※最初だけ台本形式で別視点
陽乃「あ、めぐりー。こっちこっちー」
めぐり「遅くなってすみません」
陽乃「いやー、それにしてもめぐりに会うのも久しぶりだねー」
めぐり「ちょ、はるさん?」
陽乃「実はわたし、めぐりのおでこを触ったり、突いたりするのが読書や旅行に次ぐ隠れた趣味なんだ♪」
めぐり「はるさんったら~」
陽乃「それでわたしに相談って?」
めぐり「れ、恋愛相談なんですけど......」
陽乃「恋愛かー、あまりわたしじゃお役に立てないかもねー」
めぐり「またまた~、はるさんなら経験豊富だと思うんですけど?」
陽乃「それは褒めてる事にならないぞー」
めぐり「あぅ......」
陽乃「めぐりんとこの大学の友達に相談はしないの?」
めぐり「頼りにならないわけじゃないですけど、はるさんに相談した方がいいかなーって」
陽乃「ん~、そう言われると聞かないわけにはいかないね♪」
めぐり「ありがとうございますー」
陽乃「それで? 相手はどんな人?」
めぐり「比企谷くんです」
陽乃「へ?」
めぐり「あれ? 知ってますよね?」
陽乃「そりゃ知ってるよ。比企谷くんを?」
めぐり「はい......私、比企谷くんの事が好きです」
陽乃「......」
めぐり「最初は奉仕部の雪ノ下さん、あ、妹さんの方ですよ? と由比ヶ浜さんがいるから諦めてたんです」
陽乃「そうなんだ......」
めぐり「でも、あの三人が卒業してもどちらかとくっつく様子がないみたいで......」
陽乃「......そうだね」
めぐり「これはチャンスかな~って思ってるんですけど、やっぱりズルいですか?」
陽乃「......そんな事ないよ」
めぐり「はるさん?」
陽乃「わたしも似たような事を考えてるから」
めぐり「え?」
陽乃「比企谷くんの事いいなって思ってるからね。わたしも♪」
めぐり「えぇ! という事は私とはるさんで......私、勝ち目ないですよ!」
陽乃「ん?」
めぐり「だって......はるさんってすごく美人でスタイルも良くて頭もいいし明るくて色んな人から慕われて......それから......」
陽乃「美人だから、とかじゃ比企谷くんはダメだよ」
めぐり「そうなんですか?」
陽乃「ほら、比企谷くんって捻くれてるじゃない?」
めぐり「そうですね」
陽乃「わたしやめぐりが告白したところで何か裏があるんじゃないか?って思うのが比企谷くんなんだよ」
めぐり「そんなつもりじゃないのに......」
陽乃「うん、それは信用できるよ。わざわざこうやって相談しに来るくらいだしめぐりが比企谷くんの事が好きっていうその気持ちに裏がないのは」
めぐり「はるさんは?」
陽乃「わたしの場合は自業自得っていうか三人を......特に雪乃ちゃんをたきつける為に結構色んな事したからねー」
めぐり「でも特にないまま卒業してしまったと」
陽乃「それに雪乃ちゃんはわたしがやってた家の用事や手伝いをするようになったんだ」
めぐり「私にはわかりませんが大変そうな......」
陽乃「今まではわたしの代役だったんだけどねー。しかもガハマちゃんも手伝うようになってさ」
めぐり「由比ヶ浜さんが?」
陽乃「わたしもあの子に関しては不安だったけどなんか支えあってうまく行ってるんだよ。お母さんにも気に入られてるし」
めぐり「あの二人ってすごく仲よさそうですからね~」
陽乃「うん、今まで自分で何かする事のなかった雪乃ちゃんが成長したって思うよ」
めぐり「姉として嬉しい感じですか?」
陽乃「嬉しくはあるけどわたしよりちゃんと出来てるみたいで『姉よりすぐれた妹なぞ存在しねぇ!』って感じ?」
めぐり「ぷっ、なんですか? それ」
陽乃「だから二人とも合コンとかも参加する暇もなく大学と家の用事で忙しいみたい。それはそれで楽しんでるみたいなんだけどねー」
めぐり「そうなんですか」
陽乃「そんな中、結構自由な身となったわたしも比企谷くんを攻略しようと思ってる矢先にめぐりが出てくるなんてねー、このこのっ、このっ!」
めぐり「たっ、はるさ~ん」
陽乃「......ということで二人で迫っちゃおうか?」
めぐり「ふ、二人で迫るって......えぇ!」
陽乃「美人なお姉さん達のハーレムだね!」
めぐり「わ、私は、はるさんほど美人じゃないですし」
陽乃「確かにわたしに比べると......って言うとイヤな女だね。でもめぐりだって美人だよ?」
めぐり「はるさんに言われても嬉しいような嬉しくないような......」
陽乃「素直に受け取ってよー。むしろ比企谷くんは少しくらい強引に迫った方が効果的かもしれないし」
めぐり「それこそはるさんの方がスタイルもいいですし......」
陽乃「めぐりだって見た目とは裏腹に結構大きいじゃない? わたしの目は誤魔化せないぞー」
めぐり「そ、そんなの知りませんよ~」
陽乃「で、どうする?」
めぐり「はるさんがそう言うなら私も覚悟を決めますけど......」
陽乃「決まりだね。 という事で二人で頑張って比企谷くんを攻略しよー。おー」
めぐり「ちょ、ちょっとはるさんっ」
陽乃「えー、めぐりもやってた事じゃない? これ、結構好きだよ?」
めぐり「ここ喫茶店の中ですよ~」
陽乃「むしろこれ位の気概は必要だよ? という事でもう一度♪」
めぐり「は、はい」
陽乃「二人で頑張って比企谷くんを攻略しよー」
陽乃「おー」
めぐり「おー」
陽乃「......やっぱりちょっと恥ずかしいね」
めぐり「だから言ったじゃないですか~」
陽乃「とにかくまずは比企谷くんだね。わたしも彼が高校卒業してから会ってないから」
めぐり「なにかアテはあるんですか?」
陽乃「んー。比企谷くんに妹がいてさ、その子に会ってみよっか」
ーーーーー
ーーーー
陽乃「ひゃっはろー! 小町ちゃん。久しぶりー」
小町「陽乃さん! お久しぶりですー」
陽乃「どう? 高校生活は?」
小町「楽しくやってますよ。まぁ、お兄ちゃん達がいなくなって寂しいんだか、せいせいするんだか微妙ですけど」
陽乃「比企谷くんの学年の面子は色々と濃いからねー」
小町「ええ、なので今は平和な高校生活ですね。それで......えっと?」
陽乃「そうだね、小町ちゃんとは初対面かな? この子は城廻めぐり。比企谷くん達の一つ上の先輩の当たる子だよ」
めぐり「初めまして。私、城廻めぐりといいます」
小町「初めましてー。比企谷小町ですー」
陽乃「この子はね、比企谷くんの事が好きでさ」
小町「おおっ」
めぐり「なっ、ははは、はるさんっ! いきなり言わなくても......」
陽乃「比企谷くんが雪乃ちゃんともガハマちゃんともくっつかなかったからそこを狙ってるわけ」
めぐり「うぅ~......」
陽乃「ついでにわたしもそんな感じ♪」
小町「つまりどちらかがいずれ、小町のお義姉ちゃんになるって事ですか!?」
陽乃「もしくは両方かもねー」
小町「いやー、それは小町的にもポイント高いですよ!」
陽乃「うん! 高いよー。それで最近の比企谷くんの事を小町ちゃんに聞きに来たんだけどどんな感じかな?」
小町「がっかりです! 大学生になって一人暮らしを始めてからボッチを満喫してるみたいで!」
陽乃「まぁまぁ、わたしもちょっかいは出したし比企谷くんも大変だったんだよ」
小町「でも......」
陽乃「それに、そんなところに付け入るんだからわたし達もセコいかもしれないし」
小町「いえいえー、そんな事ありませんよ! がばーっ無理矢理にでも迫ってやってください!」
めぐり「無理矢理って」
陽乃「ほらめぐり、小町ちゃんだってこう言ってるし?」
小町「いいんです! めぐりさん! お兄ちゃんとはどんな事があったかは知りませんが宜しくお願いします!」
めぐり「い、いいの......かな?」
小町「はい! めぐりさんを見ればわかります! お兄ちゃんに相応しそうな感じがするので!」
めぐり「うん、ありがとう。そう言ってくれると嬉しいな」
陽乃「ちょっとー、小町ちゃーん。わたしは相応しくないのかなー?」
小町「あん♪ そんな事ありませんよー」
ーーーーー
ーーーー
小町「ご飯まで奢ってくれてありがとうございましたー」
陽乃「どういたしましてー」
めぐり「本当にありがとうね? 比企谷くんの事、色々教えてもらって」
小町「いえいえー、雪乃さん、結衣さんとは疎遠になってから強力な嫁候補が出来て嬉しい限りです!」
めぐり「うん、私も頑張るよ!」
小町「その意気です! めぐりさん! それに陽乃さん! 期待してます!」
陽乃「それじゃあ、また会おうねー」
小町「はい! ではー」
めぐり「またね~、小町ちゃん」
陽乃「ばいばいー」
めぐり「ところではるさん、ポイントって何ですか?」
陽乃「なんだろうね?」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
さて、そろそろ帰るか。
大学に入学し、一人暮らしを始めて約数ヶ月、殆ど誰とつるむ事もなく過ごしているがこれはこれで気楽だな。
奉仕部に入ってからの約二年間が色々あり過ぎたというのもあるが。結局、俺と雪ノ下と由比ヶ浜とで別々の大学に入ってからは疎遠になったな。そう言えば、大学に通うのと雪ノ下家の事で二人とも頑張ってるらしいとか。
......まぁ、今の俺には関係ないか。
「比企谷くん久しぶり~」
「ひゃっはろー! 比企谷くん!」
帰宅途中、めぐりさんと陽乃さんに会った。確かに久しぶりだな。何気にめぐりさんの私服姿を見るのは初めてか。相変わらずふわふわ、というかほわほわしたオーラをかもし出している。その大人しい服装も相まって見てるだけで和んでくる。
そして陽乃さん。この人とはあまり会いたくないなー。きっと奉仕部や雪ノ下と由比ヶ浜の事で言われるに違いない。というわけで......
「久しぶりっすね。それじゃあ......」
「ちょっ、ちょっと待ってよ~」
「そうだよー。せっかく久しぶりに会ったんだからさー」
流石にめぐりさんも陽乃さんも俺をそのまま行かせようとしてくれない。このまま強引に逃げてもろくな事にはならないだろうな。
「少なくとも雪ノ下さんは俺なんかに用はないでしょう? 結局、雪ノ下と由比ヶ浜とで何もなかったし」
「ん? 雪ノ下? ひょっとして比企谷くん! わたしの事好きだったの!?」
「ええっ!?」
なんというあからさまなボケだろうか。めぐりさんも大げさに驚いている。確かに姉は雪ノ下さん、妹は雪ノ下。さん付けするかしないかで区別して呼んでる。女性を名前で呼ぶ事は殆どない俺が悪いのだろうか?
「やだなー、言ってくれればいいのに♪ わたしも比企谷くん事は気になってるんだよねー」
気になってるのという本当だろう。陽乃さんにとって俺はイジりがいがある面白い玩具のようものだ。 しかし、雪ノ下と由比ヶ浜と疎遠になった今では俺に対しての感心はなくなっているはずだ。ついでに言えば陽乃さんにとって俺は間違いなく恋愛対象ではないだろう。
「ちなみにわたし、一人暮らしてるし雪乃ちゃんとは殆ど会わないからね?」
「そうなんすか?」
二年の冬頃に陽乃さんが雪ノ下の住んでるマンションに住み、色々あって仲良くなったようだが高校卒業時、雪ノ下はあのマンションを引き払い実家に戻ったと聞いた。
なので一緒に住んでた陽乃さんもそのまま戻るものだと思っていたが。
「うん、雪乃ちゃん達が家の用事をやってくれてるのは知ってるよね? それで用済みになったわたしは雪ノ下家から追放されたの。およよ......」
およよて。陽乃さんもあの家の為に尽くしてきたのだ。よほどの事が無い限り追い出すとは考えにくい。
「とまぁ、用済みも追放も冗談だけどわたしがする事がなくなって一人で気楽に過ごしてる感じだね」
「そんな中、城廻先輩と二人で一緒なところに俺に会ってしまったんですね。それじゃあ、お邪魔なんで......」
「ちょっと~、そんな事ないってば~」
改めて去ろうとするとめぐりさんが俺の腕を掴んできた。あまり近づかれると......
「せっかくこうして久しぶりに会ったんだし三人でお話しない?」
「いいねー、総武高を共に過ごした同士って事で!」
わざわざ突っ込むまでもなく、俺と陽乃さんは三歳離れているので一緒に高校生活を送った事はない。
だが、この人は文化祭といい、進路相談の時といい、何かと総武高校内で会う事も多いので共に過ごした同士と言われてもあまり違和感がないと思う。
「ダメかな? 比企谷くん?」
「奉仕部や雪乃ちゃんとガハマちゃんの事は話題にしないから。それならいいよね?」
あまり信用できないかもしれない。めぐりさんはともかく陽乃さんにとって奉仕部、特に雪ノ下に関して気になる所はあると思う。
だが、このままでは埒が明かないので受け入れる事にした。
ーーーーー
ーーーー
「あっははははははっ!」
「もうっ! はるさんったら~」
二人とも俺の住んでるところに来てそのまま出来上がってしまった。陽乃さんはともかくめぐりさんが酒に強いってのは意外に感じた。
幸い、俺の一人暮らししてるアパートの近辺は閑散としてる所だから少しくらい騒いでも近所迷惑にはならないとは思うがどうしてこうなった......
「って比企谷くん!」
「はぁ......」
「『はぁ......』じゃない! 比企谷くんも一緒に飲もうぜぇ」
このやりとりも何度目だろうか。確かに俺はまだ未成年でこのまま飲酒したら罰則を受ける可能性が高い。
陽乃さんはこのテンションなので俺を罠に嵌めるというよりは純粋に三人で一緒に飲みたいだけかもしれないがそういった疑いを抜きにしても飲酒する気にはなれない。
「まぁまぁ、はるさん。お酒は無理強いするものじゃないですよ~」
めぐりさんは宥めようとする。この人はわかってくれそうだ。流石に生徒会長を経験したからか、決まり事に関しては厳しいのかもしれない。
「来年になったら嫌でも飲む機会はあると思うんで」
「という事で試しにちょっとだけ飲んでみない?」
結局は勧めてくるめぐりさん。わかってねぇ......このまま俺も酒を飲まされ、三人で泥酔してしまうのだろうか?
「あまりノリが悪いとモテないぞー」
「どうせモテませんよ」
「ん~、そんな事ないと思うけどな~」
陽乃さんは男女問わず人気があるので当然モテるだろう。もっともその芯の部分がわかる人物は数少ないと思うが。それに比べ、俺はボッチでモテるわけがない。
だがその事をめぐりさんは否定する。
「ね、比企谷くん。どうして雪ノ下さんと由比ヶ浜さんとなにもなかったの?」
「その事には話題にしないって......」
「はるさんね♪ そう言ったのは」
「わたしから雪乃ちゃんとガハマちゃんの事は聞かないもんねー♪」
つい絶句してしまう。信用できるかはともかく陽乃さんは俺と雪ノ下と由比ヶ浜の事を聞かないと言ったがめぐりさんから聞いてくるとは思わなかった。
少なくとも陽乃さんに比べるとめぐりさんは奉仕部の関係に執着してるとは考えにくいからだ。
「ちょっとズルいのはごめんね?」
ズルいとは思わないがそう見えないのはきっとめぐりんぱわー☆のおかげだな。むしろ、お酒のテンションで三割増しくらいではないだろうか。
「仮に俺が雪ノ下か由比ヶ浜となにかあったとして関係あるんですか?」
「雪ノ下!? 呼んだ?」
「はるさんは呼んでないです!」
「ああん♪」
怒りを覚えたわけではないが口調が強くなってしまった。
しかしその場を和ます為かどうかは定かではないが雪ノ下と呼んだ事に対して身体を乗り出して陽乃さんがボケるがめぐりさんが押し返す。
この二人との間柄では間違いなく陽乃さんの方が立場が上なので珍しい光景に感じた。
「それじゃあ、これだけは答えて欲しいな。あの二人には未練はないんだよね?」
「未練も何も......卒業してから会うことも話す事もないんで」
未練が何もないと言えば嘘になる。雪ノ下と由比ヶ浜。奉仕部で三人で過ごした日々は決して忘れらない。
だが、あの二人は今は雪ノ下家で頑張ってるらしいのだ。俺は見守るしかできないだろう。
「ひ、ひきぎゃやくんっ!」
一旦、安堵した表情を見せためぐりさんだが意を決した表情で俺の名前を呼ぶ。
しかも噛んだ。かわいい。過去にヒキタニだのヒキオだのロクな呼ばれた方をされなかったが噛んだとは言え、こちらの方が断然いいかもしれない。
「す、好きです......付き合ってください!」
これまた絶句してしまう。めぐりさんに告白されてしまった。つい困惑して陽乃さんの方を見ると......
「とりあえず今の告白で何か裏があるとかと思うなら怒るからね?」
陽乃さんが怒るとどんな感じだろうか。キレたり怒鳴ったりするのだろうか?そんな姿は想像できないがどちらにしろ恐ろしい事になるのは間違いない。
そして陽乃さんは俺に身体と目線を向け、こう言った。
「わたしも比企谷くんの事が好きです」
今度は陽乃さんにも告白されました。うわーまじかー。既に成人、というかいい大人であるこの二人がドッキリだとか誰かの罰ゲームで俺に告白してからかったりするとは到底思えない。
特に陽乃さん相手に罰ゲームさせる人なんているのかよ! そんな人がいたら見てみてぇ!
それに以前に酔っている勢いで告白されてもそれが本気だとはとても信じ難い。その事を二人に聞いてみる。
「うん、でもこれはちょっとした勇気づけみたいなものかな?」
「それに泥酔してるわけでもないしわたしもめぐりも本気だよ?」
確かに陽乃さんもめぐりさんも普段よりはテンションは高めだが理性を失うほど酔っているようには見えない。
「ですが......そもそも二人の内、どちらかを選ぶんですか?」
「ううん? とりあえずは私もはるさんも比企谷くんの事を好きだってわかってくれればいいよ」
本気か冗談か酒の勢いか、この時点ではわからない。それでも女性二人に告白されたのだ。
陽乃さんかめぐりさんか。それとも両方......っていうのはアホか。むしろフったら怒るだろうか? どちらにせよ、このまますぐ即答できる事ではない。
「というわけでこのままえっちな事しちゃってもいいくらい!」
「流石にそれは......」
美人でスタイルもいい陽乃さんがえっちな事しちゃってもいいと言う。男ならなんとも魅力的なお誘いだろう。
だが俺の理性、それ以前に酔っている状態なので相手にはできない。
「ほらほら比企谷くんー。めぐりも結構大きいよー」
......めぐりさんが陽乃さんに襲われた。後ろに回りこみ、その胸を揉みだしたのだ。百合?
「あ......んっ、はるさんっ......んぁ」
「おおっ! これは思った通り。これは隠れ巨乳ってやつだね!」
めぐりさんは胸を揉まれながら戸惑いながらも悶える。
外見上、この二人でどちらが大きいとなると間違いなく陽乃さんだろう。その陽乃さんが言うにはめぐりさんも意外と大きいらしい。
「んぁ......はるさんの方が大きいじゃないですかぁ」
「でも見た目で大きいのがわかるのはそれだけでも苦労するんだよ?」
「あん、んっ......そんなの知りませんよぉ」
男の俺にはわからない事だ。女性の胸が大きいというのは同姓からはからかわれ、異性からは変な目で見られる。他にも肩がこったりなど、苦労する事は多いだろう。
もっとも陽乃さんに限ってはそんな風には見えないが。
いや......俺もそういう部分に目がいきますごめんなさい。初めて陽乃さんに会ったときなんかは妹との対比でより印象的だったし! 間違いなく口に出して言えないが。
「それでどうする? 比企谷くんもめぐりのおっぱい揉んで見る?」
「んっ......比企谷くんならっ......」
めぐりさんは俺が揉んでも良いと言う。もちろんお断りだ。
いや、揉んでみたいなー......ってどっちだよ。ともかく酔ってる状態の人達も事を真に受けるわけにはいかない。
「揉みません」
「そんなぁ......確かにはるさんや由比ヶ浜さんに比べれば小さいけど......ぐすっ」
「あーっ! めぐりを泣かしたー」
めぐりさんは半泣き状態だ。陽乃さんも由比ヶ浜も関係ないからね?
たしかにその二人の方が大きいだろうがそれが理由で揉まないわけじゃない。
「じゃあわたしのおっぱい揉む?」
「んっ......ほら比企谷くん! はるさんのおっぱいは手で収まらないよ!」
「やんっ♪......めぐりったらー」
めぐりさんは振り返り、後ろから陽乃さんの胸を揉みだす。
言うまでもなく陽乃さんの方が大きいだろう。てか無茶苦茶や......
「で、どうする?このまましちゃう?」
「するわけないでしょう」
胸を揉むところから話が飛躍した。陽乃さんが言った「しちゃう?」とは性行為の事だろう。
当然するわけがない。いや......したくないわけではないが。
「えー、このままヘタれちゃうの?」
「ヘタれちゃうの?」
陽乃さんが挑発するように言い、めぐりさんがそれに続く。
はいはいどうせ俺はヘタレですよ。ヘタレじゃなきゃとっくに雪ノ下か由比ヶ浜と......というのは拗ねすぎか。
「ぐ......と、とにかく酔ってるからダメです!」
「じゃあ、シラフの時にえっちする?」
いやなんでえっちする話になってるんだよ。あ、二人とも俺を好きって言ったっけ。
なんかもう二人が百合百合してればそれでいいんじゃね?
「マジなんすか?」
「マ、マジだよ!」
「うん、マジ。むしろこれくらいの事しないと比企谷くんを好きだって信じてもらえないかなーって」
そこまで俺は疑り深いように......見えるだろうな。かといって俺の事が好きでいきなり性行為をしようとするのは極端すぎな気もするが。
「それなら酒が入ってない時にまた今度」
俺は適当に場を濁すような言い方をしたが忘れるだろうか? むしろ忘れて欲しいような欲しくないような微妙な気分だが。
「また今度?なに?」
「今度なにをするの?」
陽乃さんもめぐりさんも聞き返してくる。俺はわざとはぐらかすような言い方をしたがそれでは誤魔化せない。
「ふ、二人と......」
「二人って誰? あっ、『雪ノ下さん』じゃ紛らわしいからね?」
「ついでに私も『城廻先輩』だなんて堅苦しいのはなしだよ♪」
二人と、って言っただけでもこれかよ!
だが陽乃さんはともかく、今現在のめぐりさんと俺は先輩後輩の関係ではないから城廻先輩と呼ぶには堅苦しいかもしれない。
「は、陽乃さんとめぐりさんとえっちします」
うん、俺もバカな事を言ったもんだ。
「やだも~♪ 比企谷くんったら!」
「一度に二人もだなんて欲張りすぎるぞー! この、このっ!」
二人とも俺を叩いてきたり、肘で突っついてくる。痛いって。確かにとんでもない事を言った気もするが......酒の席って事で忘れてくれるよな?
ここまで
エロな部分は数日中に更新します
やったー
めぐりんSSや!
しかも海老名サキサキの人か
期待
渋の方も読んてるで
ーーーーー
ーーーー
『は、陽乃さんとめぐりさんとえっちします』
数日後再び、めぐりさんと陽乃さんが訪れ、いつの間にボイスレコーダーで録音してた俺の言動を流しながらこう言った。
「覚えてるよね?」
「忘れたなんて言わせないぞー」
そして突然、止める間もなく脱ぎだして下着姿になった。実は既に酔っ払ってるんじゃないかと思ったがそうではないようだ。
めぐりさんは純白のブラジャーとショーツ姿だ。確かに陽乃さんに比べると控え目な乳房だがあくまで比べる対象が陽乃さんなだけでそれなりに大きいと思う。服を着た状態では控え目に見えたが着痩せするのだろうか。むしろめぐりんぱわー☆のおかげだな!......って適当すぎだろ。
対して陽乃さんは紫色の派手な下着で面積も小さい。そんなのでその大きい乳房を支えられるのだろうか?ショーツは左右を紐で結んでおりそこを引っ張れば簡単に女性器を見られると思うとその衝動に駆られてしまう。スタイルの良さと相まってこの姿を見てなにも感じない男は存在しないだろうと断言できる。
「こんな方法でごめんね?」
「比企谷くんならこれくらいの事でもしないと屁理屈をこねて誤魔化しそうだからね」
俺の事を知る人から見ればそう思われても仕方ないだろう。しかしここまでするとは......
「でもこれはあげる。中身を消そうが本体を壊そうが好きにしていいよ」
「録音はこれしかしてないけど......こればかりは信じてもらうしかないかな」
「あと、もう一つ比企谷くんにあげるものがあるけどそれは後でね」
「うぅ~......」
当然ながら疑ってしまう。この他に録音している媒体は存在したりデータを既に別で保存してる可能性は十分あるからだ。
しかしその事に対してなのだろうか陽乃さんがもう一つあげる物があると言う。そしてなぜかめぐりさんは恥ずかしそうにしている。
あげるものに関して質問してみるが陽乃さんは答えてくれない。どうせロクなものじゃないと思うが。
「というか本当にいいんですか?」
「うん! 今日はわたしもめぐりも大丈夫な日だよ♪」
大丈夫な日というのは安全日の事だろう。つまり中出、いやいやそういう事を聞いてるんじゃなくてですね......
そして二人はまだ俺が疑ってるように見えるのでどうして俺に好意を持っているかをめぐりさんに聞いてみる。
「う~ん、気がついたら好きになった感じかな?」
これまたアバウトな理由っすねー。以前、体育祭の依頼で鼻先まで近づいた時なんかは俺もドキッとしたもんだが。
「最初は諦めてたんだよ? 雪ノ下さんと由比ヶ浜さんがいたから」
これはめぐりさんに限らずあまり奉仕部の事を知らない人達から見ればそう見えるだろう。結局は雪ノ下とも由比ヶ浜とも何もなかったわけだが。
「でもその二人のどちらとも付き合う様子がないからはるさんと一緒に頑張ってみようかな~って」
それだけで......だが妙に納得してしまうのはきっとめぐりんぱわー☆の以下略。てか陽乃さんと一緒に頑張るのはなぜ?
そう思い、今度は陽乃さんに聞いてみる。この人は俺に好意を持ってる以前の問題だ。何といっても腹の底が見えない。
「確かにねー。比企谷くん達に散々ちょっかいを出してきたからね」
陽乃さんは総武高内に限らず、行く先に現れ、場をかき回されたりもしたものだ。
結局は俺や雪ノ下、ひいては奉仕部の三人をたきつける為だろうか。
「それでもわたしが会ってきた色んな男性や男の子の中で一番印象深かったのは本当だよ?」
「おもちゃ的な意味ででしょう?」
「それも最初はね? それでも比企谷くんが雪乃ちゃんやガハマちゃんとのやりとりを見てるうちにわたしも......」
好きになったのだろうか。まだ納得できない感があるがあまり疑いすぎるのも失礼なのでこれ以上は追及しないようにする。
「あ、そうだ! 今日は私達がお酒も飲んでないし酔ってない証明をしてあげるよ」
話題を変えるかのようにめぐりさんは近づいてくる。え!? マジで近いって!
こんなに近ければ酒の匂いもわかるのだが距離がどんどん近づき......
そのまま口づけをされてしまった。その柔らかい唇を押し付けたまま、暫く抱きついてくる。
「ね? お酒臭くないでしょ? ついでにこれがファーストキスだから♪」
とびっきりの笑顔でめぐりさんはそう言ってくる。お酒飲んでない証明を兼ねてファーストキスをしてくるとはなんか申し訳ない気がしてきた。
「あー! めぐりったらずるいー。次はわたし!」
陽乃さんはめぐりさんを跳ね除け、抱きついてくる。その大きいモノがめり込んでくるんですって! 酔ってないのも俺の事が好きなのもわかりましたって!
だがその懇願は受け入れられず、陽乃さんも口づけしてくる。めぐりさんとはまた異なる唇の柔らかさだ。
そして口づけされながらも声が出てしまう。キスされながら口をにゅるりと抉じ開けられて舌が入ってきたからだ。
そのまま俺の舌に絡んでくる。このまま続けるだけで頭が蕩けそうな感覚に陥る。
「はるさんこそずるいじゃないですかー」
「じゃあ、今度は二人で違うところにキスしよっか?」
めぐりさんがどこですか?と訊ねると陽乃さんは俺の股間に視線を向ける。既に二人の下着姿を見た時点でズボンを穿いたままでは凄く窮屈な状態だ。
そして俺のズボンを脱がそうとする。抵抗すればいいのだがこれからされる事を期待してしまい、なすがままにされる。
「こ、これが比企谷くんの......」
「うん、すごいよねー」
下半身に着けてるのものは全て脱がされ、俺の剛直が晒される。二人に凝視するように見られ、顔も近いので吐息もかかる。少し、というかかなり恥ずかしい......
「っ......」
陽乃さんに促され、ベットに腰を下ろす。するとめぐりさんも壊れ物を扱うかように俺の肉棒に触れてくる。自分以外の手で触れられた感覚に驚き、思わず声を出してしまう。
「ご、ごめん! 痛かった?」
めぐりさんは申し訳なさそうに言ってくるがもちろん痛くはない。むしろそのまま触って欲しいくらいだ。
その意思を読み取ってくれたのかめぐりさんは再び俺の肉棒を触りだす。触れる度に肉棒が硬くなっていくのを感じる。
「んちゅ、ちゅ......んっ、んっ......」
陽乃さんも混じり、二人の舌が肉棒の裏筋や亀頭を触れてくる。最初は舌先だったが舌の腹まで使って舐めていた。そのぬるぬるした感触は確実に俺の思考を蕩かせる。
「そうだ。めぐりのおっぱいで挟んでみれば?」
「え!? ひゃあっ」
驚くめぐりさんをよそに陽乃さんは彼女のブラを脱がしていくとその綺麗で程よい大きさの乳房が姿を現す。その先端に視線が釘付けになってしまう。
「は、はるさんのおっぱいですればいいじゃないですか~」
「まぁまぁ、めぐりもそれなりに大きいんだしいけるんじゃない?」
そのまま陽乃さんは後ろに回りこんでめぐりさんの乳房を掴み、俺の肉棒をむにゅっと挟み込む。胸で挟まれてるだけにも関わらずこれだけでも射精してしまいそうな感覚に陥る。
「ほら、挟んじゃった♪ わたしが動かすからさ、めぐりはそのままでいいよ」
陽乃さんはめぐりさんの乳房を動かし始める。既に舌先で舐めた唾液が潤滑油となってスムーズに動く。
若干、息を切らしながら聞いてくるめぐりさんが色っぽく見える。その滑らかな肌触りと締め付けで俺を昂ぶらせていく。
「うわぁ、すげぇ気持ちいいです......」
「ふふ、よかった。それじゃあ......」
めぐりさんは舌先を亀頭に合わせ、ちろちろと舐めていく。既に先端から漏れてる先走り汁も吸いだす。更にはその先端を咥えこんできた。
「んぐむっ、んっ、ん......」
熱く湿った感触が纏わりついてじわりとした快感が広がる。舌も肉棒の裏側に柔らかく擦りついてきた。俺も自然に腰が浮き、肉棒をめぐりさんの口内に押し付けようとしてしまう。
陽乃さんも負けずにと言うべきか、めぐりさんの乳房を激しく動かす。めぐりさんも肉棒が乳房からはみ出している部分をすっぽりと咥えて舌も更に絡まっていく。
「うわっ......イくっ......!」
自分でも知らないうちに射精感が高まり、出ると思った瞬間に出してしまう。
「んっ! んぐぅ......んん!」
めぐりさんも最初は驚いたようだが口を離そうとしない。射精した精液を飲み込もうとするが戸惑ってるようにも見える。
「めぐりー、苦しそうだねー。わたしも手伝うよ」
俺の肉棒から離れた後も苦しそうに飲み込んでるめぐりさんに対して陽乃さんはそのまま口づけして恐らく口内に残っているであろう俺の精液を吸いだす。
めぐりさんも嫌がらず、その様は女性同士がキスをしている姿にしか見えない。
陽乃さんが離れるとめぐりさんはそのままベットの上に横たわった。
これからが本番という事だろうか。なにも言わないがめぐりさんも誘っているように見える。
「本当にいいんですか?」
めぐりさんは無言で頷く。ここまでされて、やめたり逃げるような事はしない。俺も無言でショーツを下ろす。めぐりさんは少し驚いた表情を見せたが抵抗もせず、あえなく脱がす事ができた。
顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしているめぐりさんだがこんな姿を前にして目を背けるなんて事はできない。乳房からお腹、そして下の部分までじっくりと見てしまう。
そこは既に受け入れる準備も整っているように見えた。俺自身も先程、射精したというのにまだまだ出来そうなくらいに勃起してしまってる。
「きて? 比企谷くん」
意を決したようにめぐりさんは言う。あえて陽乃さんの方に顔を向けない。今から行うのは俺とめぐりさんがする事なのでそこで陽乃さんの同意を求める必要はなく、それを求めるのも違うような気がしたからだ。もっともそんな事をしたら怒られると思うが。
「それじゃあ......」
肉棒の先端を秘処にあてがう。その膣口は水音が漏れ、めぐりさん自身も俺を歓迎しているものだと思った。
まだ不安もあるがそれを振り払うように俺は一気に腰を突き出す。
「いっ! つぅぅぅぅぅぅ!」
めぐりさんはシーツをぎゅっと握りしめる。一瞬、眉をしかめたがすぐに笑顔になる。俺を心配させないようにする為だろうか、結合部からは赤い血が滲みだしていてやはり痛々しく感じた。
「やっぱりちょっと痛いね......」
ちょっと痛いだけには到底思えない。俺としてもここまでしてくれるめぐりさんに出来るだけ無理をさせたくないのだが膣内に肉棒を埋めているだけなのにも関わらず、射精してしまいそうな程の快感を得てしまう。
もし、先程の口や乳房で挟む愛撫で射精していなければこの時点で暴発してしまう可能性があったかもしれない。
「そろそろ痛くなくなってきたから動いてもいいよ?」
繋がってから暫くするとめぐりさんはそう言った。俺を気遣っての事だろうか? まだ無理しているようにも見えるがそれでもこのままの状態で終わるはずもなく、ゆっくりと腰を動かし始める。
「んっ、んっ、つっ、んっ、う、んんっ、んんんっ!」
めぐりさんは痛みに耐えてるようで苦悶の表情を浮かべる。だがらと言ってやめるのはかえって申し訳ないと思うので俺は腰を止めるような事はしなかった。
その膣内はよく滑り、俺の肉棒をぴっちりと吸い付いてくる。
気持ちいい......
性器の感触がこれほど気持ちいいとは思わなかった。
「はっ、んんっ、んっ、うんっ、ひきがやくんっ、私も、よくなって、あっ、ああっ」
動く度に漏れてくるめぐりさんの声に甘い響きが混じってきた。表情も苦しそうな感じには見えない。痛みが引いてきたのだろうか?俺は腰を動かす速度をあげる。
「うんっ、うんっ! いいよっ! 気持ちいい! きもちいいよ! 比企谷くん! ああっ! ああんっ!」
めぐりさんの声も大きくなる。俺自身も動く度に快感が高まっていく為、夢中で腰を振るっていく。できれば一緒に気持ちよくなりたいのだがお互い初めてという事で難しいだろうか。
「くっ......はっ......はぁ......」
膣内の襞が肉棒に絡みついてくる感触や亀頭を肉壁に押し付ける快感もたまらなく気持ちいい。そして動く度に肉棒を締め付けてくる為、射精感も高まっていく。
「めぐりさんっ、おれ......もうっ!」
「うんっ! いいよっ! そのままっ、きても!」
先程、陽乃さんは二人とも大丈夫な日だと言ってくれた。もちろんリスクがないわけでもないので不安もある。
だがあまりの快感で俺自身でこのまま止めたりする事は難しい。
「もうだめですっ! くっ!」
「私も、ダメっ! んあぁ! あああっ! んああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
最後の一線を越えるようにしてめぐりさんの膣内に射精した。先程以上の量の精液が放出しているのを感じながら腰を痙攣させる。
「はぁ、はぁ、いっぱいでちゃったねぇ......あんっ♪」
このままめぐりさんの方に倒れこんだ。特に嫌がらず俺の背中に手を合わせ、暫くの間その余韻に浸る。
「つぎはわたしだよー」
めぐりさんと入れ替わり、俺が横になり陽乃さんが跨ってきた。二度も射精したのだが俺自身は萎えてこない。
それでもちょっと休ませて欲しいなー、とは思うが陽乃さんはそうさせてくれない。
ちなみにめぐりさんはベットから降りて満足そうに横たわっている。
「陽乃さんも本当にするんですよね?」
「もちろん♪」
めぐりさんと違って余裕があるように見える。この人は既に経験済みだろうか? 運良く、と言うべきかめぐりさんとはうまく出来たので俺としても若干余裕は出来たが。
「わたしも比企谷くんとめぐりのを見ててムラムラしてきちゃってさ」
そういうと、陽乃さんは自分の下着の紐を解く。するとその下着はあえなく取れ落ちて濡れそぼった秘処が見えてくる。そしてそのまま俺に覆いかぶさるように肉棒を挿入してきた。入り口の部分で引っ掛かりがあったが一気に深いところまで沈めていく。
「~~~~~~~~~~っ!」
陽乃さんが顔を歪める。俺は驚いたがそのまま仰向けで寝そべってるしかなかった。結合部を見るとめぐりさんと同様に赤い血が滲んでいる。
「なぁに? その意外そうな顔は?」
確かに意外だった。今までの余裕がありそうな行動は既に経験済みだと思った。
いや、有りそうにも見えるがこの人と初めて交わる男性、というのも中々想像できない。今、この瞬間に俺という事になったのだが......
「わたしとめぐりとでどっちが気持ちいい?」
これはまた意地悪な質問だ。横から強い視線も感じるがとりあえずはスルー。両方共に気持ちいいのだがその答えでは納得できないだろう。
だが、めぐりさんの初めて。陽乃さんの初めて。それぞれを俺なんかに捧げたのだ。比べるなんて出来ない。
「あ、ちょっと......あんっ......」
誤魔化すかのように俺は下から手を伸ばし、乳房に触れた。ブラジャーというには面積が小さいので普通に揉んでいるような感覚だ。
流石にというべきか、めぐりさんより大きいそれは手では掴みきれず、むにむにと動く。陽乃さんも俺の意向を察してくれたのか特に抵抗しない。
「取っちゃうね?」
陽乃さんは自分でブラジャーを取った。その拘束がなくなった乳房はますます大きく、官能的に見えた。俺はこねくり回すように揉んでいく。
「そろそろ痛くなくなってきたからわたしが動くね?」
しばらく揉んでいると陽乃さんは自分から腰を上下に動かしてきた。痛くなくなってきた、とはい言ったがその表情はやや苦しそうに見える。
それでもここまでしてれる事に対してやめろとは言えるわけが無かった。
「いっ......んっ! はっ、あ......んんっ! ううっ......あぁ!」
まだまだ無理してるようには感じはあるが陽乃さんは腰を動かし続ける。蠢くような動きをする膣の肉襞が柔らかく肉棒を締め付け、先端から根元まで波打つような動きで快感を与えてくれる。
俺も突き出すように腰を浮かせてしまった。
「くっ......はぁ、はっ、くぁぁぁ!」
「はぁ、あんっ、はああんっ、あああっ!」
お互いに意識を結合部に集中させていく。肉棒の先端が子宮まで届いてむっちりとした密着間が俺の興奮を高めていた。
「すごいっ、だんだんきもちよくなってきちゃうっ!」
肉棒を先端まで引き抜いてそこからもう一度膣内に沈めていく。俺の目の前で脚を開いて動き、その大きい乳房もぶるんぶるん揺れてくる様は見ているだけでまともに思考が出来なくなるほどにいやらしい。
結合部からは湿った音が鳴り始め、それに合わせるように快感も増す。もう二度も射精したにも関わらず、官能の高まりも早まる。
「ひ、ひきがやくんっ、もうでちゃうの?」
表情に出てたのか陽乃さんに見抜かれた。だが、実際にその通りでこのまま出してしまいたい。陽乃さんは膣内の肉棒を強く締め付けながら腰の動きも激しくなり俺の射精感がじわじわと競り上がってくる。
「は、はい......とめられなくてっ......くっ」
「わたしも、もうダメ! そのままっ! ああ! んあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
限界まで膨張したそれは大きく膨らんで破裂する。陽乃さんの膣内に大量の精液を注ぎ込む。強い締め付けを感じながら搾り出すように射精を繰り返した。
「はぁ、はぁ、はぁ......」
精液を放出するたびに心地よい快感を感じてくる。俺としてももう限界なのでこのまま横になっていたい位だ。
「とりゃ♪」
「ああっ! はるさんずるい!」
陽乃さんは肉棒を引き抜いた途端、俺に覆いかぶさるように倒れる。それに引き続きめぐりさんも半分押しのけるように俺に倒れこんでくる。大きさに違いがあれど左右から乳房もめり込んでくる。
その感覚は悪くないが二人分の体重ものしかかり......
「まさか重いとか思ってる?」
「それは最低だよ? 比企谷くん」
ええー......重いとまでは言わないが俺としてはこの状態で寝るとしたら苦しい......事はないか。
「ちょ、あぁん♪」
「ひゃんっ」
俺は左右の手でそれぞれのお尻を撫でる。乳房とはまた違う柔らかさだ。返す手で二人の腰に手を回す。
陽乃さんもめぐりさんも寝息を立てるまでそのまま抱きしめた。
ーーーーー
ーーーー
翌朝、心地よい感覚で目が覚めたがなぜか全裸のままだった。若干寝ぼけてるようなので昨日の事を思い出す。
......そうだ、陽乃さんとめぐりさんとしたんだったな。だがその二人ともいない。夢だったのか?とも思ったが流石にそれは考えにくい。
その証拠に俺の所持品ではないボイスレコーダーがあった。再生してみると確かに俺が『は、陽乃さんとめぐりさんとえっちします』と言ったり『やだも~♪ 比企谷くんったら!』『一度に二人もだなんて欲張りすぎるぞー! この、このっ!』といったやりとりが残ったままだった。
我ながらバカな事を言ったもんだ......
めぐりさんはこの内容を削除したり本体を壊してもいいとは言ったがその気にはなれなかった。無論、なにかあった時の証拠として使うつもりはまったくない。遡って聞いてみるとここに来てからの会話が殆ど収録されている。
つまり、俺に告白した部分まで残っているのだ。その部分を聞いてニヤニヤする......というのはキモいか。それでも消してしまうのはもったいないと思った。
そして携帯を見るとメールが受信されている。恐らく陽乃さんだろう。
件名は「おかずに使ってね♪」と表記されていた。
こんな俺でも一人の青少年だ。おかずという部分が食べ物という意味ではないし、食べ物を使ってね、というのがおかしい事はわかる。まさかと思いながら中を見てみると......
下着姿のめぐりさんだった。
とても恥ずかしそうな表情だ。そのまま次の画像を見ると乳房を晒した姿、全裸になった姿もある。その状態でお尻を向け、四つん這いになっている姿なんてものもあった。画像を見て進めていく毎にめぐりさんが涙目になっている。大丈夫かこれ? でもごめんなさいそういう表情がかえってそそります。
続いて陽乃さん。めぐりさんと違ってノリノリの表情だ。そのスタイルの良さを生かし、胸を突き出したり大胆なポーズのものが多い。もちろんそれぞれが表面積の小さい下着姿や全裸だ。もはやその辺のグラビアやヌード写真顔負けと言っても過言ではない。
更には陽乃さんとめぐりさんが絡み合っている姿なんてのもある。同様にめぐりさんは恥ずかしそうで陽乃さんはノリノリだ。つい、この二人の間に挟まりてぇとか思ってしまった。
てか何枚あるんだよ?これらの画像を使ってお金稼げるんじゃね?
再び、昨日の言葉を思い出す。陽乃さんはボイスレコーダーの言葉を言質にとって性行為をしたがそれがここにある。他に録音してる可能性は否定できないが。
それ以外にあげる物があるといったがその時は答えてくれなかった。そのあげる物というのがこの陽乃さんとめぐりさんのエロ画像という事か。
確かにこれが流出されれば二人は社会的に抹殺されるだろう。比べるのは失礼だがめぐりさんより陽乃さんは雪ノ下家の長女なので特にとんでもない事になるのは想像に難しくない。
おかずに使ってとはあるが二人の好意が信用できなかったり俺を裏切るように見えた場合はこれを流出させても良いという意味だろうか?
つまりはリベンジポルノか。もっともそんな事はしたくないしそんな度胸もないが。そこまで俺の事が好きというのだろうが、えらい物を貰った気がするな......
これからの事を考えてみる。二人とも身体を許したりこんな画像をくれるくらいに俺を好きというのだが陽乃さんかめぐりさんか、どちらかを選ばなければいけない。
むしろ俺に愛想を尽かして振ってくれた方がすごく気楽に思える。もしくはこのまま美人なお姉さん達のハーレムを満喫、というアホな事も考えてしまったがそうはいかないだろう。いや、そうなる方法も考えたいものだが。
どちらにしろ今悩んでもすぐに答えは出ないがそれは仕方ない。そして俺は......
もの凄くムラムラしたのでこれらの画像でヌク事にした。
ここまで全体の約半分です
次回は書き溜めが出来次第投稿します
来年以降、月一、二回くらいで更新できればと思っています
それではよいお年を
おつん
お年玉楽しみにしてる
雪ノ下姉妹丼、由比ヶ浜親子丼ときたから次は雪ノ下親子丼だと思っていましたまる!
>>26
過去作は一つしかありませんがめぐりんも好きなんです!
>>27
ありがとうございます
そっちの方がメインになりそうかも
>>53
お年玉にしては少し遅めですみませんww
>>59
一応雪ノ下母娘丼はやったんでまた今度!
「ひゃっはろー! 比企谷くん♪」
あれから数日後、大学の講義を半分を終えて昼食を買い行く途中で陽乃さんに出くわした。俺と陽乃さんは別々の大学なのでここにいるのはおかしい。しかも中学や高校と違い、制服を着用しない為、私服のままでもうまく誤魔化せば溶け込めるだろう。それでも容姿的にも目立つ陽乃さんに話しかけられて少々戸惑ってしまった。
大学内ではなるべく目立ちたくない俺は陽乃さんを連れて別の場所に移動する。
総武高との比較に限った事ではないが大学構内は当然、高校より広くそれだけ死角になる所も多い。入学して間もなく、そんな場所を見つけた俺は昼食を食べたり一人になりたい時、いや殆ど一人だが、ここで過ごす。
ーーーーー
ーーーー
「......何しに来たんすか?」
「もー。そんな顔しないでよー」
二人きりになったところで俺はつい、不機嫌そうな言い方をしてしまう。陽乃さんに会うのが嫌ではないが、もう少し違う場所にして欲しかった。
「それで使ってくれた?」
陽乃さんは曖昧な質問をしたが恐らくは二人のエロ画像の事だろう。もちろん使いました。もはや俺にとってエロ本は不要なくらいに刺激的な画像だった。
「というかあれ、ヤバくないですか?」
「うん、ヤバいね。あれがお母さんにバレたらわたし、八つ裂きにされるかも」
はぐらかすように俺は別の質問をするが陽乃さんは答えてくれた。陽乃さんに限った事だとしてもあれが外に漏れれば雪ノ下家、ひいては雪ノ下建設においても大打撃にもなりかねない。
かつて、陽乃さんは「母はわたしより怖いよ」と言った事がある。当然ながら俺はあの母親が怒ったところを見た事がなく、どう怖いかは知らないが八つ裂きという言葉を聞いて文字通りにされるところを想像した。和服着ているイメージのせいか薙刀辺りで。
「それで使ってくれた?」
「陽乃さんので三回、めぐりさんので十回はヌキましたね」
やはり気になる事だろうか、陽乃さんは改めて聞いてくる。俺はその質問に対して捻くれた答えをしてしまう。実際の回数的には陽乃さんもめぐりさんも同じでこんな答えをしてもいい結果を得られないがせずには入られなかった。俺も成長しないな......
「ひどーい。それじゃあここで七回はしちゃうね♪」
怒ったり拗ねた顔するかと思ったら陽乃さんは抱きついてきて無茶な事を言ってきた。いや俺、そこまで絶倫じゃないんで!
「つーか、ここでするんですか?」
「この場所はバレないよね?」
この場所の事を看破された。総武高時代の事を含めて俺の昼食時の行動を見透かされた感じはあるがそれはよしとしよう。だが、大学構内で性行為をするという事に対して抵抗を覚える。いくら陽乃さんのような美人でスタイルの良いお姉さんとはいえ、ここでするというリスクの方が気になってしまう。絶対にバレないという保証はないのだ。
「するとしても七回は冗談っすよね?」
「じゃあ六回♪」
一回減っただけじゃねえか! もはや観念するしかないのだろう。陽乃さんにこうして抱きつかれてるだけでこの服越しとはいえめり込んでる乳房を揉んでみたり挟まれたい衝動が高まっていく。
「その気になっちゃった?」
俺は陽乃さんから視線を反らした。これが最後の抵抗みたいなものだ。力づくで引き離してもいいのだがそこまで嫌という訳ではない。
「す、すんません......」
「謝らなくてもいいよー。むしろ本気で拒絶されたらそっちの方がショックなんだから」
本気で拒絶するわけなんかない。俺だってこの場所でする事に抵抗を覚えるだけだ。そうじゃなければ陽乃さんとしたいに決まってる。その証拠に俺の下腹部は陽乃さんに抱き付かれてるだけでどんどん熱くなってきてる。
「ほら♪ こんなにパンパンになってるよ? このままじゃ講義に出られないよね♪」
陽乃さんは俺の股間を撫でてきた。もちろんこのままだと人前に出られるくらいに張っている。
「んっ、んんっ、ちゅ......」
俺は口付けをした。なにもかもが陽乃さんにされるがままというのは少し悔しい。
「んちゅ......んっ......ちゅるっ」
陽乃さんも俺のキスに合わせて舌を絡めてくる。その柔らかく濡れた舌の感触は拒めずクセになりそうだ。
「んんっ......れろっ、ちゅ......んちゅ......」
キスをしてきたのはこちらからだが、いつの間に俺の口の中を舐めまわすように陽乃さんの舌が動いてくる。
「うん、比企谷くんもその気になってくれたね♪」
陽乃さんは屈み、胸元をはだけるとその豊かな乳房を露にする。その先のピンク色の突起も凄く綺麗だ。そしてその双乳に見惚れてると、いつの間にズボンを下ろされ、硬くこわばった肉棒を引っ張り出された。
「ほらー。めぐりのもいいけどわたしのおっぱいもきっと気持ちいいよ♪」
俺の肉棒が陽乃さんの至高といっていい温かさと柔らかさを感じる乳房に包まれ、そのままむにゅっと挟み込まれた。このまま胸で挟まれてるだけでも射精してしまいそうなほど気持ちがいい。
「もうなんか垂れてきちゃってるよ?」
陽乃さんは自分の胸の間にある肉棒を眺める。見られるだけで我慢汁が滲み出てきた。
「うわっ......!」
亀頭の先をほじるように陽乃さんは舌を這わせる。それだけで背筋がビリッと来た。このまま先端を舐められるのもいいのだが......
「じれったい?」
またしても俺の考えを見透かされてしまった。やはりこの乳房でぐにゅぐにゅと動かされたいと思う。このまま素直に陽乃さんにお願いすれば動かしてくれるだろうか? 俺からお願いするのもなにか抵抗を感じる。
「動かしてくださいお願いします」
「うん♪」
あっけなくお願いしてしまったが陽乃さんは微笑んで肯定してくれた。これが借りを作る事になったり、この後に何かされようがどうでもいいとすら思う。
「よいっしょっと」
「うわっ......」
陽乃さんはその乳房を両脇からぐいっと押さえつけた。それだけで強烈な快感が襲う。どうしてこんなに柔らかいのに締め付けが凄いんだろうか。
「どう? 気持ちいい?」
「はいっ......むちゃくちゃ気持ちいいですっ......」
挟んでるだけでも射精しそうなほど気持ちいいのに動かされるだけであっけなく出てしまいそうだ。陽乃さんの胸の動きもどんどん早くなってくる。肉厚との摩擦が強くなり、体中の感覚が肉棒に集中する。
「くぁっ!」
俺自身、もういつ発射するかわからないくらい登りつめていた。
「出しちゃうの? 比企谷くん?」
「は、はい......もうヤバいです......」
「そのまま出しちゃってもいいからね?」
陽乃さんの豊乳が潰れるくらいにぎゅうっと両側から挟みこんでくる。すると腰が震えてきて......
「うわっ! 出る!」
あえなく射精してしまう。呆れるほどの精が吐き出されていく。止む事のない射精は陽乃さんの胸を白く染め上げる。
「ベトベトになっちゃったよー」
「す、すみません......」
本当に悪いと思ってる俺は陽乃さんの乳房に付着した精液を拭い取ろうとすると......
「いいよー、ちゅ......」
陽乃さんは自分の乳房を持ち上げ、口で舐めとっていく。陽乃さんくらいの大きさだと自分の口や舌を近づける事もできるだろう。
「ちゅ、んちゅ、ちゅ......多くて全部は無理だよー」
別に全部自分で舐めとれとは言ってないがなんだかんだで陽乃さんの乳房は綺麗になっていく。陽乃さんが自分で乳房を舐めてる様が非常に官能的で俺は目が放せないでいる。
「比企谷くん、あんなに出したのにまだ大きいね♪」
当然だ。陽乃さんのエロい姿を見てまだまだ収まるわけがない。
「今ので七回分ヌイた量が出たみたいな?」
「じゃあ、あと一回分だね♪」
俺が陽乃さんで三回、めぐりさんで十回、当人の画像でヌイたというのは本当に冗談のつもりだが気にしてるのだろうか? そしていつの間に陽乃さんは服を脱ぎ、再び俺に抱きついて肉棒を手で掴み、秘処を合わせてくる。亀頭で触れてるのだがそこは既に濡れそぼっている事がわかる。
「わたしもすごくムラムラしちゃってさ」
「はい、俺もこのまましたいです......」
「だからこのまましちゃお?」
こんな状況で俺も我慢なんかできない。次の講義が遅れようがどうでもいい気がした。いや、それではいけないのだが。
「んっ、あ、あぁぁ、んああああぁぁぁぁぁぁっ!」
いきり立った肉棒をそのまま膣内に受け入れる。ぬるぬるした膣肉が痛いくらいに締め付けてくる。
「痛くないですか?」
「うん、大丈夫だよ。気になる?」
あくまで俺の所感だがめぐりさんよりも陽乃さんの方が初めてがすごく痛そうに見えた。だからどうしても気がかりだ。その時は聞けなかった事を今なら気軽に聞ける。
「陽乃さんがそういう経験がない事自体、意外だったんで」
「わたし、そんなに遊んでるように見える?」
「初めて会った時にあれが茶髪だったらビッチビチでしたね」
「ひどいなー、もうっ」
陽乃さんは頬を膨らませてそう言った。なんか可愛らしい。以前ならこういう表情も作ってるように見えるのだが今はそう感じない。なので純粋に陽乃さんを愛おしく感じる。
「あっ、いきなりっ! ああぁぁっ! あんっ、あんっ、んあぁぁ!」
俺は陽乃さんのお尻を掴み立って結合した状態で腰を動かす。軽く動かしても快感が腰の後ろまで駆け抜ける。肉棒がぴったり張り付いてる感じだ。
「うんっ、比企谷くんっ! ああぁ! いいっ!気持ちいいよっ!」
「俺もっ! 陽乃さんのなかっ、気持ちいいです!」
陽乃さんの身体を抱きかかえるようにして激しく腰を突き上げる。窮屈といっていい膣内を肉棒で掻き回しながら亀頭を擦り付ける。陽乃さんも俺の首の後ろに手を回してしがみつく。俺の胸には陽乃さんの柔らかい乳房が押し付けられて尖った先端の感触が感じられる。
「ああぁぁんっ! それっ、奥が突かれるのがきもちいいっ!」
肉棒で突けば突くほど膣内から愛液が溢れだす。亀頭で子宮を突きながら激しく動き続けた。
「陽乃さんっ! もうっ!」
力を振り絞るように膣内を掻き回す。陽乃さんも限界が近いようで俺にしがみつく力が増してくる。
「いいよっ! わたしもっ そうっ、そこ! ああっ ああ! ああああぁぁぁぁぁぁ!」
膣内を痙攣させて陽乃さんは絶頂に達した。同時に俺も体内に溜まってる大量の精液を注ぎ込む。射精しながらも腰を動かし続けた。陽乃さんの膣内も締め上げられ、精液が搾り取られる感覚が伝わってくる。陽乃さんのエロ画像でヌイた時も普段、自分でする時以上に気持ちよかったがこうやって実際に身体を重ねて射精する方がやはり断然、気持ちいい。
「もうっ......いっぱい出しちゃってぇ」
陽乃さんは息を切らしながらも笑顔で呟いた。陽乃さんもしっかり絶頂に達したようで俺の股間は愛液でびしょびしょに濡れている。色々と大丈夫だよな?
ーーーーー
ーーーー
「後始末はお願いね?」
自分の衣服等の乱れを完璧に整えた後、陽乃さんはその場から立ち去ろうとする。
「陽乃さんも手伝って欲しいんすけど......」
「ごめんね? この後行く所があるんだ」
それじゃあ、ここでエロい事してる場合かよ! と突っ込みたい。まぁ、俺も決して嫌ではないし恐らくはお互いに気持ちよくなれたのだが。
「というわけでじゃあねー。 比企谷くん♪ ちゅ♡」
陽乃さんは俺の頬にキスをして立ち去った。という事で後始末は俺がしないといけないな。役得という事でこれ位は特に苦にはならないだろう。
だがこの後、結局講義には遅れるわ、見た事がない美人が大学内に現れた事が噂になったり普段関わる事のない人達からも質問攻めをされたり散々だった。「あの超美人な人となにしてたんだよ?」と聞かれても「ヤってました」とか言えるわけねぇだろ!
本当にあの人は場を掻き回すな......
ここまで
次回は今月中に投稿できれば、と思います
「比企谷くんおはよ~」
「お、おはようございます」
散々だった大学から帰宅途中にめぐりさんと出会い、そのまま俺のアパートに泊まりに来た。めぐりさんは泊まるのが目的かのように色々と準備をしてて一晩過ごした。しかしその夜、俺は普通に寝てしまった。めぐりさんもその気でいたところを悪いが陽乃さんと大学構内で交わったりその後が大変だったりで流石に疲れたので就寝時には疲れて寝てしまった。
そして翌日、いい匂いにつられて目覚めると朝食を作っているであろうめぐりさんが挨拶をしてきた。それ自体はなにも問題ないのだが......
めぐりさんはエプロン以外なにも付けてなかった。
「その格好は?」
「う、うん......男の人ってこういうのが好きなんだよね?」
もちろん大好きです。こういうのが好きじゃない野郎なんていたら是非とも見てみたい。いや、めぐりさんのこんな姿を他の男になんて見せたくないが。それ以前にこれはめぐりさん自身がこの格好をしてるのか。それとも陽乃さんの入れ知恵だろうか?
「もう少しで朝ごはん出来るから待っててね」
俺はめぐりさんのうなじから背中、丸みを帯びたお尻まで見入ってしまう。めぐりさんは俺の事を誘ってるのだろうか?そのまま眺めているだけで朝食の事を忘れてお腹がいっぱいになるとっていい。
「~♪」
鼻歌交えながら機嫌よくめぐりさんはそのまま調理を続ける。なんか、眺めているこちらが変な気分で盛り上がってきそうだ。
俺は牽制の意味を兼ねて足音を忍ばせ、そっと近づく。確かに昨日の夜は何もなかった。だからこそこんな格好をされて何もしないというのもかえって悪いと思う。
「.....っ」
危ない作業をしてない事を確認しながら身体を密着させる寸前くらいまで近づく。
するとめぐりさんの動作が止まる。
「ど、どうしたの? 比企谷くん?」
「いや、何を作ってるのかなって」
「あ、あまり期待しないでね? はるさんは料理も凄くおいしい物を作れるけど私は普通だから」
何を作ってるかを見に来るのが本当の目的ではない。そして仮にめぐりさんが料理が下手だとしてもこの時点では関係ない。むしろめぐりさんを食べたい、とすら思う。流石にこれは親父くさいか。それでも今は食欲以上に欲しているものがあるからだ。
「ひ、比企谷くん? あっ、ひゃんっ」
俺は後ろからめぐりさんのお尻に手で触れた。撫で回すように触ってるのだが心地よい柔らかさだ。
「だ、だめだよ。今、ご飯を作ってる最中だから......」
「ご飯よりめぐりさんを食べたいみたいな?」
我ながらエロオヤジくさいセリフだ。しかしめぐりさんも否定的な事を言った割には抵抗しない。それをいい事に俺はめぐりさんを抱きしめ、エプロンの中に手を入れる。
「そんなぁ......あっ......あんっ......私、んっ、おいしくないよ~」
そのまま両手でめぐりさんの程よい大きさの乳房を揉みしだく。こちらもお尻と同等かそれ以上に柔らかい。寝起きとはいえ、そこまで空腹感はないがこのまま揉んでいるだけでお腹いっぱいになってしまいそうだ。
「昨日はすみませんでした。その事も兼ねてるんで」
「べ、別に怒ってるわけじゃ、ひゃ......あっ、そこは......んっ!」
俺は昨日、せっかく泊まりに来ためぐりさんに何もしなかった事を謝罪しながら片方の手を下に伸ばしてみる。当然そこはエプロン以外何つけてないので直接、秘処に触れてしまった。そこを指で探ってみると奥の方から愛液が溢れてくる。その愛液を指ですくい、陰核にまぶして刺激する。
「あっ、んぁ......あぁ! 比企谷くん......わ、私もっ!」
そう言うとめぐりさんはしゃがみ、俺のパンツを下ろす。既にそこは朝立ちに加え、裸エプロン姿のめぐりさんという事でギンギンに反り返っていた。
「ひ、比企谷くんっ? これ、前見た時よりすごくない?」
「めぐりさんがそんな格好してるからっすよ」
「ふふ、それじゃあ私もこれを収める為に食べちゃうね♪」
一瞬、食べるといって言葉通りにされないかちょっとだけ不安になるがめぐりさんはそのまま俺の肉棒を咥えてきた。それだけで下半身に強烈な快感が広がっていく。
「ちゅうっ......んっんっ......んちゅう......ちゅっ」
緩急をつけながら雁首をなぞり、根元から舐めあげる。めぐりさんの舌が俺の肉棒に這い回ると腰が浮きそうになった。
「んちゅっ、どうふぉ? じゅるるっ、ひもちふぃいはな? んちゅ、じゅるるるる」
言葉だけでは何を言っているか分かりにくいが気持ちいいかを聞いてるのだろう。確かに気持ちいい事には違いないが咥えながら喋られると響くので背筋にも刺激が走る。
「気持ちいいんで続けてもらっていいですか?」
「んっ......ふぃふぃよ~」
めぐりさんは嬉しそうにして口淫により一層力を入れてくる。唇が引っかかるように吸引され、扱かれると一瞬気を失いそうなくらいな快感だった。
「んちゅ、んんっ、ちゅうっ、んんっ、んんっ、んんんっ!」
肉棒を舐めている音を聞いてるだけでも十分に興奮するがそれ以外に悶え声が混じっていると思ったのでよく見てみるとめぐりさんが自分の股間に手を入れている。そのまま自分の秘処を触っているのだろうか。その姿を見てますます興奮が高まっていく。
「んっ、んっ、んっ、んっ! ちゅううううううっ」
口や動きや舌で嘗め回す勢いは止まる事を知らない。そして俺も限度が近づいてくる。
「めぐ、めぐりさんっ、俺、もう出そうでっ!」
「ふぃふぃよ~、ふぁつ~いの、のふぁせてふぉしいな~」
もはやめぐりさんは何を言ってるか分からないがこのまま出しても問題ないと思った。
「んんん~~~~~!」
そしてあっけなく果ててしまう。俺は快感のあまり、腰を引いてしまうがめぐりさんは引いた分、肉棒を咥え込んでくる。
「んっ、んく、んんっ、んん......」
めぐりさんは俺の腰に手を回し、大量に射精したにも関わらず、咥えたまま離してくれない。その口内の生暖かさの影響か肉棒自体も萎える事はない。
「んくっ、ん......ごちそうさま♪」
笑顔でめぐりさんは言ってきた。精液など飲んでもおいしくないはずだがこのめぐりさんの笑顔を見てると本当においしい物だと錯覚してしまう。そんなはずはないのだがまさにめぐりんぱわ、以下略。
「めぐりさんはまだっすよね?」
「えっ? あっ、あんっ......やぁ......そこは......」
俺はエプロンの中に手を滑り込ませ、再びめぐりさんの秘処に触れた。自分で触れていた影響もあるのだろうそこは既に濡れそぼっていて軽く指を入れてみると愛液がどんどん溢れてくる。
「すげぇ......沢山出てきますね?」
「い、言わないでよぉ~。私も気持ちよくなってるんだからぁ......」
人指し指に加え、薬指も入れて前後に動かしてみる。指を二本に増やしてみたが簡単に咥え込む。俺はめぐりさんの事も気持ちよくさせようと思ったのだが俺の手に自分の手を重ねてきた。やめて欲しいわけではないようだ。
「ひ、比企谷くんっ......! こっちにもっ、た、食べさせて欲しいな?」
ーーーーー
ーーーー
「こ、こうかな?」
台所の床下という場所ではあるが俺はめぐりさんにお願いして四つん這いになってもらった。俺も普段、それなりに掃除はしているので床下とはいえ、そこまで汚くないはずだ。
「やっぱり、この格好恥ずかしいよ~」
「あのエロ画像と同じ格好ですからね」
お尻の中心部分からその周りまで指で触れた事により、溢れてきてる愛液は既に太腿まで広がっている。
「あれ、大した事ないよね? はるさんの方が良かったよね?」
「そんな事ないっすよ? 陽乃さんので三回、めぐりさんので十回はヌキましたね」
「う、うそっ、それ絶対うそだよ~」
俺は陽乃さんに言った時と同じ事を言う。確かに陽乃さんのとめぐりさんのでヌイた回数は同じくらいだ。意外、というのは失礼だが服の上からでは想像しにくいスタイルの良さとあの恥ずかしがっている表情のせいがめぐりさんのエロ画像も陽乃さんのものに負けず魅力的だったからだ。
「いいっすか?」
「うん、そのまま来て?」
無理矢理というのは好ましくないのでめぐりさんに一応の確認はとった。もっともお互いに興奮しているような状態なので否定される事はないと思うが。
「あっ、ぅぅぅぅぅんっ......!」
めぐりさんの膣内は充分な位に潤っていて、奥深くまで簡単に受け入れてくれる。まだ肉棒を動かしてないのにも関わらず、愛液がどんどん溢れて感じてくる。
「えっ? あんっ、そんなっ! ......ああぁ、あっ、あっ、あっ、ああっ!」
「すいませんっ! いきなりでっ、くっ......!」
俺は急にピストンを始めるが、めぐりさんも気持ちよくなれてるようだ。たまらず動作が速くなり、とろけためぐりさんの粘膜を抉っていく。
「うんっ! いいよ! 私もっ、あんっ、あんっ、き、きもちよくてっ!」
腰を打ちつけると結合部分から派手な水音が響く。肉棒を差し込むごとに奥から愛液がじゅぶじゅぶと掻き出されるようだ。
「あんっ、そんな、おっぱいもみながらなんてっ!」
「だめっすか?」
「ううん? それもすごくきもちよくてっ! あんっ、あんっ、あんっ!」
俺は腰を激しく動かしながらも揺れるめぐりさんの乳房に手を伸ばし、揉んでみる。膨らんでる乳首を摘んで軽く引っ張ってみたりもする。強く突き上げる度に膣肉の締まりが高まり、肉棒を咥えて離さなかった。
「あぁんっ、それっ! つまむのっ!だめっ!あんっ、あっ! ああぁぁっ」
めぐりさんの膣内がひっきりなしに痙攣しているのを俺の肉棒で感じる。お互いの絶頂は近い。
「俺も、もうでますっ......ああっ!」
「そのままっ! きてっ! 私もダメ! あぁ! ああぁあぁぁああっっ!!」
強烈な快感が通り抜け、肉棒が何度も脈打つ。その度にめぐりさんの膣内に精液を放出する。吐き出される毎に膣の中に飲み込まれていく。
「はぁ、はぁ......、たくさんだしちゃったね~」
「め、めぐりさんの中、気持ちよすぎたんで......」
ーーーーー
ーーーー
「すぅ......すぅ......」
あれから二人で交わった後の余韻に浸った後、遅すぎる朝食を食べてからめぐりさんは寝てしまった。しかも俺の膝の上に。しかも裸エプロンのままで!
めぐりさんは超がつく位、寝つきが良かった。俺の膝の上に横になって五分も満たないうちに寝息を立てしまった。どこのネコ型ロボットと一緒にいる少年だよ、とすら思ってしまう。この人は昼寝が好きなのだろうか?
「ひきがやく~ん......だいすきぃ......」
俺を大好きだそうな。寝言とはいえ、こんな事を言われてはたまらない。エプロンの脇から見える乳房。何も穿いていない為、丸見えなお尻。二度も大量に出したのにまたムラムラしてきた。
このまま夜這い、という程時間は遅くないが寝込みを襲うような事をしても許してくれるだろうか? こうして裸エプロンなんて格好をしてるのだ。受け入れてくれるだろう。
「すぅ......すぅ......」
と思ったがめぐりさんが気持ちよさそうに寝息を立てる所を邪魔するのは凄く無粋な気がしてきた。これもめぐりんぱ......って、んなわけないか。
俺はめぐりさんが目覚めるまでこのままでいる事にした。
めぐりさんが起きたのは夕暮れだった。寝すぎだろこの人......
ここまで
恐らくこのSSでの唯一のコスプレエロ
この次かその次で最後です
一~二月中に投稿します
『ひゃっはろー! お兄ちゃん♪』
別の日に突然、小町から上機嫌な電話が掛かってきた。どうでもいいが変な影響受けたみたいなその挨拶やめて。
俺が総武高卒業時に小町とは仲が悪くなった。悪くなったといっても修学旅行後の時ほどではないが小町としてはそれなりの尽力したにも関わらず、俺が雪ノ下や由比ヶ浜となにもなかったからだろう。その尽力と言ってもあまり的を得ていたものではないが。
そして大学に入学して一人暮らしをするのを境にあまり会ったり話をする事はなくなった。その小町がこんな挨拶をしながら電話をしてくるという事は......
「やっぱりお前か。陽乃さんとめぐりさんを唆したのは」
『おお! お兄ちゃんが女の人を名前で呼ぶなんて随分仲が進展してるじゃないですかー』
「ぐっ......」
なんか墓穴を掘ったようで悔しい。だが、実際に陽乃さんともめぐりさんとも仲が進展したどころかそれ以上の関係になっているので今更だろう。
『小町はただ、陽乃さんとめぐりさんの話を聞いて今のお兄ちゃんの事を教えただけだよ?』
「どうだか」
俺の事を教えたという部分を疑うつもりはない。そもそも小町が陽乃さんを唆すなんて不可能に等しいし、陽乃さん達が小町に俺の事を聞きに来たという方がしっくりくる。色々と余計な事も言っていそうな気もするが。
『いやー。 あんな美人なお姉さん達がお兄ちゃんの事を好きだなんて言ってくれるなんて小町も嬉しいわけなんですよー』
「まぁ、俺も意外だったがな」
『というわけで雪乃さんと結衣さんは仕方ないとして今度こそ小町がお義姉ちゃんと呼べる人をゲットしてね? もちろん両方でもいいよ♪ それじゃあ頑張ってねー』
言うだけ言って小町は電話を切ってしまった。なんかそれはそれでイラっとするが小町の機嫌がよくなったのでいいとするか。
「ひゃっはろー! 比企谷くん」
「比企谷くんおはよ~」
電話が終わって暫くすると陽乃さんとめぐりさんが訊ねて来た。この電話とは関係ないよな? なにかどこかに出掛けるような服装にも見えた。そして有無を言わせない勢いで俺を連れ出した。どこに行くのだろうか。
ーーーーー
ーーーー
「いいとこですね~。はるさんありがとうございます~」
「どういたしましてー」
俺達三人は今とある温泉宿に来ている。休日にふらっと旅に出歩く事があるという陽乃さんが見つけた場所の一箇所を出かけたのだ。道中は美人なお姉さんとほんわかなお姉さん、そして目つきの悪い俺という組み合わせはやや人々の目に止まるが二人はあまり気にしてないようだ。
そして今、その露天風呂に入っている。陽乃さんとめぐりさんも一緒だが。陽乃さんからすると他に客は来ない日らしく貸しきり状態のようなものだという。
「ふ~。なんか生きかえる感じですね~」
「めぐり、それはおばさんくさいよ?」
「え~。 私、はるさんより若いのに~」
「言ったなー。 このっこのっ!」
「あんっ、ごめんなさ~い」
陽乃さんはめぐりさんのおでこを突っつきながらじゃれ合っている。このおでこを突っついたり突っつかれたりする姿は以前も見たような気がするが妙に様になってる。俺が二人と知り合う以前からしてた事だろうか?それ自体は非常に微笑ましいものではあるが。
「比企谷くん?」
めぐりさんが俺に問いかけてくる。ちなみに二人ともお湯に浸からないように髪をアップにしてまとめている。陽乃さんもめぐりさんも似たような髪形だが区別できない事はないだろう。
「大丈夫? 具合でも悪い?」
「い、いや、そんな事はないです」
二人が温泉内でじゃれあってる中、俺は大人しくなっている。もちろん具合が悪い事なんてない。むしろ別の部分が元気になってしまってるが。
「あ♪ 比企谷くんったらもうこんなになってるよ~」
めぐりさんに俺の元気になっている部分を撫でられてしまった。だって仕方ないじゃないっすか。美人なお姉さん達との裸のお付き合いとか......
陽乃さんも立ち上がり、俺の横に移動してくる。その際、目の前に大きなモノがぷるんっと掠めてきた。これだけでもう、ヤバい事になりそうです。
「どれどれー? あっ! やらしいなー。比企谷くんは♪」
二人に挟まれながら俺の肉棒を撫でてくる。むしろこういう事をするのが目的なんじゃないかと思う。 いや、こうなる事も予想というか期待してたのだが。俺も遠慮はしなくていいのだろうか。
「えっ? 比企谷くん? んっ! んむぅぅぅぅ」
俺はめぐりさんの覆いかぶさるように抱きつき口付けをする。少々乱暴な気がするが誘ってるのは陽乃さんとめぐりさんなので遠慮はしない。嫌がったらやめるつもりだがめぐりさんも俺の口付けに合わせて舌を絡めてくる。
「ちょっとー。 めぐりが先?」
「すみません、こればかりは順ば、んむぅぅぅぅぅぅ!」
陽乃さんに返答しようしたらめぐりさんに口を塞がれてしまった。裸エプロンといい、意外と積極的だなこの人も。
俺もめぐりさんの積極さに応じるよう、口づけをしながら乳房を揉んだり秘処に指を入れて動かす。既に乳首はピンッと硬く勃っていて、膣内は既にお湯とは違う熱さを感じる。
「比企谷くん......私っ、もう......」
めぐりさんは口づけをやめて立ち上がり、手をついてお尻を向けてきた。お互いにキスや身体を触りあうだけでは我慢できない。
「あああんんんっ!」
俺も後ろからめぐりさんの突き出したお尻を掴み、一気に肉棒を挿入する。濡れそぼった膣が音を鳴らして亀頭を飲み込んでしまった。最初はゆっくり肉棒を擦り付けていく。
「あ、あ、あ、あっ、あっ、ああっ、ああんっ!」
擦り付ける度、めぐりさんは喘ぎ声を上げていく。その声で俺自身も興奮が高まり、腰の動きを早めていく。腰の動きを早めるとアップにしていた髪も解きかかる。そして膣内の締め付けが強くなり、肉棒を圧迫していく。
「ひ、比企谷くんっ! キ、キスもしたいっ!」
めぐりさんは上半身を起こし、顔を俺に近づけてきた。そのまま口づけをしながら腰を動かすのもいいのだがもう一つ何かしたいと思った俺はめぐりさんの片足を持ち上げる。もう片方の手で乳房を揉み、キスをしながら腰を動かす。はたから見れば中々凄い体勢だと思う。
「うわー。スッポリ咥え込んでる感じだねー」
陽乃さんが俺とめぐりさんの結合部を覗き込むように見てきた。めぐりさんは流石に恥ずかしいらしく、手で押さえようとするが俺が腰を動かしている影響もあるのかうまく隠せてない。
「だーめ♪ ちゃんと見せて?」
押さえようとするめぐりさんの手を跳ね除けて陽乃さんは俺達の繋がっている所を見てくる。それだけではなく俺の陰嚢を揉み、めぐりさんの陰核を触れてくる。
「んんんむぅぅぅぅ! ふぁるふぁんっ! んんんんんっ!」
「まーまー♪ 二人とも更に気持ちいいでしょ?」
めぐりさんは陽乃さんに訴えかけるが俺の口から離れようとしない状態で言ってるのでやはり何を言ってるか分かりにくい。俺としても余計な事とは思いかけたが確かに気持ちいい。この状態で膣の奥を突けば突くほど、全身が熱くなっていく。
「め、めぐりさん! もうイきます!」
「うんっ! いいよ! で、でもキスしながら!」
俺は一旦、口を離しめぐりさんに限界である事を伝えて再度、口づけをしながら乳房を揉んでいた手を腰に回し、絶頂に向けて激しく腰を動かす。すると猛烈な勢いで射精感が上がってくる。
「くうぅぅぅ!」
「んんんんうぅううううぅぅぅぅぅぅぅ!!」
腰に回している手に力をいれて足を踏ん張り、お互いの絶頂と共にめぐりさんの膣内に精液を流し込む。肉棒が搾られてる感覚だが痛みはなく、最高の気分だ。
「はぁはぁはぁ......」
「はぁ、あっ、あぁぁぁぁ......」
俺もめぐりさんも肩で息をしている。めぐりさんはぐったりしたようで立ったままだが俺に背中をあずけたままだ。そんなめぐりさんを抱きかかえ、近くで横にする。そして陽乃さんの方を見てみると......
「次はわたしだよ?」
いつの間にアップにしていた髪を解き、陽乃さんは岩盤に手を後ろにして腰を下ろして片膝の姿勢で足を少し広げながら俺を誘うような状態で待っていた。
明らかにお湯以外で濡れている足を広げた先の中心部、くびれた腰、対照的にこれでもかと主張している乳房。俺を誘っている陽乃さんの妖艶な表情。
この表情の奥底にどんな真意が隠されているかは完全にはわからない。だが、少なくとも陽乃さんも俺とめぐりさんの行為を見て俺を欲している事はわかる。
「比企谷くん......早く来て?」
俺はまだまだ衰える事を知らない剛直をブラブラさせながらも一気に陽乃さんに近づく。前戯はもはや不要だろう。肉棒を手で支えながら、その先端を膣内に差し込む。
「はぁぁぁぁぁんんんっ」
陽乃さんは声を上げる。膣口が広がってそこに亀頭が丸ごと収まった。その勢いで肉棒を突き込んで子宮口まで到達する。ほぼ、全て挿入しきってしまい、肉襞が蠢く感触は直接伝わってくる。
肉棒の表面が膣にくっつくような感覚がたまらず、油断しているとこれだけで射精してしまいそうだ。それは避けたい事なので俺は下腹部に力を込めた。
「あ、あんっ、あんっ、あんっ、んぁ、んんんっ!」
俺は陽乃さんの腰に両手を当て、膣内の肉棒を出し入れする。触れてないにも拘らず、漏れている愛液がグチュグチュと音を立てて俺の興奮を高めてくれる。
初めてがより痛そうだった陽乃さんに関しては優しく動かそうと思っていたがお構いなしに突き入れてしまう。亀頭が肉壁を擦りながら一番深い所まで進み、子宮口に触れる。
「んあぁっ! ああんっ、あああぁぁぁぁ!」
陽乃さんの膣内を掻き回していくと愛液は音を立てながら結合部から染み出してきて陽乃さんのお尻まで流れ、岩盤まで濡らしていく。
さらに自らも腰を動かし、俺に快感を与えてくれる。
「おっぱいも凄いことになってますね?」
「えっ、あっ! やっ、比企谷くんっ! それっ、だめぇぇ!」
腰の動きに合わせてぶるんぶるんと揺れている陽乃さんの乳房。その先端に俺は口をつけた。それこそおっぱいを吸うみたいに
「あんっ、す、吸ってもなにもでないよぉ......あっ、やっ、んんあぁぁ!」
吸ってなにか出たらそれこそちょっと怖い。だが、ちゅうちゅうと吸っていると気のせいではあるがこういうところまで完璧なんだろうかと思うくらい、陽乃さんの乳首が甘く感じる。
「私も吸ってみたいです~」
「えっ、えっ!? めぐり? ああんっ!」
もう大丈夫なのだろうか?先程までぐったりしてためぐりさんが来て陽乃さんのもう片方の乳房に口をつけてきた。
「んちゅ、ちゅ、ひょっとふぁまふぃふぁも~」
「あああんっ! 両方なんてだめぇ! あああぁぁぁ!」
両方の乳房を吸われるとは陽乃さんにとっても未体験な事のはずだ。だが膣内が更に締め付けてくるのでだめとは言っていても陽乃さんにとっても快感なのだろう。愛液も更に染み出してきてる。
「はぁっ、ああんんんっ! あんっ、あんっ、んんんんっ!」
更に染み出している愛液を潤滑油代わりにして肉棒の滑りをよくする。陽乃さんの子宮に押し付けるよう突いて亀頭から何度も快感を貪っていく。
「比企谷くん! わたしっ! もうだめ! そのままきてっ!」
陽乃さんの足が俺の腰に巻きついてきた。絶頂が近いようだが同様に俺の限界も近い。乳首を吸う口を離さないまま、腰を振り続ける。
「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
肉棒を深く突き入れるようにして陽乃さんの膣内に精液をぶちまける。その瞬間、あまりの快感で身体が軽くなったような感覚がして視界も少しぼやけた。
「はぁっ......はぁっ......はぁ」
「ひきがやくーん......めぐりもぉ......」
陽乃さんは俺達を言及するような言い方だが、その快感に浸っている事もわかる。
「んっ......さっ、比企谷くん。身体を洗ってあげるよ」
「いや、自分で洗えるんで......」
「遠慮しなくていいから~♪」
そのまま陽乃さんとめぐりさんの身体で俺の身体を洗われてしまった。いや、もちろん嬉しい事ではあるのだがまるで風俗みたい。口にしたら怒られるだろうしもっとも行ったことはないし行く必要なんてないのだが。
ここまで
後編の約半分くらいで次が最後になると思います
>>120
ちょっと修正
めぐりさんは俺の腰に手を回し、大量に射精したにも関わらず、咥えたまま離してくれない。その口内の生暖かさの影響か肉棒自体も萎える事はない。
「んくっ、ん......ごちそうさま♪」
笑顔でめぐりさんは言ってきた。精液など飲んでもおいしくないはずだがこのめぐりさんの笑顔を見てると本当においしい物だと錯覚してしまう。そんなはずはないのだがまさにめぐりんぱわ、以下略。
「めぐりさんはまだっすよね?」
「えっ? あっ、あんっ......やぁ......そこは......」
俺はエプロンの中に手を滑り込ませ、再びめぐりさんの秘処に触れた。自分で触れていた影響もあるのだろうそこは既に濡れそぼっていて軽く指を入れてみると愛液がどんどん溢れてくる。
「すげぇ......沢山出てきますね?」
「い、言わないでよぉ~。私も気持ちよくなってるんだからぁ......」
人指し指に加え、中指も入れて前後に動かしてみる。指を二本に増やしてみたが簡単に咥え込む。俺はめぐりさんの事も気持ちよくさせようと思ったのだが俺の手に自分の手を重ねてきた。やめて欲しいわけではないようだ。
「ひ、比企谷くんっ......! こっちにもっ、た、食べさせて欲しいな?」
食事も済ませて後は寝るだけなのだが、一部屋に俺と陽乃さんとめぐりさんが一緒という形になった。今日はこの温泉宿、貸しきり状態って言ってたよね? それに普通、男女で部屋別れるんじゃね? という疑問を述べる間もなく三人で過ごし、寝床に着こうとしたところ、二人に押し倒されてしまった。
どうやら、このまま寝かせてはくれないようだ。浴衣も脱がされ、晒された俺の肉棒は先程、激しく交わったにもかかわらず、勃起してしまっている。温泉の成分や食事に何か盛られてたとかじゃないよな?
そして陽乃さんもめぐりさんは浴衣の上をずらし、それぞれの乳房に挟み込まれてしまった。
「これ、私、必要ないと思うんですけど~」
「まぁまぁ、二人がかりってのがまたいいんじゃない♪」
確かに陽乃さんだけでも十分だろうし、それなりに大きいめぐりさんでも出来る事だろう。だが、二人がかりという光景はますます俺の下腹部を熱くする。
実際、俺の肉棒はビクビクと痙攣していた。このまま動かして射精まで導いて欲しいと思う。
重いというわけではないが二人で圧し掛かってるので俺が腰を動かしたりはできない。この状態で何もされないとなるともはや拷問に近い。
「ほら、比企谷くんだって期待しているっぽいし。動いて欲しいよね?」
めぐりさんに見透かされた。陽乃さんなら仕方ないが普段からぽわぽわしてるようなめぐりさんにまで見透かされるとちょっと悔しい。これもめぐりんぱわーの......いや、関係ないか。どちらにしても動いて欲しいと思うし、ここで捻くれた事を言って仕方ない。
「お、お願いします......」
「うんうん。やっぱり素直にお願いするべきだね♪ それじゃあ、めぐり?」
「はい♪」
二人は胸を上下に動かし始めた。胸の膨らみから肉棒の先端が出したり引っ込めたりしながらもそれぞれの大きい二つのお山とやや大きい二つのお山が俺の肉棒をぐにぐにと刺激してくる。
陽乃さんとめぐりさんでの共同作業ということだが息が合っておりぎこちなさが感じられない。まさかこの為に練習でもしたのだろうか?
「うわぁ......くっ......」
「どうかな? 気持ちいいかな?」
そんな疑問を投げかける余裕もなく、俺は悶え声をあげることしか出来ない。めぐりさんが気持ちいいかと聞いてくるがその言葉に返事もしたいのだが......。
「聞くまでもないみたいだねー。ほら、おしっこするとこの穴も開いてるし♪」
「なんかいやらしいですね~」
四つの膨らみがもたらす快感が腰から突き抜けていくようだ。熱いものが股間に集まってる感じがして汗も噴き出していく。射精が近い。
「わぁ~。 先っぽからなんか垂れてきちゃってるよ~」
二人の乳房の動きも早まる。我慢汁も垂れ流しながらも俺はなすがままにされてるままだ。精液は既に尿道を登っている感覚があり、待ち望んだ瞬間が訪れた。
「あんっ♪」
「ひゃっ♪」
肉棒から勢いよく精液が噴き出す。大げさに言えば白い噴水が上がったようだ。快感は腰が抜けるかと思うくらいに強く、無意識に腰が動いてしまう。
「はぁ、はぁ......はぁ......」
俺はあまりの快感に息を切らしながら痙攣したかのように腰を動かし続ける。
「お風呂上りなのにベトベトだよ~」
「じゃあ、綺麗にしなきゃねー」
陽乃さんとめぐりさんでお互いの乳房や俺の肉棒の先端を舐めとる。その舐めとる際に舌が這い回ると背筋に刺激が走る。
「ほらー、めぐりー。顔にもついてるよー」
「あん♪ はるんさんこそ~」
乳房のみならずめぐりさんの顔も舐めとる。めぐりさんも対抗するかのように陽乃さんの顔や乳房を舐めてくる。以前は陽乃さんにされっぱなしなだったがめぐりさんも中々積極的だ。その以前以上に百合百合な光景を見てるだけで俺の肉棒は瞬く間に射精前の硬さを取りもどす。
「んちゅ、ん......おっ! 比企谷くんもまだいけそうだねー」
綺麗に精液を舐めとると陽乃さんはその硬くなっている部分を触れてくる。まだいけるには違いないが次で限界だろう。その事を言うと二人とも残念そうな表情をする。どちらか一方が余るのだから。
「じゃあ、三人一緒にね?」
「え、は、はるさん?」
驚くめぐりさんをよそに陽乃さんは自分とめぐりさんの浴衣を剥ぎ取り、抱き合うような形で圧し掛かり横になった。こうなる事を期待していたのか下着は穿いていない。俺の目の前には陽乃さんとめぐりさんの秘処が隠れる事なくさらけ出した。しかも太腿辺りまで愛液が滲み出ていて二人分という事でより艶かしく見える。
「この間に挟む感じだね♪」
「なるほど」
「もちろん上のほうにズブッと来てもいいよ♪」
「はるさん、それはズルいですよ~」
陽乃さんはお尻を振って誘ってくる。二人の秘処の割れ目に肉棒を合わせて動けばみんなで気持ちよくなれるだろう。だが、俺は誘ってる陽乃さんに反してめぐりさんの膣内に肉棒を挿入した。
「あああぁぁぁぁぁ!」
挿入すると愛液が結合部から染み出してきた。そして柔らかな膣壁が引っ張り込んでくれる。
俺は早速、抽送を開始する。締め付けは強く感じるが膣内は愛液で充分潤っているようでスムーズに動けた。
「あ、あ、ひ、ひきがやくんっ! きもちいいよぉ!」
「比企谷くんずるいよー」
抽送する事で喘ぐめぐりさんに対して陽乃さんは不満を述べる。それは当然だろう。
だが、ある程度動いたら陽乃さんの方にも挿入するつもりだ。
「あ、あっ、ああっ! あああぁぁぁぁ!」
「比企谷くーん......わたしもきもちよくしてよー」
めぐりさんの声も大きくなるにつれ、陽乃さんの声のトーンが落ちる。これはただの順番なので意地悪するつもりはない。
なので今度はめぐりさんの膣内から肉棒を抜く。
「ああぁぁぁぁぁんん!」
その勢いで陽乃さんの腰をガッチリ掴み、膣に突き入れるする。同時にぐちゅ、湿った音がして愛液が零れ落ちた。
「陽乃さん、ぐちゅぐちゅっすね」
「だって......めぐりの気持ちよさそうな声を聞いてるだけで......んんあああっ!」
陽乃さんが言い切る前に膣の奥深くまでねじ込んでいく。柔らかな肉襞が一斉に絡みついてきて俺の股間に心地よい刺激を送り込んでくる。
「あっ、あっ、またっ、いきなりっ! あっ、んっ、んっ、あんっ、あぁ!」
勢いよく肉棒を突き入れて、陽乃さんの子宮を叩き付ける。確かに返事を待たず、動き始めたが感じているのは快楽のようだ。結合部から溢れる愛液も増して動く度に淫猥な音が響く。
「うんっ! いいよっ! わたしもきもいいっ! あっ、あっ、ああぁ! えっ!?」
陽乃さんも感じているところを悪いが再び、肉棒を引き抜く。そして最初に言った通りに陽乃さんとめぐりさんの割れ目の部分に合わせる。その肉棒を上下に恐らくは陰核と思われる物が当たる。この部分を擦るように動けば三人とも感じるだろう。
「う、うんっ! このこすれるのもいいよぉっ!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああぁぁ!」
陽乃さんとめぐりさんの嬌声が響き渡る。膣内に挿入して動くよりは難しいと予想したが二人の愛液の滑りのおかげで順調に動く事ができた。
「めぐりっ、めぐりっ!」
「はるさんっ、はるさんっ!」
二人とも互いの名前を呼び合う。抱きつく密着度も強まり、その分肉棒も圧迫されてくる。膣内に挿入して動くのとはまた違う快感だ。
「は、はるのさん、めぐりさんも! 俺もうダメです!」
「わ、わたしもっ! イッちゃう!」
「そのままきてっ! ひきがやくんっ!」
陽乃さんもめぐりさんも絶頂が近い。俺も溜まっている欲望の塊を全て吐き出すつもりで限界にむけて腰を動かす。
「くっ......ああっっっ!」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「んんぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
陽乃さんとめぐりさんの絶頂と同時に俺は残りの全てを出し切る勢いで二人のお腹に盛大に射精した。この宿における四度目だがそうとは思えない量の白濁液を放出してしまう。これ以上は無理だと思うが。
「すごすぎだよ~。 ひきがやくん♡」
「も、もうべつのいみでばけものだね♡」
二人ともうっとりする様な声で言ってきた。喜んでいいのか微妙だが。
ーーーーー
ーーーー
「それでこれからどうするのかな?」
精も根も果てた後、俺を中心に三人で横になっているところに陽乃さんが聞いてきた。俺としては疲れ果てて寝てしまいたいがこれは聞き逃せない質問だ。
「どうするのかな?」というのはこれからの三人の関係だろう。
もはや、俺に対しての好意は疑いようのない陽乃さん。超がつく位の美人でスタイルも抜群で色々と完璧なお姉さん。俺が初めて会った時はその明るさは偽りの仮面である事を見抜いたように陽乃さんも俺の事を理解してくれだろう。もっとも読まれたくない部分まで知られてしまうだろうが。
そしてなんとなくで俺を好きになったというめぐりさん。めぐめぐめぐりん♪めぐりんぱわー☆の持ち主でほんわかして可愛い......って全然説明になってねぇ。
とにかく陽乃さんにはない魅力を持つめぐりさん。この人といればいろんな意味で癒されるだろう。
このまま美人なお姉さん達とのハーレムを満喫するか、陽乃さんか、めぐりさんか。やはりどちらかを選ばないといけないのだろうが。
「結局は二人に愛想を尽かされた俺はあのエロ画像で復讐する度胸もなく『陽乃! 陽乃!』とか『めぐり! めぐり!』って思い出しながら一人で寂しくシコシコしてるんでしょうね」
「それは捻くれすぎだよー」
陽乃さんが言い返す通り我ながら捻くれてると思う。だがそういった結末もある意味、俺には相応しいかもしれない。もっともそうならないように努めたいものだが。
「それと今、私達の事、名前を呼び捨てで呼んでくれたね♪」
「い、今のはただの例えなんで......」
めぐりさんが妙なところに突っ込んできた。こんな関係なっておいてなんだがまだまだヘタレな俺は女性を名前だけで呼ぶとというのはハードルは高いのでさん付けで通すとしよう。
「じゃあ、わたし達が呼び方を変えるね。八幡くん♪」
「いいですね~。八幡くん♪ どうするのかな?」
「ぐ......」
逆に年上の女性達がステレオで俺の名前をくん付けで呼んできた。こんな呼ばれ方をされた事はないので俺にとっては破壊力抜群だ。
だが、呼び方が変わったところでどうするかが決まるわけではない。
「今すぐ答えを出さないといけないですか?」
「引き伸ばしたところで答えはでるのかな?」
これまた逃げ道を塞がれた感じだ。そもそも俺が陽乃さんを言い負かすのは非常に困難だろう。俺がここでどんな屁理屈を言っても陽乃さんに言い返されるのがオチだな。
「あ、家の事は気にしなくていいよ。わたし、一般企業に内定貰ってて来年から普通に働くから」
「はるさん。おめでとうございます~」
「ありがとー」
マジか!? ていうかめぐりさんはマイペースに祝福してるが雪ノ下家の長女がそれでいいのかよ! あの母親がそれを許すのか? 色々と思うところがあるが陽乃さんならその辺りの問題もクリアしてるんだろうな。
むしろ一般的な、といえば言い方が悪いがそういうのに憧れでもあるんだろうか。
「ごめんね? 話が反れちゃった。それじゃあ比企、じゃなかった八幡くんは私達の事をどう思ってるのかな?」
「もちろん好きです。また裸にエプロンを着て欲しいし俺以外の前ではして欲しくないくらいまでありますね」
「へぇー。めぐりったらそんな事してるんだ?」
「いい、今そんな事言わないでよ~」
めぐりさんは慌てながら言った。俺としては陽乃さんを含め、身体だけの関係なんてのは嫌だが。
というか裸エプロンはめぐりさんが自分で考えてしたのな。
「陽乃さんも好きです。大学構内とかは勘弁して欲しいですが」
「じゃあ今度わたしの大学の見つからないような場所でしよ♪」
「いや、場所とかそういう問題じゃなくて......」
それ以前にいくら他に客がいないとはいえ、この温泉宿をラブホ代わりにしてヤリまくった感じだが大丈夫だろうか? 帰る時にここの従業員にバレて白い目で見られそうだが。
「という事で八幡くんは私もはるさんも好きなんだよね♪」
「ですけどそれじゃあ......」
「それでいいよ」
「は?」
思わず変な声が出てしまった。イチャつくところから始まったからという訳ではないが俺も陽乃さんとめぐりさんに対して好意はあるのでどちらかを選ぶとなると非常に難しい。
だが、陽乃さんはそれでもいいと言う。
「これはどうしても皮肉に聞こえちゃうかもしれないけど八幡くんは優しいからね」
皮肉というのはかつて由比ヶ浜宅で雪ノ下の電話を代わって陽乃さんが一言「優しいね」と言った事だろう。あの時とは違い純粋な褒め言葉だろうがやはり、文字通りに受け入れていいかちょっと複雑な気持ちだ。
もしくはどちらか選べなかった雪ノ下と由比ヶ浜の事を言ってるのかもしれない。
「だからわたしが愛人扱いでもいいよ?」
「それはダメですよ〜。はるさんの方が歳上ですし私が愛……」
「ちょ、ストップ!」
え? なにこれ。自分が愛人扱いになる事で揉めるとか前代未聞じゃね? 確かにそれも選択肢的には正しいかもしれないが結局、差をつけるみたいでそれは嫌だ。
「「じゃあどうするの?」」
二人同時に聞いてきた。ですよねー。ただのどちらも選べない優柔不断なヘタレなのかもしれないが俺の言うべきは一つ。
「は、陽乃さんとめぐりさんをあ、愛し続けます」
うん、またしてもバカな事を言ったもんだ。あれ? おかしいなー。中二病はとっくに卒業したはずなのになー。
「やだ! 八幡くんたら! はるさん、この人すごく恥ずかしい!」
「まったくだね! この欲張り男め! このこのっ、このこの!」
その叩いたり肘で突っつくの結構痛いって! 確かに無茶な事も言ったしこの関係を続けるには困難な出来事も出てくるだろう。
男に二言はないというわけではないが言ったからには自己犠牲ではなく三人共仲良くやっていく方法を見つけないといけないな。
......てか大丈夫かな俺?
おわり
これで終了です
姫菜「ほらほらヒキタニくん~。サキサキのおっぱい大きいよ~」八幡「」
の陽乃、めぐり版ともいえる本作でした
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