【艦これ】提督「愛憎劇短編集」【安価】 (34)


下1から順番に2人の艦娘の愛憎劇だったり喜劇だったり、悲劇を書いていく。

起きて暇な時に書くのでお好きな艦娘を書いてください

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あいつの隣にはいつだって俺が居た。

俺とあいつでこの鎮守府を始めてここまで来た。

なのに、なのに…なんで金剛なんだ?

「Hey、提督!私以外を見ちゃダメですからね!」

あいつの隣は俺の居場所なのにいつの間にか金剛がいる。

居場所を奪われ、練度を抜かされ、俺はなんなんだ?

「私は選んだ。提督があの人が欲しかった。だから誰よりも努力して、貴女から奪った!」

欲しいから努力した?俺からあいつを奪った?

欲しいなら奪ってもいいんだな?

「勝負は私の勝ち。だって提督が選んだのは私!」

五月蝿い、女狐。お前が言ったんだぞ。

「欲しいから俺もお前からあいつを奪う」

そう言えば姉さんが言ってたっけ

「本当に大事なら隠さないとダメクマ。じゃないと盗られるかもしれないクマ」

ああ、あいつを隠さないと…奪われないように、隠さないと…


私が着任した時にはもう提督の隣にはあの人がいた。

提督はいつもあの人を自慢する。

あの人が居たからここまで成長した。

あの人が居たから頑張ってこれた。

提督の隣はあの人のモノで、私はその場所がとても欲しくなる。

だからあの人より努力した。

あの人が周りを見てる時に私は私の為に鍛錬する。

あの人が周りをフォローしてる時に私は提督に言い寄った。

でもそれでも提督はあの人を選ぶ。

「すまない、金剛」

だから私は精一杯の強がりで提督に強請った。

「せめて、せめてケッコンカッコカリは私が一番最初に、私に想い出をください」

ケッコンをしてくれなければ1人で死地に向かうと提督を脅し、あの人が一番欲しがったモノを私は手に入れた。

だっていいでしょ?貴女は…木曾は本当に提督と結婚できる。

ケッコンしかできない私と結婚できる木曾。

私は木曾が嫌いだ。

大嫌いだ。

あの人が居なければ私が提督の隣だったはずなのに!!


憲兵「またですか」

青葉「またですね~。まあ、一つの風物詩みたいなものじゃないですかぁ。提督を好きすぎる艦娘の暴走なんて」ヘラヘラ

憲兵「笑い事ではありません。今回は…球磨型の木曾が提督を殺害の後に逃亡、死体を抱き抱え逃亡するも同鎮守府の金剛に轟沈させられると」

青葉「木曾の暴走は珍しい案件です。まあ、色々と調べましたが轟沈させた金剛との昼ドラがあったそうですよ」

憲兵「昼ドラ…こういうのはテレビや創作だからこそ楽しめますがいやはや、現実で起きると渇いた笑みしかでません」

青葉「ですね~。でも次も同じくらいドロドロしてますよ。だってあの大井が関わってます」

憲兵「球磨型の良心の木曾すらもこんな惨劇を起こす時代…何があっても驚きませんよ」

青葉「だといいですけど…それでは案件の説明を始めます」

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