恒一「“現象”解決の手がかりを探しに学園都市にやってきた」 (114)




・Another×とある魔術の禁書目録のクロスSSです
・このSSの中では今年の3年3組は“現象”が起きていない設定です
・今年の“いないもの”は見崎 鳴ではありません
・“死者”も原作通りではありません
・上条さんは高2、御坂さんは中3で恒一くんたちと同級生ということで



anotherの時代設定は1998年で学園都市と明らかなズレがありますが学園都市の科学力が進みまくっているということで脳内補完よろしくお願いします





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361371023



   ?回想?

ー3年3組

ワーギャー ワーギャー

赤沢「もうっ!どっから情報が漏れたのよ!」

赤沢(せっかく恒一くんと二人でお出掛けだと思ってたのにっ)

綾野「泉美ーあんたの魂胆はわかってんのよ!」

小椋「自分だけいい思いしようたってそうはいかないわよ!」

望月(姉さんに聞いたことをみんなに話しちゃったけど赤沢さん的にまずかったのかな)

赤沢「静かにして!じゃあちゃんと学園都市に行く人を決め直すわよ」

赤沢「多すぎてもいけないからメンバーは3人にします。まず私は対策係だから決定ね」

綾野「少なすぎるよー」

赤沢「先生たちが出してくれる費用も少ないんだから仕方ないでしょ!」

有田「泉美最近何もやってないのにこんな時だけずるーい」

見崎「ずるい」

赤沢「こんな時だからよ!」



赤沢「そして二人目は東京を案内してもらうために恒一くんね」

恒一「えっ、僕も行くの?」

女子一同(榊原くんが行かないと意味ないじゃないの)

赤沢「だって恒一くんが言い出しっぺじゃないの」

恒一「それもそうだね。僕は構わないよ」

赤沢「じゃあ、あと一人ね。どうやって決めようかしら」

女子一同(せっかくの榊原くんとの旅行のチャンス、絶対に掴む!)

勅使河原「俺も学園都市行きてー」

川堀「オレもオレもー公平にくじにしようぜー」

女子一同(くっ、27分の1なんて低すぎる)

赤沢「じゃあアミダくじにするわね。みんな選んで」



あっそうだ。ちなみに今年の“いないもの”は憧れの人に認めてもらうために対策係になり、さらにいないものに立候補したらしい。

すごいなあと思うよ。僕にそんなことできるだろうか。その人はきっとロマンチストなんだろうね。


・・・・・
・・・・
・・・
・・







 ー回想終了ー 


ー学園都市


そして、3人目は…

見崎「榊原くん、機械が走ってるよ」

恒一「ホントだね。お掃除ロボットじゃないかな」

赤沢(くっ、よりにもよって見崎さんとは)

恒一「赤沢さん、学園都市の中には入れたけどこれからまずどうしようか」

赤沢「そうね、第7学区は学校がたくさんあるらしいから図書館もあるはずだわ。そこに行ってまず関連文献を探して見ましょう」

恒一「そうだね。それじゃ着いてきて。親父と一緒に一回来てるからこの辺はなんとなく覚えてるんだ」

見崎「お父さんと?どうして?」

恒一「親父は僕に学園都市の高校に行って欲しがってたんだ。だから一目見とけって。だけど僕は美術系の学校に進みたいと思ってたからね、結局うやむやにしちゃったよ」

赤沢「へえ、その高校も一回見てみたいわね」

恒一「いいけどこの学区じゃないからなあ。この学区での用を済ませたら行ってみようか」

赤沢「そうね。じゃあとりあえず図書館を探しましょう」

恒一「じゃあ行こっか」


・・・・・
・・・・
・・・
・・




恒一「確かこっちに図書館が…」ブツブツ



見崎「あれなんだろ?初めて見る食べ物…」トテトテ



赤沢「恒一くん!あそこにカフェがあるわっひとまずコーヒー飲んで行きましょう!」タッタッタッ


・・・・・
・・・・
・・・
・・





恒一「結構歩いたけど二人ともだいじょうb………っていない…」



見崎「買っちゃった…モグモグ……おいしい」

見崎「あれ?榊原くんどこ?」



赤沢「恒一くん!ハワイコナエクストラファンシーあったわよ……っていないじゃないっ」



恒見赤「「「……まさか迷子?」」」




ー公園

恒一「おーい見崎ー?赤沢さーん?どこ行っちゃったんだろ」



御坂「今の声は…当麻?しかも呼んでたのって雰囲気的に女っぽいわよね…」

御坂「まーたあいつは新しい女に手を出してぇ」プルプル

御坂「こぉらぁああああー!またあん…たは……って」ビリビリ


恒一「うぎゃああああああああああー」ビリビリ


御坂「」ダラダラ


恒一「」プスプス


御坂「やってしまった…」



とりあえず今日はここまでです。チマチマ書いていこうと思います。

上条さんと恒一くんは中の人一緒なんですねという声優繋がりでなんとなく考え付きました


鳴ちゃんと上井草センパイの中の人が一緒だと知った時はマジでびっくりしました
声優ってすごいね


次の更新はまた出来るだけ早いうちにしようと思います。
みなさんよろしくお願いします。

無い年じゃないと市外に出ようとしただけで犠牲者が出るからなぁ。
鳴ちゃんの目はレベル0(測定方法が運命論になるため)、死期洞察(デッドタイマー)とも思ったのですが、そもそも義眼なのでツール扱い、或いは魔術側かと・・・

お、Anotherだ
期待
Anotherからは3人しか出ないのかぁ

今から投下します

>>16
ありがとうございます。このあと見崎の能力に触れることがあったら使わせてもらうかもしれません。能力が魔術か超能力になるかは今考えております。

>>18
すみません、Another単一SSはまたその内書きたいと思います。

ではいきます


ー公園


御坂「ほんっとーにごめんなさい」ペコ

恒一「いや、そんなに気にしなくていいよ。そこまで強くない電流だったみたいだし」

恒一(この人ちょっと小椋さんに似てるな)

恒一「それに初めて能力を身をもって体験できたから」

御坂「初めて?学園都市の外から来たの?」

恒一「そうなんだ。ちょっと調べものがあってね」

恒一「あぁそういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前は榊原恒一っていいます。よろしく」

御坂「私は御坂美琴、常磐台中学3年生よ。よろしく」

恒一「それじゃ同級生なんだね」

御坂「そういうことになるわね。」

恒一「さっき電流を浴びせてきたのは人違いってことで良かったのかな?」

御坂「ごめんなさい、あまりにも声がそっくりで…」

恒一「へえ、そんなこともあるんだね」

恒一(よかった。現象が夜見山市の外まで影響してきたのかと思った)


御坂「それよりさっき人を探していたみたいだけど」

恒一「あと2人一緒にここに来たんだけどはぐれちゃってね。」

御坂「携帯で連絡はとらないの?」

恒一「さっきは近くにいると思って呼んでたんだけど、携帯は………壊れちゃってるね」

御坂「重ね重ね申し訳ありません」ペコペコ

恒一「ははっ、だからそんなに謝らなくていいよ。古い機種だったし、これを口実に学園都市製の最新機種でも買って帰ろうかな」

御坂(この人単純にいい人って訳じゃなさそうね。強かな感じが…)

恒一「それじゃまたね。また今度があるかはわからないけど」

御坂「ちょ、ちょっと待って。お詫びにその友達探すの手伝うわ」

恒一「大丈夫だよ。一人は食べ物のあるところにいるだろうし、もう一人はコーヒーショップにでもいるんじゃないかな」

御坂「でもこの辺にはそういう店たくさんあるし…」


恒一「………うん、そうだね。そこまで言ってくれるなら手伝ってもらおうかな。じゃあ御坂さんはこの公園から向こう側を探してくれる?で僕はこっち側を。」

恒一「二人の特徴は一人は左目に眼帯をつけた小さい黒髪の女の子でもう一人髪がはツインテールで赤みがかった女の子」

恒一「見つかったらここに連れてくる。見つからなくても今が午前11時だから午後1時にはまた戻ってこよう」

恒一「それ以上迷惑かけるのはあんまりだからね」

御坂「わかったわ」

恒一「それじゃまたあとで」








佐天「ジャッジメント支部に行く近道は…こっちであってるかな?」タッタッタッ



恒一「意外と見つからないな。二人ともどこ行ったんだろう」

恒一「今あの子路地裏通っていったな。そういえば学園都市って建物が乱立する分、路地裏も多いな」

恒一「見崎なんかはフラフラと入って行きそうだし一応見とこう」


キャー


恒一「今の声…見崎や赤沢さんじゃないけど…さっきの子かな?」

恒一「何かあったんだ、行ってみよう」ダダッ



ー路地裏

スキルアウトA「小さい女の子がこんなところにホイホイ入ってきちゃいけませんよー」

スキルアウトB「恐いお兄さんたちに悪いことされちゃうよー」

スキルアウトC「まあ俺たちはする側なんだけどな」

佐天「もうっ最悪!ちょっと通してくれるくらいいいじゃない」

佐天「まあいいわ。別の道使うから、さよなら」

スキルアウトA「なーに言ってんのー」

スキルアウトB「網にひっかかった獲物を逃がす蜘蛛はいませんよって」

佐天「虫けらなら人間様を通しなさいっての」

スキルアウトC「誰が虫けらだこらぁ」

佐天「じゃあロリコンね。中学生に手を出そうとするなんて」

スキルアウトA「あぁもうめんどーだ。さっさと車に詰め込むなり、部屋に連れてくなりしようぜ」

佐天「ひっ」

スキルアウトB「あっ今ビビったなーいいねぇそそるねぇ」

佐天「だ、誰か…」

スキルアウトC「無駄無駄ぁー、ここ表通りからは結構離れてんのよ」



恒一「あのー、すみません。ちょっとその子を引き取りたいんですけど」



スキルアウトA「おいおい、本当に誰か来ちゃったよ。」

スキルアウトB「お嬢ちゃんあんたついてんなあ、いやついてないってのが正しいか?」

スキルアウトB「自分のせいで何の罪もない少年がケガをするわけだ」

佐天「助けて!」

恒一「ほら、その子も迷惑がっているようですし」

スキルアウトC「邪魔しなけりゃ見逃してやるぜ?」

恒一「僕身体弱いから出来るだけ穏便に済ませてほしいなーなんて」

スキルアウトA「んな綺麗事通るわけないだろこらぁ」ブンッ

恒一「わっ、いきなり殴りかかるなんて物騒な」スカッ

スキルアウトA「そんじゃ今から殴るぜっと」ブンッ

恒一「わっそういうことじゃなくて」スカッ



スキルアウト「避けてんじゃねえよ」ブンッ

恒一「だって当たったら痛いじゃないですか」スカッ


ブンッスカッ ブンッスカッ ブンッスカッ

スキルアウトB「おい何もたもたしてんだ。変われ」ナイフカチャ

スキルアウトB「うおらぁあああー」ブンッ

恒一「くっ、ナイフって当たったら危ないよっ」スカッ

ブンッスカッ ブンッスカッ ブンッスカッ

スキルアウトB「はあっはあっ、なんでこいつ一発も当たらないんだ」


恒一(二人はあの子から結構離せたかな)

恒一(あの子のそばにいる残り一人は……)ダダッ


スキルアウトC「こっち来たか。助けようたってそうはさせないぜっと」ナイフカチャ

恒一(タイミングが命だ…うまくナイフをかわして…くらえっ)

恒一「はあっ」ヒザゲリッ

スキルアウトC「グボアァー」


恒一「君!行くよ!」ガシッ

佐天「は、はい!」キュンッ

タッタッタッ





恒一「はぁ、はぁ、はぁ」

佐天「はぁ、はぁ、はぁ」

恒一「やっと振りきった、表通りまで来れば大丈夫かな?」

恒一「君も大丈夫?けがない?」

佐天「はい、大丈夫です。助けていただいてありがとうございます。」

恒一「良かったよ、何にもなくて」

恒一「一応警察…じゃなくてジャッジメントに通報するように近くにいた人に頼んだんだけど、今にもってところだったから」


ビュンッ シュタッ

恒一「うわっビックリした、テレポート?」

白井「ジャッジメントですの。貴方ですか、通報されたのは」

恒一「いや、厳密には僕じゃないんだけど…」

佐天「白井さん!」

白井「あら、佐天さんじゃないですの。じゃあさっきの通報は?」

佐天「それは私が説明します」


・・・・・
・・・・
・・・
・・




白井「ふむ、つまり、スキルアウトに絡まれたところをこの殿方に助けていただいた、と」

佐天「そうです!すごかったんですよ、ナイフを避けまくったり、」

白井「佐天さんがわざわざ自分から近道なんてズルしなければ危険な目に会うこともあのスキルアウトたちが私にボコボコにされることもなかったですのに。まあ、後者は社会のために良かったとして…」

佐天「うぅ…すみません」

白井「佐天さんにはまたあとでお説教しますわ」

白井「ところで貴方にはお礼を言わなければなりませんね。友達を助けていただきありがとうございますですの」

恒一「いやぁ、僕はただ逃げただけだから。すごいんだね、ジャッジメントって、さっきの人たちやっつけちゃったの?」

白井「私の能力はレベル4の“空間移動”ですの。あの程度のチンピラになど遅れはとりませんんの」

恒一「へえ、それじゃ御坂さんの能力はどれくらいなんだろう」



白井「い、今御坂と仰いましたか!?」

恒一「え、うん。今ちょっと人探しをしてて、御坂さんにはそれを手伝ってもらってるんだ。」

白井「お姉様が?」

恒一「(お姉様?)人違いで電流を浴びせてしまったお詫びにって、ははは…」

白井「お姉様は、まぁた一般人に能力を使うなど…」

白井(ん?人違いにって今まであの類人猿以外にはほとんど無かったような…そういえばこの殿方の声はあの方に似ているような…)

白井「それについては私からも謝罪させていただきますわ。誠に申し訳ありませんですの。」

恒一「今はもうなんともないから謝らなくていいよ。それより御坂さんと知り合いなの?」

白井「はい、私は御坂美琴お姉様の後輩であり露払い、常磐台中学2年の白井黒子ともうします。」

佐天「はいはい!私は柵川中学校2年の佐天涙子です!レベルは0ですっ」

恒一「僕は学園都市の外の夜見山中学校から来ました、3年の榊原恒一です。よろしく」



恒一「それより二人とも御坂さんの知り合いだったなんてこんな偶然もあるんだね」

佐天「御坂さんは学園都市が誇る7人しかいないレベル5の第3位“超電磁砲”なんですよ!」

恒一「そうなの!?そんなすごい人だったんだ…そういえば学園都市のパンフレットに載っていたような…(本気の電撃だったら確実に死んでいたじゃないか…)」

佐天「榊原さん、助けていただいたお礼にお昼ご飯ご馳走させていただけませんかっ」

恒一「そんなこと気にすることないのに」

佐天「そこをなんとか!(このイケメンさんとお近づきになるチャンスだ!)」

恒一「今はもう12時30分か。(あの二人を見つけて、昼食にしようと思ってたけど今はあきらめるしかないかな)」

恒一「午後1時に一度御坂さんと落ち合うことになってるんだ。一度それに向かわないと」

白井「今からお姉様とお会いになるんですの!?(こっこれはこの殿方にお礼をすると同時にお姉様と偶然を装い昼食を共にするチャンス!)」

白井「それでしたらわたくしもご同伴いたしますの。午後からはジャッジメントとしてあなたのお友達探しをお手伝いいたしますわ」

恒一「本当?ありがとう、それじゃ一旦待ち合わせの公園に戻ってみようか」

恒一(特徴は伝えてるけど御坂さんは見つけられているだろうか)

今日はここまでです。

次回は見崎と赤沢さんサイドを書いていきたいと思います。

描写おかしいところがありましたらご指摘よろしくお願いします。

>>1

>>41
「死者」は全て「過去に現象に関わって亡くなった人」だと突き止めたやつかな?

>>43
なにそれ見たい
俺の知ってるのとは違うけど
ネタバレになるのでヒントだけ言うと、今やってるアニメとのクロスものです

「とある—」系はSSでしか読んだことないAnotherファンだけど、このSSも期待



見崎「…榊原くんの携帯、繋がらない……どうしよう」

見崎「携帯の電話帳、榊原くんと霧果の番号しか入ってないのに…」

見崎「榊原くんがいないと場所も分からないのに…はぁ…」

見崎「今までの経験上どんなに離れていても視界に入ってさえいれば榊原くんは見つけてくれるはず…」

見崎「だけど夜見山と違ってここは建物が多いから…」

見崎「珍しい食べ物食べてばっかりでお金なくなっちゃったな」

見崎「一回銀行に行ってATMでお金おろしてこよう」テクテク




赤沢「もうっ、恒一くんの携帯繋がらないじゃない!」

赤沢「見崎さんは番号教えてくれないし…」

赤沢「もしかして今ごろ二人きりなのかしら…それだけは許せないわ!」

赤沢「どうにかして恒一くんと合流しないと…」キョロキョロ

赤沢「こーいちくーん!どこー!」



コーイチクーン コーイチクーン

御坂妹「赤毛ツインテールがどこぞの九官鳥のように人の名前を連呼しているのをミサカは遠目に観察します」

御坂妹「どうやら人捜しをしているのでは、とミサカは推測します」

御坂妹「あの人なら困っている人は助ける、と言うだろうとミサカはあの人の信条に沿って次の行動をとります」



御坂妹「あの、何かお困りでしょうか、とミサカは初対面の相手への第一歩を踏み出します」

赤沢「えっ私?あらごめんなさい、気を使わせてしまったかしら。ちょっと友人とはぐれてしまって」

御坂妹「それならお手伝いしましょう、とミサカは提案します」

赤沢「本当?悪いわね、見ず知らずの人に手間をかけさせて」

御坂妹「構いません。そのご友人の特徴を教えていただけませんか、とミサカは尋ねます」

赤沢「ちょっと待ってね」ゴソゴソ

赤沢「この写真の正義のヒーローみたいでとってもカッコいい榊原恒一くんっていう人と」

赤沢「あとは写真はないんだけど左目に眼帯を着けていて身長とかその他身体の一部が小さい見崎鳴っていう女の子を探してるの」

御坂妹(ふむ、確かにカッコいいですね、しかしあの人もなかなか負けていないとミサカは心の中で惚気てみます)

御坂妹「確認しました。ミサカネットワークに接続して周辺のシスターズに協力を要請します」

赤沢(ミサカネットワーク?学園都市固有の回線なのかしら)

御坂妹「……要請を完了しました。それではミサカたちもこの周辺を探索しましょう、とミサカは再び提案します」

赤沢「ありがとう、学園都市の人って優しいのね。そうだ、私の自己紹介がまだだったわね。私は赤沢泉美、学園都市の外から来たの。よろしく」

赤沢「あなたは何歳なの?見たところあたしと同年代かしら」

御坂妹「ミサカはお姉さm……ミサカは(身体は)15歳になりました」

赤沢「あら、それじゃ同い年じゃない。何か話ながら行きましょ」

御坂妹「そうですね、とミサカは同意します」


赤沢「さっきの恒一くんってね、私たちのクラスで………ーーー」

御坂妹「それはそれは……ーー」


・・・・・
・・・・
・・・
・・


>>43です。

>>44
偶然にも年代が一致していたクロス、恒一君の魅せ場があんまりなかった、まさかのMIHも絡んでくる、
あと出番のない何人かがラジオトークしてたアレですか?(ネタバレ防止のためわかりにくく表現しています)

「現象」に何らかの改変をしたssなら解決したものはいくつかあります
(都市伝説「街をさまようロリコン紳士」化Endとかですが‥)が、
>>43で言及したのはコレです。

恒一「怜子さんが死んでもう一年半か……」

内容を説明して探し出してもらうのは無理があったのでタイトルだけのせておきます。
いくつかのまとめサイトでまとめられていますので気になったならどうぞ。


ー公園


御坂「ごめんなさい、お友達を見つけられなくって」

恒一「そっか、仕方ないよ。僕の方こそ見つけられなかったんだから(二人とも怒ってるかなぁ)」

佐天「榊原先輩!ひとまずお昼ご飯食べに行きましょう、腹が減っては人探しはできませんよ!」

恒一「そうだね、あとさっきのご馳走するってのはなしね。そんなことしてもらうために助けた訳じゃないし」ニコッ

佐天(はぅ…謙遜するところもカッコいい…)

佐天「わかりました、それじゃ行きましょう。近くにおいしいパスタ料理のお店があるんです」グイグイ

白井「お姉さまっわたくしたちも行きましょう!」グイグイ

御坂「っていうかなんで黒子たちが着いてきてるのよ…」

初春「私もなんで呼び出されたんでしょう…(佐天さんが一番にスカートをめくってこないなんて珍しい…)」

佐天「それはお昼ご飯食べながらでも説明しますんで、さぁレッツゴー!」




ーレストラン


恒一「それでね……ーーーーー」ペラペラ

佐天(はぁ…やっぱりカッコいいなぁ)ウットリ

初春(男1:女4のハーレム状態にしてこの落ち着き様…まさか慣れてる?)

御坂(あぁ…目を閉じて榊原くんの声を聞いてるといつもと違ってアイツが物腰柔らかく話してるように聞こえる…)ウットリ

白井(ハァハァ…目を閉じて何やらうっとりしたお姉さまprpr)ウットリ



佐天「そ、それじゃ先輩も学園都市に来るっていうのは無きにしもあらずってことですか?」

恒一「まあそうだったんだけど、最近じゃ夜見山に残るのもいいかなって思えてきて」

佐天「そんなっ学園都市楽しいですよっねえ初春!」

初春「そうですよ、学園都市外にいても体験出来ないこと一杯ありますよ」

恒一「本当にそうだよね、僕も超能力だってこの目で見るまで半信半疑だったし」

白井「それはそうと学園都市の学校に入学される場合、検討されていた学校はどこでしたの?」

佐天(私も目指せるレベルだったらいいなぁ)ソワソワ

恒一「確か……長点上機学園だったかな」

4人「!?」



佐天「な、ななな長点上機学園……無理だ…」

初春「学園都市トップじゃないですか!」

白井「確かにあそこは能力者でなくとも一芸に秀でていれば入学は可能ですわね」

御坂「榊原くんのお父さんって教育熱心なの?」

恒一「まさか、その逆の放任主義だよ。今も僕を祖父母の家に預けてインドに研究に行ってるしね」

恒一「学園都市は全寮制だしいい友達が出来るだろうって言ってたよ」

御坂「あそこは勉強ばっかりのガリ勉くんたちが揃っているんだと思っていたわ」

白井「榊原さんは何か優れた一芸をもっていらっしゃるのですか?」

恒一「それがこれといって何も無いんだよね、目指している美術の腕も大したことはないし」

恒一「学力については心配するなって親父は言ってたけどなぁ」

佐天(長点上機学園の学力で心配は要らないとか……)

初春(こいつ…もしかして天才か?)

佐天「で、でも長点上機学園以外に美術系で校風ものびのびした学校きっとありますよ(長点上機学園はさすがに今からじゃ逆転不可能だよぅ)」

恒一「そうだね、帰ってからまた検討してみるよ」



prrrrr prrrrr


初春「白井さん、ジャッジメントからの緊急連絡です!」

白井「繋いでくださいまし」

固法『初春さん、白井さん、第一級警報(コードレッド)よ。5分前に第5、6、7学区で同時多発的にスキルアウトによる銀行及びATMへの襲撃、強奪が発生したわ』

白井「初春、周辺の映像を出してくださいまし」

初春「はい、もうすぐです」カタカタ

固法『事件発生現場は全部で8ヵ所、銀行内部にはそれぞれ人質が多数取り残されているの』

初春「外からの銀行の映像、及び銀行内部の監視カメラの映像出ました」

御坂「あちゃーこの時間帯だと人も多いわね」

恒一「!?ちょっと今のところ止めて!」

初春「は、はい」カチカチ

恒一「この画像の奥に写っている女の子……やっぱり見崎だ!」

白井(よく切り替わっている映像の中のそんな小さな子を…)

御坂「探していたお友達?」

恒一「うん、どうして銀行なんかに…」

恒一「いや見崎のことだから買い食いばっかりしてお金が無くなったから銀行に引き出しに来たとかそんなところか…」

固法『今、アンチスキルが出動してるの。だけど8ヵ所に拡散してるから周辺の学生の退避命令が徹底できてない状況よ』

固法『白井さんはそれの応援にまわってもらえるかしら』

白井「了解しましたの。ではお姉さま、初春、佐天さん、榊原さん行ってきますわ」ビュン

初春「気を付けて行ってきてください」

佐天「頑張って、白井さん!」



恒一「くそっここからじゃ遠すぎるか…」

恒一「見崎、大人しくしてろよ」ソワソワ

固法『初春さん、犯人の逃走経路を割り出してもらえるかしら』

初春「はい、出ました。ですけど8ヵ所っていうのは厄介ですね。予想されるルートまでいりくんで交錯しています」

固法『それは困ったわね…』

恒一「ちょっとその地図よく見せてもらえるかな」

初春「はい、どうぞ」

恒一「うーん……(見崎の安全がかかっているんだ)」ジーッ

佐天(真剣な顔の榊原先輩もカッコいいっ)キラキラ

恒一「さすがに8ヵ所っていうのは多すぎるよ。やっぱり意味があると思う。いくつかは囮だよね」

恒一「スキルアウトがこの時間帯の交通量やアンチスキルの展開を想定しているとすると…この2ヵ所の銀行の状況は?」

初春「その2ヵ所は……他の現場よりスキルアウトもアンチスキルも人数が少ないですね」

恒一「多分、そこが本命だろうね。他の現場は能力者や人数を多目に置いて時間稼ぎと逃走経路の確保に徹してくると思う」

恒一「大事件だけど実際は確実な利益とアンチスキル側全体の安全を狙った作戦なんじゃないかな」

恒一「逃走経路は…左上から現場をABCDEFGHとすると…こことここと……ーー」

佐天(わあ、さすが長点上機学園レベルの頭脳)

御坂(ただ突っ走るアイツとは全然タイプが違うわね…で、でもアイツのそういうところがいいなんて……って私何考えてんのよっ)

恒一「……とここの交差点にアンチスキルを展開させておけばいいんじゃないかな」

初春「おぉ!早速現場のアンチスキルに伝えてみます」

恒一「僕が直接行って助けられないのが悔しいなあ」



ー銀行

見崎(なんか強盗に巻き込まれちゃった…)

見崎(榊原くんが一緒にいてくれないからこんなことになるんだ…)

見崎(榊原くんいつもみたいに助けに来てくれないかな…)



上条「はぁ、不幸だ…」

上条(どうして親からの月に一度の親からの仕送りを引き出しに来た時にこんな事件に巻き込まれるんだ)

上条(ここに来る前にも朝はインデックスに夏休みの課題に紅茶をぶちまけられ、そのあと口論になって噛みつかれ、部屋の鍵が壊れ、トラックに水溜まりの泥を浴びせられ、一旦家に戻って着替えてからやっとこさたどり着いたっていうのに)

上条(外にはアンチスキルが来てるし相手は武器持ってるし解決するまで大人しくしてるか)


トントーン コロコロ

見崎(あっ榊原くんの靴にイタズラで仕掛けようと思ってたビー玉が…)テクテク


スキルアウトD「おいこらぁあー勝手に動いてんじゃねえ」ブンッ

見崎「きゃっ」

上条「!?」



ーレストラン


恒一「なっ!?」

佐天初春御坂「!?」

佐天「今のって榊原先輩のお友達だよね…」

初春「はい…大丈夫でしょうか」


恒一「こいつ……見崎に手を出したな…」ゴゴゴゴ

御坂(雰囲気が……)

初春(……変わった?)

佐天(怒ってるっぽい榊原先輩もカッコいいっ)キラキラ

恒一「………………うん」

恒一「よし、ちょっと作戦を変更しようか」ニコッ



ー銀行


見崎(危なかった…ちょっと顔にかすっただけだった。眼帯がずれちゃったけど……)


上条「おい!アンタ女の子殴ることないだろ!」

スキルアウト「あぁ?お前も下がってろ!」

見崎(!?一瞬榊原くんかと思ったけどよく見たら違った…)

見崎(何でだろ?あの人の左半分はものすごく死の色が見えるのに右半分は見えない…)


上条「だいたいアンタらは……〈中略〉…そげぶ!」


見崎(すごい…突然の説教でひるんでいるところを殴り倒した)


スキルアウトE「おい!時間だ、そんなやつらに構うな、行くぞ!」

スキルアウトD「くそってめえ覚えてろよ」


上条「君大丈夫?けが無かったかな?」

見崎「…大丈夫、ありがとう」



ーレストラン


御坂「今のってアイツよね…また事件に巻き込まれて…」

恒一「ふふふ……よくやってくれた。あの人にはあとでお礼を言わないと」

初春「作戦変更って何するんですか?」

恒一「大したことじゃないよ。アンチスキルの手を煩わせないようにするだけさ」

恒一「だけどそれには白井さんの空間移動か何人かの協力者が必要になるんだけど……」

佐天「具体的には何をするんですか?」

恒一「道路を塞いでこちらの思う通りに誘導するのさ。白井さんの空間移動があれば僕が直接行って何とかするんだけどなあ……」

御坂「だけどそれも一人でやるんだったら間に合わない可能性もあるし相手のリアルタイムの動きが把握しづらいわよね」

御坂「一つ聞いておきたいんだけどその作戦で危険な目に会うことはないのよね?」

恒一「上手くいけばアンチスキルにすら一発の銃弾も使わせないよ」

御坂「わかったわ、ちょっと待ってて。道を塞ぐことの出来る能力者で協力してくれるかもしれない人たちに連絡してみる」



prrrrr prrrrrr


赤沢「あら、電話よ。気にしないでとってちょうだい」

御坂妹「それでは失礼します、とミサカは電話に応対します」

御坂妹「もしもし、こんにちは。お姉さまから電話とは珍しいですね、とミサカは挨拶をします」

御坂『もしもし、ごめんなさい、あなたたちの力を借りたいんだけど、今第5、6、7学区の近くにいるかしら』

御坂妹「グッドタイミングですね、お姉さま。ただいま、学園都市外からのお客様の人探しをお手伝いをしていましてシスターズ合計7人が第7学区に集結しています、とミサカは状況を伝えます」

御坂『本当!?今、さっき言った学区内の銀行にスキルアウトが強盗を仕掛けたの。その逃走車を逃がさないためにあなたたちに道路を塞いで欲しいんだけど』

御坂妹「道路を塞ぐだけでよろしいのですか?必要ならば実力で捕まえますが」

御坂『そんな危険なことをする必要はないわ、どの道を塞げばいいかこっちに指示する人がいるから私のこの電話をあなたたちの通信に繋げてもらえるかしら』


御坂妹「赤沢泉美様、緊急の用事が入りました。そちらを優先させてもよろしいでしょうか?」

赤沢「構わないわよ、話はだいたいわかったわ」


御坂妹「ありがとうございます。………現在第5、6、7学区にいるミサカたちに通信を繋げました。ただいまの連絡内容も把握したようです、とミサカ報告します」

御坂『ありがとう、それじゃ時間がないの。こっちの指揮官に替わるわね』



恒一『電話替わりました。榊原恒一といいます。ご協力よろしくお願いします』

御坂妹たち「!?」

赤沢「!?」

御坂妹(一瞬あの人かと思いましたが……それをおいても榊原恒一というのは……)

赤沢「恒一くん!?恒一くんなの?ねえ!?」

恒一『赤沢さん?そこにいるの?』

赤沢「そうよ、見つかって良かったわ。だけど詳しい話はまた後でしましょう」

恒一『そうだね、それじゃみなさん、みなさん方の現在位置はこちらのモニターで把握しています』

恒一『これから指示するポイントに行って一時的に車が通れないようにしてください。方法はそちらに任せます』

御坂妹たち「了解しました」


・・・・・
・・・・
・・・
・・




ースキルアウト逃走車A


スキルアウトD「おい、指示されていた逃走経路が鉄骨で塞がってんぞ」

スキルアウトE「仕方ない、隣の筋から行くぞ」



ースキルアウト逃走車B


スキルアウトF「おい、何であんなとこにバスが横転してんだ」

スキルアウトG「通れねえじゃねえかくそっ、回り込んでいくぞ!」



ースキルアウト逃走車C


スキルアウトH「どうして祭りの大名行列がこんなとこ通ってんだよ!?」

スキルアウトI「流石にこの人数撥ね飛ばして行くのは無理だよな、くそったれ!計画がメチャクチャじゃねえか!」


・・・・・
・・・・
・・・
・・




ーレストラン


恒一「ふふふ……いい調子だ、アンチスキルに追われながらだと連絡をとってる暇もないだろうし、まともな判断も出来ないだろう」

御坂「すごい、いくつかのポイントに逃走車が集まっていく」

初春(笑顔がなんか怖いですよ、榊原さんっ)


・・・・・
・・・・
・・・
・・



初春「……状況終了です。逃走車全てが各所交差点などで衝突または追突して動きを止め、アンチスキルの突入により拘束、逮捕された模様です」

初春「なお、現在までに一般人、アンチスキルの負傷の報告はありません」

恒一「ふぅ、良かったよ一人も怪我人がでなくて(見崎を殴ったやつはぶっ殺してやりたいなあ)」ニコッ

御坂「……………言葉が出ないわね」

佐天「すごかったですよ!榊原先輩!」

初春「お疲れ様でした」


恒一「協力してくれたみんなもありがとう」

御坂妹『お力添えできて良かったです。見事な指揮でした、とミサカはご活躍を労います』

恒一「ははは、指揮官ってのはちょっと大げさだよ。でも本当にありがとう」

赤沢『恒一くん、お疲れ様。今どこにいるのかしら』

恒一「今はお昼ご飯を食べていたレストランにそのままいるんだけど……そうだ、見崎がいた銀行の近くに広場があるから集合しようか、そこの住所は……」


・・・・・
・・・・
・・・
・・



ー広場


赤沢「恒一くん!かっこよかったわよ!」ダキッ

恒一「わっ赤沢さん、見失ってごめんね。さっきのはみんなのおかげだよ」

見崎「……………」イライラ

恒一「み、見崎も見失ったりして本当にごめん。怪我ない?」

見崎「ない」

恒一(口数が少ない…怒ってるなあ)


佐天「うわーあの二人とも可愛いなあ。これは強敵だなあ」

初春「すごい偶然ですよね。みんな違う場所で私たちの知り合いと出会ったなんて」


上条「うわっ何でビリビリがここに」

御坂「だからビリビリっつーなって言ってんでしょうが」


恒一「今日は全然調べもの出来なかったね」

赤沢「いいのよ。もともと一日で帰るつもりなんてなかったんだし(恒一くんとの夏のバカンスにするつもりだったのに)」

見崎「どこに泊まるの?」

恒一「それがまだ決めてなかったんだよね」

赤沢「私もよ、それじゃ宿でも探しに行きましょうか」


佐天「ここでさよならになってしまうのは忍びないなぁ」

御坂妹「親交を深めるために夕食会でもしたらどうですか?とミサカは提案します」

御坂妹「と言いますのもそっくりな声を持つ上条当麻様と榊原恒一様のトークを見てみたいので、とミサカは本音を口にします」

初春「確かに似ていますね」

佐天「ナイスアイディアね。あなた御坂さんの妹さんでしたっけ」

初春「事件の事後処理をしている白井さんにも声をかけときましょうか、御坂さんがいるなら確実に来るでしょうけど」


佐天「そうと決まれば、なんとかここにいるみんなを誘ってレッツ懇親会!」


ー焼き肉屋


禁書「わたしも呼んでくれるなんて、今日のとうまは太っ腹なんだよ」

上条「内緒にしていて後からバレたら、噛みつかれるのは目に見えてるからな」

禁書「焼き肉食べ放題なんだよ!」

上条「おう、どんどん食え、一週間分は食え。はあ、今日が仕送りが入る日で良かったぜ」


佐天「初春、榊原先輩の隣をゲットするわよ!」

初春「私は気にせず頑張ってきてください」


御坂「……アイツの隣に…いや、向かいの席かな?……って、いやこれはだからアイツの近くがいいとかそんなじゃなくて……」ブツブツ

白井「お姉さまの隣は誰にも渡しませんの!」


赤沢「恒一くん、こっちにいらっしゃい」グイグイ

恒一「わっ、ごめん、ちょっと待ってよ」

見崎「……焼き肉、久しぶり」

恒一「見崎は、油が飛ぶと危ないからちょっと離れたところね」

見崎「…………」ジトー

恒一「大丈夫だよ。お肉は僕がたくさんとってあげるから」

見崎「…………」ポカッ

恒一「痛っ、ごめん、デリカシーがなかったよ」


恒一「上条さん、見崎を助けていただきありがとうございました」

上条「いえいえ、上条さんはたいしたことしてませんよ。聞いた話じゃお前があの事件解決させたんだって?」

恒一「それこそ、僕はたいしたことはしてません。ジャッジメントのみなさんや御坂さんの妹さんに協力していただいたからですよ」


御坂「何なのよ、このハーモニー」

御坂妹「下手をしたら、自分で少し声色を変えて自分を誉めているように聞こえますね、とミサカは実況します」

御坂「録音しとこ」コソコソ

御坂妹「ミサカはMNWに今日の収穫としてこの音声データを送信します」コソコソ



上条「榊原はどこから来たんだ?」

恒一「僕は学園都市の外の夜見山市から来ました」

上条「悪いけど、聞いたことないな」

恒一「学園都市に比べればだいぶ田舎ですからね。僕は療養のためにそこに引っ越したんですけど、静かで治安も悪くないし住みやすいところですよ」

上条「それはいろんな事件に巻き込まれる上条さんからしたら、羨ましいことです」

御坂「アンタは自分から首突っ込んでるでしょうが」

上条「いやそれは、やむにやまれぬ事件なら覚悟は決めますが、それ以外はスキルアウトに絡まれたり、トラブルに巻き込まれたりと……ハァ、上条さんは平穏な日常を求めてるんですよ」


ワイワイ ジュージュー ガヤガヤ


赤沢「恒一くん、このお肉焼けてるわよ」

恒一「本当だ、ありがとう」

佐天「榊原先輩、みんなの分のサラダバー持ってきました!」

恒一「ありがとう、次は僕が行くから佐天さんも座って食べなよ」

佐天「はい!(女子力アピールしないと)」

初春「佐天さん、お疲れ様です」


見崎「……おいしい」モグモグ

恒一「はい見崎、追加だよ。欲しいものがあったら言ってね」

見崎「今は大丈夫」モグモグ

恒一(よかった、機嫌が直ってきた)


禁書「とうま、メイはなかなかやるんだよ」パクパク

上条「食べる量を競わなくてよろしい。にしても二人ともよく食べるな」

御坂「と、とと当麻、アンタの分もとってあげる」

白井「お姉さま、そのかわいいお口をお開きになって、はいあーん、あーん」

御坂「もうっ!あんたは鬱陶しいわね、電気で焼くわよ!」

御坂妹「お姉さまはこういうことに関してはいつもどこかずれてしまうのですね、とミサカはモリモリ食べながら分析します」モグモグ


佐天「榊原先輩は、調べものをするために学園都市に来たって言ってましたよね?何を調べに来たんですか?」

恒一「うーんと、話していいのかな?」

赤沢「そうね。事情を知らない人にはあまりおもしろい話でもないわ。おおまかにならいいわよ。ここは夜見山の外だし」

恒一「だね。科学の街の人には笑われちゃうかもしれないけど、僕たちの町の都市伝説っていうか、怪奇現象について調べに来たんだ」

佐天「と、ととと、ととと都市伝説……」プルプル

恒一「あはは……やっぱりおかしいかな?」

佐天「とんでもないです!わたし、都市伝説、大好きです!詳しく聞かせてください!」

初春「佐天さんのストライクゾーンど真ん中ですね」


恒一「簡単に話すとね、僕たちのクラス、三年三組は呪われているんだ」

佐天「呪い?」

上条「…………」チラッ

禁書「このお肉はわたしがキープしてるんだよ」モグモグ

恒一「そう。災厄が起こる年とそうでない年があって、ある年の場合、一ヶ月に少なくとも一人、クラスの関係者が死ぬ」

佐天「し、死ぬってそんな、まさか、あはは……」

赤沢「…………」

見崎「…………」モグモグ

佐天「……ほ、本当なんですか?」

上条「…………」チラッ

禁書「このお肉追加して欲しいんだよ」モグモグ

恒一「この話は真偽だけで言ったら定かじゃないんだ。だけど、災厄が発動したと考えられる年には毎月クラスの構成員内至その2親等以内の親族が何らかの原因で死んでいる」

見崎「今年は幸いまだ犠牲者は出ていないの。だから、うちのクラスの生徒は災厄なんて半信半疑なんだけど」

赤沢「だけど、二年前の三年三組、私の従兄と当時担任をしていた恒一くんの叔母さんは亡くなっているの」

恒一「だから、僕と赤沢さんは災厄が存在していると信じている」

佐天「どうにかすることはできないんですか?」

恒一「そうだ、対策とそもそものはじまりを話してなかったね」


恒一「26年前、夜見山北中学三年三組に在籍していた夜見山岬という成績優秀、眉目秀麗で、性格も良い学校の人気者だった生徒がいたんだけど彼は火事で亡くなったんだ。そのことを三年三組の人たちは受け入れられなかった。そして、彼を“生きている”ことにしたんだ」

赤沢「すると、その翌年からある現象が起こり始めた。現象が起こると三組にいるはずのないもう一人が紛れ込むの。生徒が30人だったはずなのに31人いるってね。そういう年にはさっき言った通り、クラスの関係者が命を落とす」

御坂「でもそんなの去年から、お互いクラスメイトだったりそうじゃなかったりってのでわかるんじゃないの?」

赤沢「いいえ、この現象の特異なところはみんなの記憶が都合のいいように改竄されてしまうところにあるの。いるはずのないもう一人を私たちは“死者”って呼んでるんだけど、死者本人でさえ自分がそうだと気づいていない」

赤沢「そうして、現象によって何人も犠牲者を出し続け、三組はなんとかしようと対策を考え続けた。そうして、今まででたったひとつだけ有効な対策が見つかったの」

佐天「それって、何ですか?」

赤沢「いないはずのもう一人がいるのなら、新たに誰か一人をいないものとして扱う。それでクラスの人数を元の数に会わせるの」

初春「それって、もしかしてその人をみんなで無視するってことですか?」

赤沢「……そうよ。馬鹿げてるって思うかもしれないわね。だけどね、犠牲者を出さないためにはこんな馬鹿げた策でもしがみつくしかなかったの」

恒一「それでも、この対策も成功の確率は五分五分なんだ。失敗する年もある。今年の三年三組は現象が起こっている年だけど、対策が成功してる年。みんな、そのことを当然として受け入れ始めているけど、いないものに立候補してくれた生徒は今も独りなんだ。できることなら、早く現象を止めて、元の三年三組に戻りたい」

赤沢「こんな、忌むべき対策を残して私たちの後輩に辛い思いをさせたくもないもの」


恒一「というわけで、科学で解決できないことはないと謳っている学園都市に解決法がないか調べに来たんだ」

初春「……予想以上に重たい話でしたね」

佐天「オカルトっぽいのに現実味がありすぎて、今までの都市伝説が陳腐に思えてきましたよ」

恒一「ごめんね、夕食の席でする話じゃなかったね。つい全部話しちゃったし……」

赤沢「それで、そういうことを研究してるところってどこかないかしら」

御坂「ごめんなさい、そういうのを専門に扱っているところは知らないわ」

佐天「でもでも、学園都市の図書館の資料はものすごいですから、もしかしたらあるかもしれません」

恒一「そうだね、明日からは地道に調べていこうか」

赤沢「そうね、それじゃ今日は時間が時間だしこれでお開きにしましょう。あなたたちも門限とかあるんでしょう?」

白井「ええ、わたくしたちの寮は恐ろしい寮監がいますの。このあたりで失礼させて頂きますわ」

御坂「榊原君、赤沢さん、見崎さん、あなたたちの調べもの、私にもできることがあったら何でも言ってちょうだい。今日のお礼をしなくちゃならないし」

恒一「うん、何かあったらそうさせてもらうよ」

佐天「私もお手伝いしますよ!そうだ、榊原先輩たち宿泊先探してたんですよね」

恒一「そうだけど、どこかいいところあるかな?」

佐天「私の寮はどうですか?常磐台ほど寮則も厳しくありませんし」

恒一「!?ブフッ、ゴホッゴホッ、流石に女の子の寮に泊まるのはちょっと……」

上条「榊原だけならうちに泊まるか?」

初春「それじゃあ、3人で分担しませんか?女の子2人が私と佐天さんのところに、榊原さんは上条さんのところに」

恒一「そ、それなら…本当にいいんですか?」

上条「俺は全然構わないぜ」

佐天「私たちも大丈夫ですよ」

恒一「2人とも、それでいいかな?」

赤沢「私はいいわよ。宿泊費が丸ごと浮くし」

見崎「私も大丈夫」

恒一「それじゃ、みんなお願いしていいかな」

上条「おう、学園都市にいる間はずっといていいぜ」


佐天「榊原先輩、連絡先教えてもらえませんか?」

恒一「いいよ…ってそうだ、携帯壊れたんだ。佐天さん、明日買いに行こうと思っているんだけどその後でいいかな?」

佐天「わかりました、待ってます!(やった、これで明日も会えるのが確定だ!)」


見崎「榊原くん、わたしも」

恒一「見崎も?前の携帯はどうしたの?」

見崎「川に捨てちゃった」

恒一「また!?霧果さん泣いちゃうよ……」

見崎「大丈夫、携帯なくしたって言ったら新しく買っていいって言ってた」

恒一「……もしかして、電話した後に捨てたの?」

見崎「うん」

恒一「霧果さん、そこはちょっとおかしいって気づこうよ……」


赤沢「恒一くん、私も買いに行くわ」

恒一「赤沢さんも?」

赤沢「ええ、私のも古いもの。ちょうどいい機会だし」

恒一「そうだね、明日三人で行こうか(確かに赤沢さんの携帯って三組で陰で何で子機持ってきてるんだろうって言われてるからなあ)」

今日はここまでです。説明は省こうか迷ったんですが、復習として入れておきました。

上条ハーレム以外の全員を恒一ハーレムにしようと思って書き始めたのに、まだ佐天さんだけとか……なんとかして、あの超かわいい中学生を……

参考画像
http://livedoor.blogimg.jp/hemi300/imgs/6/b/6b3f88c5.jpg

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月24日 (土) 00:49:13   ID: kSjXQ9v7

え?続き…え?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom