フィリップ「翔太郎の鼻からメモリが抜けなくなった」 (20)


短いです
キャラ崩壊注意


翔太郎「痛ででででででで!!!」

フィリップ「……えぇ…」

翔太郎「フィ、フィリップ!助けてくれ!」

フィリップ「騒がしいから見に来てみれば、一体どうすれば鼻の穴にジョーカーが刺さるんだ…」

フィリップ「鼻の穴を使ってマキシマムドライブでもするつもりだったのかい?」

翔太郎「違ぇよ!これには訳があるんだよ!」

フィリップ「そりゃあ訳もなく鼻にメモリを突っ込むようなら君を頭の病院に連れて行かなければならないからね」

フィリップ「何はともあれ事情を説明したまえ」



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ーーー今日の陽射しは優しい。世間の荒波に傷付いた俺の心を静かに包んで癒してくれる。時としてハードボイルドにも束の間の休息は必要だ。…俺はその光の暖かさに身を任せーーーーーー…

フィリップ「つまりはメモリを持ったまま微睡んで、机に突っ伏した瞬間に鼻に刺さったんだね?」

翔太郎「まだ回想の途中だったろ!」

フィリップ「ただでさえこのくだらない状況に付き合っているんだ、君のおふざけに時間は裂けないよ」

フィリップ「そもそも傷付いているのは世間の荒波に晒された心じゃなく、メモリに拡張されている鼻の穴じゃないか」

翔太郎「それを言わないでくれ…」

フィリップ「それ以前によく裂けなかったものだ。君の鼻はルナでも作用しているのだろうか」


フィリップ「さてと、本格的に解決法を探そうか」

フィリップ「そもそも解決法もなにも、引っ張って取れないのかい?」グイッ!

翔太郎「痛っででででで!!!」ジョーカー!

翔太郎「痛っでぇ…メモリのボタンが引っかかるみたいだ」

フィリップ「だから今君の鼻からガイアウィスパーが聴こえたのか」

フィリップ「せめて逆から刺されば抜けやすかったかもしれないね」グイッ!グイッ!

翔太郎「ぁ痛ッッだだだだ!!!」ジョーカー!ジョーカー!

フィリップ「ダメだねこれは」


翔太郎「せめてこの痛みがなければ遠慮なく引っこ抜けるんだが…」

翔太郎「…!」

翔太郎「そうだ!ファングだ!」

フィリップ「ファングがどうしたんだい?言っておくけど鼻に刺すのはオススメ出来ないよ?」

翔太郎「刺すわけねぇだろッッッ!!!」

翔太郎「ファングジョーカーになるんだよ!」

フィリップ「…一応理由は聞こう」

翔太郎「おいおい、お前にしちゃ冴えないな。ファングジョーカーになれば俺の意識はそっちに移る。その間は俺の身体とのリンクは切れる!これで思い切りやれるぜ!」

フィリップ「…はぁ、僕を冴えないという君に聞くけど、それに使うジョーカーメモリは今どこにあるんだっけ?」

翔太郎「……………」


フィリップ「まぁ仮に出来たとしても僕はお断りだけどね」

翔太郎「な、何でだよ!?」

フィリップ「ドライバーをつけた瞬間からお互いの感覚が共有されるじゃないか、痛いのは嫌だよ」

翔太郎「フィリップ!お前他人事だと思って!」

翔太郎「ぅあああ!こうなりゃドライバーだけでも着けてやる!」

フィリップ「や、やめたまえ翔太郎!」グイッ!

翔太郎「痛でででで!!!」ジョーカー!


翔太郎「くっ!ファングを使うにはジョーカーじゃないといけないのに…ジョーカーは俺の鼻から抜けない!」

翔太郎「やっぱりこれを鼻から抜くにはファングジョーカーが一番だ!」

翔太郎「フィリップ!ファングジョーカーだッ!!!」

フィリップ「翔太郎、パニックのあまり訳のわからない無限ループに陥るのはやめてくれ」

翔太郎「くそっ!このままじゃ俺はハードボイルド40パーセント減じゃねぇか!」

フィリップ「普段がハーフだからもう消滅スレスレだね」



照井「邪魔するぞ。捜査協力の依頼…が…………」

翔太郎「……」

フィリップ「……」


照井「……………左」

翔太郎「照井ィィィィィ!その馬鹿を見るような目を辞めろォォォ!辞めてくれェェェェ!!!」

フィリップ「事実相当馬鹿みたいな状態だけどね」

照井「……お前の鼻はいつからドライバーになったんだ?」

翔太郎「俺に質問するなぁッ!てかなってねぇ!」

フィリップ「僕が事情を説明するよ」

ー説明中ー

照井「……………左」

翔太郎「照井ィィィィィ!その馬鹿だと確信した目を辞めろォォォ!」


照井「はぁ、俺は捜査協力の依頼を取り付けてさっさと仕事に戻りたい。そのために少しくらい力を貸そう」

照井「フィリップ。地球の本棚で解決法は調べられないのか?」

フィリップ「無理だね。かつて翔太郎の他に鼻にガイアメモリをさした人物がいるとは思えない」

照井「…よし、分かった」

翔太郎「何がだよ?」

照井「俺がトライアルを使って一瞬で引き抜いてやる」

翔太郎「いやいやいや!首が死ぬって!」

フィリップ「鼻も消滅しそうだね」

照井「静止も…振り切るぜ!」アクセル!

翔太郎「辞めろっての!おい!」



亜樹子「2人とも久し振……り…」

翔太郎「……」

フィリップ「……」

照井「……」

亜樹子「………えぇ…」


この後亜樹子の助言で油塗って取った

おわり


おわりです
翔太郎好きの人が気分を害されたらすみません
俺は翔太郎が大好きです

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