恵美「恋人チョコレート」【ミリマス】 (30)
恵美「あのさー」
二人きりの部屋、ソファの上でチョコレートを食みながら隣の彼女に何となく語りかける
琴葉「何?」
恵美「琴葉の作ったチョコレート、凄い甘ったるいんだけど」
不意に放たれたアタシの言葉に琴葉は困惑を浮かべる
琴葉「えっ? 自分で味見した時はそんなこと思わなかったけど……」
恵美「んー甘ったるいって言うか…… 少し重い? 琴葉そっくり」
琴葉「私が重い女だって言うの!?」
恵美「にゃはは~」
琴葉「酷い! そんなこと言うなら最後の一粒私が食べるから!」
恵美「えー、もっと食べたい」
最後の一粒に手を伸ばした琴葉から素早くチョコを掠めとり、悪戯に成功した子どもの表情を見せつける
琴葉「文句があるなら食べなくてもいいよ」
数々の無礼に琴葉は少し御立腹のよう、まぁ仕方無いけど
恵美「このチョコ、どれだけ甘いか教えてあげようか?」
琴葉「えっ?」
アタシは琴葉の体に飛びかかり、強引にソファに体を寝かせる、その上で手に持ったチョコを呆気に取られた口の中に放り込み、そして
琴葉「っ!? んっ……」
恵美「んっ」
自分の舌で彼女の口の中のチョコを強引に押し込んでいく
琴葉は手足をばたばたと動かし反抗するけれど、体の上に覆い被さったアタシを退けるには至らない
琴葉の驚いた表情、見開いた眼を想像するだけでぞくぞくする
抵抗を諦めて大人しくなるころ、唇を離し紅潮する琴葉の顔を見下げながら満足げに語る
恵美「どう? すっごく甘かったでしょ?」
琴葉「ばかっ…… 味なんてわからないよ……」
恵美「にゃはは~」
再び琴葉の顔の側まで口を近付け、今度は耳元に囁く
恵美「……して…… 欲しい?」
琴葉「な、なんでそんなこと聞くの……」
恵美「琴葉が困ってる所が見たいから」
琴葉「うぅ…… ひどいよ……」
これ以上無いくらい顔を真っ赤にして、瞳に涙を浮かべながら琴葉は嘆願する
琴葉「ほしい…… です」
恵美「ふふっ、よく言えました」
『ご褒美』として軽く頭を撫でてあげる
琴葉「えへへ……」
もう、こんなんでそんな嬉しそうな顔されたらずっと撫でていたくなるじゃん……
頭を撫でる手を少し下ろして、綺麗な髪をすきながら首の後ろまで腕を回して
恵美「ちゅっ」
琴葉「んっ……」
チョコレートは無いけど、さっきと同じように甘い、甘いキス
空いた手を服の中に潜り込ませ、まずは琴葉のお腹を軽く撫でる
緊張を解くように優しく、やさしく……
琴葉「んっ…… んんっ」
何か言いたそうだから一旦唇を離す
恵美「ん、何?」
琴葉「く、くすぐったいよ…… それ……」
恵美「んー、まぁ最初は刺激弱めでね」
琴葉「でも……」
恵美「それとも……」
恵美「最初から激しくして欲しい?」
悪い顔、悪い声、こういうのが簡単に出来るようになったのはアイドルをやってたお陰かな
ほら、琴葉凄く怖がってるもん
琴葉「や、やだ…… やめて……」
恵美「ふふっ」
恵美「そんなこと琴葉にするわけないじゃん」
怖がらせたお詫びとして、両手を回して強くぎゅっってしてあげる
琴葉「だって…… 今の恵美ほんとに怖くて……」
恵美「にゃはは~、将来は名女優になれるかな~」
琴葉「ふざけないでよぉ……」
恵美「…… でも さ、アタシは絶対琴葉のことキズつけたりしないから」
綺麗で繊細な琴葉の体、その一点だって欠けさせたくない
だからアタシは琴葉に触れる時はいつだって壊れないように、優しくしっかり抱き締める
さっきのおふざけでまた琴葉の体が強張っちゃったからそれを解くために愛撫を再開する、今度は背中
服の中に手を入れて、つつーって撫でると……
琴葉「ひゃんっ」
恵美「ふふっ」
琴葉「わ、笑わないでよ!」
恵美「ごめんごめん…… 『ひゃんっ』て声が可愛くて…… もう一度言って?」
琴葉「そんなの言わな ひゃんっ」
恵美「あははっ」
琴葉「もう!」
彼女の体は楽器に例えられるかもしれない、アタシは奏者となって琴葉の声を鳴らす
普段話している時とも、ライブの時とも違う、美しく、そして艶かしい声
まぁアタシ以外の人になんて聞かせないから、どう違うかなんてわからないだろうけど
軽い刺激で琴葉の緊張をほぐすのもこのくらいにして、そろそろ本格的に『キモチイイコト』を始めようかな
わき腹を擦っていた手をそのまま上にあげて、下着のホックを外してシャツをたくしあげて、『それ』を露出させる
琴葉「ねぇ…… 何でそんなに手際がいいの…… ?」
恵美「…… 企業秘密」
琴葉の前では常に自分がリードするため、こういう時のために想像で練習しているから なんて言えないでしょ?
少し強い刺激、と言っても『それ』を前にしていきなり強く鷲掴みにはしない、傷付けないように優しく、優しく……
琴葉「んっ……」
円を描くように、少しずつ『頂点』に指をのぼらせるように……
琴葉「んぅっ…… ねぇ……」
恵美「何?」
琴葉「ふぅっ、気になるんっ、だけど……」
恵美「えっ?」
一旦手を止めて琴葉の話を聞く
琴葉「どうしたら恵美みたいに胸が大きくなるの?」
恵美「へっ…… ?」
予想外の彼女の発言に少し困惑する…… て言うかアタシの胸ガン見されてるし……
琴葉「私も…… 恵美みたいに胸が大きかったらもっと恵美に喜んでもらえるのかなって……」
恵美「あー……」
琴葉「部屋で一人で居る時にマッサージとかした方が」
恵美「そういうのしちゃダメって言ったよね?」
琴葉「うん、そうだったね……」
琴葉にはそういう『ひとり』での行為は禁止してる
恵美「マッサージならアタシがいつでもしてあげるから、一人の時にするのはやめて欲しいかな、正しいやり方じゃないと効果無いみたいだし?」
と言うのは建前だ、本当は…… アタシ以外の誰かが琴葉のことを悦ばせるのがイヤだから それが琴葉自身でも、なんて理由なんだけど
恵美「うーん、でもまだまだ成長期なアタシと違って琴葉はこれ以上大きくなったりしないんじゃないかな」
琴葉「そうなの!?」
恵美「て言うか何でいきなりそんなこと」
琴葉「うん…… アイドルをやってて思うけど、みんな私よりプロポーションの良い子ばかりで、そういう子を見てるとつい……」
琴葉「恵美は…… 胸の大きい女の子の方が…… 好き?」
唐突な琴葉のいじらしい、少女のような悩みを聞いて、また彼女のことを愛おしく思えてしまう
恵美「そんなの関係無いって」
琴葉「でも……」
琴葉「私だっていつだって恵美に相応しい私になっていたい、もっと恵美に私のこと好きになって欲しいから……」
恵美「……」
あぁもう……
恵美「琴葉って可愛いなぁ!」
琴葉を思いきり抱き寄せて、アタシの胸に顔を埋めさせてあげる
琴葉「わわっ! な、何?」
恵美「琴葉のこと『世界一好き』から『宇宙一好き』になった、みたいな?」
琴葉「ふふっ、何それ」
ぎゅっと抱きしめた琴葉を解放して、再び彼女の胸を弄り出す 今度はピンとたった『それ』も触りながら
琴葉「んっ……」
くるくるの回すように、指で挟んだり、弾くように刺激したり
琴葉「ぁっん……」
琴葉の口から漏れる息も少しずつ甘くなってきて、さっきまでみたいに軽い会話も無くなくなってくる
琴葉「恵美……」
恵美「…… ことは」
耳元で彼女の名を囁いてあげる それだけで彼女から『きゅんっ』て音が聞こえてくる 気がする
胸に触れていた手を一旦離し、琴葉の体を這いながら下へ手を伸ばす
下着の中に手を入れて具合を探ってみると、琴葉の『体』の準備は出来てるようだった
恵美「…… いい?」
琴葉「……」
言葉は無かったけど、軽い頷きをもらったので中指を『それ』の中にいれていく
何時こういうことがあるかわからないから、中指は常に清潔にしてる
それでも最初は不安だったから指サックを使おうとしてたんだけど、琴葉に「恵美の指をそのまま感じたいから」と頼まれたからそのままで
何回かしたことではあるけど、今でもいれる時は少し緊張する、琴葉をキズつけないように 慎重に……
恵美「力抜いて、楽にしててね」
琴葉「うんっ…… んっ……」
恵美「大丈夫?」
琴葉「んんっ ……続けて」
恵美「わかった」
中指をそのまま奥へ、奥へとゆっくり進ませていく
琴葉「んっ…… んんっ……」
今までの愛撫のお陰で、アタシの指は拒まれることなくどんどん琴葉の『それ』に埋もれていく
琴葉「あっ…… はあっ ……ん」
そのまま中指は根本まで飲み込まれ消える、その中で指は強く締め付けられ、熱を感じてる
今、琴葉の綺麗な体の中にアタシという異物が混ざりこんでいるんだ……
琴葉「は、はいった…… ?」
恵美「うん、動かすよ」
琴葉「んっ」
ここでも落ち着いて、初めから激しくせずにゆっくりと弱い刺激から琴葉の体を慣らしていく
と言っても、女の子の一番敏感なところである、軽く動かしただけでも琴葉は甘い吐息を漏らし、淫靡な姿になる
琴葉「んっ、んんっ…… めぐみぃ……」
紅く染まった頬、上気して蕩けた瞳、そして喘ぎ混じりにアタシを呼ぶ声
こんなのを目の前にしたら、いくら『琴葉の体を大切に』なんて思っていても自制が利かなくなる
もっと、もっと彼女が乱れるところを見てみたい……
琴葉「あっ、あっ、あぁんっ」
指を激しく前後させ、先ほどとは比べ物にならないくらいの刺激を与える
ただ動きを大きくしただけじゃない、どう動かしたら琴葉がどんな反応を見せるのかまでわかっているんだ
だから彼女の一番感じる部分、そこをひたすらいじめ続ける
琴葉「あっ、めぐみっ! めぐみぃっ!」
恵美「琴葉、いい、いいよ…… !」
琴葉は一体何を思ってアタシの名前を呼ぶんだろう? 好意?畏怖?情動? それとも…… 『もっと』を求めてるの?
あぁ、たまらない…… 琴葉がこんな乱れる姿を見せてくれて、それでもアタシを求めてくれるなんて……
琴葉「あっ、あぁっ! めぐみぃ!」
琴葉は手を回しアタシを強く抱きしめる、アタシもそれにならってもう片方の手で彼女を強く抱く
体を密着させることで、彼女の熱がより強く伝わってくる、あぁ 琴葉好きぃ
琴葉「めぐみっ、めぐみぃっ!」
アタシを絞める琴葉の力がより強くなってくる
琴葉「めぐっ、んんっ……」
彼女は一瞬これまでより強く体を強張らせ、その後脱力しアタシを見て力無く笑う
恵美「んっ」
息荒いままの彼女の口を自分の唇で塞いで、アタシ達はそのままゆっくりと最後のキスを楽しんだ……
…… しばらくして
恵美「えーと……」
琴葉「……」
お互いの姿を見合わせて我に返る
恵美「服くらい脱いだら良かった、かな……」
琴葉「うん……」
琴葉の服は乱れ、汗まみれの姿と合わせてまず多くの人が『襲われた後』を連想するような見た目になっていた ……間違ってないけど
琴葉「先にシャワー浴びてくるね」
恵美「……どうぞ」
琴葉「あ、そうだ」
何かを思い出した様子の琴葉はシャワールームに向かわずに自分のバッグから何やら持ち出す
琴葉「これ、私の『甘ったるくて重いチョコ』まだ残ってたからあげるね」
恵美「それまだ覚えてたの……」
琴葉「当たり前でしょ、あれすっごく傷付いたんだよ?」
恵美「ごめん……」
琴葉「恵美」
恵美「ん? んっ!?」
名前を呼ばれ顔をあげると不意に顔を近付けた彼女にそのままキスをされ、『甘ったるくて重いチョコ』を口移しされた
恵美「…… これも根に持ってたの」
琴葉「んー…… いきなりやられて凄く恥ずかしかったから…… しかえ……し?」
琴葉「しゃ、シャワー浴びてくる!」
呆気に取られてるアタシを尻目に、また顔を赤くさせた彼女はシャワールームへとたとたと向かう
向こうでシャワーを浴びてる琴葉を思いながらふと一人考える
アタシが琴葉に抱いている感情は純粋な『愛情』とか『親愛』とかじゃなくて、もっとドス黒い『支配欲』とか『独占欲』とかなんだろうなぁ
こんな綺麗で真面目な『イイコ』がアタシのことを好きになってくれたなんて奇跡だと思うし、アタシは琴葉のことを絶対離したくない
琴葉をずっとアタシだけのものにしたい、琴葉にはずっとアタシの方だけ向いていて欲しい
だから操る、彼女の心を
優しくするだけじゃダメ、突き放すだけでもダメ、丁度いいバランスで操って、アタシに夢中にさせるの
こんなこと誰かに言ったら『そんなの本当の愛じゃない』なんて言われるかもしれない
でもいい、アタシは本当の愛なんて高尚なものより琴葉の気持ちが欲しい
だって…… 琴葉のことが好きで好きでたまらないから……
おしまい
読んでくれた人ありがとうございました。
読んでくれた人ありがとうございました。
連投しちゃった(テヘ)
ふぅ.......vipのとは別の意味で素晴らしかった
こういう闇かかえてるかんじなのも好きだよ
>>1
田中琴葉(18) Vo
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所恵美(16) Vi
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