミズク「まったく別物なのです」
アライグマ「じゃあれずっていったいなんなのだ!」
フェネック「アライさーん。その話はもうやめようよぉ……」
ハカセ「わかったです。おしえてやるのです」
ミミズク「たっぷりおしえてやるですよ。レズとは、雌の同性愛のことなのです」
ハカセ「女の子同士で愛し合うこと。また、それを行う女の子自体を指す言葉なのです」
アライグマ「?? ……???」
フェネック「………………」
ハカセ「女の子しかいない。かつ子孫を残す必要のないフレンズにはまれによくいるのです。しかし元の動物の種類によっては、パートナーをとっかえひっかえしたり」
ミミズク「ハーレムをつくろうとする場合もあり、性愛に対する価値観の違いで、破局、もしくは、ないすぼーと、となることも多いのです」
アライグマ「え?? え???」
ミミズク「……つめでぐさり!」
ハカセ「きばでがぶり! です」
アライグマ「ふぇええ??!? フェネック、そんなことするのぉ!?」
フェネック「だから、しないってばー。そもそもレズじゃないしねぇ」
ハカセ「いいえ! あなたはレズです! 間違いないのです」
フェネック「……なにをこんきょに、そんなことを言うのさー」
ミミズク「アライグマの斜め後ろに立ちながら、さりげなく流し目で、ケモミミ、背中、尻、尻尾、足、爪の先までなめるような視線を……!」
ハカセ「まさに野獣の眼光! なのです……!」
アライグマ「そんなわけないのだ! フェネックがアライさんにひどいことなんて絶対しないのだ!」
フェネック(……そこまで断言されると心が痛むなぁ)
ハカセ「われわれが興味深いのは、レズと百合を分けて考える場合がある。という点です」
ミミズク「どちらも雌の同性愛を指す言葉でありながら、使い分けられ、混ぜることを嫌う者も多かったとか」
アライグマ「? なにが違うのだ?」
フェネック「アライさん、もう行こうよー」
ハカセ「百合はきれい! レズは汚い! らしいです」
アライグマ「きたない!? フェネックきたないのか!? たいへんなのだ! すぐに洗ってやるのだ!!」
フェネック「アライさーん、そういうことじゃぶくぶくぶくぶく」
ジャブジャブジャブジャブ
……
あらいぐまやく おのさきおねえさん
え? フェネック役の本宮さん?
あー…………
想像する人物を5回の質問で当てるゲームで、私のことを想像してたらしいんですけど
私はずしちゃって……そしたら
「なんで当ててくれないのぉー!?」
「もっと愛を!! 愛を感じてよぉお!!」
……って
あーこわいこわいこわい
「視線でずっとアピールしてたのにー!」
「当ててよー!」
とかしつこく言ってくるんですよ? その前まではみんな勝ちに行ってて当てさせまいとしてたのに……当ててよー……って……
そのくせ、ちゅーする?って私にだけじゃなく由香(サーバル役)にも言ってたし……
なんなんだろ……
あーこわい……
……こわい
フェネック「」ブクブクブク
アライグマ「フェネック、きれいになったかな……?」
ハカセ「忠告しておくです。あなたはフェネックとは離れたほうがいいのです」
アライグマ「ふえっ?」
ミミズク「どう見てもあなたはノンケ。いずれ食われるかもしれない危険を考えたら、レズと一緒になど、いないほうがいいのですよ」
アライグマ「…………ぁなのだ」
ハカセ「はい?」
アライグマ「ぜったいに、いやなのだ!」
ミミズク「おや」
ハカセ「なんと」
アライグマ「フェネックがアライさんから離れるなら、寂しいけど、止めはしないのだ。……けど!」
アライグマ「アライさんは、フェネックをきらいになったり、絶対にしないのだ! だから、フェネックが一緒にいてくれるなら、アライさんはフェネックと一緒にいるのだ!」
フェネック「……アライさん」
アライグマ「フェネックは、アライさんがいっぱいめいわくかけても、見捨てたりしなかったのだ。いつでもそばにいてくれたのだ。だから」
ハカセ「おぉ……これは」
ミミズク「これはこれは……」
アライグマ「フェネックがレズでもなんでも、関係ないのだぁあ! アライさんは、フェネックのことがっ……」
『あわぁああああっ!?』
『おやおやアライさーん。だいじょうぶかーい』
『フェネックぅー!!』
『あはは、アライさんはほんとうに、見てて飽きないなぁー』
『見てないで助けてなのだぁー!!』
『フェネックのおかげで助かったのだ。やっぱりフェネックはすごいのだ!』
『なんのなんの~、それよりアライさん、なんであんなところにいたのさー』
『これをとるのに夢中になっていたのだ……はい! フェネック!』
『これは……花……?』
『すっごくきれいなのだ! フェネックによく似合うのだ! いっつも助けてもらってるから、そのお礼に……わわっ? フェネック?』
『アラーイさーん。アラーイさーーん。ふふ、あはははは』
『な、なんなのだフェネック……? くるしいのだ……』
……
フェネック「」
アライグマ「フェネック? フェネック!?」
ハカセ「完全に気を失っているです」
ミミズク「鼻血を垂らして、のびているのです」
アライグマ「わー! しっかりするのだフェネックぅ!!」
ミミズク「揺らさないほうがいいですよ」
ハカセ「命に別状はないのですからね」
アライグマ「そ、そう……? よかったのだ……」
ハカセ「では、あなたの知りたいことに答えてやるですよ」
アライグマ「へ?」
ミミズク「われわれは、とうといものが見れて満足なのです」
ハカセ「ひさびさにいい百合が見られたのです」
アライグマ「とうとい……??」
ハカセ「それで、質問はなんなのですか?」
ミミズク「聞くことがあったのではないのですか?」
アライグマ「あわわぁっ、そ、そうだったのだ! じつは……」
……
アライグマ「というわけで、山に行きたいのだ!」
ハカセ「……なるほど。これはもしかして」
ミミズク「もしかすると……もっととうといものが見れるかもしれませんね」
ハカセ「このまま一緒にいさせたほうがよさそうです」
ミミズク「ですね」
アライグマ「なにを話しているのだ?」
ハカセ「なんでもないのです。……それで、山に行きたいと? あれは神聖な場所なので」
ミミズク「なので……」
……
……
-ロッジ
アリツカゲラ「では、ごゆっくり~」
アライグマ「わーい! ベッドふっかふかなのだぁ!」
フェネック「おぉー。……ん? けど、なんでベッド一つしかないお部屋なのかな……?」
アライグマ「あぁ、それは山に入るのに必要なことなのだ」
フェネック「??」
アライグマ「フェネックが気を失ってる間に聞いたのだ! 神聖な山に入るには」
アライグマ「同じベッドで『愛をはぶくまなければならない』のだ!」
フェネック「」
バターーーン
アライグマ「!? ふぇ、フェネック!? フェネックぅう!!」
タイリクオオカミ「なんのさわぎだい?」
アミメキリン「あぁーーー!! しんでる!! さつじんじけん!!」
アライグマ「ふぇえぇええ!?!?! フェネックしんじゃったのかぁ!?!」
アミメキリン「犯人は……お前だぁああああ!!!」ビシィイ
アライグマ「どぅぇえええぇえええええ!?!?!?」
フェネック「」
タイリクオオカミ「……しあわせそうな寝顔だ。……いい表情、いただいたよ」
アライグマ「アライさんのっ、アライさんのせいでフェネックがぁあ」
アミメキリン「ちじょうのもつれ……あいぞううずまく、かなしいじけんだったのです……」
アライグマ「フェネックぅうう……!!!」ギュウウ
フェネック(ぐぇ…………)
アライグマ「う゛ぅ……フェネックぅ゛……」グスッ
フェネック(…………まぁ……もう少しこのままでいいか……)
フェネック(にしても)
アライグマ「フェネックぅ゛フェネックぅう゛」ベソベソ
フェネック(アライさんは泣き顔もいいなぁ…………)ゾクゾク
おわりだよよよ。
PPP「「ぺぱぷ予告!!」」
コウテイ「今週はタチとネコについて予習しよう」
イワビー「ネコは分かるけど、タチってなんだよ」
プリンセス「た、タチウオ……てきな……?」
ジェーン「お魚なんですか?」
コウテイ「確かにネコと関係ありそうだな」
フルル「お魚おいしいよね。……マグロとか」
イワビー「マグロじゃタチにはなれな……あっ」
コウテイ「イワビー……」
ジェーン「あぁ……」
プリンセス「あなた……やっぱり」
イワビー「わーーー!! もうやだぁあ!!」
次回、ゆりえんち
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