ネタバレ注意 キャラ崩壊(?)、シリアスブレイカーあり 短め
時系列は2周目と3周目の間
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バンカー内 9Sの部屋
9S「あの……2B? 今、何て言いました…?」
2B「同じことを何度も同一人物に報告するのは時間の無駄。だけど9Sだから特別にもう一度報告してあげる。」
2B「9S。私は漁師になる!」ドヤ
9S「聞き間違いとかじゃなかった……」
2B「ちなみに、この件はたった今司令官にもメールで報告した。じきに返信がくるはず。」
9S「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉ!! 行動早すぎませんか!? 2B!?」
ポッド:042「報告:ヨルハ司令官より2Bに通信。」
2B「繋いで。」
司令官『今すぐ司令室に来い。直接話がしたい。』
2B『了解。』
2B「9S。ついてきて。一緒に司令官を説得して欲しい。」
9S「当然……僕も一緒にいきますよ。2B……」
9S(どうしてこうなった…?)
9S(どうして2Bがいきなりこんな決意を口にしたのか……少しだけ今日の出来事を振り返ってみよう。)
9S(えぇっと…確か……今日は2Bと一緒に水没都市方面に現れた強力な大型機械生命体の討伐任務で……)
9S(僕と、2Bで一緒に頑張って……無事任務を達成したんだけど…………)
9S(そうだ…! そのあと偶然その場に居合わせたヨルハ部隊の裏切り者…A2と再び交戦して……)
9S(結局、A2を取り逃がした僕たちは……バンカーに帰還したところだったんだ……)
9S(特別なことといったら……A2と交戦したことくらいかな…? それと、そういえば……今日の2Bはいつもより少し元気がなかったような……気がする。心なしか……)
2B「9S。私の顔に何かついてる?」ジトー
9S「いえっ……なんでもないですよっ…!」アセアセ
2B「変な9S……」
9S(変なのは2Bの方ですよっ…!!)
司令室
司令官「来たか。2B。それと…9S。」
2B・9S「はい!」
司令官「まずは…今日の任務。ご苦労だった。お前たち2人のおかげで今後の水没都市付近における我々の活動がより捗ることだろう。」
9S「ありがとうございます。けど……最後の最後に敵大型機械生命体に止めを刺したのは2Bです。僕は……そこまでは……」
2B「いや……9Sのハッキング能力及びその他の支援行動がなければ、そもそも私が奴を追い込むこともできなかった。だから、9Sの活躍も誉められるべき。」
9S「あっ、ありがとうございます……2Bにそういってもらえると……少し、嬉しいな。」
司令官「やれやれ……2人とも…随分と仲が良くなったものだな……2B……?」
2B「…………別に…私はただ事実を告げただけ。9Sとは仲が良くなったわけじゃない…………」
9S「えぇっ……それは少しショックです……」ガーン
司令官「さて……与太話はこれくらいにしておいて、本題に入ろうか……」
司令官「2B。先程のメールの内容……一体どういう意味だ……?」
2B「そのままの意味です。私は漁師になります。」
9S・司令官「えぇ……」困惑
ポッド:042「報告:ヨルハ機体2Bの発言は多少の具体性に欠けると判断。 推奨:より具体的かつ詳細な意思の報告。」
2B「そう……それなら、もう少しだけ。」
2B「司令官。私はようやく私の本当にしたいこと…生きる目的を見つけました。なので私はヨルハ部隊を抜けて独立し、今後は漁師として生きていくことにしました。どうか許可をいただけないでしょうか…?」
司令官「本当に私がそれを許すとでも思っているのか……?(半ギレ)」鬼の形相
9S「ひぃっ……」
2B「ほら、9S。君も一緒に説得して。」
司令官「9S……お前が2Bを唆したのか?」ギロリ
9S「ひぅっ……ち、違いますよ! 僕にも何が何やらさっぱり……」
司令官「……いいか…? 我々ヨルハ部隊に所属するアンドロイドの目的は一つ。」
司令官「すなわち、人類の繁栄とその栄光を取り戻すことだ!!」
司令官「我々はそのために造られたし、それだけを目的としていればいいのだ。その他の余計な感情は排除してな。」
9S「…………」
9S「そうですよ…! 2Bだっていつも言っているじゃないですか。『アンドロイドが感情を持つことは禁止されている』って……」
2B「『感情を持つことが禁止されている』ことと『アンドロイドにも感情がある』ということは矛盾しない。」
2B「私は気付いた。この機械の心に宿る、ある意味での欲求。その情動に。」
2B「そして…一度明確に芽生えたこの激しい情動に、私は最早抗うことはできない。」
2B「だから私は報告したにすぎない。そうでなければ今後の任務に…支障をきたす恐れもあるから……」
9S「2B……」
9S(これまで僕は…任務の合間に釣りをする2Bの姿を何度も見てきた。)
9S(釣った魚は……みんな何故か良い値段で買い取ってくれるから、だから2Bは単にお金を稼ぐために合間合間に釣りをしているんだとばかり思っていた……)
9S(けれど……それは僕の勘違いで、2Bはこれまで…本当に楽しいと思っていたから釣りをしていたんだ!)
9S(そういえば…釣りをしている時や、魚を釣り上げたことを逐一僕に報告する時の2Bは…なんだか嬉しそうだった。)
9S(!? そうか……今日元気がなかったのは、今日は任務で余裕がなくて釣りが出来なかったから…だったのか。)
9S(戦闘中にも関わらず…しきりに悲しそうに海を見ていたのは…そういうことだったんだ……)
9S(2B……ごめん。全然気付かなかったよ……僕が一番、2Bの側にいて…2Bのことをわかってやれたはずなのに……僕はっ……)
9S「2B…ごめん。僕はそれでもやっぱり2Bのことがわからない……」
2B「そう……」シュン
9S(だって……なんでいきなり漁師なのさ…魚釣りから飛躍しすぎだよ。)
司令官「なるほど……お前の言いたいことはわかった。いや…実際はよくわからないが…」
司令官「正直に相談してくれたのはありがたい。だが…我々としてはどんな理由であれ様々な機密情報を知る兵士である2B…お前を自由にするわけにはいかない。」
司令官「裏切り者の脱走兵には当然…お前もよく知るように……こちらで追っ手を出すことにしているし。」
2B「…………」
司令官「そもそも……非常に優秀な兵士たる、『ヨルハ二号B型』機体を戦線から離脱させるのは我々にとって大きな損失だ。」
司令官「だから……頼む。考え直してくれ。2B。」
司令官「我々ヨルハ部隊には、お前が必要なんだよ……わかってくれ……」
2B「…………」
9S「2B。司令官の言う通りですよ。ここは一旦引いて、後日また考えてからゆっくりと答えを出しましょう?」
2B「…………わかった。9Sがそういうなら。」
9S・司令官「ふぅぅぅぅ……」溜め息
2B「でも私は諦めない。漁師になるのは……私の夢だから……」キリッ
9S「なんという無駄に頑強な信念なんですか…」
…………………
後日 水没都市にて
2B「9S。見て。今度はタイが釣れた!」キラキラ
9S「良かったですね。2B。今度のは以前より大きいですね。それじゃそろそろ任務に…」
2B「そう。だから今度から、大きい魚が釣れたら魚拓をとる。」つ魚拓セット ドンッ
9S「いつの間にそんなものをっ!?」
2B「ふふっ……新記録。嬉しい。」笑顔
2B「今日こそはあの魚……カジキを釣ってみせる。」
2B「ポッド。頼んだよ。」ナデナデ
ポッド:042「報告:感謝。当機体は親愛なる主、2Bのため…いついかなる時であっても釣具としての役目を果たすと誓おう。」
9S「ポッドまで手懐けられてるよ……」
9S「2B…そろそろいい加減任務に向かいましょう。」
2B「今回の任務の開始予定時刻まではまだ余裕がある。だから大丈夫。」釣り中
9S「何言ってるんですか! 任務の遂行は絶対なんですよ!!」
2B「シッ そんなに大声を出したら魚が逃げるかもしれない。」
9S「あっ、ごめん……」
2B「いい。次から気を付けて。」
9S「は~い!…………って違いますよ!」
ポッド:153「疑問:何故了承と同時に否定の言葉を返すのか。9Sの2Bに対する返答は矛盾している。」
9S「そういうことじゃないんだけど……」
9S「そういえば2B。どうしてあの日唐突にあんなことを言い出したんですか? 本当にびっくりしたんですからね…」
2B「…………すまなかった。あっ、ひいてるひいてる。」クイッ クイッ
9S「もしかして……あの日A2と交戦したことに意味が?」
2B「否定はしない。実は、彼女の姿を見て少し思うところがあった。……よし、釣れた!」
ポッド:042「報告:新鮮なアジ。」
2B「そういえば…以前ジャッカスから受け取ったアジ……まだ食べていなかった。アンドロイドには危険な成分が含まれているみたいだけど…」
9S「いつの話してるんですか……もうとっくに腐ってますよ……」
2B「かつて人類は…多くの魚を食用としていたらしい。だから漁業は人類にとって生活に根本的に関わる重要な文化的行動だった。」
2B「さらに不思議なことに、『釣り堀』という生け簀をわざわざ用意してまで…釣りを嗜む者もいたらしい。単に食用の魚を獲るだけならもっと効率の良い方法はいくらでもあるはずなのに……」
2B「つまるところ…『釣り』という行為には、それだけの魅力的価値があるということになる。非常に興味深い。」
ポッド:042「報告:作戦開始予定時間まであと残り9分54秒。」
2B「……あともう少しだけ…」
ポッド:042「推奨:早急な作戦開始地点への移動。」
2B「……わかった。」シュン
9S(2B……本当に残念そうだ。でもなんだろう……この気持ちは……今の2Bを見てると、胸が…)
敵機械生命体の残骸「」
ポッド:042「敵機械生命体の殲滅を確認。」
2B「みればわかるよ。」
9S「すごい……こんなに短時間で、一人で殲滅しちゃうなんて…」棒立ち
2B「9S。行くよ。」
9S「そうですね。一度バンカーに帰還して諸々の報告を……」
2B「違う。今日はこのあとパスカルの村に行く。」
9S「えっ…まぁいいですけど。何か用事はありましたっけ?」
2B「パスカルに漁船を作ってもらう。」しれっ
9S「はいぃっ!?」
………………
パスカルの村
パスカル「お待ちしておりました。2Bさん。9Sさん。」
2B「村のみんなは元気?」
パスカル「えぇ。それはもう……それもこれも、お二方の協力あってこそ。いつも村の者の面倒を見てくださってありがとうございます。」
子供の機械生命体「おねエちゃん!お二いチャん! あソんデ あそンデ~」
2B「またあとでね。」ナデナデ
9S「すっかりなつかれてますね。2B。」
パスカル「ところで…例の件。2Bさん…一体何があったんですか?」
9S「相変わらずもう事前に通達はしてあるんですね…」
2B「そのままの意味。私はようやく生きる目的を見つけた。私は本格的に漁師として生きることに決めた。ただそれだけ。」
パスカル「なんと!」お目目ぱちくり
2B「そして…そのためにはまず漁船が必要。だからパスカル…あなたに頼みたいことがある。」
つ壊れたヨルハ機体飛行ユニット
9S「うわっ。びっくりした!」
2B「これは拾ったもの。さしあたっては…これを水上用の機体へと改造してほしい。」
9S「ちょっとぉ! こんな勝手なことしてるのバレたらまた司令官に怒られますよ…というか怒られるだけで済めばいいレベルです!」
2B「大丈夫。司令官ならきっと理解してくれるはず。」
9S「ホントかなぁ…?」
つーびーってこんなにミカサっぽい話し方だったっけ?
>>18
同じ声優さんですよ
↑そうだけど、もう少し口調に人間味があるよね?
>>19 確かに…読み返してみると結構機械的ですね 頑張って表現します
↑ >>20 の間違いです
パスカル「……わかりました。そういうことなら、なんとかしてみせましょう。」
パスカル「2Bさんにはいつもお世話になっていますから…それに、せっかく2Bさんが見つけた『大切な宝物』ですからね。その依頼、喜んでお引き受けしましょう!」
2B「ありがとう、パスカル。それじゃ、お願いするね。」
パスカル「それじゃすみませんが、早速…改造と修理に必要なとある部品の調達を依頼したいのですが…」
2B「教えて。すぐ取ってくる!!」
「2Bの宝物」を受注しました。
9S「2Bの…大切な宝物……」
………………
工場廃墟
2B「ようやく揃った!これで…念願の私の船が……」
9S(こんなに嬉しそうな2Bは初めてみたよ……)
2B「9S。早速パスカルのところに行こう。善は急げ!」ダダッ
9S「あっ…置いていかないでくださいよ~2B!」ダダッ
A2「~~♪」散歩中
9S「あっ…!!」
A2「あっ……」
2B「どうしたの、9S? 早くしなきゃ。漁船は私たちを待ってはくれない!」
9S「どうしたもこうしたもないですよ、2B!! ほら、目の前に!!」
2B「!? A2……!」
A2「くっ……またお前らかっ!?」
A2「いつもいつも…私の(趣味の散歩の)邪魔をしてくれるな!!」抜刀
9S「2B! 来ますよ!!」抜刀
ポッド:042「報告:敵機体、元ヨルハ部隊所属の脱走兵A2は現在興奮状態にある。 推奨:早急な戦闘準備。」
2B「……………」
2B「待って。A2。実は少しだけあなたに聞きたいことがある。だからその剣を一度下ろして欲しい。」
9S「2B…!!」
2B「お願い……」
A2「…………わかった。」スッ
9S「えぇっ 意外と素直……」
A2「それで…脱走兵である私に聞きたいことって、何だ?」
2B「単刀直入に聞くね。A2…今のあなたは幸せ?」
A2「……それを聞いてなんになる…?」
2B「答えは単純。私は少なからず、今のあなたの立場に憧れを抱いているから。」
2B「あなたが脱走した経緯はわからない。そして、今もなおヨルハ部隊に追われ続けている今のあなたが必死に抗い生き続けていることを知ってる。けれど…」
2B「ヨルハ部隊でも人類のためのアンドロイドでもなく、自分自身のために生きる今のあなたが…それでもなお幸福を感じているかどうかが知りたい!」
2B「教えて! 今のあなたの…生きる意味は、一体なに…?」
A2「…………」
A2「……復讐だ。」
9S「えっ」
A2「今の私の生きる目的は、復讐。ただ、それだけだ。」
A2「私から仲間を奪った…全ての機械生命体をぶっ壊す…! ただ、それだけのために私は生きている。それ以外に……目的など…」ギリッ
2B「それは違うよ。今の私にはわかる。少なくともあなたは今の自由を愛しているはず……!」
2B「だって……今、『復讐』を口にしたA2は…なんだか少し、悲しそうだから……」
A2「!?」
2B「だから…A2。本当のことを……」
A2「うるさい! そんなことはない!お前に私の何がわかる!!」
A2「私は……私は…」
A2「そうか……私は、好きなんだ。この地上世界を歩いて回る、たったそれだけのことを…私は、愛していたんだ……」
9S「えっ……」
A2「ようやく気付いた。私は、『散歩』が好きだ。私は……散歩をするために生きているんだ……」
9S「えぇ……」
2B「そう……それがあなたの生きる意味なんだね…」
A2「あぁ…お前の問いかけのおかげでようやく気付けたよ。ありがとう。」
2B「礼には及ばない。私も、あなたと同じ…生きる目的を見つけたアンドロイドだから。こういう時はお互い様。」
ポッド:「推測:元ヨルハ機体A2と2Bの親密度が上昇 提案:ヨルハ機体A2との和解。」
2B「いわれなくともわかっているよ。」
A2「そうだな……」
2BとA2は互いに握手を交わした。
9S「………………なんだこれ。」
ポッド:153「推測:ヨルハ機体9Sは現在、いたたまれない程の疎外感を覚えている。」
9S「うるさい!」
9S「Aェェェェェェェ2ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
9S「2Bを……僕の2Bを、汚すなぁぁぁぁぁぁ!!!」
2B「私は9Sの所有物になった覚えはないけど…」
A2「私は何もしてないのに……理不尽だ…とりあえず私は散歩の続きに入るぞ。じゃあな。」
2B「あぁ……また近いうちに会おう。A2。」手フリフリ
9S「Aェェェェェェェ2ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
………………
パスカルの村
2B「素材を持ってきた。早速お願いしたい。」
9S「2B……どうして…」ブツブツ
パスカル「あ、あの…9Sさん。大丈夫ですか……」
2B「9Sは大丈夫。それより…早く!」ワクワク
パスカル「えぇ…わかりました。ちょっと待っててくださいね。」ジェット上昇
パスカル「はい。できましたよ。」ジェット下降
9S「相変わらずはやっ!?」
パンパカパーン パパーーン
つ漁船型ユニット
2B「素敵……」
パスカル「飛行ユニットも修復しておきましたから……元の形態にもなれますよ。」
9S「地味に以前よりグレードアップしてますね。」
2B「コスト面は相変わらず解決していない。けど……それは漁師たる私の腕の見せ所。」
2B「ありがとう。この船は、私の宝物にする。」
「2Bの宝物」が完了しました。
2B「早速、船出しよう!」
9S「えぇっ…今からですか!?」
2B「もちろん。行くよ。ヨルハ丸。」
9S「ヨルハ丸!!????」
2B「9Sは先にバンカーに戻っていて。私はしばらく休暇をとる、と司令官に伝えておいて!」
9S「ちょ、ちょっと!! 待ってください、2B!?」
2B「私はこれまでたくさん頑張ったよ。だから少しくらい休んだって誰も文句は言わないはず。」
2B「それじゃあね。9S。司令官によろしく。」搭乗
パスカル「お気をつけて。2Bさん。」
ヨルハ丸飛行形態「」ウィィィィィン ガシャ!!
2B「出撃!! よーそろー!!」
ブォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!
9S「2B……!! って、もう行っちゃった……」
9S「………………司令官に怒られるの、僕なんですよ……2B……」ため息
9S「でも…なんだろう。この気持ちは……2Bのことを思うと、心がキュっと締め付けられるような…」
ポッド153:「推測:ヨルハ機体9Sに何かしらのエラーが発生している。 推奨:早急なメンテナンス。」
9S「2B……君は、本当に面白い人だね。そうだ……僕は…きっと……2Bのことを……」
………………………………
バンカー
6O「見てください、この写真!! 2Bさんが送ってきてくれたんですよ!!」
つ誇らしげに大漁旗を掲げた2Bの写真
6O「カッコイイですよね~ 思わず惚れちゃいそうです~」
モブヨルハ機体「ヨルハ部隊と漁師の二足のわらじか……よくまぁ、そんなことをする気になれたものだな……」
モブヨルハ機体「やっぱ私たちヨルハ部隊のアンドロイドにも休暇は必要よね~ 羨ましい~」
モブヨルハ機体「私も司令官に休暇申請してみようかしら。多分突き返されるけど……」
21O「9S……」
つ2Bと一緒に巨大なカジキを掲げ上げた笑顔の9Sの写真
司令官「どうしてこうなった……」
9Sの司令官宛のメッセージ
『2Bに対する興味が抑えられません。これからは僕も2Bに弟子入りして漁師を目指します! P.S. 2Bの存在は僕にとっての生き甲斐です!』
司令官「………………あぁ…9S。ついにお前までそっちへ行ってしまったのだな…」
司令官「辛い……司令官辞めたい…」
エンディング
2Bと9Sが本格的な二人組の漁師として有名になり始めた頃、荒廃した地上にとある金髪のアンドロイドが一人降り立つ。
「そうだ。釣りでもしてみるか。」 そう言いながら水辺に寄り添い立つ『元』司令官の表情は、どこか晴れ晴れとしたものだったという……
高速スタッフロール キュルキュル
NieR:Automata
re[L]ease from YoRHa
人類がもういないことをおそらく初めから知らされているのに「人類に栄光あれ」と無理に言わされ続けるヨルハ司令官が可哀想だと思いました。
一見ハッピーエンドに見えるけど根本的なところは何も解決していないエンド。それとA2は散歩を極めた。
おわりです。ありがとうございました。
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