女「酔ってもいいんだよ?」友「は?」 (19)
※百合です。
苦手な方は読まない方がいいです。
~友の部屋~
女「だって、酔ってるように見えないんだもん。ちゃんと飲んでる?」
友「飲んでるよ。お前より酒強いんだよ」
女「ぶー、つまんない。酔いつぶれてる友ちゃん見たかったのに」
友「あぁ、だからさっきからお前ちょっとしか飲んでないんだな」
女「私飲みすぎたら、眠たくなっちゃうもん」
友「ははっ。いっつも先に寝るからな」
女「せっかく強いお酒買ってきたのに、まったく効いてない」
友「お前もそれ飲めよ。美味しいぞ」
女「えー、飲んじゃったらすぐ酔いそう」
友「だろうな」
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女「あ、チーズ開けていい?」
友「おう。それ私も食べたかったんだ」
女「えへへ、これ美味しいんだよー」
友「なんかいっつも、つまみとか酒とか買ってきてもらって悪いな」
女「ううん。友ちゃんとこうやってお酒飲めるの楽しいから買ってくるんだよー」
友「そっか……なんか面と向かって言われると恥ずかしいな」
女「おりょ? 友ちゃんが照れるって珍しい。あ、酔ってる?」
友「かもな。お前の買ってきた酒が強いからだ」
女「むふふ。もっと酔っていいんだよー」
友「ばーか。酔いつぶれるまで飲むかよ」
女「えー」
友「ってか、なんでそこまで見てぇんだよ」
女「んー、だって見たことないんだもん」
友「お前の前じゃあ見せねえよ」
女「なんでぇー?」
友「どんないたずらされるか分かんねぇからだよ」
女「ええぇ~そんなことしないよぉ~」
友「おう、今の顔、鏡で見せてやろうか」
女「可愛い私が、こんにちわってしてるよ」
友「自分で可愛い言うな」
女「可愛いんだから、可愛いんだもーん」
友「あー、もう酔ってやがる」
女「むふふ、友ちゃんも可愛いよー」
友「はいはい、そりゃどうも」
女「食べちゃいたいくらい、可愛いよー」
友「あ、こら、首に腕を絡めるな」
女「えへへー、友ちゃんの顔近ーい」
友「こらこら、彼氏にフラれたからって私に絡むな」
女「むぬ? その話って1年以上前の話じゃん!」
友「あぁ、そうだっけ」
女「ぐぬぬ、私がいつまでも同じ男に未練があると思ってるのかぁ」
友「あー、いや、いつまで経っても浮いた話が無いからよ」
女「そういう友ちゃんだって彼氏いないじゃん!」
友「私はいいんだよ。今はお前と遊んでる方が楽だからな」
女「……むー……いつも友ちゃんはそうだよ」
友「ん?」
女「そう言って、いっつも私の予定に合わせてくれて……私の事、優先してくれて……」
友「おいおい、どうしたんだよいきなり」
女「うるさぁーい! もう……なんなの……私の我がまま優しく聞いたり……何で……」
友「あー……っと……」
女「もっと、自分のしたいことしてよ……友ちゃんも我がまま言ってよ……」
友「……ばーか。自分のしたいこと、してるよ」
女「ウソだ……」
友「ウソじゃねぇよ。言ったろ、私はお前と遊んでるのが楽しいんだよ。それが私のしたいことだ」
女「……それって……さ」
友「ん?」
女「私の事が……好きだから?」
友「……っ……」
女「知ってるよ、私……友ちゃんが、私のこと友達以上に好きだってこと」
友「ぁ……ぃや、何言ってんだよ。酒飲み過ぎたんじゃねぇか?」
女「むー……とぼけないでほしいな」ギュッ
友「ちょっ……何して……!」
女「知ってるよ。友ちゃんってさ……意外に力無いよね」
友「……手ぇ……離して……」
女「……えへへ、友ちゃんが私に押し倒されてる」
友「……っ……」
女「抵抗、出来ないよね。暴れたら、大好きな私がケガしちゃうかも……だもんね」
友「……お願い……手を放して……」
女「優しいね、友ちゃんは。えへへ……私だけの友ちゃん……」
友「……ちょ……っ……っん」
女「……んっ……っは……んむ……」
友「……っんっ……ん……ぁ……ん」
女「……っは……は……えへへ。キス……しちゃったね」
友「……っ……バカ……」
女「でも、嬉しい? 私とキス出来たんだよ?」
友「……っっ」カァァァァ
女「えへへ、顔真っ赤だよ友ちゃん。可愛い……」
友「もう……いいだろ……やめようぜ……」
女「えー……何で?」
友「謝るから……ずっと隠してきたこと……ごめん」
女「何で謝るの? 私、すっごく嬉しかったんだよ」
友「……それでも、ごめん……」
女「……んふ、いいのにー」
友「それと……今日のこと……忘れよう……」
女「え……」
友「酔ってて、変な空気になっちゃったんだよ……な……だから」
女「何で!? 意味わかんないよ!」
友「……願っちゃいけなかったんだ……こんな気持ち……女と一緒になりたいなんて……ごめん……」
女「……また、我慢してる。私の事を優先させようとしてる」
友「……だって、この気持ちを表に出したら、絶対にお前を不幸にしてしまう……」
女「不幸って……そんなの勝手に決めないでよ! 私の幸せは私が決めるの!」
友「でも……私は……女に幸せになってほしくて……私みたいな人間が邪魔していいわけが……」
女「……もういい、知らない……」
友「……っ……」
女「ここまでやって、友ちゃんがそう言うなら、もう知らない。せっかくチャンスあげたのに」
友「……ごめん……でも、これでいいんだよ」
女「そう……分かった」
友「……今日は、もう寝よう。また、明日に……」
女「は? 寝ないよ。まだ夜はこれからだよ」
友「え……?」
女「友ちゃんの意見なんて知らない。ここからは、私の我がまま……」
友「え……っちょ……ダメ……! 服は……脱がせないで……!」
女「……友ちゃんの肌、綺麗。いい匂いもするね……」
友「……だ、ダメ……ダメ……」
女「大丈夫、私に全部まかせて……ね?」
友「いや……やぁぁぁぁ……!!」
女「大好きだよ、友ちゃん……」
~朝~
女「ん……んん」
友「……スー……スー」
女「……ぅ……朝? ……頭が痛い」
友「……ん」
女「あれ? なんで友ちゃんが私の隣で寝てるの? 珍しぃー」
友「んぅ……? ぁ……お、おはよう……」カァァァァ
女「え? 何で顔赤いの? 風邪?」
友「……昨晩の事、何も覚えてない?」
女「昨晩……? あー……チーズ食べたとこから記憶ないかも」
友「そ、そうか……だったらいいんだ……」
女「え? 何!? 何かあったの!?」
友「無い! 何も無いから!!」
女「えー……何それぇ」
友「ほら! 今日、映画行きたいって言ってたろ」
女「あー! そう! 宇宙人のゾンビのやつ!!」
友「だったら、さっさと支度しねぇとな」
女「はーい!」
友「はぁ……いつも通りだ……よかった……」
女「ひひっ、映画楽しみだなー」
友「そっか、そりゃよかったよ」
女「……ふふっ。また今晩も、楽しみだよ……ふふっ」ボソッ
END
短いですが、おしましです!
ありがとうございました!
一応、昔書いた
女「酔ったみたい」友「そら、そんだけ飲んだらね」
っていうヤツの続きっぽいやつです
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